2008/12/20 ヘルシーリポート:ビタミンC 適量摂取で老化を防止 毎日jpより転載
ヘルシーリポート:ビタミンC 適量摂取で老化を防止
2008年12月20日 毎日新聞 東京朝刊
アンチエージングという言葉がはやるなど老化防止への関心が高い。では何をすれば、老化を防げるのか? 精神的なストレスを避け、生活習慣病にならないことが基本だが、今回はビタミンCとの関係を通じて、老化防止を考えてみたい。【小島正美】
◇しみ、そばかす、乾燥肌にもプラス
アンチエージングは一般に「抗加齢」と訳されている。しかし、加齢は年を重ねることなので、加齢自体を止めることは不可能だ。老化防止の研究で知られる石神昭人・東邦大学薬学部准教授は「加齢の結果、老化が生じるので、アンチエージングは抗老化と訳す方がよい」と指摘する。
では、老化防止が進んでいるかどうかを知る指標はあるのだろうか。
■加齢とたんぱく質
今年3月まで東京都老人総合研究所にいた石神さんらは肝臓や肺などで加齢とともに減ったり、増えたりするたんぱく質を探す研究を続けてきた。その結果、17年前に見つけたのが「SMP30」というたんぱく質だった。その後、このたんぱく質がどんな働きをするかをずっと研究してきた。
その働きは、SMP30を作る遺伝子を破壊したマウス(遺伝子破壊マウス)の飼育、観察で分かってきた。長年の研究の結果、外見的には野生のマウスと大差はなかったが、細胞を電子顕微鏡で見ると脂肪の粒の増加やエネルギーをつくるミトコンドリアの形態異常など細胞レベルでは障害が起きていることが分かった。人で言えば脂肪肝に近い症状だったのだ。
■壊血病に似た症状
また、SMP30はビタミンCの合成に必要な酵素ということも分かった。
そこで、SMP30を作る遺伝子を破壊したマウスを、ビタミンCを含まないえさで飼育し、ビタミンCを含む通常のえさで育ったマウスと成長や生存の様子を比べてみた。すると通常のマウスは健康に育ったのに対し、遺伝子破壊マウスは体重が減少したり、骨の形成が悪かったり、血管がもろくなったり、人の壊血病に似た症状を示した。
■生存率に4倍差
さらに、ビタミンCを必要(1日あたり7ミリグラム)なだけ与えたマウスと、ごくわずか(1日0・2ミリグラム、必要量の2・5%に相当)しか与えないマウスの比較飼育もした。
その結果、ビタミンCをちゃんと摂取したマウスは2年(24カ月)後でも約半分が生きていたのに対し、ビタミンC不足のマウスはわずか6カ月で半分が死んでしまった=図参照。つまり50%生存率で4倍の差があり、石神さんは「ビタミンC不足マウスは4倍もの速さで老化が進むことが分かった」と話す。この実験結果はビタミンCと老化の関係を解き明かす貴重な研究成果と言えそうだ。
■食物で1日100ミリグラム
もともと人はビタミンCを合成できないため、食べ物から摂取する必要がある。この実験結果を人にあてはめてみると、人は1日あたり100ミリグラム程度のビタミンCを摂取する必要がある。野菜や果物を毎日食べている人はビタミンC不足になることはないが、即席食品に頼るような偏った食生活の人や高齢者はビタミンC不足になりやすい。
血液中のビタミンCの濃度は加齢とともに減ることが分かっている。入院中の患者や糖尿病の患者などでも、ビタミンCの不足が生じやすい。
といっても、ビタミンCをたくさん取ればよいというものではない。多少多く取っても尿として排せつされるだけだ。過剰に取ると便が軟らかくなったり、老化を促す活性酸素が増える危険性もある。石神さんは「何事も適量の摂取が健康のもとだ」と話す。
■メラニンを抑制
一方、抗酸化作用のあるビタミンCは肌の老化防止にも役立つ。肌にしみ、そばかすができるのは肌の細胞の老化現象だ。光などの刺激で肌に黒っぽいメラニンが生成されると、しみやそばかすになる。ビタミンCなどの抗酸化物質は、このメラニンの生成を抑制する働きがある。
亀山孝一郎・青山ヒフ科クリニック院長(東京都)は「ビタミンCは皮膚の弾力性を保つコラーゲンの生成をも促す。しみ、そばかす、にきび、乾燥肌にもプラスだ。ストレスの防止にもよい」とビタミンCの有用性を話す。
■アセロラで効率的
ビタミンCの摂取の基本は普段から果物や野菜を食べることだが、どうせ取るなら効率的に取りたい。そこで注目したいのが美肌フルーツといわれる果物のアセロラだ。
健康栄養問題に詳しい村田晃・元佐賀短期大学食物栄養学科長によると、アセロラはレモンの果汁やイチゴに比べ、同じ量で30倍近いビタミンCを含む。同時に抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富にある。アセロラに含まれるビタミンCは、合成ビタミンCに比べて、脳や皮膚など体内に吸収される率も高いといわれる。
村田さんは「ビタミンCは空腹時よりも、食後に取った方が吸収量が高い。母乳を与えている母親は母乳から失われるビタミンCを補うためにも1日あたり40〜50ミリグラム多めに取るとよい」と話している。
http://mainichi.jp/life/health/news/
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腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





