2008/7/26 運動で糖尿病予防 (3)食後1時間からが最適 YOMIURI ONLINEより転載
(2008年7月25日 読売新聞)

糖尿病予防の運動は、いつ行うのが良いのか――。実は、より効果を高められるタイミングがある。
「食後1時間ぐらいから始めるのが最適」と、お茶の水女子大准教授、曽根博仁さん(生活習慣病医学)は語る。
糖尿病患者、予備軍の血糖値は、特に食後1〜2時間ぐらいで最高になる。だから、血糖値の上昇が始まる時間帯に運動をぶつける、という考え方だ。
食後に血糖値が高くなるのは、食べ物が胃で消化された後、その中の糖質が小腸でブドウ糖に分解、吸収され、血液中に入るからだ。健康な人は、インスリンの働きで血糖値が正常に保たれるが、食べ過ぎ、運動不足などの影響でインスリンが効きにくい人は高くなってしまう。
高血糖状態は血管を傷つけ、動脈硬化などの危険性を高める。ところが、運動で筋肉が刺激されると、大体15〜20分で血糖を効率的に取り込む状態になるので、高血糖のピークを抑えやすくなるというわけだ。
こうした運動を長期的に続けていれば、結果的に、体が高血糖にさらされる時間の大幅削減が期待できる。
糖尿病予備軍の中には、空腹時は正常なのに食後だけ血糖値が高くなる人も多い。この状態が続くと、そのうち、本格的な糖尿病に進行する恐れが高まるので、食後の運動の意味は大きい。
食後1〜2時間の血糖値が200を超える人が、食事45分後から45分間の自転車運動をした場合、160前後まで下がったというデンマークの研究報告もある。
とはいえ、「仕事の都合などで食後の運動は難しいという人は、そんなに神経質にならなくてもよい」と曽根さん。「少なくとも1日おきに運動すれば、血糖を効率的に消費する体になっていくので、まずは習慣にすることが大事です」と指摘する。
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腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





