2008/6/14 脳を元気に (4)読み書き算数 効果実証 YOMIURI ONLINEより転載
脳を元気に
(4)読み書き算数 効果実証
(2008年6月14日 読売新聞)
読み書きそろばん。昔の子どもたちの「必修科目」が、認知症の改善や予防に効果のある「脳トレ」として注目されている。
くもん学習療法センター(東京都千代田区)が、東北大の川島隆太教授(脳科学)らと共同開発した高齢者向けプログラム「学習療法」だ。
小林一茶の俳句「雪とけて 村いっぱいの 子供かな」などのやさしい読み書きと、「4+1」など1けたの計算が軸だ。金属板に書かれた100までの数字の上に、同じ数字入り磁石を置く「磁石すうじ盤」という課題もある。
これら課題を行っている人の脳の活動を「fMRI」(機能的磁気共鳴画像装置)で解析すると、コミュニケーションなどにかかわる「前頭前野」の血流量が増加していることがわかった。
認知症患者が自分で着替えられるようになるなど、認知機能が向上し、動作も劇的に改善。健常者でも脳機能低下の予防効果が確認された。東京都品川区の高齢者教室など、学習療法を取り入れる自治体、施設も増えている。
縦横の数字を組み合わせるパズル「数独」なども脳の若返りに有効とされるが、脳研究者で、ブレインサイエンス・ラボラトリー所長の塩田久嗣さんは、「空間認識に関係する頭頂葉などを鍛えると、創造力などの高次機能も向上する」と強調する。
その代表例として、マッチ棒を動かして別の図形を作るといった図形パズルを挙げる。中学入試の算数問題にはその手の良問が多いそうだ。
笑い、怒りなど喜怒哀楽の感情を表に出すのも良いらしい。恐れなどの感情をつかさどる脳深部の「扁桃体(へんとうたい)」を刺激するからだ。脳科学の進歩は、新たな「脳トレ」開発のヒントを与えてくれる。(科学部 原田信彦)
Comment(0) | Trackback(0)|特集! ― 脳を元気に ―|
2008/6/13 脳を元気に (3)朝食食べて集中力アップ YOMIURI ONLINEより転載
脳を元気に
(3)朝食食べて集中力アップ
(2008年6月13日 読売新聞)

3年前に熊本県が行った小中学生対象の学力テストで、「朝食を必ず食べる」中学生の5教科合計点(500点満点)の平均は「ほとんど食べない」生徒の平均を65・4点も上回った。規則正しい生活の大切さを裏付けたものだが、専門家は「脳と栄養の関係を考えても当然」と指摘する。
脳のエネルギー源はブドウ糖だけ。ブドウ糖は、肝臓にグリコーゲンの形でわずかしか蓄えられていない。「ひと晩寝ると、体内に蓄えられたグリコーゲンは空になる。朝食を抜くと、脳に必要なエネルギーが供給されず、集中力が低下し、ミスが多発する」と、中川八郎・大阪大名誉教授(神経内科学)は話す。
女子栄養大の三浦理代教授(栄養科学)は、脳を目覚めさせる朝食として、「ごはんなどの炭水化物(糖質)とともに、糖質を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1を含む食品も食べて」とアドバイスする。B1を摂取するには、うなぎ入り卵焼きやほうれん草のごまあえなどが良い。白米を胚芽(はいが)米に代えるのも賢い手だ。洋食ならピーナツクリームやシリアルなどの食品がお勧め。
三浦教授は、大学のホームページで「脳を活性化するメニュー」などをレシピ付きで紹介している。ビタミンB1が豊富な豚肉のほかに、脳の神経伝達物質の材料となるアミノ酸の一種「トリプトファン」を多く含む鶏肉、神経細胞の保護作用があるドコサヘキサエン酸(DHA)が多い魚を挙げている。
こうした食事は年齢に関係なく共通するが、年を重ねると注意したいのは「脳の低栄養状態」だ。同じ食材を食べ続けるなど食事が単調になるときに起こりやすい。この状態が長く続くと、脳の老化の引き金になる。たくさんの食材をバランス良く食べたいものだ。
Comment(0) | Trackback(0)|特集! ― 脳を元気に ―|
2008/6/12 脳を元気に (2)簡単テストで自己診断 YOMIURI ONLINEより転載
脳を元気に
(2)簡単テストで自己診断
(2008年6月12日 読売新聞)

日本人の死因で、脳卒中はがん、心臓病に続き3位に入る。血管性の脳疾患は認知症の代表的な要因の一つとされるだけに、セルフチェックで危険信号を見つけたい。
赤坂パークビル脳神経外科(東京・港区)の水上公宏理事長が考案した「脳卒中危険度テスト」は、10項目の簡単な質問で、脳卒中発症の可能性を大まかに判別できる。
該当する項目の点数を足していき、80点以上は黄色信号、120点以上は、医療機関の診断を必要とする赤信号だ。特に重視するのは、年齢と血圧。遺伝性もあるので、両親のどちらかが脳卒中の病歴がある場合も「高得点」だ。
また、自覚症状のない「隠れ脳こうそく」にも注意したい。40代の3割、50代の半数にみられるとの報告もある。放っておくと、症状がでる恐れがある。
その可能性をあぶり出すのが「渦巻きなぞりテスト」。眞田クリニック(東京・大田区)の脳神経外科医、眞田祥一院長が作成した。5ミリ〜1センチほどの幅で5周巻いた渦巻き模様の線の間に、色違いのペンで中心から外側へ向け、元の線に触れないよう渦巻き模様を10秒以内に描く。元の線と2か所以上で交わったら、微小な脳こうそくで運動機能に障害が発生している可能性がある。入浴後などリラックスした状態で、心配な結果が出た場合は、磁気共鳴画像装置(MRI)などで精密検査する「脳ドック」の受診もお勧めだ。
脳卒中の予防について、東京女子医大の内山真一郎教授は、「食事の塩分を控えたり、適度な運動をするといった一般的な生活習慣病対策が有効。中でも最大の防御策は禁煙」と強調する。喫煙は脳こうそくを招く血栓を作る主要因のひとつ。禁煙はお金もかからない、脳を元気に保つ方法でもある。
Comment(0) | Trackback(0)|特集! ― 脳を元気に ―|
2008/6/11 脳を元気に (1)運動で血流高まる YOMIURI ONLINEより転載
脳を元気に
(1)運動で血流高まる
(2008年6月11日 読売新聞)

いつまでも若く、柔軟な頭脳を維持したい。そんな願いに科学の光が当たる。実証されつつある脳を元気にするコツを紹介する。
東京都品川区中延のアーケード街近くに、楽器メーカー「ヤマハ」が開設した「音楽と健康スタジオ」教室がある。リズミカルな音楽に合わせ、熟年世代から80歳代までの10人が、手足の曲げ伸ばし、ストレッチ、軽いエアロビクスなどに汗を流す。合間には、合唱団のような発声練習も行う。振るとマラカスのような音を出す「サウンドフープ」という器具を使い、リズムに体の動きを乗せていく。
教室は、「運動と音楽の両面から脳を刺激する」(同社の宮下順治・プロジェクトリーダー)ことを目的に、2005年から始まった。1回1時間、月3回。「無理せず、継続が大事」という。
予備的な実験で、教室の参加者は、思考、計算などをつかさどる脳の前頭葉(額に近い部分)の血流が高まることが確認された。会員約200人へのアンケートでは、「気持ちが明るくなった」「若返った気がする」と効果を挙げる声が多く寄せられた。
運動が、筋肉や心肺機能を向上させるだけでなく、脳を元気にさせるという研究成果が、次々に発表されている。
例えば米国の研究チームは、ネズミに自由に運動させると、神経細胞を元気にするたんぱく質の一種「BDNF」が脳内で増加することを突き止めた。「BDNFを増やす引き金は、筋肉細胞が分泌する別のたんぱく質」と、東京大の柳原大・准教授(身体運動科学)は説明する。
「ネズミは自発的には激しい運動をしない。人間ならウオーキングや水泳、ハイキングなど適度な運動が当てはまる」と柳原准教授は勧める。運動後の壮快感は、脳が元気になるサインでもあるようだ。(科学部 原田信彦)


ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





