2007/7/14 靱帯再建手術 腱通す穴 「ナビ」で的確 YOMIURI ONLINEより転載
靱帯再建手術
腱通す穴 「ナビ」で的確
(2006年7月14日 読売新聞)
16歳の女子高校生A子さんは、バスケットボールの練習中、ひざをねじり、ひざがはずれた感じがするようになった。東大病院で検査の結果、ひざの「前十字靱帯(じんたい)」が断裂していることがわかり、靱帯を再建する新しい手術を受けた。自動車のカーナビゲーションのように、画面で再建部位の位置を確認しながら精度を高める手法で、順調に回復している。

靱帯は、関節で骨と骨をつなぎ、ずれるのを防ぐ。似たような組織に腱(けん)があるが、腱は筋肉と骨をつなぐ。
前十字靱帯は、ひざの関節で太ももの骨(大腿(だいたい)骨)とすね骨(脛(けい)骨)をつなぐ。激しいスポーツなどで、ひざをひねると切れることがある。これが前十字靱帯断裂だ。放っておくと、関節がはずれる「亜脱臼(だっきゅう)」が起きやすく、軟骨を傷めて関節機能が劣化し、将来ひざが痛んだり歩きにくくなったりする恐れがある。
治療の中心は、ひざの裏の腱などを使い、靱帯の代用とする靱帯再建手術。全国で毎年1万人以上がこの手術を受けると推定される。断裂が部分的だと、安静な状態を保って自然治癒を待つ場合もあるが、東大病院整形外科医師の中山修一さんは「関節の劣化を予防でき、激しい運動もできるようになる」と再建術の利点を話す。
手術は、関節鏡と呼ばれる小型カメラを入れ、ひざの内部を見ながら行う。関節内の大腿骨と脛骨の双方に穴を開け、直径8〜10ミリ程度の太さに整えた腱を通してネジで固定する。傷口は数センチ程度と、体への負担が少ない。
しかし、手術では、穴を開ける位置の決定が難しい。最適な位置は骨の形などから決まるが、骨の形は個人差が大きく、熟練していないと正確に判断できない場合がある。
再建した靱帯は、位置が不適切だと亜脱臼を繰り返す。中山さんの推計によると、再建術を受けた患者の2〜5%は再手術が必要で、その半分は手術が原因という。
この課題を克服するのが、画像支援ナビゲーション装置を使った再建術だ。
まず、ひざ関節の角度を変えながらエックス線で撮影する。すねにアンテナをつけることで、骨の位置が微妙に動いても、連動して画像が変わる。正確なひざ関節の“地図”が表示される仕組みだ。
次に骨に穴を開ける際、ドリルを通すための固定装置(ガイド)を骨につける。このガイドにもアンテナをつけ、先に撮影したひざ関節の地図と組み合わせることで、ガイドが関節のどの位置にあるか瞬時にわかる。
画像には、ガイドの位置と、ガイドを通じて開けられる穴を予測した「仮想画像」も映し出される。執刀医は、これらの画像を見ながら、最適な位置にガイドを調整し、穴を開ける。
狙った穴の位置との誤差は1・3ミリ程度という。中山さんは「手術時間は従来より多少長いが、より正確な手術を行い、余計な再手術をなくすことが期待できる」と話す。
東大病院で、このシステムを導入した2003年12月以降、1年半以上経過した23人のうち、手術後に階段から転落したなどの2人を除く21人は経過が良好だ。
東大病院では、この治療が昨年、国の先進医療に承認された。画像ナビゲーションを使用する分は患者の自己負担(約9万円)になるが、それ以外の手術、入院費などは保険適用される。この装置を使って治療しているのはまだ同病院だけだが、画像ナビゲーション用の装置は脳外科などで使用している既存のものなので、今後、他の病院へ広がるとみられる。(科学部 藤田勝)
前十字靱帯再建手術を行う主な病院 |
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| ・NTT東日本札幌病院(札幌市) (電)011・623・7000 ・埼玉医大病院(埼玉県毛呂山町) (電)049・276・1111 ・東京逓信病院(東京都千代田区) (電)03・5214・7111 ・大阪大病院(大阪府吹田市) (電)06・6879・5111 ・広島大病院(広島市) (電)082・257・5555 |
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





