2008/12/23 こころとからだの相談室:蛋白尿について 毎日jpより転載
こころとからだの相談室:蛋白尿について
2008年12月22日 毎日らいふ
◇ 質問
検診で蛋白尿が出ました。特に体調が悪いわけではないのですが、精密検査を受けるように言われました。どういう病気のときに尿に蛋白が出るのでしょうか。また、体調に異常がなくても精密検査を受けるべきなのでしょうか?(50歳、男性)
◇ 回答
蛋白尿は極端な言い方をしますと、どの年齢でも出ます。しかしそれぞれの年代によって若干蛋白尿のもつ意味が異なってくると考えております。まず10歳代、20歳代くらいまでに検診で見つかる蛋白尿は、国内の場合は、IgA腎症という病気が考えられます。一方、それが30歳代、40歳代あるいは、今回の質問者のように50歳代で蛋白尿が出てきますと、いくつかの疾患を考える必要が出てきます。すなわち腎炎、IgA腎症に加えて、比較的この年代で多いのは膜性腎症、あるいは2次性の疾患に伴う蛋白尿です。膠原病、肝炎、高血圧、腎硬化症、糖尿病によっても出てきますので、一般的にはそれらの病気を考えるべきだと思います。
質問者の勧められた精密検査は恐らく腎生検のことだと思います。何の病気か分からない時に、腎生検で腎臓から組織を取って、蛋白尿の原因がどういうものであるかを調べることになります。また、それ以外の要素、すなわち血尿が出ているとか、あるいは血圧が高いとか、血糖値が高いとかも重要です。
一般的に蛋白尿は激しい運動をしたり、熱があったり、風邪の後では、正常の人でも出る場合があります。したがって検診の時にたまたまそのような状態であると正常の人でも蛋白尿が陽性となります。そこで、蛋白尿が出た場合には、第1段階としてもう一度尿検査をして、本当に蛋白尿が出るのか、さらに潜血反応や、沈渣を見ることによって円柱細胞があるかないかを調べます。この段階で蛋白尿が陽性であり、かつ潜血反応が陽性、さらに円柱成分もあるということになると、さらに詳しい検査が必要になります。
次に1日の尿をためて、どのくらいの蛋白尿が出ているかを調べます。その段階で血液検査を行い、血清クレアチニン、尿素窒素、尿酸、電解質(Na、K、Cl、Ca、P)を調べます。もし1g以上出ていれば、やはり腎生検をする必要が生じてくると思います。しかし1g以下である場合には経過観察でいいかもしれません。特に500mg以下でしたら、私は経過観察で十分だと考えております。
回答者:鈴木洋通(埼玉医科大学腎臓内科教授)
Comment(0) | Trackback(0)|特集!|
trackback: http://www.fujishinkyu-seikotsuin.com/blog/archive_2066.htm
コメント


ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





