2009/6/29 シリーズこころ パニック障害 動悸への恐怖断つ治療 YOMIURI ONLINEより転載
認知行動療法の効果を語る清水さん(千葉大学で)
千葉県の会社員A子さん(30)は3年前、美容室で上半身が急に熱くなった。すぐに治まったが、翌日、自宅で激しい動悸 、息苦しさなどに見舞われ、「死んでしまうのでは」と焦って救急車を呼んだ。以来、人込みなどで発作が頻発するようになった。
心療内科でパニック障害と診断され、抗うつ薬SSRIを飲み始めた。発作を抑える作用があるが、服用をやめると再発する可能性があり、服用が長期に及ぶことが少なくない。将来、妊娠を考えるA子さんは「できれば薬を減らしたい」と考えていた。
翌年受診した千葉大学病院で、認知行動療法に取り組むことになった。物事の受け止め方を変える心理療法で、同病院では、患者約6人を医師2人が担当し、毎週1回、1時間半の治療を計10回続ける。
同大学神経情報統合生理学教授の清水栄司さんは「患者は、突然の体の異変に驚き、死の恐怖を募らせて、さらに大きな発作に陥っていく。認知行動療法は、この連鎖を断ち切るのが目的」と話す。
患者の多くは、動悸が増すと恐怖を感じる。脈を速くしないため、運動を控える人もいるほどだ。
「緊張時や運動中に脈が速まるのは当然」と頭で分かっていても、激しい感情に関係する脳の扁桃 体が、動悸が起こると反射的に恐怖心を呼び起こしてしまう。そのため、脳に焼き付いた「動悸=恐怖」のイメージを、「動悸=体の自然な反応」に戻さなければならない。
そこで行われるのが、発作に似た状態をあえて引き起こす現実暴露だ。患者たちは病院近くの坂道を駆け上がり、「脈が速くなっても死なない」ことを繰り返し体感する。
息苦しさにつながる過換気症候群にも、現実暴露を行う。通常の呼吸は1分間に15回前後だが、1分間に30回呼吸してもらう。すると、血液中の二酸化炭素が肺から過剰に排出され、めまいや指先のしびれなどが起こる。
患者が、この状態でさらに呼吸を続けると息苦しさが増す。しかし、実際は肺は空気で満ち、酸素も十分取り込まれているため、今度は逆に呼吸を止めてもらう。すると、普段は20秒ほどで苦しくなる人でも、1分以上も楽に止めていられることに気付き安心する。
バスや電車の乗車も行い、治療終了時には、半数の患者の症状が改善する。A子さんは発作がなくなり、薬も要らなくなった。
清水さんは「認知行動療法は、薬物治療よりも再発が少ない。患者が最初から認知行動療法を選択できるように、実施施設を増やす必要がある」と話す。
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





