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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

2008/5/9 禁煙:飲んで効く、新薬「バレニクリン」保険適用に 副作用に注意…吐き気、頭痛 m3.comより転載

禁煙:飲んで効く、新薬「バレニクリン」保険適用に 副作用に注意…吐き気、頭痛


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年5月9日】

禁煙:飲んで効く、新薬「バレニクリン」保険適用に 吐き気、頭痛…副作用に注意

 たばこをなかなかやめられない「ニコチン依存症」の人の禁煙を促す新薬「チャンピックス(一般名バレニクリン)」が、保険適用になり、日本でも8日発売された。飲み薬タイプのため、手軽に禁煙治療を始めるきっかけになりそうだが、先行して販売されている米国では、副作用も報告されている。【関東晋慈、永山悦子】

 「1日25本以上吸うニコチン依存度が高い人でも楽に禁煙できたようだ」。臨床試験をまとめた大阪府立健康科学センターの中村正和・健康生活推進部長は試験結果に自信をみせた。特に自力で禁煙を試みて失敗した経験のある人はありがたみを感じるという。「薬の切れ味は良かったと各病院から報告を受けている」と話す。
 バレニクリンは禁煙補助薬では国内初の飲み薬だ。06年に禁煙治療が保険適用になり、張り薬(ニコチンパッチ)がすでに販売されているが、皮膚がかぶれるなどの副作用が生じる問題があった。また、ガムタイプのものは、保険が適用されていない。

 ■助走つけて

 バレニクリンは張り薬のように治療開始と同時に完全禁煙をしなくてもよい。薬の服用量を徐々に増やし、逆にたばこの本数を徐々に減らす。中村部長は「この薬は服用開始後1週間は喫煙でき、助走期間を設けることができる。イライラや落ち込みなどの離脱症状(一般に禁断症状)を軽減しながら禁煙に踏み切ることができる」と評価する。
 臨床試験では、バレニクリンを含む錠剤と含まない偽薬を、グループに分かれて12週間飲んだ。参加者のうちニコチン依存症の計515人の結果を見ると、バレニクリンを1ミリグラム含む錠剤を飲んだグループの最終的な禁煙率は65・4%で、偽薬を26ポイントも上回った。
 張り薬は皮膚からニコチンを吸収させ、ニコチンからの離脱症状を和らげる仕組みだが、バレニクリンの作用は異なる。
 たばこを吸うと、ニコチンが脳の受容体に結びついて神経伝達物質ドーパミンが放出され、満足感を得る。バレニクリンは、ニコチンの代わりにこの受容体に結びつき、ニコチンの半分程度のドーパミンを放出させる。このため、たばこを吸わなくてもある程度の満足感が得られる。服用中に吸っても喫煙の満足感をあまり感じないため、禁煙しやすいという。

 ■うつの報告も

 一方、副作用への注意が必要だ。臨床試験で1ミリグラムの錠剤を12週間服用した患者の24%に吐き気、10%に軽い頭痛が表れた。06年から販売している米国では、服用者がうつ状態になったり自殺願望を抱く例が出ている。米食品医薬品局(FDA)は医師に対し、リスクを詳細に説明し、患者の行動を監視するよう警告した。
 中村部長は「米国で報告された症例はこの薬との因果関係が不明だ。うつは体重増加とともに、禁煙でみられる数少ない副作用で、禁煙を始める際には理解しておくべきだ」と指摘する。
 
  ■サポート体制を

 たばこ問題情報センターの渡辺文学代表は「ニコチン依存症の人にとって、選択肢が広がるのは良いことだ。だが、禁煙の成否には個人差が大きく、薬だけで禁煙できるわけではない。たばこが吸いにくく、買いにくい社会にすることも重要だ。また、禁煙外来に足を運べない人のため、地域の保健所が禁煙指導に乗り出すなど、身近なサポート体制を整えるべきだ」と話している。

……………………………………………………………………………
 
  ◇広告規制や医療費無料化が有効--英国で禁煙治療に取り組む、ピーター・ハイエック教授
 欧州連合(EU)では、法律で禁煙に取り組む国が増えつつある。中でも規制が進んでいる英国で禁煙治療に取り組むバーツ&ザ・ロンドン・クイーンメリー医科歯科大のピーター・ハイエック教授(心理学)が4月に来日した。効果的な禁煙対策について尋ねた。

    *

 --英国では、どのような禁煙対策が進められているのか。
 
 英国では92年のEU加盟後、禁煙法が厳格化された。受動喫煙被害の認識が広がったためだ。07年7月には屋内の公共の場所と職場を禁煙とする法律が導入された。たばこ業界やホテル、パブの所有者からは反対の声が上がったが、世論調査によると、ほとんどの国民の支持を得た。

 --他に効果的な対策はあるか。
 
 広告規制がある。03年、新聞やテレビなどの一般の広告へのたばこ企業の掲載が禁止され、その後、たばこ企業がスポーツイベントなどのスポンサーになることも禁止された。さらに禁煙治療を拡大するため、薬代を除いた禁煙治療の医療費を無料にしている。

 --日本では、03年に受動喫煙防止を明記した健康増進法が施行され、その後、路上喫煙の禁止条例が市町村レベルで広がっている。今年4月には、神奈川県が不特定多数の人が利用する県内のすべての施設を全面禁煙する条例案を明らかにした。日本の禁煙対策をどう見るか。

 4年前に来日した時は、ホテルの至る所に灰皿が置いてあって驚いた。だが、条例レベルでも禁煙への動きが感じられ、日本でも施策が進んでいる証拠だと思う。法律の制定は喫煙の環境を変え、禁煙のきっかけを作る。日本でも法制度が整うことが望ましい。

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2008/4/23 飲酒と喫煙はアルツハイマー病の早期発症を促進 m3.comより転載

飲酒と喫煙はアルツハイマー病の早期発症を促進


提供:WebMD

タバコとアルコールはアルツハイマー病の早期発症を促すという研究結果
Kelli Miller Stacy
WebMD Medical News

【4月16日】1日1箱以上のタバコを吸う人は、そうでない人よりも数年早くアルツハイマー病を発症し、また、大量の飲酒はリスクをさらに上昇させるという。
意義のある研究成果として賞賛を受け、第60回米国神経学会(AAN)記念年次集会(シカゴ)で今週発表された本研究は、喫煙と飲酒が予防可能な最も重要なアルツハイマー病のリスク因子であることを示している。
マウント・シナイ医療センターのWienアルツハイマー病センター(フロリダ州マイアミビーチ)に所属する研究者のRanjan Duara, MDは、大量の飲酒と大量の喫煙が重なるとアルツハイマー病が早期発症することを確認した。
「発症を5年間遅らせることができれば、アルツハイマー病患者の総数は50%近く減少すると予想されている」とDuara博士はニュースリリースで述べている。「大量の喫煙と飲酒を抑制または排除できれば、アルツハイマー病の発症を大幅に遅らせ、いずれかの時点でアルツハイマー病の患者数を減らすことが可能である」。
Duara博士の研究は、60歳以上のアルツハイマー病の「疑い(possible)例」または「ほぼ確実(probable)例」である938例を対象とした。患者の飲酒と喫煙に関する情報は家族から入手した。
大量の喫煙は、1日1箱以上のタバコの喫煙と定義した。大量の飲酒は、1日3杯以上の飲酒と定義した。また、研究者らは、アルツハイマー病のリスクを上昇させるアポリポタンパクE-4(ApoE-4)遺伝子変異をもつかどうかによって被験者をグループ分けした。
 
研究結果:
  1. 大量飲酒者はそうでない人よりも4.8年間早くアルツハイマー病を発症した。
  2. 大量喫煙者はそうでない人よりも2.3年間早くアルツハイマー病を発症した。
  3. 遺伝子変異によって発症年齢が3歳若くなった。
  4. 3つのすべてのリスク因子をもつ人は、リスク因子をもたない人よりも8.5年間早くアルツハイマー病を発症した。

アルツハイマー病は進行性かつ不治の脳疾患であり、記憶および学習能力に影響する知能の低下をもたらす。米国アルツハイマー病協会によれば、約500万人の米国人がアルツハイマー病に罹患している。しかし、米国のベビーブーム世代が老後を迎える近い将来には患者数の急増が懸念されている。


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2008/4/10 たばこの煙とダイオキシン、細胞動き同じ 山梨大学院グループ証明 m3.comより転載

たばこの煙とダイオキシン、細胞動き同じ 山梨大学院グループ証明


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月10日】
受動喫煙:たばこの煙とダイオキシン、細胞動き同じ 山梨大学院グループ証明 /山梨

 ◇危険性、警告
 他人が吸ったたばこの煙を吸う受動喫煙と同様の環境に置くと、体内の細胞がダイオキシンを取り込んだ時と同じ動きをすることが、マウスを使った実験で分かった。山梨大大学院の北村正敬教授(分子情報伝達学)の研究グループが、世界で初めて証明した。実験では健康被害の有無まで調査しなかったが、北村教授は「高い確率で健康被害に及ぶ」と警告している。
 研究グループによると、たばこの煙は少なくとも4800種類の化学物質を含有。ダイオキシンと同様の物質も多数存在しており、体内の「ダイオキシン受容体」と結合することで活性化し、発がん性などの毒性を発揮するという。
 今回は、遺伝子組み換え技術でダイオキシンに近い物質に触れると、特殊な酵素を血液に放出するセンサーマウスを作成。このマウスを毎日、受動喫煙の環境下に数時間置いたところ、ダイオキシン受容体が活性化した。

 ◇「日常のリスク評価にも有用」
 北村教授は「センサーマウスを使った研究は、オフィスのほこりの影響といった日常生活のリスク評価の一つしても有用」と述べた。【吉見裕都】

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2008/4/3 肺がんリスク遺伝子発見=「喫煙量に関係」との指摘も−欧米3チーム @nifty.comより転載

肺がんリスク遺伝子発見=「喫煙量に関係」との指摘も−欧米3チーム

2008年4月3日(木)2時11分配信 時事新報
 
 
 肺がんを発症しやすい体質かどうかに影響する遺伝子の個人差を発見したと、欧米の3研究チームが3日付の英科学誌ネイチャーなどに発表した。このうち、政府が国民の全遺伝情報(ゲノム)調査に積極的なアイスランドの医薬品会社ディコード・ジェネティクスを中心とするチームは「この個人差が喫煙量とニコチン依存度にも関係する」と指摘。研究成果は肺がんの早期診断や新たな禁煙補助剤の開発に役立つと期待される。
 いずれも肺がん患者と健康な人を比較したり、喫煙者とたばこを吸ったことがない人を比べたりする調査を行った。しかし、喫煙量との関係については、米テキサス大などのチームは弱いとし、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)などのチームは認めなかった。さらに大規模な調査での解明が望まれる。
 この個人差は15番染色体の「長腕」と呼ばれる部分にあり、肺胞などにあるたんぱく質「ニコチン性アセチルコリン受容体」を構成する「CHRNA3」などの遺伝子がかかわる。2カ所のDNA塩基の種類が、肺がん患者では特定のタイプである割合が高かった。
 ディコード社などのチームは、アイスランド国民約5万人にたばこを吸う本数を質問し、このうち喫煙者約1万1000人のゲノムを解析。その結果、ヘビースモーカーでは、15番染色体長腕の特定位置の塩基が「グアニン」より「チミン」である割合が高いと分かった。さらにオランダとスペインを加えた3カ国で肺がん患者約1000人と健康な人約3万2000人を調査したところ、チミンの場合は発症リスクが3割高かった。

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2008/3/28 受動喫煙防止対策の普及に向け検討開始  厚労省 m3.comより転載

受動喫煙防止対策の普及に向け検討開始  厚労省

記事:WIC REPORT
提供:厚生政策情報センター

【2008年3月28日】
受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会(第1回 3/26)《厚労省》  厚生労働省が3月26日に開催した「受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会」で配布された資料。この検討会では、(1)効果的な受動喫煙防止対策(2)受動喫煙防止対策を普及するための方策-について検討が行われる。 この日は、我が国における受動喫煙防止対策の現状についてまとめた資料が提示され、これまでの取組みや現在の状況、今後の検討課題などをまとめている(P6-P14参照)。 医療施設における受動喫煙防止対策の状況としては、平成17年のデータが示され、何らかの対策を講じている施設は、病院98.8%、一般診療所86.8%、歯科診療所87.5%となっている(P30参照)。


(その1:2.3M)

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2008/3/24 肺年齢で禁煙のやる気をアップ m3.comより転載

肺年齢で禁煙のやる気をアップ

提供:Medscape

自分と同じくらいの肺機能を持った標準的健常者の年齢を教えると、喫煙者は煙草をやめる気になる。これは一般開業医が使える禁煙対策になりそうである。
Laurie Barclay

【3月12日】患者に肺年齢、つまり患者と同じくらいの肺機能を持った標準的健常者の年齢を教えることは喫煙者に煙草をやめさせる動機付けになり、この方法は一般開業医が禁煙対策として使えそうである、とのStep2quitランダム化対照試験の結果が3月7日『BMJ』オンライン版第1号に報告された。
「慢性閉塞性肺疾患[COPD]を早期診断するとともに肺に障害があると伝えることによって、患者は禁煙プログラムに集中するようになり、肺障害を受けやすい人の禁煙達成率が向上する」とThe Limes Surgery(英国ハートフォードシャー州ホジソン)の開業医、Gary Parkes, MDらは書く。「肺年齢のコンセプト(FEV1[1秒量]が患者と大体同じくらいの人は普通何歳か)は、スパイロメトリーデータを分かりやすくする方法、また明らかに肺の老化が進んでいることを喫煙者に心理的に理解させる手段として1985年に考案された。我々は、喫煙者に肺年齢を伝えることによって、特に肺障害が進んでいる人の禁煙が成功するという仮説を立て、検証してみた」。
英国ハートフォードシャー州にある5つの開業病院で35歳以上の喫煙者561名に対してスパイロメーター検査を呼び掛け、肺機能を評価した。介入群の参加者には、肺年齢すなわちスパイロメーターの成績が同じくらいの標準的健常者の年齢で検査結果を知らせた。対照群の参加者にはFEV1の数字をそのまま知らせた。両群で喫煙カウンセリングを行い、地域の国民健康保険禁煙指導サービスを紹介した。
主要エンドポイントは12カ月後の唾液コチニン検査による禁煙の成功、副次エンドポイントは報告された1日喫煙本数の変化と慢性閉塞性肺疾患の新規診断であった。追跡率は89%であった。
12カ月後、介入群の禁煙達成率は13.6%であったのに対し、対照群は6.4%であった(その差7.2%; P = 0.005; 95%信頼区間2.2% - 12.1%; 治療必要例数14)。スパイロメーターの肺年齢が高かった人は、介入群でも対照群でも、標準的肺年齢の人ほど禁煙しようとしなかった。
1人が禁煙を達成するのにかかるコストは280ポンド(366ユーロ、556米ドル)と推計された。参加者の計16%(89/561)は閉塞性肺疾患と新たに診断された(介入群17%、対照群14%)。
「喫煙者に肺年齢を教えることによって禁煙成功率が改善するが、この方法が禁煙効果をもたらすメカニズムは分からない」と著者らは書く。「分かりづらい検査結果を患者に渡すより、その情報がいい知らせなのか悪い知らせなのか、分かりやすく目に見えるかたちで提供した方が禁煙成功率が上がる。健康と経済に喫煙が与える負担を考えれば、この新しくて簡単な介入法の経済効果を正式に評価する研究を優先的に進めるべきである」。
The Health Foundationが研究費を提供した。著者らは開示情報で金銭的利害関係のないことを明らかにしている。
付随する論説記事で、ローザンヌ大学(スイス)のRaphael Bize, MDとJacques Cornuz, MD, MPHは、すべての参加者にスパイロメトリー検査を行わなかったことから、COPDのスクリーニング効果を検討していないと指摘した。その他の限界として、対象患者集団と募集した全患者集団の比較可能性に関するデータがないこと、介入群の参加者と治療関係者の接触時間が対照群より長いこと、治療結果のデータが一時点の禁煙率に限られていること、などが挙げられた。
「これまでのエビデンスに基づくと、スパイロメトリー検査で肺年齢を教える方法とスパイロメトリーを使わない方法の効果を比較した試験の結果を待つか、Parkes博士らが提案した禁煙対策を採用するか、開業医はどちらかを選ばなくてはならない」とBize博士、Comuz博士は書く。「このような限界はあるにせよ、肺年齢を一目で分かるようにすることは、スパイロメトリーの結果を知らせる手立てとして最適なやり方と思う。また、National Institute for Health and Clinical Excellence(NICE)の最新の禁煙治療指針にあるように開業医が個々の患者に合わせて禁煙指導の方法を変えるきっかけになるのではないだろうか」。
Bize博士とComuz博士は開示情報で金銭的利害関係はないと公表している。

BMJ. Published online March 8, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/3/21 喫煙と高血圧は出血性脳卒中リスクに対して相乗的に作用 m3.comより転載

喫煙と高血圧は出血性脳卒中リスクに対して相乗的に作用

提供:Medscape

喫煙と高血圧は出血性脳卒中リスクに対して相乗的に作用するという統合コホートの解析結果は、両者を同時に治療することによって相加的効果が得られる可能性があるということを示唆
Susan Jeffrey

【3月13日】「Asia Pacific Cohort Studies Collaboration(APCSC)」の41のコホートの新たな解析結果によれば、喫煙と高血圧は出血性脳卒中リスクに対して相乗的に作用するようである。
収縮期血圧が10mmHg上昇するごとに、喫煙者では、非喫煙者と比較して、15%のリスク増加が認められた。サブグループ解析の結果、この作用は、このデータセットの男性および高齢者においてのみ、統計学的に有意であるように思われた。冠動脈性心疾患や虚血性脳卒中に対しては、そのような相乗作用は認められなかった。
「禁煙および降圧はいずれもCVD[心血管疾患]の予防に極めて重要であるが、両者を同時に実施することによって、出血性脳卒中の予防に対してさらに有益な効果が得られるであろう」と、筆頭著者であるGeorge Institute for International Health(オーストラリア、シドニー)のKoshi Nakamura(中村幸志)MD, PhDおよび共同研究者らは結論付けている。「したがって、高血圧患者については、出血性脳卒中を予防するために、さらに厳しく禁煙を実施すべきである」。
同博士らの報告は、『Stroke』3月6日号オンライン版に掲載された。この報告は、『Stroke』6月号プリント版に掲載される予定である。
 
最大の死因
高血圧および喫煙は、世界中の死亡の2大原因であり、両者を合わせると、世界中の早死に、特に、冠動脈性心疾患および脳卒中などの心血管疾患による死亡の20%以上を占める、と著者らは記している。
APCSCは、アジア太平洋地域で実施されたプロスペクティブ(前向き)コホート研究の個人データ概要である。コホート41、参加者563,144例、アジア人82%、喫煙者210,961例、非喫煙者352,183例であった。大規模データセットは、リスク因子と心血管イベントの関連の説明を可能にする、と同博士らは指摘している。「特に、多数の出血性および虚血性脳卒中イベントは、それぞれの脳卒中のリスクを確実に評価することを可能にする」と、同博士らは記している。
中央値6.8年間の追跡期間中、4344件の冠動脈性心疾患および5906件の脳卒中が発生した。これらのうち、出血性脳卒中の発生件数は、喫煙者では746件、非喫煙者では899件であった。
喫煙者および非喫煙者のいずれにおいても、115mmHgに低下するまで閾値効果の証拠もなく、収縮期血圧とあらゆる心血管疾患の間に対数線形関係が認められた、と著者らは報告している。収縮期血圧上昇と冠動脈性心疾患および虚血性脳卒中のリスク増加の関連は、喫煙者と非喫煙者のいずれにおいてもほぼ同様であった、と著者らは記している。
しかし、「出血性脳卒中に対しては、SBP[収縮期血圧]と喫煙は相乗的に作用し、喫煙者ではSBPが10mmHg上昇するごとにリスクが約15%増加する」と、著者らは記している。

表 喫煙習慣別収縮期血圧上昇に伴う出血性脳卒中のリスク

尺度
現喫煙者
(ハザード比、95%信頼区間)
非喫煙者
(ハザード比、95%信頼区間)
P
SBPの10mmHg上昇
1.81 (1.73 - 1.90)
1.66 (1.59 - 1.73)
.003

サブグループ解析の結果、男性、アジアの研究センター、65歳以上の高齢者においてのみ、統計学的に有意な関係が認められた、と著者らは指摘している。しかし、この相乗作用の基礎をなす機序は不明であるが、女性および若年者には当てはまらない可能性があること、冠動脈性心疾患および虚血性脳卒中については、喫煙と血圧の間に同様の相互作用は存在しない可能性があることを除外できない、と著者らは付け加えている。
「各CVDについて、BPと喫煙の相互作用が実際に存在するか否かを確認するために、相互作用の機序を確認するために、人口統計学的グループにどの程度特異的であるかを確認するために、脳卒中の病型をよりよく検証し、喫煙習慣および他の評価項目をよりよく評価し、より大規模でさらに標準化されたデータセットを使用する研究をさらに行う必要がある」と、著者らは結論付けている。
このプロジェクトは、オーストラリア国立衛生医学研究所から事業助成金、Pfizer社から付帯条件なしの教育助成金を受けた。著者1名は、National Heart Foundation(ニュージーランド)Fellowshipを受けた。他の著者らは、資金に関する情報を明らかにしていない。

Stroke. Published online March 6, 2008.

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2008/3/6 埼玉・熊谷市医師会など、受動喫煙調査 基準超える状態、小学生の12.7% m3.comより転載

埼玉・熊谷市医師会など、受動喫煙調査 基準超える状態、小学生の12.7%

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年3月6日】
受動喫煙:基準超える状態、小学生の12.7%--熊谷市医師会など調査 /埼玉
 熊谷市教委と同市医師会は、小学生がどれだけたばこの煙にさらされているかの受動喫煙状態を調査した結果をまとめた。同医師会が設定した基準を超える受動喫煙状態にあったのは全体の12・7%で、家庭内を中心に子どもたちがたばこの煙にさらされている実態が浮かんだ。
 市内の小学4年生の希望者1347人を対象に尿を採取し、たばこに含まれるニコチン代謝物の尿中コチニン値を測定した。1ミリリットル中10ナノグラム以上あったのは170人で、高度の受動喫煙となる40ナノグラム以上は9人いた。また、両親のいずれかが喫煙している家庭は65・6%に達し、母親が喫煙している家庭の児童はコチニン値が高くなるという傾向が出た。
 市教委はコチニン値が特に高い児童の家庭には、気管支や肺などへの悪影響も考えられるため、小児科の受診を促す文書を送った。
 市教委は「たばこを吸う家族との接触が多ければ、児童のコチニン値も高くなっている。学校保健だよりなどを通じて、家庭内での分煙化を促進してもらう」と話している。【金沢衛】

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2008/2/28 喫煙者には早めの結腸癌スクリーニングが有効 m3.comより転載

喫煙者には早めの結腸癌スクリーニングが有効

提供:Medscape

新たに発表されたエビデンスによると、大量の喫煙を重ねてきた人は5〜10年早く結直腸癌のスクリーニングを始めたほうがよい。
Roxanne Nelson

【2月22日】3540名の患者を検査した結果、現在喫煙している人は喫煙経験のない人より約7歳早く結腸癌と診断されることが判明した。特に早い時期の受動喫煙と、若年の結腸癌発症の関係も初めて明らかにされた。
この論文は2月9日、『Journal of Cancer Research and Clinical Oncology』のオンライン創刊号で発表された。
「医師と患者へのメッセージははっきりしている。結腸癌スクリーニングについて決定をするときは、家族歴や年齢だけでなく喫煙歴も考慮に入れたほうがいい」と主席著者であるロチェスター大学(ニューヨーク州ロチェスター)James P. Wilmot癌センターの放射線腫瘍学准教授Luke J. Peppone, PhDは言う。
Peppone博士らは1957年から1997年の間にロズウェルパーク癌研究所(RPCI、ニューヨーク州バッファロー)で結直腸癌と診断された患者のデータを調べた。(Peppone博士は2007年にRPCIからロチェスター大学に移った。博士の共著者らはRPCIの研究者たち。)
40年の間に喫煙習慣は変化し、現喫煙者や能動喫煙者の割合は減って元喫煙者の割合が増えた。それでもなお現喫煙者の結腸癌診断年齢は6.8歳早く、5年以内に煙草をやめた元喫煙者でも4.3歳早いことが分かった。5年以上前に煙草をやめた人では、有意なリスク増加を認めなかった。
しかし、10代前半(17歳になる前)から喫煙を始めた人や、喫煙本数が多かった(1日1箱以上)人は、喫煙歴がない人よりかなり若いうちに癌と診断される傾向にあった。受動喫煙歴はもう1つの有意な危険因子でであった。実際に、能動喫煙と受動喫煙を1つのサブグループにまとめると診断年齢は10年近く早まった、とPeppone博士は言う。
喫煙は様々な癌の危険因子としてよく知られているが、煙草が結腸癌の原因になると指摘されるようになったのはつい最近である。
喫煙と結腸癌の関連性を説明する生物学的理由は不明である。しかし、喫煙が全身の免疫機能を低下させ、感染症やウイルスを撃退する体力を奪うように、悪性新生物に対する抵抗力が喫煙によって落ちるのではないかと考えられている。煙草の煙を飲むと、煙の発癌物質は直接循環から腸に達するか、消化管から腸に達する。
結直腸癌は男性と女性で3番目に多い癌である。新規症例の約10%は遺伝によるものであるが、75%以上は散発的な変異、環境要因、そして喫煙、貧しい食生活、飲酒、運動不足、肥満などの生活習慣要素が原因であるという。
米国立癌研究所が同研究に補助金を提供した。

J Cancer Res Clin Oncol.
Published online February 9, 2008.
Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/2/22 緑茶たっぷり、胃がん撃退 喫煙者には効果なし m3.comより転載

緑茶たっぷり、胃がん撃退 喫煙者には効果なし

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月22日】
 緑茶の渋味成分であるポリフェノールの一種の血中濃度が高い女性は低い女性に比べ、胃がんになる危険性が約3分の1だとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が22日発表した。緑茶を習慣的に多く飲んでいると、血中濃度も上がるとみられる。
 男性も含めて喫煙との関係をみると、ポリフェノールの血中濃度が高い非喫煙者は胃がんの危険性が低いが、血中濃度が高い喫煙者は、危険性がやや上がる傾向も判明。
 研究班の井上真奈美(いのうえ・まなみ)国立がんセンター室長は「たばこと緑茶の組み合わせが悪いのではなく、緑茶をたくさん飲んでも、喫煙で効果が打ち消されてしまうためではないか」と分析している。
 調査は、岩手、秋田、大阪など9府県の40-69歳の男女約3万7000人を平均12年追跡。この間に胃がんになった494人と、ならなかった同数の人たちについて、保存してあった血液の成分を比較。
 その結果、複数ある緑茶ポリフェノールのうち「エピカテキン3ガレート(ECG)」が、血液1ミリリットル中に9.3ナノグラム(ナノは10億分の1)以上検出された女性は、検出されなかった女性より胃がんの危険性が低かった。

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2008/2/20 今世紀にはタバコによる死亡が10億人か? m3.comより転載

今世紀にはタバコによる死亡が10億人か?

提供:WebMD

「緊急対策」を講じなければ大量に死亡者が出る可能性と当局は警告
Miranda Hitti
WebMD Medical News

【2月7日】世界保健機構(WHO)は7日、「緊急対策」を講じなければ、今世紀には世界中で10億人がタバコ関連の原因により死亡する可能性があると警告した。
WHOの報告書には次のようなタバコによる死亡に関する全体統計が掲載されている。
* 20世紀にはタバコ関連の原因により1億人が死亡した。
* 現在、年間540万人がタバコにより死亡する。
* 喫煙すると、世界の8大死因(心疾患、脳卒中、癌など)のうち6つが起こりやすくなる。
「現在生きている10億人を超える喫煙者のうち、約5億人はタバコにより死亡するであろう」と2008年WHO世界的タバコ流行に関する報告書(WHO Report on the Global Tobacco Epidemic, 2008)に記されている。
介入しなければ2030年までに毎年800万人以上の人がタバコによって死亡し、そのうち80%は発展途上国で発生するだろうとWHOは予測している。
WHOは世界のタバコによる死亡を減少させるために6つの対策を提案している。
* 喫煙のモニターおよび予防対策。
* タバコの煙からの保護。
* 禁煙するための援助。
* タバコの危険に関する警告。
* タバコの広告、販売促進、タバコ産業による助成金の禁止の強化。
* タバコ税の値上げ。

World Health Organization, WHO Report on the Global Tobacco Epidemic, 2008.
News release, World Health Organization.


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2008/2/18 喫煙が睡眠障害を引き起こす m3.comより転載

喫煙が睡眠障害を引き起こす

提供:Medscape

喫煙はおそらくニコチン離脱症状のために睡眠の質を低下させることが新しい試験で指摘されている
Pauline Anderson

【2月11日】喫煙はおそらくニコチン離脱症状のために睡眠の質を低下させるという試験が米国胸部専門医学会(American College of Chest Physicians)の雑誌『Chest』2月号に掲載されている。
本試験は、喫煙が睡眠に及ぼす影響を明らかにした最初の試験である。以前の試験では、睡眠パターンの変化が喫煙自体によるものか、それとも喫煙の影に潜んだ医学的疾患(心疾患、呼吸器疾患等)によるものかは明らかではなかったと本試験の著者で、ジョーンズ・ホプキンス大学(メリーランド州バルチモア)の肺・救命救急医療部門の医学・疫学准教授であるNaresh M. Punjabi, MD, PhDは述べる。
「信じられないことだが、喫煙と医学的疾患に関してありとあらゆる論文が存在するにもかかわらず、喫煙と脳波(EEG;electroencephalogram)活動に関する研究はほとんどなされていない」とPunjabi博士はMedscape Neurology & Neurosurgeryに語った。

禁煙の動機付けとなるもう1つの要因
本試験の結果は、喫煙者を納得させて禁煙させるための「動機付けとなるさらにもう1つの要因」となりうるとPunjabi博士は述べた。「予防衛生の見地から、睡眠障害を喫煙に関連した一連の問題に加えることが非常に重要であると考える」
本試験は、大規模な睡眠呼吸障害および心血管系疾患に関する多施設共同試験であるSleep Heart Health Studyの一部であった。この大規模試験の対象となった6400例以上の被験者のうち、1日20本以上のたばこを吸い、基礎疾患がなく、他の基準を満たした喫煙者は40例のみであった。本試験では、これらの被験者と、年齢、性別、肥満度指数(BMI)、人種を一致させた40例の非喫煙者が比較された。
睡眠構築を評価するため、本試験では従来のEEGパターンの視覚的分類ならびに脳波周波数の数学的分析を利用する睡眠時EEGの高度なスペクトル分析が実施された。研究者らは、40組の対応するペアにおいて、自宅での一晩の睡眠パターンを検討した。

喫煙者は浅い睡眠の時間が多い
喫煙者と非喫煙者の間で、視覚的スコアに差は認められなかったが、脳波活動のスペクトル分析から、喫煙者では非喫煙者と比べて平均的にα波の割合が高く(15.6% vs 12.5%)、δ波の割合が低い(59.7% vs 62.6%)ことが明らかになった。このことはすなわち、喫煙者では対応する非喫煙者に比べて、浅い睡眠の時間が長く、深い睡眠の時間が短いこということである。
喫煙者における大きい周波数は、速い脳の活動を意味すると Punjabi博士は説明した。「EEGにおける速波は活性化、すなわち深く睡眠していないことを反映するため、睡眠パターンが深い睡眠よりも浅い睡眠に一致する割合が高いことがわかる」
同様に、喫煙者と非喫煙者の睡眠時EEGの相違は時間依存的であると思われ、最大の差は睡眠時間の初期に認められた。ニコチンはドパミン、ノルエピネフリン、セロトニン、アセチルコリン(すべて覚醒状態に関連がある)の放出を刺激し、喫煙者の血中ニコチン濃度は就寝時に最も高いことから、このことは理にかなっていると著者らは指摘している。ニコチンの半減期が約2時間であることを考慮すると、一晩中続く軽微なニコチン離脱症状が睡眠時間後半の睡眠構築にさらなる影響を及ぼしている可能性がある。
以上の結果から「ニコチンが睡眠に及ぼす病態生理学的影響についてのより詳しい知識が得られる」と著者らは記述している。

睡眠構築に対する独立した影響
また研究者らは、被験者に睡眠をモニターした翌日の睡眠について被験者に質問した。非喫煙者の5.0%および喫煙者の22.5%が安らかな睡眠の欠如を報告した。「喫煙者では非喫煙者に比べて、ほぼ4:1の割合で夜間睡眠後の気分についての愁訴が多かった」とPunjabi博士はMedscape Neurology & Neurosurgeryに語った。
周波数が速かった(すなわち、睡眠が浅かった)被験者は、睡眠を安らかと感じる割合が最も低い傾向があったとPunjabi博士は述べた。このことは意外な結果ではないとPunjabi博士は付言した。「われわれは、喫煙者では不眠の愁訴が多い傾向があることを知っており、喫煙者は就眠および睡眠の維持に苦労している」
研究者らは被験者にカフェイン・アルコールの摂取について質問し、様々なツールを用いて精神衛生を評価した。自己申告によるアルコール摂取は両群とも同様であり、精神衛生状態も同様であった。喫煙者の方がカフェインを日常的に摂取している割合が高かったが、このことはEEGパワースペクトル分析の結果に関連がなかった。
本試験は、喫煙が「年齢、性別、人種、身体測定値、カフェイン・アルコール摂取、併発疾患、精神衛生状態とは無関係に睡眠構築を変化させる可能性がある」ことを示していると著者らは結論している。

日常的な悪影響
本試験で認められた喫煙の睡眠に対する直接的影響は、喫煙者を減らすための公衆衛生キャンペーンのためのさらなる攻撃材料となると思われる。「喫煙者は安らかな睡眠が得られておらず、このことが喫煙者自身に日常的に悪影響を及ぼす。喫煙者には疲労感があり、翌日に疲れが残り、注意力低下を来たす可能性が高い」とPunjabi博士は述べた。「これらは質の悪い睡眠が日常生活に及ぼす直接的影響である」
本試験は、喫煙者向けの睡眠補助薬の開発に拍車をかける可能性がある。「このことを正しく理解すれば、離脱症状を避けることが可能な方法でニコチン補充療法を各人に合わせて調整することができるだろう」とPunjabiは述べた。
本試験はNational Heart, Lung, and Blood Instituteの支援を受けた。本試験の著者らの情報公開によれば、関連する金銭的関係はないという。

Chest. 2008;133:427-432.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/2/9 たばこで年間800万人死亡 WHO、2030年までに m3.comより転載

たばこで年間800万人死亡 WHO、2030年までに <1>

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年2月8日】
 【ニューヨーク7日共同】世界保健機関(WHO)は7日、たばこに関連する世界の死者数が2030年までに年間800万人に上り、その約80%が発展途上国だけで占められる恐れがあると警告する報告書を発表した。先進国で喫煙の規制強化などを受け、たばこ会社が途上国に販路を拡大するためと指摘している。
 WHOによると現在、世界で推定約500万人が死亡。マーガレット・チャン事務局長は、途上国でのたばこ消費拡大は「病気や死者を増加させ、労働力の減少や医療費の増加につながる」と強調。報告書では、たばこ税の引き上げや禁煙支援の拡充、健康被害の警告強化など6項目の抑制策を提言した。
 報告書によると、世界の喫煙者は10億人以上。約3割が中国で、インド、インドネシア、ロシア、米国、日本が続いた。
 代表的な27カ国の規制の現状も紹介。日本では通常、たばこ1箱の値段が約300円なのに比べ、英国では5ポンド23ペンス(約1090円)と高額だと指摘した。日本と米国の間では大きな差はなかった。
 広告・宣伝に関する13項目の規制についても、英国は(1)国内の雑誌、新聞(2)国内のテレビ、ラジオ(3)広告看板・屋外広告-など9項目をクリア。一方で日本は「販売促進目的の値下げ」をしていないという項目が認められただけだった。
 たばこ税に関しては、世界人口の3分の2をカバーする計70カ国の税収総額のうち、規制のために振り分けられる支出は0・2%しかないことが判明。規制に充てる支出を拡大するよう求めた。

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2008/2/7 抑うつが心疾患患者の禁煙の妨げになる m3.comより転載

抑うつが心疾患患者の禁煙の妨げになる 

提供:Medscape

最新研究によれば、心疾患患者の中には抑うつが禁煙の妨げになっている者がおり、そうした患者には抗うつ薬が有効だと考えられる。
Pauline Anderson

【2月1日】抑うつが心疾患患者の禁煙の妨げになっている可能性が最新研究で示された。
『Archives of Internal Medicine』1月28日号に掲載されたこの研究によれば、心臓事象で入院した患者のうち、うつ症状を持たない患者の禁煙率は症状を持つ患者のおよそ3倍である。
この結果に基づき、喫煙者の中には深刻な健康問題があるにも関わらず喫煙習慣を継続する理由のひとつが抑うつで説明できる可能性があると、筆頭著者であるマサチューセッツ総合病院およびハーバード大学医学部(ボストン)の内科講師のAnne N. Thorndike, MD, MPHが述べている。公衆衛生の取り組みによって全体的な喫煙率を大きく下げることには成功してきた。「しかし、禁煙しようとしない中核グループが厳として存在する」とThorndike博士は言う。「その者たちが禁煙しようとしない理由を探り、我々は抑うつが大きな役割を果たしていると考えている。」

そうした者にはニコチン補充療法以外のことも必要
今回の研究結果で、心血管疾患(CVD)で入院した患者の抑うつを見つけ出し、それを治療することの重要性が浮き彫りにされた。「重要なことは、そうした患者では禁煙することが本人の健康にとってきわめて重大な意味を持つという点である」とThorndike博士はMedscape Psychiatryに答えて語った。「心血管疾患を有したり、急性事象を起こした喫煙者を調べてみると、単にニコチン補充を行ってあとは自由にさせることが問題なのではなかった。その者たちの抑うつ症状に対処するか、少なくともその症状を探すことが必要である。」
今回の研究の対象になったのは、1999年10月1日から2002年10月31日までの期間で心筋梗塞、不安定狭心症、冠動脈バイパス移植手術などの心血管系の問題で入院した喫煙者245例である。入院中と退院後の2日後、1、8、12週間後の認知行動カウンセリングのデータを用いて、抗うつ薬でもある禁煙補助薬の塩酸ブプロピオンとプラセボによる12週間の結果を比較した。
抑うつ症状の測定は、21項目の自己報告型の尺度であるBeck抑うつ評価尺度(BDI)を用いて、研究開始時と第2、4、12週の追跡時に行った。今回の研究では、中等度から重度の抑うつを意味するBDI 16点以上だった被験者がほぼ4分の1(22%)いた。スコアは女性、非白人、一人暮らしの者のほうが高かったが、疾患の重症度との相関は見られなかった。抑うつスコアが低い被験者の平均喫煙数は1日あたり21本だったが、抑うつスコアが高い被験者の平均喫煙数は1日あたり25本だった。

禁断症状がさらにうつにさせる
今回の研究では、易怒性、怒り、短気、不安、集中できない、落ち着きがない、過度にお腹が空く、よく眠れない、渇望感といったニコチン禁断症状の重症度を喫煙者が点数付けした。ふるえ、動悸、発汗、腸の不調といった身体症状についても評価した。BDIスコアが高い喫煙者ほどニコチン依存の点数が高く、渇望感が強く、ニコチン禁断症状の点数が高かった。「このことは、禁断症状が強いほど患者はより強くうつを体験することを示している」とThorndike博士は語った。
ニコチン禁断症状が、CVDの感情的・身体的不具合に組み合わさることが「退院後の再喫煙率が高いことの一因になっていると考えられる」と、著者らは述べている。「こうした喫煙者群においては、ニコチン禁断症状に対する積極的な薬物療法で禁煙率が向上する可能性がある。」
今回の研究では、退院から2週間後、3カ月後、1年後に自己申告、呼気一酸化炭素濃度、唾液コチニン濃度に基づいて、禁煙状況を測定した。禁煙状態が維持される割合は、抑うつスコアが低い患者のほうが、抑うつスコアが高い患者よりも、3カ月後(37%対15%、オッズ比[OR]は3.02)、1年後(27%対10%、ORは3.77)ともに大きかった。

抑うつ患者には抗うつ薬がよく効く
今回の研究では、研究開始時のBDIスコアが高い喫煙者のうちブプロピオン治療を受けた者の方がプラセボ治療を受けた者よりも禁煙率が高かったが(19%対3%)、抑うつが比較的小さい喫煙者はブプロピオンとプラセボによる禁煙率に差がなかった。「ブプロピオンは、抑うつを持たない者よりも持つ者に対してより多くの作用があるようだ」とThorndike博士が語っている。今回の結果は「いかなる意味でも」ブプロピオンの効能を示すものではないが、抗うつ薬が心疾患患者に有効かどうかを詳細に検証する大規模試験を行う必要があることを示している」と同博士は言った。
他の研究によれば、心筋梗塞を起こした喫煙者は、最新の集中カウンセリング介入法を用いても、1年後に喫煙を再開してしまうものが40%以上もいる。「急性CVDを起こした喫煙者のうち、どの者が退院後に喫煙を再開するリスクがもっとも大きいかを明らかにすることが、タバコ治療介入の成功率と心疾患系転帰の改善にきわめて重要である」と著者らは述べている。
この研究は、米国立心臓肺血液研究所(NHLBI)と米国立衛生研究所臨床試験センターからの助成金と、GlaxoSmithKline PLC社からの限定条件なしの研究助成金を受けている。GlaxoSmithKline PLC社は、試験薬とプラセボも無償で提供しており、NHLBIの助成の期限が切れた後にデータ収集を完了させることにも限定条件なしの助成金を提供した。著者らのうち3名は、資金援助を受けている。Merck & Co., Inc社の常勤従業員が著者の中に1名いる。2名の著者は、Pfizer Inc社、Sanofi-Aventis US LLC社、GlaxoSmithKline PLC社、Nabi Biopharmaceuticals社との間でさまざまな金銭的関係があることを開示している。その他の著者の開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。

Arch Intern Med. 2008:168;186-191.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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