2008/10/16 脳卒中 最新事情 うつ発症 見逃されやすく YOMIURI ONLINEより転載

脳のMRIを診る木村真人さん。うつ病の兆候を見逃さないことが重要だ(日本医大千葉北総病院で)
表情が暗く元気がない。家に閉じこもる――。こんな姉のC子さん(53)を見て、妹(49)は驚いた。2005年のこと。世話好きで明るかった、昔の面影が全くない。「脳卒中後のうつ」が見逃されていたのだ。
脳卒中患者の約4割がうつになるとされる。脳神経の一部が死滅し、脳内物質が不足して起きると言われるが、発症の詳しい仕組みは明らかではない。
C子さんが最初に脳卒中を起こしたのは1998年9月。岩手県の嫁ぎ先で、くも膜下出血で倒れた。緊急手術を受けて九死に一生を得たが、6年以上たって、今度は脳内出血で入院した。
軽い右手足のまひが残ったが、幸い、体の症状は軽かった。ところが、退院から2か月後の2005年7月、近所の人から、千葉県に住む両親と妹に「様子がおかしい」と電話連絡があった。
会いに行くと、C子さんはテレビばかり見て外出しなくなっていた。人と会うのを極端に嫌い、いつもふさぎ込んでいる。息子らは「脳卒中の後なので、仕方がない」とあきらめていたらしい。通っていたリハビリ病院の医師も異変に気づかなかった。
家庭の事情もあり、C子さんは千葉県に転居し、両親、妹と同居することになった。すぐに、妹に付き添われ、日本医大千葉北総病院(千葉県印旛村)メンタルヘルス科に行った。
部長の木村真人さんは、米国精神医学会のうつ病診断基準に照らして、〈1〉強い抑うつ気分〈2〉活動への興味、喜びの著しい減退〈3〉不眠または睡眠過多――などの有無を判定。MRI(磁気共鳴画像)検査で脳の障害度も調べ、「脳卒中後のうつ」と診断した。
C子さんは抗うつ薬の服用を始め、少しずつ明るさを取り戻した。今は外出して買い物ができるほか、自宅の庭で花を育てて楽しんでいる。
脳卒中後のうつは、体のまひや言語障害などの後遺症にまぎれて、見逃されることが少なくない。その結果、リハビリを行う意欲も衰え、寝たきりになる患者もいる。
脳卒中後のうつは30年以上前から研究されているが、治療の必要性などへの理解は広がっていない。
病院間の連携を図る「地域連携診療計画」が今年4月に導入されたが、日本医大千葉北総病院などは、独自に、うつ病の診断基準を盛り込み、患者の診断結果を書き込めるようにした。脳卒中患者を診る医療機関に、うつへの対応を忘れないように注意を促すことが狙いだ。
木村さんは「患者の家族も、『脳卒中後だから、意欲をなくしても仕方がない』とあきらめず、主治医に相談してほしい」と話している。
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腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





