2008/10/1 病院の実力 糖尿病治療 初期からインスリン注射 YOMIURI ONLINEより転載

早期のインスリン導入によって下がった血糖値のグラフを手に説明する出雲博子さん(東京都中央区の聖路加国際病院で)
水をいくら飲んでも、すぐのどが渇く。頻繁な尿意のため、30分に1回はトイレに。だるさで、立っているのもつらい。
そんな症状を訴え、今年3月、近くの診療所を受診した東京都の会社員男性Aさん(31)。すぐに救急車で聖路加国際病院(東京都中央区)に運ばれ、そのまま緊急入院した。
血糖値は、基準値(食後2時間で140ミリ・グラム/デシ・リットル)をはるかに超える514。一般に自覚症状が出にくいとされる糖尿病だが、高血糖が激しいと、のどの乾きや多飲、多尿などを伴う。
血液検査では、ケトン体という糖の代謝異常による物質も増えていた。これがさらにひどくなると、意識を失う糖尿病性昏睡 に陥り命にもかかわる。Aさんは点滴で水分を十分に補給され、血糖値を下げるインスリンの点滴治療を受けた。
「ジュース類や甘いものが大好き」なAさんは、1メートル66の身長に、体重は当時98キロ。会社の健診でも血糖値が高いことを指摘されていたが、仕事の忙しさから治療を怠っていた。
診察した同病院内分泌・代謝科部長の出雲博子さんは、「減量に取り組むこと」を強調。そして、退院後もしばらくはインスリンを自己注射するよう指示した。
「このまま一生、注射を打ち続けるのか」と落ち込みかけたAさん。ところが、出雲さんの説明は違った。
生活習慣を背景とする2型糖尿病の治療は、運動や食事療法からまず始め、それで不十分な場合には飲み薬、さらにはインスリン治療へと至るのが一般的だ。しかし、「発症後1年以内と間もないAさんのような場合には、まずインスリンを注射で補って膵臓 を助けることで、インスリンを分泌する能力と効きやすさを改善できる」と出雲さん。そうなれば、注射はやめることができる場合が多い。
2型糖尿病は、膵臓からのインスリン分泌が枯渇して、注射が不可欠な1型糖尿病とは異なる。
1週間の入院生活を終え、半信半疑ながらも1日4回のインスリン自己注射を始めたAさん。入院時に12・7%だったヘモグロビンA1c(基準値は5・8未満)は徐々に下がり、並行してインスリンの注射の量も徐々に減らした。2か月後には、出雲さんの説明通り注射は不要になり、インスリンを効きやすくする飲み薬による治療に切り替えることができた。
現在は、ヘモグロビンA1cは5・7%にまで下がった。体重は88キロ。「やせれば、飲み薬もいらなくなりますよ」という出雲さんの言葉を励みに、さらなる減量に取り組んでいる。
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





