2008/7/9 糖尿病講座:(7)高脂血症とは(糖尿病との関連で) 毎日jpより転載
2008年7月8日 毎日らいふ
高脂血症とは、血液中の脂質、とりわけコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)が増えた状態のことです。高脂血症はほとんどの場合、痛みなどの自覚症状を伴わず、検査をしない限りその存在は気づかれません。
高脂血症の問題は、動脈硬化を引き起こす危険因子の一つです。心臓あるいは脳の動脈で動脈硬化が進んだ場合、ある日突然、脳血栓(脳梗塞)や心筋梗塞を引き起こし、緊急入院を余儀なくさせられ、最悪の場合には死に至ることもあります。そうした意味で、高脂血症は高血圧と同様にサイレント・キラー(沈黙の殺人者)と呼ばれている病気です。最近では、HDL-コレステロール(HDL-C)低値も動脈硬化の危険因子であることを意識して「脂質異常症」という言葉で包括されることもあります。
生活習慣病に関する世論調査をみると、高脂血症を怖い病気だと思う人は他の生活習慣病に比べて少なく、怖いかどうかわからない人が多いようです(図1)。最近、厚生労働省から発表された「平成18年 国民健康・栄養調査の概要」によると、“脂質異常症が疑われる人”は、少なくとも約1410万人いると推計されており、この病気について熟知していただく必要があるように思われます。
糖尿病自体も動脈硬化の危険因子になることが内外の研究で証明され、糖尿病を持つと冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)のリスクが2〜6倍に増加します。また、糖尿病に冠動脈疾患を併せ持つと、その後の経過が悪いことが知られています。わが国で行われた研究(JDCS)では、糖尿病における冠動脈疾患の危険因子の代表格はLDL-コレステロール(LDL-C)でした。実際お薬で糖尿病の方のLDL-Cを大幅に低下させると、冠動脈疾患や脳梗塞の発症が少なくなることが、海外の研究で明らかにされています。このような背景からも糖尿病を持つ人には、図2に示すような管理目標値が推奨されています。
まずは血液検査で、朝、空腹の状態で血清脂質値を確認しましょう。そして、もし血清脂質が高いと言われた場合には、生活習慣の見直しをしましょう。禁煙、食生活の是正、身体活動の増加、適正体重の維持と内臓脂肪の減少を図ります。過剰なエネルギー摂取は肥満の原因となるので、適正なエネルギー摂取を心がけましょう。また、獣鳥の肉や脂肪より魚由来のものをとるようにし、コレステロールの摂取量に気を付け、食物繊維を積極的にとりましょう(表)。また、有酸素運動を行うことにより、血清脂質値の改善、血圧、血糖の低下が見込まれます。
こうした生活習慣を3〜6か月行っても、血清脂質値の改善が見られなければ、お薬による治療が必要になるでしょう。すでに冠動脈疾患をお持ちの方は、生活習慣の見直しと同時にお薬による積極的な治療をおすすめいたします。お薬は、冠動脈疾患や脳硬塞といった動脈硬化による病気の発症や再発を予防するために使われるものです。長期にわたって服用する必要があります。したがって、あなたの病気のことをよく知っている主治医に相談して、あなたに合ったお薬を選んでもらうことが大切です。そして、血清脂質が十分に目標値まで低下していること、安全性に問題ないことを確認するために、定期通院を欠かさないことを忘れないでください。
大須賀 淳一(東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科)
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ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





