2009/1/1 救急の現場 [Q&A]治療場所 なければ作る YOMIURI ONLINEより転載

福井大病院副院長・寺沢秀一(てらさわ ひでかず)さん 金沢大卒。沖縄県立中部病院救急外来専従医師、北米での救急医学研修などを経て、2002年、福井医大総合診療部教授。03年から現職。
救急医療の課題や今後のあり方について、日本救急医学会ER検討特別委員会委員(福井大病院副院長)の寺沢秀一さんに聞きました。
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――患者が何か所もの病院で受け入れを拒否される事態が問題になっています。
「治療後のリハビリなどに時間がかかる高齢患者の割合が増えたため、ベッドを空けることが難しくなり、新たな患者を受け入れられない背景になっています。また、医師の専門が細分化しているため、救急外来に患者が来ても、担当医が専門外で診ることができないことも少なくありません」
――読売新聞は10月、患者の重症度にかかわらず受け入れるER(救急治療室)を全国400か所に整備するよう提言しました。
「ERの利点は、軽症から重症まであらゆる患者を診察できる救急医がいることです。患者はまず救急医が診察し、手術や入院が必要だと判断したら、脳外科や循環器内科など専門の診療科に引き継ぎます。
医師にとっても様々な患者を診察する機会が増え、診療能力を高めることにつながります」
――ERでは患者の受け入れ拒否をしないのはなぜですか。
「とりあえず患者を引き受け、それから治療方針を決めるという考えが基本だからです。
例えば、交通事故で全身を強く打った患者がいれば、救急隊は整形外科や脳外科などがそろっている病院を探しますが、365日、百点満点の診療ができる病院などありません。これに対し、ERではまず患者を受け入れ、救急医が必要な治療の優先順位をつけます。最優先で必要な治療が自分の病院でできなければ、可能な病院へ転送することで、効率的な患者搬送を行うことができます」
――満床の場合はどうするのですか。
「受け入れ拒否はしません。ベッドが足りなければ、廊下にストレッチャーを置いてベッドを作ればいいのです。どこかの診療科のベッドが空いていれば、それを利用し、症状の軽い患者さんにはベッドを空けてもらいます。『空きベッドがない』は受け入れ拒否の理由になりません。治療する場所は作るものです」
――ER以外で重要な課題は何ですか。
「救急の窓口となるERを整備するだけでなく、専門的な治療が必要な患者を、他の診療科や施設に引き継ぐ連携体制の構築が不可欠です。
一方、患者の側も、『夜間の方がすいているから』などの理由で救急外来を訪れるコンビニ受診や、救急車をタクシー代わりに利用するような行為は慎むなど、救急医療を無駄に疲弊させないよう、協力していただきたいと思います」(利根川昌紀)
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





