鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2010/3/12 認知症:ピック病、特有症状 「万引き」の言い換え検討 毎日jpより転載

認知症:ピック病、特有症状 「万引き」の言い換え検討
 
 
 
2010年3月12日 毎日新聞 東京朝刊
 
 NPO法人「若年認知症サポートセンター」は、ピック病患者が店頭などから物を持ち去る症状について「万引き」ではない新しい呼び名を検討している。若年認知症の家族会や一般からも意見を集め、早ければ今月中にも決める。
 同センターの宮永和夫理事長(新潟県・南魚沼市立ゆきぐに大和病院長)によると、ピック病は脳の前頭葉と側頭葉が萎縮(いしゅく)して起きる認知症で、発症はアルツハイマー病より若く50〜60代の男性に多い。判断力の低下で行動や感情を抑えられず特異な行動をとるようになり、万引き行為などをしても違法であると理解できず、社会的地位を失う人もいる。
 同センターが1〜2月、全国の23家族会・支援団体にアンケート調査した結果、46の言い換え案が上がり、六つの案に絞られた=表。宮永理事長は「新名称が広まるよう国などにも働きかけ、誤解や偏見をなくすきっかけにしたい」と話す。意見などは同センター(メールsupportcenter@star2003.jp、ファクス03・5368・1956)へ。【清水優子】
 
==============
 
 ■「万引き」の言い換え案
 
・支払誤認
・支払健忘
・自任行動
・買い物実行障がい
・無意購入
・ゲートアウト
 

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2010/3/12 特集ワイド:そんなにデブは悪いのか!? 「太めが長生き」統計も 毎日jpより転載

特集ワイド:そんなにデブは悪いのか!? 「太めが長生き」統計も
 
 
 
2010年3月11日 毎日新聞 東京夕刊
 
 “デブ”だ“メタボ”だと陰口をたたかれたり、邪魔者扱いされたり、あげくに自己管理能力がないとまで……。とかく世間は肥満に厳しい。でも、ちょっと待ってほしい。太っているのはそんなに悪いことなのか? やせていればいいのか? 春の健康診断を前に考えてみた。【遠藤拓】
 「原則的にね、私はあるがままでいいと思うんです。太る体質の人もいれば、太りたくても太れない人もいる。白隠禅師も貝原益軒も、80歳以上生きた昔の人の肖像画はぽちゃっとしている気がします。布袋(ほてい)様だってそうでした」
 がん治療への多様な取り組みで知られる帯津三敬病院(埼玉県川越市)名誉院長、帯津良一さん(74)は、そう言って朗らかに笑う。どーんと構えたその体、実に腹囲98センチ。どことなく布袋様とダブってくる。血圧も中性脂肪も数値が高く、見事にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)だとか。でも、本人は少しも気にしていない。
 「西洋医学は何でも数字で表そうとしますが、健康には数字で表せない要素がたくさんあるんです。確かにやせている方が心肺系への負担は少ないですよ。でも、充実した人生を送るには、コレステロールも血圧も、少し高いぐらいでいいのでは」
 体と心と命を一体でとらえることを旨とする「ホリスティック医学」を提唱している帯津さんは、こうも言う。
 「人間年を取り、食生活を楽しみつつ運動不足になれば、小太りに傾く。それは自然なこと。おいしく飲んでおいしく食べて、時々心をときめかせて生きていられれば、長生きしますよ。伸び伸びと生きて、死に直面した時に従容とした態度が取れれば、いいのではないですか」
 
    ◆ ◆ ◆ 
 
 自分はやせている。そう思う方は、心の準備を。
 まずは右のグラフ。厚生労働省の研究班が02年に論文発表した肥満指数(BMI)と死亡リスクを巡る調査である。BMIは体重(キロ)÷{身長(メートル)の2乗}で算出する。日本肥満学会の基準では、標準は22、普通体重は18・5以上25未満としている。BMI22は身長170センチで64キロ、160センチで56キロ程度だ。記者の場合はBMI25をビミョーにオーバーしていた。
 研究班が40、50代約4万人を10年にわたり追跡すると、グラフはU字形になった。死亡リスクが最高だったのは、男女ともBMI14以上19未満のやせ形で、23以上25未満の約2倍に。一方、死亡リスクが低かったのは、男性でBMI23以上27未満、女性で19以上25未満だった。
 左のグラフはBMIと平均余命との関係だ。別の同省研究班が、宮城県の40〜70代約5万人を対象に12年にわたって調べ、09年にまとめた。男女とも40歳からの平均余命が最も長かったのはBMI25以上30未満で男性41・64年、女性48・05年。最も短い18・5未満の場合と比べ、6〜7年寿命が長いことになる。
 
    ◆ ◆ ◆ 
 
 「小太りは長生きする。ぼくの長年の持論ともピッタリです。でも一般の人たちは、こういう統計にあまり飛びつかないよね。メタボの概念は、厚労省が巧みに世の中に広めていったけど」。苦笑いするのは、内科医・ジャーナリストの富家(ふけ)孝さん(62)だ。
 メタボといえばもうすぐ新年度。40歳以上を対象とした特定健診・保健指導(メタボ健診)のシーズンがまたやってくるのだ。世のオジサマ、オバサマには“受難”の季節か。近ごろおなか回りが気になる記者は35歳だが、人ごとではなく憂うつで、身も心も(?)重苦しい。
 でも、富家さんはズバリ言い切る。「やせていると免疫力が落ちて、感染症にかかりやすくなるんだよ。医学の歴史は感染症の歴史と言ったって過言じゃない。肉も脂肪もある程度つけて、パワーをつけて、免疫を高めないと」
 太めであることのメリットはまだある。栄養分をしっかりとため込めること。「災害でも遭難でも、絶食が続くことがある。その時こそ脂肪の出番。太めの方が生き延びやすいはずです」
 このところ海外で大地震が続いたばかり。日本だって、首都直下地震や東海地震がいつ来ないとも限らない。
 ただし、富家さんは太りゆくことを無条件に賛美しているわけではない。「腹八分でよく食べて、よく歩いて、そしてよく寝る。これが健康のバロメーター。当然です」
 
    ◆ ◆ ◆ 
 
 “小太り長生き説”に異を唱える人もいる。柴田玲・名古屋大大学院特任講師(循環器内科学専攻)だ。「統計を見ると『小太りがよい』との説が独り歩きしそうですが、必ずしもそうではありません。身長と体重を基にしたBMIの数値だけでは、内臓脂肪が蓄積しているかどうかはとらえきれないんです」
 そもそも、内臓脂肪の蓄積はどうして体に悪いのか。
 「最近の主流は『ホルモンのバランスを崩すから』との考え方です。脂肪はホルモンを分泌している。そこには動脈硬化や心臓病を引き起こすものも、食欲をコントロールしたり、血管の中をきれいにしたりするものもあるんです。でも、太ると“悪玉”ばかりたくさん出て、心臓病や脳疾患や血管病などの発症率を高めてしまう。当然、やせすぎでもバランスは崩れますが」
 経済アナリストの森永卓郎さんとの共著で「〓(や)せりゃいい、ってもんじゃない!」を出版している柴田さん。本のタイトルさながらに言う。「若い女性によく見られますが、ダイエットを繰り返すと筋肉が落ちて内臓脂肪がたまり、おなかがぽこっと出てくる。見た目は中肉中背でも、隠れ肥満は危険です。メタボは何も、中高年男性だけの問題ではありません」
 このところメタボ健診での腹囲測定の是非や女性90センチ以上、男性85センチ以上という基準値の妥当性を巡り、議論が起こっている。でも、柴田さんは健診賛成の立場を取る。「現行制度の不十分さは承知していますが、内臓脂肪の蓄積が体に悪いのは明らか。太っている方が、やせているよりも莫大(ばくだい)な医療費がかかるとの統計もあります。長生きの陰には長期間の薬物治療や入院、後遺症が潜んでいるんです」
 足りなくても多すぎても、“死亡”を招きかねない。それが“脂肪”なのだ。さあどうしたものか? そう思って腹をなで回すのはきっと、記者だけではないはずだ。
 
==============
 
 ◇「特集ワイド」へご意見、ご感想を
 
t.yukan@mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279
 

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2010/3/12 医療ナビ:間質性ぼうこう炎 粘膜下層に炎症が起き、ぼうこうが萎縮する慢性の病気。 毎日jpより転載

医療ナビ:間質性ぼうこう炎 粘膜下層に炎症が起き、ぼうこうが萎縮する慢性の病気。
 
 
 
2010年3月10日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◆間質性ぼうこう炎 粘膜下層に炎症が起き、ぼうこうが萎縮する慢性の病気。主な症状は頻尿、痛み。
 
 ◇患部の検査に治療効果
 
 ◇潰瘍焼く手術も有効 酸味強い食品、刺激物避けて
 
 秋田県大仙市内で農業を営む女性(60)は03年8月から、排尿後の外陰部の痛みや頻尿に苦しみ、医療機関を転々としてきた。最初の診断は急性ぼうこう炎。抗生剤を5日間服用し、尿内の細菌は消えたが、痛みは残った。
 更年期障害やうつ病と診断され、ホルモン剤や抗うつ薬を服用したこともある。痛みは治まるどころか年ごとに強まった。当初、痛みを感じるのは1日1〜2回だったが、数年後にはトイレのたびに「傷口に塩をすり込むような痛み」に襲われるようになった。トイレの回数も1日に20回近くに増えた。
 一生、この痛みは続くのか。不安に押しつぶされそうなとき、テレビで「間質性ぼうこう炎」という病名を知った。専門医を探し、昨年12月、受診した。女性は「検査でやはりそうだと分かったときは、喜びで涙が出そうだった」と振り返る。
 
 *
 
 ぼうこうは骨盤の中にあり、筋肉でできた壁が伸び縮みして、腎臓で作られた尿を最大500ミリリットルほど蓄える。ぼうこうの壁の、尿に接する粘膜の下にある粘膜下層と筋層(筋肉の層)の一部を合わせた部分を「間質」という。間質性ぼうこう炎は、間質に炎症が起き、組織が硬くなって、ぼうこうが萎縮(いしゅく)する慢性の病気だ。症状が悪化すると、日常生活に大きな影響を及ぼす。
 東京女子医科大東医療センター(東京都荒川区)の巴ひかる講師(泌尿器科)は「日本ではまだ関心が持たれたばかりの新しい病気。婦人科や内科では知らない医師も多い」と話す。国内の推定患者数は50万人ほど。5対1の割合で女性が多いという。
 主な症状は頻尿やぼうこう部の痛みだ。一見、急性ぼうこう炎に似ているが、細菌感染を伴う急性とは違い、尿から細菌は検出されない。意思と無関係にぼうこうが頻繁に収縮して尿意をもよおす「過活動ぼうこう」と頻尿の症状は重なるが、過活動ぼうこうでは痛みは起きない。
 問診や尿検査などから間質性ぼうこう炎の可能性が高い場合、ぼうこう内に生理的食塩水を入れて広げ、尿道からぼうこう鏡を入れて、ぼうこう粘膜の状態を調べる。点状の出血や特徴的な潰瘍(かいよう)が見られれば、間質性ぼうこう炎と診断される。萎縮したぼうこうを広げる治療の効果もあるが、痛みが生じるため、検査は腰椎(ようつい)または全身に麻酔をかけて実施する。巴医師によると、患者の8割ほどに改善が見られるという。
 必ず治るという治療法はまだないが、ぼうこう壁の潰瘍をレーザーや電気で焼く手術も有効とされている。冒頭の女性も今年1月、3泊4日の入院でこれらの検査や手術を受けたところ、痛みはかなり軽減し、トイレの回数も1日5〜6回まで減ったという。
 日本で間質性ぼうこう炎の治療薬として認められている薬はない。三環系抗うつ薬や抗ヒスタミン薬、消炎鎮痛剤などの内服薬を併用するが、いずれも対症療法だ。
 
 *
 
 症状を緩和させるには、食事療法も効果があると言われている。患者のぼうこう壁は、粘膜の上皮がところどころ欠け、薄くなっている。粘膜下にある知覚神経を刺激する成分が尿の中にあると、ぼうこう壁にしみて痛みが生じる。
 避けた方がよいとされるのが、柑橘(かんきつ)系の果物やそのジュース、酢などの酸味の強い食品やトマト、とうがらしなど刺激の強い食品、納豆などの大豆加工品、アルコールやカフェインを含む飲料などだ。巴医師は「個人差が大きいので、食事日誌を付けて食品と自分の症状との関係を把握することが大切」とアドバイスする。頻尿を避けようと水分制限する患者もいるが、尿が濃くなると症状の悪化を招くため、水分を多めに取る方がよいという。【須田桃子】
 

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2010/3/12 多発性硬化症治療 広がる期待 YOMIURI ONLINEより転載

多発性硬化症治療 広がる期待
 
 
2010年3月11日 読売新聞)
 
 手足のまひや視覚障害などの症状が出る神経難病「多発性硬化症」に対し、新薬の治験や候補物質の発見が相次いでいる。多発性硬化症は、これまでの治療薬を使っても再発を繰り返すことが多く、治療の選択肢が広がると期待されている。
 治験が始まったのは、ナタリズマブという薬。薬を扱うバイオジェン・アイデック・ジャパン社によると、治験は先月から開始され、100人に参加してもらう予定で、2014年の発売を目指している。
 欧米では「タイサブリ」という商品名で、従来の薬が効かない患者などに既に使われ、同社によると約7割でまひやしびれなど身体症状が改善している。ただし、0・1%に脳細胞が破壊される進行性多巣性白質脳症という副作用が出ることがあり、専門医が慎重に治療する必要があるという。
 一方、新薬の候補物質として新たに見つかったのは、ビタミンAの関連物質のレチノイドだ。
 国立精神・神経センター神経研究所の山村隆免疫研究部長たちが、多発性硬化症と似た症状を起こすネズミに注射したところ、まひなどの症状が改善、血液中の炎症を起こす物質も減っていた。ただし、長期間使うと効果は次第に薄れた。
 レチノイドは、既に白血病の一種に対する治療薬としても使われており、山村さんは「比較的、副作用が少なく、急性期の症状に使える可能性がある」と話す。
 

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2010/3/12 新型インフル 治療薬充実 YOMIURI ONLINEより転載

新型インフル 治療薬充実
 
 
 
 
2010年3月11日 読売新聞)

786.jpg
 
 新しいインフルエンザ治療薬が続々と登場している。発症直後から重症化しやすい新型インフルエンザの流行を受け、製薬各社が開発を急いでいるからだ。服用の方法が異なるなど治療選択の幅が広がり、医療現場からは歓迎する声が上がっている。(高田真之)
 
点滴タイプも登場 選択の幅広がる
 
 今年1月に、塩野義製薬が発売したインフルエンザ治療薬「ラピアクタ」。「既存の薬を飲めない患者にとって朗報」と川崎市の開業医、広津伸夫さんは期待する。カプセルのタミフル、口から吸入するリレンザなど、これまでの治療薬と異なり、初めての点滴注射。毎日服用する必要がなく、15分ほどの点滴1回で済むのが特徴だ。広津さんは「嘔吐(おうと)をくり返したり、苦しそうに呼吸したりする患者さんに使用している」と語る。
 もう一つ承認が待たれるのが、今年2月に第一三共が申請した初の国産治療薬「ラニナミビル」。専用の吸引器を使う粉末型だが、ラピアクタ同様、1回の服用で済む。
 このほか、富士フイルム子会社の富山化学は、開発中の新薬「ファビピラビル」の年内申請を目指している。
 こうした治療薬が次々に登場するのは、1968年の「香港かぜ」以来の新型インフルエンザが昨年から流行し、対策の一環として、治療薬がスピード承認されているからだ。米ベンチャー企業が開発したラピアクタの場合、米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可に続き、厚生労働省もわずか3か月の審査で承認した。同省は、「流行に間に合わせるため、できるだけ早く手続きを進めた」と話す。
 
ウイルスへの作用 様々
 
 治療薬はどのような作用で効くのか。
 タミフルをはじめ、ラピアクタ、ラニナミビルはインフルエンザウイルスの表面にあるノイラミニダーゼ(NA)というトゲ型のたんぱく質の働きを阻害する。細胞に侵入し、遺伝子を複製したウイルスは、細胞の膜を自らの部品として取り込んで、外に飛び出す。細胞から離れる際にハサミのような働きをするのがNA。NAが阻害されることでウイルスが増えず、重症化が抑えられる仕組みだ。
 同じNA阻害剤なのに、服用方法が経口、吸入、点滴と分かれるのはなぜか。第一三共研究開発本部の山下誠さんは、「薬の構造や水への溶けやすさなど性質が異なるため」と説明する。
 他の薬との差別化戦略もある。第一三共は「(ウイルスの感染しやすい)のどに直接届きやすい吸入型を選んだ」と語り、塩野義は「経口ではうまく吸収できなかったので、点滴による静脈注射にたどり着いた」と話す。
 これらの薬と効く仕組みが異なるのが、ファビピラビルだ。細胞内で、ウイルス遺伝子(RNA)の複製にかかわる酵素の働きを阻害する。
 東京大学の河岡義裕教授によると、強い病原性を備えた鳥インフルエンザのタミフル耐性ウイルスでも効果があるという。新型インフルエンザでも、すでに耐性ウイルスが出現しており、早期承認が待たれるところだ。
 1998年に初めてインフルエンザ治療薬として承認されたシンメトレルはウイルス複製のため、遺伝子放出にかかわる酵素(M2)の働きを抑える。現在、耐性ウイルスが出現し、国内でほとんど使われていない。
 新型インフルエンザは北半球の各国でも下火になりつつある。米疾病対策センター(CDC)によると、米国の推計死者数は1月16日時点で8330人〜1万7160人。その一方、日本は3月4日現在、197人。
 日本で被害が少ないのは、〈1〉学校の休校がうまくいった〈2〉医療環境が良い――などが挙げられるが、けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長は「薬の早期投与がうまくいっている成果」と語る。
 

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わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
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 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)