2009/1/6 和の動きで健康作り 大学教授ら 体操考案 YOMIURI ONLINEより転載
和の動きで健康作り
大学教授ら 体操考案
(2008年12月31日 読売新聞)

日本舞踊の動きを生かしたノスに楽しそうに取り組む参加者たち(三重県桑名市で)
伝統芸能や郷土芸能の動作を体操に取り入れるなどして、健康維持や体力増強に生かそうという動きが注目されつつある。
日本舞踊から皿回しまで様々だが、いずれも医師や大学教授ら専門家が携わっており、本格的だ。親しみやすい「和の動き」で健康作りに励むことを、2009年の「一年の計」にしてみてはいかが。
日本舞踊
12月中旬、三重県桑名市の長島福祉健康センターで、地元の中高年女性約20人が、ゆったりした音楽に合わせ、しなやかに日本舞踊の舞を披露した。これは「NOSS(ノス=日本おどりスポーツサイエンス)」と呼ばれる、日本舞踊を使った健康運動だ。
1年以上続けているという同市の主婦、伊藤保子さん(67)は「体が温まって気持ちいい。猫背気味だった背筋が、今ではしゃんと伸びるようになった」と笑顔で語る。
ノスは日本舞踊の西川流家元、西川右近さん(69)が考案した。長期入院後に踊りのけいこを続けて体力を回復させたという実体験から「日本舞踊は体に良いのでは」と思いつき、踊りの型をエクササイズに当てはめた。
約7分間のプログラムに有酸素運動や筋肉トレーニング、ストレッチが組み込まれ、介護予防につながると言う。2007年度には厚生労働省未来志向研究プロジェクトのモデル事業にも採用され、全国に広がっている。
西川さんは「現代人の『転ばぬ先のつえ』として、多くの人がノスを活用してほしい」と意気込む。
能
古典芸能の代表格の能も、体を活性化させる運動効果があるとして注目されている。
深層筋は、体の奥深くにある筋肉で、普段は意識することがないが、安定した姿勢やバランスの維持に欠かせないという。
安田さんは能の所作を取り入れて深層筋を活性化させる「能のエクササイズ」を、カルチャーセンターなどで担当している。また、子どもたちに能の指導もしている。「走り方がよくなったり、集中力が高まったりという効果が見えます」と安田さんは話す。
阿波踊り
「踊る阿呆 に見る阿呆」のかけ声で知られる徳島県の郷土芸能・阿波踊りも、生活習慣病予防の「阿波踊り体操」に“進化”した。
同県には、糖尿病による死亡率が1993〜2006年の14年間連続で全国ワースト1という不名誉な記録があった。「県民の一人1日当たりの平均歩数は6200歩で、全国平均より1000歩少ないという調査結果があり、運動不足が糖尿病につながっているという認識が広がった」と同県健康増進課の担当者は話す。
そこで、県民になじみ深い阿波踊りに着目、徳島大・大学開放実践センター教授の田中俊夫さんが考案した。腰を落とした姿勢での「男踊り」や、ひざと手を上げる動作が特徴の「女踊り」などを取り入れながら、肩や腰をほぐしたり、足腰を強化したりできるという。
1セット3分半の「基本編」から、16分半かけて100キロ・カロリー近くを消費できる「メタボ解消編」まで5種類の体操を用意する。「阿波踊りを知らない人でも、全身を動かせる。自分の体力に応じて選べます」と田中さんは勧める。徳島県のホームページで体操の動画を見ることができる。
皿回し
お皿を回して健康に、という形で活動しているのは、日本皿まわし協会(本部・大分市)だ。副会長の森松弘 さん(77)によると、九州各県や東京、埼玉、鳥取、福井など全国で10支部あり、会員は全国で4000人いるという。全国大会も毎年10月に行われている。
大分市の医師、永冨勲さん(故人)が1984年に協会を設立した。もともとは趣味で始めたが、直径8ミリ、長さ90センチの竹ざおに最大で直径40センチの皿を乗せてバランス良く回すには、精神を集中させ、手先をよく使う必要がある。これが脳の活性化につながるという。「子どもからお年寄りまでだれでもできるし、何よりやって楽しいのがいい」と森松さんは話す。
スポーツとの関連も
ノスの開発に携わった中京大体育学部長の湯浅景元さんの話
ハンマー投げの室伏広治選手が練習で投網を行ったり、陸上の末続慎吾選手が古武術を基にした「ナンバ走り」を取り入れたりと、日本人特有の動きとスポーツとの関連が注目されている。日常の所作にも、うまく取り入れれば健康につながるものは結構ある。運動の継続しやすさという点でも、日本人になじみのある動きを生かすことには意味がある。文化や食だけでなく、動作についても「和」の効果を見直すべきだろう。
挑戦!新聞パンチ
能楽師の安田さんに深層筋の一つ、大腰筋を使った呼吸法を学びながら楽しく取り組める「新聞パンチ」を教えてもらった。拳で新聞紙を突き破る遊びだが、最初は新聞紙がめくり上がるばかりで、意外と難しい。
「瞬発力や持久力を鍛える練習になります。家族で取り組んでみて」と、安田さんは話す。
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





