2010/2/9 健康食品との付き合い方:/1 不足栄養素、補う目的で 毎日jpより転載
健康食品との付き合い方:/1 不足栄養素、補う目的で
2010年2月9日 毎日新聞 東京朝刊
◇「がん予防」「老化防止」…期待しすぎは禁物
スーパー、薬局、コンビニエンスストアにあふれる健康食品やサプリメント(栄養補助食品)。健康志向の高まりで今や1兆円市場に成長し、現代人の生活に欠かせなくなってきた。一方で、種類が増えすぎて何がいいのか迷ったり、取り方を誤り逆に健康を害してしまう人もいる。知っておきたい付き合い方を4回にわたり紹介する。【小島正美】
ビタミンやミネラルといえば、良い栄養素の代表格といったイメージがある。例えば、緑黄野菜に多く含まれるベータカロテンやビタミンEは、細胞の損傷を防ぐとされる抗酸化作用を持つため、がんの予防を期待して長期間摂取する人も多いようだ。どれほど効果があるのだろう。
がんの疫学研究で知られる津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長によると、1980年代以降、ベータカロテンやビタミンA、C、E、ミネラルのセレンなどを長期間摂取してがんの死亡率などが減るかについて、数多くの臨床試験が行われてきた。
中でも衝撃的だったのは、90年代半ばに米国やフィンランドなどで実施された喫煙者への調査だ。ベータカロテンやビタミンEを約5〜10年間摂取している群の方が、全く摂取していない群よりも肺がんの死亡率が高かったのだ。
その後も、ビタミンEなどを長期間摂取した場合の臨床試験が世界の医学雑誌に70以上公表されている。これらを総合的にみると、ベータカロテン、ビタミンA、Eの長期的な補給は死亡のリスクを上げ、ビタミンCとセレンは上げも下げもしないということになっている。
こうした世界の調査結果などを紹介した「なぜ、『がん』になるのか?その予防学教えます。」(西村書店)を著した津金さんは「抗酸化栄養素は慢性的な栄養不足や特定の栄養素が欠乏しているケースでは必要だが、がん予防のために服用するメリットはほとんどない」と話す。がん予防に有効で安全なサプリメントはいまだに見つかっていないのが現状という。
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国によって食生活が異なることから、必要なサプリメントが違ってくることも知っておきたい。
例えば最近人気のミネラル「セレン」。人の健康に必須の元素で、ビタミンEと同様に抗酸化作用がある。欠乏すると動脈硬化や精子の減少などが生じる。厚生労働省は健康維持に必要な目安の1日あたり推奨摂取量を、成人男性で30マイクログラム、女性で25マイクログラムと定めている。
セレンは海藻類、卵、カツオやシラス干しなどの魚、鶏肉などに多く含まれる。これらをよく食べる日本人は平均的に1日100マイクログラム以上を摂取しており、推奨量を十分に取れていることになる。一方、海藻類の摂取量が少ないスウェーデン、英国などの西欧では不足しがちという。
セレンを取り過ぎると疲労、吐き気、呼吸不全などの健康被害が生じることがある。日本の厚労省にあたる米食品医薬品局(FDA)は08年3月、セレンを多く含むサプリメントを取っていた23人が脱毛、下痢、関節痛、筋肉のけいれんなどを起こしたと公表している。こうしたことから、健康食品問題に詳しい梅垣敬三・国立健康・栄養研究所情報センター長は「既にセレンを十分に取っている人がサプリメントとしても摂取すると、過剰摂取になる恐れがある」と指摘する。
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サプリメントは健康に良いものだからと、つい多めに摂取しがちだが、過剰摂取は禁物だ。特に、さまざまなミネラルが配合されたマルチミネラル製品は各成分の量に注意して選びたい。
東京都健康安全研究センターが03年と04年、市販されているミネラル補給サプリメントを調べたところ、クロムを含む30製品のうち19製品で、1日目安摂取量のクロムが国の1日推奨量(30〜49歳女性)を超えていた。クロムは糖や脂質の代謝に大切な元素だが、長期にわたり摂取すると腎臓障害などが起きる恐れもある。
調査にあたった植松洋子・同センター食品化学部副参事研究員は「マルチミネラル製品は、配合されているミネラルが厚労省の推奨量に必ずしも沿ってはいない。業者はそれぞれの成分量が推奨量の何割に相当するかを分かりやすく表示してほしい」と、消費者が過剰摂取しないような表示を求める。
ビタミンやミネラルは体に良い。だからといってたくさん取れば健康になれるというものではない。「誰も知らないサプリメントの真実」(朝日新聞出版)を著した高田明和・浜松医科大名誉教授は「高齢者などが不足しがちな栄養素を補うという意味では、サプリメントは有益だ。しかしビタミンEのようなものをがんや老化などを防ぐ目的で長期間取っても、効果はほとんど期待できない。そうしたことを知ったうえで活用することが大事」と話す。=つづく
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





