2008/7/12 メタボ 日本の診断基準 ― 心筋梗塞 予測できない YOMIURI ONLINEより転載
メタボ 日本の診断基準
心筋梗塞 予測できない
(2008年7月11日 読売新聞)
現在のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準では、心筋梗塞(こうそく)などの恐れを予測できない――福岡県久山町で、住民の健康診断の結果などを基に続けられている研究により、こんな問題点が明らかになった。(利根川昌紀)
![]() |
久山町は、福岡市に隣接する人口約8000人の町。50年近く前から、脳卒中や心臓病、糖尿病といった生活習慣病などについての研究が続いている。
当時、日本人の死亡原因のトップは脳卒中だった。中でも、脳出血の割合は欧米に比べて高く、海外の専門家から日本の死因統計を疑問視する声が上がっていた。
そこで、九州大のグループが脳卒中の実態を調べようと1961年に始めたのが、この研究だ。久山町は、福岡市のベッドタウンで、住民の年齢や職業の構成などが、全国平均とほぼ同じことなどから研究対象地域に選ばれた。
対象は40歳以上の全住民で、健診の受診率は8割を超える。住民が死亡した場合、家族の了解を取って解剖する。その割合も8割と極めて高く、正確な死因調査に役立てている。
現在は生活習慣病やがん、認知症などに対象を広げ、13人の医師らが研究に携わっている。同大大学院医学研究院教授の清原裕さんは「長期間、町民の健康状態を追跡できるのが研究の強み」と話す。
成果の一つに、メタボリックシンドロームの診断基準の是非を問う研究がある。この症候群は、腹囲、血圧などの数値を、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいかどうかの目安とし、予防のため、生活習慣の指導を行う特定健診・保健指導が今春始まった。
88年に健診を受けた健康な町民2452人を14年間追跡したところ、日本の学会が定めた同症候群の腹囲の基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)では、基準値以上の人も、そうでない人も、心筋梗塞などの発症率に、はっきりした違いが見られなかった。
一方、国際糖尿病連合(IDF)が推奨している日本人の基準(男性90センチ以上、女性80センチ以上)を当てはめると、基準を超えた場合、心筋梗塞などになる危険度は、男性で1・8倍、女性で1・5倍高かった。
清原さんは「日本の基準だと、生活習慣病になる危険が高いかどうかを判定できないことになる」と指摘する。これでは予防に役立てられない。
また、糖尿病やその疑いのある人が増え、02年には男性の6割、女性は4割に上ることも研究でわかった。厚生労働省が今年4月に発表した「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病の疑いがある人は全国で1870万人だが、久山町のデータを当てはめると、実際にはそれを大きく上回ることになる。
久山町研究では、糖尿病の人は、認知症や歯周病などになる割合が高いことも判明した。清原さんは「糖尿病は、がんや認知症の原因にもなる。研究成果を予防医療に役立てたい」と話している。
Comment(0) | Trackback(0)|メタボリックシンドローム関連 ― 最新情報 ―|
trackback: http://www.fujishinkyu-seikotsuin.com/blog/archive_636.htm
コメント



ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





