2008/1/22 スポーツ科学と疲労回復 (1)水風呂で血行促進 YOMIURI ONLINEより転載
スポーツ科学と疲労回復
(1)水風呂で血行促進
(2008年1月22日 読売新聞)

疲労回復のため水風呂(手前)と温かい風呂(奥)に入るサントリーラグビー部の選手たち
心身の疲労を早くとりたい。そのヒントをスポーツ選手の科学的な疲労回復法に探った。
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筋骨たくましい選手たちが、水風呂と温かい風呂に交互に入る。水風呂には全身すっぽりつかる人、足、腰だけの人も。氷入りのバケツで足首を冷やす(アイシング)選手もいる。
東京・府中市のサントリーラグビー部のクラブハウス。練習後の選手が体を癒やす浴場の光景だ。湯温42度の風呂、水温15〜20度の水風呂に交互に入るのは「温冷浴(交代浴)」と呼ばれ、おのおの3〜5分、1〜2分入るのを3回前後繰り返す。冬は温風呂が先。
トレーナーの吉岡淳平さんは「筋肉の収縮と拡張で血行や新陳代謝が促進され、疲労回復に大きな効果がある。水圧が疲労物質の除去にも役立っているようだ」と話す。現役最年長の坂田正彰選手(35)は「この年までやってこられたのは水風呂の交代浴のおかげ。ストレッチ体操でも届かない体の芯の筋肉がほぐれて、疲れが残らない」と効果を語る。
氷入り風呂(アイスバス)も毎試合持ち運び、活用する。吉岡さんは「疲れの蓄積はけがのもと。けが持ちの人ほど積極的。効果が実感できるのが大きい」と強調する。
日本人男子初のプロホッケー選手でベルギーで活躍する飛田尚彦さん(30)も疲労回復に水風呂を使う。「血行を良くするのは温かい風呂と思っていたが、体の軽さ、リフレッシュなどの効果は断然水風呂」と絶賛する。水風呂を使えない時はシャワーで代用するという。
「野球の投手が氷のうを肩にあてるアイシングも筋肉の疲労回復に役立つことがわかった」と慶応大学スポーツ医学研究センターの石橋秀幸研究員は語る。「市民ランナーも足首などの疲労回復にアイシングを活用してもよい」
武田信玄は戦の疲れを体温より低い冷泉に長時間入り、癒やした。温冷浴に詳しい近畿大医学部の甲田勝康准教授はこう指摘する。「ストレス発散の効果も確認され、疲れる現代人に有効だが、まだ不明なことも多い。血圧の高い人などは注意が必要」
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腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





