鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

2008/5/1 学生主体で予防啓発 摂食障害と向き合う/6止 m3.comより転載

学生主体で予防啓発 摂食障害と向き合う/6止


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年5月1日】

摂食障害と向き合う:/6止 学生主体で予防啓発

 摂食障害につながる恐れがある過激なダイエット。その危険性を知ってもらおうと、浪速生野病院(大阪市)心身医療科部長である、生野照子・神戸女学院大学名誉教授を中心に予防の取り組みが進んでいる。「摂食障害は誰もがなりえる病気。声を上げていく母体が必要」と生野さんは話す。
 心療内科医として摂食障害患者を診てきた生野さんは、知識がないため重症化した患者を多くみてきた。「知識が抑止力になる」と、97年から同大で講義を始めたが、ダイエット行動を減らすまでの効果はなかった。参加型の予防活動の必要性を感じた生野さんは00年、学内にED(Eating Disorder=摂食障害)会を設立。ゼミの学生らが主体となって運営してきた。
 活動の3本柱は▽学内予防▽中高生対策▽家族や地域への啓発。勉強会の開催や中学高校への出前授業、啓発パンフレットの作製などを行ってきた。
 中高生対策に携わる同大大学院卒業生の福井恵さん(24)は「中高生はアイドルのような体形への願望が強いが、ダイエットの危険性を素直に受け止めてくれる」。ED会の中心メンバーだった白江恭子さん(22)も「勉強会の参加者には摂食障害の危険度が高い人もいた。知識を提供できてよかった」と話す。

   *

 取り組みは神戸親和女子大(神戸市北区)にも広がっている。
 「やせるのをやめようと言うだけではダメ」「健康的なダイエット法も提案したら?」 心理学科の一室。摂食障害を扱う三井知代准教授のゼミの学生5人が、学内で配る啓発パンフレットの内容を話し合っている。「一番伝えたいメッセージは?」。三井さんの問いに「3食きちんと食べることの大切さ。絶食は過食につながるから」と口をそろえた。 臨床心理士でもある三井さんは生野さんと共に予防活動を推進し、05年から同大で教えている。「学生の主体的な取り組みが自身の意識改革につながり、仲間にも良い影響を与える」と話す。
 二つの女子大では、学生らが予防活動キャラバンを結成。医師や臨床心理士、元患者らと連携し、地域へ働きかけていく予定だ。養護教諭や教諭向けの教材作成も模索する。
 01年には社会への情報発信を目指し、生野さん主導で「日本摂食障害ネットワーク」を設立。毎年、「摂食障害フェスティバル」を開き、情報交換と出会いの場を提供する。昨年11月、大阪で開かれたフェスティバルには約350人が集まった。

   *

 社会にはびこる「やせていることは美しい」とする風潮や情報。「体形を自己評価に結びつける傾向が小学生から見られる」と生野さんは危惧(きぐ)する。「あるがままの自分を受け入れ、自分の体を愛せるようになってほしい」。活動にはそんな願いが込められている。【川久保美紀】=おわり

 ◇女子大生、やせ願望強く

 肥満度を表すBMI指数。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったものだ。成人女性の医学的理想値は22で、17・5以下は摂食障害とされる。ED会が昨夏、関西のある女子大の学生対象に行った調査では、BMIの平均値は19・7。理想とする平均値は18・1で、やせ願望が強いことがうかがえる。
 また、神戸親和女子大の三井准教授が02年に阪神間の女子大生304人を対象に行った摂食行動異常の調査によると、15・8%(48人)が嘔吐(おうと)や下剤などで排出行動をとっていた。三井さんは「痩身(そうしん)を推奨するような雑誌や広告などメディアの影響も大きい」と話す。

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2008/5/1 親が子の応援団に 摂食障害と向き合う/5 m3.comより転載

親が子の応援団に 摂食障害と向き合う/5


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月30日】

摂食障害と向き合う:/5 親が子の応援団に

 ◇支援の技術、専門家が指導--「理解し、前向きになれた」

 「バイトに行きたくないな。また、怒られたらどうしよう」。娘役の女性が語りかけると、母親役は「バイトに行きたくないのね」と答える。次いで「不安を感じているのかな?」。娘役の言葉を受け止めつつ、その気持ちを推測して言葉を返すやりとりが続く。
 東京・新宿にある東京女子医大病院付属女性生涯健康センターで開かれている「ケアスキル講座」。摂食障害で通院している患者の家族を対象に、病への知識を深め、回復に導くケアのノウハウを学んでもらおうと、臨床心理士の小原千郷(ちさと)さんが06年に始めた。
 摂食障害から回復するには、身近な家族の理解と協力が欠かせない。だが、症状に戸惑ったり、接し方が分からず悩む親は多い。攻撃的になったり、怒りっぽくなる症状があることから、口論にもなりがちだ。
 小原さんは約5年間、同病院の患者の親の会に携わってきた。わが子の力になりたいと願いながら、知識不足のせいで空回りする親を数多く見てきた経験から「ケアをするには技術が必要」と言う。「コミュニケーションのとり方を少し変えるだけで改善する。身近な家族が良い相談役になれると、患者は安心し回復につながる」
 講座は最大6人までの少人数で、内容は、上手なほめ方▽話の聞き方▽メッセージの伝え方の計3回。隔週で開かれ、参加者は2人1組で交互に娘役と母親役を演じるロールプレーなどを通じ、効果的な会話の仕方を学ぶ。
 話を聞く時は真剣に耳を傾け、患者の気持ちを理解するよう努める。相づちやおうむ返しで共感を示すことが大切で、反論やアドバイスは禁物だ。
 例えば、親がつい口にしてしまう「まだガリガリなのに」「ちゃんと食べなさい」などの言葉。小原さんは「体重や体形、食べ物に関する論理的な議論は無駄だし、かえって有害」と説明する。摂食障害者は、体重や体形に極端にこだわる傾向が強いため、親が正論を訴えても平行線のままで口論になるケースが多いからだ。
 家族の心配を実感したいと、患者が無意識にこの話題を持ち出すこともある。「体重や食べ物のことを言い出したら、何か不安があるというサインかも」と小原さん。「心配事でもあるの?」と尋ねるか、取り合わないことが望ましいという。
 小原さんは「受け止めてもらっていると感じれば、患者は安心する。アドバイスを与えないことで、自分で解決しようとする気持ちを引き出す効果もあります」と話す。

   *

 受講した家族に話を聞いた。講座で得たスキルを家で実践した千葉県の主婦(47)は「私が体重のことを一切口にしなくなると、娘が自発的にご飯を食べるようになった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。大学生の長女は06年末から拒食症になり、体重が25キロも激減。「少しでも良くなってほしくて、一方的に意見を押しつけていたのかもしれない」と反省したという。「今後、体重が増える過程で出てくる恐れがある、うつや引きこもりなどの症状にも、対処していく心構えができた」
 東京都杉並区の主婦(55)も、次女が5年前から摂食障害になり、出席日数が足りずに大学を中退した。どう社会に戻ればいいのか思い悩む次女の姿に心を痛め、自身も不安に押しつぶされそうだった時に講座のことを知った。「娘との距離の取り方が分からなかったが、受講してから、娘の気持ちを理解して話を聞けるようになった」と晴れやかな表情で語る。「病気についてもよく分かり、きっと大丈夫だと前向きな気持ちになれた」
 小原さんは「本人に寄り添い、応援団になってあげることが大切。弱っている時に頼れるのも、本気で助けたいと思ってくれるのも家族だけだからこそ、そのサポートは強力だ」とアドバイスする。【川久保美紀】=つづく

 ◇家族の「愛情、信頼、見守り」が有効 ― 元患者調査

 東京女子医大病院では、回復した患者にアンケートを実施中だ。「家族がしてくれたことで回復に役立ったことは」との問いに、これまで寄せられた回答は「愛情。それを確認する期間が闘病中だった」「必ず治ると信じさせてくれた」「干渉せず見守ってくれた」「どんなにやせて醜くなっても、精神的に混乱しても、付き合ってくれたし、世間の目から隠そうとしなかった。どんな自分でも信じてくれた」--など。
 一方、「家族にされて嫌だったこと」については「食事内容、体形、体重について気にされたり、注意された」「現実がつらくてこの病気になったのに『わがまま』と言われて傷ついた」「『すべて食べればうまくいく』と言われた」「病人、障害がある、普通の子とは違うといった態度や言葉」--などの回答が寄せられた。

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2008/5/1 親ら、共に悩み・学ぶ 摂食障害と向き合う/4 m3.comより転載

親ら、共に悩み・学ぶ 摂食障害と向き合う/4


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月29日】

摂食障害と向き合う:/4 親ら、共に悩み・学ぶ

 ◇振り回され疲弊、交流が救いに??「子を受け入れ、支えよう」

 娘の部屋で見つけた下剤と大量のダイエット茶。時々、異臭が立ちこめ、流れが悪くなるトイレ--。千葉県の50代の主婦が異変に気づいたのは6年前。日常の痕跡は高2の娘が食べては吐いている事実を物語っていた。
 高1の時、いじめが原因で不登校になった娘は「きれいになって見返してやりたい」とダイエットを始めた。高2で拒食症に。娘から笑顔が消えた。いじめのトラウマと大学受験のストレスで、体重は十数キロ減った。
 主婦が買い物に出掛けると、携帯電話に娘からのメールがひっきりなしに届き、ほしい食べ物を伝えてくる。どの店の商品かこだわるため、何度も引き返しては、娘の望む食べ物を買い歩く日々が2年続いた。
 ちゃんと食べて早く元気になってほしい。そう願っているだけなのに、何か言えば、すぐ口論になる。「お母さんは何も分かってくれない!」。裸足で外に飛び出し「死にたい」と泣き叫ぶ娘に、どう接していいのか途方に暮れた。夫は仕事ばかりで、娘の病を理解しようとしない。相談相手もいなかった。「全部、私が悪いんだ」。主婦は自分を責め続け、心労から突発性難聴になった。

   *

 わが子が摂食障害になった時、どう向き合えばいいのか分からず戸惑う親は多い。一番苦しいのは本人だが、体重や食事を巡って衝突し、症状に振り回されて親の方が疲弊してしまうことも少なくない。そんな親同士が悩みを分かち合い、助け合う家族会が全国各地にある。「ポコ・ア・ポコ」(千葉市)もその一つだ。
 同会は国立国際医療センター国府台(こうのだい)病院(千葉県市川市)で治療を受けた摂食障害患者の家族が01年に結成した。メンバーは約60人。月1回、同病院に集まり、悩みや愚痴などをざっくばらんに話し合う。病気の知識を深め子どもを支えていくための勉強会も開いている。
 代表を務める鈴木高男さん(61)は「親にも心の居場所が必要。話し合いの中から、自分の子どもに合った対処法を見つけることもできる」と話す。
 鈴木さん自身も、長女が中学1年から約10年間、摂食障害に苦しみ、同病院に入院した経験を持つ。治療を拒み続け、体重が24キロを切った時には娘の死も覚悟した。手のかからない「いい子」だった長女。「死にたい」と書き連ねたノートから悲痛な叫びが伝わる。「親の期待を先読みして、それに応えようと無理していたのかもしれない」。仕事にかまけ、家族を顧みなかった自分を責めた。
 摂食障害では、子どもと接する機会の多い母親の負担が重くなりがちだ。「母親の大変さを理解し、支えるのが父親の役割」と鈴木さん。自身が経営する喫茶店でも家族会を開き、相談に応じている。

   *

 「子どもにとって体重35キロがボーダーライン。超えるとパニックを起こす」「『やせることだけが自分にできることなのに、それを否定されたら生きていけない』と泣かれた」「身内から『甘やかすからだ』と非難された」。1月に同病院で開かれた家族会には、12人が参加し胸の内を吐露した。既に子どもが回復した親たちが助言する。
 前出の主婦も3年前から同会に参加している。「娘への接し方を教えてもらって楽になった」と語る。「今まで私がすべてのレールを敷いてきた。やっと、娘を大人として尊重し『自由にやりたいことをしなさい』と言えるようになった」。母親が変わると、娘も変わった。今は元気に大学に通っている。恋人もできた。
 「親は症状だけを見がちで、食べ吐き行為の裏で心に抱えているものを理解していないことが多い。まず、今の子どもの状態を受け入れることが大切」と鈴木さん。「答えは本人が見つけるもの。時間がかかっても焦らず、本人が自分で生活を改善し、自立するのを支えてあげてください」【川久保美紀】=つづく

 ◇心理的ストレスなど発症要因複雑

 摂食障害の発症原因を巡っては、親の育て方や家族関係に問題があると考えられていた時期もあったが、近年は変わりつつある。
 久里浜アルコール症センター(神奈川県横須賀市)の心理療法士、武田綾さんによると、こうした考え方が強かったのは70年代後半潤オ80年代。父親が仕事で不在がちな母子密着の家庭環境を背景に、母親の育て方に問題があったため発症するとみられていたようだ。
 もちろん、親の過保護や過干渉で子どもが自己主張できない▽無関心や放任などで愛情に飢えている--などのような家庭環境が、発症原因になるケースもある。だが、武田さんは「家族関係も一つの要因だが近年はむしろ、本人の資質や、やせ礼賛の社会的風潮、人間関係や進路などの心理的ストレスが複雑に絡み合って発症するというとらえ方が主流」と説明する。「適切な親子のかかわり方や支援のあり方を考えていくためにも家族会の役割は重要」と話す。

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 ■全国の主な家族会

 ★ポコ・ア・ポコ(千葉市)
 ホームページ http://homepage3.nifty.com/tumugi55/
 ★福島お達者くらぶ(福島市)
 ホームページ http://www.ipc.fukushima-u.ac.jp/~e100/index.htm
 ★マーサウの会(甲府市)
 同市住吉の住吉病院内(大河原さん電話055・235・1521)
 ★あゆみの会(大阪市)
 事務局電話090・3033・3197、メール ayuminokai@yahoo.co.jp

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2008/4/24 社会復帰へ支え合い 摂食障害と向き合う/3 m3.comより転載

社会復帰へ支え合い 摂食障害と向き合う/3


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月24日】

摂食障害と向き合う:/3 社会復帰へ支え合い

 平日の昼下がり。キッチンで、作業着姿の女性5人が和やかに言葉を交わしながら手を動かしている。作っているのはパウンドケーキ。教会や地域のバザーなどで販売するための商品だ。慣れた手つきで薄力粉をふるいにかけ、手早く材料を混ぜ合わせていく。
 横浜市金沢区にある「ミモザ」は全国的にも珍しい摂食障害者のための地域作業所だ。同じ病を抱える女性たちに居場所を提供し、社会復帰に向けたリハビリテーションの場として98年に開所した。運営するのは、摂食障害者を支える市民団体「のびの会」(同区)。福富静子代表は「病気が長期化して、再び社会へ出ることに抵抗を感じる人も多い。社会に戻る前のワンステップとなる場が必要」と意義を語る。
 摂食障害者には、うつ状態を伴ったり、過食がひどく引きこもりになったり、仕事を始めても長続きしないケースも多い。ミモザでは、生活リズムを整え、物事を継続する力を養ってもらおうと、日替わりでプログラムを設けている。菓子類を作る作業のほか、食行動を直すための食事会、家族関係や体のコンプレックスなど悩み別のミーティングも行う。
 ミモザに通って6年目の女性(28)は「以前は食べ物に振り回されていたのに、執着がなくなり、自分も人の役に立てると思えるようになった」とほほ笑む。別の女性(38)も「病気を克服した仲間の姿を見ることで、自分も変われた」と話す。

    *

 のびの会ではもう一つ、画期的な取り組みをしている。同会の嘱託心理療法士、武田綾さんが06年から始めた少人数グループでの認知プログラムだ。「一口食べたら太る」といった摂食障害者特有の物事のとらえ方や認知のゆがみを修正し、行動を変えていくためのノウハウを学ぶ。
 食行動の問題に注目し不要な過食を避ける方法を身につける「ビギナーコース」と、再発防止のため自分の感情をコントロールする方法を身につける「ベテランコース」があり、いずれも全10回。食事や対人関係など、日常生活で直面する現実的な問題に焦点を当てる。参加条件は、適正な体重があり、主治医から許可を得ていること。3-4人の固定メンバーで隔週開かれる。
 昨年末に実施されたビギナーコースの4回目。武田さんの元に集まった4人の女性が、過去2週間の食事内容やその時の感情、過食や下剤使用の有無などを細かく記した「食事日記」を発表しあった。「食べていないのにやせないからイライラする」「不安がある時に、それを言葉にできないから過食で解消してしまう」--。互いの食事日記に耳を傾けながら、正直な思いを包み隠さず話す。その後、過食しそうになった時の対処法を皆で考えた。
 武田さんは「互いを鏡とすることで、より自分が見えてくる。同期の仲間と助け合い、修了生からアドバイスをもらって、縦横のつながりを持てる点も強み」と、グループ療法の意図を話す。
 両コースを修了した女性(27)は「今までは食べ吐きすることで自分の問題を見ないようにしていたけど、そんな自分を受け入れ、今できることを積み重ねていこうと思えるようになった」と話した。【川久保美紀】=次回は29日に掲載

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 ■支援グループの連絡先 
 ★ミモザ  電話045・787・4329(火-土の10-17時)
       ホームページ(http://www17.ocn.ne.jp/~mimoza/indexn.html)
 ★のびの会 電話045・787・0889
      (相談は月・水の11-15時。患者家族のためのミーティングや勉強会も定期的に開催)
 ■各地の主な自助グループ 
 ★NABA(東京都世田谷区)
           http://www8.plala.or.jp/NABA/
 ★かなりあしょっぷ(滋賀、京都、大阪で活動)
           http://www.osk.3web.ne.jp/~irabuti/canary/ 
 ★ママラボ(大阪府高槻市。摂食障害を持つママ同士のグループ)
           http://blog.goo.ne.jp/kimuki211
 ※いずれも摂食障害者が集まり支え合いながら回復を目指す。

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2008/4/23 体への影響深刻 摂食障害と向き合う/2 m3.comより転載

体への影響深刻 摂食障害と向き合う/2


記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月23日】

摂食障害と向き合う:/2 体への影響深刻

 ◇腎不全、低身長、骨粗しょう症にも やせ礼賛の風潮背景、患者増加

 摂食障害では、過食と嘔吐(おうと)を繰り返したり、無理に排出する方法として下剤や利尿剤、浣腸(かんちょう)などに頼るケースも多い。
 横浜市の30代女性は18年近く下剤に依存していた。初めて下剤に手を伸ばしたのは16歳の時。「食べても出してしまえば太らない。こんなに簡単に出せるものがあるんだと思った」と振り返る。
 中3の時、盲腸で入院して体重が3キロ落ちると、やせることが面白くなった。最初は浣腸の乱用から始まった。入院中、便秘を解消する目的で処方されたが、退院後は自分で購入し毎日使うようになった。1日1ダースまで使用量が増えたが、効きが悪くなってきたため、下剤に切り替えた。
 母の死、父の再婚で生活が一変すると、ますますやせることにのめり込んだ。ほとんど食べず飲まずの生活でも、下剤だけは手放さなかった。使い始めは1日3錠だったが、徐々に1日400錠まで増えた。下剤代は1カ月15万円以上。「0・5キロでも太れば自分の価値が下がると思いこんでいた」。体重は30キロ前後に落ち、脱水症状で倒れては病院に運び込まれた。
 30歳を過ぎてから下剤を絶ったが、長年の乱用で体は水分調整ができなくなっていたという。「やめたとたん、むくみで体重が10キロも増えた。外見が変わることに耐えられず、下剤をやめようとしても挫折する人が多い」。「下剤に手を出すのは簡単。でも依存度が高く恐ろしいものだということを知ってほしい」と自分の体験から警告する。

    *

 嘔吐や下剤乱用が体に及ぼす影響は深刻だ。政策研究大学院大学保健管理センター(東京都港区)の鈴木真理教授は「体内でリサイクルされるべき消化液や電解質も出てしまう。腎臓へ行く水分が減って腎不全になり、生涯、透析が必要になる場合もある」と話す。嘔吐で出る胃酸のため歯が溶けて、30代で総入れ歯になったケースもあるという。
 さらに摂食障害のきっかけとなる過激なダイエットの弊害として▽低身長▽骨粗しょう症▽生理が止まる--などを挙げる。骨粗しょう症の予防は、成長期に骨に含まれるカルシウムをいかに増やすかにかかっている。女子は14-20歳、男子は14-18歳が最高になる時期なので気を付けたい。また、成長期に低栄養の状態が長く続くと、身長の伸びが止まり、低身長を招く。
 さらに、拒食症患者は病気だという自覚がなく、「病院に行くと太らされる」と受診を拒絶しがちだ。鈴木教授は「標準体重の55%を切ったら命を落とす危険があるので必ず入院を」と警告する。
 では、なぜ患者は増えているのだろうか。摂食障害患者を多数手がける「久里浜アルコール症センター」(神奈川県横須賀市)の心理療法士、武田綾さんは「背景に、やせていることを美しいとする社会の風潮がある」と指摘。また、発症しやすい人には▽完全主義▽対人緊張▽問題処理能力が乏しい▽自己評価が低い--など共通の傾向があるという。こうした本人の資質やストレス、やせ礼賛の風潮などが絡み合って発症するとみられる。 さらに武田さんは、摂食障害患者の心理として「人間関係など何か困難に直面した時、やせて外見を美しくすれば評価されると問題をすりかえがちだ」と説明する。病気は長期化するケースが多いが「やせて病気のままでいれば、内面の問題を直視せずにすみ、現実逃避ができると考えるのではないか」。症状に苦しみつつ、その症状を必要とする--。摂食障害の深刻さが垣間見える。【川久保美紀】=つづく


 ◇真の回復は内面の問題の解決

 医療機関ではどんな治療をしていくのだろうか。国立国際医療センター国府台(こうのだい)病院(千葉県市川市)心療内科の石川俊男部長に聞いた。
 摂食障害患者は、「一口食べたら太る」のように、体重や体形などについてゆがんだ認識を持っている。こうした社会生活上、支障となる認知のゆがみを修正する認知行動療法が治療の中心となる。
 とはいえ、極端にやせた低栄養の状態では、脳の機能が低下し適切な思考や判断ができない。拒食症の場合、まずは十分な体力を回復することが優先で、段階的に食事量や体重を増やし、栄養状態を改善することから始める。しかし、根底には肥満恐怖があるため、体重を増やす治療に抵抗する患者も多く、難航することが多いという。
 患者の家族は、体重や食行動が正常に戻れば回復したと思いがちだが、石川部長は「根本的な発症要因である内面に抱えた問題が解決しなければ、真の回復とはいえない」と指摘する。「本人が自ら問題に向き合い、自立することが最終目標」と話す。

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 ■標準体重の出し方
・身長160センチ以上         → (身長-100)×0.9
・身長150センチ超-160センチ未満 → 50+(身長-150)×0.4
・身長150センチ以下         → 身長-100
 
 ※「ダイエット障害」より

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2008/4/22 限界まで食べ、吐く 摂食障害と向き合う/1 m3.comより転載

限界まで食べ、吐く 摂食障害と向き合う/1

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年4月22日】

摂食障害と向き合う:/1 限界まで食べ、吐く


 ◇「毎日が生き地獄だった」〜〜体が壊れる…でも太るのは恐怖

 「細くはないな」。片思いしていた男の子が、足を見て何気なく言った一言。それが引き金だった。「もっと、やせよう」。神奈川県三浦市の女性(38)は高3で始めたダイエットを機に、17年間、摂食障害に苦しんだ。
 食事の量を減らしたり絶食をするなどの食事制限を続けたが、一時体重は減っても、すぐ元に戻ってしまう。20歳の時、友人に「食べた後に吐いている」と打ち明けられた。
 「食べたいだけ食べても、吐けば太らない。こんなおいしい話はない」。目標体重の45キロになるまでと、軽い気持ちで自分も始めた。太るのが怖く、やがて吐かずには食べられなくなった。仕事のストレスもあり、過食と嘔吐(おうと)を繰り返すようになった。
 28歳で思いを寄せていた男性と別れると、悲しみと喪失感から過食がエスカレートした。毎晩、スーパーで見切り品の食物を買いあさり、おなかが膨れ上がるまで食べ続ける。食後、吐く汚物は一日バケツ3杯にもなり、父親が裏山へ捨てに行った。体重34キロ。心も体も限界だった。仕事は辞めた。
 「毎日が生き地獄だった。でも、吐くのを前提に食べると、本当に自由な気分になれる。過食の時間を待ちこがれ、そのために生きていた」と振り返る。体が壊れていくのを感じてはいたが「命に代えても太りたくなかった。やせることが人生のすべてだった」と話す。

    *

 食事を拒否することは、不仲な両親に対する無言の抵抗だった。大阪市の女性(34)は高校卒業直前から、食事を拒むようになった。食卓越しに両親の口論が始まると、黙ってはしを置き、自室にこもった。やせ細っていく彼女を、周囲は心配したが「スリムでカッコよくなったのに」と不思議だった。
 21歳で看護師に。命に向き合う現場の責任は重く、仕事に不慣れな新人に対する先輩らの風当たりはきつかった。重圧と劣等感に押しつぶされ、疲弊して家に帰ると、両親の怒号が飛び交っている。安息の場はどこにもなかった。はけ口を求めるように、過食が始まった。
 仕事帰りに大量に買い込み、家族が寝静まるのを待って、手当たり次第に口に詰め込んだ。食パン4斤、特大弁当2個、スナック菓子4袋、ケーキ、ご飯は櫃(ひつ)ごと……。それでも太るのが怖く、食べ終わると全部吐いた。「消えてしまいたい」。後悔と自己嫌悪でその度、涙が出た。「それでも、つらい日常の中で、過食だけが私を癒やしてくれた。あの時、過食がなければ自殺していたかもしれません」

    *

 長期にわたり心身をむしばむ摂食障害。自分が病んだ時、身近な人が発症した時、どうすればいいのか。摂食障害と向き合う人々を追った。【川久保美紀】=つづく


 ◇患者数は近年急増--死亡率高く影響深刻

 ストレスなど種々の心理的問題が原因となって食行動に異常をきたす摂食障害は、心の病だ。患者数はここ数年で急増している。
 厚生労働省研究班が98年にまとめた摂食障害の全国調査によると、80年の患者数推計値は人口10万人当たり1・5-1・8人。それが93年には4・9人、98年には18・5人と約10倍に増加。摂食障害の中でも、過食症の増加は著しく、93年には人口10万人当たり1・2人だったのが、99年には約6-7倍に。受診しない実際の患者数はもっと多いと推定される。10-30代を中心に女性の患者が9割以上を占めるが、男性にも一定の割合でみられる。
 低年齢化も進んでいる。国立精神・神経センター精神保健研究所(東京都小平市)の小牧元・心身医学研究部長が02〜03年に、全国8府県で全中学高校の養護教諭を対象に実施した調査では「摂食障害の生徒を持った経験がある」と答えた教諭は、中学で62%、高校で87%に上った。小牧部長は「高齢で発症するケースも目立ち、年齢層が広がっている」と話す。
 若い女性の「やせたい願望」や過激なダイエットと結びつけられ、軽くとらえられがちな摂食障害。だが、その影響は深刻だ。拒食症患者の死亡率は7%とも言われ、食べ吐き型では長期的な経過調査で死亡率が17-18%に上った報告もある。小牧部長は「思春期にみられる心身疾患の中では死亡率が極めて高い」と警告する。

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 ◇摂食障害

 大きく「拒食症」と「過食症」の二つに分けられる。拒食は食事量が減って極端にやせてしまう症状で、体重増加への恐怖や不安が強い。過食は食事の量や内容をコントロールできず、衝動的に大量の食べ物を食べてしまう。拒食は、食事を拒む「制限型」と、過食後に太らないよう嘔吐したり下剤などを使う「むちゃ食い・排出型」に分けられる。過食も「排出型」と「非排出型」がある。

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