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2008/5/2 椎間板ヘルニアの遺伝子2種発見=特定タイプだと発症率3倍−理研など @nifty.comより転載
椎間板ヘルニアの遺伝子2種発見=特定タイプだと発症率3倍−理研など 2008年5月2日(金)1時12分配信 時事通信
腰痛や座骨神経痛を引き起こす椎間板(ついかんばん)ヘルニアの原因遺伝子が、新たに2種類見つかった。理化学研究所が慶応大、富山大、京都府立医科大、熊本大の整形外科の協力を得て、約850人の患者を調べた成果。論文は9日付の米科学誌アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに掲載される。 これらの遺伝子は、椎間板にある細胞外基質たんぱく質を作り、異常になると脊椎(せきつい)の変形につながることが知られていた「THBS2」と、細胞外基質の分解酵素を作る「MMP9」。両遺伝子のDNA塩基配列の一部がそれぞれ特定のタイプの場合、細胞間の環境を整える基質たんぱく質が分解され過ぎてしまい、約3倍も椎間板ヘルニアを発症しやすくなる。
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2008/4/24 急性腹痛の診断方法をレビュー m3,comより転載
急性腹痛の診断方法をレビュー
|  | 提供:Medscape
| プライマリケアに訪れた成人患者の急性腹痛に対する診断ガイドラインがレビューされた。 Laurie Barclay | |
【4月18日】『American Family Physician』4月1日号で、プライマリケアに訪れた成人患者の急性腹痛に対する診断ガイドラインの検討が行われた。プライマリケアでの腹痛診断方法として、このレビューはきめ細かく論理的な方法を採っている。 「腹痛はよくある外来患者の症状であるが、診断が難しい」とウェイク・フォレスト医科大(ノースカロライナ州ウィンストンセーラム)のSarah L. Cartwright, MDとMark P. Knudson, MD, MSPHは書く。「腹痛を訴える患者の割合は外来診察で1.5%、救急外来で5%である。ほとんどは良性であるが、重篤あるいは生命にかかわる原因を抱える患者や、手術が必要な救急外来患者は10%いる。10%未満であるが外来にもこのような患者はいる」。 急性腹痛の原因疾患は、自然治癒する良性のものから緊急手術が必要なものまで様々である。腹痛の根本原因を診断するには、疾患の可能性、愁訴、その他の病歴の特徴、そして理学的検査、臨床検査、画像検査の所見を基にするのが最も良い。 腹痛の場所は診察を進めるうえで有用な出発点で、例えば右下腹部痛は虫垂炎の可能性を強く示唆する。病歴聴取や理学的検査の特定所見は役に立つが、それ以外に役立つ所見は限られている。例えば、便秘と腹部膨満は腸閉塞の可能性を強く示唆するが、食欲不振は虫垂炎の診断でほとんど役に立たない。 手術や救急処置が必要な病気を示す腹痛患者の症状には、発熱、長引く嘔吐、失神またはその寸前の状態、消化管出血のエビデンスなどがある。 特定の患者集団も腹痛の原因疾患を発症するリスクが高く、該当するサブグループ患者ではこうした点についても検討が必要である。例えば、女性は性器尿路疾患のリスクが高く、高齢者集団では1つの疾患で非定型症状が出やすい。 米国放射線学会は、診断検査の一環として腹痛の場所を基にした様々な画像検査を推奨している。右上腹部痛と恥骨上部痛の診査には超音波検査が適しており、左右の下腹部痛にはコンピュータ断層撮影 (CT) がよい。右下腹部痛には静注用造影剤を使ったCT検査、左下腹部痛には経口および静注用造影剤を使ったCT検査を選択する。 腹痛の場所を考慮に入れるだけではなく、器官系によって腹痛の原因を分類し、さらに具体的な疾患で分類すると鑑別診断に役立つ。右上腹部痛を引き起こす胆管の原因疾患には胆嚢炎、胆石、胆管炎がある。大腸で原因となる疾患は大腸炎と憩室炎である。肝臓は膿瘍、肝炎、腫瘤である。肺なら肺炎か肺塞栓、腎臓なら腎結石か腎盂腎炎が原因と考えられる。 心窩部痛の原因疾患は、胆管なら胆嚢炎、胆石、胆管炎。心臓なら心筋梗塞または心膜炎が原因である。胃ならば食道炎、胃炎、消化性潰瘍。早期虫垂炎は大腸の原因疾患になるだろう。膵臓ならば腫瘍か膵炎、血管ならば大動脈解離か腸間膜虚血が原因である。 左上腹部痛の場合も上記2段落と同じ心臓、胃、膵臓、腎臓、血管疾患が原因となる。へその周りの痛みは早期虫垂炎と考えられるが、原因が血管であれば大動脈解離か腸間膜虚血、消化器であれば上記の原因疾患のほかに小腸腫瘍や小腸閉塞が考えられる。 右側、下腹部、恥骨上部痛の原因となる腎臓および大腸疾患は上記の通りである。このほかに原因となる大腸疾患は炎症性腸疾患 (IBD) や過敏性腸症候群である。婦人科疾患では子宮外妊娠、子宮筋腫、卵巣腫瘤、茎捻転、骨盤炎症性疾患がある。 腹壁から来る痛みの場合は、場所に関係なく帯状疱疹、筋肉の緊張、ヘルニアなどが原因である。腸閉塞、腸間膜虚血、腹膜炎、麻薬の離脱、鎌状赤血球症クリーゼ、ポルフィリン症、IBD、重金属中毒症は、汎発性腹痛または非定型の限局性腹痛を引き起こすことがある。 「可能であれば、鎮静剤を投与していない患者から病歴を聞くこと」と研究の著者らは書く。「痛みの場所、広がり方、動き (例えば、虫垂炎関連の痛みは通常へそ周辺から右下腹部に移動する) を明確にすることによって一次鑑別診断を確定することができる。場所を特定したら、痛みの始まり、期間、重症度、質、その悪化要素と軽減要素に関して総合的情報を集める必要がある」。 臨床診療のため具体的に以下のような推奨事項が挙げられている。これらはすべてエビデンスレベルCと評価された。 ・白血球数が正常でも、虫垂炎の可能性は除外できない。 ・心窩部痛患者では、アミラーゼとリパーゼの同時測定を行うこと。 ・急性右上腹部痛患者の画像診断には、超音波検査を選択すること。 ・急性右下腹部痛または左下腹部痛患者の画像診断には、CTを選択すること。 「高齢患者の症状は異なることもある。曖昧な患者の記憶、症状の軽さは誤診の原因になる」とレビューアーらは結ぶ。「腹痛がある高齢患者すべてで考慮すべき疾患がいくつかある。なぜなら高齢患者ではこれら疾患の発生率が高く、罹患リスクと死亡リスクも高いためである。潜在性尿路感染症、内臓穿孔、虚血性腸疾患は誤診や診断遅れが多い高齢患者の致命的疾患である」。 著者らは開示情報で金銭的利害関係はないと報告している。 Am Fam Physician. 2008;77:971-978. | | | |
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/3/13 一部のTKA患者におけるVTEの予防にはアスピリンが最良である可能性あり m3.comより転載
一部のTKA患者におけるVTEの予防にはアスピリンが最良である可能性あり
|  | 提供:Medscape
| 大規模な後ろ向き研究において、比較的健康な患者に使用したとき、アスピリンは、より高価な化学的予防法と同等のベネフィットとリスクを有した Laurie Bouck
| | 【3月7日サンフランシスコ】整形外科手術を受ける患者の肺梗塞(PE)および静脈血栓塞栓症(VTE)を予防するには、アスピリンが最も有効な選択肢かもしれないことが、これらの患者にアスピリンの有効性を検討した新規研究で明らかになった。 現在のところ米国胸部疾患学会は、手術後の深部静脈血栓症(DVT)の予防目的ではアスピリンを推奨していない。しかし米国整形外科学会(AAOS)が、整形外科医にとって臨床的に実践的なPEとVTEの予防に関する別個のガイドラインを作成した。AAOSのガイドラインでは、DVTのリスクが低い、または出血リスクが比較的高い患者におけるPEおよびVTEの予防に、アスピリンを推奨している。 全米の307の病院で人工膝関節置換術(TKA)を受けた93,840例の患者に関する2003〜2005年の後ろ向き研究において、VTEに対するアスピリンの効果を調査した。研究結果は、第75回AAOS年次総会(サンフランシスコ)において、筆頭研究者のカリフォルニア大学サンフランシスコ校の整形外科およびPhilip R. Lee医療政策研究所の准教授であるKevin J. Bozic, MD, MBAによって発表された。 Bozic博士は発表の中で、多くの面でTKAは近年変化し、VTEのリスクが低下したことによって、「アスピリンのリスクとベネフィットのバランスが変化した」と述べた。プレスリリースにおいて博士は、「今日、膝の手術を受ける患者は、現在の治療ガイドラインが作成された頃よりも年齢が若くより健康なひとが多い」と付け加えた。 研究において、Bozic博士は初回TKA患者に関する病院事務データを分析し、VTE、出血事象、手術部位の感染、および死亡率を評価した。合計4719例(5%)の患者が化学的予防としてアスピリンの投与を受けた。アスピリン投与患者は、ワルファリン(51,923例[55%])または注射薬によるVTE予防治療37,198例[40%])を受けた患者よりも、VTEリスクのスコアが低かった。平均すると、アスピリン投与患者は他の患者よりも回復が早く、入院期間がより短く、直接自宅に退院することが多かった。調整した出血および死亡のリスクはすべての3群において同様であったが、アスピリン投与患者はワルファリン投与患者よりもVTEを発症する可能性が低かった。 発表の中で、Bozic博士は、アスピリン投与患者は高リスク患者よりも波動型末梢循環促進装置の使用率がはるかに低かったと述べた。博士は、アスピリン投与患者でも必要に応じて波動型末梢循環促進装置を使用すべきだと指摘した。「たとえ低リスク患者でもアスピリン単独では不十分である」と博士は述べた。 「アスピリンを他の静脈血栓塞栓予防薬と比較した試験がこれまでに行われている」とBozic博士はMedscape Orthopaedicsに語った。「過去の研究が行われた時代は、膝関節置換術の治療プロトコールおよび患者の背景因子が今日とは大きく異なっていた。非常に大規模な患者集団において我々の研究が明らかにしたことは、アスピリンが、今日の臨床診療で使用されているような、非常に限定した患者群で限定的な治療計画のなかで使われる場合には、他の化学的予防薬と同様に有効かつ安全だということである」。 発表の後、Bozic博士は、患者における非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の使用について調査したかという質問を受けた。博士は、おそらく3群の患者の間に差がなかっただろうと考えたため、NSAIDの使用については調べなかったと述べた。 Bozic博士は、どのような患者および治療計画においてアスピリン治療の適応があるかをさらによく理解するためにランダム化比較試験が今こそ必要であると、Medscape Orthopaedicsに述べた。 学会の座長を務めたハッケンサック大学メディカルセンター(ニュージャージー州)の整形外科部長であるMichael A. Kelly, MDは、Bozic博士の研究は「非常に理にかなっている」と考えた。Kelly博士は「VTEは現役の整形外科医にとって非常に重要であり、興味深い話題である」と述べた。Kelly博士は、博士の病院における低リスクの一側性のTKA患者のVTEを予防にはアスピリンと波動型末梢循環促進装置を使用しており、この治療は「DVTに関連する深刻な問題を防止するために極めて有効である」ことがわかったと述べた。 Bozic博士と共著者らは、整形外科研究教育基金(Orthopaedic Research and Education Foundation)とカリフォルニア医療基金(California Healthcare Foundation)からの研究助成金、および医療研究・品質局からの患者の安全性研究・訓練助成金を受けた。
| | | | American Academy of Orthopaedic Surgeons 75th Annual Meeting: Abstract. Presented March 5, 2008.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/3/11 プライマリケア臨床での耳痛治療のための診断法 m3.comより転載
プライマリケア臨床での耳痛治療のための診断法
|  | 提供:Medscape
| 複数の耳痛診断法とさまざまな原因の一覧表の記載があり、なかでももっとも多い原因は中耳炎と外耳炎である。 Laurie Barclay
| | 【3月4日】耳痛の原因としてもっとも多いのが中耳炎と外耳炎であるという結果が、診断法と原因に関する総説が、『American Family Physician』3月1日号に発表された。 「耳痛はプライマリケアにおいてよく遭遇する症状であり、その原因は多様である」とアイオワ大学カーヴァー医学部(アイオワシティ)のJohn W. Ely, MD, MSPHらが記述している。「原因が耳(原発性耳痛)にある場合は、耳検査の結果に異常があるのが通常であり、診断は通常は明らかだ。続発性または関連痛性耳痛の場合には、耳検査の結果は正常であるのが通常であり、疼痛は他のさまざまな部位から来る。」 通常、原発性耳痛の原因は耳検査で明らかになり、もっとも多い原因は中耳炎と外耳炎である。それに対して続発性耳痛の診断は、耳の神経支配が複雑で関連痛の源になりうる場所がたくさんあるために、困難であることが少なくない。続発性耳痛の原因としては、側頭下顎関節(TMJ)症候群、咽頭炎、歯科疾患、頸椎関節炎がもっとも多い。 耳に分布する知覚神経には、第V脳神経(三叉神経)、第VII脳神経(顔面神経)、第IX脳神経(舌咽神経)、第X脳神経(迷走神経)、頸神経のC2およびC3から来る神経線維がある。これらの神経は頭部、頸部、胸部の長い距離を走っているので、これらの神経を障害して耳痛の原因となる疾患は多数ある。 内耳の蝸牛と半規管には、第VIII脳神経(前庭蝸牛神経)が分布しているが、この神経には痛覚神経が含まれていない。したがって、内耳疾患ではほとんどにおいて疼痛を伴わないが、メニエール病では耳に圧迫感や膨満感といった感覚が起きることがある。 病歴と身体所見で確定診断が得られない場合は、対症療法の試行、画像検査、耳鼻咽喉科への紹介を含めたさらなる評価が選択肢になる。 さらなる評価が必要となるような耳痛の原因のリスクが高い患者としては、喫煙者、アルコール摂取者、50歳以上の者、糖尿病患者などがある。こうした患者を始めとして、耳痛の隠された深刻な原因を示唆する病歴や身体所見がある患者や、対症療法を行っても症状が持続する患者では、磁気共鳴画像撮影(MRI)、光ファイバー鼻喉頭内視鏡、赤沈速度(ESR)といった追加の検査を考慮すべきである。 耳痛の評価に特有の臨床的推奨は、すべてレベルCのエビデンスだが、次のものがある: * 耳痛があり、耳検査の所見は正常だが腫瘍の徴候・症状・リスク因子(すなわち喫煙、アルコール摂取、50歳以上)がある患者には、MRIと耳鼻咽喉科への紹介を考慮する。 * 耳痛があり、耳痛以外は健康で、耳検査も正常である40歳未満の成人患者には、対症療法が適切である。症状が消えない場合は、紹介をする。 * 原因不明の耳痛があり、耳検査の結果も正常である50歳以上の患者では、側頭動脈炎を除外するのに有用なESRを測定すること。 耳検査の結果が異常な場合によく見られる耳痛の原因としては、中耳炎、外耳炎、異物、気圧性外傷などがある。 中耳炎は冬季に多く見られ、小児では先行する上気道感染の病歴や夜間不穏の病歴があることが多い。検査では、鼓膜が発赤もしくは混濁して、機密耳鏡検査で可動性がなくなっているのが一般的である。 外耳炎の患者は、最近の水泳をしたという病歴があり、したがってこの疾患は夏季によく見られる。検査では、白色分泌物、耳介を引っ張ったり耳珠を圧迫したりすると起こる疼痛、外耳道の腫脹と紅斑が見られる。外耳道には白色のデブリが見られることもある。 しかし外耳炎の所見は分かりにくいことがあるので、経験的治療が適応になることがある。免疫低下患者や糖尿病患者では悪性(壊死性)外耳炎も考慮すべきである。 昆虫や小物体といった耳の異物は、小児に多く、耳道の中に異物が見える。除去するには鎮静が必要になることがある。 気圧性外傷は、飛行機が下降している時やスキューバダイビングをしている時に始まる耳痛である。検査では、鼓膜に出血が見られたり、漿液性または出血性の中耳分泌物がある場合もある。飛行を1回した後では、成人の10%と小児の22%に気圧性外傷の徴候が耳鏡で見られる。 耳検査の所見が正常である耳痛で多い原因としては、TMJ症候群、歯科疾患、咽頭炎または扁桃炎、頸椎症候群、特発性の原因などがある。 TMJ症候群の患者は、話をしたり噛んだりする時に疼痛や捻髪音があることを訴える。リスク因子としては、歯を噛みしめたり、唇の内側や口を噛んだりする癖がある。検査をすると、TMJの圧痛、下顎運動時の捻髪音やクリック音が見られ、場合によっては顎関節の運動が制限される。 耳痛の原因となる歯科疾患としては、齲歯、歯周膿瘍、第3大臼歯への衝撃、歯髄炎などがある。齲歯と膿瘍が歯科的原因としてもっとも多い。こうした患者は、歯科の愁訴や歯科疾患の病歴がある場合がある。口腔検査で、齲歯、膿瘍、歯肉炎、顔面浮腫、歯が衝突した時の圧痛が示される。 咽頭炎と扁桃炎では、のどの痛みが伴うことが多く、検査所見では咽頭と扁桃が発赤していることが通常であり、腫脹と滲出物が見られる。耳に異常がない場合でも、のどの炎症が主要症状として耳痛が起きる場合がある。 頸椎関節炎は、C2またはC3頸神経根から来る場合がある。患者は、頸を動かす際に疼痛や捻髪音を訴え、頸の可動範囲も減少する。頸部の検査では、棘突起や棘突起周囲の筋に圧痛がある場合がある。 検査所見が正常な耳痛の特発性の原因としては、TMJ症候群、神経障害性の疼痛、耳管の機能不全などがある。 「症状がどのようであっても、『最悪の場合のシナリオ』を除外する方針(ある種の診断は直ちに除外しなければならない)をとることが、深刻な診断ミスを避けるのに有効である」と著者らは結論で述べている。「耳痛のある患者に対して医師は、診断が遅れた場合には深刻な結果をもたらす可能性がある複数の原因を除外しなければならない。そうした原因としては、悪性(壊死性)外耳炎、真珠腫、心筋梗塞、側頭動脈炎、悪性腫瘍がある。ただし、こうした疾患は、やたらと精密検査をするよりも病歴と身体所見があまり心配のいらない所見であることにより除外できることが多い。」 著者らの開示情報に、関連する金銭的利害関係はない。
| | | | Am Fam Physician. 2008;77:621-628.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/3/10 日中の眠気は脳卒中の独立したリスクファクター m3.comより転載
日中の眠気は脳卒中の独立したリスクファクター
|  | 提供:Medscape
| 高齢患者において定期的かつ無意識に日中の居眠りが起こる場合、脳卒中リスクが4倍以上高くなり、他の血管系イベントのリスクも有意に上昇する Caroline Cassels
| | 【ルイジアナ州ニューオーリンズ 2月29日】高齢患者において定期的かつ無意識に日中の居眠りが起こる場合、脳卒中リスクが4倍以上高くなり、他の血管系イベントのリスクも有意に上昇する。 International Stroke Conference 2008(ニューオーリンズ)での発表によれば、多民族集団を対象とした脳卒中および脳卒中リスクに関する前向き試験であるNorthern Manhattan Study (NOMAS)の最新の知見から、日中に過度の眠気がある人では、日中の居眠りがない対照と比べて、脳卒中のリスクが4.5倍高いことが明らかになった。 治験担当医師であるコロンビア大学(ニューヨーク州、ニューヨーク)のBernadette Boden-Albala, PhDによれば、本試験は日中の眠気が脳卒中およびあらゆる血管系イベントの独立したリスクファクターであることを示した初めての大規模な前向き試験であるという。 「現時点では、医師は睡眠障害が血管系疾患に及ぼす影響を正しく認識していないというのが適切である。しかし、今回の結果は明らかに、このことが非常に重要であることを示している」とBoden-Albala博士はWebMD Neurology & Neurosurgeryに語った。 これまでの研究は、睡眠と脳卒中を含む血管系イベントのリスク上昇との関連付けが不十分であったか、もしくは研究の質が低かった。しかし、前向き試験は少なく、睡眠時無呼吸症等の睡眠障害と診断された集団のみを対象としていた。 研究者らは、日中の眠気について評価するEpworth Sleepiness Scale(ESS)および睡眠障害のマーカーであるいびき、呼吸困難に関する2種類の夜間睡眠問診票を用いた。次に、研究者らは脳卒中および他の血管系イベントのリスクを検討した。 2004年に、NOMASの年1回の経過観察の一環として、研究者らはESSを用いて日中の居眠りに関するデータの収集を開始した。試験登録時に脳卒中がなかった被験者は、居眠りなし、ときどき居眠りがある、深刻な居眠りがあるという3つのグループに分類された。 合計2153例の被験者が最終解析の対象となった。このうち、居眠りなしは44%、ときどき居眠りがあるは47%、深刻な居眠りがあるは9%であった。2年の経過観察時に、脳卒中40例、血管系イベント127例が確認された。
予想外に高いリスク 年齢、人種または民族、性別、教育、収縮期血圧、糖尿病、肥満、身体活動についての調整後、「ときどき居眠り」および「深刻な居眠り」群では予想外にリスクが高いことがわかった。 「2年の経過観察時に、何らかの影響が認められるとはまったく予想していなかったが、驚くべきことに影響が認められた。このような非常に短期間にこれほど強力な影響が認められたことは非常に重要であると私は考えている」とDr. Boden-Albalaは述べた。 「居眠りなし]と回答した人と比較した場合、「深刻な居眠りがある」と回答した人では脳卒中のリスクが4.5倍高く、「ときどき居眠りがある」と回答した人では脳卒中のリスクが2.6倍高かった。 さらなる調整後の解析では、日中の眠気によってあらゆる血管系イベントのリスクが顕著に増大し、ときどき居眠りがあると回答した人ではリスクが60%上昇し、「深刻な居眠り」群ではリスクが2.6倍上昇した。 これらの知見の「厄介」な点の1つは試験対象集団の半数以上(56%)に睡眠障害があったという事実である。現時点では、睡眠時無呼吸症が認められたリスクを促進しているのかどうかはわかっておらず、わかっていることは血管の健康に対する睡眠の重要性であるとDr. Boden-Albalaは述べた。 「患者は睡眠について医師に話す必要があり、医師は睡眠障害について調べる必要がある。初回評価は、Epworth評価尺度のような単純なものが良いだろう。患者に中等度または重度の居眠りがある場合、医師は患者がさらなる評価を受けられるように配慮する必要がある」とDr. Boden-Albalaは述べた。 Medscape Neurology & Neurosurgeryのため本試験についてコメントしたアラバマ大学(バーミンガム)のGeorge Howard, DrPHも、この知見は、医師が患者の睡眠の質について評価する必要があることを強調するものであると述べた。 「体温を測らなければ、患者に熱があるかどうかはわからない。睡眠障害についても同じことが言える。医師には患者に睡眠について尋ねる必要があり、患者には健康に対する睡眠の重要性を認識し、睡眠に問題があれば医師に相談すべきであるということを知っておく必要がある」とHoward博士は述べた。 本試験は、National Institute of Neurological Disorders and Strokeの資金提供を受けた。
| | | | American Stroke Association International Stroke Conference 2008: Abstract 94. Presented February 21, 2008.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/3/7 骨壊す細胞つくる酵素発見 粗しょう症の治療に道 m3.comより転載
| 骨壊す細胞つくる酵素発見 粗しょう症の治療に道 |  | 記事:共同通信社 提供:共同通信社
【2008年3月7日】 体内で過剰になると、骨粗しょう症や関節リウマチを起こす「破骨(はこつ)細胞」をつくる酵素を、高柳広(たかやなぎ・ひろし)・東京医科歯科大教授(骨免疫学)らのチームが発見、7日付の米医学誌セルに発表した。人でこの酵素の働きを抑える物質が開発できれば、これらの病気の治療薬につながる可能性があるという。 破骨細胞は骨を吸収する役割をしており、骨をつくる骨芽細胞とバランスよく働くことで正常な骨を保っている。 研究チームは破骨細胞で働いている遺伝子を網羅的に解析。「Btk」と「Tec」という2つの酵素をつくる遺伝子の働きが高まっていることを見つけた。 遺伝子を欠いたマウスを作製したところ、破骨細胞がつくられず、骨がすき間なく埋まり強度が低下する「大理石骨病」を発症。研究チームは、2つの酵素が破骨細胞を形成する役割をしていると判断した。 2つの酵素の働きを抑える薬剤を、関節リウマチや骨粗しょう症を発症させたマウスに投与したところ、症状が改善したという。 |
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2008/3/7 高齢糖尿病患者の転倒のリスク因子を確認 m3.comより転載
高齢糖尿病患者の転倒のリスク因子を確認
|  | 提供:Medscape
| 腓骨複合筋活動電位(CMAP:運動神経の指標)の低下、シスタチンC濃度の上昇、コントラスト感度不良は高齢糖尿病患者において転倒リスクを上昇させる Laurie Barclay
| | 【3月3日】高齢糖尿病患者では、腓骨複合筋活動電位の低下、シスタチンC濃度(腎機能の指標)の上昇、コントラスト感度(眼症状の指標:縞を識別できる最小コントラストをコントラスト閾値contrast threshold、コントラスト閾値の逆数)の不良といった各因子が転倒リスクを上昇させるという研究結果が『Diabetes Care』3月号に報告されている。 「2型糖尿病のある高齢者は転倒しやすいが、この集団における転倒のリスク因子についてはほとんど知られていない」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(サンフランシスコ)のAnn V. Schwartz, PhDをはじめとするHealth, Aging, and Body Composition Study(健康・加齢・身体組成研究)の研究者らは述べている。「我々は、高齢糖尿病患者において糖尿病関連の合併症または治療が転倒のリスク因子に関連しているかどうかを明らかにした」 機能良好な高齢者からなるHealth, Aging, and Body Composition Studyコホートの糖尿病被験者446例は、年1回の診察で前年の転倒を報告した。登録時の平均年齢は73.6歳、追跡調査の平均期間は4.9年間であった。継続率モデル(continuation ratio models)を用いて高頻度の転倒のオッズ比(ORs)を推定した。 転倒を報告した患者の割合は1年目が24%であり、2年目以降の各年は22%、26%、31%、30%と続いた。 補正したモデルにより、転倒のリスクに関連する因子は、腓骨神経反応電位(peroneal nerve response amplitude)の減少(OR 1.50、95%信頼区間[CI] 1.07-2.12、最低四分位階級 対 その他の階級)、腎機能低下のマーカーであるシスタチンCの上昇(OR 1.38、95%CI 1.11-1.71、1 SD上昇について)、コントラスト感度の不良(OR 1.41、95%CI 0.97-2.04、最低四分位階級 対 その他の階級)、インスリン使用者におけるヘモグロビンA1C(HbA1C)低濃度(OR 4.36、95%CI 1.32-14.46、HbA1C濃度 ≦6% 対 >8%)であることが明らかになった。インスリンではなく経口血糖降下薬で治療した患者では、HbA1C低濃度は転倒のリスクに関連しなかった(OR 1.29、95%CI 0.65-2.54、HbA1C濃度 ≦6% 対 >8%)。 行動体力の調整によってこれらの関連性の一部は説明できたものの、全ては説明できなかった。 「高齢糖尿病患者では、糖尿病関連の合併症を減らすすることによって転倒を予防できる可能性がある」と同研究の著者らは記している。「経口血糖降下薬によりA1Cが低濃度に達しても転倒頻度は上昇しなかったが、インスリン使用者では、6%以下のA1C濃度は転倒のリスクを上昇させた」 この研究の限界としては、観察的デザインのため因果推論が制限されること、転倒の自己報告によって誤分類が生じた可能性、末梢神経機能および視力の測定がそれぞれベースラインの3年後および2年後であったこと、参加者を機能が良好な人に制限したこと、糸球体濾過率のゴールドスタンダード(至適基準)を測定しなかったこと、被験者に低血糖について質問しなかったことが挙げられる。 「糖尿病関連の合併症(末梢神経機能、腎機能、および視力の低下)、は高齢糖尿病患者において転倒リスクに関与している」と同研究の著者らは結論している。 この研究は、米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases)、米国立加齢研究所(National Institute on Aging)、および米国立衛生研究所・米国立加齢研究所所内研究プログラム(Intramural Research Program of the National Institutes of Health, National Institute on Aging)の援助を受けた。本稿の発表費用の一部は掲載料によって負担されたため、「広告」と明記しなければならない。
| | | | Diabetes Care.. 2008;31:391-396.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/3/3 痔核の管理法に関する総説 m3.comより転載
痔核の管理法に関する総説
|  | 提供:Medscape
| 臨床に関する総説で痔核の評価と治療のための最善の選択肢が明らかに Laurie Barclay
| | 【2月25日】『BMJ』2月16日号に痔核の評価と治療のための最善の選択肢に関する総説が掲載されている。 「痔核(haemorrhoidsまたはpiles)とは肛門管内の血管クッションの拡大であり、何世紀も前から報告があり、結腸直腸外科医の仕事の大半を占め続けている」とUniversity Hospital, Queen's Medical Centre (英国、ノッティンガム)Austin G. Acheson and John H. Scholefieldは記述している。「この一般的な疾患の正確な発現率は、個人的、文化的、社会経済的な様々な理由で多くの人が診察を受けることに消極的であるために推定が困難である。しかし、疫学研究では、有病率は4.4%(米国の成人)潤オ30%(ロンドンの一般診療)まで様々な報告がある。痔核の治療はまだ十分に発展しておらず、本稿は従来の治療法および革新的治療法の役割に関する最新情報を提供するものである」 本総説の著者らは、MEDLINEデータベースおよびCochraneライブラリーにおいて無作為化対照比較試験およびメタアナリシスを特定した。このエビデンスに基づいて、著者らは痔核の発症機序と原因、肛門管の歯状線(櫛状線)との関連性に基づく分類、主症状と評価、治療法について記述している。 最も一般的な症状は、無痛の直腸からの鮮血の出血であるが、掻痒、腫脹、脱肛、分泌物、便失禁も認められることがある。また、痔核が血栓性または絞扼性である場合、重度の肛門痛が起こる。 会陰の視診、直腸診、肛門鏡検査が痔核と他の原因による肛門管出血(肛門裂、肛門瘻、腫瘍、ポリープ、肛門のいぼ、直腸脱)との鑑別に有用である。通常、大型の外痔核を確認するには、視診で十分である。 痔核性の出血が疑われる年齢40歳以上の患者では、結腸直腸癌を除外するため専門家の意見が必要であり、可動性S状結腸鏡検査、結腸内視鏡検査、仮想結腸内視鏡検査またはバリウム注腸検査が必要となることがある。便失禁または尿失禁がみられる場合、外科医が最善の治療法を選択する上で、肛門直腸の生理学的検査および肛門内超音波検査が有用であることがある。 従来の痔核の治療には、早期の食物繊維の摂取があり、これは出血および全症状のある程度の緩和に関連がある。有益なライフスタイルの改変には、肛門衛生を保つこと、腰湯、水分摂取量の増加、便秘の緩和、いきまないようにすることなどがあるが、これらの対策には適正なエビデンスによる裏付けがない。 局所麻酔剤、コルチコステロイド、収斂剤、消毒剤を含有するOTCの外用剤によって掻痒および不快感が緩和する可能性があるが、長期使用は推奨されない。特にステロイドクリームは肛門周囲の皮膚の永続的損傷または潰瘍を引き起こす可能性がある。フラボノイドを食事サプリメントとして用いた場合に、静脈の緊張の緩和、透過性亢進の減弱、抗炎症作用が認められる可能性があるが、確実なエビデンスは不足している。 外来での介入は、組織の損傷および潰瘍を引き起こすことがあるが、そうでなければ線維化を引き起こすことによって、脱出した組織の粘膜を修復して元の筋肉に戻すのに有用である可能性がある。このような介入としては、歯状線上で輪ゴム結紮(各来院時に3部位以内)を行い、疼痛を最小限にする方法がある。約80%の患者が輪ゴム結紮法の短期成績に満足しているが、一般的な合併症には疼痛および出血がある。結紮の5潤オ10日後に遅発性の出血が起こることがあり、また尿閉、肝膿瘍、会陰敗血症もまれに認められている。 輪ゴム結紮法の代替としては、5%油性フェノールを1度または2度の痔核に粘膜下注入する注射注入硬化療法がある。この方法は大型の脱出痔核または大型の外部成分を伴う痔核(those with a large external component)には有効ではなく、無効率が高く、成績は食物線維の補給よりも劣る。局所感染症、前立腺炎、門脈性膿血、勃起障害等の合併症がごくまれに発現する。 他の外来介入としては、赤外線凝固法があるが、輪ゴム結紮法ほど有効性は高くなく、広く用いられてはいない。凍結手術、双極性ジアテルミー、直流電気療法の使用を裏付けるエビデンスは限られている。 開放式および閉鎖式痔核切除術は、外来療法が奏効しない大型かつ有症の痔核にのみ用いられる。開放式痔核切除術では、電気焼灼、レーザー手術、LigaSure vessel-sealing system(Valleylab, Boulder, Colorado)のハーモニックスカルペル、ハサミによって痔核を基底の肛門括約筋群から切除する。血管茎を調節し、粘膜欠損を露出したままにし、二次的に肉芽組織が形成されるようにする。 米国において一般的である閉鎖式痔核切除術では、粘膜の端と皮膚を連続縫合によって閉鎖する。開放式および閉鎖式痔核切除術とも安全かつ有効であるが、閉鎖式痔核切除術の方が、創傷治癒が迅速である。 外科的痔核切除術は疼痛を伴う手技であり、日帰りで実施されることが多いため、周術期の鎮痛薬一式(局所麻酔薬、鎮痛薬、下剤)が慎重に処方されるべきである。術後7潤オ10日の出血、尿閉、感染症、括約筋損傷による便失禁、肛門狭窄症等の合併症が起こることがある。 他の外科的手技には、Dopplerガイド下痔核動脈結紮法がある。この方法は比較的疼痛が少なく、合併症発現率が低く、患者の満足度は最高で60%である。またstapled hemorrhoidopexyもある。 「真に血栓性の痔核脱出は非常に痛みが強いが、大部分は自宅での治療が可能であり、通常、アイスパック、便軟化剤、鎮痛薬を用いて10-14日以内に治まる」と本総説の著者らは記述している。「外用カルシウム拮抗薬が疼痛緩和に有用であることがある。重症例では、充血した痔核を切除し、壊死組織をデブリードするために緊急手術が必要となることがある。これは、症状をより迅速に緩和するが、重度の合併症を伴うことが多い」 本総説の著者らの情報公開によれば、関連する金銭的関係はないという。 | | | |
BMJ. 2008;336:380-383.
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2008/2/28 米骨粗鬆症財団は骨粗鬆症管理のガイドラインを発行 m3.comより転載
米骨粗鬆症財団は骨粗鬆症管理のガイドラインを発行
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| 骨粗鬆症管理のガイドラインは50歳以上の男性および閉経後女性における骨粗鬆症の診断および治療に際して臨床医が参照するためのものである Laurie Barclay
| | 【2月25日】2月21日、米骨粗鬆症財団(NOF)は50歳以上の男性および閉経後女性における骨粗鬆症の診断および治療に際して臨床医が参照するためのガイドラインを発行した。『Osteoporosis International』2月22日オンライン版に掲載された最近の研究では、世界保健機構(WHO)の骨折リスクアルゴリズムの使用も推奨されている。 「骨粗鬆症は骨折によって悪化して初めて明らかになる疾患である。骨折は軽微な外傷後に発生する可能性がある」とNOFの長を務めるタフツ大学(マサチューセッツ州、ボストン)のBess Dawson-Hughes, MDらは記している。「こうした骨折はよくみられるものであり、高齢者には医療的にも個人的にも莫大な負担がかかり、国家には大きな経済的損害をもたらす。骨粗鬆症の予防、発見、治療はプライマリーケア従事者の職務(mandate)とすべきである」 このガイドラインでは、骨粗鬆症は予防可能であると記されている。すなわち、骨粗鬆症は骨折発生前に発見および治療することができ、初回骨折の発生後でも、その後の骨折リスクを低下させるのに有効な治療選択肢がある」 これらの改定された勧告では、閉経後女性および50歳以上の男性における骨粗鬆症の予防、リスク評価、診断、治療について論じている。また、骨密度測定の実施および薬理学的介入が必要となる骨折リスク閾値についての指示も記されている。 「多くの患者が予防に関する適切な情報を与えられておらず、多くの患者が骨粗鬆症の診断または骨粗鬆症リスクの確定を行うのに適した検査を受けていないうえに、(検査または骨折発生により)いったん診断された場合でも非常に多くの患者はFDAが推奨する有効な治療薬のいずれも処方されていないことが、1999年にNOFが初めて指針を発表して以来、ますます明らかになっている。」と同ガイドラインの著者らは記している。 閉経後女性および50歳以上の男性を管理する臨床医への具体的勧告は次の通りである。 * 骨粗鬆症と関連する骨折のリスクについて患者に助言する。 * 骨粗鬆症の二次的原因について患者を評価する。 * カルシウム(必要に応じてサプリメントなど1200mg/日以上)およびビタミンD(摂取不足のリスクのある患者にはビタミンD3を800-1000IU/日)の十分な摂取について患者に助言する。 * 転倒および骨折のリスクを低下させるため、体重負荷運動および筋肉強化運動の両方による定期的運動を推奨する。 * 喫煙を止め、過剰な飲酒を減らすように患者に奨励する。 * 65歳以上の女性および70歳以上の男性には骨塩濃度(BMD)検査を処方する。 * リスク因子のプロファイルを見て不安が感じられる閉経後女性および50-70歳の男性にはBMD検査を処方する。 * 骨折経験のある患者にはBMD検査を処方して疾患の重症度を判定する。 * 股関節部または脊椎に(臨床的または形態的)骨折のある患者には治療を開始する。 * 二重エネルギーX線吸収(DXA)法で大腿骨頸部、全股関節部、または脊椎のTスコアが-2.5未満の患者には、適切な評価の後に治療を開始する。 *大腿骨頸部、全股関節部、または脊椎のTスコアが-1 - -2.5の低骨量者または骨減少症患者であり、かつWHO絶対骨折リスクモデル米国改定版に基づいて10年以内に股関節部骨折する確率(10-year hip fracture probability)が3%以上または10年以内に全ての骨粗鬆症関連の大骨折をする確率(10-year all major osteoporosis-related fracture probability)が20%以上の閉経後女性および50歳以上の男性には治療を開始する。 * 骨粗鬆症の予防および治療について、米食品医薬品局(FDA)により現在承認されている治療薬はビスフォスフォネート系製剤(アレンドロネート、ibandronate、リセドロネート、ゾレドロネート)、カルシトニン、エストロゲンまたはホルモン剤、ラロキシフェン、副甲状腺ホルモン(PTH 1-34)である。 * 骨損失をモニターするため、一般に認められ品質保証された尺度を用いてDXAセンターで隔年にBMD検査を実施する。薬物介入を受けている患者は治療開始2年後およびその後は隔年にBMD検査を受ける必要がある。 閉経後女性および50歳以上の男性における普及した診断法および治療法による骨粗鬆症の予防、診断、治療については多くが知られているものの、疫学的、臨床的、および経済的研究が緊急に必要な未解決の問題がある。それは次のようなものである。 * どうすれば非侵襲的手法によって骨強度をより有効に評価し、骨折リスクの高い患者の特定を改善することができるか。 * WHOのアルゴリズムを拡大させて脊椎BMDに関する情報を盛り込むことができるか。 * どうすれば小児および青少年における最大骨量を最も高めることができるか。 * 骨粗鬆症の予防および治療に有効な運動プログラムの最適なパラメータ(種類、強度、期間、頻度)は何か。 * どうすれば転倒のリスク因子を発見および修正できるか、また何を骨折リスクへの効果の大きさの尺度とするか。 * いくぶん骨量の低い患者の骨折予防において、種々のFDA承認治療薬はどの程度有効か。 * 障害のある人たちの骨粗鬆症に対して最も有効な治療法は何か。 * 骨吸収抑制薬による治療の最適期間はどのようなものか、また現在、認識されていない長期有害作用は何か。 * 併用療法はどの程度有用か、また併用について薬剤の最善の組み合わせと時期はどのようなものか。 * 骨量を有意に増大させ、骨構造を正常に回復させるための薬剤は開発されるだろうか。 「NOFは、現世代および次世代の人たちの健康への脅威である骨粗鬆症の撲滅を目的に、こうした疑問をはじめ、この身体を衰弱させる疾患に関連する疑問を明らかにする努力の継続に尽力している」と同著者らは結論している。 WHO骨折予測アルゴリズムを最新の米国経済分析と合わせて用いたところ、脆弱性骨折(fragility fractures)または骨粗鬆症の患者において、あるいは骨折の平均的リスクの高齢者や他の臨床的リスク因子のある非高齢者において、骨粗鬆症治療は費用効果が高いこと示唆されていると、『Osteoporosis International』の同時発表文献に記されている。したがって、同著者らは、それらの分析に基づき、現行の診療勧告を支持している。 NOFガイドラインの著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。 | | | |
National Osteoporosis Foundation. Published online February 21, 2008. http://www.nof.org. Osteopor Int. Published online February 22, 2008.
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2008/1/31 NSAIDsは腰痛に最善の対策でない可能性 m3.comより転載
NSAIDsは腰痛に最善の対策でない可能性
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| 腰痛緩和に関する文献のレビューでは、非ステロイド性抗炎症薬にはアセトアミノフェンなどの他剤より有効性に優れるわけではないとの結果 Pauline Anderson
| | 【1月25日】薬剤による腰痛(LBP)緩和に関する文献のレビューでは、一般的に処方される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はアセトアミノフェン、麻薬性鎮痛薬、筋弛緩薬などの他剤より有効であるわけではないことが報告されている。 このレビューは『Cochrane Database of Systematic Reviews』1月23日オンライン版に発表されたものであり、NSAIDsはプラセボやアセトアミノフェンより副作用が多いが筋弛緩薬や麻薬性鎮痛薬よりも副作用は少なかった。さらに、同レビューのエビデンスからは、NASAIDの中でとくに有効な1剤というものはないことが示唆されている。 このレビューは、臨床医や診療ガイドラインを作成する人々の議論に火をつけたにちがいないとエラスムス大学医療センター(オランダ、ロッテルダム)の博士課程の学生であり筆頭レビューワーであるPepijn Roelofs氏はMedscape Neurology and Neurosurgeryに話している。 「この研究の結果は、パラセタモールの方が副作用が少ないことから、パラセタモール(欧州でのTylenol(商品名、アセトアミノフェン))を試みた後にNSAIDsを治療選択肢として推奨するという、プライマリーケアにおける急性LBPの管理に関するこれらのガイドラインを支持するものである」 世界で最も処方されている薬剤 NSAIDsは世界で最も高頻度で処方されている薬剤である、と同レビューの著者らは記している。現行のガイドラインでは、LBPの管理における症状緩和の選択肢としてNSAIDsの処方を推奨している。ほとんどのガイドラインでは、パラセタモールを試みた後の治療選択肢としてNSAIDsを推奨する。NSAIDs療法の目的は症状の緩和および正常な活動への早期復帰の促進である。 研究者らは、このCochraneレビューのため、英語、ドイツ語、オランダ語の研究についてMEDLINE(1966年-2007年6月)、EMBASE(1988年-2007年6月)などの様々なデータベースの検索を行った。そして、諸研究を、研究方法の基準および臨床的妥当性について評価した後、被験者11,237例を対象とした最終的に65研究に絞った(英語59報、ドイツ語6報)。これらの研究のうち、28報(42%)は質が優れている研究報告と考えられた。 このレビューでは、1種類以上のNSAIDを取り上げた研究を対象とした。これらの研究では、NSAIDsは以下のグループと比較されていた。 * プラセボ * アセトアミノフェン/パラセタモール * 他の薬剤(麻薬性鎮痛薬、筋弛緩薬など) * 他のNSAID(例えば、従来薬と選択的シクロオキシゲナーゼ2 [COX-2] 阻害薬との比較) * 他のNSAID+筋弛緩薬 * 他のNSAID+ビタミンB * 非薬剤治療 これらの研究はランダム化比較対照試験(RCTs; 二重盲検、単盲検、およびオープンラベル)および二重盲検比較対照試験であった。これらの研究の被験者は18歳以上の非特異的LBP患者であり、坐骨神経痛のある者もない者も含まれていた。このレビューでは、感染、新生物、癌転移、骨粗鬆症、慢性関節リウマチ、骨折に起因する背部痛の患者を組み入れた研究は除外した。 これらの研究の評価項目には、次のようなものがあった。 * 疼痛の強度(視覚的アナログスケールVAS[Visual Analog Scale]、数値的評価スケール[Numerical Rating Scale]など) * 総合的尺度(全般改善度、回復した患者の割合など) * 背部痛の機能的状態 * 仕事への復帰の状態 * 副作用 このレビューでは、急性LBPに対してNSAIDsは有効性が他剤と大きく変わることはなく、かつ副作用がパラセタモールより多いことを示す中程度のエビデンスが得られた。「このレビューにより、坐骨神経痛のない急性および慢性のLBP患者における短期的全般改善という点で、NSAIDsは有効であることが示された。ただし効果は大きいものではなかった」とRoelofs博士は述べている。 各NSAIDsの有効性は等しい また、同レビューにより、選択的COX-2阻害薬を含む各種NSAIDsは急性LBPにどれでも同等に有効であるという強力なエビデンスも明らかになった。さらに同レビューでは、COX-2阻害薬は従来のNSAIDsより副作用が統計的に有意に少ないことも示されている。 NSAIDsの長期使用は、狭心症、心不全、心筋梗塞の既往といった心血管リスク因子のある患者では、心血管系副作用があるという論争のために見解が分かれているとRoelofs博士は述べている。これらのリスクを評価するザインの優れた研究は不足しているとRoelofs博士は考えている。処方すべき薬剤については臨床医と患者との間で個々の状況に基づいて臨床的に決定すべきであるものの、「心血管リスク因子のない患者については、おそらくNSAIDsは短期使用のベネフィットが起こりうる心血管系副作用を上回る」とRoelofs博士は述べている。 今後の研究の領域はNSAIDsの副作用および坐骨神経痛などの疼痛であると思われる、とRoelofs博士は話している。
この研究はDutch Health Insurance Boardの援助を受けている。同レビューの著者らのうち1名は調整編集者(coordinating editor)であり、もう1名のレビュー著者はCochrane Back Review Groupに属する編集者である。編集者らは少なくとも1件のCochraneレビューの実施を求められている。この要求により、編集者らはレビューの実施に必要なプロセスと責務を確実に認識するようになる。こうした関与はCochrane Back Review Groupにおける利害の衝突の原因とはならないものと思われる。レビュー著者である編集者はいずれも、自らが投稿したレビューでは編集上の決定には参加していない。また、残りのレビュー著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。 | | | | Cochrane Database Syst Rev. Published online January 23, 2008.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/1/23 ビタミンD2とカルシウムの併用は高齢女性における転倒のリスクを低減させる可能性 m3.comより転載
ビタミンD2とカルシウムの併用は高齢女性における転倒のリスクを低減させる可能性
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提供:Medscape
| ランダム化比較対照試験において、エルゴカルシフェロールとカルシウムの併用補給をカルシウム単独補給と比較したところ、主に冬期に高齢女性の転倒リスクが19%低下 Laurie Barclay
| | 【1月15日】エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)とカルシウムの併用補給は高齢女性における転倒のリスクを19%低下させることを示すランダム化比較対照試験の結果が『Archives of Internal Medicine』1月14日号に報告されている。 「エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)の補給は転倒の予防に関与しているが、日照時間の長い地域に住む患者における効果はまだ明らかではない」と西オーストラリア大学医学・薬学部(School of Medicine and Pharmacology)(オーストラリア、パース)の Richard L. Prince, MDらは記している。「我々は、転倒リスクの高い高齢女性において、エルゴカルシフェロールとクエン酸カルシウムの併用補給が転倒リスクに及ぼす効果をカルシウム単独補給と比較評価した」 この一般集団を対象とした1年間二重盲検試験では、オーストラリア、パース(南緯32度)の地域社会に暮らす70-90歳の歩行可能な高齢女性302例を組み入れた。これらの被験者は血清中25-ヒドロキシビタミンD (25OHD)濃度が24.0ng/mL未満であり、過去1年間に転倒経験歴があった。被験者をエルゴカルシフェロール 1000IU/日または同等のプラセボのいずれかの投与群にランダムに割り付け、両群ともにクエン酸カルシウム 1000mg/日を投与した。転倒に関するデータは6週間ごとに収集した。 ベースラインの身長は両群間に有意差が認められた。身長について補正後、エルゴカルシフェロール群ではプラセボ群と比べて1年間に1回以上転倒するリスクの減少が認められた(53.0% 対 62.9%; オッズ比[OR] 0.61; 95%信頼区間[CI] 0.37-0.99)。 転倒を経験した被験者を初めて転倒した季節または転倒の回数によってグループ分けしたところ、エルゴカルシフェロール群ではプラセボ群に比べて冬期および春期に初めて転倒するリスクが低かった(25.2% 対 35.8%; OR 0.55; 95%CI 0.32-0.96)。こうした効果は夏期および秋期には認められなかった。エルゴカルシフェロール群ではプラセボ群に比べて1回転倒するリスクは低かった(21.2% 対 33.8%; OR 0.50; 95%CI 0.28-0.88)ものの、複数回転倒するリスクには低下が認められなかった。 「日照時間の長い地域に居住しており、転倒歴およびビタミンD欠乏のある患者には、カルシウムに加えてエルゴカルシフェロールを補給することが有効であり、これにより主に冬期に転倒の相対リスクが19%低下する」と同研究の著者らは記している。「経口投与による250HD濃度上昇の効果は主に、エルゴカルシフェロール群より対照群に認められ、250HD濃度がかなり低い場合における冬期/春期の転倒リスクの低下効果に限られていた」 この研究の限界としては、重要な共変量であることが証明されている身長を補正するためのランダム化の失敗、著明な季節効果による研究期間中の非線形変化、コレカルシフェロールではなくエルゴカルシフェロールを用いたことが挙げられる。 「平均21.7ng/mLの250HD濃度はこの地域社会に居住する高齢女性におけるビタミンD欠乏による転倒のリスクを予防するのに適していると考えてよいと我々は提案する」と同研究の著者らは結んでいる。「転倒リスクのある各患者では、250HD濃度を24.0ng/mL以上に到達させることを目指すのは妥当であろう」 この研究はオーストラリア国立保健医療研究審議会(National Health and Medical Research Council of Australia)の援助を受けた。エルゴカルシフェロール製剤(商品名Ostelin)および同等のプラセボはオーストラリアBoots社(Boots Company of Australia)から無料で提供された。また、クエン酸カルシウムはMission Pharmaceutical社から無料で提供された。この研究の著者のうち3名は資金提供を受けた。残りの著者は関連する金銭的関係はないことを開示している。 | | | | Arch Intern Med. 2008;168:103-108.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/1/22 女性は閉経時のストレスを歩いて減らせる可能性あり m3.comより転載
女性は閉経時のストレスを歩いて減らせる可能性あり
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| マラソンをする必要はない - ウォーキングで十分 Miranda Hitti WebMD Medical News | |
| | 【1月3日】身体を動かしてもう一度元気になろう。女性が閉経に移行する時のストレスを減らせるのである。 閉経前、閉経期、および閉経後の女性のストレスと身体活動に関する新規研究の最も重要な知見は次のとおりである: *身体活動度の高い女性は活動度の低い女性よりも報告するストレスが少ない。 *閉経後、身体活動度の高い女性は活動度の低い女性よりも報告するストレス、不安および抑うつが少ない。 研究者らの助言:活動的な人はその調子で続けよう。活動的でない人はこれから始めよう。 「これらの結果は、閉経移行期および閉経後の身体活動を維持または増やすことが、不安、ストレス、および抑うつを含む多様な精神的症状の軽減に役立つ可能性があることを示唆する」と、テンプル大学のDeborah Nelson, PhDらは述べている。 ストレスと閉経に関する研究 Nelson博士のチームは380例の女性について8年間研究を行ったが、研究開始時の女性の平均年齢は42歳であった。 研究開始時には被験者の女性は閉経前であった。研究期間中に被験者は血液検体を提供し、ストレス、不安、抑うつおよび更年期症状(のぼせ、膣の乾燥、または性欲減退など)を10回報告し、2年おきに身体活動度を記録した。 激しい運動から、たとえ本人が運動とみなしていなくても階段を上ることや数街区歩くことまで含めた、ほんの少しの活動でもすべて計算に入れた。 研究終了時までに、20%の女性が閉経に達し(1年以上月経がなかったことを意味する)、18%が閉経に近かった。 どの程度の活動? 一部の女性は他の女性よりも活動度が高かった。それらの女性の燃焼カロリーを1時間に4マイル(6.4km)のペースのウォーキングに換算すると次のようになる: *活動度が最も高い女性は1.5時間のウォーキングを週5回していた。 *活動度が中程度の女性は38分間のウォーキングを週5回していた。 *活動度が最も低い女性は16分間のウォーキングを週5回していた。 身体活動はストレス管理の点で良い結果を生んだ。活動度が最も高い群および中程度の群の女性は、活動度が最も低い女性よりも、研究期間を通して報告したストレスが少なかった。閉経後、身体活動によって不安および抑うつも減少した。 身体活動は女性ののぼせまたは他の閉経期の身体症状には影響しなかった。 研究は『Medicine & Science in Sports & Exercise』オンライン版で発表された。それを読んで運動したくなったら、用心のためまず医師に相談すべきである。 | |
Nelson, D. Medicine & Science in Sports & Exercise, Dec. 4, 2007; advance online edition.
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2008/1/22 下肢の軽傷が静脈血栓症と関連 m3.comより転載
下肢の軽傷が静脈血栓症と関連
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| 地域住民を対象にした大規模症例対照研究によると、一般的にみられる下肢の軽傷が静脈血栓症のリスクの上昇と関連する Laurie Barclay
| | 【1月14日】『Archives of Internal Medicine』1月14日号で報告された、地域住民を対象にした大規模症例対照研究の結果によると、下肢の軽傷が静脈血栓症のリスクの上昇と関連する。 「損傷によって静脈血栓症のリスクが上昇する」と、ライデン大学医療センター(オランダ、ライデン)のKarlijn J. van Stralen, MScらは論文で述べている。「これまで、ほとんどの研究では、ギブスや手術など、静脈血栓症のその他のリスクファクターを伴う大きな外傷に焦点を合わせていた。我々は静脈血栓症と、ふくらはぎの筋肉の軽度の断裂およびくるぶしの捻挫のような一般的な軽傷との関連を研究した」。 静脈血栓症のリスクファクターに関するMultiple Environmental and Genetic Assessment(MEGA)研究には、初回の下肢深部静脈血栓症(DVT)または肺塞栓症(PE)を発症した一連の患者2471例と、対照被験者3534例が含まれた。除外基準は悪性新生物、手術、およびギブスまたは長期臥床安静であった。 静脈血栓症の発症(患者)または問診表への記入(対照)の前の3カ月間に、289例(11.7%)の患者、および154例(4.4%)の対照に軽傷が発生していた。性別および年齢について調整した後、静脈血栓症と以前の軽傷との間に関連が認められた(調整オッズ比[aOR]3.1;95%信頼区間[CI]、2.5 - 3.8)。最も強い関連が認められたのは血栓症の前の4週間に発生した軽傷であり、10週間以上前には関連が明らかではなかった。 下肢の軽傷は血栓症とより強い関連があった(aOR、5.1;95% CI、3.9 - 6.7)が、他の身体部位の軽傷は血栓症と関連がなかった。下肢損傷が発生したLeiden V因子の保因者は、損傷が発生しなかった非保因者と比較してリスクが50倍に上昇した(aOR、49.7;95% CI、6.8 - 362.7)。 「下肢の軽傷は静脈血栓症のリスクの上昇と関連する」と研究の著者らは述べている。「軽傷は一般的にみられるため、それらは静脈血栓症の発生に寄与する主要な因子である可能性があるだろう」。 研究の限界には想起バイアスまたは紹介バイアスが含まれる可能性がある。 「多くの軽傷患者は最初に一般開業医を受診するだろう」と著者らは結論づけている。「したがって、一般開業医には、静脈血栓症を発症するリスクの高い患者を同定するときに、予防措置を講じるという、重要な職務があるだろう」。 オランダ心臓財団、オランダ癌財団、およびオランダ科学研究機構が本研究を支援した。著者らは関連のある金銭的関係がないことを公表している。 | | | | Arch Intern Med. 2008;168:21-26. | | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/1/15 ビスホスホネート療法が重度の筋骨格痛のリスクに関連 m3.comより転載
ビスホスホネート療法が重度の筋骨格痛のリスクに関連
|  | 提供:Medscape
| 数ヵ月〜数年間の治療後に治療を一時中断または中止を必要とする疼痛が出現する可能性がある Yael Waknine
| | 【1月8日】米国食品医薬品局(FDA)は医療従事者に対し、患者に重度筋骨格痛が現れた場合、ビスホスホネート療法の一次または永久中止を検討すべきであると警告した(1月7日)。筋骨格痛の原因としてのビスホスホネート療法を見逃すと診断が遅れ、これによって疼痛が長引いたりあるいは機能障害および鎮痛薬の使用が長引く可能性がある。ビスホスホネート療法への初期曝露に伴ってときどき発現することがある急性期の反応とは対照的に、一部の患者では数ヵ月〜数年後に重度で、場合によっては機能障害を来たす骨、関節および/または筋肉の疼痛が出現することがある。 FDAの安全情報・有害事象報告プログラムMedWatchから配信された警報によれば、この反応の発現率およびリスクファクターはわかっていない。さらに、治療中止によって完全に回復しない可能性があり、一部の患者では症状消失が遅かったり、不完全であることが報告されている。 FDAは今後6ヵ月間にわたり、ビスホスホネート系製剤の使用に関連した重度筋骨格痛の報告を評価する予定である。それまでの間は、この症状を訴える患者をモニターし、ビスホスホネート系製剤の中止後も症状が緩和、消失したりしない患者では疼痛の別の原因について検討すべきである。 ビスホスホネート系製剤は骨粗しょう症の予防と治療および悪性腫瘍やページェット病における高カルシウム血症の治療を適応としている。また、多発性骨髄腫および固形癌の骨転移の患者にも有効である。 現在市販されている経口ビスホスホネート系製剤には、リセドロン酸ナトリウム錠(Actonel とActonel + Ca, Proctor & Gamble Pharmaceuticals, Inc)、アレンドロン酸ナトリウム錠(Fosamax と Fosamax + D, Merck & Company, Inc)、イバンドロン酸ナトリウム錠(Boniva, Roche)、エチドロン酸二ナトリウム錠(Didronel, Proctor & Gamble)、チルドロン酸二ナトリウム錠(Skelid, sanofi-aventis US, LLC)がある。 注射用ビスホスホネート系製剤には、パミドロン酸二ナトリウム注射液(Aredia, Novartis Pharmaceuticals Corp)およびゾレドロン酸注射液(Reclast とZometa, Novartis)がある。 ビスホスホネート系製剤の使用に関連した有害事象は、FDAのMedWatch報告プログラムに報告すべきである。連絡先は以下の通り。 電話:1-800-FDA-1088 ファックス:1-800-FDA-0178 インターネット:http://www.fda.gov/medwatch 郵送:5600 Fishers Lane, Rockville, MD 20852-9787568424 |
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2008/1/9 身体活動度と卵巣老化に伴うストレスの軽減は関連する m3.comより転載
身体活動度と卵巣老化に伴うストレスの軽減は関連する
|  | 提供:Medscape
| 閉経症状のある地域住民女性コホートで、身体活動度の高さとストレス、不安、うつの程度の低さに関連がみられた。しかし、血管運動症状との関連はみられなかった。 Laurie Barclay
| | 【1月3日】身体活動度が高いと卵巣老化に伴うストレス、不安、うつが軽くなるが、血管運動症状は軽くならない、という地域住民女性の研究結果が現在進行中の縦断コホート研究で明らかになった。同研究は『Medicine and Science in Sports and Exercise』1月号で報告される。 「身体活動は、閉経に関連する血管運動症状、不安やうつなどの精神症状の予防緩和によいと言われてきたが、今日では、身体活動の効果に関する根拠が多様化してきた」とテンプル大学(ペンシルバニア州フィラデルフィア)のDeborah B. Nelson, PhDらは書く。「身体活動の血管運動症状の予防緩和効果を検討した研究は様々あるが、うつ、ストレス、不安などの症状に対する身体活動の役割を評価した研究は少なかった」。 このPenn Study of Ovarian Aging studyは、1週間に消費したカロリー(kcal/週)を目安とする身体活動度が閉経症状のリスク低下に関連するかどうかをアフリカ系アメリカ人および白人女性で調べた研究である。 ほてり、うつ、不安、ストレス、血管運動症状、生理的症状、身体症状などの閉経症状と身体活動度について、8年間で女性401人の評価が行われた。身体活動度で女性を3群に分割した場合、週当たりの消費カロリーは上位群1450 kcal以上、中間群644潤オ1450 kcal、下位群644 kcal未満であった。 各期間につき、共変量およびホルモン濃度で補正した回帰モデルにより精神症状および血管運動症状に対する身体活動の独立効果を推定した。結果は閉経状態、人種、喫煙状況により層別化した。 全体的解析では、自覚ストレスのみが身体活動度と関連した。活動度下位群の女性と比べて、中間および上位群の女性はストレスの平均レベルが低かった。閉経段階による解析では、活動的でない閉経女性に比べて活動的な閉経女性は不安、ストレス、うつ症状の平均レベルが持続的に低かった。 ホルモン変化のばらつきについて補正した後でも、身体活動度とほてりの報告に明らかな関連性はみられなかった。 「8年間追跡した結果、地域住民女性コホートにおいて、身体活動度の高さと、ストレスの低さは関連があった」と研究の著者らは記す。「同じ閉経女性群でも、あまり動かない女性と比べて体をよく動かす女性は不安、ストレス、うつが最も軽度であった」。 同研究の限界は、現在うつ症状がある女性の率が低いことである。その結果、このサブグループにおける閉経症状と身体活動との関係の検出力が十分でなかった。また、8年間の追跡期間で身体活動の評価は約2年毎に実施された。さらに、身体活動とほてりの報告が患者の自己申告であった、1週間に消費したカロリーを推計する身体活動の質問数が限られていた、身体活動と閉経症状の評価が横断的であった、現在の身体活動のほてり重症度に対する影響を評価できなかった、神経症傾向や対処行動の型など性格に関するデータが不足していた、他の補完代替療法の利用について補正できなかった、などの限界があった。 「この結果は、閉経移行期および閉経後に体を動かし続ける、または活動量を増やすことが、不安、ストレス、うつなど様々な精神症状の軽減の一助となる可能性を示唆している」と著者らは締めくくる。「血管運動症状に及ぼす身体活動の影響に関して文献の研究結果が異なっているのは、ある程度以上の定期的運動によって変動する内因性生殖ホルモンの差が原因であろう。この仮説を検討するには、最終月経の前後に幅広い強度の身体活動を行うことで血管運動性閉経症状にどのような影響があるか、生殖ホルモン測定などで研究する必要がある」。 | | | |
Med Sci Sports Exerc. 2008;00:000-000.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2007/12/18 年末年始の体重増加に打ち勝つ方法 m3.comより転載
年末年始の体重増加に打ち勝つ方法
|  | 提供:WebMD
| 食べ物を無理強いする人から食欲をそそろうとする仲間まで、年末年始の食事の誘惑に打ち勝つ方法をご紹介する。 Colette Bouchez WebMD Medical News | |
| | やっと体重管理に成功したと思ったら、食べ物がそこらじゅうに溢れる年末年始である。オフィスから工場、事務用品店からドラッグストアまで(パーティーや家庭のイベントの多さは言うまでもない)、感謝祭から新年にかけての連休シーズンはまるで私たちを太らせようとするかのようにご馳走続きになる。 専門家は、この季節に特有の雰囲気も手伝ってダイエットの努力にダブルパンチを与えると言う。 「休日のストレスに加えて睡眠不足を抱え、沸々と湧き上がる感情は爆発寸前。そこへちょうどたくさんの食べ物が目の前に現れたら」とニューヨーク大学医療センターで体重管理を専門とする臨床心理学者Warren Huberman, PhDは言う。「食事管理に問題がある人にとって、この組み合わせは危険」。 しかし、年末年始のご馳走でせっかくの減量計画をだめにしない方法がある。まず最初に、実際どのようなきっかけで食べ過ぎてしまうのか自覚することが一番いい方法であると専門家は言う。 食べ物と感情:年末年始の体重を増加に導く二重の要因 手作りのカノーリやジャーマン・チョコレート・ケーキ、こういった食べ物が過食を誘うと思いがちであるが、美味しそうな食べ物がまわりにあることだけで食べすぎになるわけではない。ある最近の研究によると、私たちの過食はシーズンによらず、まわりにある食べ物の刺激というよりは感情に影響されるという。 Heather Niemeier, PhDらは『Obesity』誌に発表された研究で、実際のところほとんどの人の過食の原因には心理的因子があることを発見した。感情によって過食に走る人々は、減量および減量後の体重維持に苦労する傾向にあることも分かった。 「減量の成功に関して言えば、感情と思考は環境的要因より大きな役割を果たしているらしいことが明らかになった。人間は感情に反応して食べるのである。年末年始の時期は、いい感情も悪い感情も、すべて呼び起こされやすい」とNiemeier博士は言う。博士は、ロードアイランド州のミリアム病院体重管理・糖尿病研究センターおよびブラウン大学ウォーレン・アルパート・メディカルスクールの研究者である。 過去の年末年始の思い出に浸っている人、延々と続く家族間の争いに直面しなければならない人、あるいは1人で過ごす人、そんな多くの人たちにとってこの時期は寂しい季節でもある。 「これまで人生のどこかで、ある感情に対して食べるという行動で反応した場合、その反応は再び繰り返されることになる。この反応関係は長い間に何度も何度も繰り返され強化されていくので、一度出来上がったらなかなか壊れない」とモンテフィオーリ医療センター(ニューヨーク)の認知行動療法プログラム責任者Katherine Muller, PsyDは言う。 また、この時期は食べ物自体が感情の引き金になり、もっと激しい感情の放出につながりやすいことを示した研究もある。 「音楽で記憶が呼び起こされるように、特定の食べ物も記憶を呼び起こす。しかも臭覚は脳に直接つながる経路である」とHuberman博士は言う。「時々、特定の料理の匂いをかいだだけである感情が誘発されるのはこのためで、私たちは知らず知らずのうちに何回もバイキングを往復したりする。自分でもその理由は分からない」。 この点に関して、料理が自分の全記憶の中でどんな役割を果たしているか一瞬考えるようにするとその食べ物の誘惑に勝つことができるという。 「その感情を持っていること、記憶について考えることはよい。だが、楽しいとかつらいといった感情に結びついた食べ物を口にすることで当時を思い出したり、ごまかしたりすることだけはしないように」とMuller博士は言う。 年末年始の体重増加を防ぐ計画を立てよう なぜ食べてしまうのかを理解することはある程度の抑止策になるが、誘惑にいかに対処するか計画してご馳走に臨むことも重要である、と専門家は言う。 「パーティーに行ったらその場でなんとかしようとか、ましてビュッフェのテーブルに行かなければいいと考えているのなら、抑制を失って目に入るものすべてを食べてしまうことはほぼ確実」とHuberman博士は言う。 その代わり、対応策を立てなければならない。 『Behavior Research and Therapy』誌に最近発表された研究で、食べないようにするだけで食欲を抑制しよう減量すると、過食に対応策を自ら身につけた人に比べて過食のリスクが大きかった。 なかでも有効な対応策は、食欲の「フラッシュカード」を使ったポジティブな独り言だ、とペンシルベニア大学(フィラデルフィア)臨床心理学准教授で『Beck Diet Solution』の著者であるJudith Beck, PhDは言う。 「Beck Solutionのひとつは、やせたいと思うもっともな理由をすべてリストアップして、毎朝自分自身に読み聞かせる方法である。何か計画にないものを食べたくなったときはそれを読み返せば、食べ物をあきらめる行為が価値のあることだと常に思い出すことができる」と博士は言う。 博士は、上司に昇給を願い出るとき話し方を練習したり、困難を前にして自分を励ますときと同じように、やせたい理由を繰り返し口にしなければならないと考えている。 「自らコンディションを整え、自分にとっての食事の意味について考え方を変える必要がある」とBeck博士は言う。 Muller博士は、この方法は「思考タイプの人」には効果があり筋書き通りに運ぶだろうと言う。もっと衝動的な「見たらすぐ食べてしまう」タイプの人には「マインドフル・イーティング」という方法が一番よいという。 「私たちの内部の原始的な感情がある場所と過食はつながっているので、私たちは無意識に食べ始めてしまう」とMuller博士は言う。「その対応策のひとつは、注意深さを磨くことである。その場で常に自分を振り返り、自分の手にあるもの、お皿に載っているものに注意を向け、食べているものを意識するとよい」。 Huberman博士は、パーティーにはいくつ行ってもいいが、それぞれ計画を立てていくことが大事だという。「何皿食べるか制限してもいいし、各コースで食べる量を制限してもいい。大好きな食べ物3つだけ食べる、と決める手もある。重要なのは、食べる量に条件をつけ、その計画を必ず遂行することである」。 「食べ物を無理強いする人」に負けるな とはいえ、最善の策を立てても、食べ物を強引に勧めてくる人のおかげで年末年始の食事目標はやはり狂うもの。つまり、太りやすいご馳走を勧めて否とは言わせない友人、家族、同僚である。 「どんな理由であれ、こういう人たちは自分が勧めた食べ物を人が食べるまで休日のお祝いは終わらないと信じている」とHuberman博士は言う。 大きなクッキージャーを持ってくる同僚から、ペカン・パイや炭水化物をあれこれ勧めてくる母親や大叔母さん、ダイエットを破綻に導くご馳走をむさぼり食べるまで帰してくれない女主人。善意ある友人や家族ですら、あなたのダイエットに影を落とす存在になる。 一番簡単な解決方法は、ただ一言「けっこうです」と何度も何度も言うことだそうだ。 「我々はこれを“壊れたレコード法”と呼んでいる」とHuberman博士は言う。「丁寧に断り続ければ最終的には押し付けをやめるだろう。無礼にする必要はないが、断固とした態度をとらなければならない」。 Beck博士は、自分自身のためになることを当然していいはずであると思うべき、と付け加える。 「アレルギーや宗教的理由で食べ物を断っているのなら“けっこうです”と断るのをためらう必要はないので、それを貫き通すべき」とBeck博士は言う。「“要りません”と断るときはそのような権利の感覚を持つことだ。なぜなら自分の健康を守っているのだから」。 あなたが食べたくない理由の多くを説明する必要はない。「ダイエット」という言葉を出す必要すらない。 「本当に“けっこうです。とても美味しそうな匂いですが本当に満腹です”と言うだけでいい。それ以上説明する必要はない」とHuberman博士は言う。 太りそうなものを皿にとらざるを得ない場合はとっていい、とMuller博士は言う。そうしたら、隣の部屋でそれを捨てればいい。 「あなたの皿の上あるいは手の中にあるからといって、それを食べなければいけない義務はない」。 | |
| | Warren Huberman, PhD, psychologist, surgical weight loss program, NYU Medical Center, New York City. Heather Niemeier, PhD, Weight Control & Diabetes Research Center, Miriam Hospital; the Warren Alpert Medical School, Brown University. Katherine Muller, PsyD, director, Cognitive Behavior Therapy Program, Montefiore Medical Center, New York. Judith Beck, clinical associate professor of psychology, University of Pennsylvania; director, Beck Institute for Cognitive Therapy, Philadelphia; author, The Beck Diet Solution. Niemeier, H., Obesity, October 2007; vol 15, no 10. Lee, J., Behaviour Research and Therapy, October 2007; vol 45, Issue 10: pp 2334-2348. Reviewed on December 18, 2007
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2007/12/3 肩腱鞘炎は針による2回穿刺法(2-Needle Procedure)により迅速かつ永続的に修復 m3.comより転載
肩腱鞘炎は針による2回穿刺法(2-Needle Procedure)により迅速かつ永続的に修復
|  | 提供:Medscape
| 疼痛の伴う肩の石灰沈着は15分間の針注射・吸引を1回行うだけで非外科的に溶解・除去 Martha Kerr | |
| | 【シカゴ12月3日】イタリア人外科医らは肩石灰化腱鞘炎の硬く疼痛を伴う石灰沈着を液化し、非外科的に、そしておそらく永続的に除去する方法を開発した。 この手技は、AO Ospedale Santa Corona(イタリア、Pietra Ligure)放射線部およびジェノバ大学実験医学部(イタリア)のLuca M. Sconfienza, MDが北米放射線学会(RSNA)第93回科学会議(Radiological Association of North America 93rd Scientific Assembly)(シカゴ)にて発表したものである。 Sconfienza博士らは超音波ガイド下で、被包化された石灰沈着に14-16ゲージ針から生食水を直接注入する方法を開発した。この方法では針を滑液包に刺入し、石灰沈着の核に直接向ける。生食水が腱を「洗う」ことにより、石灰沈着が破壊および液化されて完全な抜き取りができる。そして、最後に少量のステロイドを肩峰下-三角筋下滑液包に注入する。 この手技全体に要する時間は15分ほどである。 この手技では、1年後のフォローアップ時に腱鞘炎の再発はなく、永続的な効果が認められつつあるとSconfienza博士は述べている。 化肩腱鞘炎は通常は比較的若年の成人に発現する。Sconfienza博士の研究チームは患者2788例(年齢範囲29-73歳、発生最多年齢30-40歳)に同手技を施行した。有病率の男女比は3(女性):2(男性)であった。 肩の70.1%では石灰沈着を完全に抜去でき、残りのうち23.5%では50%以上の抜去に成功しており、優ないし良の奏効を認めた率は93.6%であったとSconfienza博士は会議の出席者に話している。 奏効率が50%未満の患者は4.1%、改善が認められなかった患者はわずか2.1%であり、「これは多発性石灰沈着を表していると思われる」。この治療法は多発性石灰沈着にはあまり適していないとSconfienza博士は述べている。 従来の衝撃波療法の費用は500ドル以上なのに対して、この手技の総費用は約100ドルであり、さらに前者には激痛を伴うという問題点があるとSconfienza博士は記している。 「この針による2回穿刺法が使用されたのはこれが初めてである」と同博士はコメントしている。「私たちが用いた太め針では滑液包が裂け、生食水注射の圧力によって滑液包が破裂することが危惧されていた。(実際には)こうしたことは起こっていない。超音波による正確なガイドがそのリスクを低下させる」 「我々は膝などの他の関節にこの手技を用いて、さらに小規模な経験をしているが、有望な結果が得られている」とSconfienza博士はMedscape Radiologyに述べている。 石灰化腱鞘炎は肩における血流および神経伝達を妨げ、治療しなければ関節および四肢への永続的損傷が起きる可能性があると、このイタリア人研究者は述べている。 「この針による2回穿刺法は非常に興味深く、おそらく治療成功への鍵を握るであろう」とコロンビア大学医療センター放射線部(ニューヨーク市)部長であり、RSNA広報委員会(Public Information Committee)副委員長のPhilip O. Alderson, MDはMedscape Radiologyに話している。 「しかし、これらの関節における石灰沈着は、硬い結晶化したカルシウムではなく液化される可能性のあるゼラチン状の基質を有していたのではないかと思われる」とSconfienza博士が同方法を発表したセッションの議長を務めたAlderson博士は話を続ける。 「膝にはこの方法が適していると思われる」と同博士は付け加える。「特に、早期変形性関節症の膝に対しては、この手技は非常に興味深いものである」 Sconfienza博士およびAlderson博士は関連する金銭的関係はないことを明らかにしている。 | |
Radiological Association of North America 93rd Scientific Assembly: Abstract SST15-09. Presented November 28, 2007.
| | | Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/11/8 衝撃吸収材入りの靴が膝に良くない可能性 m3.comより転載
衝撃吸収材入りの靴が膝に良くない可能性
|  | 提供:Medscape
| 足を固定するウォーキングシューズやクロッグは関節炎の膝に負担をかける可能性があることが研究で示される Salynn Boyles | |
| | 【11月8日】関節炎の膝には、足を保護し、衝撃を和らげるようデザインされた衝撃吸収材入りの運動靴やクロッグが良くない可能性がある。 研究者らが様々なタイプのフットウェアが膝関節の変形性関節炎の人に与える影響を検討したところ、裸足でいる方が足を固定するウォーキングシューズやクロッグよりも膝関節にかかる負担が小さいことがわかった。 通常の歩行時には、かかとのないサンダルや柔らかいウォーキングシューズも膝にかかる負担を最小限にするために好ましい選択肢であった。 研究者らは、膝関節にかかる衝撃の標準的な計測値(膝荷重として知られる)を評価することによってこの問題を検討した。 「膝加重は、膝関節の変形性関節炎の進行に重要な役割を果たしている」と研究者であるRush Medical CollegeのNajia Shakoor, MDはニュースリリースにおいて述べる。「従来、靴は足を快適にすることを目的として開発されており、靴が膝関節の変形性関節炎の負荷に及ぼす影響についてはこれまであまり注目されていなかった」 膝関節にかかる衝撃を最小限にするには、フラットで柔らかい靴がベストであったとShakoor博士は指摘する。 この知見は、『American College of Rheumatology』の年次総会(ボストン)で発表された。 靴が変形性関節炎に与える影響 Arthritis Foundationによれば、米国における変形性関節症患者は2100万人であるという。変形性関節炎は、長い期間をかけて関節の衝撃吸収材である軟骨が破壊される慢性疾患である。 変形性関節炎(osteoarthritis)は変形性関節症(degenerative joint disease)とも呼ばれ、成人における身体障害の筆頭原因である。肥満、加齢、関節の酷使が本疾患のリスクファクターである。 同様のデザインを用いた2006年の試験では、Shakoor博士らは裸足でいる方が日常的にウォーキングシューズを履くよりも膝関節にかかる負担が小さいことを報告した。 Shakoor博士らの最新の試験では、膝関節の変形性関節炎の女性13例および男性3例(平均年齢56歳)において、裸足、一般的なブランドのクロッグ着用、足を固定するウォーキングシューズ着用、フラットで柔らかいウォーキングシューズ着用、かかとのないサンダル着用時の膝荷重が測定された。 クロッグおよび足を固定するウォーキングシューズは、裸足での歩行と比較して膝荷重が有意に高かった。 「今回の結果は、膝荷重および膝関節の変形性関節炎の観点で、現代靴のデザインを再考することの重要性を強調している」と研究者らは記述している。 さらなる試験が必要 リウマチ専門医であるDennis Boulware, MDは、異常のある足には良い靴が、異常のある関節には良くない可能性があるという知見に驚いたと述べる。 「この知見のため、私は患者にあるタイプのフットウェアについてアドバイスすることに少し懸念を抱いている」とBoulware博士は述べる。「足の問題のための(足を固定する)靴を誰かに勧める際に、私がもっと注意を払うようになることは確かだ」 Boulware博士はKaiser Permanente(ホノルル)のリウマチ科長であり、この知見を確認するため、さらに大規模な試験が必要であると付言している。 「本試験は小規模であるため、私はやや懐疑的である」とBoulware博士は述べる。「しかし、われわれはこのことについてより詳細に知る必要があることは明白だ」 | |
| | American College of Rheumatology Annual Scientific Meeting, Nov. 6-11, 2007. Dennis Boulware, MD, chief of rheumatology, Kaiser Permanente, Honolulu. Shakoor, N. Arthritis and Rheumatism, September 2006; vol 54: pp 2923-2927. Arthritis Foundation web site. | Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/10/29 ウォーキングによって骨量減少を予防できるか m3.comより転載
ウォーキングによって骨量減少を予防できるか
|  | 提供:Medscape
| 前立腺癌の治療を受ける男性においてウォーキングによって骨量が増えることが試験で示される
Charlene Laino | |
| | 【ロサンジェルス 10月29日】報告によれば、早足でのウォーキングによって一般的な前立腺癌治療に伴う重度の骨量減少が回復し、骨折および骨粗しょう症のリスクを低く抑えることができる可能性があるという。 前立腺癌のためアンドロゲン枯渇療法(ADT)および放射線療法を受ける男性を対象とした小規模試験において、8週間にわたる週5日、30分間の速いペースでの散歩によって骨の強度が増加した。 対照的に、運動を行わなかった男性では骨量が減少したと研究者でジョンズホプキンス病院(ボルチモア)看護学部の臨床指導者兼上級研究助手であるPaula Chiplis, PhD, RNは述べる。 「健常な男性において骨密度減少が現れ始める年齢で、運動によって前立腺癌患者の骨量が増加した。このことは実に興味深い」と同じく本試験を実施したジョンズホプキンス病院の研究者であるJennifer Wenzel, PhD, RNはWebMDに語る。 この知見は、American Society for Therapeutic Radiology and Oncologyの年次総会で報告された。 ホルモン療法 癌が前立腺に限局している男性では、ADTと同時に放射線療法が行われることがある。放射線療法は癌細胞を死滅させるために用いられる。ADTは癌細胞に栄養を与えるアンドロゲンと呼ばれるホルモンの産生を抑制し、癌の増殖を遅らせ、生存の可能性を高める。 しかし、アンドロゲンは骨強度を高めるのにも役立つため、アンドロゲンを抑制することによって「男性更年期」の状態を引き起こし、骨が弱くなり、骨折および骨粗しょう症のリスクが高くなるとChiplis博士は述べる。 また、その理由はあまり明らかになっていないが、放射線療法も骨を弱くすると考えられているとChiplis博士は付言する。 早足でのウォーキングが骨を作る しかし、運動は状況を一変させるとChiplis博士は述べる。試験では、早足でのウォーキングによってほんの8潤オ10週間で骨量が0.49%増加した。 運動を行わなかった男性では、2ヵ月間の試験期間中に骨量が2.21%減少した。また、健常男性では中年期以降、年間に0.5潤オ1%骨量が減少するとChiplis博士は述べる。 さらに、ADTを受ける男性では骨密度が年間に4%潤オ13%減少するとChiplis博士はWebMDに語る。「これらの基準を考慮すると、運動の効果は絶大である」 運動が有効である可能性 この知見は、放射線療法のみまたは放射線療法とADTを受けた限局性前立腺癌の男性70例において、運動が疲労に及ぼす影響を検討するために計画された大規模なプロジェクトから得られた。被験者の半数は、ADT療法中に週5日、20潤オ30分間の早い速度でのウォーキングを行うことに同意した。 2週間ごとに看護師がすべての被験者に電話をかけ、気分について尋ねた。運動群の被験者は、被験者の気分に応じて、運動を控えたり、強化したりするよう指示された。 担当した看護師が被験男性にやる気を起こさせ、活動的に過ごすように仕向けるのに役立ったと思われるとハーバード大学医学部の癌専門家で、ASTROの広報担当者であるPhillip M. Devlin, MDは述べる。 Devlin博士は前立腺癌の男性に体を動かすよう指導している。本試験は小規模であり、確認の必要があるが、「ウォーキングに危険はなく、有用であると思われる」とDevlin博士はWebMDに語る。 効果を得るためにはどのくらいの速度で歩く必要があるか?「できる限り速く、まだ会話が続けられる程度の速さ」とChiplisは述べる。 | |
| | American Society for Therapeutic Radiology and Oncology (ASTRO) 49th annual meeting, Los Angeles, Oct. 28-Nov. 1, 2007. Paula Chiplis, PhD, RN, clinical instructor and senior research assistant, department of nursing, Johns Hopkins Hospital, Baltimore. Jennifer Wenzel, PhD, RN, assistant professor, Johns Hopkins University School of Nursing. Phillip M. Devlin, MD, assistant professor, department of radiation oncology, Harvard Medical School; ASTRO spokesman. | Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/10/2 腰痛管理のガイドラインが発行される m3.comより転載
腰痛管理のガイドラインが発行される
|  | 提供:Medscape
| 米国内科学会(ACP)と米国疼痛学会(APS)が、患者の分類、画像検査、患者教育、自己治療、薬物治療と非薬物治療に関するガイドラインを出した Laurie Barclay, MD Medscape Medical News | |
| | 【10月2日】腰痛の診断と治療に関する総合的な臨床合同ガイドラインを米国内科学会(ACP)と米国疼痛学会(APS)が、発行し、『Annals of Internal Medicine』10月2日号に掲載された。このガイドラインには、患者の分類の方法、画像検査を実行すべき時期、患者への教育、自己治療、薬物の処方時期と種類、非薬物治療に関する推奨が盛り込まれている。重要な警告として、画像検査やその他の診断用検査のオーダーを慣例で行うべきではないことが言われている。 「腰痛の評価と治療の方法にはたくさんの選択肢がある」と、2番目の著者であるACPの「臨床プログラムと治療の質」部門(ペンシルベニア州フィラデルフィア)の医学上級会員の Amir Qaseem, MD, PhD, MHAがニュースリリースで語っている。「我々はあらゆるエビデンスを再検討しして医師向けのガイダンスを作成し、患者が腰痛で受診した際に具体的に何が期待できるか知らせられることを目指した。エビデンスに基づいた情報を根拠にした経過の予想を患者に告げ、積極的な態度を保たせることが重要である」。 米国では成人のうち過去3カ月以内に腰痛があったと報告する者がおよそ25%おり、過去1年以内に重症の急性腰痛のエピソードが1回以上あったと報告する者が7.6%いることが複数の調査で示されている。臨床エビデンスによれば、ほとんどの腰痛は治療の有無に関係なく1カ月以内に改善する。利用できる治療選択肢としては、経過観察から薬物・非薬物による保存療法、脊椎手術などの侵襲的手法まで幅広い。 今回のガイドライン作成は、2006年にACPとAPSが招集した集学的専門家委員会の会議を受けて行われた。その委員会は腰痛に関する疑問とエビデンス報告の適用範囲の策定、この分野における既存のエビデンス再検討、プライマリケア医による腰痛の診断と治療の助けとなる推奨の作成を目的としていた。 このACP−APS合同ガイドラインは、麻酔科医やインターベンショナル・ラジオロジー医、整形外科医、神経外科医ではなく、プライマリケア医を始めとするその他の医師を想定したものである。今回のガイドラインには専門医が行う侵襲的治療は扱われていないが、APSは腰痛に対する侵襲的治療法の用い方を記載する別個のガイドラインを2008年に出す予定である。 今回のACP−APSの推奨は、初診時において患者のデータを収集・解釈して、患者を3つの一般下位群の1つに分類することをやりやすくするアルゴリズムが提供されている。3つの一般下位群とは、(1) 非特異的腰痛(患者の85%を占める)、(2) 脊柱管狭窄、坐骨神経痛、椎骨圧迫骨折など脊柱の異常に伴う可能性のある腰痛、(3) 癌などその他の原因に伴う可能性のある腰痛である。 非特異的腰痛の患者に対しては、X線、CTスキャン、MRIなどの画像検査を始めとする診断用検査を慣例的にオーダーすべきでない。こうした検査は、神経脱落症状が重症または進行する患者か、癌や感染症などの腰痛の原因疾患が疑われる患者の場合に実施すべきである。 このガイドラインは、エビデンスを再検討した2本の論文を根拠にして、急性・慢性腰痛に対する薬剤療法および非薬物療法に関する推奨を行っている。 「再検討された薬物療法のほとんどすべてにベネフィットが認められたが、リスクも認められた」と、筆頭著者であるAPS臨床ガイドラインプログラム委員長のRoger Chou, MDが語っている。「例えば、アセトアミノフェンは安全性が非常に高いがあまり有効ではない。非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は消化管および循環器へのリスクがある。」 ガイドラインに盛り込まれた具体的な推奨は以下の通りである: - 非特異的腰痛、神経根障害または脊柱管狭窄に伴う可能性のある腰痛、脊柱・脊髄のその他の特定の原因に伴う可能性がある腰痛という3つの大分類の1つに患者を分類するには、患者の病歴と身体所見を中心に見ること。病歴採取の際には、機能障害を伴う慢性の腰痛の予測因子として心理社会的リスク因子の評価が不可欠である(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。
- 非特異的腰痛の患者に対しては、X線、CTスキャン、MRIなどの画像検査やその他の診断用検査を慣例的に実施してはいけない(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。
- 重症または進行性の神経脱落症状がある患者や、腰痛の原因疾患として病歴および身体所見で癌、感染などが考えられる患者に対しては、画像検査など適切な診断用検査を実施すべきである(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。
- 腰痛が持続し、神経根障害や脊柱管狭窄の症候がある患者に対するMRIまたはCT検査は、その結果が陽性ならば疑われる神経根障害に対して手術や硬膜外ステロイド注射を行うことになる場合に限って、行うべきである。画像検査法の選択としては、CTよりもMRIのほうが望ましい(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。
- 医師による患者教育の際には、腰痛に関するエビデンスに基づいた情報を盛り込むべきである。また、予想される経過、有効な自己治療の選択肢などの話題を盛り込む必要がある。医師は、身体を動かすことを患者に維持させるように指導する必要もある(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。
- 薬物治療を考慮する際には、有効性が証明されており、自己治療や腰痛教育と一緒に使用できるような薬剤を選択すべきである。患者に薬物治療を開始する前に、初期状態としての疼痛と機能脱落について評価しておく必要がある。また、具体的な薬剤を処方する前に、その薬剤のリスクベネフィット比を総合的に再検討しておく必要があり、長期の有効性と安全性に関するデータは比較的不足している点を考慮しなければならない(強い推奨、中等度の質のエビデンス)。第1選択薬としては、ほとんどの患者においてアセトアミノフェンかNSAIDが望ましい。
- 自己治療で改善が見られない場合は、有効性が証明されている非薬物療法の追加を考えるべきである。急性腰痛に対しては、脊椎徒手整復が唯一の治療法である。慢性・亜急性の腰痛に対して有効性が証明されている治療法は、集学的な集中リハビリテーション、運動療法、鍼治療、マッサージ、脊椎徒手整復、ヨガ、認知行動療法、段階的リラクゼーションである(弱い推奨、中等度の質のエビデンス)。
「重症の疼痛がある患者では麻薬や筋弛緩薬で疼痛を寛解できるが、それらのベネフィットとリスクを慎重に量らねばならない」とChou博士は語った。「薬剤の使用を好まない患者には、鍼治療、脊椎徒手整復、マッサージなどの非薬物療法が有効である。しかし、そうした治療法のうち、第1選択治療法として推奨できるほどに有効性が他よりも大きいと実証されたものはない」。 Chou博士の開示情報によれば、博士はBayer Healthcare Pharmaceuticals社から謝礼を受け取っている。著者の1人は、米医療研究品質局(AHRQ)、米疾病管理センター(CDC)、Novo Nordisk社、Pfizer社、Merck社、Bristol-Myers Squibb社、Atlantic Philanthropics社、Sanofi-Pasteur社と金銭的関係があることを開示している。 | |
| | Ann Intern Med. 2007;147:478-491. | Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/9/5 膝関節炎が非小細胞肺癌と関連する可能性 m3.comより転載
膝関節炎が非小細胞肺癌と関連する可能性
|  | 提供:Medscape
| 膝の単関節炎の軽症例は特にヘビースモーカーではNSCLCの早期徴候の場合がある。 Roxanne Nelson Medscape Medical News | |
| | 【9月5日】ヘビースモーカーの膝の単関節炎は非小細胞肺癌(NSCLC)の最初の徴候である可能性があることが、イタリアの研究グループによって報告された。『Annals of the Rheumatic Diseases』9月3日号オンライン版に発表されたこの研究結果によれば、孤発型の膝の単関節炎は、これまで記載されたことのない腫瘍随伴症候群であり、早期段階のNSCLCの兆候と思われる。 小細胞肺癌ではおよそ10%から20%の症例に腫瘍随伴症候群が見られるが、NSCLCでは稀である。NSCLCの腫瘍随伴症候群でもっとも多いのが肥大性骨関節症(HOA)であり、およそ5%の症例に見られる。しかし、HOAを伴わない孤発型の膝の単関節炎をNSCLCの特徴として文献に報告されたことはこれまでになかったと著者らは記している。 「我々の経験では、孤発型の膝単関節炎の患者のうち肺癌であったのはわずかに1.7%であった」と筆頭著者であるミセリコルディア・ア・ドルチェ病院(イタリア、ブラト)のFabrizio Cantini, MDが語った。「我々の考えでは、この割合はリウマチ科の状況で大きく影響され、特に、我々の病院への紹介が結果に大きく影響している」。 「確定的な結論が出せないとしても、患者に喫煙歴がある場合、腫瘍随伴性の関節炎の可能性も考えられるということが重要である」と、Cantini博士はMedscapeに対して語った。 今回の研究においてCantini博士らは、孤発型の膝単関節炎と診断された新規の連続外来患者全員について、2000年1月から2005年12月までの診療記録を調査した。また、公表されている医学文献を系統的に調査して、NSCLCに伴うリウマチ性の腫瘍随伴症候群に関連する英語文献を特定した。 6年間の調査において、さまざまなリウマチ性疾患の新規外来患者6,654例が特定された。そのうち296例(4.4%)に膝関節の孤発型単関節炎が見られた。この下位群のうち、NSCLCが見つかった患者は5例、すなわち1.7%であった。この5例の患者はいずれも中年男性で、紙巻タバコでのヘビースモーカーの履歴を有していた。 この5例の患者全員に、非炎症性で非びらん性の軽度の膝関節炎があった。関節炎の総合的な特徴、関節液分析の結果、骨関節炎または仙腸骨炎のはっきりとしたレントゲン徴候の欠如、タバコ喫煙の履歴などから、これらの患者は腫瘍随伴症候群であるとの疑いが生じた。 当初の胸部X線は悪性腫瘍を強く想定させるものであり、追跡調査でNSCLCであることが確定された。そのすべての症例において、癌は切除可能であり、膝関節の症状は腫瘍が切除されたら鎮静した。中央値41カ月間の追跡調査期間において、癌と関節炎症状はともに寛解状態を維持した。 これら5例の患者ではNSCLCが1A期から1B期である初期段階で診断され、そのおかげで切除が成功したと研究者らは述べている。一般人口では、NSCLCが初期段階で診断されるのは症例中45%である。 「我々が得た知見を検証するためには、多施設の観察研究を行なう必要がある」とCantini博士は語った。「しかし、腫瘍随伴症状としての膝関節の発症は、これまで考えられてきたよりも頻繁に起こると思われる」。 医師は孤発型の膝単関節炎の患者の基礎疾患のひとつとしてNSCLCの可能性を考慮しなければならない。そして、この症状を呈するヘビースモーカー患者の全員に胸部X線検査を実施するべきである」とCantini博士は言い添えた。 | |
| | Ann Rheum Dis. Published online September 3, 2007. Abstract | Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/8/23 女性における骨折の予測には、近位大腿骨密度測定のほうが腰椎測定よりも優れている m3.comより転載
女性における骨折の予測には、近位大腿骨密度測定のほうが腰椎測定よりも優れている
|  | 提供:Medscape
| 全身の骨折の予測においては腰痛穿刺よりも近位大腿骨密度測定が優れており、骨折評価に用いる部位は骨盤が最適であることが研究で示された Laurie Barclay, MD Medscape Medical News | |
| | 【8月23日】女性の全身の骨折の予測には近位大腿骨密度測定が腰椎測定よりも一貫して優れているという既往背景コホート研究の結果が、『Archives of Internal Medicine』8月13/27日号に掲載された。 「骨折リスク評価には二重エネルギーX線吸収法(DXA)による骨密度測定が広く用いられている」とマニトバ大学(カナダ、ウィニペグ)のWilliam D. Leslie, MD, MScを始めとするマニトバ骨密度プログラムの研究チームが記述している。「測定部位が統一されていないのが一般的だが、それが骨折予測にどう影響するかについてはよく分かっていなかった。」 研究チームはカナダのマニトバ州における臨床でのDXA検査結果を用いて、椎骨と骨盤の基準DXA検査時に50歳以上であった女性16,505例からなる調査コホートを特定した。平均観察期間は3.2 ± 1.5年であった。 骨密度検査の後は、各被験者の医療記録における骨折の記録の有無を縦断的に調べた。そして、単一部位または複数部位の骨密度共変動を組み込んだコックス比例ハザードモデルによる骨折予測の改善度を、尤度比検定で判定した。 骨粗鬆性骨折のSDあたりの年齢調整後ハザード比(HR)は、腰椎の場合が1.61(95%信頼区間[CI]は1.39-1.87)で、骨盤全体の場合が1.85(95%CIは1.70-2.01)であった。大腿骨頸と大腿骨転子のHRはその中間であった(大腿骨頸が1.76で95%CIは1.62-1.92、大腿骨転子が1.77で95%CIは1.63-1.92)。 骨折の予測に関しては、最小限の骨密度測定値を用いた場合でも骨盤の測定値のみを用いた場合よりも優れているわけではなかった。コホート全体では、骨盤全体の測定値が骨折予測のモデルに含まれていればよく、他の測定値をモデルに付け加えても予測に有意な改善は見られなかった。椎体骨折のみの予測では、椎体がもっとも有能な部位であった。 この研究の限界としては、行政の医療データから骨折を調査した点と、白人以外の人種・民族背景の女性がほとんど含まれていなかったために一般化が限定されている点が挙げられる。 「全身の骨折の予測には、近位大腿骨密度の測定値が腰椎の測定値よりも一貫して優れていた」と著者らは記している。「今回のコホートでは、骨折の全体的な評価には、骨盤全体が最適な部位であった」。 この研究の一部は、CHAR/GE Healthcare Development Award Programmeの資金援助を受けている。Leslie博士の開示情報によれば、Merck Frosst Canada社とProctor & Gamble Pharmaceuticals社と間にさまざまな金銭的関係がある。 | |
| | Arch Intern Med. 2007;167:1641-1647.
| Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/3/22 脊椎疾患には椎間板移植が有望 m3.comより転載
脊椎疾患には椎間板移植が有望
|  | 提供:Medscape
| 変性性脊椎疾患患者への新鮮凍結椎間板の移植によって脊椎の運動と安定性が保存され全患者の神経症状が改善することが、患者5例を対象にした予備実験で示された。 Susan Jeffrey Medscape Medical News | |
| | 【3月22日】変性性脊椎疾患患者への新鮮凍結椎間板の移植によって脊椎の運動と安定性が保存され神経症状が改善されることが、患者5例を対象にした予備的検討で示された。ただし脊椎の軽度変性の徴候の一部は観察期間を通じて持続した。神経症状も全患者において手術前よりも改善した。 「こうした移植を今後改良していけば、変性性椎間板疾患の有効な治療になるだろう」と、研究者で別刷論文の著者である香港大学整形外科・外傷科のKeith D.K. Luk, FRCSが結論で述べている。 この論文は、海軍総合病院(北京)のDike Ruan, MDを筆頭著者とし、『Lancet』3月24日号に掲載されている。 治療の新たな方向性か? 変性椎間板の前方切除後には椎骨固定を行なうのがもっとも一般的だが、この手法には隣接椎骨の椎間板の変性が早まるという合併症が起こる可能性があると、著者らは記している。人工椎間板による移植法がいくつか開発されているが、その結果には大きなばらつきがある。 著者らによれば、このグループは過去12年間にわたって霊長類モデルを用いて、自家移植片、凍結同種移植片、新鮮凍結同種移植片が有用である可能性を探ってきており、脊椎の安定性と運動性を保存して椎間板を生存させることについて一定の結果を示してきた。今回の研究では、頸椎椎間板ヘルニアの患者5例に対して椎間板切除後に新鮮凍結同種複合椎間板(composite disk)を移植した予備的データの概要が示された。 著者らの報告によると、全患者において手術から3カ月経過後における移植片と椎体終板の癒合は良好だった。 最短5年間の追跡によれば、全患者において神経症状が手術前よりも改善した。例えば、外傷が原因になった不完全対麻痺の患者1例は、手術前のフランケル尺度がBだったのが、追跡時にはDに改善した。患者4例には頸椎症性脊髄症の徴候と症状が認められていた。術後に上下肢の運動と感覚および膀胱の機能の状態の尺度である日本整形外科学会尺度の平均が11.0から14.75 に改善した(17点満点)。 手術後の追跡期間において、安静時や頸部運動時に臨床的に意義のある頸部痛が持続した患者はいなかった。しかしながら、1例の患者では、手術前に存在していた頸部の放散痛の再発が見られたが、脊髄症状の改善は保たれた。研究グループによると、この痛みはC6の後方片側椎間孔開放術によって消失したが、2年後には移植椎間板の後方で椎体間の癒合が自然発生した。 いずれの患者においても移植片に対する免疫反応はまったく見られなかった。移植椎間板の脱出はなかったが、軽度の変性性変化が一部に見られた。移植椎間板は1例を除き、最終追跡における矢状方向の運動性が7.0から11.3に保たれていた。 「この第1陣の患者5例で得られた経験を基に術式を改良して、第2陣の患者群に同種移植手術を行なった」と著者らは最後に述べている。著者らはさらに、細胞足場と成長因子処置を用いることで移植片を変性させない実験も行なっており、「こうした椎間板移植によって、変性性椎間板症の治療の新たな方向性が開かれるだろう」とも述べている。 魅力的な代替手法になるか? 関連する解説記事の中でENSAM-CNRS生物機構研究室(フランス、パリ)のWafa Skalli, PhDと Jean Dubousset, MDが、Ruan博士らの報告はヒトで初めての椎間板移植を代表するものだと評している。 「今回の予備的検討ではわずか5例の患者が報告されただけだが、免疫反応がまったくなく、患者全員において神経症状と機能尺度が改善しているので、有望な結果である」。 しかしSkalli、Dubousset両博士は、著者らが「今後の技術改良に対して学習曲線を高める必要があることを強調している」ことにも触れている。例えば、患者1例において自然発生的な癒合が見られ、その他の患者では椎間板の厚みが中程度に減少したのは、椎間板に変性が起きていることの現われであると考えられる。運動範囲の増加にもっとも適した移植片の位置と形状および、椎間板の栄養供給に対する短期・長期の拡散とその影響については、今後の研究によってより多くの知識が得られるだろうと両博士は述べている。 「それでも、この手法が実現可能なものであり、移植に適した形状の移植片のドナーがいるならば、椎間板移植術が椎骨固定および人工椎間板移植に代わる魅力的な代替手法になりうることが今回示された」とSkalli、Dubousset両博士は最後に述べている。 この手法は特に、隣接椎骨の変性の予防が重要になる若年患者にとって意義が大きいと両博士は述べている。「Ruan博士らの研究は、変性性椎間板症の治療に新たな方向性を開く可能性がある」。 | |
| | Lancet. 2007;369:993-999, 968-967.
| Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/3/9 後頭神経刺激が群発頭痛の緩和に有効な可能性 m3.comより転載
後頭神経刺激が群発頭痛の緩和に有効な可能性
|  | 提供:Medscape
| Susan Jeffrey Medscape Medical News | |
| | 【3月9日】2報の試験で、難治性群発頭痛患者の治療選択肢としての後頭神経刺激の使用が裏付けられている。 第1の研究では、英国立神経・神経外科病院神経学研究所(ロンドン)とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らが、中央値で20カ月の治療を受けた患者8例に関する長期経過観察結果を報告している。「後頭神経刺激は安全かつ有効な群発頭痛の治療選択肢となると思われ、原発性頭痛症候群における神経刺激療法の新しい時代が始まるかもしれない」とPeter J. Goadsby, MDを上級著者とする研究者らは結論する。 第2の論文では、ベルギーの研究者らが患者8例を対象としたプロスペクティブ(前向き)パイロット試験の結果を報告している。「後頭神経刺激は薬剤抵抗性の慢性群発頭痛の効率的な治療法であり、深部視床下部刺激よりも安全であるかもしれない」とリエージュ大学(ベルギー)のJean Schoenen MDを上級著者とする研究者らは結論している。 これらの試験は『Lancet』および『Lancet Neurology』オンライン版に3月8日付けで掲載された。 同じく3月8日付けの『Lancet』オンライン版に掲載されたこの論文に付随する解説で、INM Neuromed頭痛クリニック(イタリア、Pozzilli)のAnna Ambrosini, MD, PhDは、これらの試験で認められた後頭神経刺激の臨床効果は、視床下部深部脳刺激で認められる臨床効果よりも「若干弱く、発現が緩徐」なようであると指摘している。しかし、有害事象および安全性プロフィールは視床下部深部脳刺激療法よりも優れていると思われる。 「薬剤抵抗性の慢性群発頭痛における後頭神経刺激の臨床的有用性を確立するには、より多くの患者を対象とした試験を行う必要がある」とAmbrosini博士は結論している。「しかし、この2つの最近の試験から強力に示唆されるように、視床下部深部脳刺激を検討する前に薬剤抵抗性の慢性群発頭痛患者を対象とした後頭神経刺激の試験を提案することは妥当であると思われる」。 最も痛みが強い頭痛障害 群発頭痛は一般に最も痛みが強いタイプの原発性頭痛の一種であると認識されていると両研究グループはともに指摘している。慢性群発頭痛患者は「長年にわたり日常的な予防的薬物療法を必要とする、良くなることのない病気を抱えている」とGoadsby博士らは記述している。「薬剤抵抗性である場合、慢性群発頭痛はこれまで頭蓋内への侵襲的処置と神経切除でしか治療できなかった」。 視床下部後部の深部脳刺激を用いたこれらの頭痛の治療は効果的であったが、わずかながら致死的な脳出血の危険性を伴うと著者らは指摘している。難治性頭痛に対する後頭神経の末梢性刺激は、片頭痛、後頭神経痛等の他の適応症で用いられていると著者らは指摘する。 「多量の後頭神経注射に関するわれわれの経験、後頭神経刺激の効果に関する神経画像検査、深部脳刺激の合併症発現率と死亡率についての懸念に基づいて、われわれは難治性の慢性群発頭痛患者への後頭神経刺激インプラント植込みを始めた」とGoadsby博士らは記述している。 この論文でGoadsby博士らは、後頭下部に電極を植え込んだ患者8例における中央値で20カ月(範囲6-27カ月)の経過観察結果を報告している。1例目の患者を除く全例に両側性刺激が行われた。1例目の患者は当初、片側性刺激が行われ、後に両側性刺激が行われた。 頭痛発作の改善は、2例では著明改善(ぞれぞれ90%および95%の減少)、3例では中等度改善(40%、60%、20-80%)、1例では軽度改善(25%)と報告された。これらの6例はこの治療法が他の治療法よりも好ましいとした。残る2例は刺激時の頭痛の頻度について変化なしと評価した。このうち1例はこの治療法が他の治療法よりも好ましいとしたが、もう1例は他の治療法よりも好ましいとしなかった。 頭痛発作の重症度と頻度の両方の改善が認められたが、これらの改善は数週間または数カ月の間に発現した。しかし、例えば、電池消耗等でインプラントが故障すると、数日間で頭痛発作が再発したと著者らは注記した。有害事象にはリードの変位(1例)、交換を必要とする電池の消耗があった。 「疼痛が主として三叉神経の眼分枝で感じられる症候群は、関連する皮節の刺激によって改善できるという事実から、この治療法の基本原理は脳機能の変化の1つであることが示唆され、一方、治療効果発現までの時間は脳可塑性が意味するものの特徴をすべて備えている」と著者らは結論している。「この結果は患者に希望を与えるものであり、今回の症例や、さらなる症例の慎重な経過観察によって、原発性頭痛症候群の生物学を理解する十分な機会が得られる」。 長期間の刺激による変化 『Lancet Neurology』オンライン版に掲載された別の報告で、Schoenen博士らは薬剤抵抗性の慢性群発頭痛患者8例を対象としたこの治療法に関するパイロット試験の結果を示している。 患者には、頭痛が起こる側に後頭下神経刺激装置を植込んだ後、連続刺激の前後に日記に頭痛発作の頻度、強度、対症療法の詳細を記録するよう求めた。 1例では散発的な自律神経系の発作が持続したものの、2例ではそれぞれ16カ月および22カ月の経過観察後に頭痛が消失したとSchoenen博士らは報告している。別の3例では発作頻度が約90%減少した。 さらに別の2例では約40%の改善が認められ、このうち1例ではインプラントの植込み期間が3カ月間のみであった。残る1例は治療が無効であったため、4カ月後に刺激装置がシャットオフされた。この患者は刺激による麻痺が耐え難いとしたとSchoenen博士らは注記している。 平均経過観察期間は15カ月間(範囲3-22カ月間)であった。発作の強度は頻度よりも早く低下する傾向が認められ、残る発作は平均で50%改善した。1例を除く全例で予防薬の用量を大幅に減量することができた。 改善が認められたすべての患者では、刺激装置の電源切断または電池消耗による刺激の中断後、数日以内に再発および発作頻度の増加が起こった。 頭部および頭部外の痛覚情報処理の何らかの変化を評価するため、著者らは電気および圧刺激痛覚閾値ならびに侵害受容瞬目反射を測定した。後頭神経刺激によって痛覚閾値が有意に変化することはなかったが、侵害受容瞬目反射の振幅は刺激時間が長くなるにつれて増大したと著者らは注記している。 重篤な有害事象は認められず 「植込みから臨床的に有意な改善までに2カ月以上かかることから、この処置は上部脳幹または間脳中心レベルでの緩徐な神経調節プロセスを介して作用することが示唆される」とSchoenen博士らは結論している。 Goadsby博士らの試験は、すべての段階で外部資金の提供を一切受けていないと著者らは注記している。著者全員が頭痛の神経刺激療法に関する他の無関係の試験のため、Medtronic社およびAdvanced Bionics社からの金銭的支援を受けている。両社とも本試験には一切関与していない。 | |
| | Lancet. Published online March 8, 2007. Lancet Neurol. Published online March 8, 2007.
| Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape |
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2007/3/1 慢性連日性頭痛には、過去の頭頸部外傷が関係している m3.comより転載
慢性連日性頭痛には、過去の頭頸部外傷が関係している
|  | 提供:Medscape
| 頭頸部外傷が慢性連日性頭痛の発生に関する有意なリスク因子であり、このふたつの状態の間に有意な量反応関係があるという結果が大規模地域住民研究で示された。 Thomas S. May Medscape Medical News |
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