鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/2/22 温泉療養 (4)足湯で全身ぽかぽか YOMIURI ONLINEより転載

温泉療養
 
 
(4)足湯で全身ぽかぽか
 
2008年2月22日  読売新聞)
 
着衣のまま、気軽に利用できるのが「足湯」の利点(小山田記念温泉病院で)
 
 各地の温泉施設で人気を博している「足湯」。着衣のまま、気軽に入れるところが最大の魅力だが、実は体が温まる効果は、全身浴とほとんど変わらない。
 三重県四日市市にある小山田記念温泉病院。院内には患者らが利用できる無料の足湯がある。少々熱めの約42度、ひざ下までのたっぷり湯に20分ほどつかると、じんわりと体は汗ばんでくる。近所のお年寄りも「足湯に入った日は暖房はいらない。体はぽかぽか」と語る。
 同病院理事長の川村陽一さんは、「寒い外だと、足湯から出たときに体が冷え、せっかくの効果が半減してしまう。暖かい室内でこそ足湯に入ってほしい」と効果的な足湯の利用法を語る。
 足は、第2の心臓と言われるだけに、足湯で温められた血液は1分で全身を巡る。通常の入浴以上に汗をかく人も多く、汗をしっかりとぬぐっておくことや水分補給も重要だ。湯につけた足を動かすことで、血液だけでなくリンパ球の流れも良くなり、むくみや肩こりの軽減に効果があるという。
 こうした足湯の効果が、徘徊(はいかい)、暴力、不眠など認知症の症状、問題行動の改善に役立つ可能性が注目されている。
 同病院に併設する特別養護老人ホームなどで、夕方から夜にかけて、お年寄りらに対し約20分間ほど足浴(足湯)させる。通常、介護の必要があるお年寄りには昼間に入浴介助することが多いが、入浴後に昼寝してしまうことが少なくない。そのため、夜に眠れず、問題行動につながってしまう。
 夜の入浴も実施したことがあるが、人手が少なく入浴介助は難しい。そこで手軽に出来る足湯に着目した。夜、体が暖まることで熟睡し、7〜8割の人に徘徊などの問題行動が改善される効果が見られるという。
 川村さんはこう語る。
 「足湯には、全身入浴と同じ様々な効果がある。全身浴と組み合わせながら足湯を有効に活用してほしい」(科学部 本間雅江)
 

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2008/2/21 温泉療養 (3)除痛には「冷える前」に体操 YOMIURI ONLINEより転載

温泉療養
 
 
(3)除痛には「冷える前」に体操
 
2008年2月21日  読売新聞)
 
 
 温泉の最大の効能は、温熱が痛みを和らげる除痛効果にあると言われる。この効果を最大限活用し、ストレッチ体操と組み合わせ、腰やひざなどの痛みをなくす試みが長野県東御市の身体教育医学研究所で実践されている。
 同研究所の温泉療法は、まず30〜50分の軽い散歩で体を動かすことから始まる。細くなった筋肉を回復させる狙いがある。次に温泉に入るが、その前にコップ2杯程度の水を飲み、体のほてりをとり、心拍数が平常に戻るのを待つことがポイントだ。
 すぐに温泉に入ると、疲労物質を取り除こうと筋肉に集まった血液が、皮膚の表面などに分散し、逆に疲労物質が残ってしまうからだ。
 温泉の温度は38〜40度、入浴時間は汗ばむ程度が目安だ。「注意したいのは脱衣場や体操する場所の温度」と同研究所と共同研究をする東京農大准教授の上岡洋晴さん(身体教育学)は強調する。
 「湯船から上がって冷えると筋肉が再び硬くなる。これでは筋肉を伸ばすストレッチ体操ができない」と語る。
 ストレッチ体操を暖かい部屋で行うと、持続する温泉の除痛効果で、関節の動かせる範囲(可動域)が大きくなる。可動域が大きくなると、痛みにつながっていた筋肉のこり、硬さが緩和されるわけだ。
 例えば、腰痛の場合、いすに浅く腰かけ、ゆっくりと上体を前に倒し、腰の後ろの筋肉を、1回20秒ほどかけてゆっくりと伸ばす。あおむけになって腰をひねるのも効果的だ。ストレッチは痛みの部位のある筋肉を中心に行うのが良い。
 地元の東御市の中高年女性54人が、月に2回の温泉療法を6か月継続したところ、足腰の痛みが軽減。股関節の痛みで、車いすでしか動けなかったが、歩けるようになった人もいた。
 上岡さんは「ストレッチと温泉浴は、誰でも出来る痛みの緩和策。温泉の方が効果があることが確認されているが、自宅の風呂でも効果は期待できる」と話している。
 

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2008/2/20 温泉療養 (2)ぬる湯で運動、減量効果 YOMIURI ONLINEより転載

温泉療養
 
 
(2)ぬる湯で運動、減量効果
 
(2008年2月20日  読売新聞)
 
 
 「温泉に入って、ダイエットできないだろうか」
 そんな期待を胸に温泉痩身(そうしん)法を探してみたが、「残念ながら温泉浴だけでやせることは無理」と専門医はにべもない。湯船に入っているだけでは20分入っても十数キロ・カロリー、体を洗っても30〜70キロ・カロリーしか消費しない。
 しかし、温泉プールでの運動と食事を組み合わせれば、3〜4週間で、平均5〜6キロ・グラム減量するという温泉療法があった。血糖値も大幅に改善するため、糖尿病の治療としても役立つという。この療法を研究する温泉療法医、北海道大教授の大塚吉則さんを訪ねた。
 温泉療法のポイントは、体温よりやや高めの37度前後の温泉プールでのストレッチやウオーキングなどの水中運動にある。
 ぬる湯の中では、体が温まって筋肉が柔軟になり、痛みも軽くなる長所があるからだ。さらに、浮力の影響で足などにかかる体重が半分程度減るため、腰やひざに負担がかかりにくくなる。
 1日のメニューは、30分の水中運動に陸上での1万歩、軽めの食事と2、3回の温泉入浴が組み合わさる。食事は、標準体重の25〜30倍程度のカロリー(キロ・カロリー)に抑える。けっこう大変そうだ。
 この療法を1週間に5〜6回、4週間で、大半の人が体重が落ち、血糖値も大幅に減少。運動効率を考えれば、へそから胸までの高さのプールで運動するのがベストだ。
 このプログラムに参加し、一時は最高で500(mg/dl)を超えていた血糖値が、2週間後には200以下まで下がった男性(45)もいる。この温泉療法を終えても、食事に注意し、運動を継続すれば効果は持続する。
 水温31度前後の温水プールでも代用できるが、温泉プールの方が効果は高いという。
 大塚さんは「やみくもに運動すると体にはストレスとなり逆効果。楽しく運動することが大切。ぬる湯の効果は大きいので、37度前後の温泉(水)プールをもっと増やしてほしい」と話している。
 

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2008/2/19 温泉療養 (1)お年寄りは1日2回 YOMIURI ONLINEより転載

温泉療養
 
 
(1)お年寄りは1日2回
 
2008年2月19日  読売新聞)
 
 
 冬は特に温泉が恋しくなる季節。様々な効能もある温泉だが、少し工夫すればさらに効果を期待できる。そんな温泉とのかかわり方を紹介する。
 現在、利用されている温泉の数は全国で約1万9000か所に上る。様々な泉質があり選択に困ってしまうが、この時期、冷え性の人にお薦めなのが細かな気泡が入った炭酸泉、塩分の入った塩化物泉、硫黄泉だ。血管拡張作用や体に付着した塩分による保温作用が知られている。逆に夏は、清涼感を与える重曹泉が適している。体表面の余分な油脂などを洗い流すからだ。温泉の適応症も様々だが、個人の症状にあった温泉地を探すには、環境省のデータなどをもとにした民間活力開発機構(東京・中央区)のホームページ「温泉郷」が便利だ。
 温泉に入る際には、「空腹を避け、事前に水分補給することが大切」と語るのは、温泉療法の第一人者である健康づくりシステム研究会会長の植田理彦さん。浴槽に入る前後は、急な血圧変化が起こりやすいので、あらかじめ血管を拡張させる「かぶり湯」をしてから入った方がよい。
 浴槽につかる時は、まず中にある段に腰掛けて半身浴を2〜3分。その後、浴槽のふちを枕にして手足を伸ばす。体の一部が浮かぶ程度の「浮身浴(うきみよく)」ができたら理想。そしてほんのり汗ばんできたら、浴槽から上がって休息し、これを繰り返す。
 「汗が流れるまで入るのは入りすぎ。かえって湯疲れする」と植田さんは語る。入浴1回で入湯は3回まで。湯疲れを防ぐため入浴回数も、お年寄りは1日2回、若い人は1日3回までが目安。温泉成分を肌に残すため、強い酸性の温泉を除き、シャワーを浴びずに上がる。血管がつまる梗塞(こうそく)予防のため入浴後は必ずコップ1〜2杯の水分補給も重要だ。
 かぜをひいて熱がある時や炎症がある場合は入浴を避けたい。血液が濃くなっている早朝入浴も控えた方が無難。
 植田さんは「正しい入浴法で、安全に温泉の効果を堪能してほしい」と語る。
 

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)