2008/6/27 高齢者の痛み 西洋医学+針で効果 YOMIURI ONLINEより転載

久野さんの肩に針を刺す河内さん(大阪医科大麻酔科で)
ベッドにうつぶせに寝ると、ステンレス製の針10本が、肩、腰、ひざ裏、ふくらはぎに、手際よく刺される。
「すごく気持ちいいですよ」。大阪府高槻市の久野喜代枝さん(81)が針治療を受けるようになって4年がたつ。
70歳を超えて、腰と首が痛くなった。ひどい時は、布団で寝返りも打てず、首も回らない。受診した複数の整形外科では、腰と首の背骨に変形があり、手術は難しいという。痛みは良くならなかった。
2004年2月、友人の勧めで同市にある大阪医科大の麻酔科を受診した。神経に局所麻酔薬などを注射する神経ブロック治療に対しては、「怖い」という先入観があり、それ以外の治療を頼んだ。
教授の南敏明さんは、神経の興奮を抑えたり、血流を良くしたりする点滴治療を行い、同科の針きゅう師による針治療を約15分加えた。痛みは徐々に軽くなった。たまに強い痛みが出た時には、神経ブロック治療も受けるようになり、針もそのまま続けた。
同大麻酔科では、痛みを訴える患者にはまず神経ブロックや薬剤投与などの西洋医学の治療を行い、患者によっては東洋医学である針も組み合わせている。同科針きゅう部門では、2人の常勤針きゅう師と25人の実習生が治療に当たる。
「神経ブロックで強い痛みが消えても、しびれや違和感が残ることは多い。残った不快な症状を取り除きたい時、針は非常に効果があると実感している」と南さん。痛みが比較的軽い人にも向いているという。
東洋医学の考えでは、人体には「経絡」というエネルギーの通り道がある。ここに滞りがあると、痛みやこりなど様々な症状が表れる。経絡の上に点在しているツボを針で刺激することで、経絡を整え、症状を取り除けるという。
針きゅう部門主任の針きゅう師、河内明さんは「針が交感神経の働きを抑え、血流が改善され、痛みがやわらぐということ。効果は緩やかだが、合う人にはよく効きます」と言う。
同大では針のほかに、円すい形の電極をツボに張って通電する方法や、近赤外線を患部にあてる光線療法なども行っている。
久野さんは、今も軽く痛むことはあるが、自転車で通院できるまでに回復した。(山口博弥)
(来週は「後期高齢者医療」です)
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





