2009/6/16 医療事故を防ぐ 「肺塞栓症」兆候見逃さず YOMIURI ONLINEより転載
足に血栓ができるのを防ぐため足にマッサージ器を装着した患者を診る小林隆夫さん(左、県西部浜松医療センターで)
2008年11月の夜、静岡県浜松市の県西部浜松医療センター。脳梗塞 の治療で入院していた70代の女性が看護師(25)に介助され、トイレから戻った直後。「胸が苦しい」。突然真っ青になり、意識を失った。
「血栓(血の塊)が肺の血管をふさぐ肺塞栓 症の兆候では」
ピンと来た看護師が直ちに、体内の酸素が十分かどうかを測る小型装置(パルスオキシメーター)を女性の指先に着けると、正常なら90%台半ば以上になるはずの酸素飽和度は80%を切っていた。体に十分な酸素が行き渡っておらず、放っておくと危険な状態だ。
駆けつけた医師が、血の塊を溶かす薬の点滴を始めるまで約10分。迅速な措置のかいあって女性は意識を取り戻し、肺塞栓症は未然に防ぐことができた。
手術後の患者などが長時間ベッド上で動かないでいると、血液の流れが悪くなり、足の静脈に血栓ができやすい。これが肺に運ばれると肺塞栓症を引き起こす。
年間発症者は推計約8000人で死亡率は20%前後と、突然死の原因にもなる。長時間同じ姿勢を強いられる飛行機の乗客に起きやすいことから、エコノミークラス症候群とも呼ばれる。
昨年4月に同センター院長に就いた小林隆夫さん(58)(産婦人科医)は、信州大教授だった04年、肺塞栓症の予防指針作りに携わった。徐々に普及しつつあるとはいえ、「病院により対応がまちまち。予防策が全体に浸透していない病院も多い」と嘆く。
実は同センターでも、小林さんが赴任する前の91〜08年の肺塞栓症の死亡率は40%と高かった。そこで、08年度から、各診療科の医師や看護師らでプロジェクトチーム(PT)を作り、症状などの啓発に努めるとともに、院内で統一した対応マニュアルを策定した。
症状や年齢などの要素から、患者を4段階の危険度に分類。危険度が低ければ、手術後の早い時期から歩行訓練などで体を動かす。危険度が高い患者なら、ベッドに横になったまま足にマッサージ器を使ったり、予防用の弾力ストッキングを着用したりするほか、血液を固まりにくくする薬を予防的に使うこともある。
兆候を早めにとらえて未然に防ぐことで、この1年余り、発症はゼロに抑えられている。PTリーダーの麻酔科医、木倉睦人さん(46)は「組織的な取り組みがあるかないかで、安全性に大きな差が出ることを実感した」と話す。
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





