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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2010/2/10 女性の腹囲80センチに メタボ基準、より厳しく 厚労省研究班 他 m3.comより転載

女性の腹囲80センチに メタボ基準、より厳しく 厚労省研究班
 
 
 
2010年2月10日   提供:共同通信社
 
 内臓脂肪の蓄積で生活習慣病の危険性が高まる「メタボリック症候群」の診断基準の妥当性について検討していた厚生労働省研究班(主任研究者・門脇孝(かどわき・たかし)東京大教授)は9日、現在は「90センチ以上」としている女性の腹囲(ウエストサイズ)を「80センチ以上」に厳しくすれば、より多くの脳卒中や心疾患を予防できるとする研究結果をまとめた。
 メタボリック症候群は、日本肥満学会などが2005年に「腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上」などの診断基準をまとめ、特定健診(いわゆるメタボ健診)にも採用されたが、女性の腹囲が男性より緩い点などに専門家から異論も出ていた。
 基準が変更されれば、特定健診を受けた保健指導にも影響を与えることになるが、厚労省生活習慣病対策室は「今回は妥当性を判断する一つの材料。学会から出される意見も踏まえ、必要があれば検討会を設置する可能性もある」としている。
 研究班は、全国の40〜74歳の男女約3万6千人を対象に、腹囲と、血圧や血糖値、血中の脂質などの関係を調べた。メタボリック症候群は、内臓脂肪蓄積に加え脂質異常、高血圧、高血糖のうち2項目以上に該当する状態だが、男性で85センチ前後、女性で80センチ前後を上回ると、そうした状態になる可能性が3倍に高まり、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中が起きるリスクが大幅に上昇することが分かった。
 
 
 
 
 
関係者談話 腹囲と病気の関連示す
 
 
 
2010年2月10日   提供:共同通信社
 
 厚生労働省研究班の主任研究者・門脇孝(かどわき・たかし)東京大教授(糖尿病・代謝内科学)の話 腹囲が大きいと高血圧などの危険因子が増えるだけでなく、心疾患や脳卒中が起きやすくなることを明確に示すことができた。病気を予防する観点からは、女性の診断基準を80センチ以上とすることに根拠が得られた。ただ基準の決定は科学的根拠だけでなく、社会資源や国民全体の健康医療政策を勘案するべきだ。

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2010/2/10 運動の病気予防効果、遺伝子により差 信州大が確認 asahi.comより転載

運動の病気予防効果、遺伝子により差 信州大が確認
 
 
 
2010年2月10日7時39分 朝日新聞
 
 運動しても生活習慣病の予防効果が上がるかどうかは、その人の持つ遺伝子によって違う可能性があることが、信州大のスポーツ医学グループによって初めて確認された。8日付の米医学誌「ハイパーテンション」(電子版)に掲載された。
 発表したのは信州大大学院医学系研究科の増木静江助教と能勢博教授らのグループ。能勢教授らが中高年の生活習慣病の予防と体力強化のために「インターバル速歩」を考案した。参加者(754人)が5カ月間、週4回ずつ、最大速度の7割の速さで3分間歩き、次の3分間はゆっくり歩く運動を5回繰り返した。
 参加者のデータと血液を分析した結果、運動に反応する遺伝子が見つかった。体の血圧調節や糖代謝などを促すホルモンに反応する受容体の遺伝子が一部違うと、感受性が変わっていたという。
 また、5カ月後の変化を分析すると、特定の遺伝子タイプを持つグループは、血圧や悪玉コレステロールなどの生活習慣病の指標が大幅に改善した。たとえば、脳卒中の危険因子になる血圧では、拡張期血圧(下の血圧)は、平均5ミリ下がり、違うタイプのグループでは変わらなかった。太っている人ほど改善が目立ち、太っている集団では平均9ミリ減っていた。
 遺伝子の差の影響があったのは男性だけで、女性では見られなかった。受容体が男性より少ないためではないかという。効果が大きな遺伝子タイプの人は全体の3割いた。(松本健造)
 

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2010/2/10 「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲根拠なし3万1000人調査で判明…厚労省研究班 YOMIURI ONLINEより転載

「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲
 
 
 
根拠なし3万1000人調査で判明…厚労省研究班
 
2010年2月9日 読売新聞)

762.jpg
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の適正な診断基準を検証していた厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は9日、診断の必須項目の腹囲の数値によって、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できないとする大規模調査の結果をまとめた。
 現在の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の科学的根拠を覆すもので、診断基準の見直しに影響しそうだ。
 現在の診断基準は、腹囲に加え、血糖、脂質、血圧の3項目のうち二つ以上で異常があった場合、メタボと診断され、保健指導(積極的支援)の対象となる。しかし、他の先進国に比べ男性の腹囲基準は厳しすぎる、女性の基準は逆に甘いと、批判されていた。
 研究班は、全国12か所の40〜74歳の男女約3万1000人について、心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べた。
 その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが、特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかった。
 現在の腹囲基準は、学会などが集めた小規模の研究データをもとに、腹囲が基準を超えると、内臓脂肪が蓄積して、生活習慣病になりやすいという前提で設定された。
 同研究班は昨年、腹囲が男性85センチ、女性80センチを超えると、血糖や脂質などの検査データの異常が急激に増えるということを明らかにしたが、今回の発症との関連では腹囲基準の妥当性は導きだせなかった。
 国際的には、腹囲を必須とせず、総合的にメタボを診断するのが主流。米国では、腹囲(男性102センチ以上、女性88センチ以上)は中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を含めた五つの診断基準の一項目に過ぎない。
 ただ、今回の研究でも肥満の人ほど発症しやすい傾向は変わりない。現行の基準でメタボと診断された人は、そうでない人に比べて発症の危険性は男性で1・44倍、女性で1・53倍高かった。
 門脇教授は「腹囲が大きくなるほど心臓病や脳卒中を起こす危険は男女とも高くなったが、基準値としてどの数値が明確なのかを示すことは難しかった。今回の研究結果をもとに今後、最適な腹囲の基準について議論をしていく必要がある」と話している。
 
[解説]メタボ基準「肥満は危険」変わらない
 
 特定健診・保健指導(メタボ健診)の目的は、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞などの生活習慣病予防で、厚生労働省は、保健指導を通じて、年間2兆円の医療費削減を目算していた。しかし、腹囲では明確な線引きが出来ないことがわかったことで、診断基準やメタボ健診のあり方が問われることは必至だ。
 日本では、腹囲が必須条件で、腹囲が基準値以内だと保健指導の対象にならず、血圧や血糖、脂質など他の項目が軽視されていた。
 ただ、腹囲が生活習慣病と無関係というのではない。今回の研究でも、腹囲が大きく、肥満な人ほど、心筋梗塞などを発症する危険性は高まることが確かめられた。腹囲の基準値に一喜一憂するのではなく、生活習慣病の危険性を幅広く考えて、やせている人も含めて十分な対策をとることが重要だ。(科学部 杉森純)
 

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2010/1/12 フィードバック式食事訓練、肥満児の治療に有効 m3.comより転載

フィードバック式食事訓練、肥満児の治療に有効
 
 
 
2010年01月08日 ソース:BMJ
 
文献:Ford AL et al. Treatment of childhood obesity by retraining eating behaviour: randomised controlled trial. BMJ. 2009;340:b5388
 
 9−17歳の肥満児106名を対象に、フィードバックデバイスによる食事訓練(食事の速度を遅らせて量を減らす)の有効性を無作為化比較試験で検討。12カ月後の時点で、標準治療群に比べ食事訓練実施群でBMIおよび体脂肪の標準偏差スコアが有意に低下した。著者らは肥満児の治療にこの食事訓練を加えることの有用性を指摘している。

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2010/1/5 エノキタケ菌糸:10度以下、低温培養でメタボ予防効果 関大が特許申請 毎日jpより転載

エノキタケ菌糸:10度以下、低温培養でメタボ予防効果 関大が特許申請
 
 
 
 
2010年1月4日 毎日新聞 東京朝刊
 
 エノキタケの成長する前の「菌糸」を10度以下の低温で培養したところ、肝機能を保護する作用が強まることが、関西大化学生命工学部の河原秀久准教授(微生物工学)の研究で分かった。関大はこの技術で特許を申請した。当面はメタボリック症候群の予防効果のあるペット飼料の開発を目指すが、最終的には、同じ効果のある食用の機能性エノキタケを市販したい考えだ。
 エノキタケの細胞壁には、肝機能を助け、内臓脂肪やコレステロールを減少させる成分があることが知られている。河原准教授らは、キノコに成長する前の菌糸に着目。肥満に伴って悪玉コレステロールを蓄積する性質を持たせたマウスを3グループに分け、(1)高脂肪食(2)18度の高温で培養したエノキタケ菌糸を混ぜた高脂肪食(3)低温培養したエノキタケ菌糸を混ぜた高脂肪食−−をそれぞれ与えて10週間飼育した。
 その結果、(1)と(2)では肝機能低下を示す数値が悪化したが、(3)は8週目に数値が改善。コレステロール量も減少し、体重も減った。肝臓内でコレステロールを分解する酵素が、低温培養のエノキタケ菌糸の成分によって活性化したと考えられるという。【高野聡】
 

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2009/12/26 肥満人口:日本、OECD加盟国中で最少 毎日jpより転載

肥満人口:日本、OECD加盟国中で最少
 
 
 
2009年12月25日 毎日新聞 東京朝刊
 
【パリ共同】
 
 経済協力開発機構(OECD)が8日公表した「図表で見る保健医療2009」によると、加盟30カ国中で成人の肥満人口の割合が最も低いのは日本だった。日本は平均寿命でも加盟国中、最も長い82・6歳(2007年)と好成績を示した。
 「図表」は、ことし7月にOECDがまとめたヘルスデータなどを基に、先進国を中心とする加盟国の保健医療状況を分析した。
 それによると、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30を超える「肥満人口」の割合は日本が3・4%と最も少なく、韓国(3・5%)が続いた。米国は日本の10倍に当たる34・3%。ほかに英国(24・0%)などが高かった。平均は15・4%。
 

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2009/12/17 日立製作所:メタボ保健指導、ネットで支援へ−−きょうから 毎日jpより転載

日立製作所:メタボ保健指導、ネットで支援へ−−きょうから
 
 
 
2009年12月17日 毎日新聞 東京朝刊
 
 日立製作所は16日、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と判定された会社員に企業の健康保険組合などが行う特定保健指導をインターネット経由で支援するサービス「はらすまダイエット/保健指導」を17日から開始すると発表した。参加者はパソコンや携帯電話から減量の状況を手軽に入力でき、指導者もリアルタイムに把握できることで指導が効率化し、無理なく減量に取り組めるという。13年度までに100団体への販売を目指す。【和田憲二】

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2009/12/15 富山発「メタボ予防茶」キノコ酵素でポリフェノール大増量 県立大など開発、特許 YOMIURI ONLINEより転載

 
2009年12月11日 読売新聞)
 
 茶葉にキノコから取った酵素を加えることで、メタボリック症候群に予防効果があるポリフェノール成分を効率的に作り出す方法を、富山県立大学などの研究グループが開発し、特許を得た。
 中性脂肪の吸収を抑える効果があるといい、味と色が紅茶に似ているため、「メタボに効く紅茶」として商品化を検討している。
 研究には、富山県立大や同県薬事研究所のほか、食品素材メーカー「太陽化学」(三重県四日市市)など2社が参加。実験の結果、キノコなどが持つ酵素「ラッカーゼ」と茶葉を組み合わせると、本来、茶葉には含まれていない2種類のポリフェノール成分が大量に作り出せることが分かった。
 ラットを使った実験の結果、体内の消化酵素の働きを弱め、中性脂肪や糖の消化吸収を抑えるほか、歯周病や虫歯の予防にもなることが確認されたという。
 年明けにも人への実証試験を始め、メタボ予防に役立つ飲料の開発を目指す。
 研究責任者を務める富山県立大の伊藤伸哉教授(54)は「世界では、お茶の消費は紅茶が主流。メタボが予防できる紅茶風味の飲料は、海外でも広く受け入れられるのではないか」と期待している。
 

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2009/11/28 低炭水化物ダイエット:憂うつや不安を誘発 豪の研究チームが発表 毎日jpより転載

低炭水化物ダイエット:憂うつや不安を誘発 豪の研究チームが発表
 
 
 
2009年11月27日 毎日新聞 東京朝刊
 
【シドニー共同】
 
 パンなど炭水化物を減らす「低炭水化物ダイエット」を続けると、気分が憂うつになったり、怒りっぽくなったりする−−。
 オーストラリアの研究チームがこのほど、米医学誌「アーカイブズ・オブ・インターナル・メディシン」にこんな研究結果を発表した。炭水化物を極端に減らすダイエットは腎臓障害をもたらすなど問題点が指摘されてきたが、精神面にも影響を及ぼすことが分かった。
 研究は、24〜64歳の肥満の人106人を対象に、(1)肉、乳製品などたんぱく質や脂質を中心にし、パンなど炭水化物を抑える「低炭水化物」組(2)炭水化物を多く取る「高炭水化物」組−−の二つの減量グループに分け、体重や精神状態を1年間調べた。カロリー摂取量は同じにした。
 両グループとも1年後の体重減少は平均13.7キロで変わりなかったが、精神状態では「高」組にダイエット前と比べ改善がみられたのに対し、「低」組は気分の落ち込みや不安を示すようになった。
 炭水化物を多く含む食品が、感情をコントロールする脳内物質に良い作用を及ぼすのが一因ではないかと研究者らはみている。
 

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2009/11/19 「男85センチ、女90センチ」再検討 腹囲の基準値で肥満学会 メタボ健診に影響も 来年めどに結果公表 m3.comより転載

「男85センチ、女90センチ」再検討 腹囲の基準値で肥満学会 メタボ健診に影響も 来年めどに結果公表
 
 
 
2009年11月18日   提供:共同通信社
 
 肥満症やメタボリック症候群の診断基準の1項目、腹囲(ウエストサイズ)について「男性85センチ以上、女性90センチ以上」という現在の基準値が妥当かどうか、日本肥満学会が専門委員会を設置し本格的な検討に入っていることが18日、分かった。
 大規模なデータ解析などを進めており、来年をめどに結果を公表する。専門家の間にはさまざまな意見があるという。
 腹囲は、生活習慣病の原因となる内臓脂肪の蓄積量の目安とされるが、日本の基準値は海外に比べて、男性はかなり厳しい一方、女性の基準値が男性より緩いのは珍しく、異論も出ていた。昨年から腹囲測定は特定健診(いわゆるメタボ健診)にも取り入れられており、基準値が変更されれば保健指導にも影響を与えそうだ。
 現在の基準値は、肥満学会が肥満症の診断基準として2000年に策定。関係学会が合同で05年に作ったメタボリック症候群の診断基準にも盛り込まれ、厚生労働省は学会の定めた基準値をメタボ健診に採用した。
 だが策定の基になったデータは、著しい肥満を含む肥満者が中心で、女性の数が少ないなどの問題があったという。
 厚労省の国民健康・栄養調査(08年)によると、40〜74歳の男性のほぼ半数、女性の約2割が現在の基準値に基づき「メタボが強く疑われる」または「予備軍と考えられる」とされている。
 肥満学会は、基準値策定から年数がたち、新たな研究成果を反映させる必要があると判断。1万人以上の人間ドックなどの受診者データを使い、男女別や年齢別に脂肪の蓄積状況と生活習慣病、腹囲との関係を分析。病気のリスクや死亡率と腹囲との関係を調べた疫学研究や、女性は閉経後に内臓脂肪がたまりやすいことも考慮し、適切な基準値を設定する。
 米国では男性102センチ以上、女性88センチ以上など、国や地域により腹囲の基準値は異なる。
 厚労省も、専門家による研究班などで評価作業を進めている。
 
▽内臓脂肪とメタボ
 
 皮下脂肪と異なり、内臓の周りにたまった脂肪は、体の働きを調節する生理活性物質の放出に影響を与え、糖尿病や高血圧症、心臓病や脳卒中の危険性を高める。食べ過ぎをやめ、運動をすることで減らせる。内臓脂肪型肥満の正確な診断は、コンピューター断層撮影(CT)により、内臓脂肪の面積が100平方センチ以上と確認する必要があり、腹囲のほか、体重と身長から算出する体格指数(BMI)を指標としている。メタボリック症候群は、内臓脂肪蓄積に加え、脂質異常、高血圧、高血糖のうち2項目以上に該当する状態。
 

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2009/11/17 ダイエットが気分に及ぼす影響: 低脂肪ダイエットと低炭水化物ダイエットとの比較 m3.comより転載

ダイエットが気分に及ぼす影響: 低脂肪ダイエットと低炭水化物ダイエットとの比較
 
 
 
2009年11月17日   提供:WebMD
 
いずれのダイエット法でも体重が減少し始めたときは気分が良くなるものの、低炭水化物ダイエットではこの気分は持続しないことが研究で示されている
Miranda Hitti
 
【11月9日】
 
 余分な体重を落としたいと思い、その選択肢として低脂肪ダイエットと低炭水化物ダイエットを比較している人は、新規のダイエット研究で得られた気分に関する知見を考慮に入れるとよい。
 『Archives of Internal Medicine』に発表されている同研究では、低脂肪ダイエット、低炭水化物ダイエットのいずれを実施した人も、気分が短期的に改善されることが示されている。
 しかし、低炭水化物ダイエット群では、こうした気分の改善が長期にわたり持続することはなかった。
 この研究ではアデレード(オーストラリア)の過体重および肥満の成人106例(平均年齢50歳)を組み入れ、ランダムに2群に割り付けた。1群は1年間にわたる低脂肪ダイエットに割り付け、他群は1年間にわたる低炭水化物ダイエットに割り付けた。
 
 これらの2種類のダイエット法を以下に簡単に示す。
 
 低脂肪ダイエット:全カロリーのうち46%を炭水化物から、24%を蛋白質から、30%を脂肪(飽和脂肪からは8%未満)から摂取する。
 
 低炭水化物ダイエット: 全カロリーのうち4%を炭水化物から、35%を蛋白質から、61%を脂肪から摂取する。
 
 両群の被験者における1日のカロリー摂取量は同じであった。また、被験者は定期的に栄養士と面接し、1年間の研究期間中に数回、気分に関する調査を受けた。

 1年間の終了時までに減少した体重(約30ポンド=約13.6kg)は、両群とも同程度であった。
 最初は、両群の被験者ともに気分が改善された。それは意外なことではなく、研究者らは、余分な体重が減り始めると被験者の気分が弾むことを予測していた。
 しかし、低炭水化物ダイエット群の被験者では、気分の改善は持続しなかった。1年の終了時までに、彼らの気分はダイエットを開始して体重が減少する以前のところまで逆戻りした。
 一方、低脂肪ダイエット群の被験者では、気分の改善は持続した。
 低炭水化物ダイエット群の被験者において気分の改善が消失したことの理由は明らかではない。
 しかし、低炭水化物ダイエットは厳しすぎ、人々が食べ慣れている食事と違いすぎていた可能性を研究者らは示唆している。
 低炭水化物ダイエットは通常の食事パターンとは「大きくかけ離れていた」ため多大な労力を要し、特別な負担となった可能性があると、オーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organization)(オーストラリア、アデレード)のGrant Brinkworth, PhDをはじめとする研究者らは記している。
 「短期では、被験者らはこの食事パターンに伴う困難を乗り切ることができた可能性があるものの、長期にわたると、被験者は孤立感が増して、気分状態にネガティブな影響を受けた可能性があると考えれば、認められた作用の説明がつく」とBrinkworth博士らは記している。
 
diet-moodiness-low-fat-vs-low-carb
 

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2009/11/10 肥満で時計遺伝子に異常 減量すれば正常化 m3.comより転載

肥満で時計遺伝子に異常 減量すれば正常化
 
 
 
2009年11月9日   提供:共同通信社
 
 肥満の人は、体内時計を制御している時計遺伝子の働きに異常があるとの研究結果を、日本大医学部などの研究グループが7日までにまとめた。大幅に減量すると正常化することも確認。メタボリック症候群や糖尿病、肥満症などの治療に結び付く成果だとしている。
 同大の上野高浩(うえの・たかひろ)准教授らは、代表的な時計遺伝子「ピリオド1」に注目。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が25以上の肥満男性12人(平均体重約91キロ)と、25未満の肥満でない男性15人(同約64キロ)とを比較した。
 午前9時〜午後9時までの遺伝子の働きを調べると、肥満でない男性は朝が活発だったが、肥満の人はあまり変動がなかった。BMI30(体重約82キロ)から24(約63キロ)に減量した30代男性は、遺伝子の働きが肥満パターンから肥満でないパターンに変わったという。
 グループは「肥満が原因で遺伝子の働き方がおかしくなった」と判断。「この遺伝子異常によって内臓脂肪の蓄積が促進され、脂質や糖質の調節もうまくできなくなるのではないか」とみて、遺伝子の働きを正常にする物質を研究している。
 時計遺伝子は、人を含む生物が24時間周期で生命活動のリズムを刻むのに中心的な役割を果たし、体内の脂質や糖質の調節にも関係する。これまでに10種類以上見つかっている。

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2009/10/30 やせてても「メタボ」 国際組織が新たな基準 asahi.comより転載

やせてても「メタボ」 国際組織が新たな基準
 
 
 
2009年10月29日14時4分 朝日新聞

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 メタボリック症候群の基準をどうするか検討していた国際組織が、内臓脂肪の量をみる腹囲について「大きくなくてもメタボの恐れあり」との見解をまとめ、新たに統一の基準を作った。日本のメタボ基準では腹囲が必須条件。だが、専門家からは「やせていて病気のリスクが高い人を見落とす恐れがある」という声も出ていた。
 メタボリックは「代謝」を意味しており、肥満や高血糖といった問題が重なると、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中を起こすリスクが高まるという考えが基本にある。国際糖尿病連合(IDF)はこれまで日本と同様に腹囲を必須条件にしていたが、米国はそうではなく、基準がバラバラだった。
 今回統一見解に加わったのはIDF、世界心臓連合、国際動脈硬化学会など六つの組織。議論の結果、腹囲のほか中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を加えた5項目のうち、3項目以上の検査値に異常があれば、メタボとすることに決めた。腹囲が普通でも、血圧や血糖値などに異常があればメタボということになる。腹囲の値は、国や民族ごとにそれぞれ定めるとしている。
 日本では男性85センチ以上、女性90センチ以上という腹囲であることが第一条件。ただ「女性の方が大きいのは変だ」との声が国内外から出て、厚生労働省の研究班が測定値を見直す作業を進めている。
 また、太っていなくても血圧や血糖値といった異常が重なる人は日本人に多く、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高いことが調査でわかっている。腹囲が大きくないと特定健診にもとづく保健指導の対象にならないのが現状だが、「やせていてリスクの高い人への対策が不十分」との指摘があった。新しい世界基準だと、こうした人たちもメタボに含むことになる。
 日本の立場を代表して議論に参加した日本糖尿病学会理事長の門脇孝・東京大教授は「血圧や血糖値などの異常が重なる原因の多くは内臓脂肪の蓄積だとわかってきており、有効な対策を考えるためにも腹囲を必須にした方がいい。日本としては今の基準を堅持する」と話している。(田村建二)
 

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2009/10/14 やせ、太りすぎより短命 40歳の余命で6年の差 m3.comより転載

やせ、太りすぎより短命 40歳の余命で6年の差
 
 
 
2009年10月13日   提供:共同通信社
 
 40歳の人の平均余命は、肥満度別にみると「やせ」の人が最も短く、最も長い「太りすぎ」の人より6年程度短命との研究結果を、東北大公衆衛生学の研究グループが10日までにまとめた。
 肥満度は体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)。研究グループは世界保健機関(WHO)の基準に基づき、18・5未満を「やせ」、18・5以上25・0未満を「普通」、25・0以上30・0未満を「太りすぎ」、30・0以上を「肥満」と分類。宮城県内の40〜79歳の男女約4万4千人を1995年から2006年まで追跡調査し、分析した。
 40歳の人の肥満度ごとの平均余命は、男女とも順序は同じで、「太りすぎ」が最長(男性40・5年、女性47・0年)。以下は「普通」(男性38・7年、女性46・3年)、「肥満」(男性37・9年、女性44・9年)、「やせ」(男性33・8年、女性41・1年)の順。
 分析した大学院生の永井雅人(ながい・まさと)さんは「循環器疾患による死亡リスクは肥満だけでなく、やせでも上昇するとの報告や、やせでは肺炎など呼吸器系疾患による死亡リスクが高いとの研究もあり、そうした影響によるのではないか」と話している。

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2009/9/30 肥満した腎疾患患者の腎機能の保持に体重減量が役立つ可能性がある m3.comより転載

肥満した腎疾患患者の腎機能の保持に体重減量が役立つ可能性がある
 
 
 
2009年9月29日   提供:Medscape
 
システマティックレビューとメタアナリシスによると、食餌療法と運動療法によって達成された体重減量は、蛋白尿の改善と関連し、腎機能の更なる低下を予防した。
Laurie Barclay

【9月24日】
 
 『Clinical Journal of the American Society of Nephrology』9月17日号でオンライン報告されたシステマティックレビューとメタアナリシスの結果によると、体重減量は、肥満した腎疾患患者の腎機能の保持に役立つ可能性がある。
 「肥満は慢性腎臓病(CKD)の発現と進行の独立したリスクファクターである」と、クリーブランドクリニック(オハイオ州クリーブランド)のSankar D. Navaneethan, MD, MPHらは述べている。「我々は、透析に依存していないCKDと糸球体過剰濾過が認められる患者における意図的減量の利点を評価するために、システマティックレビューを実施した」。
 レビュアーらは、肥満した成人のCKD患者における様々な外科的介入と非外科的介入(食餌療法、運動療法、およびまたは抗肥満薬を含む)を評価したランダム化対照比較試験と観察研究について、MEDLINE、SCOPUS、および学会抄録集を用いた文献検索を行った。対象となった13試験の結果を要約するためにランダム効果モデルを用いた。
 非外科的介入を受けたCKD患者のボディマス指数(BMI)は、試験期間終了時に有意に低下していた(加重平均差[WMD]、-3.67kg/m2;95%信頼区間[CI]、-6.56 - -0.78kg/m2)。平均7.4ヵ月間の追跡調査期間中に、これらの患者は蛋白尿の有意な改善(WMD、-1.31g/24時間;95% CI、-2.11 - -0.51g/24時間)と収縮期血圧(BP)の有意な低下を示し、糸球体濾過量(GFR)の更なる低下は認められなかった。
 BMIが40kg/m2を超える患者と定義した病的肥満であり糸球体過剰濾過(GFR>125mL/分)のみられる患者において、外科的介入はBMIの低下と関連した。これはGFRの低下(WMD、-25.56mL/分;95% CI、-36.23 - -14.89mL/分)、アルブミン尿の改善、および収縮期BPの低下とも関連した。
 「CKD患者を対象にした、より小規模の短期間の研究において、非外科的減量法は蛋白尿の改善とBPの低下をもたらし、腎機能の更なる低下を防止するようである」とレビューの著者らは述べている。「糸球体過剰濾過のみられる病的肥満患者は、外科的介入によってGFRが正常化しBPが低下しミクロアルブミンが改善する。ESRD[末期腎疾患]の発現のような腎のアウトカムを分析するため、より大規模の長期試験が必要である」。
 本研究の限界には、潜在的な出版バイアス、解析対象になった研究の質が最良ではなかったことと試験期間が短かったこと、死亡率のような患者中心のアウトカムを評価する検出力が不十分であったこと、および解析における不均質性の存在が含まれる。
 「減量によって心臓血管に対する利点に加えて腎に対する利点も得られる可能性があり、それによってこれらの患者における心臓血管およびCKDの両方のリスクが低下するように思われる;しかし腎疾患の進行を遅らせるという、軽症から中等症のCKD患者における意図的減量の役割を支持するエビデンスは、よく見ても限られたものであり、この分野における研究がさらに必要である」とレビューの著者らは結論づけている。
 
 レビューの著者らは関連のある金銭的関係はないことを開示している。
 
Clin J Am Soc Nephrol. Published online September 17, 2009.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/9/25 小児の肥満:乗馬で解消 運動量、エアロビ並み/触れ合いで癒やし、自信も 毎日jpより転載

小児の肥満:乗馬で解消 運動量、エアロビ並み/触れ合いで癒やし、自信も
 
 
 
2009年9月25日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◇栄養改善、運動の動機に
 
 不登校や引きこもりなど、主にメンタルケアの面から注目を集める「ホースセラピー」。関西医科大学付属枚方病院(大阪府枚方市)では、乗馬の運動量に着目し、小児の肥満解消プログラムにホースセラピーを導入する試みを始めた。「楽しみながら運動ができることに加え、動物との触れ合いを通じて癒やしの効果もある」と病院関係者も成果を期待している。【高野聡】
 「肝機能を示す数値がだいぶ良くなってるね。たった1カ月でこんなに変わるなんて」。同病院の小児科准教授、蓮井正史医師の言葉に吹田市の小学5年生、永見健君(10)は、はにかんだ笑顔を見せた。
 永見君は身長148センチ、体重61キロと太り過ぎの傾向があった。8月に実施された「キッズOB(肥満)ホースプログラム」に参加する前は脂肪肝などが指摘されていたが、今月の検査では、体重は0・5キロ程度の減少にとどまったが、血液検査の数値は大きく改善していた。
 「塾の行き帰りを自転車に乗らないで歩くようにしたり、好きな揚げ物もあんまり食べないように気をつけています」と永見君。病院で受けた栄養指導の注意事項を意識して生活しているという。
 
   *
 
 同病院が小児肥満対策にホースセラピーを導入したのは今夏。病院の隣接地に特定非営利活動法人(NPO)「ホース・フレンズ」(本部・大阪市北区)の専用牧場「枚方セラピー牧場」があることがきっかけだ。蓮井医師は「肥満の子に対して栄養指導やカウンセリングはこれまでも実施しているが、肥満解消の動機づけになりにくかった。テレビゲームを利用した運動も導入効果を上げているため、生き物と接することも運動への動機づけとして効果が大きいと考えた」と話す。同病院健康科学センターの木村穣教授(循環器内科)は「乗馬なら楽しみながら、運動を習慣づけられる」と説明する。
 乗馬による消費カロリーは10分間で約46キロカロリーと、エアロビクスやウオーキングと同程度。45分間乗馬すれば、約200キロカロリーが消費されるうえ、馬の上でバランスをとることで、自然に酸素消費の多い体幹部の筋肉が鍛えられる。また心理的にも小動物と違い、馬のような大きな動物に命令を下すことが、子どもの心に自信を与える効果もある。
 
   *
 
 プログラムは夏休みを利用した3泊4日で、費用は入院費と牧場使用料を合わせて6万8000円(税込み)。対象は、身長と体重の関係から肥満の割合を示すBMI(体格指数)で肥満とされる25以上の小学4〜6年生とした。永見君の父、豊さん(50)は「夏休みのレクリエーションとして、ダイエットのきっかけになればと思った」と参加させた動機を話す。
 入院期間中は、午前中が牧場での活動。乗馬は最終日だけで、前半は馬小屋の掃除のほか、ボロ(馬ふん)の回収、草むしり、毛並みの手入れなどをこなす。蓮井医師は「ただの雑用では嫌になってしまうだろうが、馬のために、という気持ちで取り組むため、子どもにも充実感が生まれる」と話す。永見君も「ボロ拾いも楽しかった。また乗りに来たかった」と振り返る。今後は月1回のペースで乗馬体験と栄養指導、カウンセリングを継続しながら、外来で健康をチェックする予定だ。
 蓮井医師は「最初は様子見で参加者を少数にしたが、今後は参加条件も緩和したい。継続していくことで、効果を実証していく」と話している。
 
==============
 
 ◇小児肥満
 
 小児の肥満判定は、成長による身長・体重の変化が一様ではないため、BMIではなく、身長にお
ける標準体重からどの程度離れているかという「肥満度」を用いることが多い。18歳未満の子どもで肥満度20〜29%を軽度肥満、30〜49%を中等度肥満、50%以上を高度肥満と分類する。小児肥満の子どもは統計的に成人しても肥満となり、生活習慣病を発症する可能性が高い。
 

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2009/9/3 メタボの引き金、たんぱく質を発見…熊本大 YOMIURI ONLINEより転載

メタボの引き金、たんぱく質を発見…熊本大
 
 
 
2009年9月2日  読売新聞)
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を引き起こす原因たんぱく質を、熊本大学の尾池雄一教授らが見つけた。
 このたんぱく質が脂肪組織で慢性的な炎症を起こし、最終的に糖尿病が発症することも確かめた。新たな治療薬開発につながる成果で、2日付の米科学誌「セル・メタボリズム」に発表する。
 尾池教授らは、肥満や糖尿病、動脈硬化症の患者の血液中で、Angptl2というたんぱく質の濃度が高いことを発見。このたんぱく質をヒトの血管の細胞に作用させると、白血球を呼び寄せて炎症につながることがわかった。
 慢性的な炎症があると様々な生体物質が作られ、インスリンの働きが悪くなって血糖値が高まるなど病気の引き金になることが知られている。Angptl2を働かないように遺伝子操作したマウスに、脂肪の多い餌を与えても、通常のマウスよりも血糖値が低く抑えられ糖尿病を発症しなかった。
 

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2009/8/28 いっぱい食べても脂肪抑える化合物発見 京大教授ら asahi.comより転載

いっぱい食べても脂肪抑える化合物発見 京大教授ら
 
 
 
2009年8月28日5時40分 朝日新聞

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過食マウス(左)と同じえさを食べながらファトスタチン注射をされたマウス(右)=ケミストリー・アンド・バイオロジー誌提供
 
 京都大の上杉志成(もとなり)教授(ケミカルバイオロジー)らは、細胞内で脂肪の合成を抑える化合物を発見した。過食で肥満になるマウスにこの化合物を与えたところ、体重の増加や血糖値の上昇を抑え、脂肪肝になるのを防いだ。糖尿病や脂肪肝などの治療薬の開発につながる可能性がある。28日付米専門誌に発表する。
 上杉教授らは、米ベイラー医科大、東京大と共同で、がんを抑える作用があるとされていた化合物の働きを詳しく調べた。この化合物を細胞にかけると、働きが落ちる遺伝子が多数あり、その多くが脂肪合成にかかわることに注目。食欲が減退せず肥満になるような遺伝子異常のあるマウスに4週間、この化合物を注射した。
 その結果、えさを同じだけ食べても、注射をしなかったマウスに比べて体重は12%少なく、血糖値は70%低かった。注射をしないマウスは脂肪肝になるが、このマウスの肝臓は正常だった。
 この化合物をファトスタチンと命名。細胞には糖から脂肪を合成する際に必要な多数の遺伝子のスイッチを入れる「親玉遺伝子」があり、ファトスタチンはこの親玉遺伝子の働きを阻害することがわかった。
 「肥満になる過程でファトスタチンの効果をみたが、肥満になった後にも効果があるかどうか調べたい」と上杉教授は話している。(瀬川茂子)
 

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2009/7/28 メタボの原因は脂肪の炎症 薬で治療できるかも? asahi.comより転載

メタボの原因は脂肪の炎症 薬で治療できるかも?
 
 
 
2009年7月27日11時23分 朝日新聞
 
 メタボリック症候群は、肥満でたまった内臓脂肪に免疫細胞が集まって炎症状態を起こすことが原因であると、東京大の研究グループがマウスの実験で確かめた。糖尿病などの生活習慣病をまねくメタボを免疫を調整する薬で抑えられる可能性を示した成果で、26日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
 東京大の真鍋一郎特任准教授と西村智特任助教ら循環器内科のグループは、蛍光色素を注射して内臓の脂肪組織の細胞をそのまま観察できる方法を開発、高脂肪のエサを与えたマウスの内臓の状態を調べた。
 すると、マウスが太って脂肪細胞が大きくなるにつれ、病原体を攻撃する「CD8T細胞」というリンパ球の一種が出現し、さらに各種の免疫細胞が集まり、炎症状態になっていることが確認できた。
 CD8T細胞を働かなくしたり、なくしたりしたマウスでは、高脂肪のエサを与えても、内臓脂肪に免疫細胞が集まる炎症の状態は起こらなかった。さらに、CD8T細胞がないマウスに、この細胞を入れると、脂肪組織に炎症が起きた。
 また、脂肪組織の炎症が起きているマウスに、この細胞への抗体を与えると、インスリンが効きやすくなり、血糖値が下がった。
 肥満した人の脂肪組織でも同じようなことが起きているのかはまだ不明だが、グループの永井良三・東京大教授(循環器内科)は「CD8T細胞を抑える薬などでメタボリック症候群による生活習慣病を治療できる可能性が出てきた」としている。(本多昭彦)
 

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2009/7/27 メタボ健診:受診率低迷 「目標届かず」7割−−全国市区・毎日新聞調査 毎日jpより転載

メタボ健診:受診率低迷 「目標届かず」7割−−全国市区・毎日新聞調査
 
 
 
2009年7月27日 毎日新聞 東京朝刊
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として08年度に導入された特定健診・保健指導(メタボ健診)で、初年度の受診率が目標を下回った自治体が7割に上ることが、全国806市区を対象にした毎日新聞の調査で分かった。導入に伴う制度変更の影響が大きかった。任意で実施される5種類のがん検診のうち一つでも受診率が低下した自治体も9割に達した。メタボ対策に特化した健診に批判は強く、8割が見直しを求めた。
 調査は4〜6月、783市と東京23区で実施し、579市区(71・8%)が回答した。
 メタボ健診は、07年度まで自治体が全住民を対象に実施していた基本健診と違い、国民健康保険や社会保険の医療保険者が加入者を対象に実施する。市区町村が運営する国保では、国が12年度に受診率65%の目標を設定。今回の調査で08年度の受診率は8・5〜56・7%とさまざまだったが、自治体の69・4%はそれぞれ定めた目標より低かった。07年度の住民基本健診の受診率を下回る自治体も63・7%あった。
 受診率低迷の理由(複数回答)は「健診が保険者ごとの実施になり、従来と方法や場所が変わった」が60・1%で最多。「国や自治体の周知不足」が半数に上り、「(心電図や眼底検査など)健診項目の減少」が31・6%だった。
 国は5種類のがん検診(胃、肺、大腸、子宮、乳)を推奨している。だが、08年度の受診率が前年度より5種類中一つでも下がった自治体は88・8%に達し、早期発見に支障を来す恐れが出てきた。
 従来は住民基本健診、がん検診ともに各市区の健康増進担当課が窓口だった。
 だが、メタボ健診は国保担当課が窓口となり、通知や開催日がバラバラになる例も相次いでいる。56%の自治体は「特定健診と同時に受けられないから」を受診率低下の理由に挙げた。
 メタボ健診の今後については、「問題点を見直すべきだ」が79・6%、「制度を廃止すべきだ」も5%あり、「現在の制度のまま継続すべきだ」との自治体はわずか8・5%だった。【永山悦子】
 
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 ■ことば
 
 ◇メタボ健診
 
 腹部に内臓脂肪のたまったメタボリックシンドロームの人は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの心血管疾患を起こしやすいとの学説に基づき、原則として40〜74歳を対象に08年度から始まった。一方、日本には、肥満ではない糖尿病や高血圧患者が多く、専門家からも健診効果に疑問の声が投げかけられている。
 

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2009/7/27 クローズアップ2009:メタボ健診、低迷 項目減に不満噴出 毎日jpより転載

クローズアップ2009:メタボ健診、低迷 項目減に不満噴出
 
 
 
2009年7月27日 毎日新聞 東京朝刊
 
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
 
 昨春スタートしたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定健診・保健指導(メタボ健診)。「メタボ」という言葉が流行語になり、肥満対策への関心が高まったかに見えたが、毎日新聞の全国806市区調査では、健診受診率が低迷し、現行制度の見直しを求める声が多く寄せられた。専門家は「現状のままでは、健診受診者が減り、病気の予防が滞るなど、健診制度の崩壊につながりかねない」と憂慮している。【永山悦子、大場あい】
 
 ◇心電図実施したい/やせの糖尿病見落とす
 
 ◇腹囲測定誤差大きい/医療費削減にならぬ
 
 「こんな健診なら来年は受けねえ」
 福島県のある市では、昨年度の健診会場で、担当者が何人もの住民からそう言われたという。メタボ健診の検査項目は、メタボを発見するための腹囲や血糖値、血中脂質、血圧などに絞られ、07年度まで市町村が実施していた住民基本健診よりも多くの自治体で減った。普段は受診しにくい心電図や眼底の検査が対象外になり、「腹囲測定と血液検査だけか」と、住民から不満が噴出。昨年度の受診率は目標を下回った。
 担当者は「この地域は急性心筋梗塞(こうそく)や脳卒中、くも膜下出血による死亡が全国よりも多く、心電図などをぜひ実施したい。だが、財政事情で追加できない。評判が悪いせいか、今年度は昨年度以上に出足が悪い」と話す。
 今回のアンケートでも受診率低迷の原因として「検査項目の減少」を挙げた市区が3割を超えた。「国の項目では詳細な健康状態を把握できない」などの意見もあった。健診内容がメタボ対策に特化したため、「太っていないから関係ない」など、従来にはなかった未受診理由も増えたという。
 受診率向上のため、独自に取り組む自治体もある。香川県坂出市は今年度から健診項目を増やした。メタボ健診開始で消えた心電図、貧血、腎機能を調べる血清クレアチニン検査を全員に実施し、「魅力ある健診」を目指す。福島県は市町村の心電図、眼底、貧血の検査に対し、必要に応じて費用の3分の1程度を交付する。
 メタボ健診では、肥満を第1条件にして保健指導の対象者を決めるが、奈良県橿原市は、肥満ではなくても生活習慣の改善が必要な人に指導を実施する。「市民全体の健康づくりのため、幅広い指導が必要と考えた」と話す。
 厚生労働省の研究班によるメタボ健診の見直しに向けた検討も始まった。岡村智教・国立循環器病センター予防検診部長らは、肥満ではない人向けの保健指導を検討する。渡辺毅・福島県立医科大教授(腎臓内科)らの研究班は、血清クレアチニン検査の実施が、腎機能の維持や医療費にどのような影響を与えるかを、数十万人規模で調べる。
 
 ◇未受診多い会社員の妻 加入保険で違う扱い−−がん早期発見に悪影響も
 
 メタボ健診は、医療費抑制を目的に導入された。医療費増に悩む健康保険組合などの医療保険者を実施主体とし、健診と保健指導によって医療費がかかるメタボ患者を減らす努力をさせるのが狙いだ。だが、実施主体が自治体から保険者になったことは各地で戸惑いを生んでいる。
 以前は、加入保険(健保や国保など)に関係なく、自治体の住民基本健診を受けられた。しかし、メタボ健診の導入で、加入保険によって受診方法や場所が分かれている。
 群馬県のある市は、昨年度の健診受診者数が、住民基本健診より大幅に減少した。「保険者ごとに対象者が縦割りにされ、市で実施する集団健診の受診者が減った。このため、今年度の集団健診の日数を3分の2に減らした。機会が減ることで、昨年度よりさらに受診者が減っている」と話す。
 サラリーマンの妻ら社会保険加入者の被扶養者が、受診機会を逃す例も相次いだ。地域の健診が国保加入者対象となり、受診できる健診機関が近くにないケースも多く、各自治体には「同じ市民なのに、なぜ地域の健診を受けられないのか」との苦情が届いた。
 中小企業の従業員が加入する協会けんぽ(旧・政府管掌健保)は昨年度の被扶養者の健診受診率が11・2%にとどまった。大手企業などの従業員が入る健康保険組合連合会の集計でも加入者本人が75%に対し、被扶養者は32・5%と低かった。
 市町村が住民向けに実施するがん検診への影響も深刻だ。茨城県内で実施される集団健診・検診の約8割を担う県総合健診協会によると、昨年度同協会が実施した肺がん検診の受診者は前年度比約3万4000人減(15%減)、胃がんは約1万人減(11%減)、大腸がんも約1万3000人減(11%減)と、減少ぶりが目立った。
 住民基本健診とがん検診は以前は同じ担当課が扱っていたが、メタボ健診が国保担当課に移り、実施日時や通知がばらばらになった。また、メタボ健診は法律で保険者に実施が義務付けられ、受診率などが国が定める目標に達しないと、後期高齢者医療制度への拠出金の増額というペナルティーを受ける。一方、がん検診は努力義務。多くの自治体がメタボ健診の実施に懸命になり、がん検診の取り組みがおざなりになったとみられる。
 同協会の加藤勝義・事務局次長は「国民の死因トップであるがんの早期発見に悪影響が出るのではないか、と心配だ。全国的に同じ状況なら、制度改正の一番の被害者は国民だ」と指摘する。
 日本公衆衛生学会が今年6月にまとめたメタボ健診に関する調査結果によると、回答した医師ら1201人のうち「メタボ健診の導入で健診が改善されたとは思わない」との答えが79・6%に達した。大櫛陽一・東海大教授(医療統計学)は「加入保険や地域に関係なく受診しやすい健診制度の再構築が必要だ」と話す。
 
==============
 
 <自治体が指摘するメタボ健診の問題点>
 
・健診項目が減り、住民からの苦情が多い
 
・メタボ基準の科学的根拠が疑わしい
 
・腹囲は測定の誤差が大きく、信頼性がない
 
・やせの糖尿病も多く、現在の健診項目では見落とす恐れがある
 
・メタボの割合が低い地域ではメタボ以外の患者がより多く見逃される
 
・「健診は自治体が実施する」との意識が住民に根強い
 
・地域全体の健康問題の把握が難しく、住民サービスの観点からはサービス低下になる
 
・加入保険によって市民が受ける健診、自己負担額が異なるのはおかしい
 
・健診をきっかけに服薬を始めたという人が多数いる。医療費削減につながるか疑問
 
・国の実験的な要素が強い
 
・健康対策にペナルティーを科すのはおかしい。国保財政を圧迫し、保険料引き上げにつながる
 
・生活習慣を変えたくても、仕事でできないという人が多い。まず労働条件などの改善に取り組む必要がある
 
 

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2009/6/28 三重の町でメジャーリーグ 選手66人、勝負は脱メタボ asahi.comより転載

三重の町でメジャーリーグ 選手66人、勝負は脱メタボ
 
 
 
2009年6月28日6時59分

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妻に腹囲を計測してもらい、「100センチ超えとるわー」と言われ苦笑いする和田健一郎さん=三重県熊野市木本町、月舘写す
 
 「あなたもメジャーリーガー?」「あなたも?」。三重県熊野市内では今、こんな会話が飛び交っている。野球の話ではない。市が主催する生活習慣改善事業「ウエストメジャーリーグ」のことだ。過去2回は、参加した市民全員が規定の3カ月で減量に成功したが、再びメタボの世界に戻ってしまう人が続出し、今年度は半年に延長。66人が厳しいシーズンのまっただ中にいる。
 ウエストを測る巻き尺のメジャーにちなんだウエストメジャーリーグは、半年間の体重の減少割合を競う。3人1組のチームか個人の参加で、それぞれ4位までを表彰。「急激な減量は危険」として、1カ月に体重の2%、半年で13%減までを受賞対象とした。今年度、22〜68歳の男性35人、女性31人が参加している。
 三角田(みすまだ)留美さん(38)は昨年参加して11キロの減量に成功した夫(39)に勧められ、初めて参加。配られたテキストを参考にカロリー計算をし、1日約1600キロカロリー程度の食事を心がけている。
 決まり事は毎日の体重の記録だけ。3カ月後と半年後、市で測定がある。「友人同士のお茶の席でお菓子を勧められても、『メジャーリーグに出ているのよ』と言って断りやすい」と笑う。
 市は03年度に総合計画を策定する際、肥満度を表す数値「BMI」を調べた。「肥満」の割合は、特に男性で多く、40〜60代は全国平均を10%近く上回り、40代は「肥満」が4割に上った。
 そこで03年度から3年間、健康教室を開いたが、集まるのは60代の女性ばかり。職員が「男性が参加しやすい方法はないか」と考え、競技形式で、チーム参加もできる「ウエストメジャーリーグ」を思いついたという。
 08年度は79人が参加。体重が平均3.88キロ減少、腹囲は平均4.77センチ細くなり、一定の効果が表れた。
 ところが、リーグ閉会から3カ月後のアンケートで、参加者の6割が「体重が増えた」と回答。中には、10キロ以上増えた人もいた。そこで、今年度は、半年間維持された生活習慣は継続しやすいという理論を参考に、期間を半年に延長した。
 今年度の参加者の4割はリピーターだ。自営業の和田健一郎さん(39)は昨年度、個人で参加し、5キロ減量したが、その後半年間で6キロ増えてしまった。「終わったら気が抜けてしまって」。今年度は熊野青年会議所の友人と3人で参加した。
 「寝る4時間前は食事をしない」というルールを自分に課し、夕食後には、誘い合って七里御浜沿いの国道42号を1時間程度歩いている。
 4月からすでに3キロの減量に成功。最近、ウオーキングする人を見かけることが多くなり、「あの人もメジャーリーガーやな」とライバル心を燃やす。
 同市健康・長寿課の保健師、下田友香さんは「メジャーリーグが話題になり、メタボ予防に対する地域の関心も高まっている。楽しく健康につながればうれしい」と話している。(月舘彩子)
 

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2009/6/14 “ちょい太”の人は長生き? @nifty.comより転載

“ちょい太”の人は長生き?
 
 
 
2009年6月14日(日)17時0分配信 ココログニュース
 
 “ちょい太”が市民権を得つつある。以前から痩せ体型の人よりも少し太めの人の方が長生きすると言われており、茨城県の独自調査などでも証明されてはいた。しかし、このたび厚生労働省の大規模調査で、40歳時点の体格が太り気味の人は痩せている人よりも7年程平均余命が長いとの結果が出たのだ。
「メタボだなんだとデブの居心地が悪い今日この頃だったのですが、なんか、自分の人生が肯定されたような素敵な気分ですねえ♪」(信託大好きおばちゃんのブログ)など、メタボ対策への取り組みが騒がれる昨今において、常にダイエットを意識せざるをえない“ちょい太”さんたちには朗報だったようだ。ダイエットに励む『めたぼりんの館』のブロガーは、自分のBMI値を計算し、「自分はもうこの体重でいいじゃん、って思えてきます」と少し安心した様子。しかし、“健康で長生き”できるのがどのくらいのBMI値なのかも気にしている。
実際、厚生労働省の調査結果では「医療費の負担は太っているほど重くなる」ことも明らかにされており、これに注目する人も少なくない。「喫煙者はやせている人が多い」などの意見が出ている事に触れ、生活習慣と疾患との因果関係に着目し、「たった1つの要因を取り上げて,寿命について考察するのは,極めて難しいかと思います」(ジョグロ〜グ)との見方もある。“ちょい太”体型を手放しで喜ぶのはちょっと待って、ということのようだ。
医師の鎌田實氏は、自身のブログ『なげださない』で「鎌田流理論では、ちょいデブや、ちょい太、ちょいメタは、けっこう魅力的なのだ」と語る。「みんなが、おお太にならない、ちょう細にもならない、ちょい太くらいにおさまる社会が、こころの健康にもからだの健康にもいいように思う」とも。見た目や体型ということではなく、心の大らかさが案外“健康で長生き”の秘訣なのかもしれない。
(ははぎく)

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2009/6/10 太り気味、やせ形より7年長生き…厚労省5万人調査 YOMIURI ONLINEより転載

太り気味、やせ形より7年長生き…厚労省5万人調査

 
 
 
2009年6月10日  読売新聞)

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 40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命であることが、厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)の大規模調査で分かった。
 最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6〜7歳早く死ぬという、衝撃的な結果になった。「メタボ」対策が世の中を席巻する中、行きすぎたダイエットにも警鐘を鳴らすものといえそうだ。
 研究では、宮城県内の40歳以上の住民約5万人を対象に12年間、健康状態などを調査した。過去の体格も調べ、体の太さの指標となるBMI(ボディー・マス・インデックス)ごとに40歳時点の平均余命を分析した結果、普通体重(BMIが18・5以上25未満)が男性39・94年、女性47・97年なのに対し、太り気味(同25以上30未満)は男性が41・64年、女性が48・05年と長命だった。しかし、さらに太って「肥満」(同30以上)に分類された人は男性が39・41年、女性が46・02年だった。
 一方、やせた人(同18・5未満)は男性34・54年、女性41・79年にとどまった。病気でやせている例などを統計から排除しても傾向は変わらなかった。やせた人に喫煙者が多いほか、やせていると感染症にかかりやすいという説もあり、様々な原因が考えられるという。
 体格と寿命の因果関係は、はっきり分かっていない。このため、太り気味の人が長命という今回の結果について、研究を担当した東北大の栗山進一准教授は「無理に太れば寿命が延びるというものではない」とくぎを刺す。
 同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも分かった。肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。
 

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2009/6/3 メタボ基準、異論百出…測定不要論も m3.comより転載

メタボ基準、異論百出…測定不要論も
 
 
 
2009年6月3日   提供:読売新聞
 
男85 女90センチ
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を見つけるため、腹囲測定などを行う特定健診・保健指導(メタボ健診)が2年目に入った。腹囲の基準に異論を唱える研究報告が相次ぎ、専門家の間で見直し論議に拍車がかかっている。(医療情報部 利根川昌紀)
 心臓病や脳梗塞(こうそく)を引き起こす生活習慣病の原因として、高血圧や高血糖、脂質異常と併せて肥満をチェックするのがメタボ健診だ。腹囲の基準値は男性85センチ、女性90センチ。日本人の男女約750人のへその辺りの内臓脂肪面積をコンピューター断層撮影法(CT)で計測し、100平方センチ以上になると、高血圧や高血糖など、生活習慣病を引き起こす危険要因の数が増えるという日本肥満学会のデータを基に算定された。
 これに対し厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)は今年、「心臓病や脳梗塞などの予防には、メタボ対策よりも高血圧対策が重要」という研究結果を公表した。
 研究班が40-69歳の男女約2万3000人を平均11年間追跡したところ、高血圧を治療すれば男性48%、女性で45%発症を減らせるのに対し、メタボ解消では20%未満しか改善効果がないとの結論が得られた。研究をまとめた磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)は「肥満を必須条件とする現在の基準では、やせていて血圧が高めの人など、脳卒中や心筋梗塞になる危険性の高い人への対応が不十分になる」と説明する。
 愛知県の約3000人を対象にした別の厚労省研究班も今年、「腹囲が大きいだけでは生活習慣病との関連はそれほど強くない」との研究結果を発表、腹囲の指標を切り捨てた。
 一方、腹囲の基準値を設けることに肯定的な研究者でも、数値についての意見はバラバラだ。
 門脇孝・東京大教授(糖尿病・代謝内科)が班長の厚労省研究班は、全国の男女3万3000人について、高血糖、高血圧、脂質異常と腹囲との関連を調査。中間解析では、男性84センチ以上、女性は81センチ以上になると、2項目以上の異常を併せ持つ割合が約3倍高かった。門脇教授は「女性の基準は80センチが良いのではないか」と話す。
 一方、米国の基準は男性102センチ超、女性88センチ超。また、国際糖尿病連合の基準では、欧州人が男性94センチ以上、女性80センチ以上、日本人は男性90センチ以上、女性80センチ以上で、いずれも男性の方が女性よりも大きい。
 現在の国の基準は2005年、日本肥満学会など8学会が合同で決めた。松沢佑次・同学会理事長(住友病院院長)は、「CT画像から内臓脂肪面積まで測って基準値を決めたのは日本だけ。女性は皮下脂肪が多く、心筋梗塞の危険は男性より低い。妥当な基準だと思うが、学会としてもデータを集め、検証をしていく」と話す。
 厚労省は「肥満は生活習慣病に大きくかかわっており、健診で腹囲を測ることには意味がある。だが、基準値については、見直しも含めて柔軟に対応したい」としている。
 世界保健機関(WHO)でも現在、腹囲の基準を決める作業を進めている。決定版となる数値が示されるかどうか、注目される。
 
「なぜ腹囲だけ問題」
 
 「ワイシャツをめくっておへそを出してください」
 今春、大手重機メーカー「コマツ」本社(東京・赤坂)での特定健診。会場の一角では、社員のおなかにメジャーがあてられ、腹囲の測定が行われていた。
 ある男性社員は、血圧などはすべて正常なのに、腹囲は90センチと基準を5センチオーバー。男性は「なぜ取り立てて腹囲を問題にするのか。なんだか不健康だと言われたようで……」と納得いかない様子だった。
 逆に、血圧などに異常があっても腹囲が基準以下のため指導の対象とならない社員も男性で約20%、女性は約15%いた。担当者は「本当に生活習慣病の危険がある人を抽出できているのか」と首をかしげる。「85センチはだめだが、84センチならいいというわけではない」とし、腹囲に関係なく、全員に保健指導を行う兵庫県尼崎市のような自治体もある。
 
数値改善 一定の効果
 
 特定健診の狙いは、生活習慣病になる人を減らし、医療費削減につなげることだ。国は、生活習慣病にかかる医療費を約10兆円と推計。これは医療費の3分の1に当たり、2015年度までに患者やその予備軍を25%削減する計画だ。
 日本看護協会は、07年度から先行的にメタボ健診を始めた自治体や企業の健康保険組合の男女約400人の数値を分析。1年間で体重は1・4キロ・グラム、腹囲は1・8センチ減り、血糖値と中性脂肪の数値も改善した。分析に当たった尾島俊之・浜松医大教授(健康社会医学)は、「途中経過としては一定の効果が見られるが、最終的に生活習慣病の減少につながるかどうかは、長期的に見ていく必要がある」と話す。

 特定健診・保健指導 企業の健保組合や市町村などの保険者に対し2008年度から、40-74歳の人を対象にした実施が義務付けられた。腹囲に加え、血圧、血糖値、脂質のうち一つに異常があれば、原則1回、面接指導を行う「動機づけ支援」、二つ以上異常があれば3-6か月継続指導する「積極的支援」が行われる。受診率や保健指導の実施率などが低いと、後期高齢者医療への財政負担が増すペナルティーを科す仕組みが導入されている。
 

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2009/5/27 良好な夜間睡眠によって体重減少? m3.comより転載

良好な夜間睡眠によって体重減少?
 
 
 
2009年5月27日   提供:WebMD
 
ある試験では夜間の睡眠時間が6時間未満の人では6時間以上の人よりも体重が重い傾向があった
Caroline Wilbert

【5月15日】
 
 体重を減らすには、良好な夜間睡眠が役立つかもしれない。
 新しい試験で睡眠と体重との関連が明らかになった。いわゆるショートスリーパー(一晩の睡眠時間が6時間未満)の被験者ではロングスリーパーに比べて肥満度指数(BMI)の平均値が高い傾向があった。
 この小規模試験は米国胸部学会国際会議(サンディエゴ)で発表されたもので、Walter Reed Army Medical Centerの看護師14名を対象とした。看護師はプログラムを通じて栄養、運動、ストレス管理、睡眠改善に関するカウンセリングを受けた。
 被験者は総活動量、体温、姿勢、安静と活動に関する他の指標を測定するアームバンドを装着した。
 ショートスリーパーの平均BMIは28.3、ロングスリーパーの平均BMIは24.5であった。BMIは、18.5-24.9が正常、25.0-29.9が過体重とされている。BMIは患者の体重と身長から算出するもので、体脂肪率の指標となる。
 驚くべきことに、過体重の被験者は正常体重の被験者よりも活動量が有意に多かった。過体重の被験者の1日の平均歩数は13,896歩であるのに対し、正常体重の被験者の平均歩数は11,292歩であった。また、過体重の被験者では正常体重の被験者に比べ1日の平均エネルギー消費量が約1,000カロリー多かった。
 「われわれのデータには興味深い関係が多く認められた」と筆頭研究者であるArn Eliasson, MDは声明文において述べる。「われわれの主目的は、体重差をもたらす原因および睡眠と体重が関係している理由を解明することである」
 考えられる理由はいくつかあるとEliasson博士は述べる。睡眠不足は自然のホルモンバランスを乱し、過食の誘因となる。ストレスもこの同じ集団における睡眠不足と過食に関係する要因の1つであった可能性がある。
 Eliasson博士は「大きなストレスの自覚は睡眠を侵害する可能性がある。ストレスと休息が少ない状態のため、過体重の人は正常体重の人に比べて集中を欠いた状態になり、同じ業務を遂行するための多くの移動や歩行を必要とした可能性がある。これによってストレスが増し、他の不健康な行動(ストレス食い等)が促進されることになると思われる」
 Eliasson博士らはストレス、睡眠、代謝の関係を検討するさらなる試験を計画している。
 
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2009/5/26 「メタボ」8割が認知、予防の生活習慣継続は3割…食育白書 m3.comより転載

「メタボ」8割が認知、予防の生活習慣継続は3割…食育白書
 
 
 
2009年5月26日   提供:読売新聞
 
 政府は26日午前の閣議で、2009年版の食育白書を閣議決定した。
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関して「言葉も意味も知っていた」とする人は3月時点で89・3%と2年前(77・3%)より増え、政府が2010年度の目標値としていた「80%以上」を超えた。
 ただ、予防や改善のために適切な食事や運動を半年以上、継続している人は29・4%にとどまり、認知度の高まりに反して対策は不十分であることが浮き彫りとなった。
 また、07年11月の調査では、生活習慣病につながるとされる「朝食抜き」の割合が高いのは30歳代男性(30・2%)や20歳代男性(28・6%)で、10年度の目標である「15%以下」とは大きく隔たっていた。女性も、20歳代(24・9%)、30歳代(16・3%)で朝食欠食率が高かった。

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2009/5/16 内臓脂肪:飲酢に減少効果 ミツカン中央研確認 毎日jpより転載

内臓脂肪:飲酢に減少効果 ミツカン中央研確認



2009年5月14日 毎日新聞 20時33分(最終更新 5月14日 23時20分)

 酢を飲み続けると内臓脂肪が減ることを、ミツカン中央研究所(愛知県半田市)が成人対象の実験で確認した。長崎市で開かれる日本栄養・食糧学会で21日、発表する。
 実験は、肥満度を示す体格指数(BMI)が25〜30の「軽度肥満」に該当する成人男女175人(うち女性64人、平均44.1歳)を対象に実施。過度の運動を避けてもらうほかは通常の生活を送りながら、リンゴ酢を配合した飲料を1日2回、12週間飲み続けてもらった。
 腹部のコンピューター断層撮影(CT)画像による内臓脂肪面積の変化や体重、血中中性脂肪などの変化を比較。データが得られた155人を分析したところ、1日30ミリリットル(酢酸量1500ミリグラム)摂取した群は内臓脂肪面積が平均約6.72平方センチ減り、腹囲は同1.85センチ減少。15ミリリットル(同750ミリグラム)摂取した群も減少した。酢を含まない飲み物を飲んだ群には変化が見られなかった。また、酢を摂取した群は、血中1デシリットルあたりの中性脂肪が28.2〜42ミリグラム減った。
 研究チームはこれまでに、酢の主成分である酢酸が脂肪の合成を抑えたり、燃焼を促進することを動物実験で確かめている。岸幹也チームリーダーは「BMIが25未満の人については、酢の減量効果は見られなかったが、酢酸には血圧を下げたり、血糖値の上昇を抑える効果もある。ドリンクや調味料として摂取し続けることで、健康への効果が期待できる」と話している。【元村有希子】

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2009/5/6 肥満:増加で温暖化加速 10億人あたり、CO2が10億トン−−ロンドン大試算 毎日jpより転載

肥満:増加で温暖化加速 10億人あたり、CO2が10億トン−−ロンドン大試算
 
 
 
2009年5月6日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◇食料生産エネルギー/車の燃料消費アップ
 
 肥満の人の割合が全世界で欧米並みに高まると、10億人当たりの温室効果ガス排出量は二酸化炭素(CO2)換算で最大10億トン増えるとの試算を、英ロンドン大衛生熱帯医学大学院がまとめた。食料生産に必要なエネルギーや、車の燃料消費の増加が原因。04年の世界の人為起源による温室効果ガス排出量はCO2換算で約490億トン。肥満の増加は温暖化を加速するといえそうだ。英の疫学専門誌電子版に発表した。
 体重が増えると体の維持や活動のため、より多く食べねばならず食料生産の需要が高まると考えた。また、車1台に同じ人数が乗っても燃費が悪化するほか、徒歩が体の負担になるため車の利用が増えると想定。そのうえで、BMI(体格指数)30以上の肥満人口が3・5%だった英国の70年代の「適正体重社会」と、2010年に予測されている肥満人口40%の「太り過ぎ社会」の温室効果ガス排出量の差を試算した。
 その結果、太り過ぎ社会では適正体重社会より食料生産に必要なエネルギーが10億人当たり19%増え、排出量も年2・7億〜8・1億トン増加した。車では燃費の悪化と利用頻度が上がり、排出量は年1・7億トン増加。太り過ぎでの増加分は4・4億〜9・8億トンと推計した。
 06年の日本人男性の平均BMIは23・39、女性は22・47と、まだスリムだが、米国では3人に1人、南太平洋の島ナウルで6割がBMI30以上と推定され、各国で太り過ぎ社会が到来している。
 研究チームのフィル・エドワーズ博士は「健康体でいることが温暖化抑制にもなる。自転車利用の促進、都市部への自動車乗り入れへの課金、野菜の摂取など肥満予防と温暖化対策の両方に効果のある施策を推進すべきだ」と指摘している。【大場あい】
 
 ◇栗山進一・東北大准教授(公衆衛生学)の話
 
 BMI30以上の人が4割を占める社会は、世界的には予想されている。仮定に基づいた研究だが、健康と温暖化の関係を考える上で意義がある。
 

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2009/5/3 “肥満体バッシング”気になる中身 @nifty.comより転載

“肥満体バッシング”気になる中身
 
 
 
2009年5月3日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
 
●体の大きい人は2席分の料金
 
 肥満の人は2席分の料金をいただきます――。
 先日こんなニュースが流れた。ユナイテッド航空が満席時に体の大きな乗客の予約を取り消し、ほかの便で2席分のチケットを購入するよう求める方針を打ち出したのだ。同社では体の大きな乗客に関する苦情が年に700件に達したという。
 デルタ航空やコンチネンタル航空も同様の方針を取っているが、旅行シーズンだけに、苦情の中身が気になるところ。デルタ航空に聞いた。
「弊社は以前から、体の大きなお客さまにビジネスクラスの使用や、エコノミーの2席の使用を勧めています。ただし苦情が発生するのはあくまでも欧米人に関してで、日本人ではそれほど問題になっていません。苦情はトイレに行くときなどに出入りがしにくいというものや、どうしても体が触れてしまうので夏などは息苦しい感じがするというような内容のようです。当事者同士で言い争いになることもあるでしょう。お相撲さんはビジネスを2席お使いになったりします」(広報部)
 乗客は機内で乗務員に苦情を言ったり、フライトのあと会社に電話してきたりするそうだ。ある客室乗務員が言う。
「肥満のお客さんが汗をかいて体臭が強くなり、隣の人が長時間我慢できないと訴えることもあります。また、体が大きい人は威圧感があるので、気の弱い人は“怖い”と怯えてしまう。長時間のフライト中にリラックスできないこともクレームの原因になっています」
 巨漢にとって受難の時代だ。
 

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2009/4/25 メタボリックシンドローム:脱メタボ「体重8%減」目標に 肥満女性調査で効果 毎日jpより転載

メタボリックシンドローム:脱メタボ「体重8%減」目標に 肥満女性調査で効果
 
 
 
2009年4月24日 毎日新聞 東京朝刊
 
 肥満女性が体重を8〜13%減らせば、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を脱する可能性が高くなるとの分析を、中田由夫・筑波大助教(疾患制御医学)らがまとめ、米医学誌電子版に発表した。減量した女性約300人を調べた。こうした調査は日本で初めてといい、研究チームは「減量の目標設定の参考にしてほしい」としている。
 99〜06年、肥満度を示す体格指数(BMI)が25以上40未満の肥満女性563人(24〜67歳)に、1日1200キロカロリーの食事制限や運動の指導を3カ月実施。このうち、メタボ判定に使われる腹囲や血圧、脂質、血糖の4項目のうち、当初は1項目以上で基準を上回っていた309人を選んで分析した。
 その結果、体重が8・1%以上減った人では8割(250人中199人)で4項目のうち1項目以上が基準値内に改善されたが、減量率8・1%未満の人では半分の4割(59人中26人)にとどまった。
 また、メタボ基準の一つである腹囲90センチ以上だった203人のうち、3カ月後に体重が13%以上減っていた人の8割(82人中65人)が90センチ未満になった。しかし、13%未満の人では4割(121人中52人)だった。【高木昭午】

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2009/4/24 メタボより高血圧対策が重要 m3.comより転載

メタボより高血圧対策が重要
 
 
 
2009年4月23日   提供:読売新聞
 
脳卒中や心筋梗塞予防
 
 脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、肥満に重点を置いたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)対策よりも高血圧対策が重要であることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。
 国のメタボ検診では、メタボに当てはまらないが高血圧で発症リスクの高い人を、見逃す恐れがあるという。
 研究班は、全国の40-69歳の男女約2万3000人を平均約11年間にわたり調査。その間に693人が循環器疾患を発症した。
 もし全員の血圧を正常にした場合、男性で48%、女性で45%の心筋梗塞や脳梗塞を減らせると推計された。
 一方、メタボを解消しても男性で12%、女性で8%の改善効果しかないと考えられるという。
 国のメタボ基準は肥満だけが必須条件で、高血圧の人でも、高血糖や脂質異常がないと「メタボ」とならない。分析した磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)は「日本人は欧米人に比べ肥満者の割合が小さい。肥満ばかりに目を向けず、高血圧対策を優先する必要がある」と話している。

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2009/4/23 要注意!体重5キロ以上減 増加より高死亡率 9万人調査 他 m3.comより転載

要注意!体重5キロ以上減 増加より高死亡率 9万人調査
 
 
 
2009年4月23日   提供:毎日新聞社
 
体重:要注意!5キロ以上減 増加より高死亡率--9万人調査
 成人になってから体重が5キロ以上減った人は、増えた人や変化の少ない人より死亡率が高くなることが23日、厚生労働省研究班が実施した国内9万人を対象とした調査で分かった。日本人の体重変化と死亡率の関係が明らかになったのは初めて。
 研究班は、90年と93年に、がんや循環器疾患になっていない40・69歳の男女計9万人を05年まで追跡調査した。20歳以降に体重が5キロ以上減った群、5キロ以上増えた群、変化が5キロ未満の群の3グループに分け、死亡率を比べた。その結果、男性は、体重減少群の死亡率が変化の少ない群の1・44倍、女性は1・33倍と高かった。一方、男性の体重増加群の死亡率は、変化の少ない群の0・89倍、女性は0・98倍と逆に低かった。調査開始時40・49歳だった男性は、体重減少群の死亡率が変化の少ない群の1・61倍に達した。がんや循環器疾患による死亡率でも、男女とも体重減少群が変化の少ない群を上回った。
 また、調査開始時の肥満度のほか、喫煙や高血圧・糖尿病など生活習慣病の有無とも関係なく、いずれも体重減少群の死亡率が高かった。ダイエットによる影響は調べなかった。
 研究班の斉藤功・愛媛大准教授(公衆衛生学)は「死亡率を上げている原因は不明だが、成人以降の自然な体重減少は、健康障害が起きているシグナルの可能性がある」と話している。【永山悦子】
 
 
 
 
 
体重が減ったら要注意 死亡率、体重増より高く
 
 
 
2009年4月23日   提供:共同通信社
 
 成人後に体重が増えた人よりも、減った人の方が死亡率が高いとの研究結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が23日、発表した。
 研究は岩手、秋田、長野など10都府県の40-69歳の男女約9万人を対象に、20歳の時からの体重が(1)5キロ以上減少(2)5キロ以上増加(3)変わらない(増減の幅が5キロ未満)-の3グループに分類。約13年間追跡調査し、体重の増減と死亡との関連を調べた。
 男性では体重が減った人は、変わらなかった人に比べ1.4倍総死亡率が高く、逆に体重が増えた人の死亡率は低かった。50、60代で体重が減った人は、がんや循環器疾患による死亡率が高くなっていた。
 女性でも、体重が減った人は、変わらなかった人に比べ総死亡率が1.3倍高かったが、がん、循環器疾患による死亡と体重減の関連はみられなかった。
 調査した斉藤功(さいとう・いさお)愛媛大准教授(公衆衛生学)は「成人後には体重が増えるのが一般的なので、体重が減った人は、何らかの健康障害が背景に隠れていると考えられる。体重が減っている人は自分の健康管理に注意が必要だ」と話している。
 
 
 
 
やせると肥満より危険、5キロ以上減死亡率1.4倍…厚労省調査
 
 
 
2009年4月23日   提供:読売新聞
 
 成人後に5キロ・グラム以上体重が減った中高年は男女とも、死亡する危険が1・3-1・4倍高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。
 体重が増えても死亡率増加との関係は認められなかった。肥満になると死亡率が上がるとする従来の研究とは反対の結果で、肥満の健康影響を重視する国の健診体制に一石を投じそうだ。
 研究班は、全国の40-69歳の男女約8万8000人を平均約13年間追跡調査。がんや循環器疾患など主な病気、ダイエットによる激やせなどによる影響を除いた上で、20歳時からの体重変化と死亡率との関係を年齢別に調べた。
 その結果、調査期間中に6494人が死亡した。このうち、5キロ・グラム以上体重が減少した人は、変化が小さかった人に比べ、男性で1・44倍、女性で1・33倍死亡率が高いことがわかった。
 一方、20歳時から5キロ・グラム以上体重が増加した男性は、死亡率が0・89倍に下がった。女性では変化が見られなかった。体重が10キロ・グラム以上増加した人で見ても、男女とも死亡率に大きな変化はなかった。
 これまでの複数の研究によると、極端な肥満は死亡率を上げる。しかし、日本人は外国人とは異なり、極端な肥満がもともと少なく、肥満が死亡率に与える影響が調査結果には反映しなかったとみられる。
 やせると死亡率が上がる原因は今回の調査からはわからなかったが、体重低下で免疫力が落ち、感染症などにかかりやすくなることが考えられる。分析した斉藤功・愛媛大准教授(公衆衛生学)は「成人後に5-10キロ・グラム程度太るのは自然な現象。肥満の危険性が強調されることが多いが、体重減少も重視しないといけない」と指摘している。

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2009/4/22 砂糖入り飲料と身体活動はインスリン抵抗性に独立して関連 m3.comより転載

砂糖入り飲料と身体活動はインスリン抵抗性に独立して関連
 
 
 
2009年4月22日   提供:Medscape
 
NHANES解析によれば、青少年において、砂糖入り飲料摂取および身体活動のレベルはインスリン抵抗性に関連する代謝パラメータおよび身体測定値と独立して関連することが示されている。
Laurie Barclay

【4月10日】
 
 砂糖入り飲料摂取および身体活動のレベルは青少年におけるインスリン抵抗性とそれぞれ独立して関連していることが、米国立健康統計センター(National Center for Health Statistics)が収集したNational Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) データの横断的解析結果から示された。この知見は『Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine』4月号に報告されている。
 「肥満、インスリン抵抗性、およびメタボリック・シンドロームに関連する2つの生活習慣行動とは、(1)高レベルの砂糖入り飲料摂取と(2)低レベルの身体活動である」とカリフォルニア大学デービス校医学部(University of California Davis School of Medicine)(サクラメント)のAndrew A. Bremer, MD, PhDらは記している。
 「したがって、食事の改善と一貫した運動は、これらの障害のリスクがあるか、または現在これらの障害の診断を受けている小児・青少年に小児科医が通常、推奨する事柄である。実験的研究からは、[砂糖入り飲料は] 満腹中枢反応の抑制等、エネルギーの固体カロリー摂取に比較した液体カロリーによる正のエネルギーバランスの促進、エネルギー恒常性の調節異常を通じ、エネルギー摂取量を増加させるほか、体重増加を誘発する可能性があるという仮説が裏付けられている」
 この研究の目的は、1999-2004年の期間にNHANESに参加した米国人青少年6967例からなる全国を代表する標本を用いて、インスリン抵抗性に関連する代謝パラメータおよび身体測定値と砂糖入り飲料摂取および身体活動のレベルとの関連性を検討することであった。被験者の年齢は12-19歳であった。
 砂糖入り飲料とは、高カロリーのソフトドリンク、コーラ、砂糖入り果実飲料などの砂糖入りの飲料と定義された。
 注目された曝露は砂糖入り飲料摂取と身体活動のレベルであり、主要エンドポイントはブドウ糖およびインスリンの濃度、インスリン抵抗性のホメオスタシスモデル評価(HOMA-IR)、全リポ蛋白質コレステロール濃度・高密度リポ蛋白質コレステロール濃度・低密度リポ蛋白質コレステロール濃度、トリグリセリド濃度、収縮期圧および拡張期圧、胴囲、年齢と性別に対する肥満指数(BMI)の百分位数であった。肥満指数は身長(m)の二乗で体重(kg)を割った数値として計算した。
 多変量線形回帰分析に基づけば、砂糖入り飲料摂取の増加はHOMA-IR、収縮期圧、胴囲、および年齢と性別に対する肥満指数の百分位数の上昇、ならびに高密度リポ蛋白質コレステロール濃度の低下と独立して関連した。身体活動レベルの上昇はHOMA-IR、低密度リポ蛋白質コレステロール濃度、およびトリグリセリド濃度の低下、ならびに高密度リポ蛋白質コレステロール濃度の上昇と独立して関連した。
 「低レベルの砂糖入り飲料摂取および高レベルの身体活動は、HOMA-IRおよびトリグリセリド濃度の低下ならびに高密度リポ蛋白質コレステロール濃度の上昇という互いの効果を改善し合うものとみられる」と同研究の著者らは記している。「青少年において、砂糖入り飲料摂取および身体活動のレベルはそれぞれ独立して、インスリン抵抗性に関連する代謝パラメータおよび身体測定値と関連している」
 この研究の限界としては、因果関係の判断を除外した横断的デザインであること、被験者の性的成熟度について補正できていないこと、本来的に限界のある質問票データを用いたことが挙げられる。
 「小児科集団において、食事の改善および一貫した運動が肥満、インスリン抵抗性、メタボリック・シンドロームの発生に及ぼす効果を直接検討するには、前向き研究が必要であるものの、小児科医は全般的健康を改善する取り組みにおいてこれらの生活習慣改善の奨励を継続すべきである」と同研究の著者らは結論付けている。
 
 この研究は、米国立衛生研究所(NIH)の一組織である米国立研究資源センター(National Center for Research Resources)およびNIH医学研究ロードマップ(Roadmap for Medical Research)の援助を受けている。同研究の著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。
 
Arch Pediatr Adolesc Med. 2009;163:328–335.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/4/20 大きなウエストサイズは心不全と関連 m3.comより転載

大きなウエストサイズは心不全と関連
 
 
 
2009年4月20日   提供:Medscape
 
BMIにかかわらず女性の大きなウエストサイズは心不全に関連し、男性ではウエストサイズとBMIの両者が心不全の予測因子であった
Laurie Barclay


【4月13日】
 
 体格指数(BMI)にかかわらず女性の大きなウエストサイズは心不全(HF)に関連し、男性ではウエストサイズとBMIの両者がHFの予測因子であるという研究結果が『Circulation Heart Failure』4月7日版オンライン早版に報告された。
 「肥満は[HF]発生率と関連する」とベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(マサチューセッツ州ボストン)のEmily B. Levitan, ScDらは記している。「我々は年齢別に[BMI]とHFとの関連の強さを検討し、BMIおよび腹囲(WC)の組み合わせとHFとの関連についても検討した」
 本研究の被験者は48-83歳の女性36,873名と45-79歳の男性43,487名であった。身長、体重、WCは被験者の自己申告とし、HFによる入院や死亡は行政登録(administrative register)で評価した。HFによる入院や死亡は1998年1月1日から2004年12月31日までの間に女性382名と男性718名に認められた。コックスの比例ハザードモデルでハザード比(HR)を算出した。
 四分位範囲によるBMI高値のHRは60歳の女性で1.39(95%信頼区間[CI] 1.15-1.68)、75歳の女性で1.13(95% CI 1.02-1.27)であった。それぞれ同じ年齢の男性におけるHRは1.54(95% CI 1.37-1.73)および1.25(95% CI 1.16–1.35)であった。
 BMIが25 kg/m2および30 kg/m2の女性では、WCが10 cm大きいとHF発生率がそれぞれ15%(95% CI 2%-31%)および18%(95% CI 4%-33%)高くなった。WCが70 cmおよび100 cmの場合、BMI 1 kg/m2の増加に伴うHRはそれぞれ1.00(95% CI 0.96-1.04)および1.01(95% CI 0.98-1.04)であった。
 BMIが25 kg/m2および30 kg/m2の男性では、WCが10 cm大きいとHF発生率がそれぞれ16%および18%高くなった。WCにかかわらず、BMIが1 kg/m2増加するとHF発生率は4%上昇した。
 「BMIとHFイベントとの関連の強さは年齢とともに低下した」と本研究の著者らは記している。「女性の場合、BMIにかかわらず大きなWCはHFに関連した。男性ではBMIとWCの両者がHFの予測因子であった」
 本研究の限界としては、試験集団の詳細な臨床データがないこと、外来治療のみのHFに対し本研究結果を一般化できないこと、HFの病因を判定したり、収縮機能障害を伴うHFと収縮機能が保たれたHFとを識別したりできないこと、肥満に伴う呼吸困難と浮腫によって肥満者のHFが過剰診断された可能性があること、身長、体重、ヒップサイズ、WCの自己申告値は臨床的な身体測定値に比べ正確性が低いこと、残余交絡(residual confounding)がある可能性が挙げられる。
 「今回の中年および高齢集団では、全身および腹部脂肪蓄積の両測定値がHFによる入院や死亡と関連していた」と本研究の著者らは結論付けている。
 
 2つのコホートの管理にはSwedish Research Council/Committee for infrastructureの助成金が用いられた。Levitan博士はSwedish Foundation for International Cooperation in Research and Higher Educationの助成金およびNational Institutes of Healthの助成金による支援を受けた。著者らは関連する金銭的関係がないことを公表している。
 
Circ Heart Fail. Published online April 7, 2009.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/4/17 肥満より高血圧対策を 循環器病予防で厚労省研究 m3.comより転載

肥満より高血圧対策を 循環器病予防で厚労省研究
 
 
 
2009年4月16日   提供:共同通信社
 
 心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、日本人の場合、肥満に重点を置いたメタボリック症候群対策より、高血圧への対策が重要だとする研究を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が16日発表した。
 40-69歳の男女約2万3000人を約11年追跡した疫学調査の結果、高血圧が原因で発症したと推定される循環器疾患がかなりの割合で存在した上、肥満でなくても高血圧や高血糖といった他のメタボ関連要因があると、心筋梗塞などの発症リスクがあることが分かった。
 日本の現行のメタボ診断は、腹囲のサイズの大きさが基準になっているため、研究班は「肥満でない人のリスクが見落とされる可能性がある」と指摘している。
 調査によると、追跡期間中に心筋梗塞や脳梗塞を発症した人のうち、男性48%、女性45%は高血圧が原因と推定された。
 一方、肥満以外のメタボ関連要因が1つあるために心筋梗塞などになったと推定された人は男性で13%、女性で11%おり、肥満でなくても一定のリスクがあることが分かった。

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2009/4/17 体重の8-13%減量が必要 メタボ改善の目標値 m3.comより転載

体重の8-13%減量が必要 メタボ改善の目標値
 
 
 
2009年4月16日   提供:共同通信社
 
 メタボリック症候群や予備軍の女性約300人の調査で、メタボ改善には体重の8-13%の減量が必要だと、筑波大の田中喜代次(たなか・きよじ)教授らのグループが15日、発表した。体重70キロの女性の場合、6-9キロの減量が目標値になる。
 これまで、心筋梗塞(こうそく)など肥満と関係する症状の改善には5-10%の減量が必要であることが知られていたが、日本人を対象に、メタボ改善に必要な減量レベルを調べた研究はなかったという。
 対象は、1999年から2006年にかけて減量指導を行った軽度から中程度の肥満で、メタボの要因である腹囲、脂質、血圧、血糖の異常値が少なくとも1つある、20代から60代の女性約300人。
 全体の72・8%に当たる225人が少なくとも1つの要因の改善に成功。減量率が8・1%以上だと成功率が79・6%まで高まり、逆に8・1%未満だと44・1%にとどまった。
 平均成功率が59・6%と低かった高血糖の改善では、13・2%以上の減量で、成功率が93・3%まで高まった。
 グループは「今回は女性だけの調査だが、男性の場合も、おおむね当てはまると考えられる」としている。

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2009/4/17 体格指数「BMIが22.5-25」死亡率最低 m3.comより転載

体格指数「BMIが22.5-25」死亡率最低

 
 
 
2009年4月17日   提供:読売新聞
 
世界90万人のデータ分析
 
 英国心臓財団などの研究グループは、肥満の程度を表す体格指数「BMI」が、22・5-25の人だと死亡率が最も低いとする研究成果を、英医学誌「ランセット」に発表した。
 BMIは、体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割った数。
 英国の研究グループは、BMIと死亡率との関係を調べている欧米を中心とした世界57の研究について、約90万人分のデータを分析した。その結果、BMIが22・5-25の範囲より高くても低くても、死亡率が増加した。
 この範囲を超えた場合、心臓病や糖尿病、腎臓病などが原因で死亡する人が多く、BMIが30-35だと2-4年、40-45だと8-10年、寿命が短かった。一方、BMIが22・5未満の場合には、呼吸器系の病気や肺がんなどで死亡する割合が高くなった。
 日本肥満学会は、日本人のBMIの標準値を22とし、18・5未満は「やせ」、25以上を肥満としている。

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2009/4/17 メタボに傾斜の特定健診 予備群見落とす恐れ 毎日jpより転載

メタボに傾斜の特定健診 予備群見落とす恐れ
 
 
 
2009年4月16日 毎日新聞 東京夕刊
 
 厚生労働省研究班の大規模調査で、メタボに注目した現在の特定健診では、予防が可能な病気の「予備群」を見落とす可能性が高いことが判明した。メタボ健診については、診断基準の科学的根拠の欠如、性急な制度導入による混乱などの問題が指摘されていたが、効果についても疑問が投げかけられた。
 研究班によると、肥満が保健指導につながる第一条件となっている日本の診断基準に基づくメタボが、死亡や循環器疾患発症に与える影響はあまり大きくない。むしろ、今回の調査では、血圧を正常値に抑えると、脳卒中の5割以上、循環器疾患による死亡の3割以上を予防できることが明らかになった。
 研究班の磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)は「日本では、メタボ対策で予防を目指す虚血性疾患による死亡者自体が少ない。日本人全体の健康を守るという観点からは、肥満対策だけではなく、肥満ではない人の健康対策にも積極的に取り組むべきだ」と話す。
 今回の調査人数は、メタボ対策と効果を分析した先行研究をはるかに上回るほか、がんなどメタボ以外の病気による死亡も網羅している。現在の特定健診の行方を左右する重要なデータと受け止める必要がありそうだ。【永山悦子】

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2009/4/17 メタボ:死亡率との関係調査 肥満でなくても危険性大−−厚労省研究班 毎日jpより転載

メタボ:死亡率との関係調査 肥満でなくても危険性大−−厚労省研究班
 
 
 
2009年4月16日 毎日新聞 東京夕刊
 
 ◇メタボ重点健診に疑問
 
 厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター部長)が全国の40〜69歳の男女約3万人を対象に実施した大規模調査で、肥満でなくても血圧や血糖値など血液検査値に異常があれば、死亡の危険性が高まることが明らかになり、日本循環器学会誌などに発表した。
 国は昨年度からメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策を目的に肥満に重点を置いた特定健診を始めたが、研究班は「メタボ健診だけでは、太っていなくても病気を発症する危険性がある多くの人を見逃す危険性がある」と指摘。特定健診は導入後3年で見直しされる予定で、今後の議論の大きな根拠になる可能性が高い。
 メタボと死亡率の関係について、10都府県の3万4000人を約13年追跡した。日本人を対象にした同様の調査では、最大規模という。心筋梗塞(こうそく)など虚血性心疾患は、メタボの場合、男性で約3倍、女性で約2倍、死亡する危険性が高かったが、肥満ではない人でも血圧や血糖値などが診断基準を超えた場合、死亡の危険性はメタボの人と同様に高かった。病気の種類を問わない男性全体の死亡率もメタボの有無による違いはなかった。
 また、8県の2万3000人を対象に実施した分析では、虚血性心疾患の患者のうち、高血圧が原因で発症したと推測されるのは全体の5割近くに上った。一方、メタボによって発症した割合は2割未満にすぎず、メタボ対策の効果は限定的とみられる。日本人の死因の第1位であるがんの発症にもメタボの有無は関係なかった。
 津金部長は「肥満重点の対策で期待できる効果は小さく、禁煙や血圧の管理など効果が期待できる対策を推進すべきだ。今回のデータを健診制度を見直す際に役立ててもらいたい」と話す。【永山悦子】
 
==============
 
 ■ことば
 
 ◇特定健診
 
 メタボ対策による医療費削減を目的に、08年度から始まった。会社や国民健康保険などの医療保険者に実施が義務づけられている。健康悪化は腹部肥満が原因との学説に基づき、腹囲や、身長と体重で計算する体格指数(BMI)が基準値を超えたうえ、血圧、血糖値、血中脂質の血液検査値が基準値を超えた場合、特定保健指導を受けることになる。原則として40〜74歳の被保険者と被扶養者が対象。
 

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2009/4/16 メタボ女性の減量目標「体重の8〜13%が妥当」…筑波大 @nifty.comより転載

メタボ女性の減量目標「体重の8〜13%が妥当」…筑波大
 
 
 
2009年4月15日(水)22時59分配信 読売新聞
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の日本人女性が、腹部肥満や高血糖などの症状を改善するには、体重の8〜13%の減量が望ましいことを筑波大の研究チームが割り出し、15日発表した。
 成果は米国の医学誌に掲載された。
 茨城県内の病院で、食事制限や運動などの減量指導を3か月間受けた20代〜60代の女性309人を対象に、メタボ指標である〈1〉腹部肥満〈2〉高血糖〈3〉高血圧〈4〉脂質異常−−の改善と、減量率との関係を詳しく調べた。
 平均減量率は11・9%で、全体の72・8%(225人)が何らかの症状の改善に成功。減量率8・1%を境に、成功率に大差が生じることも分かった。個別症状をみると、腹部肥満は減量率13%、高血糖は同13・2%で成功率が高まった。高血圧と脂質異常は、減量率との関連は薄かった。

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2009/4/14 発熱する脂肪、大人の体にも存在 米医学誌掲載 asahi.comより転載

発熱する脂肪、大人の体にも存在 米医学誌掲載
 
 
 
2009年4月14日1時4分 朝日新聞
 
【ワシントン=勝田敏彦】
 
 体内であまったエネルギーをため込むのではなく、消費して熱を出す脂肪組織が大人の体にあることが、欧米の研究でわかった。やせた人はこの組織がより活性化されており、この性質を利用すると肥満解消の新しい手法になる可能性がある。米医学誌最新号に論文3本が掲載され、注目を集めている。
 脂肪組織には2種類ある。多くは余ったエネルギーを脂肪としてためる白色脂肪組織で、人間の新生児や寒さに弱いネズミの仲間にある褐色脂肪組織は寒いときにエネルギーを出して体温を維持する。新生児の褐色脂肪は、体を動かして体温を上げられるようになると、消えると考えられていた。
 ところが、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されたオランダチームの論文によると、健康な大人を陽電子放射断層撮影(PET)などで調べたところ、室温で見つからない活性化した褐色脂肪組織が、寒い部屋で2時間ほど過ごした後では背中の上部などに見つかった。やせた人は太った人に比べて4倍ほど活発だった。
 別の米チームの検査でも、やせた人は褐色脂肪組織が見つかる確率が太った人に比べ1.4倍ほど高かった。
 米国立保健研究所(NIH)のフランセスコ・セリ博士は同誌に「薬や温度調節で褐色脂肪組織を活性化させられれば、余分なカロリーの消費手段になりえる」との期待を示した。
 

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2009/4/11 高校生4割、習慣病の予備軍 テレビの時間と血圧関係 asahi.comより転載

高校生4割、習慣病の予備軍 テレビの時間と血圧関係
 
 
 
2009年4月11日9時56分 朝日新聞

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 高校生の4割超が、高血圧や高中性脂肪、高血糖など何らかの基準値を超え、生活習慣病予備軍になっていることが、厚生労働省研究班(班長、吉永正夫・国立病院機構鹿児島医療センター小児科部長)の調査でわかった。テレビの視聴時間が長かったり、朝食を抜いたりする生徒は、値がより悪かった。
 千葉、富山、鹿児島の3県の高校生男女1500人を対象に06〜08年度、身長や体重、血圧、血液、生活習慣などを調べた。うち、1257人から中性脂肪や空腹時血糖、空腹時インスリン、尿酸、善玉コレステロールなどのデータを得た。これほどの大規模調査は初めて。
 これまで、思春期の生活習慣病の基準値はなく、研究班で成人の値を参考に基準を作った。各項目で値の悪い方から1割を高血圧症、高中性脂肪などの「生活習慣病」と定義。30代以降に重い生活習慣病になるのを防ぐため、成人の値より厳しめになった。
 その結果、内臓肥満、高血圧、高中性脂肪、低善玉コレステロール血症、空腹時高血糖の五つで、男子の44%が一つ以上で基準値を超え、三つ以上超えた人も5%いた。女子では一つ以上が42%、三つ以上も3%いた。
 また、テレビの視聴時間が長いほど血圧や血糖の値が悪かった。男子では朝食を食べない生徒ほど内臓肥満になりやすかった。母親の体格指数(BMI)が高い生徒の内臓肥満度も高かった。
 調査班は、(1)運動系部活への参加か、休日に60分以上の運動(2)テレビの視聴時間は平日50分以内、休日100分以内(3)朝食を毎日とる(4)腹囲が80センチを超えたら、医師に相談、などの提言をまとめた。
 調査結果は、17日に奈良市で開かれる日本小児科学会で発表される。(坪谷英紀)
 

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2009/4/10 メタボ解消で30代男性「モテたい」 cabrain.netより転載

メタボ解消で30代男性「モテたい」
 
 
 
更新:2009/04/09 21:24   キャリアブレイン
 
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)について気にしている人のうち、定期的な運動や食事のバランスに気を使っている人の割合は64.2%であることが、マーケティング会社「ヤフーバリューインサイト」(本社・東京都中野区)の調査で分かった。メタボの解消や予防で手にしたい成果では、すべての年齢層で「健康、長生き」がトップだったが、30歳代男性では「モテたい」を挙げる人も多かった。
 調査は2月11、12の両日、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県に住む30−69歳の男女1382人を対象にインターネット上で実施。「自分がメタボまたはメタボ予備軍であると感じて体型や健康を(「とても」または「やや」)気にしている」800人から有効回答を得た。

 メタボを気にし始めたきっかけを聞いたところ、「自分の体型・スタイルを見て」が53.1%と過半数を占め、「服などのサイズが合わなくなった」(13.3%)がこれに続いた。「メタボ健診の結果から」「メタボ健診以外の健診の結果から」「医師の指導があった」を合わせても2割に満たなかった。
 これを性別・年齢別に見ると、「自分の体型・スタイルを見て」と答えた人の割合は、男性では年齢層が高くなるほど減少したのに対し、女性では40歳代が70.0%で最多だった。

 メタボを気にしている人の意識では、「本気でメタボを解消したいと思っている」が67.9%(「とても当てはまる」と「やや当てはまる」)。また、定期的な運動や食事のコントロールを実践している人は64.2%で、その内訳は「食事・カロリーコントロール中心派」34.5%、「飲食・運動バランス派」18.0%、「定期的な運動中心派」11.8%だった。

 「本気でメタボを解消したいと思っている」に「全く当てはまらない」と答えた人を除いた789人に対し、メタボの解消や予防で手にしたい成果について尋ねたところ(複数回答)、「病気になりたくない、長生きしたい」が84.2%に上り、次いで「メタボキャラ扱いされたくない」(15.8%)、「家族に認められたい」(9.0%)、「モテたい」(6.7%)が続いた。このうち、「モテたい」と答えた人を性別・年齢別に見ると、30歳代男性が23.0%で突出して多かった。

 このほか、特定保健用食品の購入頻度については、「時折購入する」が38.8%と最多で、以下は「ほとんど購入しない、または購入したことがない」(28.9%)、「あまり購入しない」(25.0%)、「頻繁に購入する」(7.4%)の順だった。
 
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/

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2009/4/9 やってみよう! 肥満気にせず食べたい! YOMIURI ONLINEより転載

やってみよう!
 
 
 
肥満気にせず食べたい!
 
2009年4月9日  読売新聞)
 
 食べるのが大好きな私。でもつい食べ過ぎては太ってしまうのが悩み。いくら食べても太らない、そんな都合の良い食事の仕方は果たしてないものでしょうか?
 
満腹感を調整

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大皿いっぱいに盛られたうどんを食べる白田さん(大阪市中央区で)=永井哲朗撮影
 
 大食いで頭に浮かんだのが、テレビで見かける大食いタレント。大将格で2年前に大会を引退した「ジャイアント白田」こと白田信幸さん(29)に、ずばり聞いてみた。
 なんで、そんなに食べても太らないの?
 「大会の前は、2か月半前からトレーニングして特別に胃を大きくするんです。決して普段から、たくさん食べているわけではありません」
 えっ。普段は大食いじゃないの。
 195センチ、90キロ・グラムの白田さん。大会前には1日1食、胃の限界まで食べて、ひたすら胃を大きくしていた。日ごとに量を増やし、時間をかけて胃の筋肉を伸ばすのだそうだ。「胃に13キロ・グラム入るまで広げられれば、ほぼ優勝は確実」と白田さん。ご飯で茶わん80〜90杯分に相当する、想像を絶する量だ。
 しかし、おなかいっぱい食べれば、胃壁の拡張を伝える迷走神経への刺激と、食べ物から吸収した血液中の糖分やアミノ酸、脂肪酸などが脳に達することで、満腹感が生じる。普通はそれ以上、食べられなくなるはずだ。
 「(満腹でこれ以上入らないと)脳が拒否しても、トレーニングの時には意志で克服して(笑)食べ続ける」と白田さん。食べても腸での栄養分の吸収には限度があるので、太ることはなかったという。
 太って腹部に脂肪がつくと、胃を大きくするのに邪魔になる。このため、普段はむしろ、おなかに脂肪をつけないよう、小食で過ごすのだそうだ。
 
「早食い」は禁物
 
 白田さんがテレビで見せていた「食べても太らない体」は、満腹感、空腹感をコントロールできる人並み外れた強固な意志と胃腸があってこそのものらしい。これに対し、「一般に太っている人は、空腹感や満腹感がずれてしまって、食欲をコントロールできない人が多い」と言うのは、肥満症治療の第一人者、大分大内科教授の吉松博信さんだ。
 吉松さんによると、肥満症の人の大多数は「早食い」。脳が満腹を感じるより早く、必要以上の量の食べ物を口に入れてしまう。さらに、「甘い物は別腹」など、「おいしいものを食べたい」という人間の欲求が勝り、本来、生物が持っている満腹感を狂わせてしまうのだという。
 長年身に着いた「早食い」習慣は、そう簡単には変えられない。そんな人に、吉松さんが勧めるのが、「そしゃく法」だ。
 よくかむと、満腹感をもたらす神経ヒスタミンという物質が脳内に分泌される。食べるのに時間がかかるため、少量なのに満腹を感じてしまう。一石二鳥というわけだ。
 さっそく記者もやってみよう。 (館林牧子)
 
時間かけて「かむ」

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 ▼吉松さんが勧める「そしゃく法」
 
 食べる時に、メモ帳を置き、1口30回と決めて、うまくいけば○、できなければ×印をつける。1口ごとに書くので、かむことに意識も集中し、時間がかかるので、食事もゆっくりになる。食事の開始時刻と終了時刻も書いておく。
 記者も、やってみた。数回かむと、食べ物をのどに流し込みたい欲求にかられる。1口の量を少なめにし、のみ込みそうになったら、食べ物を舌で押し戻すようにするとうまくいった。問題は、続けられるかどうかだ。
 

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2009/4/7 連載:レセプトを読み解く 「デブは病気がち」の真偽を検証する NM onlineより転載

連載:レセプトを読み解く
 
 
 
連載の紹介
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からレセプトや健診データを預かり、データの管理や分析を行っている。同社独自の技術で、個々人の受療動向や病態の変化を経時的に追跡できる点が特徴だ。1000万件を超える膨大なデータの分析から、同社社長の木村氏が、医療の「今」をあぶり出す。
筆者プロフィール
木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)
きむらしんや氏。1981年京都産業大学外国語学部卒業。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。
2009. 4. 6 日経メディカル
 
「デブは病気がち」の真偽を検証する
 では、まず肥満の有無と受療動向の関係を見てみましょう。

 今回調べた3万人超の対象者は、先ほども書いたように当社が健診データを把握している人ですので、彼らが2007年の1年間に医療機関を受診しているとは限りません。そこで肥満者と非肥満者に分けて、医療機関を受診したか否かを調べたのが、浮フ「受療率」の数字です。2007年に医療機関を受診した割合ということになります。
 
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 これを見ると、肥満の人の方が概ね受療率が高いことが分かります。特に差が顕著なのは50歳代男性です。

 でも、なぜか40歳代の女性では、非肥満群の方が受療率が高いという逆転現象が起こっています。つまり、少なくとも40歳代の女性では、太っている人の方が病院にかかる率が(若干ですが)低いということになります。

 でも、これを受療日数や、かかった医療費で見てみると、また話が違ってきます。受療率で見ると逆転していた40歳代女性も、1人当たりの受療日数は肥満者の方が1.3倍高く、年間医療費に至っては1.6倍です。受療率の微々たる差は消し飛んでしまいます。肥満者の方が受療日数や年間医療費が高いのは、すべての性別・年代で共通した傾向でした。

 年間医療費と受療日数は相関関係にありますが、加えて肥満者では、1日当たり医療費も高くなっていました。これは受療理由になった「疾患の種類」によるのではないかと考えられます。例えば、非肥満者が医者に行くのはかぜの時くらいだが、肥満者の多くは高血圧で定期通院しているとすれば、1日当たりの医療費は、処方される薬の薬剤料だけでも大きな差になることが予想されます。
 ということで、次に疾患別に受療率を調べて、受療率のオッズ比を計算してみました。

 例えば、40歳代男性(n=10640)でいうと、肥満群(n=3616)で高血圧で医療機関を受診しているのは755人ですから、受療率は16.1%になります。対して、非肥満群(n=7024)ですと、高血圧での受診は569人なので受療率は5.8%。オッズ比を計算すると3.1です。40歳代男性では、肥満のある人の方が、高血圧での受療率が3.1倍高いわけです。

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 4種類の生活習慣病について、同様の計算をしたのが浮ナす。大きな文字サイズで書いてある数字がオッズ比で、その下のvsを挟んだ2つのパーセンテージが、オッズ比算出の元になった肥満群と非肥満群のそれぞれの受療率です。

 いずれの疾患でも、すべての群で、同等を示す「1」を大きく上回っています。やはり「デブは生活習慣病になりやすい」のは間違いありません。

 ただ少し面白いのは、40歳代と50歳代を比べると、総じて50歳代の方がオッズ比が低いことです。受療率の%に関しては、肥満・非肥満を問わず50歳代の方が高めであることを考え合わせると、40歳代→50歳代と年齢が高まることで、生活習慣病の発症に対する「肥満」の寄与度が下がるのではないかと考えられます。

 この考察から教訓を得るとすれば、太り気味の人が生活習慣病の予防のためにダイエットをするのであれば、50歳になる前に(40歳代のうちに)実行しておくべき――ということになるでしょうか。

 最後に、40歳代男性でオッズ比が高かった疾患をランキングしてみました。先に上げた4つの生活習慣病のほか、脂肪肝、狭心症、痛風・高尿酸血症あたりが上位にランクしているのは理解できますし、腰痛症や逆流性食道炎くらいまでは、まあ、そうかとな、とは思います。

 でも、オッズ比はさほど高くないとはいえ、うつ病や不眠症、足白癬となってくると、よく理解できません。しかも、急性気管支炎、インフルエンザ、咽頭炎、かぜといった比較的身近な病気も、肥満者に多い傾向にあるようです。アレルギー性鼻炎もそうです。そういえば、太っている人がマスクしている姿をよく見かけるような気も…。

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結論。「デブは病気がち」は、やっぱり本当でした。
 
 

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2009/4/7 女性の肥満度:BMI、日本だけ「減少」 やせ願望?専門家、悪影響を指摘 毎日jpより転載

女性の肥満度:BMI、日本だけ「減少」 やせ願望?専門家、悪影響を指摘
 
 
 
2009年4月7日 毎日新聞 東京夕刊
 
 ◇10代後半から20代にかけ
 
 日本人女性の肥満度を示す体格指数(BMI)が、10代後半から20代にかけて減少に転じ、他国では見られない特有の傾向であることが、菅原歩美・筑波大研究員(内分泌代謝科)らのチームの研究で分かった。米疫学誌の5月号に発表する。菅原さんは「やせていることのイメージは良いが、実際は健康や出産への悪影響が指摘されている」と話す。
 一般に、BMIは6歳ごろから増加する。日本の国民健康・栄養調査と、同様の調査を持つ米国、韓国のデータを調べたところ、米国男女と韓国、日本の男性は、10歳以降はBMIが増え続け、韓国女性は18歳ごろ増加が止まり、20代は横ばいだった。一方、日本女性は、15歳ごろ増加が止まり、20代は年齢とともに減少した。
 また、58年以降の日本女性のBMIを解析した結果、50〜59年生まれの女性が10代後半から20代前半だった70年ごろ、一斉にBMIが減り始めた。
 若い女性のやせは、摂食障害やうつ傾向、骨密度の低下を起こしやすく、出産時に低出生体重児になる確率が高い。曽根博仁・同大教授は「やせることを勧める風潮が強いが、若い女性のやせは深刻だ。70年ごろを境にやせ願望が強まった背景を探りたい」と話す。【永山悦子】
 
==============
 
 ■ことば
 
 ◇BMI(体格指数)
 
 国際的に肥満度を示す指標として使われ、体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で算出。日本肥満学会は18.5未満をやせ、22を標準、25以上を肥満とする。
 

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2009/4/3 咀嚼:よくかむ習慣、給食から 肥満児の体重減など効果 毎日jpより転載

咀嚼:よくかむ習慣、給食から 肥満児の体重減など効果
 
 
 
 ◇装置で回数測定し記録/歯ごたえある食材多用
 
 
2009年4月3日 毎日新聞 東京朝刊
 
 軟らかい食べ物を取るようになり、現代人は咀嚼(そしゃく)回数が激減している。よくかむことは虫歯や肥満の予防につながる。子供のころからよくかんで食べる習慣を身に着けさせようと、学校給食の現場で見直しが始まっている。【足立旬子】
 「いただきます」。児童がU字形のセンサーをあごに装着し、給食を食べ始めた。かむ回数に合わせて、液晶画面にその数字が上乗せされる。3月上旬、長野県喬木(たかぎ)村の喬木第二小6年生の教室で、養護教諭の安富和子さん(54)が児童の間を回り、「1口30回」かむよう話しかけていた。
 装置は咀嚼回数をカウントする「かみかみセンサー」。安富さんと県飯田工業高の高田直人教諭(45)が1年かけて開発し、昨年7月に商品化された。
 この日のメニューは、ドライカレー、シーフードサラダ、ミートボールなど。10分で食べ終える児童もいれば、20分かけてゆっくり食べる児童も。カウンターの記録は700〜1000回と幅広い。食べ終わると、給食でかかった時間と回数を教室の壁に張った紙に書きこんでいた。
 児童からは「かみかみセンサーを着けて食べると楽しい」「ご飯が甘く感じられるようになった」などの声が上がった。
 
 ■食べ方に異変
 
 安富さんが子供の食べ方がおかしいと感じたのは8年前。前任の赤穂南小(駒ケ根市)で、給食時間に前歯でかんでもなかなかのみ込めず、いつまでも、もぐもぐとしていた。
 かみ合わせの力である咬(こう)合(ごう)力は一般に体重と同じぐらいとされるが、2年生で最も弱い児童は13・6キロしかなかった。この児童の体重は25キロだった。
 かむという行為の変化は、長野県の子供に限ったことではない。日本咀嚼学会の斎藤滋・元理事長の調査では、弥生時代に生きた大人は1回の食事に51分をかけて3990回かんでいたと推計されている。一方、現代人の食事時間は11分、咀嚼回数は620回と5分の1〜6分の1に激減した。
 
 ■男子、特に早食い
 
 かむ回数を計測したいと考えた安富さんらはセンサーを開発し、2〜6年生264人の咀嚼回数と食事時間を調査した。かむ回数は平均1376回で、24・6分かけて食べていた。
 咀嚼回数は学年間でほとんど差はなかったが、食べる時間は高学年ほど早く、6年生は2年生に比べて約4分短かった。発育途中の低学年は食事に時間がかかるためだ。男子はかむ回数が女子より100回少ない約1300回、時間は2分短い23・6分だった。
 肥満児とそうでない児童を比べると、肥満児の食事時間が約3分早かった。肥満児は満腹と感じる前にご飯をかきこんでしまうのが理由だ。
 安富さんは咬合力を強化するため、大豆をいって10〜15粒を30日間、2年生に毎日食べさせた。その結果、当初より約10キロ増の44・2キロに上昇した。
 給食メニューも同時に見直した。歯応えのあるゴボウやニンジンなどを入れた「カミカミサラダ」を考案した。野菜を厚く切り、豆もたくさん使う。
 
 ■家でも実践して
 
 授業や行事で十分な給食時間を確保するのは難しいが、東京都足立区教育委員会は、1月の全国学校給食週間に区内のすべての小中学校109校で給食時間を従来より5分延長した。食べ残し(重量ベース)はその前より小学校で平均3%、中学校で4%減ったという。
 区教委担当者は「時間を長くしたことに加え、教師が残さないよう声かけしたことも影響した」と分析する。
 安富さんの調査では、センサーを学校だけでなく家庭で装着した肥満児童は早食いをやめ、約5カ月で体重が3キロ減った。逆に、給食でかむ回数も時間も倍に増えた肥満児童がいたが、体重は減らなかった。家庭では自由に食べていた。
 「学校、家庭双方での取り組みが大切。ゆっくりと時間をかけ会話を楽しみながら食べてほしい」。安富さんの願いだ。
 

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2009/4/2 太らない体になりたい! YOMIURI ONLINEより転載

太らない体になりたい!



2009年4月2日  読売新聞)
 
 太り気味なので、何か運動したい。一生太らない体になる運動があると聞いたんだけど、そんなのあるの?

まずスクワット
 
 あえて断言しましょう。あります! 
 筋肉トレーニング、それも、スロートレーニング(略して「スロトレ」)がそれ。
 「なんだ、それなら聞いたことある。でも、スロー(ゆっくり)で楽な運動で本当にやせるの?」。そんな声が聞こえてきそうだ。
 「スローだから楽、というのはまったくの誤解。スロトレは、『手っ取り早くきつくする運動』と言えます」
 「一生太らない体のつくり方」(エクスナレッジ刊)の著者で、ボディービルダーでもある東大教授(身体運動科学)の石井直方(なおかた)さんはそう説明する。
 たとえば、太ももの筋肉を主に鍛えるスクワットの場合、ゆっくりした動作でひざを屈伸する。ひざを曲げきったり、伸ばしきったりせず、運動の間中、ずっと筋肉の緊張を保つのがポイントだ=イラスト参照。これが結構キツイ。
 筋肉が緊張して血流が制限され続けると、脳が「大きな負荷がかかった」と錯覚を起こす。すると脳は成長ホルモンを分泌させ、筋肉が大きくなる、という仕組みだ。

「基礎代謝」カギ

 「ゆっくりできつい」ことが実感しにくい人は、試しに、長い階段を一段飛びで、ゆっくり上ってみよう。勢いをつけて上るより、はるかに太ももの筋肉が疲れるはずだ。
 でも、筋肉を大きくすると、なぜやせるのだろうか。ジョギングなどの有酸素運動の方が効果があるのでは?
 「その秘密は、基礎代謝にあります」と石井さん。
 やせるためには、食事から摂取したエネルギー量を、運動などで消費するエネルギーが上回ることが必要。ところが、人が1日に消費するエネルギーのうち、運動で燃やすのは3割程度に過ぎない。7割程度は、実は「基礎代謝」による消費なのだそうだ。
 基礎代謝とは、生命を維持するために体が消費するエネルギーのこと。筋肉や肝臓、腎臓などは、じっとしている間もエネルギーを消費している。うち最も多い3割は、筋肉による消費。つまり、筋肉が大きければ大きいほど、効率的に脂肪が燃えるわけだ。

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腕立て伏せもバーを使ってゆっくり行うことで効果アップ(東京・町田市のよみうり・日本テレビ文化センター町田で)=川口正峰撮影

 中年以降、食事や運動の量は変わらないのに太ってしまうのも、筋肉が減って基礎代謝が下がるから――。ということは、「一生太らない体」を作るには、筋トレをずっと続けなきゃダメってこと? 
 「その通り。スロトレなら軽い負荷でできるため、関節を痛めず、心臓などへの負担も軽い。続けられる筋トレなのです」と石井さん。
 朝に運動すると、その後一日中、代謝の高い状態が続く、という研究もあるそうだ。スロトレの後に有酸素運動をすると、さらに効果的だという。(山口博弥)

スローな筋トレ効果あり


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 スクワットなら、3秒から5秒ほどかけてひざを曲げ、同じ時間をかけて立ち上がる。ひざを伸ばしきらずに止まり、また曲げる。これを繰り返す。10〜15回やったら筋肉が熱くなり、つらくなる程度が目安。楽な場合はダンベルなどを持ってやると良い。毎日ではなくても、週に2、3回やれば効果はある。
 写真は、上腕三頭筋(二の腕)を鍛える運動。バーに手をついて体重をかけながら、スクワットを行う時と同様に、ゆっくりと時間をかけて腕の筋肉を曲げ伸ばしする。
 

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2009/4/2 脂肪:細胞内での分解に「自食作用」関与…日米チーム発見 毎日jpより転載

脂肪:細胞内での分解に「自食作用」関与…日米チーム発見
 
 
 
2009年4月2日 毎日新聞 2時30分(最終更新 4月2日 10時53分)
 
 細胞内の脂肪を分解する新しい仕組みを日米の研究チームが発見し、1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。たんぱく質分解のときに起きる「オートファジー」(自食作用)という仕組みが、脂肪分解にも寄与しているのが分かった。肥満治療薬の開発に役立つ可能性があるという。
 オートファジーは、飢餓状態になった生物は、細胞内のたんぱく質を膜で包んでアミノ酸に分解し、エネルギーを得たりする仕組みとして知られる。研究チームが、マウスの肝細胞を観察したところ、飢餓状態になると、膜が現れて細胞内の脂肪を包み込み、リソソームという小器官が結合して分解するのを発見した。脂肪の周りには、オートファジーに不可欠なたんぱく質が存在していた。【永山悦子】
 

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2009/3/27 男女とも肺機能障害はメタボリックシンドロームに関連する m3.comより転載

男女とも肺機能障害はメタボリックシンドロームに関連する

 
 
 
2009年3月27日   提供:Medscape
 
肺機能障害とメタボリックシンドロームは性別にかかわらず独立した関係にあり、その主な要因は腹部肥満であることが地域集団の研究で明らかにされた。
Laurie Barclay


【3月17日】
 
 肺機能障害とメタボリックシンドロームは性別にかかわらず独立した関係にあり、その主な要因は腹部肥満である。このような横断的地域集団研究の結果が『American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine』3月号に報告された。
 「心血管疾患の罹患リスクとそれによる死亡リスクの上昇は、肺機能障害とメタボリックシンドロームの両方と関連があった」とパリ第7 大学ドゥニ・ディドロ (フランス)、INSERM U700のNathalie Leone, MDらは書く。「肺機能とメタボリックシンドロームの関係に関するデータは乏しい」。
 同研究の目的はメタボリックシンドロームの構成要素に基づいて肺機能障害のリスクを評価することであった。対象症例は1999年から2006年の間にパリ検査予防臨床センター (Paris Investigations Préventives et Cliniques Center) において評価された男女121,965例であった。
 肺機能障害は正常下限値の1秒率 (FEV1) または努力肺活量 (FVC) と定義し、メタボリックシンドロームは米国心臓協会と心臓・肺・血液研究所の基準により判定した。肺機能障害と個々のメタボリックシンドローム要素の関連はロジスティック回帰モデルと主成分分析により評価した。
 その結果、年齢、性別、喫煙状況、飲酒、教育水準、BMI、余暇時の身体活動、心血管疾患歴にかかわらず、肺機能障害はメタボリックシンドロームと関連があった (有病率15.0%)。FEV1のオッズ比 (OR) は1.28 (95%信頼区間 [CI], 1.20-1.37) であり、FVCは1.41 (95% CI, 1.31-1.51) であった。
 因子分析では肺機能障害を予測する3つの因子が浮上した。それは「脂質」 (高比重リポ蛋白 [HDL] コレステロール値の低下、中性脂肪値の上昇)、「血糖-血圧」 (空腹時高血糖、高血圧)、「腹部肥満」(腹囲の増大) である。3因子はすべて肺機能と逆相関関係にあったが、腹部肥満は肺機能障害の最も強い予測因子であった (FEV1のORは1.94 [95% CI, 1.80- 2.09]、FVCのORは2.11 [95% CI, 1.95-2.29] )。結果は男女とも同様であった。
 「肺機能障害とメタボリックシンドロームは男女とも独立した関係にあり、その主な要因は腹部肥満である」と著者らは書く。「基礎メカニズムを明らかにするためにはさらに研究が必要とされる」。
 付随の論説記事でアリゾナ大学 (トゥーソン) のPaul Enright, MDは、スパイロメトリー検査前に必ず腹囲測定を行うためのエビデンスがそろった、と述べる。
 「この報告を読んだ医師が肥満の影響を考慮するように、腹部肥満についてもっとクローズアップすることもできた」とEnright博士は書く。「ウエストサイズは簡単に測定できる。胃の辺りの筋肉を緩めた状態でへそ周りの長さを巻尺で測り、次にウエスト/ヒップ比や腹高などの肥満指標を測ればいい」。
 
 国民健康保険基金 (Caisse Nationale d'Assurance Maladie) およびパリ一次医療保険基金(Caisse Primaire d'Assurance Maladie de Paris) が同研究を支援した。著者らとEnright博士は同研究に関連する金銭関係はないと報告している。
 
Am J Respir Crit Care Med. 2009;179:432-433, 509-516.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/3/10 メタボは肝がんリスク高く イソフラボンも関連か m3.comより転載

メタボは肝がんリスク高く イソフラボンも関連か

 
 
 
2009年3月10日   提供:共同通信社
 
 肝臓がんのなりやすさと関連する要因を厚生労働省研究班(主任研究者津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が疫学調査で分析したところ、メタボリック症候群につながる肥満や高血糖だとリスクが高まり、女性では、大豆食品に豊富に含まれるイソフラボンの摂取が関連する可能性が、10日明らかになった。
 研究班は「がん症例が少なく、結果がすべての人に当てはまるとはまだ言えない。だが肝がん患者の約8割を占める肝炎ウイルス感染者には、生活習慣を見直す参考になるのでは」としている。
 調査は、新潟など6府県の40-69歳の男女約2万人を1993年から最長2006年まで追跡。この間に102人(男67人、女35人)が肝臓がんになった。
 メタボリック症候群につながる高血圧など計5つの要因との関連を調べたところ、過体重(肥満)と高血糖が重なると、何の要因もない人に比べ肝がんのリスクが3.4倍になった。
 イソフラボンは、食事内容から割り出した摂取量によってリスクを検討。男性は関連がなかったが、女性では、摂取量が最多(一日当たり豆腐なら100グラム以上)のグループのリスクは、最少(同50グラム未満)グループの最大3.9倍だった。
 倉橋典絵(くらはし・のりえ)国立がんセンター研究員は「イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ており、もともと肝がんの予防作用があるとされるエストロゲンの働きを妨げる可能性があるのではないか」と話している。

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2009/3/1 メタボ「腹囲」偏重に異議…厚労省研究班「関連強くない」 YOMIURI ONLINEより転載

メタボ「腹囲」偏重に異議…厚労省研究班「関連強くない」

 
 
 
2009年3月1日  読売新聞)

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準は、腹囲が男性85センチ以上、女性で90センチ以上あることを必須条件としているのに対し、単に腹囲が大きいだけでは生活習慣病の危険要因としては不十分という調査結果を、下方浩史・国立長寿医療センター(愛知県大府市)研究所部長を班長とする厚生労働省研究班がまとめた。
 メタボ基準を巡っては、男性の腹囲が女性より厳しいことなどについて異論が続出しており、今回の結果も見直し論議に一石を投じそうだ。
 研究班では、無作為に選んだ愛知県内の40〜82歳の男女3253人について、内臓脂肪の断面積をコンピューター断層撮影法(CT)で計測。内臓脂肪面積が100平方センチ以上の肥満の人とそれ未満の人で、2000年から6年間、心臓病や脳卒中を引き起こす動脈硬化の進み具合を、心臓の冠動脈や脳血管の梗塞(こうそく)の有無など6項目で比較した。
 肥満の人は、そうでない人に比べ、動脈硬化のある人の割合が、心臓の冠動脈は女性では約1・2倍だが男性では差がみられず、脳内の細い血管は男性は約1・2倍だったが女性では差はあまりなかった。6項目すべてで差は1・5倍未満にとどまり、「全体として関連はそれほど強くない」(下方部長)と分析された。
 メタボの基準では内臓脂肪面積が100平方センチ以上の場合に危険が高まるとして、それに該当する腹囲(男性85センチ以上、女性90センチ以上)が定められた。今年度始まった「特定健診」(メタボ健診)では、腹囲が基準を超えていなければ、血圧、血糖値、脂質のすべてに異常があっても、指導の対象にならない。
 

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2009/2/27 栄養士による電話カウンセリングも体重減量に有効 m3.comより転載

栄養士による電話カウンセリングも体重減量に有効

 
 
 
2009年2月27日   提供:Medscape
 
減量を試みる肥満患者の生活習慣改善支援の方法として、栄養士の電話による頻繁な接触が面談カウンセリングと同等の効果があった
Laurie Barclay


【2月20日】

 減量を試みる肥満患者の生活習慣改善支援の方法として、栄養士の電話による頻繁な接触が面談カウンセリングと同等の効果があったという6カ月間のランダム化オープンラベル試験の結果が、『Annals of Internal Medicine』2月17日号に発表された。
 「医師は減量のための薬剤を頻繁に処方するが、生活習慣のカウンセリングはほとんど行わない。しかし、この両者を組み合わせると介入の効果が高まる」とPfizer社(コネチカット州サウスライム)のAndres G. Digenio, MD, PhDらが記している。「生活習慣カウンセリングを省略する理由としては、行動カウンセリングの訓練をほとんどもしくはまったく受けていない、カウンセリングをするための時間がとれない、集学的スタッフが揃っていない、インフラ整備が不十分、外来回数を増やしても医療保険の対象にほとんどならないことによる費用、といったことが考えられる。」
 今回の試験の目的は、肥満臨床試験の実施経験を有する独立研究臨床施設12カ所でシブトラミン治療を受けている肥満患者の生活習慣改善プログラムで提供される5つの手法を比較することである。コンピュータで生成したランダム置換ブロック(ブロック長は5)のスケジュールを用いて、肥満被験者376例(肥満指数が30 kg/m2以上で40 kg/m2未満)を各介入群に割付けた。
 試験期間中は、被験者全員をシブトラミン10 mg/日、生活習慣の手引き、体重減量ウェブサイトへのアクセスで治療した。5種類の介入手法は、回数の多い面談による生活習慣改善カウンセリング(n = 74)、回数の少ない面談による生活習慣改善カウンセリング(n = 76)、回数の多い電話によるカウンセリング(n = 76)、回数の多い電子メールによるカウンセリング(n = 74)、栄養士からの接触なし(自助努力、n = 76)である。
 この試験の主要エンドポイントは6カ月間での体重の変化率であり、二次転帰は6カ月間での胴囲、脂質・糖・インスリンのレベル、血圧、体重関連症状、生活の質の変化である。
 回数の多い面談の群と回数の多い電話の群は、試験開始から6カ月後の平均減量率に差がなく(8.9%で95%信頼区間[CI]が8.0% - 9.8%と、7.7%で95%CIが6.8% - 8.7%)、その他の群よりも有意に大きかった(回数の少ない面談の群は6.4%で95%CIが5.4% - 7.3%、回数の多い電子メールの群は5.9%で95%CIが5.0% - 6.8%、栄養士による接触なしの群は5.2%で95%CIが4.3% - 6.1%)。
胴囲、高比重リポ蛋白コレステロール値、トリグリセリド値、生活の質と体重関連症状の測定値は全介入群において有意に改善した。深刻な有害事象は報告されず、軽度の有害事象も群間に有意差がなかった。
 「減量を試みる肥満患者の生活習慣改善支援の面で、回数の多い電話による栄養士の接触はHF-F2F(回数の多い面談)による接触に差が無かった」と著者らは記している。「今回の知見は、こうした患者に対して健康的な生活習慣改善を促進する医療提供者や医療システムで活用できると考えられる。」
 この試験の限界としては、被験者のほとんどが白人女性であるために知見の一般化が難しいことと、離脱率が30%と高かったことが挙げられる。
 「体重減量には生活習慣カウンセリング支援の様式と回数が大きな影響を持つ」と著者らは結論で述べている。「被験者の減量の幅は、栄養士の頻繁な面談による接触を受けた場合に最大であり、栄養士の支援がない場合には最小であった。薬物治療と併用した場合は、電話を介した栄養士によるカウンセリングも面談カウンセリングと同程度に有効であった。」
 
 この試験はPfizer Global Research and Development社の支援を受けており、著者のうち4名が同社の社員である。

Ann Intern Med. 2009;150:255-262.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/2/23 メタボリック・シンドローム患者は食塩感受性が高い m3.comより転載

メタボリック・シンドローム患者は食塩感受性が高い

 
 
 
2009年2月23日   提供:Medscape
 
中国田園部における一般集団を対象とした大規模な食事介入研究によれば、メタボリック・シンドローム患者はそうでない人たちより食塩感受性が高いことが示唆されている。メタボリック・シンドローム患者は高血圧の予防と治療のために低塩食を摂る必要があり、食塩摂取を減らす取り組みを中国の国家的優先課題とすべきであると研究者らは述べている。
Lisa Nainggolan


【2月16日ルイジアナ州、ニューオリンズ】

 中国田園部で実施された一般集団を対象とした大規模な食事介入研究によれば、メタボリック・シンドロームは食塩に対する血圧の反応を亢進させるため、同症候群患者はそうでない人より食塩感受性が高いことが示唆されている。
 「メタボリック・シンドロームのある人たちは血圧を低下させるために低塩食を摂った方がよいと思われることが、我々の研究から示されている」と筆頭研究者のJing Chen博士(チューレーン大学、ルイジアナ州、ニューオリンズ)はheartwireに話している。Chen博士らは彼らの知見を『Lancet』2月16日号オンライン版に発表している[1]。
 また、同博士らは、メタボリック・シンドロームのリスク因子の数が増えるとともに食塩感受性のリスクが徐々に上昇することも認めている。
 付随論説[2]において、Gonghuan Yang博士(中国疾患管理予防センター[Chinese Center for Disease Control and Prevention]、北京)は、この新規知見の背景にある理由を考えれば「今後の研究が必要である」と述べている。とはいえ、「Chen博士らの知見が政策にとって意味していることは明白である」とYang博士は述べている。中国では推定2300万人の成人がメタボリック・シンドロームを有しており、この研究は「生活習慣への介入、特に[こうした]人々の食塩摂取の抑制が必要であることを裏付けている」
 
メタボリック・シンドロームにより食塩感受性はほぼ2倍に上昇

 Chen博士らは、2003年10月−2005年7月に中国北部の田園地帯で実施されたGenetic Epidemiology of Salt-Sensitivity (GenSalt) 研究の中国人被験者の中から、糖尿病のない16歳以上の1906例について解析を行った。被験者は7日間にわたり低ナトリウム食(51.3 mmol/日)を摂取した後、さらに7日間にわたり(低ナトリウム食の6倍の)高ナトリウム食(307.8 mmol/日)を摂取した。
 ベースライン時、各介入の2日目、5日目、6日目、7日目に血圧を測定した。メタボリック・シンドロームについては、腹部肥満、血圧上昇、トリグリセリド高濃度、低HDLコレステロール、高血糖というリスク因子のうち3つ以上が存在することと定義した。
 高食塩感受性については、平均動脈圧が低ナトリウム介入中に5mmHgを超えて低下、または高ナトリウム介入中に5mmHgを超えて上昇することと定義した。
 全データが揃った被験者1881例のうち、283例がメタボリック・シンドロームを有していた。合計1853例の被験者が低ナトリウム食の介入期間を完了し、1845例が高ナトリウム食の介入期間を完了した。低ナトリウム食、高ナトリウム食のいずれでも、多変量補正した平均血圧変化量はメタボリック・シンドロームのない人より同シンドロームのある人の方が有意に大きかった(全ての比較についてp<0.0001)。
 メタボリック・シンドローム(リスク因子が3つ以上)のある被験者では、リスク因子のない被験者に比べて、低ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは1.92倍に上昇し、高ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは1.70倍に上昇していた。
 さらに、食塩感受性のリスクはメタボリック・シンドロームのリスク因子の数が増えるとともに上昇した。リスク因子のない人と比べて、リスク因子が4つまたは5つある人では、低ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは3.54倍に上昇し、高ナトリウム介入中に高食塩感受性のオッズは3.13倍に上昇した。
 これより小規模な2件の先行研究(1件は日本[3]、1件はベネズエラ[4]で実施)によれば、食塩感受性高血圧はメタボリック・シンドロームのない人より同シンドロームのある人の方が頻度が高いことが示唆されているとChen博士らは述べている。
 「我々の知見から、メタボリック・シンドロームは有意かつ独立して血圧の食塩感受性と関連しており、メタボリック・シンドロームのリスク因子の数と血圧の食塩感受性との間には相関的な関連があることが示唆されている」とChen博士はheartwireに話している。「したがって、メタボリック・シンドローム患者には高血圧の予防と治療のために低ナトリウム食を推奨すべきである」
 
中国では食塩摂取の抑制を国家的優先課題とすべきである

 Yang博士は論説の中で、中国における高血圧の有病率は過去30年間に急速に上昇してきており、ひとつの原因因子として、中国では都会でも田舎でも食事による食塩摂取量が多いことが考えられると述べている。2002年、男性の平均1日食塩摂取量は12g/日であり、中国の食事ガイドラインで推奨されている量のほぼ2倍であった。
 Chen博士もこれに同意している。食塩の多量摂取は中国の「食習慣」である場合が多いとChen博士はheartwireに話している。この研究では、北部田園地帯において寒い季節に食物を保存するために伝統的に多量の食塩が使用されていることが認められているとChen博士は説明している。「しかし、新鮮な野菜が容易に入手できる現在でも、中国に住む人たちは依然として塩辛い食物を食べている」とChen博士は付け加える。
 英国、日本、ニュージーランドなど、他の諸国では食塩摂取を抑制する対策が実施され、ある程度の成功を収めている、とYang博士は付け加えている。「しかし、中国では、食塩の摂取量が減少する傾向はない。食塩摂取量を減少させるプログラムはごくまれである。必要な措置は簡単であり、料理用の食塩を計るスプーンを支給すればよい。
 多諸国より中国人において食塩感受性高血圧が高頻度で記録されているなら、食塩摂取の抑制を国家的運動にすべきである」とYang博士は結論付けている。
  1. Chen J, Gu D, Huang J, et al. Metabolic syndrome and salt sensitivity of blood pressure in non-diabetic people in China: a dietary intervention study. Lancet 2009; DOI: 10.1016/S0140-6736(09)60144-6. Available at: http://www.thelancet.com/home.
  2. Yang G. Salt intake in individuals with metabolic syndrome. Lancet 2009; DOI: 10.1016/S0140-6736(09)60145-8. Available at: http://www.thelancet.com/home.
  3. Uzu T, Kimura G, Yamauchi A, et al. Enhanced sodium sensitivity and disturbed circadian rhythm of blood pressure in essential hypertension. J Hypertens 2006; 24:1627-1632.Abstract
  4. Hoffmann IS, Cubeddu LX. Increased blood pressure reactivity to dietary salt in patients with the metabolic syndrome. J Hum Hypertens 2007; 21:438-444. Abstract

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2009/2/20 Framingham研究の解析でHDLコレステロール値の上昇と中性脂肪の低下を確認 m3.comより転載

Framingham研究の解析でHDLコレステロール値の上昇と中性脂肪の低下を確認

 
 
 
2009年2月20日   提供:Medscape
 
最近の検査期間においてBMIの全体的上昇が認められたが、HDLコレステロール値は上昇し中性脂肪は低下していたと研究者らが報告した。
Michael O'Riordan


【2月13日(ボストン マサチューセッツ州)】
 
 Framingham Heart Studyで第2世代を10年間追跡した結果、脂質プロファイルの改善が認められ、なかでも中性脂肪とHDLコレステロール値が良好な変化を示した [1]。最近の検査期間において体格指数 (BMI) は全体的に上昇していたが、にもかかわらずHDLコレステロール値は上昇し、中性脂肪は低下していたとの報告が2009年2月9日発行の『Archives of Internal Medicine』に掲載された。
 「体重が増加傾向の患者で中性脂肪の低下とHDLコレステロール値の上昇が同時にみられる可能性はどれくらいあるかと心臓病医に聞けば、ほぼ100%が非常に低いと答えるはずだ」と上級研究者のDr Sander Robins (ボストン大学、マサチューセッツ州) はheartwireに語った。「そんな人間がいるとすれば、たぶん運動マニアのような人だろう。この結果は直感的に理解しにくいというか、我々が知っている限りの科学的観点から見て、科学に反している」。
 驚きを与えたこの結果は、他の横断研究とも対比される。その1つは最近実施されたNational Health and Nutrition Examination Survey (NHANES) で、米国の肥満率が増加しているにもかかわらず、血漿中HDLおよび中性脂肪濃度は1988年から2002年の最近の検査期間まで変わっていないと報告した。
 同解析では、最近終了したFramingham Offspring Study関連の3回の検査に参加した男女1666名の脂質値が評価された。これらの検査は1991年から2001年の間に行われたもので、NHANESで行われた最後の2回の評価にほぼ合わせるかたちで選択された。参加者に心血管疾患を持った人や、脂質低下療法やホルモン補充療法を処方されている人はいなかった。
 3回の検査を通して総コレステロール値は男女とも変わらなかったが、BMIは有意に上昇した。しかし、体質量が増えたにもかかわらず中性脂肪値は低下し、HDLコレステロール値は男女とも上昇した。これらの結果と一致するように、HDLコレステロールが低い患者と中性脂肪値が高い患者の割合が有意に低下した。
 
多変量補正後の空腹時脂質値とBMI
測定項目
1991–1994
1995–1998
1998–2001
傾向のp
男性 (n=929)
 
 
 
 
総コレステロール (mg/dL)
196.2
197.5
197.6
0.22
HDLコレステロール (mg/dL)
44.4
44.8
46.6
<0.001
中性脂肪 (mg/dL)
144.5
135.4
134.1
0.004
BMI
27.8
28.3
28.5
<0.001
女性 (n=737)
 
 
 
 
総コレステロール (mg/dL)
204.5
205.7
206.3
0.15
HDL コレステロール (mg/dL)
56.9
57.4
60.1
<0.001
中性脂肪 (mg/dL)
122.3
113.9
112.3
<0.001
BMI
27.0
27.4
27.6
0.001
 
 「この10年間、3回の連続的検査を通して、中性脂肪値の低下に伴いHDLコレステロール値が上昇するという変化が男女とも同様に認められた」とRobins博士は言った。「HDLと中性脂肪のこのような相互関係を見ると、単に2つの測定値が別々に変化しているというよりも、お互い生理的に関連した現象と考えられる。我々が目の当たりにしているのはこの関連現象によって生じる何か現実的、生物学的な事象ではないかと推測される」。
 「Framingham Heart Study集団のかなりを占める部分」でこのような血中脂質値の良好な変化がみられたことについて確かな説明はないと研究者らは言う。しかし米国内の食物摂取パターンの変化に基づいた説が想定されるとRobins博士は話した。最近の食事調査によると、炭水化物の摂取が増え、脂肪とくに飽和脂肪の摂取が減っているという。これによって中性脂肪に富むリポ蛋白の加水分解が活発かつ完璧に進み、HDLコレステロールの生成増加につながる。
 「このように、相互作用的方法で中性脂肪とHDLコレステロールの両方に変化を起こすチャンスがある」とRobins博士は言う。Framinghamの研究者は食事の情報を手にしているが、まだ手つかずの状態で摂取された脂肪の種類の変化を明らかにすることはできない。したがって、特に他の研究で確認された結果を踏まえたうえで、さらなる研究が必要であると博士は付け加えた。
  1. Ingelsson E, Massaro JM, Sutherland P, et al. Contemporary trends in dyslipidemia in the Framingham Heart Study. Arch Intern Med 2009; 169:279-286. Abstract

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2009/2/18 ダイエット炭酸飲料の1日消費量がメタボリックシンドロームと2型糖尿病に関係する m3.comより転載

ダイエット炭酸飲料の1日消費量がメタボリックシンドロームと2型糖尿病に関係する

 
 
 
2009年2月18日   提供:Medscape
 
ダイエット炭酸飲料を毎日飲んでいると、メタボリックシンドロームの一部の構成項目および2型糖尿病の発生リスクが有意に大きくなることが観察研究で判った
Laurie Barclay


【2月11日】
 
 ダイエット炭酸飲料を毎日飲んでいると、メタボリックシンドローム(MetSyn)の一部の構成項目と2型糖尿病の発生リスクが有意に大きくなるという観察研究の結果が、『Diabetes Care』1月16日号オンライン速報版に報告された。
 「2つの縦断的コホート研究により、ダイエット炭酸飲料の消費量とMetSynの発生率との間には、当初の過脂肪の測定値とは独立して関連性があることがこれまでに示されている」とテキサス大学健康科学センター(ヒューストン)のJennifer A. Nettleton, PhDらが記している。「別々のコホートでダイエット炭酸飲料とMetSynとの関連性の観察結果が再現されたことで、結果の信頼性は高いと考えられ、因果関係の可能性が窺える。これまでの研究では、ダイエット炭酸飲料とMetSynの個々の構成項目や2型糖尿病のリスクとの関連性は調べられておらず、その関係性に影響を与える例えば過脂肪状態の変化といった経時的な修飾因子についてもちゃんと扱われていなかった。」
 今回の研究の目的は、『アテローム性動脈硬化多民族研究(Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis: MESA)』の一環としてダイエット炭酸飲料の消費量と、MetSynおよびその構成項目そして2型糖尿病の発生リスクとの関連性を評価することである。
 2000年から2002年までにかけて1回目の評価を行い、その時に食品摂取頻度質問票でダイエット炭酸飲料の消費量のベースライン値を測定した。追跡評価は2002年から2003年、2004年から2005年、2005年から2007年までの期間で行った。空腹時血糖値が126 mg/dLを超えた場合、2型糖尿病であることの自己申告があった場合、糖尿病薬を使用している場合を2型糖尿病の発生と定義した。MetSynとその構成項目は米国高脂血症治療ガイドラインATP IIIの基準に準拠した。集団特性、生活習慣、食事交絡因子を調整して、2型糖尿病、MetSyn、MetSyn構成項目のハザード比(HR)を算出した。
 ダイエット炭酸飲料を毎日摂取する被験者は、ダイエット炭酸飲料を摂取しない被験者に比べて、MetSyn発生の相対リスクが36%大きく(HRは1.36、95%信頼区間[CI]は1.11 - 1.66)、2型糖尿病発生の相対リスクが67%大きかった(HRは1.67、95%CIは1.27 - 2.20)。
 MetSynの構成項目のうち、ダイエット炭酸飲料の消費量に前向きに関連していたものは大きい胴囲(男性は102 cm以上、女性は88 cm以上)と高い空腹時血糖値(100 mg/dL以上)のみであった。ダイエット炭酸飲料消費量と2型糖尿病との関連性は、過脂肪のベースライン値およびその変化からは独立していた。それに対して、ダイエット炭酸飲料とMetSynとの関連性はそれらの因子から独立していなかった。
 「今回の観察データでは因果関係を確立させることはできないが、ダイエット炭酸飲料を毎日摂取すると、MetSynの一部の構成項目と2型糖尿病の発生リスクが有意に大きくなった」と著者らは記している。
 この研究の限界としては、観察研究であるために因果関係の決定ができないこと、その他の食事関連因子や生活習慣/行動関連因子が交絡している可能性があること、ダイエット炭酸飲料や人工甘味料の摂取量の算出が難しいことが挙げられる。
 「今回の結果は、『地域におけるアテローム性動脈硬化リスク(ARIC)』研究やフラミンガム研究の所見を支持しており、ダイエット炭酸飲料と2型糖尿病との間により有害性が強い関連性があることを示した」と著者らは結論で述べている。「ダイエット炭酸飲料の消費は、その他の食事や生活習慣とは独立していてもいなくても、体重増加を引き起こし、血糖コントロールを障害し、最終的に糖尿病に至らしめる可能性がある。」
 
 この研究は米国国立心臓肺血液研究所の支援を受けている。著者らの開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。

Diabetes Care. Published online January 16, 2009.

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2009/2/10 運動不足で腹部肥満の高齢者には抵抗運動と有酸素運動の組み合わせがもっとも適している m3.comより転載

運動不足で腹部肥満の高齢者には抵抗運動と有酸素運動の組み合わせがもっとも適している

 
 
 
2009年2月10日   提供:Medscape
 
これまで運動不足で腹部肥満の高齢者におけるインスリン抵抗性と身体機能制限を同時に低減させる運動戦略としては、抵抗運動と有酸素運動の組み合わせが最適である
Laurie Barclay


【2月5日】
 
 今まで運動不足で腹部肥満の高齢者のインスリン抵抗性と機能制限を同時に改善するには、抵抗運動と有酸素運動の組み合わせが運動方針としてもっとも優れているという試験結果が『Archives of Internal Medicine』1月26日号に発表された。
 「高齢者の慢性疾患と生活機能障害のリスク因子の低減において、抵抗運動と有酸素運動が不可欠であることを識者は推奨している」とLance E. Davidson, PhD(クイーンズ大学、カナダ、オンタリオ州キングストン)らが記している。「しかし、抵抗運動と有酸素運動を組み合わせることで、疾患や生活機能障害のリスク因子に対する効果がそれぞれの運動手法単独よりも増大するかどうかについてはよく判っていない。」
 2002年9月30日から2006年11月15日までの期間でクイーンズ大学において、運動不足で腹部肥満の高齢者(男女)総数136例を募集し、ランダム化して、6カ月間の抵抗運動、有酸素運動、抵抗運動と有酸素運動(組み合わせ運動)、運動をしない対照の4群に割付けた。主要エンドポイントは、高インスリン正常域血糖クランプ法によるインスリン抵抗性の変化と、4種の検査の変化の平均(平均zスコア)で見た運動制限の変化である。分析はintention-to-treatで行った。
 インスリン抵抗性は、年齢、性別、試験開始時の値で調整すると、有酸素運動群と組み合わせ運動群は対照群よりも改善したが、抵抗運動群は改善しなかった。組み合わせ運動群の平均値は、抵抗運動群よりも改善したが(毎分骨格筋1 kgあたり9.2 ± 1.3対1.8 ± 1.3 mg/mL/μIU×100、[P < 0.001])、有酸素運動群に比べると有意ではなかった(毎分骨格筋1 kgあたり9.2 ± 1.3対6.5 ± 1.3 mg/mL/μIU×100、[P = 0.46])。
 機能制限は、すべての処置群が対照群に比べて有意に改善した。組み合わせ運動群の改善の程度は、有酸素運動群よりも有意に大きかったが(0.5 ± 0.1対-0.0 ± 0.1、スタンダードユニット、zスコア、P = 0.003)、抵抗運動群に対しては有意でなかった。抵抗運動群と有酸素運動群の改善は有意差がなかった。
 この試験の限界としては、腹部肥満のサンプルが白人の男女が多くを占めていて一般化に問題があることと、すべての運動セッションを指導下で行い、個別化した食事プランの順守を奨励することで被験者が動機付けられるという理想的な条件で行われたことが挙げられる。
 「これまで運動不足で腹部肥満の高齢者におけるインスリン抵抗性と身体機能制限を同時に低減させる運動戦略としては、抵抗運動と有酸素運動の組み合わせが最適である」と著者らは記している。「抵抗運動と有酸素運動によって、疾患と生活機能障害の確立したリスク因子であるインスリン抵抗性と身体機能制限を同時に軽減することを高齢者に奨励することが医療提供者には求められる。」
 
 この試験は、カナダ保健研究機構の支援を受けている。共著者のRobert Ross, PhDは、M&M Mars社、Roche Pharmaceutical社、sanofi-aventis社、Human Kinetics社との間にさまざまな金銭的関係があることを開示している。

Arch Intern Med. 2009;169:122-131.

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2009/2/5 メタボ率:慢性心不全患者、一般の2倍 厚労省が全国調査 毎日jpより転載

メタボ率:慢性心不全患者、一般の2倍 厚労省が全国調査
 
 
 
毎日新聞 2009年2月5日 東京朝刊
 
 慢性心不全患者に占めるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人の割合は、国内の一般の人に比べ2倍以上に達していることが厚生労働省研究班の全国調査で確認された。班長の下川宏明東北大大学院教授が4日発表し、「メタボを放置すると心筋梗塞(こうそく)を発症し、慢性心不全へと移行する可能性が示唆された」と指摘した。
 研究は心不全発症とメタボの相関関係を初めて科学的に裏付けるため06〜08年度に実施。東北大、北海道大、順天堂大、山口大、国立循環器病センター(大阪府)、麻生飯塚病院(福岡県)の6機関で調べた。
 研究結果によると、心筋梗塞や心筋症などを繰り返す慢性心不全患者3440人(平均68・9歳)のうち、男性は47%、女性は20%がメタボに該当。一般に占める割合(男性約20%、女性約7%)を大きく上回ったうえ、予備群患者4723人(平均67・5歳)の調査でも同割合になった。下川教授は「慢性心不全を防ぐためにはメタボ対策も重要」と分析している。【比嘉洋】
 

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2009/2/2 腎移植の男性 1割が肥満に YOMIURI ONLINEより転載

腎移植の男性 1割が肥満に
 
 
2009年2月2日  読売新聞)
 
 腎臓移植を受けた男性患者のうち1割が、移植手術後に肥満体になったことが、新潟大などの調査でわかった。
 肥満を解消しないと、腎機能が悪化して再移植が必要になる場合もあり、研究チームは健康管理の重要性を訴えている。日本臨床腎移植学会で報告した。
 西慎一・新潟大准教授らは2007年7月〜08年6月に、全国111例の腎移植の患者を調べた。
 メタボリック・シンドロームの腹回り基準(85センチ以上)に引っかかる肥満体の人は、移植前は9%だったが、移植の1年後には20%と倍増した。国立病院機構千葉東病院の調査でも、04年以降の腎移植161例のうち、移植前にメタボ基準の一つである高脂血症だった患者は25%いたが、移植後は44%まで増加していた。
 西准教授は「移植で体調や味覚が回復し、食欲を抑えられず肥満になる人が少なくない。移植後に使う薬が肥満に影響している可能性もあり、健康管理に注意が必要だ」と話している。
 

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2009/2/1 家族を中心にした生活習慣介入が肥満小児の体重減少に役立つ m3.comより転載

家族を中心にした生活習慣介入が肥満小児の体重減少に役立つ

 
 
 
2009年1月30日   提供:Medscape
 
食事および運動の改変と行動療法プログラムが肥満小児の減量および半年以上の減量の維持に有用であることが、Cochraneの調査研究で判った
Laurie Barclay


【1月26日】
 
 食事と運動の改変と行動療法も含めた生活習慣介入を家族を中心にして行うことが、肥満児を減量させ、それを6カ月間以上維持するのに有用であるという、Cochraneの体系的調査の結果が、『Cochrane Database of Systematic Reviews』1月21日号オンライン版に発表された。
 「小児および思春期少年少女の肥満は、ますます蔓延が広がってきており、短期および長期の大きな健康問題を伴う場合もある」とベアトリクス小児病院およびフローニンゲン大学医療センター(オランダ、フローニンゲン)のHiltje Oude Luttikhuisらが記している。「もっとも適切な治療様式を決定する医師を支援するために、最良の臨床を推奨する小児体重管理ガイドラインが多くの国で存在するが、現時点において、そうした推奨の多くは、根拠となる科学的エビデンスのレベルが低い。」
 今回の体系的調査は、小児の肥満の治療における生活習慣、薬物、外科による介入手法の有効性を評価することである。研究者らは、Cochrane LibraryのCENTRAL誌2008年2号、1985年から2008年5月までのMEDLINE、EMBASE、CINAHL、PsycINFO、ISI Web of Science、DARE、NHS EEDを言語制限なしで検索した。得られた論文の参考文献も参照した。
 18歳未満の小児の肥満を治療する生活習慣介入(食事、運動、行動療法の介入)、薬物介入、外科的介入のランダム化比較対照試験であることを調査への採用基準とした。介入手法の実施は家族の支援があってもなくてもよいとした。追跡期間は6カ月以上、実効薬物療法は3カ月以上を必須とした。
 摂食障害または2型糖尿病の治療を特に目的とした介入または、肥満の副因ないし症候因を有する被験者も対象になっている介入は除外した。Cochrane Handbookの基準に基づき、2名の調査者が独立して、臨床試験の質を評価し、データを抽出した。また必要ならば追加の情報を得るために、試験の著者に連絡をとった。
 基準に合致したランダム化比較対照試験が64本見つかり、登録被験者数は総計5,230例だった。身体活動性あるいは身体非活動性に対し生活習慣介入を行った試験が12本あり、食事を対象にした試験が6本、行動療法的な治療プログラムを評価した試験が36本あった。metformin、orlistat、sibutramineのいずれかによる薬物介入の試験は10本あった。採用基準に合致した外科的介入の試験は1本も見つからなかった。採用された試験の中では、介入のデザイン、転帰の測定、方法の質のばらつきがかなり大きくあった。
 メタアナリシスによれば、小児を対象にした生活習慣介入と、orlistatまたはsibutramineの追加使用の有無に関わらず思春期少年少女を対象にした生活習慣介入によって、6カ月間から12カ月間の追跡期間で過体重の減少が見られた。薬物のランダム化比較対照試験ではさまざまな有害作用が見られた。
 この調査研究の限界としては、調査の対象になった試験の限界すなわち、検出力不足、出版バイアス、データ欠失の原因が特定されていない分析、intent-to-treatで行われていない分析、小児の肥満の定義のばらつき、限られた追跡期間が挙げられる。
 「ある特定の治療プログラムをその他のものより推奨するにはデータの質に限界があるが、小児および思春期少年少女においては、行動療法的な生活習慣介入を組み合わせると標準的な治療または自助努力に比べて有意かつ臨床的に有意義な過体重減少が得られることが今回の調査によって示された」と著者らは結論で述べている。「肥満の思春期少年少女においてorlistatまたはsibutramineを生活習慣介入の補助として使用することは一考に値するが、この手法は有害作用の可能性について十分に配慮する必要がある。また、行動変化の心理社会的決定因子、臨床医と家族の相互作用を改善する戦略、プライマリケアや地域医療において費用効果のあるプログラムを考察する高品質の研究も必要である。」
 この研究は、フローニンゲン大学医療センター(オランダ)、ウェストミード小児病院(オーストラリア、シドニー)、ティーズサイド大学食事運動肥満研究センター(英国)、ダラム大学ウォルフソン研究所(英国)、オーストラリア国民健康及び医療研究評議会の支援を受けている。著者のうち1名は、Cochrane Reviewに含まれた試験3本の共著者である。その他に2名の著者が、今回の調査に適格となる可能性のある試験の設計と実施に携わっている。

Cochrane Database Syst Rev. Published online January 21, 2009.

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2009/1/30 メタボ健診:健康は肥満対策より禁煙、節酒 厚労省研究班、疑問投げかけ 毎日jpより転載

メタボ健診:健康は肥満対策より禁煙、節酒 厚労省研究班、疑問投げかけ
 
 

2009年1月30日 毎日新聞 東京夕刊
 
 ◇揺れるメタボ健診 9万6000人を10年調査
 
 がんや心筋梗塞(こうそく)などの循環器疾患を起こさないで今後の10年間を生きる可能性が最も高いのは、「禁煙、月1〜3回の飲酒、BMI(体格指数)25〜27」の人であることが、厚生労働省研究班による約9万6000人の調査結果に基づく推計で判明した。禁煙や節酒の取り組みは生存率を向上させるが、BMIだけ下げても変化はなかった。【永山悦子】

 主任研究者の津金昌一郎・国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部長は「がん、循環器疾患を減らすには、肥満対策より、まず禁煙、節酒を推進することが重要。国民全体の健康対策として取り組む場合、肥満中心の手法は適切ではない可能性がある」と、肥満改善を重視する現在の特定健診(メタボ健診)に疑問を投げかけた。米医学誌電子版に発表した。
 調査は、全国8県に住む40〜69歳の約9万6000人が対象。生活習慣に関するアンケートをし、約10年追跡した。
 調査対象年齢の人が、10年間にがんか循環器疾患を起こすか、死亡する可能性が最も高いのは、男性が「1日40本以上喫煙、週に日本酒2合相当以上の飲酒、BMI30以上」、女性が「喫煙、同1合相当以上の飲酒、BMI30以上」だった。
 たとえば50〜54歳の男性で、最も不健康な条件の人が10年間にがんを発症する割合は、健康な条件の人の2・8倍、循環器疾患は4・8倍に達した。がん、循環器疾患にならないで生存している割合は81%にとどまった。
 一方、BMI30以上の人が同25〜27に下げても、平均的な生活習慣の男性の生存率とほとんど変わらなかった。ところが、禁煙や節酒の取り組みを組み合わせると、大幅に向上した。
==============
 
 ■解説
 
 ◇「小太り」が最も健康
 
 厚生労働省研究班の大規模調査は、従来の「肥満=不健康」との考え方に再考を迫る結果となった。
 昨年4月に始まった特定健診(メタボ健診)は、腹部肥満が循環器疾患の元凶と位置づけた。だが、国内では肥満でなくても糖尿病や循環器疾患を発症する人が多いうえ、国民の死因の第1位はがん。肥満と循環器疾患だけにターゲットを絞った健診への批判は根強い。世界保健機関(WHO)は、やせていても生活習慣病の多いアジアの住民に配慮し、BMIに代わる細めの腹囲を使った基準導入を検討している。
 今回の研究では、従来の肥満の基準を多少超える「小太り」が最も健康な条件に入った。さらにメタボ健診で重視されない喫煙や飲酒習慣の改善が、生存率向上に関与していることが判明した。大櫛陽一・東海大教授(医療統計学)は「メタボ健診では、やせている喫煙者には何の指導もない。メタボ健診のあり方に大きな問題提起をしているのではないか」と話している。【永山悦子、大場あい】
 
==============
 
 ■ことば
 
 ◇BMI
 
 国際的に肥満度を示す指標として使われており、体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で算出する。日本肥満学会は「18.5未満」をやせ、「22」を標準、「25以上」を肥満とする。政府が推進する「健康日本21」やメタボ健診では、25以上の人にやせることを推奨している。

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2009/1/29 女性のメタボ基準緩すぎ? 最適腹囲90cm→80cm m3.comより転載

女性のメタボ基準緩すぎ? 最適腹囲90cm→80cm
 
 
 
2009年1月29日15時1分 朝日新聞
 
 特定健診で使われているメタボリック症候群の診断基準を検証している厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大教授)の中間解析がまとまった。将来、心筋梗塞(こうそく)を起こすリスクがある人を見分けるのに最も適しているとされた腹囲のサイズは「男性84センチ、女性80センチ」。女性は現行の90センチと大きく異なっており、見直しに影響を与えそうだ。
 現行基準は男性85センチ、女性90センチ。女性のサイズを男性より大きく設定しているのは、世界的に例がない。
 研究は、測定値と実際に起きた病気とのかかわりを調べた初めての全国調査。3万人以上の住民を対象に、腹囲サイズや血圧、血糖値などを測定。その後の心筋梗塞や脳卒中の発症を追跡して、関係を調べている。
 研究班によると、中間解析はこのうち男女1万6千人のデータを使い、心筋梗塞との関係を調べた。基準とする腹囲を大きく設定すると、発症リスクの高い人を見落とす恐れがある。一方、小さく設定しすぎると、リスクの低い人も誤ってメタボと判定してしまうため、見逃しや過剰な判定が最も起こりにくいサイズを計算した。
 この結果出たのが男性84、女性80。腹囲がこれより大きいと、小さい人に比べて心筋梗塞を起こすリスクが男性で2.4倍、女性で1.6倍高いという。
 研究班は、別の分析手法で高血圧や高血糖などを起こしやすくなる腹囲も計算。同じ数値だったという。
 現行基準は、高血糖などが起きやすくなる内臓脂肪の面積を画像診断で調べて100平方センチと判断。それに相当する腹囲を導いた。だが「女性のサイズが大きすぎてリスクのある人を見落とす」という批判があった。国際糖尿病連合は07年、「男性90、女性80がいい」とする独自の日本向け基準を出した。
 研究班は今後、解析対象の人数を増やすとともに、脳卒中とのかかわりも調べる。ふさわしい腹囲が最終的に固まるのは来年以降の見込み。特定健診は当面、現行基準で進められる。
 日本の特定健診では、腹囲が基準値を上回ったうえで、血糖か脂質、血圧のうち2項目以上で基準を超えた場合、メタボ症候群と判定される。(田村建二)
 

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2009/1/20 睡眠が不足すると間食が増える? m3.comより転載

睡眠が不足すると間食が増える?
 


提供:WebMD

睡眠を減らすと間食が増えるとの研究
Miranda Hitti
WebMD Medical News

【1月9日】
 
 間食を控える方法を探しているなら、睡眠時間を増やすとよい。
 この知見は、シカゴ大学(University of Chicago)睡眠研究室で成人11名を対象に睡眠と摂食パターンを検討した新規研究によるものである。
 被験者はまず、夜間に5時間半だけの睡眠を取って2週間を過ごした。次いで、3カ月以上経過した後に、被験者は睡眠研究室を再訪し、夜間に8時間半の睡眠を取る2週間を過ごした。
 この研究期間を通じて、被験者には食事を提供し、間食の摂取は制限しなかった。シカゴ大学のArlet Nedeltcheva, MDを初めとする研究者らは、被験者が食べたものを、一口の食物に至るまで監視した。
 被験者は、夜間に5時間半しか睡眠を取らなかった日には、睡眠を8時間半取った日より、間食(主に夜間に食べた炭水化物)から平均220カロリーを余分に摂取した。
 被験者は起きている余分な時間を特に活動的に過ごしてはいなかった。したがって、睡眠が少ないときに摂った余分な間食が、過剰なカロリーのツケを生み、体重を増加させる原因となると考えられる。
 
 Nedeltcheva博士の研究は『American Journal of Clinical Nutrition』1月号に掲載されている。
 
light-on-sleep-heavy-on-snacks


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2009/1/18 生活習慣病:危険度、腹囲を基準に アジア人の特性に配慮、BMIから変更−−WHO 毎日jpより転載

生活習慣病:危険度、腹囲を基準に アジア人の特性に配慮、BMIから変更−−WHO
 
 
 
2009年1月18日 毎日新聞 東京朝刊
 
 心臓病や糖尿病などになりやすい人を見つけるための新しい基準として、世界保健機関(WHO)が腹囲を採用することになった。WHOは従来、肥満度を示すBMI(体格指数)が25以上の「肥満」を高リスク集団としてきたが、アジア人にはBMIが低くても心臓病などで死亡する例が多い。新基準はアジア地域では「男性85センチ前後、女性75センチ前後」となる見込みで、導入されれば日本の「メタボ健診」の腹囲基準に影響を与える可能性がある。【永山悦子】
 WHO本部(スイス・ジュネーブ)で12月開かれた専門家会合で決まった。6月ごろ正式決定する。
 BMIは、体重を身長(メートル表示)の2乗で割った数値で、WHOはBMI25以上を「肥満」とし、心臓病や糖尿病、高血圧などの生活習慣病への注意を呼び掛ける基準としてきた。しかし精度への疑問の声もあり、BMIに代わる新しい基準を検討していた。
 同会合で約600の文献を検討した結果、アジアではBMIが25以下でも心臓病や糖尿病になる危険性が高く、BMIより腹囲を使った方が、より正確に高リスク集団を見つけられると判断した。
 新基準は、体格などの違いを考慮して3種類とする。アジアなど、腹囲が細くても病気になりやすい人が多い地域(男性85センチ前後、女性75センチ前後)▽欧米など、腹囲が太いと病気になりやすい地域(男性100センチ前後、女性90センチ前後)▽中東などどちらでもない地域(男性95センチ前後、女性80センチ前後)−−とする方向で検討中だ。
 日本では08年度、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の特定健診(メタボ健診)が始まった。この場合の基準は「男性85センチ以上、女性90センチ以上」。WHOは、この新基準をメタボ健診の基準とは別の概念と位置付けており、特に健診制度や血液検査が普及していない発展途上国などでの活用を見込んでいる。

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 ■解説

 ◇「やせ=健康」先入観排除

 WHOが、生活習慣病の危険性を判断する目安として、肥満度を見るBMIに代わって腹囲を採用することになった背景には、「肥満でなければ生活習慣病にはかからない」という先入観が、予防や発見・治療を遅らせる例が少なくないことがある。
 例えば日本の糖尿病患者はやせていても発症する例が多い。WHOはこうしたアジア人の特性を考慮し、BMIより腹囲の方が、隠れた病気を見落とす可能性は低いと判断した。もちろん腹囲も肥満の人ほど大きい傾向はあるが、新基準はアジア人の基準を欧米など他地域より細めに設定し、高リスク集団を見つけることを目指す。
 一方、日本のメタボ健診は、診断の第一条件に「腹部肥満」を据えたため「男性85センチ、女性90センチ」という数値が独り歩きし、「腹囲が基準以下なら健康」との先入観を受診者に広げた。同じ仕組みを採用している国際糖尿病連合は、腹囲をメタボ基準の必須項目から外す方向で検討中だ。
 WHOの新基準をこのまま日本人にあてはめた場合、大勢の男女が該当したり、メタボ基準との並立で混乱を招く可能性もある。「科学的根拠に乏しい」と言われるメタボの腹囲基準の見直しも含めて、整理が必要だろう。
 基準を検討するWHOの専門家会合に出席した門脇孝東京大教授(糖尿病・代謝内科)は、「WHOの基準は病気の危険性に気付く目安として使ってもらえばいい。数値で一喜一憂するためのものではない」と説明する。【永山悦子】

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 ■ことば

 ◇メタボ健診

 腹部に内臓脂肪のたまったメタボリックシンドロームの人は、脳卒中などを発症しやすいとの学説に基づいて、08年度から導入された健診制度。妊婦などを除く40〜74歳が対象で、医療保険者(健保組合など)に実施が義務づけられる。腹囲が「男性85センチ、女性90センチ以上」など一定の基準を超えた場合は生活習慣改善を指導する。

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2009/1/17 高血圧:メタボの方、正常範囲でも要注意 学会が目標値、5年ぶり新指針 毎日jpより転載

高血圧:メタボの方、正常範囲でも要注意 学会が目標値、5年ぶり新指針
 

 
2009年1月17日 毎日新聞 東京朝刊
 
 日本高血圧学会(島本和明理事長)は16日、標準的な治療方法を示す「高血圧治療ガイドライン(指針)」を5年ぶりに改定した。やや高めだが高血圧の基準に達しない「正常高値」の人でも、糖尿病など他の危険因子があれば、高血圧患者と同様の生活習慣の改善や治療が必要だと指摘。治療対象を事実上広げる判断を示した。

 現在、正常高値は最高血圧130〜139、最低血圧85〜89と定めている。しかし、最近の研究で低めの血圧でも脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を起こす危険性が高いことが分かり、学会は見直しに着手した。

 新指針によると、若年・中年者(15〜64歳)の目標血圧は最高130、最低85未満とし、高齢者(65歳以上)は最高140、最低90未満と設定した。糖尿病や心筋梗塞後の患者では最低血圧が80未満と厳しい目標にした。

 また、正常高値の人でもメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や喫煙など血圧以外の危険因子が1〜2個ある人は「中等リスク」と位置付けた。危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人は「高リスク」として、すぐに降圧薬による治療が必要だとした。

 一方、医師が測ると高めになる「白衣高血圧」やストレスによる「職場高血圧」などを指摘。家庭で血圧を規則的に測ることが重要だと強調した。家庭血圧計は診察室より低くなるため、目標値は最高、最低血圧とも5mmHgずつ低く設定した。朝食前と就寝前の1日2回測り、1週間の平均値で判断する。【山田大輔】

http://mainichi.jp/life/health/news/

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2009/1/15 自動電話カウンセリングが過体重児の体重減量のための親の支援に役立つ可能性 m3.comより転載

自動電話カウンセリングが過体重児の体重減量のための親の支援に役立つ可能性

 

提供:Medscape

無作為化対照比較試験において、自動電話カウンセリングが過体重児の過体重度低下のための親の支援に役立った
Laurie Barclay


【12月29日】
 
 自動電話カウンセリングが過体重児の過体重度低下のための親の支援に役立ったという無作為化対照比較試験の結果が『American Journal of Preventive Medicine』1月号に報告されている。
 「双方向性技術は、過体重のハイリスク児の親を支援し、その家族の健康な生活習慣を促進する実際の臨床介入の普及と頻度を高める可能性がある」とVirginia Polytechnic Institute and State University(ブラックスバーグ)のPaul A. Estabrooks, PhDらは記述している。「本研究の具体的な目的は、(1)親向けの自助的Family Connectionsワークブック(FC-ワークブック)、(2)ワークブックと2回の登録栄養士を含めた少人数のグループセッションの併用(FC-グループ)、(3)ワークブック、2回の少人数グループセッション、10回の自動[音声自動応答装置]個別化カウンセリングセッションの併用(FC-IVR)からなる補助的プロセスを通した介入の相対有効性を検討することであった。
 上記の3種類の介入の相対的有効性の評価に加えて、本試験の副目的は使用パターンおよび最高強度の介入の回数効果の有無を評価することであった。試験対象集団は、Kaiser Permanente Coloradoのケアを受ける220組の親子(子の年齢は8-12歳)であった。被験者は3種類のFC介入のいずれかに無作為に割り付けられた。試験のプライマリーエンドポイントは、子供の肥満度指数(BMI) z-スコアであった。また、摂食障害症状およびボディイメージが開始時、6ヵ月、12ヵ月に評価された。
 FC-IVR介入を受けた子のみ、開始-6ヵ月までの間(SD, 0.07)および開始-12ヵ月までの間(SD, 0.08; p<0.05)にBMI z-スコアが低下した。親が10回のFC-IVRの電話カウンセリングのうち6回以上を完了した場合に、FC-ワークブックまたはFC-群と比べて、6ヵ月(p<0.05)および12ヵ月の両時点での子のBMI z-スコアが大幅に低下した(p<0.01)。いずれの時点でも、摂食障害症状または身体的不満度が悪化した介入はなかった。
 「本試験では、自動電話カウンセリングが、過体重児の過体重度を低下させる上で、親を支援することが実証された」と本試験の著者らは記述している。「FC-IVRの電話カウンセリングを6-10回完了した場合、標準的治療を上回る相対的利点が実証された」
 本試験の制限としては、高頻度または低頻度のFC-IVRへの親の無作為割り付けが行われなかったこと、多くの子供が加速度センサーの装着を拒否し、身体活動の客観的評価の妨げとなったこと、各介入の実施費用が追跡されなかったことがあげられる。
 「本試験は、小児の体重管理のための自動介入の個別化に、Golanの社会経済モデルを用いることができることも示している」と著者らは結論している。「逆に、本研究で認められたようなBMI z-スコアのわずかな低下の臨床的意義は不明である。最後に、将来の研究は、小児の体重管理プログラムの費用と費用対効果を監視しつつ、効果の規模および普及を向上させるため、自動電話カウンセリングと人的介入戦略との最適な融合法について理解することを中心とすべきである」
 
 本研究は、Garfield Memorial Fund(Kaiser Permanente Health Plansの国際的資金援助制度)の支援を受けた。本研究の著者らの情報公開によれば、関連する金銭的関係はないという。
 
Am J Prev Med. 2009;36:35-42e2.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2009/1/13 メタボリックシンドロームは将来の抑うつ症状の発生と関連する可能性 m3.comより転載

メタボリックシンドロームは将来の抑うつ症状の発生と関連する可能性
 


提供:Medscape

前向きコホート研究において、メタボリックシンドローム、特にその構成要素である肥満および脂質異常症は、将来の抑うつ症状の発生と関連した
Laurie Barclay


【1月6日】
 
 中年成人においてメタボリックシンドロームの存在は将来の抑うつ症状の発生と関連することを示す前向きWhitehall IIコホート研究の結果が『Diabetes Care』12月23日オンライン早版に報告されている。
 「うつ病とメタボリックシンドロームとの関連は相互的なものの可能性があるが、メタボリックシンドロームをうつ病の予測因子として研究したものはほとんどない」とロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London)(英国、ロンドン)のTasnime N. Akbaralya, PhDらは記している。「我々は、中年の英国公務員のコホートにおいて、メタボリックシンドロームが抑うつ症状の発生と関連するかどうかを検討した」
 この研究コホートに含まれた被験者5232例(41-61歳)は、30項目の一般健康調査票(General Health Questionnaire)のうつ病サブスケールにより1991-1993年に抑うつ症状が認められ、6年後にも再度、同症状が認められた人たちであった。ベースライン時点では、米国コレステロール教育プログラム(National Cholesterol Education Program)の基準に基づいてメタボリックシンドロームを評価した。
 予想される交絡因子について補正した後に、メタボリックシンドロームの存在は将来の抑うつ症状のリスク上昇と関連していた(オッズ比 1.38、95%信頼区間 1.02-1.96)。中心性肥満、トリグリセリド高値、高密度リポ蛋白質(HDL)コレステロール低値は将来の抑うつ症状と関連し、これによってメタボリックシンドロームと抑うつ症状発生の関連はおおかた説明された。一方、メタボリックシンドロームの他の構成要素は将来の同症状とは関連しなかった。
 「メタボリックシンドロームは、特に肥満と脂質異常症という構成要素において、抑うつ症状の予測因子であることが我々の結果から示唆される」と同研究の著者らは記している。「我々の知見は、抑うつ症状がメタボリックシンドロームの原因というより結果であるとする仮説と符合する」
 限界として考えられるのは、抑うつ症状の測定に用いたのが臨床的に認められる精神障害の尺度ではない簡易尺度であること、Whitehall II研究の被験者は主として白人のオフィス勤務の公務員であるため、知見の一般化可能性が限られること、未測定の交絡因子が混入した可能性である。
 「6年後に抑うつ症状が新規発生する確率はメタボリックシンドロームの男女の方が高いことと、多くの様々な予想される交絡因子を考慮に入れた後に関連が残ることを示したのは、明らかにこの研究が初めてである」と同研究の著者らは結論している。「メタボリックシンドローム、特にその構成要素である肥満および脂質異常の予防が抑うつ症状の発生を低減させる可能性があるかどうかを検討するために、今後の研究が必要である」
 
 Whitehall II研究は、英国医学研究審議会(British Medical Research Council)、英国心臓病支援基金(British Heart Foundation)、英国衛生安全委員会事務局(British Health and Safety Executive)、英国保健省(British Department of Health)、米国立心肺血液研究所(National Heart, Lung, and Blood Institute)、米国立老化研究所(National Institute on Aging)、米国医療政策研究機構(Agency for Health Care Policy and Research)、マッカーサー財団(John D. and Catherine T. MacArthur Foundation)のResearch Networks on Successful Midlife Development and Socioeconomic Status and Healthの援助を受けている。この研究の著者のうち3名はフィンランド・アカデミー(Academy of Finland)、ヨーロッパ科学財団(European Science Foundation)、英国医学研究審議会の リサーチプロフェッサーシップ(research professorship)、英国医学研究審議会の援助を受けている。他の著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。
 
Diabetes Care. Published online December 23, 2008.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

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2008/12/26 肥満指数に関係する新しい遺伝子変異 m3.comより転載

肥満指数に関係する新しい遺伝子変異

 

提供:Medscape

新たに見つかった遺伝子変異のうちいくつかは、脳内で強く発現したり、中枢神経系で働いており、食欲制御の変動に関する遺伝学的基礎と目されている
Jacquelyn K. Beals


【12月15日】

 肥満指数(BMI)と体重への遺伝子の影響を調べたゲノムワイド関連分析(GWA)研究によって、ヒトの肥満との関連性がこれまで知られていなかった遺伝子座7カ所に、体重関連変異が見つかっている。GWA研究15本を対象にした独立メタアナリシスで、新たにBMI関連遺伝子座が6カ所特定された。
 『Nature Genetics』12月14日号オンライン版に発表されたこの2つの研究によって、脳内で強く発現し、中枢神経系(CNS)で作用する新たな変異が複数見つかった。さらに、2カ所の遺伝子座(FTOとMC4R)とBMIとが確かに関連していることが両研究で確認された。
 
GIANTメタアナリシス

 GWA研究15本のメタアナリシスは、人体測定特性遺伝学研究(GIANT)コンソーシアムが実施し、32,387人分のデータを用いて、単一塩基多型(SNP)とBMIとの関連性を調べた。もっとも強い連関が見られた遺伝子座を、新たな45,018名において既存の遺伝子型14,000種以上で追跡した。TMEM18、KCTD15、SH2B1、MTCH2、GNPDA2、NEGR1の中または近傍にBMIに連関する変異(P < 5×10-8)が新たに見つかった。
 この研究では、SH2B1を「体重制御に関するこれまでで重要な強い候補」としており、「Sh2b1欠損マウスは肥満になる」と述べている。MTCH2の産生蛋白質はアポトーシスにおいて働き、NEGR1は神経突起伸長の作用がある。その他の遺伝子の機能は不明だが、ヒト組織を用いた試験で、これら6遺伝子のうち5つ(MTCH2以外)が、視床下部や脳で強く発現していることが判った。
「今回の研究で目を引くのは、その他の脂肪組織といった代謝の中心になっている組織において、予想されてしかるべき高いレベルの発現がなかった点だ」と指導著者のIn醇Ss Barroso, PhD(ウェルカム・トラスト・サンガー研究所、英国ケンブリッジ、ヒンクストン)がMedscape Pathology & Lab Medicineに電子メールで述べた。
 「我々がこれまで蓄積してきたデータによれば、これらの遺伝子は脳で発現するが、身体のその他の組織でも発現している」とBarroso博士は言い添えている。しかし「それら遺伝子の脳での発現が広範にわたるのか『食欲中枢』や『満腹中枢』に限定するのかは、既存の情報では見分けることができず、その答えを見つけるにはさらに実験が必要である。」
 ワシントン大学医学部の内科教授でDiabetes & Obesity Center of Excellence(シアトル)の所長を務めるMichael W. Schwartz, MDが、Medscape Pathology & Lab Medicineに電子メールで次のように説明した。「ある変異が脳全体のニューロンに影響を及ぼす場合でも、それがエネルギー制御回路を撹乱させる作用があるならば、肥満傾向が強まるはずだ。」
 Schwartz博士はさらにこうも述べている。「例として、バーデット・ビードル症候群でのシナリオがそれに当たるだろう。この症候群は常染色体疾患で、いろいろな問題とともに肥満も起こる。内側視床下部に影響する変異はその他の脳部位に影響を与える変異よりも体重に表現型が現われる傾向が強いが、変異が視床下部に限局していないからといって、体重への影響の可能性が低いということにはならない」博士は指摘した。
 
未来の肥満を予測する

 それぞれの変異がBMIに及ぼす作用はきわめて小さく、「1遺伝子あたりBMIの.06から.33の単位だ」。しかし、新たに見つかった6遺伝子座のBMI関連変異(FTOとMC4R)の効果を合わせると、「平均BMIに関してはっきりと判る程度の差が出る小グループ」を特定することが今回の研究ではできた。とはいえ、これらの変異の人口レベルで肥満を予測する価値はさほど大きくない。
 Medscape Pathology & Lab Medicineは、指導著者であるJoel N. Hirschhorn, MD, PhDにも電子メールで話を聞いた。Hirschhorn博士は、ハーバード大学およびMITのブロード研究所の代謝疾患イニシアティブおよび代謝医学人口遺伝子プログラム、ハーバード大学小児病院のゲノミクスプログラムと内分泌遺伝子部、ハーバード大学遺伝学科(マサチューセッツ州ボストン)に所属している。
 現行の知識のもっともよい利用の仕方は、「これを使って肥満の根底にあると思われる関連経路を解明し、その上で、望むらくは将来の治療法や介入法の開発の方向づけとして用いることだ」とHirschhorn博士は述べている。「これらの変異だけで臨床的に有用な予測因子としての力を持つとは私は思っていない。これらの遺伝子座やその他の遺伝子座の研究で最終的にどれくらいの予測力が得られるのかについては、これからの研究が待たれる」と博士は言う。「特に、稀な変異を配列として見つけることが、実現可能になってきている。」
 Schwartz博士は次のように認めている。「肥満リスクの遺伝子分析を臨床現場で日常的に行えるようになるにはまだ何年もかかるだろう。個人の遺伝子変異を分析しただけでは、一部の例外はあるが、将来の肥満リスクの情報としては優れた家族歴ほどの内容がないというのが、その理由の1つだ。FTOのスクリーニング検査がこの状況を変える可能性を持つ。しかしそのことに関するデータを私は知らない。」
 
その他に見つかった肥満関連変異

 deCODE Genetics社が実施した2つ目の研究は、BMIや体重と連関する遺伝子変異を探索するGWA研究である。被験者集団は国際的で、アイスランド人(n = 25,344)、オランダ人(n = 2,998)、ヨーロッパ系アメリカ人(n = 1,890)、アフリカ系アメリカ人(n = 1,160)で構成された。また、スカンジナビア人(n = 3,024)を対象にした既報の研究からもデータが引用された。
 1回目のGWA研究で、ゲノムの19カ所の変異が特定された。これらの変異をデンマーク人集団(n = 5,586)で追跡し、GIANTコンソーシアムの結果と比較した。この研究で、体重またはBMIと連関する変異(P < 1.6×10-7)として、11遺伝子座にSNPが全部で29個見つかった。これら遺伝子領域のうち7つはこれまでにヒトの肥満とは関連付けられていなかった。
 それぞれの遺伝子座について、「近傍遺伝子」が1個から3個挙げられた。FTO、MC4R、BDNF、SH2B1はすでに関連遺伝子変異として知られていたものである。GIANTコンソーシアムで新たに特定されたBMI関連変異(近傍遺伝子)のうち、NEGR1、TMEM18、KCTD15の近傍遺伝子変異はdeCODE社の研究でも特定されたが、GNPDA2とMTCH2は特定されなかった。
 この研究で見つかった遺伝子のうち、MC4RとSH2B1(神経シグナル)、BDNF(神経発達)、FTO(摂食に関係する脳領域で発現)などいくつかはCNS関連機能を持つことが知られている。新たに見つかった変異の近傍遺伝子のうちで神経発達に関係するものには、TMEM18、LIN7C、NEGR1がある。
 「体重を減らそうとする者は誰でも、自分の食欲を抑えることが闘いの中心であることを知っている」とdeCODE Genetics社のコーポレート・コミュニケーション部長であるEdward M. Farmerが電子メールでMedscape Pathology & Lab Medicineに語った。「遺伝学における我々の発見を利用して肥満の生物学の解明を進め、さらに薬剤も含めた肥満と闘う新たな手法を開発しようするならば、代謝について考察するのと少なくとも同じくらいに、脳が我々の食欲に影響するメカニズムにも注意を払う必要がある」とFarmer博士は締めくくっている。
 Barroso博士は、この研究に関連する利害関係を持たないが、GSK社とIncyte社の株を保有していることを報告している。Hirschhorn博士は、今回の研究に関連する利害関係を持たないが、Correlagen社の科学諮問委員を務めている。Schwartz博士の開示情報では、関連する金銭的利害関係はない。Farmer博士によれば、deCODE社の著者は全員が同社の株ないしストックオプションを保有している。

Nat Genet. Published online December 14, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/12/24 高い心拍数は肥満と糖尿病の素因 m3.comより転載

高い心拍数は肥満と糖尿病の素因

 

提供:Medscape

20年以上前に心拍数が高かった日本人成人は、現在肥満になる傾向が2倍、糖尿病になる傾向が5倍であることが判った
Shelley Wood


【12月11日】

 健康被験者を20年間にわたって追跡した研究グループが、調査開始時に心拍数が高かった者は肥満になる傾向が2倍、糖尿病を発現するリスクが5倍大きいことを報告した[1]。重藤由行博士(久留米大学医学部)らによると、この知見は肥満と糖尿病のいずれの発現にも交感神経系が関与していることを意味している。
 研究全体において、重藤博士らは心房細動の患者と降圧薬治療を受けている患者を除いた被験者620例を1979年から1999年にかけて追跡した。すると、年齢、性別、その他の交絡因子で補正しても、1979年時点の心拍数が1分間に80回(bpm)以上であったことが、20年後の肥満・インスリン耐性・糖尿病の有意な予測因子であることが判った。

80 bpm以上の心拍数に関連するCVリスク因子の発現

転帰
オッズ比
95%
p
肥満
2.34
1.09 - 5.90
<0.05
糖尿病
5.39
1.34 - 21.8
<0.001
インスリン耐性
2.20
1.04 - 5.07
<0.05

 今回の知見は、交感神経系の関与を物語っており、高心拍数の患者が糖尿病になりやすいメカニズムとしては、βアドレナリン受容体が刺激されることで急性インスリン耐性が引き起こされる、βアドレナリン受容体の慢性刺激で速筋のインスリン耐性が増す、血管収縮と骨格筋血流減少で骨格筋へのグルコース取り込みが不十分になる、という少なくとも3つが考えられると著者らは述べている。
 予防措置としてβ遮断薬処方で心拍数を遅くするという発想は、β遮断薬が糖尿病の新規発生のリスクを高めることが知られているので、時期尚早であると、重藤博士らは述べている。共著者の足達寿博士(久留米大学医学部)がheartwireに語ったところによると、その他の薬剤なら考慮の可能性がある。「高血圧患者では、シルニジピンやアゼルニジピンといった長期作用型カルシウム拮抗薬を使用することが一般的に勧められている。交感神経系刺激(N型)を抑制し、N型カルシウムチャネルを遮断することで、患者の心拍数が2から3 bpm低下した。これが高心拍数患者に有益だと思われる。」
 著者らはさらに、今回の研究には当初から非肥満の者の割合が高く、調査が実施された日本は白人が人口の主体を占める他国に比べて肥満率が低いので、今回の知見の一般化には限界がある可能性があることも指摘している。
 
心拍数仮説

 この研究に対するheartwireへのコメントとして、やはり高心拍数がその後の糖尿病リスクに及ぼす影響について研究しているDr Mercedes Carnethon(ノースウェスタン大学、イリノイ州シカゴ)は、基礎にあるメカニズムとして自律神経系機能の障害が重要であるという考えを自分たちも持っていると語った。
 「よく言われるように、交感神経系は『闘争と逃避』に反応するための神経系である。反応するためには身体は血糖という形の素早いエネルギーを必要とする」と博士は説明した。「血糖を貯めておくために、肝臓の糖産生が刺激され、筋のインスリン耐性が強化されることで、血流中の糖が多く保たれる。糖尿病とは血糖値がある値(一般的は126 mg/dL)を超える状態のことなので、高心拍数として現われる交感神経系の長期にわたる過剰活動によって、糖尿病そっくりの状態もしくは糖尿病そのものの発現が引き起こされることは十分に考えられる。しかし、心拍数は交感神経入力のみを反映しているのではなく、ホルモン入力も反映しており、例えば喘息の治療に用いられるβ拮抗薬といった薬剤にも対しても感受性がある。」
 重藤博士らの仕事の中でも肥満が関係するとした観察結果は、この種の観察は縦断研究でこれまで行われたことがないので、特に重要であるとCarnethon博士は指摘している。とはいえ、今回の糖尿病の観察結果は、Carnethon博士らが米国人口で報告した内容を強化するものである。
 「重藤博士らの業績は、比較的簡単に測定できる心拍数が、危険な代謝疾患を発現するリスクを持つ者の発見に役立つという説をさらに強く支持するエビデンスである。」とCarnethon博士は言う。「しかし、彼らの仕事は我々のものと同様に観察研究であり、彼らの観察に関与する未測定の因子が他にも存在する可能性がある。」
 
高脂肪食から保護する遺伝子変異に関する研究

 これとは別に、『Science』2008年12月12日号に、高脂肪食の心血管系への急性・慢性の影響を減弱させると思われる遺伝子が見つかったという論文が発表された[2]。Dr Toni Pollin(メリーランド州立大学医学部、ボルチモア)らは、全体的に均一な集団(ランカスター・アーミッシュ)からの有志被験者に高脂肪・高カロリーのミルクシェーキを与えた時の血中脂質への影響を調べた。ゲノムワイド関連分析によれば、ランカスター・アーミッシュのうち、アポリポ蛋白C-III(apoC3)をコードする遺伝子に変異がある者がおよそ5%いた。apoC3はトリグリセリドの加水分解を抑制する蛋白質であり、冠動脈疾患の発現に関係すると言われている。Pollin博士らによれば、この特定の変異(R19X)を有する被験者は、空腹時トリグリセリド値が低く、高脂肪ミルクシェーキを摂取した後でも血清トリグリセリド値が低かった。また、高比重リポ蛋白(HDL)値が高く、低比重リポ蛋白値(LDL)が低かった。R19X変異のキャリアは冠動脈石灰化の程度が非キャリアより有意に小さいことも、画像研究で判った。
 Pollin博士らの指摘によれば、apoC3の発現量を少なくすることが、フィブラート類が脂質値を下げる間接的メカニズムのひとつと考えられおり、スタチン類、チアゾリジンジオン類、エゼチミブ、ナイアシン、魚油、減量がapoC3値に影響を与えることも知られている。ApoC3を直接標的にするか、この蛋白質をコードする遺伝子を標的にする薬剤が、研究すべき新しい有望な手段であると、博士らは結論で述べている。

 この研究は、木村記念循環器財団(福岡)の支援を一部受けている。著者らの開示情報によれば、関連する金銭的利害関係はない。

出典
1. Shigetoh Y, Adachi H, Yamagishi S, et al. Higher heart rate may predispose to obesity and diabetes mellitus: 20-year prospective study in a general population. Am J Hypertens. 2008;DOI:10.1038/ajh.2008.331.  http://www.nature.com/ajh/index.htmlで入手可能
2. Pollin TI, Damcott CM, Shen H, et al. A null mutation in human apoC3 confers a favorable plasma lipid profiles and apparent cardioprotection. Science. 2008;322:1702-1705.

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2008/12/21 三日坊主はダメ!中高年の肉体改造 @nifty.comより転載

三日坊主はダメ!中高年の肉体改造

 
 
 
2008年12月21日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
 
●44歳、高橋克典が筋肉マンに変身
 
 テレビドラマ「特命係長 只野仁」でおなじみの高橋克典(44)が「高橋克典流←肉体改造〜タダノ体のつくり方〜」(アメーバブックス新社)を出版した。高橋自身がランニングやスクワット、食生活の改善などを続けた結果の指南書。67.1キロ、体脂肪率21%の体を3週間で60.4キロ、10%まで絞ったという。
 サラリーマンも高橋を見習ってトレーニングしたいものだが、つい「面倒だ」と及び腰になりがちだ。自分をやる気にする方法はないものか。明大講師の関修氏(心理学)が言う。
「まずは自分がやせたらどうなるかをイメージすることです。若いころにスリムだった人は当時の自分を思い出し、細くなった自分をイメージ。そして“やせたらOLにモテる”などと自分にニンジンをぶら下げる。これでやる気が高まります」
 では三日坊主にならずトレーニングを続けるにはどうすればいいか、関氏に解説してもらった。

◆鏡の自分にうっとり
 
 毎日、自分の体を鏡で見る。日に日に引き締まっていく姿を見れば、「明日も頑張ろう」という気持ちになる。
「運動の前に鏡を見るようにすれば、それが習慣化し、鏡チェックのあとに体を動かしたくなるようになります」
 ブルース・リーも鏡だらけの家で自分の肉体に酔いしれていた。
 
◆ハードルは低く
 
 無理な計画は立てず、最初は1日に腕立て伏せを10回などと楽なメニューを自分に課す。体力がつき、20回、30回と回数が増えるとますます意欲が出るものだ。
 
◆ナルシシストになる
 
 他人の視線も効果的だ。
「プールで泳ぎ、筋肉質になってくると“オレは女性たちに見られてる”と周囲の視線を意識するもの。そのナルシスティックな気持ちが筋肉質になりたいという願望を高めてくれます。また、妻や子供に“最近体が締まってきた”とホメてもらうのも効果があります」
 
 頑張れ、中高年!

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2008/12/17 肥満関連遺伝子変異が食物選択に影響を与える可能性 m3.comより転載

肥満関連遺伝子変異が食物選択に影響を与える可能性
 
 


提供:Medscape

FTO遺伝子の変異は、エネルギー消費量ではなく、エネルギー摂取量および高エネルギー食嗜好に関連 スコットランドの小児を対象とした研究の結果
Jacquelyn K. Beals


【12月10日】

 肥満関連(fat mass and obesity-associated)遺伝子FTOの変異は、エネルギー消費量ではなく、エネルギー摂取量および高エネルギー食嗜好に関連しているというスコットランドの小児を対象とした研究の結果が発表された。 
 FTOの変異体rs9939609のA対立遺伝子を有する小児は、有しない小児と比較して、体重に関係なく、試験食時のカロリー摂取量が多かったという研究の結果が、『New England Journal of Medicine』12月11日号に掲載された。しかし、摂食量は、このA対立遺伝子を有する小児と有しない小児でほぼ同等であった。
 上席著者であるダンディー大学(スコットランド)Ninewells病院・医学部(Ninewells Hospital and Medical School)生物医学研究所薬理ゲノミクス教授のColin N. A. Palmer, PhDは、2型糖尿病リスク関連遺伝子のゲノムレベル解析に貢献した。その研究では、体格指数(BMI)に影響を及ぼすことによって糖尿病のリスクを増加させる共通のFTO変異体を同定した。今回の研究では、rs9939609のA対立遺伝子がエネルギー収支にどのように影響を及ぼすかを検討した。
 4-10歳のスコットランドの小児(2726例)を対象として、rs9939609の遺伝子型を特定した:A対立遺伝子がホモ接合体(AA)14%、ヘテロ接合体(AT)49%、T対立遺伝子がホモ接合体(TT)37% 。平均体重は、TT群26.99kg、AT群27.16kg、AA群28.07kgと、遺伝子型群間で有意差が認められた(P=0.003)。平均BMIについても、TT群17.09、AT群17.17、AA群17.58と、群間で有意差が認められた(P=0.003)。
 A対立遺伝子を有する小児は、この対立遺伝子を有しない小児と比較して、安静時エネルギー消費量(P=0.03)および総エネルギー消費量(P=0.009)が多かった、とPalmer博士はMedscape Pathology & Lab Medicineに述べた。「肥満者のほうが、安静時代謝が高いというのは道理に合わない。これは、一般に、肥満者の継続的な高カロリー摂取が原因である」と、同博士は電子メールで述べた。
 肥満者はあまり活動的ではなく、新陳代謝が遅いという固定観念について尋ねられ、Palmer博士は次のように説明した。「「新陳代謝の遅い人」という表現型を見出すために、体重と比較してエネルギー消費量が少ない人を探していた。これまでに見つけた遺伝子はいずれも、この仮定上の「新陳代謝の遅い人」という表現型に関連していない」。
 その代わりに、A対立遺伝子とカロリー摂取量の関連が判明した。試験食の約1.5時間前に、小児は、水250mL(対照群、0kJ)、 オレンジドリンク+マフィン(低エネルギー群、783kJ)、または、オレンジドリンク+マフィン(高エネルギー群、1628kJ)を摂取した。その後の試験食時に、各小児が摂取した食事の量および内容を評価した。小児76例がこのプロトコル×3回を終了した。
 解析の結果、rs9939609のA対立遺伝子は、試験食時のエネルギー摂取量高値に関連していた(P =0.006)。データを年齢で補正したところ、0kJ(P=0.016)および783kJ(P=0.002)摂取後の試験食時に、A対立遺伝子(AAまたはAT)を有する小児は、T対立遺伝子がホモ接合体(TT)である小児よりも、カロリー摂取量が多かった。1628kJ摂取後にも同じ傾向が認められたが、有意差は認められなかった(P=0.06)。3つの食前条件すべてについて、A対立遺伝子の有無にかかわらず、小児が摂取した試験食の総重量に有意差は認められなかった(P=0.82)。
 「FTO遺伝子は、摂食行動を改善することによって、肥満を調節するようであり、この事実は、カロリー制限の重要性を強調し、一部の人が、他の人と比較して、高エネルギー食を好む理由を説明している」と、Palmer博士は述べた。「これは、栄養バランスのとれた正しい食事を選択するための指針を与えうる特にリスクの高い集団を定義している」。
 同誌同号の論説において、コロンビア大学(ニューヨーク市)小児科・内科教授、分子遺伝学部長、Naomi Berrie 糖尿病センター(Naomi Berrie Diabetes Center)共同ディレクターであるRudolph L. Leibel, MDは、「体重調節の分子生理学に関する研究の結果を考えると、(基礎エネルギー消費量の減少ではなく)過剰摂取がおそらくヒトの肥満の主なメカニズムである」と、指摘している。 
 「肥満成人のエネルギー消費量は、非肥満者のエネルギー消費量から予測される値と同等である」と、Leibel博士はMedscape Pathology & Lab Medicineへの電子メールで指摘した。「肥満者は、痩せた人と比較して、代謝体重が多いため、絶対エネルギー消費量が多い」。
 「遺伝学を十分に理解しているならば、肥満のリスクをかなり正確に予測できるであろう(親に助言を与える以外に必ずしも解決手段があるわけではないが)。これらの遺伝子および他の遺伝子が体重に影響を及ぼすメカニズムが分かっていれば、これらの分子が薬剤や他の方法による介入の標的となるであろう」と、同博士は述べた。
 「FTO遺伝子の蛋白産物が酵素であるという事実は、その活性を増強または阻害する薬剤を開発することができるということを意味している。これは、減量を助けるための新規治療法となる可能性がある」と、Palmer博士は付け加えた。
 Leibel博士は、Arisaph社、Centocor社、Genaera社、ImClone社、Merck社から顧問料を受けている。Palmer博士は、資金に関する情報を明らかにしていない。

出典
N Engl J Med. 2008;359(24):2558–2566, 2603–2604.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/12/11 中高生の肥満は微減 @nifty.comより転載

中高生の肥満は微減
 
 

2008年12月11日(木)17時24分配信 共同通信
 
 中高生で肥満傾向にある生徒の割合は2008年度で約1割となり、各年齢とも07年度をやや下回ったことが11日、文部科学省の学校保健統計調査速報で分かった。小学生も10歳を除き各年齢で減少。05年度以前のデータがある小中学生は02年度ごろをピークに改善傾向が続いている。ぜんそくの子どもの割合は小学校3・9%、中学校3・0%で、ともに過去最高だった07年度と比べ、ほぼ横ばいだった。

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2008/12/2 メタボ対策:特定健診年齢の上限拡大 毎日jpより転載

メタボ対策:特定健診年齢の上限拡大
 
 
 
2008年12月2日 毎日新聞 東京朝刊
 
 厚生労働省は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策のため40〜74歳を対象に今年度始まった特定健診・保健指導の年齢の上限を「年度中に75歳に達する人」に拡大する省令を都道府県知事に通知した。
 特定健診は年度中に75歳になる人は対象ではなく、後期高齢者医療制度の健診が受けられる75歳の誕生日まで健診を受けられなかった。新たな対象となるのは年度中に75歳に達する74歳の人。75歳になると特定健診・保健指導は受けられない。

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2008/11/26 腹部脂肪は死亡リスクを倍増させる m3.comより転載

腹部脂肪は死亡リスクを倍増させる

 

提供:WebMD

死亡リスクを高めるのは過体重、肥満のみではない
Salynn Boyles
WebMD Medical News

【11月12日】

 腹部脂肪は心疾患および糖尿病のリスク増大との関連が示されている。今回、腹部脂肪と早死の関連性を示す重要な研究が新たに発表された。
 この研究は、世界中で最大規模かつ最も長期にわたる健康調査のひとつに参加した欧州人約360,000例を追跡調査したものである。
 その結果、腹部脂肪が最も多い群における早死リスクは、腹部脂肪が最も少ない群の約2倍であった。
 死亡リスクは、過体重であるか否かにかかわらず、ウエスト周囲径の増加に伴い上昇した。
 この研究は、腹部脂肪と早死の関連性について、これまでで最も強力なエビデンスを提供するものであると、筆頭著者のTobias Pischon, MD, MPHは述べている。この研究は『The New England Journal of Medicine』11月12日号に掲載されている。
 「我々の研究は、体重が正常であっても腹部脂肪が過剰に蓄積している人では、健康がリスクにさらされている可能性を示している」と同博士は述べている。「喫煙や飲酒と無関係な個人的特性のなかで、これほど早死のリスクを高める特性は多くない」
 
腹部脂肪に関する研究

 腹部脂肪が過剰な人々、すなわち洋ナシ型でなくリンゴ型体型の人々は、心発作および脳卒中のリスクが相対的に高いことが古くから認識されている。
 最近の研究からは、腹部脂肪と一連の他の疾患(糖尿病、一部の癌や、加齢に伴う認知症など)の関連性も示唆されている。
 しかし、腹部肥満に関連する死亡リスク上昇が、すでに認識されているリスク因子(全身肥満など)と無関係に生じるか否かについては未だ明らかにされていない、と同博士は述べる。
 この研究では、早死における腹部脂肪の役割をさらに理解する試みとして、2種類の腹部肥満の指標(ウエスト周囲径およびウエスト・ヒップ比)を用いた。
 同博士らは、現在進行中の大規模な健康調査European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition(EPIC)に参加している欧州の成人359,387例の10年近くにわたる追跡調査データを検討した。
 追跡調査期間中、参加者14,723例が死亡した。
 過体重および肥満[体格指数(BMI)により評価]に関する補正後、ウエスト周囲径とウエスト・ヒップ比はいずれも、それぞれ早死のリスク増大との関連性を示した。
 具体的には次のような結果が得られた。
  • 男女とも、ウエスト周囲径が最も太い群(男性は100 cm超群、女性は87.5 cm超群)では、ウエスト周囲径が最も細い群(男性は85 cm未満群、女性は70 cm未満群)と比較して、早死のリスクがほぼ倍増した。
  • ウエスト周囲径が5 cm増加するごとに、死亡率が男性では17%近く、女性では13%近く上昇した。
  • ウエスト・ヒップ比も死亡率の強い予測能を有していた。
 「我々の研究の最も重要な結果は、過体重のみならず体脂肪の分布も、早死のリスクに影響を及ぼすということである」と同博士は述べている。
 University of Michiganの心臓病専門医で研究者のDaniel Eitzman, MDは、この結果を当然のことと受け止めている。
 Eitzman博士らは、マウスを用いた研究において、腹部脂肪(内臓脂肪とも呼ばれる)が他の身体部位に存在する脂肪より炎症を引き起こしやすいことを明らかにした。
 炎症は、心疾患や多くの慢性疾患に重要な役割を果たすと考えられている。
 同博士はWebMDに対し、ウエスト周囲径またはウエスト・ヒップ比の測定は炎症に起因する疾患のリスク評価に重要であると語っている。
 「このような研究により、現時点では診療現場でルーチンに実施されていない内臓脂肪測定の重要性に関心を集めることができる」と同博士は語る。
 
あなたはリンゴ型か洋ナシ型か

 それでは、腹部脂肪が正常より多いかどうかをどのようにすれば知ることができるであろうか。
  • ウエスト周囲径は、ウエストの最も細い周囲(一般にへそのすぐ上)に巻尺を当てて測定する。一般に男性では100 cm、女性では87.5 cm以上の場合に健康リスクが高いことを意味するとみなされる。
  • ウエスト・ヒップ比は、ウエストの最も細い周囲径とヒップの最も太い周囲径(臀部の最も広い部分)を測定し、ウエスト測定値をヒップ測定値で除することにより算出できる。一般に男性では0.9超、女性では0.8超の場合にリスクが高いとみなされる。

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2008/11/14 定期企画「社会保障 ここが知りたい」メタボと言われたら 【1】【2】 m3.comより転載

心疾患など危険を減らす 将来の医療費削減も 定期企画「社会保障 ここが知りたい」メタボと言われたら 【1】
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年11月14日】

 今年4月から、40-74歳を対象に特定健診、通称「メタボ健診」が始まった。内臓脂肪の蓄積による肥満に加え、高血圧、高血糖、脂質異常が重なると、心疾患などの危険が高まるメタボリック症候群を減らすためだ。将来の医療費削減も狙うが-。

 ▽歯止めになる

 「お酒の席が多いので、量は意識して減らしていけるといいですね」「エレベーターはなるべく使わずに1日1万歩を目指してください」
 三菱電機に勤務する浅田和宏(あさだ・かずひろ)さん(38)は3カ月に一度、保健師からこうした保健指導を受けている。
 同社の健康保険組合は以前から40歳未満にも保健指導を実施。浅田さんは2006年の健診で中性脂肪が正常値を超えたため、指導を受けた。ごはんを1杯分減らし、通勤時にバスを乗るのをやめ25分ずつ歩くことなどを続けた結果、約3キロの減量に成功した。
 「3カ月に一度の指導が常に頭にあり、自分の行動の歯止めになります」と浅田さん。
 健診では、腹囲または肥満度を示すBMIで対象者をふるいにかける。腹囲の基準を超えた場合、血圧、血糖値、脂質異常が1つある人はメタボ予備軍、2つ以上ならメタボ該当者。喫煙している人なら1つでも該当者。腹囲はクリアしてもBMIの基準を超えた場合は予備軍や該当者となる。
 予備軍は「動機づけ支援」の指導対象で面談が原則1回だ。該当者は「積極的支援」の対象で、面談の後、3カ月以上継続して食事や運動などの指導をメールや電話などで受ける。いずれも6カ月後に実績を評価する。
 健診や保健指導を実施するのは、企業の健保組合や国民健康保険を運営する市町村などの医療保険者。厚生労働省は、健診率などにより、後期高齢者医療制度に支払う支援金の額が10%まで増えるペナルティーを設けた。健保などは必死に取り組まざるを得ない。

 ▽例がない実験

 特定健診については、さまざまな角度から疑問も投げかけられている。
 まず、腹囲との関係だ。「BMIと死亡率の関係はあるが、腹囲で将来の心疾患や健康状態を予測できる根拠がない」(岡田正彦(おかだ・まさひこ)・新潟大医学部教授)。
 腹囲基準は男性より体格が小さい女性の方が大きい。やせていて高血圧や高血糖、脂質異常の人は保健指導の対象外だ。
 また東海大の大櫛陽一(おおぐし・よういち)教授によると、約5万人の過去のデータを今回の基準に当てはめて試算したところ、男性6割、女性5割が医療機関への受診勧奨対象となった。大櫛教授は受診増により4兆-5兆円も医療費が増えると推計。不要な薬を飲むことで副作用などの恐れもあるとする。
 メタボ撃退を目指す国家的な取り組みは世界的にも例がなく、壮大な実験との見方は消えない。
 大阪大の堤修三(つつみ・しゅうぞう )教授は「個人の生活スタイルへの介入となるなど制度には人権感覚の鈍さを感じる。職場内差別や採用での排除にもつながりかねない」と指摘する。
 ただ、高血圧などが健康へのリスク要因であることに変わりはない。メタボ診断基準作りの中心的な役割を果たした日本肥満学会の松沢佑次(まつざわ・ゆうじ)理事長は「腹囲ばかり取りざたされているが、やせることでメリットのある人が、薬を使わず生活習慣を変えてやせるというのが本来の目的」と理解を求めている。

▽特定健診・特定保健指導

 特定健診・特定保健指導 内臓脂肪型の肥満に高血圧、高血糖、脂質異常が重なり心疾患や脳卒中の危険性が高まるメタボリック症候群を減らすため、今年4月から始まった。医療制度改革の一環で、早めの予防による医療費削減が狙い。一般的には職場で従来通り健診を受ければ、データが健保組合に提供され、特定健診を受けたことになる。メタボ該当者や予備軍は保健師などから生活習慣を改善するための保健指導を受ける。





女性への効果に疑問も 腹囲基準で見逃しの指摘 定期企画「社会保障 ここが知りたい」メタボと言われたら 【2】
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年11月14日】

 特定健診については、メタボを判定するための腹囲基準が男性より女性の方が甘いなど、女性への健診効果を疑問視する声が上がっている。
 腹囲基準は男性は85センチ以上、女性は90センチ以上で、体格差とは逆に女性の方が緩い。欧米などの基準では男性の方が大きくなっており、日本とは逆だ。
 この基準に対し、東大医学部の門脇孝(かどわき・たかし)教授は「女性の場合、90センチでは高血圧などの危険因子が2つ以上ある人の80%を見逃すことが調査で分かっている。80センチなら75-80%を見つけることができる」と指摘。「女性は男性ほど内臓脂肪がたまっていなくても、危険因子が出やすい」と一つは、閉経前の女性はホルモンの関係で、内臓脂肪の蓄積が抑制されやすく、健診がターゲットにしている心疾患の発症率が低い点だ。
 現在、門脇教授を中心に、厚生労働省研究班で基準や年齢による影響差も含めた研究を進めており、今後見直しにつながる可能性もある。
 さらに、腹囲測定については、立った状態でへその位置になっていて、肋骨(ろっこつ)の下と骨盤の上の骨のない位置で測る国際的な基準と異なるといった指摘もある。
 性差医療に詳しい千葉県衛生研究所の天野恵子(あまの・けいこ)所長は「(健診を)しないよりはいいが、女性へのメタボ健診はあまり意味がない」と主張。
 「メタボ健診を受ける世代の死因を心疾患とがんで比べると、男性に比べ女性はがんがかなり多い。費用対効果を考えると女性の健康のためには乳がんや子宮頸(けい)がん検診に力を入れた方がいい」と話している。

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2008/11/13 薬を飲む子供が増えている:原因は肥満 m3.comより転載

薬を飲む子供が増えている:原因は肥満



提供:WebMD

糖尿病、高血圧、高コレステロールの治療を受ける子供の数が増加している。
Bill Hendrick
WebMD Medical News

【11月3日】

 糖尿病、高血圧、高コレステロール、うつ病など、肥満に関連した健康問題で薬物療法を受ける子供や10代の若者が増えてきている、と新たな研究が示した。
 また、肥満とは関係しない喘息や注意欠陥多動障害 (ADHD) で薬を飲んでいる5‐19才の子供が増えている、とセントルイス大学の科学者らは『Pediatrics』11月号で言う。
 「我々の研究が特に言いたいのは、今までより慢性疾患治療薬を使う機会が増えてきたということである」とセントルイス大学小児科教授のDonna Halloran, MDはWebMDに話す。「肥満は糖尿病、高血圧、コレステロール異常、うつ病などの合併症の原因になることが知られている」。

小児用慢性疾患治療薬:その利点

 肥満とADHDの関連は分かっていないが、それに対しても薬物療法を選ぶ小児科医が増えている、と博士は言う。
 「薬物の使用が増えるのは悪いことではない」とHalloran博士はWebMDに話す。「これらがみな適切に診断されるのは喜ばしいことである。高血圧は治療が必要である。喘息、糖尿病、うつ病も然り」。
 エモリー医科大学 (アトランタ) 小児科教授のRobert Geller, MDは、ADHDの薬を飲む子供たちが増える傾向にある、とWebMDに語る。これはADHD等の病気に伴う「社会的偏見が少なくなってきている」ためである。
 「今では多くの人がその病気を受け入れるようになり、適切な援助を求めている」とGeller博士は言う。
 喘息の重症度と発生率が若者の肥満増加と関係あるのかについて同研究は答えを明らかにしていないが、こうした問題は多少重なる部分がある、という。
 Halloran博士らは、2002年から2005年の期間で、民間の保険に入っている5‐19才の若者350万人以上の処方箋データを調べた。
 この期間、調査された若者の糖尿病薬処方率は2倍になり、喘息治療薬の使用率は46.5%上昇したことが分かった。ADHD治療薬の使用は40.4%上昇し、脂質およびコレステロールを下げる薬については15%上昇した。
 「病気の増加に伴い、病気の発見率が向上し、薬剤の使用量も増えている」と博士は言う。「長期的な服用のリスクは分からないが、診断の向上は良いことである」。
 肥満とADHD、あるいは肥満と喘息に関係があるかどうかは科学者も分からない、とHalloran博士は言う。「肥満がうつ病の原因になるのか、その逆はあるのかも分かっていない。しかし、両者をセットで考えてもおかしくはない」。

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2008/11/11 女子高生2チーム、メタボ制す 父と自分を「改造」 asahi,comより転載

女子高生2チーム、メタボ制す 父と自分を「改造」
 
 
 
2008年11月11日 朝日新聞
 
写真自らメタボ対策に挑み、減量した小笠原千夏さん=北九州市小倉北区
 
 鳥取で開かれた全国高校家庭クラブ研究発表大会で、北海道札幌北と福岡県立小倉西の女子生徒2チームが1位と2位に輝いた。いずれもテーマはメタボリック対策。札幌北はメンバーの父親が、小倉西は生徒自らが「実験台」となり、工夫と努力で減量を成功させた。
 札幌北で研究に取り組んだのは、佐藤菜々子さんら3年生と2年生の女子6人。対象として白羽の矢を立てたのが佐藤さんの父で医師の茂さん(52)だ。腹回りが約90センチのうえ高血圧で、定期健診では「メタボ予備軍」と診断されていた。
 メンバーは、食生活や運動量を調べた。9月まで函館で単身暮らしだった茂さんは、食べ過ぎになりがちのうえ、塩分や脂質のとりすぎ。車で通勤し、入会しているスポーツジムはほとんど利用せず、運動不足も明らかになった。
 体質改善には、母親の明美さん(53)の協力も得た。休日に帰宅した茂さんに「好きなものをたくさん食べさせたい」と大皿のおかずを次々と出していたからだ。
 食卓から調味料をなくして塩分の摂取量を減らしたり、肉はゆでて調理し、フッ素樹脂加工の鍋を使って脂質の低下に努めたり……。通勤は徒歩に切り替え、体操やジョギングも採り入れた。1年半で、腹回りは82センチ、体重は71キロから68キロに減り、血圧は正常値になった。
 発表は「大食い父さんメタボ脱出大作戦!」と銘打ち、「お陰様で体形にあったズボンは1本もなくなりました」という茂さんの感想も紹介され、会場の笑いを誘った。佐藤さんは「スライドを作ったり、発表文を考えたりと仲間の協力がなくてはできなかった。父と母にも結構無理を言った。受賞はみんなのお陰です」と話す。
 
     ◇
 
 小倉西の3年生、小笠原千夏さんは自ら体を張った。
 演劇や写真の部活動、生徒会などの学校内の活動のほか、地域でのボランティアにも取り組み、忙しい日々を送っている。しかし、高2で身長155センチに対し、体重73.1キロ、ウエスト100センチと明らかに肥満だった。
 「このままでは将来メタボになるな」。自分自身を研究発表のテーマにすることにした。
 忙しい母親に代わり「肉中心で多めに作り、残さず食べていた」という夕食を魚に切り替え、さらに少し残して朝食に回すようにした。ハンバーグやギョーザは豆腐で作った。デザートのプリンは、カロリーが低いものを選んだ。
 自宅はマンションの10階。5階までは階段で上るようにした。通学はバスから自転車に変更。テレビを見ながらバランスボールに乗るなど「ながら運動」も始めた。
 1年間で体重は8.5キロ減。スカートやブラウスのサイズが小さくなり、普通の店でも買えるようになったという。それでも「まだ安心できない。コンビニに行っても、まずカロリーを見ています」。対策はなお継続中だ。
 
     ◇
 
 両校が発表した大会は、全国1500に近い高校が加盟する全国高等学校家庭クラブ連盟が主催し、今年で56回目。家庭科を履修する生徒が衣食住や医療、介護など日ごろの活動や成果を披露する。
 審査員長を務めた鳥取県立倉吉総合産業高校の松本清治校長は、札幌北について「家族全員を巻き込み、食事を科学的に分析し、失敗を次につなげる工夫を重ねている」。一方、小倉西は「自分のメタボを取り上げるという意外性のあるテーマで関心を向けさせ、生活改善にも工夫があった」と話す。(志田修二、石田一光)

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2008/11/8 肥満:遺伝子持っていても、やせられる 東北大が調査 毎日jpより転載

肥満:遺伝子持っていても、やせられる 東北大が調査
 
 
2008年11月8日 毎日新聞 20時38分
 
 肥満になりやすい遺伝子変異を持っている人でも、持たない人と同等にやせられることを、栗山進一・東北大准教授(公衆衛生学)らが調査で示し、米医学誌「メタボリズム」電子版に発表した。遺伝子を調べて肥満体質の型を判断し、効率的な減量法を指導する「遺伝子ダイエット」が話題だが、栗山准教授は「現時点で科学的根拠があるとは言いがたい」と指摘する。
 調査は、福島県内で実施した減量教室参加者のうち同意が得られた40〜60代の37人(男性9、女性28)に対して、「β3アドレナリン受容体遺伝子」の変異の有無と減量の関係を調べた。同遺伝子は代表的な肥満関連遺伝子で、これに変異がある人は変異がない人に比べて基礎代謝が低いため、肥満になりやすいとされている。
 被験者のうち、変異があったのは12人。肥満の程度を示すBMI(体格指数、25以上が「肥満」)は、「変異あり」群の平均が25.6、「変異なし」群は24.8だった。
 全員に対して保健師や管理栄養士が6カ月間、食生活や運動を指導した結果、変異あり群の体重は平均2.52キロ減り、BMIは1.08減った。一方、変異なし群は体重1.89キロ減、BMI0.8減という結果で、両群の間に統計的に意味のある差はなかった。
 栗山准教授は「遺伝子変異の有無にかかわらず、同じ方法で同程度の減量ができた。遺伝子変異だけが肥満を起こすわけではなく、両者の関係にはまだ議論がある」と話す。【大場あい】
 

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2008/11/7 人格パターンは体重に影響を及ぼす可能性 m3.comより転載

人格パターンは体重に影響を及ぼす可能性

 

提供:WebMD

減量目標が達成できない場合、人格パターンが関わっている可能性がある
Miranda Hitti
WebMD Medical News

【10月31日】

 減量に関して言えば、成功しやすい人とそうでない人がいるのはどうしてだろうか。
 減量が成功するか否かは、単にカロリーの問題もなく、トレッドミルに費やした時間だけの問題でもない。それには人格も関わっている、と専門家らは米国栄養士会(American Dietetic Association)(ADA)の年次集会(シカゴ)において会議場満席になった栄養士に話した。
 同集会において、Robert Kushner, MD, MSおよびDawn Jackson Blatner, RDは、21種類の人格タイプを挙げ、各人格タイプの人が食事、運動、ストレスに対処する方法について説明している。
 これらの人格タイプは、Blatner博士、Kushner博士、およびKushner博士の妻でありナースプラクティショナーのNancy Kushner, MSN, RNがADAのために執筆した書物Counseling Overweight Adults: The Lifestyle Pattern Approach and Tool Kit(肥満成人のカウンセリング:ライフスタイルのパターンおよびツールキット)に記したものである。Blatner博士はADAの広報担当者である。Robert Kushner博士はNorthwestern Comprehensive Center on Obesity(米国北西部総合肥満センター)の臨床部長であり、ノースウエスタン大学フェインバーグ医学部(Northwestern University's Feinberg School of Medicine)内科教授を務め、肥満学会(Obesity Society)次期会長である。
 この新しい書物は一般大衆に向けではなく、栄養士向けに書かれたものである。しかし、この書物には、例え登録栄養士(Registered Dietitian, RD)でなくても、真実味が感じられる知見が記されている。
 これらの人格パターンに聞き覚えがあるだろうか。それにどう対処すればよいかを以下に説明する。
 
7つの人格パターン

 Kushners博士とBlatner博士は、執筆した書物の中で、肥満者によく見られる、永久に減量が難しい人格パターンを挙げている。

摂食に関連する7つの人格パターンは次のとおりである。
  • 食事を抜く人:食事を抜くことが多い
  • 夜間飲食者:夜中に物をむしゃむしゃ食べる
  • 便利な食事をする人:外食が多い
  • 果物が少なく、ご馳走を食べる人:果物や野菜が不足している
  • 常に間食する人:間食が多い
  • たっぷり取り分ける人:食べる分量が多い
  • 両極端に揺れる人:食事療法の「優等生」と、その後の「落第生」との間を揺れ動く
運動に関する7つの人格パターンを次に挙げる。
  • ソファ支持者:あまり動かない人(カウチポテトなど)
  • 不安な参加者:運動について気後れする
  • 初めての人:運動の初心者
  • 全か無かの人(All-or-nothing doer):Blatner博士によれば「任務を熱心に遂行した後に、何もしなくなる人」のこと。
  • きまりごとを繰り返す人:きまった同じ運動を何度も何度も行う
  • 身体を曲げると痛む人(Tender bender):痛みのために運動が制限される
  • 運動を先送りにする運動選手(Rain-check athlete):やる気はあるが実現しない

ストレス対処に関する7つの人格パターンを次に挙げる。
  • 感情的に食べる人:感情的になったときに食べ物に走る人
  • 自分を綿密にチェックする人:自分自身に対して手厳しい否定的なセルフイメージを持つ人
  • 絶えずぐずぐず先延ばしにする人:行動を起こすことを延期する人
  • 他人を喜ばせる人:他人に関心を向けすぎて、自分自身の健康のための時間もエネルギーも残っていない人
  • 忙しすぎる人(Fast pacer):仕事ばかりしていて健康的なライフスタイルのための時間がほとんどない人
  • 食事療法に対して疑い深い人:過去に減量に挑戦したことがあり、自分は成功できないのではないかと疑っている人
  • 背伸びしすぎる人:非現実的な目標を立てて、後に失望する人

 
人格パターンの利用

 栄養士の協力が得られているなら、はじめに50問の質問調査に回答すべきである。その回答に基づき、栄養士は21の人格パターンのそれぞれについて、あなたのランクを示す棒グラフを作成することができる。
 カテゴリーごとに複数のパターンに該当してもよい。例えば、摂食カテゴリーでは他人を喜ばせる人および便利な食事をする人として最高ランクに分類され、運動カテゴリーではソファ支持者と身体を曲げると痛む人として、ストレス対処カテゴリーでは感情的に食べる人と他人を喜ばせる人として最高ランクに分類されることができる。
 次に、あなたと栄養士は、あなたの人格プロファイルに合った体重とライフスタイルのプランを作成する。「患者は型にはまった方法は望まない」とBlatner博士は述べている。Blatner博士は、目標に向かって小さな達成可能なステップを進めることを信奉しているので、「一度にひとつの巧妙な(tricky)ライフスタイルの状況」に取り組むことを推奨している。
 Blatner博士は、栄養士と連携していない人に対しては、21の人格パターンを見直して、各カテゴリーから自分に一致するものを2つか3つ見つけた後に、それらのパターンに対処する方法を探すように提案している。
 例えば、食事を抜く人は食事のスケジュールを立てることができるし、感情的に食べる人は自分の感情に対処する別の方法を見つけることができる。Blatner博士は、Kushners夫妻が数年前に消費者のために執筆した書物Dr. Kushner's Personality Type Diet(Kushner博士の人格タイプ別食事療法)も推薦している。
 
体重の経時的グラフの作成

 体重の経時的グラフを作成することも有用となり得る、とRobert Kushner博士はADAの講演で話している。
 その方法は次のとおりである。白紙を1枚用意し、時間を横軸に、体重を縦軸にとる。次に、18歳以降の体重を記し、転換点付近にメモを付す。
 例えば、大学時代に体重が増加し、結婚直前に体重が減少し、妊娠中に再度増加し、その後減少し、仕事で降格した後にさらに増加したというグラフを描いた患者をRobert Kushner博士は思い出している。また、ある男性は出張で体重が増加し、その後、一時的に運動したが、おそらく食事に対処しなかったために問題は解決しなかったという増減サイクルのグラフを作成した、とRobert Kushner博士は述べている。
 このように振り返ってみるのは、後から省みることによって、前進する際に有用性がわかるヒントが得られる可能性があるからである。
 カロリーは依然として重要であるが、各人には健康的な体重に至るための自分自身の道があり、自分独自の道を見つけるには、自分の過去と人格についての認識が必要である。そうした認識を持つことは道を外れない助けになるし、Robert Kushner博士が言うように「遵守すればするほど、成功する可能性が高くなる」

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2008/11/3 6割「おなか周りを何とか…」=メタボ対策、実行中は4割−1000人の意識調査 @nifty.comより転載

6割「おなか周りを何とか…」=メタボ対策、実行中は4割−1000人の意識調査
 
 
 
2008年11月3日(月)13時57分配信 時事通信
 
 成人男女の約6割が健康のため、おなか周りの脂肪を減らしたいと考え、約4割が実際にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策を行っている実態が3日、医薬品受託製造大手ロンザジャパン(東京)の調査で分かった。
 7月中旬、20−59歳の男女1000人を対象にインターネット調査を実施。「健康のため改善したいことがある」と回答した871人に質問した。
 改善ポイントを17項目から複数回答で選んでもらうと、57.9%が「おなか周り」を挙げた。次いで「体重」(50.5%)、「体脂肪率」(48.6%)、「中性脂肪」(30.2%)、「内臓脂肪」(30.0%)となり、上位6位を脂肪関連が占め、関心の高さがうかがえた。
 一方、メタボ対策については、871人中、39.2%が実行中と回答。男女年代別では、40代男性の50.0%がトップで、50代女性(48.7%)が続く一方、20代男性が42.1%、30代男性が38.9%が実行中と答えるなど、若い世代にも浸透していると言えそうだ。
 メタボ対策としては、871人中、「定期的なスポーツ」が510人とトップ。具体的には複数回答で、ウオーキング(251人)やフィットネスジム(78人)、ランニング(57人)、水泳(56人)などが多かった。

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2008/10/29 肝細胞がん患者が激減、ウイルス感染の予防対策が効果 YOMIURI ONLINEより転載

肝細胞がん患者が激減、ウイルス感染の予防対策が効果
 
 
2008年10月29日03時01分  読売新聞)
 
 C型肝炎ウイルス(HCV)感染が主な原因の「肝細胞がん」を多く発症する60歳代で、この種のがんと診断される人が過去10年で激減していることが、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の田中英夫部長らの調査でわかった。
 感染後20〜30年かけて発症する肝細胞がん患者の激減は、ウイルス感染の予防対策が効果を上げたことを示すもので、世界的に珍しい。名古屋市で開催中の日本癌学会で29日、発表する。
 肝臓がんの95%を占める肝細胞がんの75%は、血液を介して感染するHCVが原因。田中部長らは、大阪府のがん患者の統計資料などから、HCVが原因の肝細胞がん患者数の推移を分析。60歳代の男性は、人口10万人当たり255人だった90年代初頭のピーク時に比べ、2003年には92人まで激減していた。
 HCV感染者が少ない50歳代でも、83人から26人に減っていた。全国の人口動態死亡統計でも、肝臓がんで亡くなる人は60歳代でピーク時の4割〜5割にまで減少している。田中部長は、全国的なHCV感染の低下が、がんによる死亡を低く抑えているとみている。
 国内では、70年代に医療用注射器や注射針の使い捨てが始まり、ウイルスが特定された89年以降は献血時の検査も強化された。こうした対策が、60歳代の感染を減らしたと考えられる。
 また、02年に健康診断での肝炎検査が始まった。今年4月には、C型肝炎ウイルス感染に有効な治療の治療費助成制度が導入され、今後、さらに肝臓がんを減らせる可能性がある。
 

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2008/10/29 都市部の人は「よく歩き、肥満も少ない」 食育白書 asahi.comより転載

都市部の人は「よく歩き、肥満も少ない」 食育白書
 
 
 
2008年10月28日 朝日新聞
 
 都市部の人は、よく歩き、肥満の割合が低く、地方は肥満の人が目立つ――。こんな傾向が、政府が28日に閣議決定した08年版食育白書で分かった。1日の歩行数を都道府県別で見ると、2千歩以上の開きがあった。
 1日の歩行数は全国平均で成人男性7525.5歩、成人女性6662.6歩。都道府県別で多い順に、男性が(1)神奈川8371.5歩(2)兵庫8281.2歩(3)東京8237.8歩。女性は(1)高知7777.5歩(2)兵庫7499.8歩(3)神奈川7371.4歩。
 歩行数が少ない順に、男性が(1)高知6173.1歩(2)山形6207.2歩(3)徳島6217.7歩。女性は(1)山形5214.8歩(2)和歌山5842.4歩(3)岩手6005.7歩。内閣府は「地方は車の利用が多いからでは」と分析する。女性で高知が最も歩行数が多いが、高知県健康づくり課は「階段を使うなど健康づくりを推進しているが、理由は分かりません」という。
 肥満の人の割合は全国平均が男性(20〜69歳)29.3%、女性(40〜69歳)26.6%。歩行数が多いところは平均を下回り、歩行数が少ないところは上回る傾向が見られる。
 子どもが「朝食を食べない」割合は、07、08年度とも小学6年生0.8%、中学3年生2.3%で、改善がみられなかった。一方、「毎日食べる」割合は、08年度は小学6年生87.1%、中学3年生81.2%で、それぞれ前年度比0.8ポイント、0.6ポイント増加した。
 

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2008/10/20 シニア男性「ちょい太」お勧め 死亡率低下、茨城で調査 asahi.comより転載

シニア男性「ちょい太」お勧め 死亡率低下、茨城で調査
 
 
 
2008年10月20日 朝日新聞
 
図
病気などで亡くなる人の率が低いBMI値
 
 長生きのためには、高齢の男性に限っては「少し太め」がお勧めなことが、茨城県の約9万人を対象にした調査でわかった。高齢女性ではほぼ標準的な体形だと亡くなる人の率が低かったが、それでも日本肥満学会が理想とする体形よりは「太め」だった。
 高齢になると、若いころより太めの方が望ましい、と海外の研究で指摘されていたが、日本人の大規模調査で確認されたのは初めて。
 調査したのは県や筑波大、独協医科大などのグループ。93年度に健診を受けた40〜79歳の男性3万2千人、女性6万2千人を03年まで追った。
 この間に男性3930人、女性3164人が死亡。喫煙や飲酒の影響を除いたうえで、どの体形の人が病気などで亡くなる確率が最も低いかを、年代別に算出した。体形は、体重(キロ)の値を身長(メートル)で2回割った体格指数(BMI)でみた。
 その結果、男性は40〜50代ではBMI23.4、60〜70代では25.3の人が、死亡率が一番低かった。
 BMIは18.5以上25未満が普通体重。25以上で肥満となる。高齢男性では少し太めな方が、栄養状態が良いといった利点があり、死亡率が低くなっている可能性がある。若い世代では、肥満によって上がる心臓病リスクなどが利点を上回るらしい。
 女性で死亡率が一番低かったBMIは、40〜50代で21.6、60〜70代で23.4。高齢で高めになるのは男性と同じだが、全体に男性より細めだった。
 肥満学会はBMI22を理想とする。男女約4600人の調査で、この体形のとき病気の確率が最低だった。ただ、調べたのは30〜50代で、高齢世代はみていなかった。
 調査の中心だった独協医科大の西連地利己(さいれんち・としみ)助教(公衆衛生学)は「望ましい体形は年代ごとに分けて考えた方がいい。ただ同じ体形でも、脂肪が多くて筋肉が少なければリスクは高まるので注意して」という。(田村建二)
 

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2008/10/11 おっぱいに内臓脂肪減らす効果 ライオン、商品展開検討 asahi.comより転載

おっぱいに内臓脂肪減らす効果 ライオン、商品展開検討
 
 
 
2008年10月10日 朝日新聞
 
 ライオンは9日、ヒトや哺乳(ほにゅう)類の母乳に含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」に、内臓脂肪を減らす効果があることが分かったと発表した。同社はすでにラクトフェリンを錠剤にした健康食品を通信販売で扱っているが、メタボ対策商品として展開することも検討する。
 京都府立医科大の西野輔翼教授らとの共同研究。30〜62歳の男女26人を半数ずつに分け、片方には1日300ミリグラムのラクトフェリン入り錠剤を、もう片方には成分なしの錠剤を飲んでもらった。8週間後、ラクトフェリン入り錠剤を飲んだ人たちは、残りの人たちに比べ、腹囲が平均3.4センチ、体重が平均2.5キロ少なかったという。
 ラクトフェリンは胃酸で分解されてしまうため、小腸に届いてから溶ける特殊な錠剤にした。ラクトフェリンが小腸まで届くと、内臓脂肪をため込むのを抑える働きがあることが分かった。詳しい仕組みは今後解明するという。

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2008/10/8 体重管理プログラムが小児・青少年に有効である可能性 m3.comより転載

体重管理プログラムが小児・青少年に有効である可能性

 

提供:Medscape

医療研究・品質調査機構の報告によれば、中-高強度の行動管理プログラムに参加することによって、肥満の若年者の体重減量または維持が可能であるという
Laurie Barclay


【10月1日】

 Oregon Evidence-Based Practice Center(ポートランド)のグループが作成し、医療研究・品質調査機構(Agency for Healthcare Research and Quality;AHRQ)が9月29日に公表した報告によれば、肥満の小児・青少年は、中潤オ高強度の行動管理プログラムに参加すれば、体重減量やさらなる体重増加の予防が可能であるという。
 「効果的な予防は小児肥満の蔓延を食い止める最善の方法であるが、すでに肥満の小児・青少年が、健康体重を取り戻すのを手助けするための有効かつ健康的な方法を見つける必要もある」とAHRQ責任者であるCarolyn M. Clancy, MDはニュースリリースにおいて述べた。「AHRQによる新しいエビデンスの報告は可能な解決策の発見を手助けするものである」
 この研究の目標は、臨床環境および非臨床の地域設定において過体重および/または肥満の小児・青少年が利用可能な行動的、薬理学的、外科的体重管理法を評価することであった。過体重は肥満度指数(BMI)が年齢別・性別の標準の85-94パーセンタイルと定義し、肥満はBMIが95パーセンタイル以上と定義した。
 AHRQは、この問題に関する2件の品質が「良」と判定された最近のシステマティックレビューを特定した。以前の重要なシステマティックレビューの検索期間以降に公表された研究(study)を特定するため、AHRQは2005年(薬理学的試験については2003年)-2007年12月11日の間のOvid MEDLINE、PsycINFO、Database of Abstracts of Reviews of Effects、Cochrane Database of Systematic Reviews、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Education Resources Information Centerを検索した。他の5件の品質が「良」と判定されたシステマティックレビューの参考文献を補足的情報源とし、試験(trial)および専門家の勧告を含めた。
 2件の良質なシステマティックレビューと2355件の抄録から、当該研究課題を扱った45件の一次研究・試験が特定された。2名の研究者が、予め定めた組み入れ/除外基準に従ってこれらの研究を再調査し、既存の良質なシステマティックレビュー、中等--良質の試験、症例集積(肥満手術のみ)を選別し、治療が体重および体重関連合併症に及ぼす影響を評価した。
 研究者らは標準的なエビデンステーブルにデータを抽出し、第2の研究者が抽出を点検し、2名の研究者が確立された基準に従って試験の品質を評価した。得られた試験では主として年齢5-18歳の肥満の小児・青少年が登録され、過体重者は登録されなかった。年齢5歳未満の小児を登録した試験はなかった。
 調査した中-高強度の行動管理プログラムでは、小児は6-12カ月間にわたり、通常週1または2回、合計25時間以上参加した。効果的なプログラムでは、食事および運動習慣を改善する手法が採用され、一部では目標設定、問題解決、再発防止法も採用された。
 体重管理プログラム完了後、肥満児では、プログラムに参加しなかった肥満児に比べ平均で約3 -23ポンド(約1.4-10.4kg)体重が減少した。大幅な体重変化の予測因子は、開始時の高BMI、治療強度、プログラムの実施が医療機関ベースか、学校ベースかであった。
 この調査に基づいて、研究者らは学校または専門医療機関における行動療法によって軽度潤オ中等度の短期的改善が得られると結論した。絶対体重または相対体重の変化は通常中程度であり、様々な治療強度と設定に応じてある程度変化した。一部のエビデンスによれば、これらの改善は治療終了後12ヵ月間にわたり、完全に、あるいはある程度維持できた。行動療法の弊害はほとんどないと思われた。
 「肥満児とその家族は体重についてあきらめているかもしれないが、世の中には子供の成長に伴った体重増加を遅らせるか、もしくは適切な場合、体重減量を支援できるプログラムが存在することがわれわれの調査から明らかになった」と筆頭著者で、AHRQが支援したOregon Evidence-Based Practice Center(Kaiser Permanente's Center for Health Research、ポートランド)副責任者であるEvelyn Whitlock, MD, MPHは述べた。
 食欲抑制剤sibutramineおよび脂質吸収阻害剤orlistatは、行動療法と併用した場合に、肥満の青少年における軽度-中等度の短期的体重減少に関連があった。しかし、調査した試験のうち、薬物療法中止後の体重減少の維持を評価した試験はなかった。
 これらの薬剤の潜在的有害作用の重症度は様々である。sibutramineでは、心拍数または血圧の軽度上昇が報告された。orlistat投与患者では、最高で3分の1が腹痛、脂性の吹き出物または便意切迫を報告し、9%が便失禁を報告した。
 症例集積に基づく非常に限られたデータによれば、肥満手術は厳選した病的肥満の青少年(BMI 41 kg/m2以上)において中等度-大幅な短期的体重減少をもたらす可能性があるという。睡眠時無呼吸、喘息等の合併症の回復によって、肥満手術はいくつかの直接的な健康に対する利益をもたらす可能性もある。
 肥満手術の弊害は、手術法によって異なる。症例の約5%では、短期の重度合併症が発現し、10%潤オ39%では比較的軽度の短期合併症が発現している。手術後12ヵ月以上の有効性または有害性を評価した長期データは、数症例に限られている。
 「肥満の小児・青少年の治療を評価する研究は、過去数年間に質と量の点で改善した」と著者らは結論している。「小児・青少年における肥満の治療に関する我々の認識には依然として大きなギャップがあるが、現在の多数の研究では、確固たる政策展開を啓発するために必要なさらなる改善のための方法が指摘されている」

AHRQ. Effectiveness of Weight Management Programs in Children and Adolescents. AHRQ Publication No. 08-E014. Published online September 29, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/10/6 医療政策フォーラム21:メタボ検診「医療費抑制へ 健康維持の意欲促す」 厚労省・推進室長に聞く 毎日jpより転載

医療政策フォーラム21:メタボ検診「医療費抑制へ 健康維持の意欲促す」 厚労省・推進室長に聞く
 
 
 
2008年10月6日 毎日新聞
 
 特定健康診査・特定保健指導(いわゆる「メタボ健診」)は、心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病を予防することを狙いとした新しい取り組みだ。2006年の医療制度改革関連法で導入が決まった。従来の検診との違い、メタボリックシンドロームの基準などについて厚労省保険局総務課医療費適正化対策推進室の大西証史室長に聞いた。
 
 ◇高齢化社会への備え
 
Q:メタボ検診が浮上した背景を改めてうかがいたいのですが。
 
A:平成18年(2006年)の医療制度改革は大変幅広い内容となっていますが、その眼目は、患者負担の引き上げや診療報酬のマイナス改定等の対策を講じなければ毎年1兆円規模で急増する医療費を、将来の高齢化社会においても医療保険制度で賄えるよう、制度の持続可能性を確保するたことが大きな柱の一つとなっています。
 制度の持続可能性を確保するための方法論をめぐっては、激しい議論がたたかわされて来ました。特に平成16年から17年にかけ、いわゆる「骨太の方針」を策定する経済財政諮問会議の議論では、経済が低成長にあえぐ中で「医療費水準も「身の丈」にあったものに総枠管理すべきだ」との主張も掲げられましたが、厚生労働省は、そうした総枠管理の手法は、高齢化や技術革新によりおのずから増大していく医療費に機械的に適用することはふさわしくなく、強引に進めると必要な医療が提供されなくなる恐れさえ生じるなど問題があり、むしろ、医療費が増大していく構造的要因に着目した中長期的な対策を本道とすべきと考えました。
 医療提供体制にかかる資源配分を最適化していく取組の一環という意味も込め、生活習慣病の予防推進と、国際的にも突出している平均在院日数の短縮を進めることにより、結果として医療費の伸びを緩やかにしていくという方針に沿って、国・都道府県・保険者が計画的に取り組んでいくことを提案し、それが今回の制度の考え方の背景となっています。
 心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病(がんを除く)は、日本人の死因の約3分の1、約33兆円の医療費の約4分の1(約8兆円)を占め、今後も人口構造の変化に伴い増えていく見込みです。国民の受療の実態から見ると、高齢期に向けて生活習慣病の外来受療率が徐々に増加し、次に75歳ごろを境にして生活習慣病を中心とした入院受療率が上昇しています。これを個人に置き換えると、不適切な食生活や運動不足等の不健康な生活習慣の継続がやがて肥満症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病等を招き、通院及び服薬を始めても、生活習慣の改善がないままであれば、虚血性心疾患や脳血管疾患等の発症を効果的に防止できないとも考えられます。
 裏返せば、若い時から生活習慣病の予防を進め、国民の皆さんの健康がこれらの病気で損なわれ通院や入院を余儀なくされることを防ぐことができれば、生活の質が向上し、ひいては、保険料や税金、そして病院や薬局での支払い、いずれも国民の皆さんにご負担頂いている医療費全体の「伸び」が、結果として小さくなることが期待できます。
 ところで、生活習慣病は、内臓脂肪の蓄積(たまりすぎ)が端緒となる場合が多く、このようなタイプの肥満に加えて、高血圧、脂質異常(血液中の脂肪の値が高かったり低かったりする状態)、空腹時高血糖のうちのいくつかが重なった状態に立ち至ったのが「メタボリックシンドローム」で、この状態が続くと、虚血性心疾患、脳卒中などの発症リスクが高くなることがわかっています。一方、この内臓脂肪は適度な運動とバランスのとれた食事を習慣づけるにより減らしていくことができます。すなわち、メタボリックシンドロームの該当者や予備群の方々は、ご自分の日常生活を振り返って気をつけていただくことが生活習慣病の予防につながることになります。
 これまでも、健康づくりに熱心な自治体や健保組合などでは、健診結果から食事や運動など生活習慣の見直しを支援する「保健指導」に取り組んできており、加入者の健康の保持・増進や医療費の節減に成果をあげています。こうした経験に則して従来の健診を見直すとともに、健診結果を活用しながら食事、運動、喫煙などの日常生活習慣を「健康生活へのプロの案内人」である医師・保健師・管理栄養士と一緒に「振り返って」、「見直して」みる機会を提供していこうというのが、今般の特定健康診査・特定保健指導です。
 もちろんこれらは、ご本人の希望で利用されることが大前提で、利用が強制されるものではありません。ご自分の健康の維持増進と(生活習慣病の)予防の観点から、積極的にご利用いただけたらと思います。
 
 ◇保健指導を徹底
 
Q:従来の健診との主な違いはどんな点ですか。
 
A:平成19年度までの制度では、生活習慣病と関係するさまざまな健診について、被用者(労働者)に対しては労働衛生・産業保健の観点から事業主に実施が義務づけられる一方で、市町村は40歳以上の住民を対象に老人保健事業の中でも実施しており、さらに医療保険者にも医療保険各法において努力義務が課されており、いわば三者がそれぞれの体系で進めてきました。特に、市町村と医療保険者の責任・役割分担が不明確、市町村では未受診者の把握が困難、といった指摘もなされていました。
 また、健診において要指導と判定された人に対する保健指導についても、一部に先進的あるいは熱心な取組は見られるものの、全体として堅調と言えるのかどうか、あるいは、画一的でいわば「プロセス重視」の指導で、必ずしも、対象者に具体的な行動変容をもたらすという「結果重視」のものとなっていないのではないか、ということがしばしば言われてきました。
 このような現状を打開し、メタボリックシンドロームに着眼し、生活習慣病の有病者・予備群を減らしていくためには、まず、健診・保健指導の実施責任を、生活習慣病の減少により医療費の伸びを抑制していくことにインセンティブを持つ立場にある医療保険者が担っていただくとともに、保健指導の内容面を充実し、対象者の行動変容につながっていく効果的な取組みの推進を図ることとしました。実施対象者の把握が容易という意味からも、各医療保険者が計画的に実施することにより、健診・保健指導の実施率向上を図ることとなりました。
 以上から、特定健康診査・特定保健指導の「特定」とは、疾病の早期発見を主眼とした従来の一般的な健診、あるいは健診の事後的な対応全般にわたる保健指導ではなく、内臓脂肪型肥満に着目した健診と保健指導という意味です。また健診は保健指導対象者を抽出するための位置づけであり、健診により抽出された要保健指導者への保健指導の徹底を図ること、これがこの新しい取組の核であり、これまでと大きく違う点です。
 具体的な健診項目としては、生活習慣病の予防に重点化することから、老人保健事業における健診と比較しますと、メタボリックシンドロームの診断基準で用いられているへそ周りの腹囲を必須項目とし、総コレステロールに替わり動脈硬化に大きく関係するLDL−コレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を測定することとした点が主な違いとなります。
 そして、従来は、健診の結果「要指導」とされた方に対する「事後指導」の実施基準は明定されてはいませんでしたが、今回、新たに特定保健指導が制度化されました。特定保健指導は、リスクに応じて支援の程度を変える(積極的支援(原則1回の支援に加え、3カ月以上の継続的な支援)・動機付け支援(原則1回の支援))とともに、保健師、管理栄養士など指導者の持てるスキルとノウハウを使い、対象者の特徴に応じた多様な支援方法が可能で、指導者の腕の見せどころである一方、自由度が高いことから十分な評価・検証が必要です。何年か実施した経験に基づき、あるいはケーススタディとして集積し、「こうした方にはこのような方法が効果的」、といったポイントをぜひ見極めていっていただきたいと思います。
 なお、これまでもサラリーマンの方々には会社などの責任で事業主健診が提供されており、平成20年度以降もこれは変わりませんが、事業主健診においても特定健診と同様の項目が追加されており、事業主健診の受診を以って特定健診の受診とみなされることになっていますので、サラリーマンの方は重ねて2度健診を受けていただく必要はありません。
 
 ◇腹囲を最初の要件に
 
Q:どういった人がメタボリックシンドロームと診断されるのでしょうか。
 
A:日本内科系8学会が平成17年4月に定めた診断基準では、腹囲が基準値以上(男性85センチ以上、女性90センチ以上。内臓脂肪面積で男女とも100平方センチ以上に相当)で、血中脂質(中性脂肪が1デシリットルあたり150ミリグラム以上、かつ/またはHDLコレステロールが同40ミリグラム未満)、血圧(収縮期血圧が130mmHg以上、かつ/または拡張期血圧が85mmHg以上)、血糖(空腹時血糖が1デシリットルあたり110ミリグラム以上)の3項目のうち2項目以上該当する場合、メタボリックシンドロームと診断されます。メタボリックシンドロームが強く疑われる方とその予備群と考えられる方々の割合は、40歳以上で高くなり、平成18年に厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査の結果からは、男性の2人に1人、女性の5人に1人と推計されています。
 一方、特定健康診査の結果から特定保健指導の対象者となる基準(階層化基準)については、保健指導による予防効果が大きく期待できる者を選定するため、メタボリックシンドロームの概念を重視しつつ、より早い段階で支援を講じるという考え方の下、メタボリックシンドロームの診断基準よりも若干幅広くなるように定められています。階層化基準は、具体的には、脂質異常症・高血圧症・糖尿病等の発症に内臓脂肪の蓄積が大きく関係していることが明らかとなってきたことを踏まえ、内臓脂肪の蓄積を表す腹囲が基準値以上であることを最初に考慮すべき要件とすると同時に、従来から用いられている肥満の尺度(BMI 25以上)も体格によっては有用と考えられたため残しており、また、血糖については空腹時血糖1デシリットルあたり100ミリグラム以上又はヘモグロビンA1c(HbA1c)5.2%以上とより早期からの対応を図り、さらには、喫煙歴も階層化に用いる項目の一つとしています。
 また、腹囲以外の血圧等の追加リスクについては2個以上の者のみならず1個の者も保健指導対象者となりますが、これらに該当しても既に降圧薬等の生活習慣病に関する服薬治療を受けている者については、医療機関において治療の一環として食事や運動に関する指導も行うべきものと考えられることから、特定保健指導の対象からは除外されています。
 今後は、特定保健指導の成果(保健指導対象者数の減少など)が特に重要視されますので、特定保健指導対象者の抽出は大きなポイントです。対象者の判別は、階層化基準に忠実に則して行い、必要に応じ健診機関の医師の判断を加えます。なお、受診勧奨判定値(医療機関への速やかな受診をお勧めする検査値)を超えた者であっても即受診と判断するものではないということ、かつ、これらの方々も特定保健指導の対象者ともなり得ることに注意が必要です。さらに医療保険者は、予算措置を含め自らの事業実施体制の整備状況を踏まえ、特定保健指導を抽出された者全員に実施するのか、優先順位をつけて実施するのか判断する必要があります。
 
 ◇生活改善で内臓脂肪減
 
Q:40〜74歳の人はすべて特定健診を受けることが義務付けられたのですか。
 
A:公的医療保険の保険者は、毎年度、当該年度の4月1日における加入者であって、当該年度に40歳以上74歳以下の年齢に達するもの(妊産婦等別に厚生労働大臣が定める者を除く)に対し、自らが策定する特定健康診査等実施計画に基づき、特定健診を実施することとなっています。実施は直営の医療機関等による提供のほか、適切に実施できる医療機関等に委託して行うことも可能となっています。
 ただし、労働安全衛生法等他の法令に基づき、同年度に同様の項目について健診を受け、その結果が保険者に提供された場合には、その加入者について特定健診の全部又は一部を行ったものとみなされることから、健保組合等被用者保険の場合、被保険者の特定健診は事業主からの結果の受領で対応することになる場合が大半かと予想されます。こうした場合であっても、保健指導については、他の法令に基づく同等のものがないことから、被保険者についても医療保険者にて実施することとなります。
 なお、今回の制度は、医療保険者に加入者への実施を義務付けたものであり、個々人の方々に受診・利用を義務づけるものではありませんし、何ら強制されるものではありません。あくまで生活習慣病のリスクが高いと考えられる方に、「気づき」と生活の「振り返り」、「見直し」を、健康生活のプロフェッショナルのサポートを含めて提供する取組を、医療保険者としてしっかり提供して下さるようお願いするものです。
 
Q:メタボリックシンドロームを標的とした対策がなぜ有効なのですか。
 
A:急速な高齢化の進展に伴い、我が国の疾病構造は大きく変化し、疾病全体に占めるがん・糖尿病・虚血性心疾患・脳血管疾患等の生活習慣病の割合が増加し、死亡原因では6割、医療費では3割を占め、国民の健康に対する大きな脅威となっています。特に糖尿病やその予備群が急増していることを始め、心疾患や脳血管疾患等の発症の重要な危険因子である高血圧症、脂質異常症等の有病者やその予備群の方々は、国民全体の中で大きな割合を占めています。詳細な状況は各国によって違いがありますが、生活習慣病の重要性は世界共通のものです。
 このような中で、先進諸国の専門家の間で確立されてきたのが、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の概念です。これは、共通の基盤である内臓脂肪型肥満のうえに、高血糖・脂質異常・高血圧を呈する病態であり、それぞれが重複した場合には、虚血性心疾患・脳血管疾患等の発症・重症化リスクが大きく、内臓脂肪を減少させることでそれらのリスクの低減を図ることが可能です。我が国は、こうした内臓脂肪蓄積の影響に関する医学研究において世界に先んじた研究成果を数多く出しており、こうした蓄積をも踏まえ、平成17年4月に日本内科学会など8学会が合同で疾患概念と診断基準を取りまとめました。
 メタボリックシンドロームを構成する因子が重なるほど心疾患・脳血管疾患を発症する危険が増大すること、食生活と運動習慣を中心とする生活習慣の改善により内臓脂肪を減少させることで高血糖・脂質異常・高血圧といった危険因子のすべてに改善傾向が見られることなどの科学的根拠を踏まえると、メタボリックシンドロームやその予備群の状態にある方々に、その状態からの改善・脱却を図っていただくことは、生活習慣病対策の重要なポイントとなり、また、その具体的実施方法として、健診によって早期に発見し、治療が必要となる前に保健指導を行い、対象となる方々の生活習慣改善(=行動変容)を促していくことは効果的であると考えられます。
 これら一連の取組みを進めることによって、生活習慣病の予備群が減少し、糖尿病、高血圧症、脂質異常症等の疾患及びこれらが重症化した結果引き起こされる心疾患や脳血管疾患等の発症が抑えられ、国民の皆さんの健康度や生活の質(QOL)の向上、皆さんの健康寿命の延伸、ひいては医療費の伸びの抑制にもつながっていくことが期待されます。
 
 ◇基準値、必要に応じ見直す
 
Q:腹囲を測ることには異論もあるようですが。
 
A:腹囲をめぐる議論の前段階として、まず肥満に着目することの意義は、国内でも世界的にも異論はありません。肥満・高血圧・脂質異常・高血糖の四つの要素を重視することが基本であり、国際的には肥満を他の要素よりも特に重視することについての議論もありますが、いずれにせよ、心筋梗塞や脳血管疾患のリスクとして肥満に着目することの重要性への異論はないものと考えてよいと思います。
 肥満には、内臓脂肪の蓄積によるものと皮下脂肪の蓄積によるものとがありますが、CTスキャンなどによるそれぞれの部位の測定値と心筋梗塞などとの関係を長期間かけて実証的に見た疫学的研究(長期縦断研究)や、脂肪細胞の分泌するアディポサイトカインなどの物質の働きについての研究成果などから、問題となるのは内臓脂肪の蓄積による肥満であることが分かってきました。
 内臓脂肪の蓄積の程度と、その後の心筋梗塞などの発生状況との相関関係をみた研究により、危険度が高まる境界線(カットオフ値)として、へその高さのCTスキャンで内臓脂肪の面積が100平方センチ(男女とも)という基準が定められ、CTの測定値とへその高さの腹囲との相関関係を男女ごとに検討した研究により、男性85センチ、女性90センチという基準ができました。
 以上のように、腹囲測定は、実証的・合理的な議論の積み重ねを経て導入されたものであり、腹囲の具体的な基準値をめぐるさまざまな議論はあるとしても、腹囲の測定値が将来の心筋梗塞などのリスクと関連づけられる重要な数値であることに大きな異論はないものと考えています。
 
Q:女性の方が腹囲の基準値が大きいというのは違和感もあります。
 
A:特定健診の結果により特定保健指導対象者を選定するための基準(階層化基準)等については、日本内科学会など8学会が定めたメタボリックシンドロームの診断基準を踏まえ、有識者等による検討を経て決められたものであり、現時点において妥当なものと考えています。
 数年前までは一般的ではなかった「メタボ」という言葉が普及し、関連の研究が行われるようになってきていることから、基準値に関する議論も少なからず出てきているのかと思います。よって、今後、さまざまな研究が進み、データ等が蓄積されること等により、現行の8学会基準の見直しが行われることがあった場合には、階層化基準等に関しても、必要に応じ見直しを検討することとなります。
 ただし、事業開始間もない現時点において、現行の基準を改めるべきかどうかの科学的証拠の蓄積が未だ十分にはなく、基準を早急に見直すことはメリットよりも混乱を助長するといったデメリットが大きいと考えられ、学会でも2〜3年といったタイムスパンでの科学的証拠の蓄積を見ながらの検討になると思われますので、階層化基準も、こうした学会の取組と時期的にも、また、思考過程の面でも十分に調和を保ちながら、透明かつ合理的な形で、変更を含め検討していくことになると思います。
 現行の男女それぞれの腹囲の基準は、女性の場合は皮下脂肪の厚みが男性よりもあるために、男性よりも大きい基準値となりました。ただ、前のご質問への回答でその決定に至った考え方をご説明しましたが、内臓脂肪面積(へその高さのCTで100平方センチ)やそれに相当する腹囲については、長期縦断研究などによるデータの蓄積状況を見ながら、今後学会において変更があり得る点の一つだと思います。久山町をフィールドとした研究におけるデータでは、女性のカットオフ値を80センチとする(男性は85センチか90センチ)といった議論もあり、学会では多くの人に知られていることなので、それも踏まえての今後の検討課題となるものと思います。
 ところで、この基準値における男女の逆転をはじめとして国際基準と異なるのではないかというご指摘をいただくことがありますが、「何のための基準か」という点に着目して整合性の是非を論じることも重要ではないかと考えます。我が国は、科学的データの蓄積の面で世界に先んじている面があり、また、健診・保健指導を軸とした対策を可能とするインフラを国全体として持っているという意味でユニークな国です。また、極度の肥満も少なく、肥満というリスクを生活習慣改善によって克服していこうとする取組が成立する素地のある国でもあり、欧米諸国と比べても特異な状況にあるとも言えるかと思います。
 日本内科学会等8学会の診断基準は、日本におけるそうした有利な状況を十分に活用するという視点も踏まえて作成されているものと理解しており、いわゆる国際基準との整合性を論じる場合には、自国の国民に対して自国に相応しい高水準の健康対策を行っていくうえでの必要性という観点をもよく意識しておくことが必要であると思います。
 なお、同じ土台の上で現況の国際比較をするという観点においては、国際的に統一された基準を持っておくことは有意義なことです。そうした国際比較を行う場合には、元になるデータをその基準に照らして集計し直し、日本の現状を報告することで、国際的な協力が図れると考えます。
 
 ◇アメかムチか
 
Q:個人情報保護の面はどうなっているのでしょうか。
 
A:健診や保健指導のデータについては、個人情報保護の観点から適切な対応が図られる必要があります。これらを取り扱う医療保険者の役職員や健診や保健指導を受託して行う医療機関等には、個人情報保護法に基づくガイドラインに沿って適切な取り扱いを求めるとともに、高齢者医療確保法や医療保険各法により法令上の秘密保持義務が課せられており、違反した場合には刑罰の対象となります(1年以下の懲役又は百万円以下の罰金)。
 
Q:新制度には、目標を達成できなかった保険者に、後期高齢者医療制度への支援金を最大で10%加算するペナルティが組み込まれています。しかし、腹囲と生活習慣病の相関関係は仮説なのに、仮説でペナルティをかけるのはやりすぎではないのですか。
 
A:今回の生活習慣病対策は、従前の取り組みがともすればプロセス重視となり明確な成果を示すことへの努力が不十分だったのではないかといった反省点を踏まえ、成果重視の事業推進へと考え方を変えています。取組が実効性をもち成果が出るようにするためには、できる限り多くの方に健診を受けて頂きリスクのある方を的確に把握すること、また、健診の結果生活習慣の改善が必要な方については保健指導を受けていただき生活習慣を見直していただくことがポイントとなります。
 そのため、各医療保険者には、できる限り多くの対象者が受け易い工夫や、実施体制作りに尽力頂くようお願いしており、それぞれ策定している特定健康診査等実施計画において具体的な手法等を整理頂いておりますが、そのような医療保険者の努力に報い、成果を出す取組を応援する仕組みが必要となります。
 後期高齢者支援金の加算・減算措置は、特定健診・保健指導の実施率やメタボリックシンドロームの該当者・予備群の減少率に応じ、後期高齢者医療制度への各医療保険者からの支援金について、平成25年度から医療保険者ごとに最大プラスマイナス10%の範囲内(医療保険者の財政を大きく左右しない範囲)で、政令で定める基準に従って加算・減算する仕組みです。
 この仕組みについては保険者の意欲をそぐペナルティではないか等の指摘もありますが、むしろ健診・保健指導にしっかり取り組んでいただきたいというインセンティブとして位置づけられたものです。メタボリックシンドロームの該当者・予備群は、放置すれば糖尿病等を経て脳卒中、腎不全等を発症してしまうことにもつながり、そうなる前に運動や栄養面からの生活習慣改善をすれば防ぐことが可能であり、この点に着目して現役世代の保険者に健診・保健指導が義務づけられたものですから、健診等への積極的な取り組みでより健康な高齢者(医療需要が小さく、費用のかからない者)を後期高齢者医療制度に送り出した医療保険者には支援金の負担を軽減することとしたものです。
 なお、具体的な加算・減算の運用のあり方については、制度の実施状況を見ながら平成22年度に関係者による検討が予定されています。皆さんができるかぎり健康に生活できるよう支援するという前向きな取組ですから、各医療保険者には支援金の加算・減算の仕組みをあまり過大視せず、加入者の方々の健康づくりと生活習慣病予防をサポートしていくんだというお気持ちで、取り組んで頂きたいと考えています。
 
Q:健診に引っかからないために薬を飲む人が増え、差し引きすればかえって医療費を押し上げてしまうのではという指摘もありますが。
 
A:特定健診・保健指導は、将来、糖尿病等の生活習慣病となることを予防するために、生活習慣が必要である者に対して保健指導を実施することにより、生活習慣病の発症・重症化を予防することを目的としており、医療機関への受診や服薬を促進させるものではありません。また、健診の結果、医療機関を受診する必要がある方には受診勧奨を行うこととなりますが、その必要性を判断する際には、受診勧奨判定値に機械的に当てはめるのではなく、異常値の程度、年齢等を考慮した上で、健診機関の医師が判断することとしており、判定値を超えていたとしても、一律に受診勧奨が行われるわけではありません。
 今回の取組の基本は、「一に運動、二に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ」という標語にも表されているように、運動・栄養・禁煙という面から日常生活の中での国民の皆さんが実践する生活習慣改善の努力を支援することであり、この事業・活動を通じて、むしろ、不必要に薬を使わないようにしようという意味も込められているものと考えています。
 

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2008/10/5 メタボ健診:やせててもメタボ体質 4人に1人、血液数値に異常 毎日jpより転載

メタボ健診:やせててもメタボ体質 4人に1人、血液数値に異常
 
 
 
毎日新聞 2008年10月5日 東京朝刊
 
 ◇重病リスク、正常値の5倍
 
 肥満度を示す体格指数(BMI)が「やせ」(18・5未満)でも、血糖値など血液検査の数値が特定健診(メタボ健診)の基準値を超えている割合が4人に1人に上ることが、日本医療データセンター(東京都千代田区)の大規模解析で分かった。こうした人は、心筋梗塞(こうそく)などの重大疾患を起こす危険性が正常な人の5倍に達した。肥満の人だけでなく、やせた人も検査値に注意を払う必要性が浮き彫りになった。
 センターは全国の健康保険組合と契約し、加入者の情報を匿名で分析し、病気の傾向や治療などの評価に取り組む企業。06年4月〜07年3月に健診を受けた男女5万2265人(30〜59歳)を対象にデータ解析した。
 それによると、「やせ」の人のうち、血糖値、血中脂質、血圧のいずれかが特定健診の基準値を超えた人は25・6%に達した。BMIが18・5以上25未満の「標準」で51・3%。「肥満」(25以上)では81・6%だった。
 心血管疾患や糖尿病の合併症などを発症した「肥満」は「標準」「やせ」に比べ2〜3倍あった。ところが、基準値を超える検査値があった人の発症率を正常値の人と比べると、「やせ」は5倍、「標準」は3・4倍、「肥満」は3・1倍と、やせているほど検査値の異常が影響を及ぼしていた。
 今春始まった特定健診は、腹囲など肥満に関する数値が健診の必須項目としている。肥満でない人は健診後の指導対象から外されている。
 データを解析した佐藤敏彦・北里大准教授(公衆衛生学)は「スリムでも血液検査に問題がある人は、早めの対策が必要」と話す。【永山悦子】

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2008/9/30 適度のカロリー制限は成人肥満者の骨量減少につながらない m3.comより転載

適度のカロリー制限は成人肥満者の骨量減少につながらない

 

提供:Medscape

無作為化、対照、並行群間試験において、適度なカロリー制限は若年成人肥満者の体組成を大きく変化させたが、有意な骨量減少をもたらさなかった
Laurie Barclay


【2008年9月23日】『Archives of Internal Medicine』

 9月22日号に報告された無作為化、対照、並行群間試験の結果によれば、適度なカロリー制限(CR)は若年成人肥満者の骨量を有意に減少させない。
 「...CRは長寿のために奨励されているが、骨量減少や骨折の原因となり、生活の質に悪影響を及ぼすおそれがある」とPennington Comprehensive Assessment of Long-Term Effects of Reducing Intake of Energy Research TeamのLeanne M. Redman博士(Pennington Biomedical Research Center、ルイジアナ州バトンルージュ)らは記している。「骨量は男女とも加齢とともに減少していく。また、慢性的なエネルギー欠乏状態は、骨塩の増加および骨代謝回転を損なうことがよく知られている。さらに、肥満者では、減量に伴い骨量も減少する」
 研究チームが比較した4種類の食事は、(1)健康的な食事(対照群)、(2)基礎エネルギー必要量からの25%CR(CR群)、(3)CRと有酸素運動量の増加の併用による25%エネルギー制限(CR・運動併用群)、(4)15%減量とその後の体重維持を目標とする低カロリー食(LCD:890-kcal/日)群(LCD群)であった。
 被験者(46例)は、これら4種類の食事群に無作為に割り付けられ、割付群の食事法に6ヵ月間従った。試験開始時および試験開始6ヵ月後に、二重エネルギーX線吸収法を用いて全身および大腿骨頚部の骨塩密度(BMD)を測定したほか、血清中の骨マーカー(骨特異性アルカリホスファターゼ、オステオカルシン、I型コラーゲン架橋C末端テロペプチド、I型コラーゲン架橋N末端テロペプチド)も測定した。
 平均体重減少率は、対照群、CR群、CR・運動併用群、LCD群でそれぞれ–1.0% ± 1.1%、–10.4% ± 0.9%、–10.0% ± 0.8%、–13.9% ± 0.7%であった。全身および大腿骨頚部のBMDに関して、対照群との差が認められた被験介入群はなかった。全3被験介入群とも、骨吸収(I型コラーゲン架橋C末端テロペプチドにより測定)が対照群と比較して増加した。最も大きな変化が生じたのはLCD群であった(CR群23% ± 10%;CR・運動併用群22% ± 9%; LCD群74% ± 16%に対し、対照群4% ± 10%)。
 LCD群では、I型コラーゲン架橋N末端テロペプチドも血清中から検出された。骨形成の指標である骨特異性アルカリホスファターゼは、CR群では低下したが(–23% ± 10%)、CR・運動併用群、LCD群および対照群では変化がなかった。
 この試験の限界は、特に体重が劇的に変化しつつある条件では、6カ月間の骨塩密度変化が二重エネルギーX線吸収法により十分に検出できないことにある。
 「運動併用の有無を問わず、カルシウム摂取量を維持しつつ適度のCRを行った場合、若年成人の体組成は大きく変化したが、有意な骨量減少は認められなかった」とこの試験の著者は記した。「十分な栄養素を含むCR食が骨の健康に有害な影響を及ぼさないことを裏づけるためには、骨構造を評価項目に含めたより長期にわたる試験を実施する必要がある」

 この試験は、オーストラリア国立保健医療研究審議会(National Health and Medical Research Council of Australia)およびPennington Biomedical Research CenterのHaPE Divisionから支援を受けた。この試験の著者らは、この試験に関連する経済的利害関係をもたないことを開示している。

Arch Intern Med. 2008;168:1859-1866.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/9/30 運動と食事療法の有効性の比較 m3.comより転載

運動と食事療法の有効性の比較

 

提供:WebMD

研究によれば、高齢者は食事療法のみでなく運動も行ったほうが脂肪が多く燃焼する
Caroline Wilbert
WebMD Medical News

【9月19日】

 運動を始めるのに遅すぎることはないことを示すエビデンスがまた増えた。
 過体重の高齢者はウォーキングやエアロバイク漕ぎを始めると運動効率を改善できることが新しい研究によって示されている。運動効率とは、より少ないカロリーで身体活動が行えることを意味する言葉である。
 また、運動を行う高齢者は、減量のために食事療法のみを行う高齢者より、脂肪の燃焼量が多く、筋肉の損失量が少ない。人は年齢とともに除脂肪体重が減少する傾向があり、これが減りすぎると日常生活動作に支障をきたすことがある。
 「重要なことは、高齢者であり、かなり短い期間であっても、運動を行えば、代謝に変化が生じ、身体活動中のカロリー消費量が少なくて済むようになるという点である。また運動を行うと高齢者は選択的に脂肪を多く燃焼するようになり、代謝面で健康度が高まる可能性がある」と研究者であるピッツバーグ大学のBret Goodpaster, PhDはニュースリリースで述べている。
 この研究は『Journal of Applied Physiology』に発表されている。ピッツバーグ大学の研究者らは、年齢60-75歳で、過体重または肥満であり、かつ座ることの多い生活をしている被験者64名を3群に分けた。すなわち、4カ月間にわたり食事療法のみを行う群、運動のみを行う群、そして食事療法と運動を併用する群である。
 食事療法を行う人たちは、4カ月の試験期間の終了時までに10%の減量が達成できるようにカロリー摂取量を減らした。運動を行う人たちは、4カ月間にわたり週に3-5回、ウォーキングかエアロバイク、またはローイング(ボートを漕ぐような運動)のいずれかを行うこととした。運動を行う被験者のほとんどはウォーキングを選択した。
 運動のみの群は食事療法のみの群より運動効率が高くなった。また、食事療法と運動の併用群も食事療法のみの群より運動効率が高くなった。
 脂肪燃焼についても、運動を行った人たちの方が優れていた。全3群ともに体重が減り、食事療法のみの群、食事療法と運動の併用群はいずれも、運動のみの群より体重の減少度が大きかった。食事療法のみの群は(他の群より)除脂肪体重および脂肪の減少度が大きかった。運動のみの群、食事療法と運動の併用群はいずれも、(食事療法のみの群より)エネルギー源として蓄積脂肪を多く利用した。

exercise-vs-dietsweighing-the-benefits


(C)2008 WebMD Inc. All rights reserved.

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2008/9/11 肥満の喘息患者は入院のリスクが大きい m3.comより転載

肥満の喘息患者は入院のリスクが大きい



提供:Medscape

肥満があると、その他の患者特性や治療法で補正しても、喘息の転帰、特に入院に関しての転帰が悪いことが研究で分かった。

Laurie Barclay


【9月4日】

 肥満の喘息患者は肥満でない喘息患者に比べて入院のリスクが5倍近くあるという横断研究の結果が、『Journal of Allergy and Clinical Immunology』9月号に報告された。
 「この重大な知見によれば、リスク因子について補正しても、肥満の患者は喘息で入院する確率が5倍近くある」と筆頭著者のDavid M. Mosen, PhD, MPH(カイザー・パーマネント医学研究センター、オレゴン州ポートランド)が記者会見で語った。「わが国では30%近くの者が肥満であることを考えれば、この研究は、心疾患、糖尿病、脳卒中、認知症同様に肥満が長期の危険因子であることを示す新たな実証である。」
 この研究は、肥満(肥満指数[BMI] > 30 kg/m2)と生活の質スコア、喘息管理の問題、喘息関連入院との関連性を調べることを目的とした。
 大規模な統合的保健医療組織の35歳以上の会員で、医療の利用状況から活動型喘息だと思われる者からランダム抽出したサンプル集団1113例に、自宅で質問表に答えさせた。調査のエンドポイントは、喘息生活の質簡易質問表、喘息治療評価質問表、喘息による入院の自己申告とした。
 その他にも、喘息の転帰に影響することが知られている変数として、人口統計因子、喫煙状況、前月の経口コルチコステロイドまたは吸入コルチコステロイド(ICS)の使用状況、胃食道逆流症(GERD)の徴候についても分析した。転帰とBMIとの関連性は、多変量ロジスティック回帰モデルで判定した。
 肥満の成人は、BMIが正常(25 kg/m2未満)の成人に比べて、申告による喘息特異的な生活の質が悪く(オッズ比[OR]は2.8、95%信頼区間[CI]は1.6 - 4.9)、喘息管理が悪く(ORは2.7、95%CIは1.7 - 4.3)、喘息関連入院をする傾向が強かった(ORは4.6、95%CIは1.4 - 14.4)。こうした傾向は人口統計因子、喫煙状況、経口コルチコステロイドの使用状況、GERDの徴候、ICSの使用状況で補正しても残った。
 こうした知見に基づき著者らは、肥満は喘息転帰の悪化(特に喘息による入院のリスクの増加)に連関しており、それは他の特性や治療法を考慮に入れても存続すると結論づけている。
 この研究の限界としては、横断的研究であること、体重と身長が自己申告であること、スパイロメトリー検査がなされていないこと、非回答者に関するデータが提供されていないこと、その他の医療供給システムにいる肥満の喘息成人への一般化がおそらくできないことが挙げられる。著者らは、さらに研究を進めて、肥満の喘息患者における減量を促進する介入法を開発、実施、評価し、喘息特異的なアウトカム測定に対するそうした介入法の有効性を判定することを提唱している。
 「この研究で臨床医がもっとも心に留めておいて欲しいのは、肥満の喘息患者は喘息管理が難しく、入院に至る傾向が強いので、経過観察をより慎重におこなう必要があるということだ」と共著者でカイザー・パーマネント・サンディエゴ医療センター(カリフォルニア州)のアレルギー科長であるMichael Schatz, MDが語っている。「肥満の喘息患者への私のアドバイスは次の通りだ。自分の喘息症状に常に気をつけていること、症状が悪化した時に自分がしていたことをきちんと憶えておくこと、そしてできるだけ体重を減らすこと、である。」

 この研究は米国立疾病管理センターの支援を受けている。

J Allergy Clin Immunol. 2008;00:000-000.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/9/10 朝食:20、30代男性の8割近く「とる」 メタボ健診実施で健康志向高まる? 毎日jpより転載

朝食:20、30代男性の8割近く「とる」 メタボ健診実施で健康志向高まる?
 
 
 
2008年9月10日 毎日新聞 東京朝刊
 
 アサヒ飲料が20〜30代のビジネスマンを対象に朝の生活実態を調査したところ、朝食を食べる人が8割近くに上り、生活も朝型になったと感じている人が多いことがわかった。同社は「健康志向が高まり、朝型のライフスタイルがメタボリックシンドロームなどに効果的であることも影響しているのではないか」としている。
 インターネットを通じ東京、大阪、名古屋など7大都市の男性1200人に聞いた。朝食は「必ずとる」が56.9%で、「とることが多い」の19.8%を合わせると76.7%に達した。
 ここ2〜3年の生活リズムの変化を聞いたところ「朝型になった」と感じている人が42.9%で、「夜型になった」の20.3%を大きく上回った。
 ただ、朝食は52.7%が「自宅外」で食べており、そのうち「会社の席で食べる」が60.6%、「通勤途中」が39.4%を占め、あわただしい朝の生活を送っていることがわかった。【田畑悦郎】
 

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2008/9/8 「漁の敵」ナルトビエイにメタボ改善効果 佐賀大発見 asahi.comより転載

「漁の敵」ナルトビエイにメタボ改善効果 佐賀大発見
 
 
 
2008年9月8日 朝日新聞
 
写真
捕獲されたナルトビエイ(県有明海漁協提供)
 
 有明海の高級二枚貝タイラギやアサリを食い荒らし、沿岸4県が駆除しているナルトビエイに、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を改善する成分が含まれていることが、佐賀大農学部の柳田晃良教授(食品栄養化学)の研究でわかった。ナルトビエイは、捕獲されてもこれまで多くが廃棄処分にされてきたが、柳田教授は「スープの食材やサプリメントに利用できる。漁師さんにも、肥満に悩む人にも朗報」と話している。
 ナルトビエイは、大きいもので体重40キロ、体長1メートルを超える。元々はインド洋や東シナ海の熱帯・亜熱帯を中心に分布していたが、地球温暖化の影響で北上し、10年ほど前から有明海でも確認されるようになった。強力な歯で貝の殻を割って、肉を食べる。
 有明海周辺の4県は、漁業に被害を与える「厄介者」としてナルトビエイを駆除している。佐賀県では、04年度から本格的に駆除に乗り出し、毎年100トン前後を捕獲。作業を請け負っている県有明海漁協によると、食品として販売できないか検討中だが、現在は、業者に頼んで廃棄処分や肥料にされている。
 柳田教授は5年ほど前、県の水産機関の研究員からナルトビエイの食害について聞き、「何か有効利用できないか」と相談を受けた。ナルトビエイはたんぱく質が多く、成分にどのような機能があるか研究を始めた。その結果、脂肪肝やコレステロール濃度を改善する作用があることを発見したという。
 たんぱく質は、消化されるとアミノ酸が連なるペプチドになる。肥満で糖尿病のモデルラットにナルトビエイのペプチドが含まれたエサを3週間与えてやる実験をしたところ、肝臓の脂肪とコレステロールの量が2割ほど減ることを確認。メタボリック症候群を予防、改善する作用があることが確認できたという。
 今後、ほかの魚類のペプチドも実験するとともに、ペプチドのどのような成分が肥満の改善に効果があるのかさらに研究を進める。柳田教授によると、すでに大手製薬メーカーから商品化の問い合わせも来ており、佐賀大と県、吉野ケ里町内の企画会社と共同で特許も出願した。
 柳田教授は「成分を特定できれば、薬の開発も期待できる。いままで廃棄処分されていた魚が、メタボリック症候群に悩む中年たちの希望になる可能性を秘めている」と研究に熱が入る。漁協の担当者も「漁師の副収入になればありがたい」と注目している。(吉村治彦)

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2008/9/2 肥満者に「病的な」脂肪細胞が認められた m3.comより転載

肥満者に「病的な」脂肪細胞が認められた

 

提供:WebMD

脂肪細胞の機能不全が肥満関連疾患を説明している可能性
Salynn Boyles
WebMD Medical News

【8月27日】

 新規研究によって、肥満が2型糖尿病のような疾患を引き起こす機序を細胞レベルで説明できる可能性が示されている。
 テンプル大学(Temple University)の研究者らは肥満の人たちと細身の人たちから採取した脂肪を調べた結果、この2集団の脂肪細胞では動態の様式が大きく異なることを認めた。
 肥満者の脂肪細胞では、小胞体(ER)という蛋白質合成に関与する細胞小器官に有意なストレスが認められた。
 このストレスは、肥満関連の糖尿病に重要な役割を果たしているインスリン抵抗性に関連する特定の蛋白質の産生につながるものとみられる、と筆頭研究者のGuenther Boden, MDは述べている。
また、肥満者の脂肪組織では炎症も(非肥満者より)はるかに多く認められた。
 「これは、肥満者の脂肪が「病的」であることを示す最初のヒトの研究であり、肥満者の脂肪は本来あるべき機能状態ではないことを意味している」とBoden博士はWebMDに話している。
 
機能不全の脂肪組織

 体脂肪の仕事は過剰なエネルギー、すなわち過剰なカロリーを貯蔵することである。
 身体が使用できる以上のカロリーを日常的に摂取すると体重増加につながるだけでなく、脂肪組織にストレスが加わって脂肪組織が疲労したり機能不全に陥る状態に至るものとみられる、とBoden博士は述べている。
 「肥満による健康への悪影響はおそらく過剰な脂肪そのものが引き起こすのではない」とBoden博士は述べている。「こうした悪影響は、おそらく過剰カロリーによって同システムに絶えず過剰負荷が加えられることに起因すると思われる」
 このテンプル大学の研究において、Boden博士らは、正常体重者6名および肥満者6名の大腿上部から採取した脂肪細胞を細胞レベルで解析した。なお、これらの肥満者のいずれも糖尿病ではなかった。
 この解析により、肥満者の脂肪細胞では、エネルギー代謝および脂肪代謝に関連する数種類の蛋白質が過剰発現していることが明らかになった。
 特に、19種類の蛋白質の濃度は非肥満者より肥満者の脂肪細胞の方が高く、そのうち3種類は特異的なERストレス関連反応(ER stress-related response)に関連するものであった。
 小胞体は栄養過剰を感知し、そうした過剰を代謝反応および炎症反応に変換する可能性があると同研究者らは結論している。
 
病的細胞の解釈

 この知見は、減量手術を受けた糖尿病患者において、有意な体重減少が起きるよりずっと早く、術後数日以内にインスリン抵抗性に劇的な改善がしばしばみられることの理由を説明している可能性がある、とBoden博士は述べている。
 「肥満症治療手術が効果を表す機序については、あらゆる種類の理論が唱えられているが、最も簡単で直接的な説明はカロリー摂取の劇的かつ迅速な減少がこの改善に関与しているというものである」とBoden博士は述べている。
 ある程度の期間にわたり、研究者らはERストレスとインスリン抵抗性を関連付けようとしてきたことを考えれば、この知見は重要である、と内分泌学者であり糖尿病研究者のR. Paul Robertson, MDはWebMDに話している。
 Robertson博士はワシントン大学(University of Washington)の内科・薬学教授であり、米国糖尿病学会(American Diabetes Association)の医学・科学専門部会の次期会長(president-elect of medicine and science)である。
 「インスリン抵抗性とは何かは本当にはわかっていない」とRobertson博士は述べている。「それが存在することは知られているが、それについて適切な分子的な説明は得られていない。このような研究は重要なヒントを与えてくれる」

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2008/8/25 大揺れメタボ基準 ウエスト85センチ「見直しはない」 @nifty.comより転載

大揺れメタボ基準 ウエスト85センチ「見直しはない」
 
 
 
2008年8月25日(月)19時22分配信 J-CASTニュース
 
   メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準が揺れている。日本では2008年4月から、特定健康診断とその保健指導がはじまったが、診断基準の腹囲「男性85センチ以上、女性90センチ以上」の妥当性が問われているからだ。一部の報道によると、メタボ基準の国際統一が模索されているようだが、日本内科学会は「(統一基準については)何も聞いていないし、見直すことはありません」と話している。
 
米国は「男性102センチ以上、女性88センチ以上」
 
   そもそも、メタボの診断基準は各国で異なる。日本の基準は、必須事項として腹囲「男性85センチ以上、女性90センチ以上」があって、これに(1)中性脂肪が血液1デシリットルあたり150ミリグラム以上またはHDL40ミリグラム(2)血圧収縮期130ミリHgまたは拡張期85ミリHg以上、血糖値(空腹時)が血液1デシリットルあたり100ミリグラム以上またはヘモグロビンA1cが5.2%以上のうち2項目以上が当てはまると、メタボが強く疑われ、1項目以上だとメタボ「予備軍」となる。
   この基準は日本内科学会などメタボに関連する8学会が05年4月に発表したもの。日本内科学会では、「国内での研究、検証の結果をもとに策定した」としている。
   日本と海外では腹囲だけをみても、米国コレステロール教育プログラム(NCEP)は「男性102センチ以上、女性88センチ以上」、国際糖尿病連合(IDF)の基準は日本と同じ。世界保健期間(WTO)には腹囲の基準はない。また、日本では診断基準から外されている「善玉コレステロール」が、NCEPやIDF、WHOでは基準として設けられている。
   厚生労働省がこの基準に基づいて調査(06年)したところ、糖尿病の強い疑いがある人は約820万人。糖尿病の可能性が否定できない人は約1050万人に上った。04年に比べて、強い疑いがある人で80万人、糖尿病の可能性のある人で250万人増えている。
   40〜74歳でみると、男性の2人に1人、女性の5人に1人が「予備軍」を含めたメタボの該当者にあたる。
 
「その国の事情がありますから、各国で異なります」
 
   2008年8月20日付の毎日新聞では、「メタボ国際基準 腹囲外れる」の見出しで、メタボ診断の必須項目から「腹囲」が外れると報じている。
   これに対し厚労省は、メタボ基準の国際統一について「何も聞いていません」という。ただ、「どうも腹囲ばかりが先行してしまっていますが、メタボが生活習慣病といわれているように、日ごろから食事や運動など、健康に気をつけることが大事なので、(腹囲を)注意してほしいという意味合いがあります」といい、男性85センチ、女性90センチの数字ばかりが「一人歩き」していることに苦笑する。
   日本内科学会も基準の国際統一については、「報道で見ただけで、何も聞いていない。あったとしても、将来のことでしょう」と素っ気ない。
   それでなくとも、世界各国で診断基準をあわせることはむずかしい。同学会によると、基準づくりを事前に検討したり、すり合わせることはなく、「各国がそれぞれ基準を発表すれば、それを参考にして、また歩み寄ったりしながら、各国が独自の基準を発表する」やり方になっている。
   あくまで日本では、日本の診断基準が用いられるようだ。

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2008/8/23 肥満は体質?遺伝なの?遺伝子検査で長年の疑問解決 @nifty.comより転載

肥満は体質?遺伝なの?遺伝子検査で長年の疑問解決
 

2008年8月23日(土)16時48分配信 夕刊フジ

 食事制限と運動…というダイエットの基本に従いながらも、なかなか成果が出ない。「肥満は遺伝。体質だから…」と思いこんでいた。では、自分の遺伝子は本当に太りやすい体質なのか。効果的なダイエットのために、遺伝子検査を受けてみた。
 今年4月、「肥満関連遺伝子検査キット」を発売したのは滋養強壮薬「キヨーレオピン」でおなじみの湧永製薬。

 「当社は長く、バイオ、遺伝子研究をしてきましたが、遺伝子で体質を知ることで“DNAから考えるダイエット”として商品化しました」(経営企画部企画グループ、守山治さん)という。

 従来の肥満遺伝子検査が、3万円前後と高額だったのに対し、湧永は薬局・薬店で検体を採取、結果を渡すやり方で8000円(ネット販売は9500円)という低価格で販売。

 記者は小学生から肥満児で、そのまま肥満成人になった。何度もやせようと思ったが“結果”を出せずにいた。昨年2月に自分史上最高の体重(身長165センチで92キロ、体脂肪率32%)を記録。それに前後して、慢性的な胃のむかつき感で逆流性食道炎とも診断され、ダイエットを決断した。以後、昨年末までの10カ月で約10キロの減量に成功した。が、その先が進まないままでいた。

 「DNA検査で肥満体質かどうかを知り、ダイエットに“結果”を出したい」と検査を受けた。

 口内からとった粘膜がついた綿棒を送付し、ほどなくして結果が手元に届いた。それは予想外の結果だった−。

 「あなたの遺伝子型は、標準型の人に比べて基礎代謝量が約300キロカロリー高く、やせやすい体質であるとされています」

 え!? そんなバカな…。

 自分は、遺伝子的にはもっとも肥満にならないバナナ型だった。この結果から、自分の肥満の原因は遺伝的体質でなく、肥満型の生活習慣が原因だ、ということが明白になった。

 先の守山さんは「バナナ型は同時に痩せにくい型でもあります。タンパク質を含む食品の摂取や筋力トレーニングを増やすことが必要」と検査結果を踏まえてアドバイスしてくれたが、「DNAは一生変わらないので、1度測定すれば自分の体質が分かります」と話している。

 肥満は体質だから、という甘えが言えなくなる分、ダイエットが辛くなりそうな気もするが…。

 【肥満遺伝子】

 肥満の4−7割が遺伝的要因が関係すると見られ、そのタイプを知ることでダイエットにつなげられる。湧永製薬の検査では、日本人に関係が深いタイプを検出。

 1:脂肪がたまりやすいりんご型(標準型に比べ基礎代謝量が約200キロカロリー少ない)

 2:脂肪の燃焼が苦手な洋なし型(同100キロカロリー少ない)

 3:筋肉がつきにくいバナナ型(同300キロカロリー多い)−の3タイプ。

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2008/8/20 クローズアップ2008:メタボ、国際基準統一へ おなか優先、日本だけに 毎日jpより転載

クローズアップ2008:メタボ、国際基準統一へ おなか優先、日本だけに
 
 
 
毎日新聞 2008年8月20日 東京朝刊
 
 ◇男性85センチ、女性90センチ
 
 腹囲測定をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)診断の第一条件として、今年4月から始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)。「男性85センチ、女性90センチ」という腹囲基準の分かりやすさが注目を集めたが、肝心の腹囲が国際的な統一基準の必須条件から外されることになった。世界とは異なる基準で、公的健診を続けることは妥当なのだろうか。【大場あい、永山悦子】

 ◇健診現場も「根拠に疑問」

 先月、東京都江戸川区でメタボ健診を受けた60代の女性は「腹囲を測ってもらえれば、食事に気をつけるきっかけになる」と屈託なく話した。受診者は順に、ついたてで仕切られたスペースに入り、腹を出してメジャーを巻かれた。
 メタボ健診は、メタボや予備群に該当する人を健診で見つけ出し、生活習慣改善のための保健指導を実施する新しい公的健診だ。まず腹囲を基準に受診者を振り分け、その後、血液検査の結果などを加味して指導の必要性や内容が決められる。だが、保健指導に携わる看護師は「去年までと検査項目が変わったことに気づいても、何を目的とした健診か理解している人は少ない」と漏らす。各地の健診会場では腹囲測定に対し、「根拠が理解できない」「スポーツで鍛え腹囲が大きい場合も基準に引っかかるのはおかしい」など疑問の声が上がっている。
 厚生労働省のメタボ健診の基本指針は「生活習慣病の発症には内臓脂肪の蓄積が関与している」とする。内臓脂肪が蓄積した肥満に高血糖や高血圧などが重なった状態がメタボで、心筋梗塞(こうそく)など心血管疾患を発症しやすくなるとの考え方だ。腹囲測定は、内臓脂肪の多い人を見つけるために導入した。
 だが、メタボ健診の基になっている日本内科学会など8学会による腹囲基準には「世界で唯一、男性の基準が女性より小さい」など、策定当初から再検討を求める声が相次いだ。8学会は今年3月、再検討に取り組む方針を発表し、厚労省研究班も2万4000人のデータから最適な基準を導き出す作業に着手した。腹囲基準を何センチにすべきか、今なお議論が続いている。

 ◇心血管疾患との関連不明

 腹囲を第一条件にした日本の基準に当てはまる人が、本当に心筋梗塞などの心血管疾患を発症しやすいのかも不明のままだ。
 厚労省研究班の磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)が茨城県内で実施した疫学調査(約2600人対象)。日本の基準でメタボとされた人が、心血管疾患を発症する危険性は、メタボでないとされた人と変わらなかった。一方、腹囲を必須条件としていない米国コレステロール教育プログラム(NCEP)の基準でメタボとされた人は、発症の危険性が高かった。
 磯教授は「日本人を対象にメタボと心血管疾患の関係を調べた研究はあまりない。これから最適な基準を検討する段階」と話す。
 欧米では、心血管疾患を起こしやすい人を見つけるには、NCEP基準が適しているとの研究成果が多い。ある専門家は「海外に論文を出す時は、日本の基準では掲載を認められないため、NCEP基準で分析する人がほとんど」と明かす。
 しかも、NCEP基準ですら、心血管疾患との関係に疑問を投げかける研究もある。英医学誌ランセットに5月、英国での疫学研究が発表された。60〜80代の計約7500人を対象に、NCEPの基準と心血管疾患との関係を調べると、基準に合致してもしなくても、発症の危険性にほとんど差はなかった。
 研究を担当した英グラスゴー大のナビード・サッター教授は「日本が腹囲をメタボ健診に使っていると聞いて驚いた。この基準で心血管疾患の危険性の高い人を見つけようという方法は医学的に意味がなく、貧弱な医療としかいいようがない」とあきれている。
 報道機関も冷ややかだ。
 「細いウエストを探し求め、膨大な数の人を測る日本」。6月中旬、米紙ニューヨーク・タイムズにこんな見出しの記事が掲載された。日本のメタボ健診を「太りすぎがあまりいない日本で、一般市民をスリム化するために始まった野心的なキャンペーン」と紹介し、腹囲の結果に一喜一憂する受診者の様子や自治体の担当者らのコメントとともに、制度の目的が「医療費抑制という政治的問題にある」と解説した。

 ◇「労働時間の短縮が先だ」−−独自の重点設ける動きも

 健診の重点をメタボ以外に置く動きもある。
 ヤマハ(浜松市)の健康管理センターが取り組むのは、社員への禁煙指導だ。その結果、同社本社工場では男性の喫煙率が25%と、全国平均(約4割)よりも大幅に低い水準となった。同社は11年度から全国の同社施設敷地内の全面禁煙に踏み切る。倉田千弘所長は「メタボ基準に科学的根拠はないが、禁煙には、がんと心血管疾患の予防につながるという世界中の研究成果がある」と指摘する。
 愛知医科大が会社員360人を対象に実施した調査では、1カ月の残業時間が長い人ほど、心血管疾患の危険性が高かった。
 渡辺美寿津准教授(メンタルヘルス)は「特定健診は個人に生活習慣の改善を求めるだけで、職場への働きかけが不十分だ。労働時間の短縮など、労働環境を変えなければ、心血管疾患の危険性は消えない」と話している。
 

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2008/8/17 大衆薬市場好調、メタボ対策薬が人気 YOMIURI ONLINEより転載

大衆薬市場好調、メタボ対策薬が人気
 
 
 
2008年8月17日  読売新聞)
 

 
 薬局やドラッグストアなどで買える大衆薬(OTC医薬品)市場が、一時の低迷を抜け出して急回復している。
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関心が高まる中で、肥満対策薬が急成長しているのが大きな理由だ。(下宮崇)
 小林製薬の推計では、肥満対策薬の市場規模は2007年7月〜08年6月で前年同期比34%増と大きく伸びた。08年4月から始まったメタボリックシンドロームに関する特定健診をにらんで、“やせ薬”に注目が集まったためだ。
 特に人気が高いのが、新陳代謝を改善して脂肪を減らすとされる有効成分「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」を含んだ漢方薬だ。
 クラシエ薬品の「コッコアポ」シリーズの07年の販売額は前年比54%増加し、小林製薬の「ナイシトール85」も07年度の出荷額が前年度比53%増の54億円になった。ロート製薬の「和漢(せん)」シリーズも好調だ。
 市場調査会社インテージによると、大衆薬市場は栄養補助食品(サプリメント)や特定保健用食品(特保)に押され、02年度から05年度まで4年連続で縮小していた。しかし、メタボ薬人気を背景に、07年度の販売額は前年度比2.3%増の1兆1800億円と、2年連続で増加に転じている。
 

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2008/8/17 脂肪肝と高血糖 併発の謎解明 YOMIURI ONLINEより転載

脂肪肝と高血糖 併発の謎解明
 
 
2008年8月17日  読売新聞)
 
 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)や糖尿病の患者が、脂肪肝と高血糖を合併する仕組みを、東京大の門脇孝教授(糖尿病・代謝内科)らが明らかにした。
 高血糖も脂肪肝も両方治せる治療薬の開発につながる成果という。科学誌セル・メタボリズムに発表した。
 ホルモンの一種であるインスリンは、肝臓に働きかけ、血中の糖分から脂肪合成を促進するなどして、血糖値をコントロールしている。本来、脂肪肝と高血糖は相反する現象だが、メタボや糖尿病患者は両方が合併する例があり、「最大の謎」とされてきた。
 研究チームは、インスリンによって活性化する肝細胞の2種類のたんぱく質「IRS―1」「IRS―2」に注目。両者の役割分担はこれまで不明だったが、マウスを使った実験で、IRS―1は脂肪合成を促進し、IRS―2は空腹時に増加して血糖値が上がらないようにしていることを明らかにした。
 門脇教授は「間食が多い人は空腹の時間が十分ないため、IRS―2が増えずに血糖値が上昇する一方、IRS―1によって脂肪肝が促進されているのでは」と指摘している。

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2008/8/17 出腹がスッキリ隠れる父親に人気の「メタボ水着」 @nifty.comより転載

出腹がスッキリ隠れる父親に人気の「メタボ水着」
 
 
 
2008年8月17日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
 
 夏休みに子供とプールで遊ぶ太めな父親向けに、Tシャツ型水着の売れ行きが好調だ。紫外線をカットしたいサーファーの間で普及していたが、おなかが隠れる安心感もあって、メタボが気になるお父さんの愛用者も増えている。
「お父さんのためのプールサイドスタイル」として売り出したデサントの「T―body」。Tシャツ感覚の水着で、パンツ型のボトムスと合わせて着る。体のラインがぴったり出る海辺のサーファー向けとは一線を画し、ゆったりとしたデザイン。07年の売り上げが前年比1.5倍と好調だった勢いに乗り、今年も東レと組んで水気を簡単に取り除ける新素材「カルライト」を使った新製品を7月に追加した。
 全国展開のスポーツ用品店「スポーツオーソリティ」では、8月初旬に前年同期の2.2倍の売り上げを記録。今夏は「オリンピック効果」が期待できるため、デサントでは昨夏の1.8倍に当たる1億6000万円の売り上げを見込んでいたが、競泳平泳ぎの北島康介選手の金メダル獲得でさらに弾みがつきそうだ。

(日刊ゲンダイ2008年8月14日掲載)

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2008/8/15 抑制性神経伝達物質放出障害は脂肪蓄積を減少させる m3.comより転載

抑制性神経伝達物質放出障害は脂肪蓄積を減少させる

 

提供:Medscape

【2008年8月15日】

視床下部領域からのGABA 放出能を欠いたマウスは、高脂肪食を摂取しても、体重が増加しなかった。
Jacquelyn K. Beals
Medscape Medical News

【8月11日】

 特異的視床下部ニューロンからのγアミノ酪酸(GABA)放出能を欠いたマウスは、痩せていて肥満になりにくいという研究結果が、10日、『Nature Neuroscience』オンライン版に掲載された。これらのマウスは、グレリン(ヒトおよびげっ歯類において視床下部摂食中枢に作用することによって通常食欲を増進させるホルモン)に対する反応も低下している。
 視床下部のアグーチ関連ペプチド(AgRP)ニューロン群(AgRP、ニューロペプチドY (NPY)、GABA放出)は、体重調節に関与している。この研究では、GABAがどのように体重調節機能に関与しているかを検討した。
 この研究は、視床下部におけるGABAの作用を明らかにし、抗肥満薬の標的を示している、と上席筆者であるハーバード大学医学部ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター(マサチューセッツ州ボストン)内分泌学部門医学部教授のBradford B. Lowell, MD, PhDおよびハーバード大学とテキサス大学南西医療センター(ダラス)の共同研究者は報告している。
 研究者らは、GABA輸送蛋白欠損の結果として、AgRPニューロンからGABAを放出しないマウスを飼育した。AgRPニューロンは、GABA放出障害を除いて正常と思われた。対照動物と比較して、実験動物は、飼料摂取量は正常であったが、体重の減少および自発運動の亢進が認められた。高脂肪食を継続しても、実験動物は、対照動物と比較して、脂肪の蓄積が少なかった。
 AgRPニューロンは、通常、成長ホルモンの分泌を促進し、食欲を増進させるホルモン、グレリンの標的とされる。また、グレリンは、脂肪組織からの脂肪消費を減少させる。血漿グレリン濃度は、通常、食前に上昇し、食後直ちに低下する。興味深いことに、拒食症患者およびプラダーウィリ症候群患者における血漿グレリン濃度は異常に高い。
 この研究において、AgRPニューロンからのGABA放出能を欠いたマウスは、グレリンの促進作用に対する反応が低下していた。「AgRPニューロンからのGABA放出は、グレリンの摂食促進作用の重要なメディエーターである」と、著者らは結論付けている。AgRPまたはNPY欠損マウスにおいて、同様の作用が認められており、これは、複数の経路がグレリンの摂食促進作用を調節しているということを証明している。
 論文によれば、実験マウスは、エネルギー消費量増加によって食餌性肥満にならなかった。機序の1つに、GABAを介した熱産生促進ニューロンの抑制がある。AgRPニューロンからのGABA放出障害がある場合、この抑制はなく、熱産生が増加し、結果としてエネルギー消費量が増加する。
 GABA放出障害が自発運動、グレリンに対する反応、エネルギー消費に及ぼす影響は、GABA関連経路が肥満の予防法および治療法を模索する上で有望な標的であるということを示唆している。
Nat Neurosci. Published online August 10, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/14 考えすぎ?「私はメタボかも」成人女性3割 熊本市の研究所アンケート調査 m3.comより転載

考えすぎ?「私はメタボかも」成人女性3割 熊本市の研究所アンケート調査
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月14日】

アンケート:考えすぎ?「私はメタボかも」成人女性3割 熊本市の研究所調査 /熊本

 熊本市内の成人女性の3割が「自分はメタボリックシンドロームか、その予備軍」と思っている--。肥後銀行系のシンクタンク、地域流通経済研究所(熊本市)が実施した「ヘルスチェックに関するアンケート調査」でそんな結果が出た。
 調査は、腹囲と血糖値などのデータを組み合わせて判断するメタボリックシンドロームの認識などについて、5月に郵送アンケート方式で実施。同市内に住む経済研究所の女性モニターが対象で、443人(回収率88・6%)から回答を得た。
 「自分がメタボリックシンドロームか、その予備軍と思うか」と尋ねた質問で「思う」と「かもしれない」の合計は31%だった。数字は年代とともに上がり、40代で30%を超え、最高は60代の42%だった。
 一方、既婚者330人のうち、夫が「該当者か予備軍」(「かもしれない」を含む)と思っている人は45%だった。特に40代では58%の妻がそう評価していた。他の年代は、20代29%▽30代43%▽50代46%▽60代34%。
 06年度の県民健康・栄養調査報告書によると、県内のメタボ該当者と予備軍の合計は男性46%、女性21%。調査では、夫に対する評価は実態に近い数字だが、自分に対する評価は実態より数字が高く、経済研究所は「自分のことを心配しすぎているようだ」としている。【笠井光俊】

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2008/8/5 閉経に伴う心血管系(CV)リスクの急上昇は、ホルモンが関与するメタボリックシンドロームに強く関係している m3.comより転載

閉経に伴う心血管系(CV)リスクの急上昇は、ホルモンが関与するメタボリックシンドロームに強く関係している

 

提供:Medscape

    女性におけるメタボリックシンドロームの有病率は、閉経期への移行とともに上昇する
    Steve Stiles


    【7月29日】

     女性のメタボリックシンドロームの有病率は、閉経期への移行とともに上昇するが、その理由はおそらく「体内ホルモン環境のテストステロン優位性の進行」であって、エストロゲンレベルの低下そのものではないという結果が、縦断研究である「全国女性健康調査(Study of Women's Health Across the Nation (SWAN)」で出た。[1]
     ホルモンの状態変化が心血管系(CV)リスク因子群に及ぼすこの影響は、今回の分析では年齢および肥満指数とは独立しており、女性が閉経期に心疾患のリスクが増大することの背景にあるメカニズムのひとつである可能性がある、と研究グループは『Archives of Internal Medicine』2008年7月28日号で結論づけている。
     この報告では、メタボリックシンドロームの5項目のうち3項目(腹囲増加、トリグリセリド値、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロールの減少)に対して「テストステロン優位」が有意かつ独立して関連していた。閉経開始は、収縮期血圧や血糖値には影響しないようであった。
     SWANは、「米国の7か所で登録した3,302名の女性を対象とする閉経への移行の自然経過に関する多民族地域住民対象多施設縦断コホート研究である」と、Dr Imke Janssen(ラッシュ大学医療センター、イリノイ州シカゴ)を筆頭とする著者グループが記している。対象者のうち、自然に閉経に達してホルモン療法は受けず、調査開始時に糖尿病・メタボリックシンドロームのいずれでもなかった者は949名いた。メタボリックシンドロームの発生の定義は、慣習に従って、リスク因子5項目のうち3項目以上が揃うこととした。
     さらに、「(メタボリックシンドロームの発生に対する)ホルモン状態変化の影響は、民族・人種グループが異なっても同じであった」とJanssen博士はHeartwireに語った。それによれば、「対象者を調べたその他の研究のほとんどは規模が小さく、白人女性に限定したものであった。SWAN分析は、白人がおよそ半分、アフリカ系アメリカ人がおよそ4分の1、日本人が12%、中国人が11%、ヒスパニック系が5%で構成されている。」
     このコホートのうち13.7%の者に、最終月経(FMP)までにメタボリックシンドロームが新規に発生した。FMPの前6年間と後6年間でのメタボリックシンドローム発生の年間オッズ比は、それぞれ1.45(95%信頼区間[CI]は1.35 - 1.56)と1.24(95%CIは1.18 - 1.30)であった。この増加は、FMPの年齢、人種・民族、施設、結婚状況、教育、喫煙、調査開始時の肥満指数(BMI)、調査開始以降のBMIの変化といったその他のリスク因子とは独立していた。FMP前の時期から後の時期にかけてオッズ比は有意に減少した(P < 0.001)。
     メタボリックシンドロームの発現は総エストラジオール量にも総テストステロン量にも関連していなかったが、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)レベルの関数として定義される「生物学的活性テストステロン」の変化に有意に関連していた。記述によれば、SHBGはテストステロンとエストラジオールに結合して標的臓器に運搬する分子だが、テストステロンにより親和性が高い。「生物学的活性テストステロンのレベルが1標準偏差増えるごとに、メタボリックシンドローム発現のオッズが10%増える。」メタボリックシンドローム発生は、SHBGの変化にも有意に連関していた。

    メタボリックシンドローム発生の予測に関するホルモンおよびホルモン測定値の調整後のオッズ

    ホルモンまたはホルモン代替値
    OR (95% CI)
    p
    テストステロン
    0.96 (0.86-1.06)
    0.40
    生物学的活性テストステロン
    1.10 (1.01-1.20)
    0.02
    性ホルモン結合グロブリン
    0.87 (0.81-0.93)
    <0.001
    エストラジオール
    0.97 (0.88-1.06)
    0.49

     「女性のCV疾患のリスクに対してはエストロゲンが直接的な陽性作用を発揮しており、女性が更年期から閉経後の状態に移行してエストロゲンが消失するとそのベネフィットは失われると以前は考えられていた」とJanssen博士らは記している。「しかし今回のデータによれば、エストロゲンレベルの変化は、メタボリックシンドロームリスクの予測因子としては、良くても有意性のない弱いものでしかなかった。」むしろ性ホルモン代謝の中でテストステロン優位性が進むことのほうが、エストロゲンの影響よりも、CVリスクに作用している可能性が高いと著者らは記している。
     この説は、Women's Health Initiativeにおいてエストロゲン療法では女性のCVリスクを変化させられなかったことに整合すると、研究グループは述べている。
     博士はheartwireに対して、「エストロゲンそれ自体ではない。エストラジオールのレベルでは多くのことが説明できない」と語った。
     さらに、メタボリックシンドローム発現のリスクの上昇は閉経前後の時期に速くなる。「その増加速度は、閉経に達する前の時のほうが達した後の時よりも激しいようであり、そのことは我々にとって若干意外であった。」
     博士が言うには、今回の分析によってリスクの増加は「テストステロンとエストロゲンのバランスに関連付けられた。(最終月経の頃に)エストロゲンレベルが下がる時には急激に下がることが分かっている。これはもっとも激しい変化のひとつであり、閉経への移行の大きな特徴である。しかし今回の分析では、メタボリックシンドロームおよびその構成項目がエストロゲンレベルに直接関係しているとは示すことができなかった。したがって、状況はもっと複雑であるに違いない。閉経に伴うホルモンの変化全体がきわめてダイナミックな変化であり、その理解はまだ緒についたばかりだ。本調査はパズルの解答の一部である。」

     SWANは米国国立衛生研究所から資金を受けている。

    出典 1. Janssen I, Powell LH, Crawford S, et al. Menopause and the metabolic syndrome: The study of women's health across the nation. Arch Intern Med 2008;168:1568-1575.

    Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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    2008/7/28 小学6年の肥満に注意! メタボのリスク、女性は10倍 @nifty.comより転載

    小学6年の肥満に注意! メタボのリスク、女性は10倍
     
     
     
    2008年7月28日(月)16時18分配信 J-CASTニュース
     
       小学6年生の時に肥満だった子供は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になるリスクが高いことが、労働者健康福祉機構が実施したアンケート調査で2008年7月24日に明らかになった。「小学校6年生時に肥満」であった人のメタボ発症リスクは、男性で2.8倍、女性で10.1倍と女性のリスクが特に高いことが初めて判明した。調査にあたった研究チームでは、「学童期のカロリー過剰摂取がメタボ発症と強い相関を示している。子供は活発に運動しているから、たくさん食べさせてもいいだろうという考えは改めるべき。08年度から実施が義務化された特定保健指導や学童の食育の現場で食習慣の見直しを提言していきたい」としている。
       調査は、06年12月〜07年8月、20〜70歳の男女計約799人を対象に実施した。

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    2008/7/27 トランス脂肪酸:米加州で禁止 肥満などの危険性 毎日jpより転載

    トランス脂肪酸:米加州で禁止 肥満などの危険性
     
     
    2008年7月27日 毎日新聞 東京朝刊
     
     【ニューヨーク共同】

     米カリフォルニア州は25日、州内レストランでの揚げ物用の調理油などに含まれる「トランス脂肪酸」(TFA)使用禁止を決めた。ニューヨーク市などが同様の規制をしているが州レベルでは初めて。
     同日、シュワルツェネッガー州知事が州法案に署名した。米メディアによると10以上の州が規制を検討しているという。
     新規制は2010年にスタートし、レストランや総菜店などで、マーガリンなどTFAを含む油脂類の使用ができなくなる。11年にはケーキや焼き菓子などでの使用も禁止される。違反した場合、25〜1000ドル(約2700〜10万8000円)の罰金を科す。TFAは多量に摂取した場合、血中の悪玉コレステロールを増やし肥満や動脈硬化などの危険性を高めるとされる。
     

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    2008/7/27 クローズアップ2008:メタボ健診 制度複雑、混乱続き 毎日jpより転載

    クローズアップ2008:メタボ健診 制度複雑、混乱続き
     
     
     
    2008年7月27日 毎日新聞 東京朝刊
     
     医療費抑制を目的に始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)が、自治体の健診現場に少なからず混乱をもたらしていることが、毎日新聞の調査で浮き彫りになった。背景には、制度変更についての周知不足や地域の実情を十分に踏まえない国の制度設計があり、後期高齢者医療制度と同様に地方の不信感を招いている。【永山悦子、大場あい】

     ◇受診できない人多数/自治体の財政圧迫
     
     ◇慢性腎臓病患者増えてるのに…検査は除外

     6月に健診を始めた長野県飯山市では、受診できないまま健診会場を後にする人が相次いでいる。
     市町村は従来、老人保健法に基づいて40歳以上の住民を対象に基本健診を実施してきたが、メタボ健診は保険者(市町村や健康保険組合など)別に実施されることになった。会社員の場合、企業の健保で健診を受けるが、被扶養者の妻も、夫の加入する健保が指定する機関で受診しなければならず、原則として市町村の健診は受けられなくなった。
     この変更がちゃんと周知されていないため、健保の被扶養者が市の健診会場に来てしまう。市内に健保組合が指定する健診機関がない住民が「遠くまで行けないから受けさせて」と訴えるケースもあるという。
     一方、近畿地方のある市では、1934年1月生まれの妻(74歳)と9月生まれの夫(73歳)が健診会場に来たが、妻だけが健診を受けられず怒って帰るケースがあった。
     メタボ健診は、ある年度中に40〜74歳になる人のうち、その年度を通じて一つの医療保険に加入する人が対象だ。妻は今年度中に75歳の誕生日を迎えるためメタボ健診の対象外で、健診を受けに行った日の段階では、75歳以上の後期高齢者の健診対象でもなかった。同様のことは4月2日以降に転職や引っ越しで加入保険が変わった人にも起こりうる。
     東京都府中市では、06年度の途中に国民保険に加入したり、離脱した人は計約1万4000人に上った。担当者は「国保は異動が多い。今年度は9月30日までの加入者は受診できるようにするが、健診実施期間を過ぎる10月以降の加入者には対応できない」と説明。「非常に複雑な制度のため、住民は納得しにくいと思う。『国の制度上の欠陥です』と説明するしかない」とため息をついた。秋田県のある市の担当者は「加入保険や年齢の違いによって、健診や保健指導が異なる事態に、地域保健活動をしてきた視点から苦慮している」と打ち明けた。
     毎日数十本の問い合わせや苦情の電話を受けた自治体もあった。

     ◇自治体担当者「無駄な政策ばかり」

     医療費を抑制するはずのメタボ健診が、かえって自治体の懐を圧迫し、思わぬ影を落としている。
     北海道富良野市は、昨年度まで実施していた国民保険加入者に対するがん検診への助成(500〜2000円)を廃止し、浮いた1600万円をメタボ健診の無料化に充てた。担当者は「受診率の目標が達成できなければ、ペナルティーによって後期高齢者医療制度への拠出金が増額される。目標達成に向けた受診無料化の財源として、がん検診の助成を削った」と説明する。
     国は昨年策定した「がん対策推進基本計画」で、がん検診受診率を5年以内に50%とする目標を掲げた。この担当者は「がん検診の受診率が落ち込む恐れもあるが、今はメタボ健診の実施に必死で、がん対策まで考えられない」と打ち明けた。
     メタボ健診では、従来の住民基本健診で実施されていた血清クレアチニン検査が外された。慢性腎臓病の早期発見に有効とされるこの検査の除外にも疑問の声が上がっている。
     長野県飯山市は「人工透析を始める患者が増えており、保健師からも血清クレアチニン検査を残してほしいと要望があった。だが、国や県からの補助がなく、予算上難しかった」と明かす。
     毎日新聞の調査では、今年度の健診で、血清クレアチニン検査を独自に受診者全員に実施すると答えた市区は48%にとどまり、43%は実施しないと答えた。慢性腎臓病の患者数が全国で約2000万人に上るという実態に逆行している。
     鹿児島県のある市の担当者は「これまでも医療費削減目的で、成人病対策、生活習慣病対策をやってきたが、成功した試しがない。今度はメタボ対策をうたっているが、どこまで無駄な政策を出し続ければ気が済むのか」と国を批判する。

     ◇「周知の努力期待したい」−−厚労省推進室

     今回の調査結果について厚生労働省医療費適正化対策推進室は「制度変更によって、受診できない住民が出るというのは誤解だ。特定健診対象者以外は国の補助の対象にはならない方向だが、各保険者が独自の健診を実施することは禁じていない。国にも国民からの問い合わせがあるが、特定健診は2年前に決定され、国は各地で説明会などを開いてきた。今後は各保険者の周知の努力に期待したい」とコメントした。
     

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    2008/7/26 「部屋の温度下げたい!」はメタボの始まり? @nifty.comより転載

    「部屋の温度下げたい!」はメタボの始まり?
     
     
     
    2008年7月24日(木)19時50分配信 J-CASTニュース
     
       「メタボな人」ほど室内の設定温度を下げたい傾向にある――ダイキン工業が、夏場の空気と健康に関するアンケートを行ったところ、こんな結果が出た。 メタボな人にとって、オフィス内での推奨設定温度28度では、ちょっぴり暑い?
       「自分はメタボだ」と思っている人に「部屋の温度設定は何度が望ましいか」と質問したら、最も多かったのは25度(22%)だった。一方、「メタボではない」と思っている人で最も多い回答は28度(29%)。メタボか非メタボかで、3度の差が出た。
       また、「部屋の設定温度は他の人より下げたいか」との質問に対して、「下げたい方だと思う」と回答したメタボな人の51%、非メタボな人の場合は31%。メタボな人のほうが「部屋の温度を下げてほしい」と、より強く思っていることが明らかになった。
       アンケートは2008年6月13〜16日にインターネット調査で実施。全国の20代〜50代の男女、計400人が回答した。

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    2008/7/25 肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍−労災病院医師らが全国調査 @nifty.comより転載

    肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍−労災病院医師らが全国調査
     
     
     
    2008年7月25日(金)5時36分配信 時事通信
     
     小学6年の時に肥満だった人は大人になってから、脳卒中などの生活習慣病が起きる危険が高い状態「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)になりやすいとの調査結果を、宗像正徳・東北労災病院勤労者予防医療センター相談指導部長ら医師の研究チームが25日までに発表した。発症リスクは女性で10倍にも達し、子供のころの食習慣とメタボ発症に強い関連性があることが浮かび上がった。
     調査は2006年12月から07年8月、全国9カ所の労災病院で健康診断を受けた20歳から70歳の計799人(うち女性216人)を対象にアンケートを実施。メタボ患者400人と、性別や年齢が同じ399人とで、食習慣や運動習慣などを比較した。
     統計解析の結果、メタボ患者になるリスクは、小6で肥満だった人は肥満でなかった人に比べ、男性で2.8倍、女性で10.1倍。また、小学校の時にスポーツをしていた人はしていなかった人に比べ、男性で1.6倍、女性で2.6倍の高さになった。

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    2008/7/23 母体の糖尿病と肥満が子の青年期の2型糖尿病に関連 m3.comより転載

    母体の糖尿病と肥満が子の青年期の2型糖尿病に関連

     

    提供:Medscape

      母体の糖尿病と肥満の子宮内への影響が子の青年期の2型糖尿病に強く関連することが症例対照研究によって明らかとなり、その研究結果から予防策が示唆される。
      Laurie Barclay


      【7月16日】

       母体の糖尿病と肥満の子宮内への影響が子の青年期の2型糖尿病と強く関連することを示した症例対照研究の結果が、『Diabetes Care』7月号に掲載されている。小児期の肥満に加え、肥満合併妊娠の増加に的を絞った予防策が必要であると考えられる。
       「妊娠期の母体の肥満は、顕性(frank)の糖尿病がみられない場合でも、出生児の肥満や代謝症候群の症状といった生涯にわたる代謝異常とも関連するという仮説への関心が高まりつつある」と、コロラド大学デンバー校のDana Dabelea, MDとSEARCH Case-Control研究の共同研究者らは述べている。「母体の糖尿病および肥満の子宮内への影響と、多様な青年期の2型糖尿病との関連性についてのデータは乏しい。そこで、SEARCH Case-Control研究に参加したアフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系白人、非ヒスパニック系白人青年を対象に、こうした関連性を検討した」
      研究のための来院中に、10-22歳の2型糖尿病の青年79例の実母と、糖尿病ではない対照青年190例の実母に、母体の糖尿病と肥満の子宮内への影響を思い出させた。
       糖尿病ではない対照青年と比較して、2型糖尿病の青年は母体の糖尿病または肥満の子宮内への影響を受けた傾向が高かった(それぞれP<0.0001)。出生児の年齢、性別、人種、または民族について補正したところ、母体の糖尿病の影響(オッズ比[OR]5.7、95%信頼区間[CI]2.4 - 13.4)と母体の肥満の影響(OR 2.8、95% CI 1.5 - 5.2)は2型糖尿病と独立して関連した。
       その他の周産期因子および社会経済因子について補正しても、これらの関連性への影響はみられなかったが、出生児の肥満度指数(BMI)を加えると、肥満の子宮内への影響と2型糖尿病の子宮内への影響の関連性のORが低下した(OR 1.1、95% CI 0.5 - 2.4)。母体の糖尿病と肥満の子宮内への影響は、青年期の2型糖尿病の47.2%(95% CI 30.9 - 63.5)にみられた。
       研究の限界としては、思い出しバイアスまたは選択バイアスの可能性などが挙げられる。
       「母体の糖尿病と肥満の子宮内への影響は、子の青年期の2型糖尿病と強く関連している」と、本研究の著者らは述べている。「小児期の肥満に加え、肥満と糖尿病を合併した妊娠の増加に的を絞った予防策が必要であると考えられる」

       米国立糖尿病・消化器疾患・腎疾患研究所(NIDDK)がSEARCH Case-Control研究を助成した。本稿の発表費用の一部はページ課金方式で支払われているため、単にこの事実を示すため「広告」と明記することが義務づけられている。
      Diabetes Care. 2008;31:1422-1426.

      Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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      2008/7/19 焼き鳥ダイエット体操、さあご一緒に! 福島で誕生 asahi.comより転載

      焼き鳥ダイエット体操、さあご一緒に! 福島で誕生
       
       
       
      2008年7月19日 朝日新聞
       
      写真
      焼き鳥ダイエット体操を踊る人たち=福島市の屋台村

       動画投稿サイト「YouTube」で話題になり、8月の「やきとリンピックin室蘭」にも招かれる焼き鳥ダイエット体操が19日、福島市の屋台村で披露された。
       市内の短大非常勤講師岡田麻紀さん(31)が、友人から紹介された曲「やきとりじいさん」に振り付けた。鶏肉に串を刺す動きなどを取り入れ、腕を突き出し、腰をクネクネ。
       意外にハードで、ズボンが2サイズ落ちたという男性も。一緒に踊った客は、焼き鳥屋の前で「これならいくら食べても大丈夫」。
       

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      2008/7/18 4人に1人が「肥満」 米成人、さらに悪化 m3.comより転載

      4人に1人が「肥満」 米成人、さらに悪化
       

      記事:共同通信社
      提供:共同通信社

      【2008年7月18日】

       【ワシントン17日共同】米疾病対策センター(CDC)は17日、昨年実施した調査で、米国の成人の4人に1人にあたる25・6%が「肥満」と判明したと発表した。2005年の前回調査では23・9%で、米国人の肥満傾向がより進んでいることが証明された。
       調査は、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を「肥満」と定義。地域別では南部が27%と最も高く、アラバマ、ミシシッピ、テネシー各州では30%超。一方、最も肥満率が低かった地域は西部の22・1%で、州別で最も低かったのはコロラド州の18・7%だった。
       調査は全米35万人以上を対象に、電話での聞き取りで実施された。

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      2008/7/16 週末はダイエットをぶち壊す m3.comより転載

      週末はダイエットをぶち壊す

       

      提供:WebMD

      週末におけるライフスタイルパターンの変化が減量の努力を無駄にする
      Kelli Miller Stacy
      WebMD Medical News

      【7月9日】

       週末は減量には不向きである。
       セントルイスの研究者らによれば、土曜日と日曜日は祝祭日と同様、ウエストラインに対する大いなる脅威となりやすい。多くの人の体重は、祝祭日、特に感謝祭から新年にかけての期間に数ポンド増える傾向にあるが、これは摂食が増えるのに運動が減るためである。
       同様に、週末におけるライフスタイルの変化も、体重の増加や減量の遅滞を招き、大幅な減量状態を維持するうえで問題となる。厳密な食事療法と運動プログラムを実行している高齢成人では、週末のほうが平日よりも摂取カロリーが増える傾向にあることを、ワシントン大学医学部学(セントルイス)の理学療法・医学科助教のSusan B. Racette, PhDらが明らかにした。
       「減量を試みている人の中には週末が問題となっている人がいるのではないかと我々は考えたが、介入前や介入中の知見に一貫性が認められたことは意外であった」とRacette博士はニュースリリースで述べている。「食事療法群の被験者の体重は平日には減ったが、週末には食べ過ぎのため減量が滞った」
       Racette博士の研究チームの目的は、週末の食事パターンや活動パターンの変化によって減量が促進されたり妨害されたりするかを調べることであった。この研究は、CALERIE(エネルギー摂取量の抑制による長期効果の包括的評価[Comprehensive Assessment of Long-term Effects of Reducing Intake of Energy])試験に参加した50-60歳の高齢成人48例を対象に行われた。CALERIE試験は、2年間のカロリー制限により老化作用を遅延させたり特定疾患のリスクを低減することができるかを検討する、政府援助による試験である。
       試験開始時に、被験者の運動習慣や食習慣、肥満度指数(BMI)が記録された。肥満と判定された被験者はいなかった。大部分の被験者では、カロリーの大部分を土曜日に摂取していた。
      研究者らは被験者を3群に分けた。
      ・第1群では、毎日の摂取カロリーは20%少なくしたが、活動レベルは変えなかった。
      ・第2群では、毎日の運動計画は増やしたが、食事については変更せず、エネルギー削減量が第1群と同程度になるようにした。
      ・第3群では、食事も活動レベルも変更しなかった。
      研究者らは1年間にわたり被験者を追跡した。食事日記、定期的な体重測定、加速度計による運動の測定が経過の追跡に有用であった。試験開始時点では、各被験者の総摂取カロリーの約36%は土曜日に摂取した脂肪に由来するものであったが、土曜日以外に摂取した高脂肪食に由来するものは35%未満であった。研究者らによれば、試験開始時点で典型的にみられた週末の体重増加は、平均すると年間約9ポンドの体重増加につながると考えられた。
      しかし、食事と運動への介入を行った後でも、ライフスタイルパターンは変化しないことが明らかとなった。カロリー制限群の被験者では、週末の減量が停滞した。運動増強群の被験者では土曜日の摂食が増え、実際に週末には体重増加がみられた。試験参加者の多くは、週末がダイエットに不向きであることに気付いていなかった。
       「この知見にこれほどの一貫性がみられるとは意外であった」とRacette博士は付け加えている。「試験期間中ずっと、週末が減量を遅滞させ続けるという目を見張る経過にも驚いた」
       学術誌『Obesity』のオンライン先行発表版に掲載されているいくつかの知見から、多くの研究における減量の割合が比較的低い理由と、減量の維持に問題を抱える人が非常に多い理由を説明することができる。
       慎重に計画すれば、週末のせいで減量の努力が無駄にならないようにすることができる。健康に良い食べ物を持ち歩いていれば、売店の誘惑から逃れるのに役立つと考えられる。1回量の調節も重要である。

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      2008/7/16 毎日の運動を考え直す:メタボリックシンドロームには、毎日は行わない高強度運動インターバルトレーニングがもっとも有効 m3.comより転載

      毎日の運動を考え直す:メタボリックシンドロームには、毎日は行わない高強度運動インターバルトレーニングがもっとも有効

       

      提供:Medscape

      運動療法の処方に短いインターバルの高強度運動を加えると、メタボリックシンドロームに関連するリスク因子のほとんどが実際に改善されることがパイロット試験で示された
      Shelley Wood
      Medscape Medical News


      【7月10日】

       有酸素インターバルトレーニングを含めた運動療法がメタボリックシンドロームの者にベネフィットがあるらしいという小規模パイロット試験の結果が出た[1]。ノルウェーの研究チームが2種類の運動療法の処方を比較したところ、メタボリックシンドロームのリスク因子のほとんどが高強度運動で実際に改善した。たった16週間の運動プログラム終了時には、この処方に割り付けられた患者のほぼ半数が、食事内容はいっさい変化していないにもかかわらず、すっかりメタボリックシンドロームから脱していた。定常的な中強度の運動ではこれほど印象的な成果は得られなかった
       この知見をheartwireが最初に報告したのは、著者らが2006年アテローム性動脈硬化症国際シンポジウムのポスターセッションで発表した時であった。今回、出版された結果に基づいて著者らは、1日に30分間の中強度運動を推奨する標準的推奨(米国心臓協会[AHA]やその他の団体が支持している)が、この特定の高リスク群には不十分である可能性があることをこの知見が示唆していると述べている。
       Dr Arnt Erik Tj遵knna(ノルウェー科学技術大学、ノルウェー、トロンヘイム)らが発表したこの試験結果は、『Circulation』2008年7月7日号オンライン版に掲載されている。
       
      回数は少なく、運動は激しく

       筆頭著者であるDr Ulrik Wisl遵kff(ノルウェー科学技術大学)はheartwireに対して、今回の運動処方は週に3回で総時間120分であったことを強調した。
       「この試験は、メタボリックシンドロームの者の心血管系に運動強度が及ぼす実際の効果を比較する初めてのものだ」と博士は言う。「この試験に参加した者が行った運動は、それぞれ強度は異なるが1回の運動セッションで消費するエネルギーは同じであった。」
       heartwireの前回の報告にあるように、メタボリックシンドロームの者32例をランダム化して、中強度の連続運動、有酸素インターバルトレーニング、特に推奨する運動なしのいずれかに割り付けた。16週間の試験期間と追跡検査を完了したものは全部で28例だった。中強度運動群の被験者は、インターバル群よりも運動時間を若干長くして、エネルギー消費量は群間で差がないようにした。
       ランダム化プロトコルに従った週3回の運動を16週間行ったところ、2つの運動群の被験者の体重と胴囲は、対照群に比べてだいたい同じ程度に減った。しかしインターバル群の被験者のほうが、内皮機能、血圧降下、インスリン感受性、空腹時血糖値、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール、ミトコンドリア形成(活動のための燃料を細胞が産生する能力の指標)が大きく改善した。
       16週間終了時にメタボリックシンドロームの基準に該当しなくなった者は、インターバル群では46%いたが、中強度運動群では37%だった。対照群の被験者は全員が追跡時もメタボリックシンドロームの基準に合致した。
       
      移行のしかた

       著者らは、高強度インターバルトレーニングが一定した中強度運動よりも優れているのは、インターバルトレーニングのほうが高い心拍数を必要とすることに関係があるとしている。インターバル群の患者は、酸素吸収能が35%向上したが、中強度運動群の患者の酸素吸収能は16%しか向上しなかった。
       Wisl遵kff博士によれば、ひとつの運動推奨で万人に合わせるのはとうてい無理だということをこの試験は示している。
       「運動トレーニング/身体活動の処方は、メタボリックシンドロームの者と非活動的な者とでは違っていなければならない」とWisl遵kff博士はheartwireに語った。「現行の推奨の効果を見てください。たいして効いておらず、推奨される量の運動を人々にさせられていない。むしろ、肥満してメタボリックシンドロームになる人間の数のほうが増えていっている。」
       メタボリックシンドロームの者のほとんどは過去5年から10年以上にわたって日常的な運動をしておらず、現行の運動推奨を順守すること自体が大きな壁であると、博士は考えている。
       「トレーニングを1週間の大半の日に行うのは困難だと多くの人は感じており、こうした人々にとっては現行の推奨はやる気を起こさせるというより、うざったいものでしかない」とWisl遵kff博士は言う。「我々が伝えたいのは、そうした人々は今回の論文に記載されているインターバル運動の処方を週に2回で10週から14週をぜひ試してほしい、ということだ。皆、すぐに体形がしぼられ、この『医療』で観察される副作用は、今のところ、トレーニング日以外の日も身体を多く動かすようになることしかない。運動強度を運動時間数で代替することは不可能であることを、我々は明らかにした。健康を増進し、既知の心血管系リスク因子を正常化(ないし予防)するには、短めで強めのトレーニングセッションが優れた療法であると考えられる。
       AHAのスポークスマンでAHAの運動ガイドラインの著者であるDr Barry Franklin(ウィリアム・ボーモント病院、ミシガン州ロイヤルオーク)がこの研究の知見に関するコメントを報道取材で述べている。Franklin博士によれば、運動の総エネルギー消費量を一定にした場合は、より激しく強い運動のほうが中強度の運動よりも心血管系に対するベネフィットが大きいことを示した研究は、今回のものが始めてではない。
       「しかし、そうしたベネフィットが加わるのは、順守低下の可能性だけでなく、筋骨格系および心血管系の合併症の可能性の面で必ず不利に働く」と博士は明言する。「したがって、これまで身体を動かさなかった者が中強度の運動を心地よく感じられるならば、有害な徴候や症状なしで維持・達成できる範囲で、もっと激しい運動を目標に据えることを考えるべきである。」
       
      CVDサブグループに一貫したインターバルトレーニングのベネフィット

       Wisl遵kff博士の話によれば、博士らは心不全患者および冠動脈疾患患者を対象にして同様の運動試験を実施したことがある。どちらの場合でも、心臓、血管、筋骨格機能に対する効果としては有酸素インターバルトレーニングのほうが中強度運動よりも優れていた。
       「大部分の者がいずれは心血管疾患になり最終的に心血管系の原因で死亡するメタボリックシンドロームの者を対象にした今回の試験の結果と合わせて考えると、内科医はこの有効な治療戦略をこれから真剣に取り入れる必要があると我々は確信している」とWisl遵kff博士らは記している。
       博士らは「SmartEX試験」という多施設試験を今年開始して、この運動プログラムの安全性と生存率のデータを現在調べている。「2年から4年後には価値のある情報が得られるものと我々は期待している」とWisl遵kff博士は語った。

       この研究は、ノルウェー心血管疾患評議会、ノルウェー研究評議会、セント・オラフ大学病院心血管・医学研究基金(トロンヘイム)、Torstein Erbo財団(トロンヘイム)、米国国立衛生研究所、米国農務省の支援を受けている。著者らの開示情報では、関連する金銭的利害関係はない。

      出典 1. Tj遵knna AE, Lee SJ, Rognmo 遵K, et al. Aerobic interval training versus continuous moderate exercise as a treatment for the metabolic syndrome. A pilot study. Circulation. 2008; DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.108.772822. Available at http://circ.ahajournals.org..

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      2008/7/16 食事日記、行動測定が減量効果を高める m3.comより転載

      食事日記、行動測定が減量効果を高める



      提供:Medscape

      4施設ランダム化臨床試験により、減量介入プログラムの一貫として食品日記をつけると減量に有効であることが示された。
      Laurie Barclay


      【7月8日】

       減量介入プログラムの一貫として食事日記などの行動測定を継続して行うと、減量が改善されるという4施設ランダム化臨床試験の結果が、『American Journal of Preventive Medicine』の7月8日号オンライン版に発表され、2008年8月号印刷版に掲載される。
       「短期および長期の減量の達成には食事と運動の組み合わせを強調することが重要である」と F. Hollis, PhD(Kaiser Permanente Northwest医療研究センター、オレゴン州ポートランド)ら減量維持臨床試験グループ(Weight Loss Maintenance Trial Research Group)が記している。「こうした健康行動を改変する行動戦略は、行動を監視・規制し、減量初期と長期維持への障壁に個人の活動を集中させることを強調しているので、減量介入の重要な一部をなす。」
       減量維持臨床試験では、30カ月間の減量維持を行う異なる手法が比較された。今回の論文は第1相の6カ月間減量初期プログラムについて方法と結果を記述したものである。
       被験者採用基準は25歳以上の過体重または肥満(肥満指数 [BMI]が25 - 45 kg/m2)で、高血圧・脂質異常症の少なくともひとつに対して薬物療法を行っている者である。試験への登録時と6カ月後に人体・集団・心理社会的データを採取した。エネルギー制限、中等度から強度の運動、「高血圧食事療法(Dietary Approaches to Stop Hypertension: DASH)」食を奨励する週1回のグループセッション全20回に被験者1685例を参加させた。減量予測因子の欠損データは、多重代入法(Multiple imputations)で置き換えた。
       被験者集団は44%がアフリカ系アメリカ人、67%が女性、79%が肥満者(BMI ≥ 30 kg/m2)であった。薬物療法は、87%が血圧降下剤、38%が高脂血症用剤を内服していた。
       被験者は平均して、全20回のグループセッションのうち72%に参加し、自己申告による1週あたりの中等度から強度の運動時間は117分であり、1週当たり3.7日分の食事日記をつけ、1日あたり野菜と果物を2.9サービング摂取した。第1相の期間での追跡率は92%であった。
       人種、性別に基づく下位群のすべてで顕著に体重が低下し、減量幅は平均して?5.8 ± 4.4 kgであった。4 kg以上減った者が69%いた。大きな減量幅に対する有意な予測因子は、初期体重が高いこと、参加セッション数が多いこと、1週あたりの食事日記数が多いこと、1週あたりの中等度から強度の運動の申告時間数が多いことであった。
       この試験の限界としては、対照が設けられていない観察研究であること、運動と食事の順守測定が自己申告によること、試験期間が比較的短いことが挙げられる。
       「減量の変動の大部分が行動項目(食事記録や運動など)によるものであった、行動項目と減量との関連性は人種や性別の下位群ごとに違っていた」と著者らは記している。「WLM(減量維持)行動介入によって、高リスクのさまざまな患者群において臨床的に意義のある短期減量の達成に成功した。」

       この試験は米国立心臓肺血液研究所の支援を受けている。著者らの開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。

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      2008/7/16 小児肥満の蔓延により、脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新勧告の必要性が高まっている m3.comより転載

      小児肥満の蔓延により、脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新勧告の必要性が高まっている

       

      提供:Medscape

      米国小児科学会は、小児の脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新たな臨床報告書を公表
      Michael O'Riordan


      【7月7日】

       米国小児科学会は、小児の脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新たな臨床報告書を公表した[1]。この報告書は、小児期肥満の蔓延と、それに伴う2型糖尿病、高血圧症、心血管疾患のリスク増加を指摘し、新たな緊急性を帯びている、と著者らは述べている。
       共同著者であるDr Stephen Daniels(コロラド大学医学部、デンバー)およびDr Frank Greer(ウィスコンシン大学医学部、マディソン)は、栄養委員会(Committee on Nutrition)とともに、本報告書は「米国人向け食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans)の順守と運動増進による心血管疾患予防の必要性をあらためて強調するとともに、小児の脂質異常症の治療について、薬物療法と治療適応のレビューも行っている」と述べている。
       この新しい報告書は『Pediatrics』2008年7月1日号に掲載され、1998年の方針声明「小児期のコレステロール(Cholesterol in Childhood)」に取って代わるものである。新たに得られたデータは、食事中の飽和脂肪・トランス脂肪・コレステロールの過剰摂取による悪影響や、炭水化物・肥満の蔓延・メタボリックシンドローム/インスリン抵抗性症候群の影響、身体活動レベルの低下やフィットネスの減少といったものによる成人発症型心血管疾患のリスクに及ぼす影響について、特に重点を置いている、と著者らは記している。
       「また、現在では、脂質異常症の治療に使用される薬物の安全性と有効性について、多くのデータが得られている。これらのデータの大半は、前回の声明の時点では、入手できなかったものである」とDaniels博士らは記している。
       
      勧告

       新しい報告書は、2歳を超えるすべての小児に対し、米国人向け食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans、米国保健社会福祉省と農務省が公表)に準拠した食事を推奨している。また、心血管疾患のリスクが高いか、LDLコレステロール値が高い小児または青年には、栄養カウンセリングに基づく食生活の改善および他の生活習慣の改善が推奨されている。トリグリセリド値が高いか、HDLコレステロール値が低い過体重または肥満の小児患者の場合、体重管理が治療の主体であり、治療には栄養カウンセリングによる食生活の改善と運動増進が含まれる。
       また、最新の報告書は、脂質異常症または若年性心血管疾患の家族歴のある小児および青年をスクリーニングするよう勧告している、と執筆委員会(writing committee)は述べている。家族歴が不明であり、過体重・肥満・高血圧症・喫煙歴・糖尿病といった他の心血管リスク因子を伴う小児患者では、空腹時脂質検査値によるスクリーニングを行うよう勧告している。スクリーニングは2歳以上かつ10歳以下で実施する必要がある。
       
      10歳以上の小児および青年の薬物療法に関するLDLコレステール濃度の勧告値

      患者特性
      勧告されるカットオフ値
      心血管疾患の他のリスク因子がない
      食事療法にもかかわらずLDLコレステロール値が持続的に190mg/dLを超える
      肥満、高血圧症、喫煙、若年性心血管疾患の家族歴など、他のリスク因子がある
      食事療法にもかかわらずLDLコレステロール値が持続的に160mg/dLを超える
      糖尿病の小児
      LDLコレステロール値が130mg/dL以上

       リスク因子がない患者では、LDLコレステロール値が持続的に190mg/dLを超える場合、薬物療法を使用すべきである。他のリスク因子がある患者では、治療のカットオフ値は160mg/dLに低下する。初期の目標はLDLコレステロールを160mg/dL未満に下げることであるが、130mg/dLまたは時には110mg/dLという低いLDLコレステロール目標値も、「心血管疾患の強い家族歴があり、特に他のリスク因子(肥満、糖尿病、メタボリックシンドローム、他の高リスクの状況など)を伴う場合は妥当であると考えられる」と執筆委員会(writing committee)は示唆している。

       米国小児科学会が作成するすべての臨床報告書は、事前に再確認・改訂・撤回されない限り、公表後5年で自動的に失効する。本報告書に言及されている指針は、唯一の治療手順を示しているわけではなく、標準治療法としての機能を果たすものではない。各患者の状況を考慮した上で、場合によって変更を加えることが望ましいと考えられる。
      Source
      1. Daniels SR, Greer FR, and the Committee on Nutrition. Lipid screening and cardiovascular health. Pediatrics. 2008;122:198-208.

      Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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      2008/7/13 仮面ライダーからメタボ取締役へ「変身」 細川茂樹さん asahi.comより転載

      仮面ライダーからメタボ取締役へ「変身」 細川茂樹さん
       
       
       
      2008年7月13日 朝日新聞
       
      写真
      クラシエ社員の腹囲を測る細川茂樹さん=東京都内
       
       クラシエ製薬は、社員がメタボリックシンドロームにならないように「指導」に乗り出した。仮面ライダー響鬼(ヒビキ)に出演したタレントの細川茂樹さんを「メタボ撲滅特別取締役」に任命。社員の3分の1にあたる190人に歩数を競わせ、上位に入った社員には1万〜3万円の賞金を出す。
       細川さんは、さっそく男性社員5人のおなか回りを測った。3人が85センチを超え、「やせてください」と注意。「できるだけ野菜、魚を食べ、もう少し食べたいところでやめる」とコツを伝授した。
       クラシエは、旧カネボウ薬品の漢方薬事業を引き継いだ。旧カネボウ薬品は、脂肪がたまりやすい人向けの漢方薬「コッコアポ」を販売し、メタボ対策の大衆薬ではしにせだ。しかし、2年前に参入した小林製薬やロート製薬がシェアを高め、クラシエは3位に甘んじている。

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      2008/7/12 メタボ 日本の診断基準 ― 心筋梗塞 予測できない YOMIURI ONLINEより転載

      メタボ 日本の診断基準
       
       

      心筋梗塞 予測できない

      2008年7月11日  読売新聞)
       
       現在のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準では、心筋梗塞(こうそく)などの恐れを予測できない――福岡県久山町で、住民の健康診断の結果などを基に続けられている研究により、こんな問題点が明らかになった。(利根川昌紀)


       
       久山町は、福岡市に隣接する人口約8000人の町。50年近く前から、脳卒中や心臓病、糖尿病といった生活習慣病などについての研究が続いている。
       当時、日本人の死亡原因のトップは脳卒中だった。中でも、脳出血の割合は欧米に比べて高く、海外の専門家から日本の死因統計を疑問視する声が上がっていた。
       そこで、九州大のグループが脳卒中の実態を調べようと1961年に始めたのが、この研究だ。久山町は、福岡市のベッドタウンで、住民の年齢や職業の構成などが、全国平均とほぼ同じことなどから研究対象地域に選ばれた。
       対象は40歳以上の全住民で、健診の受診率は8割を超える。住民が死亡した場合、家族の了解を取って解剖する。その割合も8割と極めて高く、正確な死因調査に役立てている。
       現在は生活習慣病やがん、認知症などに対象を広げ、13人の医師らが研究に携わっている。同大大学院医学研究院教授の清原裕さんは「長期間、町民の健康状態を追跡できるのが研究の強み」と話す。
       成果の一つに、メタボリックシンドロームの診断基準の是非を問う研究がある。この症候群は、腹囲、血圧などの数値を、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいかどうかの目安とし、予防のため、生活習慣の指導を行う特定健診・保健指導が今春始まった。
       88年に健診を受けた健康な町民2452人を14年間追跡したところ、日本の学会が定めた同症候群の腹囲の基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)では、基準値以上の人も、そうでない人も、心筋梗塞などの発症率に、はっきりした違いが見られなかった。
       一方、国際糖尿病連合(IDF)が推奨している日本人の基準(男性90センチ以上、女性80センチ以上)を当てはめると、基準を超えた場合、心筋梗塞などになる危険度は、男性で1・8倍、女性で1・5倍高かった。
       清原さんは「日本の基準だと、生活習慣病になる危険が高いかどうかを判定できないことになる」と指摘する。これでは予防に役立てられない。
       また、糖尿病やその疑いのある人が増え、02年には男性の6割、女性は4割に上ることも研究でわかった。厚生労働省が今年4月に発表した「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病の疑いがある人は全国で1870万人だが、久山町のデータを当てはめると、実際にはそれを大きく上回ることになる。
       久山町研究では、糖尿病の人は、認知症や歯周病などになる割合が高いことも判明した。清原さんは「糖尿病は、がんや認知症の原因にもなる。研究成果を予防医療に役立てたい」と話している。
       

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      2008/7/7 過体重の小児における非アルコール性脂肪性肝疾患は心血管リスクに関連 m3.comより転載

      過体重の小児における非アルコール性脂肪性肝疾患は心血管リスクに関連

       

      提供:Medscape

      症例対照研究では、過体重および肥満の小児における非アルコール性脂肪性肝疾患はいくつかの心血管リスク因子と強く関連することが示されている。
      Laurie Barclay


      【6月30日】過体重および肥満の小児における非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)はいくつかの心血管リスク因子と強く関連することを示す症例対照研究の結果が『Circulation』6月30日オンライン早版に報告されており、同誌7月8日号にも掲載される予定である。
       「小児における肝疾患の原因として非常によく見られるNAFLDは肥満およびインスリン抵抗性と関連している」とカリフォルニア大学サンディエゴ校のJeffrey B. Schwimmer, MDらは記している。「しかし、小児におけるNAFLDと心血管リスク因子との関係は十分に解明されていない」
       この研究の目的は、過体重および肥満の小児においてNAFLDとメタボリック症候群との関連性を評価することであった。組織生検で証明されたNAFLDを有する過体重小児150例と、年齢、性別、肥満度を一致させたNAFLDのない過体重小児150例について、Adult Treatment Panel III(ATP III)の基準を用いてメタボリック症候群の割合を比較した。
       NAFLDのある過体重小児は、NAFLDのない過体重小児と比較して、空腹時血糖、インスリン、総コレステロール、低密度リポ蛋白質(LDL)コレステロール、トリグリセリド濃度が有意に高かった。また、NAFLDのある過体重小児の方が、収縮期血圧および拡張期血圧が高いほか、高密度リポ蛋白質(HDL)コレステロール濃度が有意に低かった。
       年齢、性別、人種、民族、肥満指数(BMI)、高インスリン血症について補正後、メタボリック症候群のある小児はメタボリック症候群のない小児に比べて、NAFLDを有するリスクが5倍であった(オッズ比5.0、95%信頼区間 2.6-9.7)。
       「過体重および肥満の小児におけるNAFLDは複数の心血管リスク因子と強く関連している」と同研究の著者らは記している。「小児においてNAFLDが発見されたら、心血管疾患および2型糖尿病の発現を予防するため、栄養、身体活動、喫煙の回避を取り扱う総合的カウンセリングを促す必要がある」
       この研究の限界としては、NAFLDを有する被験者の一部を正常対照群に誤分類した可能性、因果関係ではなく相関関係のみが明らかになる横断的研究デザイン、症例と対照との間のインスリン感度の差の一部がタナーの分類の差に起因した可能性、過体重のアフリカ系小児は糖尿病の割合は高いがNAFLDの割合は低いことが知られていることから同小児への一般化可能性が不明であること、小児および青少年におけるメタボリック症候群の定義と重要性に関する多くの問題が未解決であることが挙げられる。

       「これらのデータを用いて、こうした過体重および肥満の小児集団に対する認識を高めるとともに、自然歴および治療に関する解明を目的とした今後の研究を導く必要がある」と同研究の著者らは結論している。「そうした研究は心血管イベントのリスクのマーカーまたは媒介者としての脂肪肝の役割をさらに明らかにするのに有用となるであろう」

       この研究は一部、Rest Haven Foundation、米国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所(National Institute of Diabetes, Digestive and Kidney Diseases)、米国立心肺血液研究所(National Heart, Lung, and Blood Institute)の援助のほか、カリフォルニア大学サンディエゴ校総合臨床研究センター(General Clinical Research Center)に対する米国立衛生研究所(National Institutes of Health)国立研究資源センター(National Center for Research Resources)の援助を受けている。この研究の著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。

      出典
      Circulation. Published online June 30, 2008.

      Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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      2008/7/7 東京都内の中高年男性53%がメタボリックシンドローム疑い 生活慣習の改善を m3.comより転載

      東京都内の中高年男性53%がメタボリックシンドローム疑い 生活慣習の改善を



      記事:毎日新聞社
      提供:毎日新聞社

      【2008年7月5日】
      メタボリックシンドローム:都内の中高年男性53%が疑い 生活慣習の改善を /東京

       ◇午後9時以降に夕食、全国を上回る

       都内の中高年男性の53%がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の疑いを持つか、その予備軍であることが、都の調査で明らかになった。午後9時以降に夕食を取る成人男女の割合も全国調査の結果に比べて多く、都福祉保健局は生活習慣の改善に向けた取り組みを進める方針だ。
       この調査は06年11月、都が都内の51地区740人に実施した「都民健康・栄養調査」。40-74歳でメタボが強く疑われる人(腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上で、血中脂質・血圧・血糖のうち判定基準に当てはまる項目が二つ以上ある人)は男性28%、女性7・5%おり、メタボの予備軍(同一つある人)は男性25・3%、女性5・4%だった。
       また、夕食の開始時間が午後9時以降と回答した成人都民は男性29・9%、女性は17・4%に上り、全国の調査結果(男性18・9%、女性7・4%)に比べて遅い傾向が見られた。年齢別では男女とも20代の割合が最も高く、20代男性の17・9%が午後11時以降と回答した。【須山勉】

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      2008/7/7 健康 富士フイルム:デジカメの顔認識技術を応用 メタボ診断可能な医療用3次元画像解析システムを発売 毎日jpより転載

      健康


      富士フイルム:デジカメの顔認識技術を応用 メタボ診断可能な医療用3次元画像解析システムを発売
       
      2008年7月7日 毎日新聞
       
      腹部解析の画像。グラフは内臓脂肪と皮下脂肪の分布を示す。画像の緑の部分が内臓脂肪を青い部分が皮下脂肪をあらわしている=富士フィルム提供
      腹部解析の画像。グラフは内臓脂肪と皮下脂肪の分布を示す。画像の緑の部分が内臓脂肪を青い部分が皮下脂肪をあらわしている=富士フィルム提供

       富士フイルムは、医療用としてCTやMRIなどによる断層画像から、3次元画像が得られる画像開発システム「ボリュームアナライザー SYNAPSEVINCENT」を7日から発売した。デジカメなどで使われている顔認識技術などを応用したもので、脳の血管や腹部の脂肪などを立体的に見ることができる。
       画像診断装置で得られた数百枚から数千枚の写真をもとに、臓器や血管などの2次元画像を立体画像化する3次元画像解析システムは、すでに医療現場で活用されている。同社が開発したシステムは、デジタルカメラで開発、実用化された顔認識技術や業務用デジカメプリンターの画像最適化技術に使われているシステムを応用することで、臓器や血管などの精度の高い3次元画像を専門技術を必要とせず、高速で自動抽出することが可能になった。業界初の機能である「腹部解析」では、メタボリックシンドロームの判定に有効な測定値が得られ、立体的にどこにどれぐらい脂肪があるかを解析できる。
       同社では「3次元画像は2次元よりも分かりやすく、患者へのインフォームド・コンセント(十分な説明に基づく同意)にも有効。医師も正確な診断や治療計画の立案に役立つと期待しています」と話している。【米田堅持】
       

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      2008/6/27 肥満者の心血管リスクは運動と禁煙で抑制できるが、ゼロにはできない m3.comより転載

      肥満者の心血管リスクは運動と禁煙で抑制できるが、ゼロにはできない 

      提供:Medscape

      肥満男女の急性冠症候群の予防には、地中海型食生活・定期的な運動・禁煙だけでは不十分であり、減量が不可欠
      Shelley Wood


      【6月16日】その人の行動、喫煙の有無、食生活によって、肥満に伴う心血管への悪影響を軽減することはできるが、きっぱりと排除することはできない、と研究者らは述べている。運動による健康維持と肥満との関連は他の研究でも検討されているが、今回の最新研究では食生活と喫煙の要因も考慮されている[1]。
       「運動は重要であるものの、運動では、肥満者の高い心血管リスクを排除できないことが複数の疫学研究で明らかにされており、我々の研究によってこの知見が確認された」と筆頭著者のDr. Majken K Jensen(オーフス大学病院、オールボー、デンマーク)はheartwireに述べている。この結果から、「肥満と運動の両者が急性冠症候群(ACS)のリスクに影響し、運動量が最も豊富な最もスリムな人において、リスクが最も低いことが示唆される。実際のところ、今回の新情報は運動に関するものではない。我々は研究を拡大し、他の生活習慣リスク因子と組み合わせて肥満の役割を検討することで、新知見が得られた」とJensen博士は続けている。
       Jensen博士らはこの研究結果を『Circulation』オンライン版2008年6月9日号に報告している。
       
      体重が問題か

       Jensen博士らは、「デンマーク人の食生活・癌・健康に関する研究(Danish Diet, Cancer, and Health study)」で得られた約55,000例の参加者の追跡調査データ(中央値7.7年)を再検討した。参加者はいずれも中年(50-64歳)であり、ベースライン時に冠動脈疾患(CAD)と癌は認められなかった。
       「運動さえしていれば、過体重であっても問題ないと考える人がいるかもしれない」とJensen博士は説明した。「これと同じように、過体重であっても、禁煙・健康的な食生活・豊富な運動量を維持し、他の面で健康的な生活習慣を守っていれば、問題ないと思っている人がいるかもしれない。我々はこの点を詳細に検討したいと考えた」。
       追跡調査期間中の急性冠症候群の発現は、高い肥満度指数(BMI)と有意に関連し、BMIが1単位上昇するごとにACSのリスクが女性では5%、男性では7%上昇した。喫煙量の多い(15 g/日以上)肥満者に比べ、喫煙習慣のない肥満者のACSリスクは低かった。これと同様に、運動量が少ない(週1時間未満)肥満者に比べ、運動量の多い(週3.5時間以上)肥満者ではやや良好な結果が認められた。対照的に、地中海型食生活の遵守(地中海型食生活スケールの高スコア)は、肥満者の将来のACSイベント発現リスクに影響しないと考えられた。
       
      BMIとリスク因子別のハザード比(95% CI

      リスク因子
      健康体重
      肥満
      健康体重
      肥満
      喫煙
      なし:(対照)
      なし:2.35(1.81-3.05)
      あり:2.06(1.54-2.78)
      あり:3.74(2.71-5.15)
      運動
      なし:1.43(1.07-1.93)
      なし:2.74(2.04-3.68)
      あり:(対照)
      あり:2.92(2.16-3.94)
      地中海型食生活
      なし:1.58(1.18-2.10)
      なし:2.29(1.64-3.20)
      あり:(対照)
      あり:2.35(1.79-3.10)

       「我々のデータは、ACSとBMI高値との段階的な強い関連を実証しており、生活習慣リスク因子の全サブグループ、すなわち非喫煙者、運動量が豊富な人、健康的な食生活の人でもこの関連が認められた」とJensen博士はheartwireにコメントした。「この結果は、健康的な生活習慣を守っている人であっても、体重が問題であることを示唆している。当然のことながら、生活習慣があまり健康的でない人でも、体重が多いほどACSリスクが高くなると予測された。しかし、BMIとACSとの段階的な関連は、すべてのリスク因子群で非常に強く、かつ一貫しており、この点は我々にもやや驚きであった」。
       
      非常に健康的な生活習慣でも体重の穴埋めはできない

       定期的に運動し、喫煙せず、健康的な食生活を守り、飲酒が適度な場合でも、肥満者のACSリスクは高かった、と著者らは指摘している。「こういった全般的に健康な人であっても、BMI高値とACSリスクとの間には強い関連が認められた」とJensen博士は述べている。
       食生活による影響がみられなかったことも特筆すべき点であった、とJensen博士は認めている。この結果は、本研究の統計学的検出力が低いこと、または、本コホートの肥満者において、地中海型食事パターンの遵守による心血管(CV)保護効果が最も高いわけではなかった可能性を反映していると考えられる。「本コホートの肥満者において別の食事パターンの方が高い保護効果があるかどうかを明らかにするには、さらに研究が必要である」とJensen博士は認めている。
       今回の結果は「直感的に理解できると思われる」が、運動のリスク軽減効果に関する研究を除き、他の生活習慣によってBMI高値のリスクを抑制できるか否かを検討した研究は、これまでに行われていない、とJensen博士は認めている。「本研究の最も重要なメッセージは、喫煙者であるかどうか、運動量が豊富か否か、健康的または非健康的な食事パターンであるかといったことに関係なく、冠動脈疾患の予防には、健康体重の維持と肥満の回避が重要であるということである」とJensen博士は結論付けている。

       「食生活・癌・健康に関する研究(Diet, Cancer, and Health study)」はデンマーク癌学会(Danish Cancer Society)の資金提供を受けた。著者の1人は、別の集団における肥満と慢性疾患の関連に関する研究に対し、sanofi-aventis社から資金提供を受けている。他の著者は、関連する金銭的関係がないことを公表している。

      Source
      1.Jensen MK, Chiuve SE, Rimm EB, et al. Obesity, behavioral lifestyle factors, and risk of acute coronary events. Circulation. 2008;117:3062-3069.

      Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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      2008/6/24 赤ワインを武器に脂肪と戦え m3.comより転載

      赤ワインを武器に脂肪と戦え


      提供:WebMD

      健康によいと言われているレスベラトロールに脂肪撃退効果もあることが分かった。
      Kathleen Doheny

      【6月17日】レスベラトールは赤ワインとブドウの中から見つかった抗酸化物質として知られ、すでに心臓の健康を守り癌を防ぐと考えられているが、脂肪撃退効果もあることが新たな研究により分かった。
       ウルム大学(ウルム、ドイツ)の研究者Martin Wabitsch, MD, PhDによると、研究室で脂肪前駆細胞と呼ばれる脂肪になる前の細胞にレスベラトールを加えたところ、脂肪前駆細胞の増加が止まり、成熟した脂肪細胞に変化しなくなったという。Wabitsch博士は今週、サンフランシスコで開かれている内分泌学会第90回年次総会“ENDO 08”で同研究結果を発表した。
       「人でも同じように効果があることを証明しなければならない」とWabitsch博士はWebMDに話す。
       今後も研究を続けていって確証が得られたら、レスベラトールと同じ脂肪細胞制御メカニズムを利用した薬を開発したい、と博士は言う。
       
      レスベラトールの健康増進効果:研究の詳細
       
       Wabitsch博士らは前回の研究で、レスベラトールがカロリー制限と似たような作用を示すことによって、高カロリー食を与えられている実験マウスの肥満関連疾患を予防することを見出していた。
       そこで次は細胞を変え、ヒト脂肪細胞でこの物質が疑似カロリー制限効果を示すかどうかを探ってみることにした。
       「我々はヒト脂肪細胞株を使用した」とWabitsch博士は言う。研究室で繰り返し使用することができる安定した細胞株である。
       数個の脂肪細胞にはレスベラトールを加え、比較群の脂肪細胞にはレスベラトールを加えなかった。「[脂肪前駆細胞が] 倍増する時間は通常40時間である」とWabitsch博士は言う。「48時間で対照ディッシュの脂肪前駆細胞は2倍以上に増えたが、レスベラトールを入れたディッシュでは脂肪前駆細胞数が40%から45%減少した」とWebMDに話す。
       レスベラトールに触れた脂肪細胞は容積も小さくなり、実質的に脂肪細胞が縮んだという。また、レスベラトールに触れたことによりインターロイキン6および8と呼ばれる物質の分泌量が低下した。
       これらは肥満関連疾患と考えられている糖尿病や動脈閉塞の発症に関係する物質である。
       いわゆるフレンチパラドックス(フランス人は比較的脂肪の多い食事を摂り赤ワインをよく飲むのに、心臓疾患による死亡率は低いという観察結果)は赤ワインに含まれるレスベラトールにより説明が可能という説と、今回の研究結果はつじつまが合う、とWabitsch博士は言う。
       
      レスベラトールの健康増進効果:そのメカニズムは?
       
       レスベラトールは様々な方法で脂肪に作用する、とWabitsch博士は言う。「メカニズムは1つだけではない」。
       「脂肪前駆細胞数の減少はSIRT1を介して行われる」とWabitsch博士は代謝と老化に関連する遺伝子の活性化についても触れながら説明する。
       博士らが動物実験でSIRT1の活動を「封じた」ときは、脂肪前駆細胞の増殖に対するレスベラトールの影響がみられなかった。

       この研究は一部、ドイツ研究協会(German Research Association)およびドイツ科学研究文化省(Ministry of Science、 Research and Arts)の補助金を得て行われた。
       
      レスベラトールの健康増進効果:さらに研究が必要

       これは興味深い研究であると米国栄養士会(American Dietetic Association)の広報担当であるKatherine Tallmadge, RDは言うが、「さらに研究が必要」という。
       カロリー制限についてはまだ十分わかっていない。カロリー制限は体脂肪を減らし、様々な効果をもたらす。しかし厳しすぎるカロリー制限は骨粗しょう症などの健康問題を起こす場合がある、と栄養士のTallmadge氏は言う。

      レスベラトールの健康増進効果:今後の展望
       
       レスベラトールの脂肪制御メカニズムがさらに深く解明されたら、レスベラトールの作用を模した薬剤を開発したい、とWabitsch博士は言う。製薬業界はすでにこのコンセプトについて研究を開始しているとのことである。

      red-wine-a-weapon-in-battle-of-the-bulge


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      2008/6/23 じゃまな脂肪で再生医療 幹細胞実験、動物で成功 asahi.comより転載

      じゃまな脂肪で再生医療 幹細胞実験、動物で成功
       
       
       
      2008年6月23日 朝日新聞

       おなかの脂肪から、様々な細胞になりうる幹細胞を取り出して心筋梗塞(こうそく)や肝臓病を治療することに、大阪大や国立がんセンター研究所のグループが動物実験で成功した。脂肪は採取しやすく移植時の拒絶反応も避けられる。厄介者扱いされがちな脂肪だが、再生医療に利用しようと研究が広がっている。
       大阪大未来医療センターの松山晃文・准教授らは、脂肪の中から心筋や肝臓、膵臓(すいぞう)の細胞に効率よく成長する幹細胞を見つけた。この細胞を、特殊な薬剤で心筋のもとになる心筋芽細胞に変化させ、心筋梗塞のラットに移植した。治療しないと心臓の収縮率は30%に落ちたが、移植すると60%まで回復して4カ月維持した。
       この幹細胞から肝細胞の塊をつくり、慢性肝炎のマウスに移植すると、肝機能が改善した。膵臓のようにインスリンを出す細胞もつくり、糖尿病のマウスに移植すると、3週間にわたり血糖値が下がった。
       同センターの澤芳樹教授は「動物実験を重ね、あらかじめ脂肪から幹細胞をとって将来に備える細胞バンクをつくりたい。テーラーメード型の再生医療が目標」という。
       国立がんセンター研究所の落谷孝広・がん転移研究室長らも、皮下脂肪から肝細胞をつくった。肝臓でしか合成されないたんぱく質を14種類以上検出。肝臓を傷めたマウスに注射すると、上昇した血中のアンモニア濃度が24時間後にほぼ正常に戻った。
       ただ、肝臓は500ほどの機能があり、すべて回復しているかどうかは分からない。メカニズムの解明もこれからだ。落谷さんは「胚(はい)性幹(ES)細胞から肝細胞をつくる効率が低いのに対し、必要な量を採取できる脂肪の利用に期待が集まっている。肝臓切除時に少量移植して機能回復を促す補助的な使い方が考えられ、数年内の臨床試験をめざしたい」と話している。(佐藤久恵)

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      2008/6/18 働きざかりの男性の約3割は、1週間に1回以上運動  東京都調査 m3.comより転載

      働きざかりの男性の約3割は、1週間に1回以上運動  東京都調査
       
       

      記事:WIC REPORT
      提供:厚生政策情報センター

      【2008年6月18日】
      「平成19年度働きざかり世代の生活習慣実態調査」について(6/16)《東京都》 東京都は6月16日に「平成19年度働きざかり世代の生活習慣実態調査」の調査結果を公表した。これは、東京都の生活習慣病対策およびがん対策の効果的な推進に役立てることを目的に、都内事業所の定期健康診断、がん検診の実施状況や30-40歳代の働きざかり世代の男性従業員の生活習慣等について実態調査を行った結果をまとめたもの。 調査結果からは、従業員の定期健診の受診率は大規模事業所、中規模事業所ともにほぼ95%に達しているが、小規模事業所では77.0%であることが明らかになっている。また、「朝食を食べない」者は24.5%、「1週間に1回以上運動している」者は30%、「運動していないが、今後今後は始めたいと思っている」者が27.4%だった。メタボリックシンドロームの意味を知っている者は59.1%と約6割いたが、定義を正しく理解していた者は25.9%と3割に満たなかった(P1参照)。 詳細については「平成19年度働きざかり世代の生活習慣実態調査報告書」にまとめられている(P4-P174参照)。


      (その1:8.8M)

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      2008/6/18 睡眠不足だと間食し過ぎる? m3.comより転載

      睡眠不足だと間食し過ぎる?


      提供:WebMD

      睡眠不足が間食のし過ぎにつながることを示す研究
      Charlene Laino
      WebMD Medical News

      【6月11日(ボルチモア)】クッキーの瓶に手を伸ばすのを我慢できないのはなぜだろうか?それは夜更かしをしているせいかもしれないと、小規模研究は示唆する。
       睡眠を十分にとっていない人々はしばしば好きなだけ過剰な間食をしていることを、研究者らは見出した。
       この研究は、睡眠不足が肥満につながることがある理由を何とか知ろうと試みているため、重要であると、米国睡眠医学会(AASM)のスポークスマンであるSanjeev Kothare, MDは述べている。ハーバードメディカルスクールの睡眠専門家であるKothare博士は研究の関係者ではなかった。
       「間食によって高カロリーを摂取することが関与することを、研究は示唆する」と博士はWebMDに語っている。
       睡眠試験施設に14日間ずつ2度にわたり滞在することに同意した11例の健康な男女が研究に参加した。一方の試験期間中には毎晩5時間半しか睡眠をとらせなかった。もう一方の試験期間中には毎晩8時間半、睡眠をとらせた。両方の試験期間中、被験者は、食べたくなったらいつでも好きなだけ食べることができた。
       シカゴ大学のPlamen Penev, MD, PhDが研究を率いた。博士は第22回米国睡眠関連連合学会年次総会、SLEEP 2008(シカゴ)で知見を発表した。
       結果は、睡眠時間を5時間半に制限した場合、被験者は1日に間食だけで平均1,087kcal摂取したことを示した。対照的に、8時間半の睡眠をとった場合、被験者は間食によって866kcalを摂取した。
      1日あたりの総摂取カロリーと総体重増加量は、両方の試験期間において同様であった。しかしKothare博士は、被験者について数週間しか試験を行わなかった点に言及している。より長期にわたり経過観察をしていれば他の変化が認められた可能性があると、博士は述べている。
       AASMは、成人は毎晩7 - 8時間の睡眠をとるよう推奨している。


      (C)2008 WebMD Inc. All rights reserved.

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      2008/6/16 こころとからだの相談室:◇漢方でメタボを改善できますか。 毎日jpより転載

      こころとからだの相談室:◇漢方でメタボを改善できますか。
       
       
      2008年6月16日 毎日らいふ
       
      ◇質問
       私は49歳で体重69キロ、身長170センチです。腹囲を測ったら88センチありました。昨年の健診で総コレステロール値が230以上あったので、今年のメタボ健診では引っかかると思います。漢方で良い方法があるとききましたが、普段から飲んでよいものがあれば教えてください。
       
      ◇回答
       40歳以上の健康保険加入者に対して義務付けられた特定健康診査(通称:メタボ検診)が始まりました。
       男女共に戦々恐々とされている方のご相談が増えています。さて、漢方でもメタボ(いわゆる肥満)を治療対象として昔から対応してきていますが、肥満に効く特定の漢方薬があるわけではありません。
       そもそも内臓肥満になるということは、何らかの原因で新陳代謝が低下して脂肪の燃焼効率が低くなってしまう場合と、エネルギーとして補給する食事量が増えすぎてしまう場合の2つが原因していますが、両者が混合して太ってしまっている場合も考えられます。
       後者の場合であれば食事制限をして適切なエネルギー量に戻していく方法が有効ですが、前者の場合は脂肪の燃焼効率が低下してしまっている原因をつきとめて改善する必要があります。
       雑誌やテレビの情報を鵜呑みにせずに、ご自分のタイプを正しく判断して、体に合った対処法を行っていくことが内臓肥満解消には大切です(表)。
       
       漢方では症状・体質・生活習慣などを詳しくおうかがいして太りやすい原因を見極めて、脂肪の燃焼効率を元に戻す処方を検討して肥満解消を応援しています。具体的には、血虚・お血(おけつ)・気滞・水滞などの体質的な原因を改善して太りにくい体質作りを応援していきます。

      回答者:竹花洋史(薬剤師/八仙堂漢方薬局 古淵店 神奈川県相模原市古淵2‐18‐3 TEL042-769-0305/メール kanpou@hassendou.com

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      2008/6/15 やせている人でも生活習慣病になる危険 YOMIURI ONLINEより転載

      やせている人でも生活習慣病になる危険 
       
       
      メタボ健診の改善指導対象外
       
      2008年6月15日  読売新聞)