2010/3/10 循環血中のミトコンドリアDAMPは創傷に対する炎症応答を引き起こす m3.comより転載
循環血中のミトコンドリアDAMPは創傷に対する炎症応答を引き起こす
2010年3月4日 提供:Nature
Qin Zhang1, Mustafa Raoof1, Yu Chen1, Yuka Sumi1, Tolga Sursal1, Wolfgang Junger1, Karim Brohi2, Kiyoshi Itagaki1 & Carl J. Hauser1
1.Department of Surgery, Division of Trauma, Beth Israel Deaconess Medical Center and Harvard Medical School, Boston, Massachusetts 02215, USA
2.Trauma Clinical Academic Unit, Barts and the London School of Medicine & Dentistry, Queen Mary, University of London, Whitechapel Road, London E1 1BB, UK
Correspondence to: Carl J. Hauser1 Correspondence and requests for materials should be addressed to C.J.H. (Email: cjhauser@bidmc.harvard.edu).
創傷は、敗血症に臨床的によく似た全身性炎症反応症候群(SIRS)を引き起こす。微生物の病原体関連分子パターン(PAMP)は、パターン認識受容体を介して自然免疫細胞を活性化する。同様に、細胞損傷によっても自然免疫を活性化する内在性の「ダメージ」関連分子パターン(DAMP)が放出されることがある。ミトコンドリアは、進化上は細菌に由来する内部共生体であり、それゆえ細菌の分子モチーフをもっている可能性がある。今回我々は、創傷によりミトコンドリアのDAMP(MTD)が循環血中に放出され、機能的に重大な影響を免疫に与えることを示す。MTDはホルミルペプチドとミトコンドリアDNAを含んでおり、これらはそれぞれ、ホルミルペプチド受容体-1およびToll様受容体(TLR)9を介して、ヒト多形核好中球(PMN)を活性化する。MTDはPMNでのCa2+流入とマイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼのリン酸化を促進し、これにより、PMNの遊走と脱顆粒がin vitroおよびin vivoで誘導される。循環血中のMTDは、好中球を介する臓器損傷を引き起こすことがある。外傷による細胞破壊は、細菌のPAMPと、進化的に保存された類似性をもつミトコンドリアDAMPを血中に放出する。これらの、敗血症で活性化されるのと同一の自然免疫経路を介したシグナルは、敗血症に似た状態を作り出す。細胞損傷によるこのようなミトコンドリア由来の「内なる敵」の放出は、外傷、炎症、そしてSIRSをつなぐ重要なリンクである。
1.Department of Surgery, Division of Trauma, Beth Israel Deaconess Medical Center and Harvard Medical School, Boston, Massachusetts 02215, USA
2.Trauma Clinical Academic Unit, Barts and the London School of Medicine & Dentistry, Queen Mary, University of London, Whitechapel Road, London E1 1BB, UK
Correspondence to: Carl J. Hauser1 Correspondence and requests for materials should be addressed to C.J.H. (Email: cjhauser@bidmc.harvard.edu).
創傷は、敗血症に臨床的によく似た全身性炎症反応症候群(SIRS)を引き起こす。微生物の病原体関連分子パターン(PAMP)は、パターン認識受容体を介して自然免疫細胞を活性化する。同様に、細胞損傷によっても自然免疫を活性化する内在性の「ダメージ」関連分子パターン(DAMP)が放出されることがある。ミトコンドリアは、進化上は細菌に由来する内部共生体であり、それゆえ細菌の分子モチーフをもっている可能性がある。今回我々は、創傷によりミトコンドリアのDAMP(MTD)が循環血中に放出され、機能的に重大な影響を免疫に与えることを示す。MTDはホルミルペプチドとミトコンドリアDNAを含んでおり、これらはそれぞれ、ホルミルペプチド受容体-1およびToll様受容体(TLR)9を介して、ヒト多形核好中球(PMN)を活性化する。MTDはPMNでのCa2+流入とマイトジェン活性化プロテイン(MAP)キナーゼのリン酸化を促進し、これにより、PMNの遊走と脱顆粒がin vitroおよびin vivoで誘導される。循環血中のMTDは、好中球を介する臓器損傷を引き起こすことがある。外傷による細胞破壊は、細菌のPAMPと、進化的に保存された類似性をもつミトコンドリアDAMPを血中に放出する。これらの、敗血症で活性化されるのと同一の自然免疫経路を介したシグナルは、敗血症に似た状態を作り出す。細胞損傷によるこのようなミトコンドリア由来の「内なる敵」の放出は、外傷、炎症、そしてSIRSをつなぐ重要なリンクである。
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2010/3/10 高−中リスク子宮体癌の補助療法、腟断端腔内照射を推奨 m3.comより転載
高−中リスク子宮体癌の補助療法、腟断端腔内照射を推奨
2010年03月09日 ソース:Lancet
文献:Nout RA et al. Vaginal brachytherapy versus pelvic external beam radiotherapy for patients with endometrial cancer of high-intermediate risk (PORTEC-2): an open-label, non-inferiority, randomised trial. Lancet. 2010;375(9717):816-823
高−中リスクの子宮体癌患者427名を対象に、腟断端腔内照射(VBT)と骨盤外部照射(EBRT)の腟再発予防効果を無作為化非劣性試験で比較。推定5年腟再発率は、VBT群1.8%、EBRT群1.6%で有意差は見られなかったが、胃腸毒性はVBT群で有意に少なかった。著者らは、VBTを高−中リスク患者の補助療法に推奨している。
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2010/3/10 たばこ規制条約:発効5年 喫煙者減に「成果なし」−−WHO 毎日jpより転載
たばこ規制条約:発効5年 喫煙者減に「成果なし」−−WHO
2010年3月9日 毎日新聞 東京夕刊
◇「女性」「途上国」は増加傾向
【ジュネーブ伊藤智永】
世界保健機関(WHO)が、保健分野で初の多国間条約である「たばこ規制枠組み条約」の発効から2月末で5年が経過した現状をまとめたところ、各国でさまざまな禁煙措置が導入されているにもかかわらず「喫煙者を減らす」目標はほとんど成果をあげていないことが分かった。
WHOは「世界的に喫煙者数が減少しているとは言えない。途上国では増加傾向にあり、女性の喫煙者は増えている」と認めている。喫煙は今なお、国・地域ごとの文化・風俗の要因が強い傾向がうかがわれる。
WHOはたばこを「法律で禁止されていない唯一の有害物質」と位置づけ、世界の喫煙人口を13億人とし、年500万人が喫煙が原因の病気で死亡していると推定している。喫煙者は2025年までに17億人に増えるとの推計もある。
地域別で比べると、規制強化と喫煙者数の因果関係は必ずしもはっきりしない。喫煙制限が最も進んでいるヨーロッパでは、男性喫煙者が減ったものの、女性喫煙者は16%と世界で最も多く、最も少ない東地中海地域(4・5%)の3倍以上に上る。
また、東南アジアはたばこ税率が58・3%でヨーロッパの50・2%より高いが、男性喫煙者は43%と最も多い。逆に、喫煙規制があまり進まず税率も35・4%にとどまるアフリカは、男性喫煙者が28%と一番少ない。
WHOは条約に、たばこ税の強化、公共の場での喫煙制限などを盛り込み、各国で多くの取り組みを進めている。
また、WHOは、新たな規制作りに意欲的で、14日からの政府間交渉では、たばこの不法貿易に関する規制原案をまとめる。正規の輸入ルートを通らない安いたばこが若年層への喫煙を広げているとして、たばこ1箱単位で追跡するシステムを導入する構想だ。11月にウルグアイで行われる第4回たばこ規制枠組み条約会議での採択を目指している。
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2010/3/10 トランス脂肪酸、表示指針作成へ…消費者庁 YOMIURI ONLINEより転載
トランス脂肪酸、表示指針作成へ…消費者庁
(2010年3月9日 読売新聞)
マーガリンやケーキ作りに使うショートニングなどに含まれ、心臓疾患のリスクを高めるとされるトランス脂肪酸について、消費者庁は9日、食品含有量表示の指針を今年夏までに作り、メーカーに容器表示やホームページを通じた情報開示を求めると発表した。
トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させる一方、善玉コレステロールを減少させることから、欧米などでは含有量が規制されている。日本人の摂取量は欧米に比べて少ないと言われるが、表示や規制を求める声が消費者団体などから上がっていた。
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2010/3/10 医学教育への「献体」20年で倍増 登録制限の大学も asahi.comより転載
医学教育への「献体」20年で倍増 登録制限の大学も
2010年3月9日3時3分 朝日新聞
自分の遺体を医学教育の解剖実習に提供する「献体」の登録者が全国の大学で増えている。この20年で倍増した。希望者が多く、登録を制限したり、一時停止したりする大学も出てきた。映画や小説で取り上げられ、認知度が高まったほか、自分や家族の体にメスが入ることに抵抗感が薄れるなど、死生観や家族関係の変化が背景にあるようだ。
献体の希望者は、無報酬、無条件で大学や献体篤志家団体に登録する。亡くなると遺族が連絡し、毎年、3500人前後が解剖されている。篤志解剖全国連合会によると、登録者数は累計で、1988年度は計約10万人だったが、2008年度は計約23万3千人に。高齢者が大半だ。88年度に解剖された3653人のうち、献体の割合は56%だったが、08年度は3407人のうち95%にまで増えた。献体以外は、行き倒れなどの死者だ。
登録を制限する大学も出てきた。広島大は10年ほど前から登録を抽選にした。「倍率」は約2倍だ。東京大は5年ほど前から登録者を制限。近畿大は2年ごとに50人前後を登録する。現在は約200人が登録待ちという。
増加の理由について、篤志解剖全国連合会長の坂井建雄・順天堂大教授(解剖学)は「口コミで増えている。社会的に認知されるようになったほか、家族関係がクールになったのも一因では」という。家族の遺体にメスが入ることに抵抗感を持つ人が多かったが、近年は本人の意思を尊重する傾向が目立つという。
大阪市立大の献体篤志家団体「みおつくし会」の坂道夫理事長(84)は93年、母親の死亡をきっかけに登録した。「家族に『変わったことするなあ』と言われたが、説得した。母がいれば、献体を嫌がったかもしれない」と話す。
一方で高齢者から「身寄りがないので献体したい。遺骨を大学の納骨堂に入れてほしい」との要望も一部あるという。一人暮らしだったり、墓の世話で家族に迷惑をかけたくなかったりという事情が見え隠れする。こうした場合、献体の趣旨に反すると、登録を断ることもある。
小説や映画の影響もあるようだ。歌手さだまさしさんが04年に発表した小説「眉山」では、献体登録する母親が登場する。徳島で一人暮らしの母が末期がんになり、東京に住む娘に内緒で献体登録するというエピソードがある。07年には映画にもなった。
ロケ地になった徳島大では01年には登録者が少なく、解剖実習も危ぶまれていた。しかし、現在は1千人が登録、年間の登録者数を40人に制限しているほどだ。
徳島大の福井義浩教授(解剖学)は「映画の公開以降、献体への問い合わせが増え、登録者は何割か確実に増えた」と話している。
◇
〈献体〉 大学の医学部や歯学部で行われる人体解剖の実習用教材などとして、自分の遺体を無条件、無報酬で提供すること。解剖は人体の仕組み、構造を調べるもので、死因などを調べる病理解剖とは違う。登録には配偶者、親や子ら肉親の同意が必要。遺体は大学が火葬し、遺骨は遺族に返還される。ただし、防腐処理のほか、一般的に解剖の実習期間は数カ月に及ぶため、遺骨の返還には2〜3年かかる。遺族がいない場合、大学などの納骨堂に収蔵される。
◇
香西豊子・東京大特任研究員(医療社会学)の話 大学や登録団体は献体の仕組みを作り、周知を図ってきた。また、自分が死んだ後のことを考える人も増えた。その二つがかみ合い、献体が一つの選択肢になり希望者が増えたのではないか。墓や葬式にお金をかけたくない、家族に迷惑をかけたくないなどの事情もあるかもしれない。
◇
歌手で作家のさだまさしさんの話 献体をしようと思う、そんな友人の一言から興味を持った。人生を終える時に、医師を育てる、という大切な役にたてるなら、それもありだな、と。また、そんな思いを医師はちゃんと受け止めて欲しい、とこのテーマを小説にした。支え合うことを書きたかった。
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





