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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/9/6 なくそう・減らそう糖尿病:インスリン分泌細胞、「iPS」使わず作成 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病:インスリン分泌細胞、「iPS」使わず作成
 
 
 
毎日新聞 2008年9月5日 東京朝刊
 
 ◇ハーバード大がマウス実験、遺伝子操作で

 マウスの膵臓(すいぞう)の細胞に遺伝子を組み込み、インスリンを作る細胞に変化させることに、米ハーバード大の研究チームが成功した。再生医療の切り札として注目される「万能細胞」を使わずに、目的の細胞を作ったのが特徴。糖尿病治療への応用が期待される成果で、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 膵臓にはインスリンを分泌するベータ細胞や、膵液を分泌する外分泌細胞がある。ベータ細胞は血糖値の調節に欠かせず、うまく働かないと糖尿病につながる。
 研究チームは、ベータ細胞の発生で重要な役割を果たす3種類の遺伝子を選び、大人のマウスの外分泌細胞に導入した。
 その結果、ベータ細胞にとてもよく似た、インスリンを分泌する細胞に変化した。人工的に糖尿病にしたマウスの高血糖症状を改善する効果も確かめられたという。
 拒絶反応のない再生医療を実現する方法として、いったん人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、ここから移植用の細胞を作り出す方法が盛んに研究されている。今回の成果はまだ初歩的だが、体内の細胞を直接変化させ、再生医療に結びつける可能性を示した。【青野由利】

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 イラストは、過食を警告するシンボルマークの「エンゼルピッグ」
 

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2008/8/15 なくそう・減らそう糖尿病:2型患者、無呼吸症候群に注意−−3人に1人の割合 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病:2型患者、無呼吸症候群に注意−−3人に1人の割合
 
 
 
2008年8月15日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◇大規模調査
 
 生活習慣の乱れなどが原因で起きる2型糖尿病患者の3人に1人が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)にかかっていることが、国内20施設が参加した大規模調査で判明した。国内の2型糖尿病患者のSAS罹患(りかん)状況が明らかになるのは初めて。SASになると血糖値がさらに上がりやすくなるとされる。糖尿病改善のためにも、SASの早期治療が求められそうだ。
 調査は、2型糖尿病患者930人(平均年齢約60歳)を対象に実施。3月末までに481人を中間解析した。
 それによると、SASだった人は全体の35・3%で、特に男性では39・0%に達した。また、BMI(体格指数)が25未満の標準体形の人でも26・2%がかかっていた。国内のSAS患者は、人口の約2%。2型糖尿病患者の罹患率は、肥満の有無にかかわらず極めて高かった。
 SASになると、脳内の酸素濃度が下がり、ストレスホルモンが分泌される。このホルモンは血糖値を上げる働きがあり、糖尿病の人がSASにかかると症状が悪化しやすい。
 SASを併発している糖尿病患者にSAS治療を実施すると、血糖値の状態を示すヘモグロビンA1cが大幅に改善された、という研究もある。
 調査した田中俊一・金沢内科クリニック理事長は「血糖値を適切に抑える視点からも、昼間の眠気などの兆候を感じたら、SASも治療してほしい」と語る。【永山悦子】
 

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2008/8/1 なくそう・減らそう糖尿病:闘病体験や自分の将来、子どものエッセー募集 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病:闘病体験や自分の将来、子どものエッセー募集
 
 
 
2008年8月1日 毎日新聞 東京朝刊
 
 日本フィランソロピー協会は、自己免疫の異常などが原因で血糖値を抑えるホルモン「インスリン」が分泌できなくなる1型糖尿病の子どもを対象にしたエッセー・コンテストを実施する。同じ病気のプロ野球選手・岩田稔投手(阪神)の協力で、優秀作品の20組40人に、阪神−広島戦(甲子園、9月14日)の招待券が贈られる。また、応募者から抽選で約100人(優秀作品の20人を含む)を年末に行われる岩田投手の講演会に招く。
 生活習慣の乱れが主な原因となる2型糖尿病と異なり、1型は原因がよく分かっていない。子どものころに発症することが多く、インスリン注射が欠かせないため、周囲の理解と協力が重要だ。
 応募資格は、18歳までの1型糖尿病患者。闘病体験や自分の将来を1000字程度でまとめる。締め切りは8月20日。提出先と問い合わせは、日本フィランソロピー協会エッセー募集係(〒100−0004 東京都千代田区大手町2の2の1新大手町ビル244、電話03・5205・7580)。【永山悦子】
 

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2008/7/25 なくそう・減らそう糖尿病:間食せず3食摂取 過剰なインスリンに注意 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病:間食せず3食摂取 過剰なインスリンに注意



2008年7月25日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◇運動不足、栄養バランス欠如 増える予備群
 
 便利で豊かな社会になるにつれて、糖尿病患者やその予備群が増えている。遺伝的な要素もあるが、多くの場合、運動不足やバランスの欠けた食事が原因となっている。血糖値を調節するホルモン「インスリン」の働きを高めることが治療の鍵だが、その前提として、規則正しい食生活の重要性が最新の研究で裏付けられてきた。【下桐実雅子】

 ■絶妙な調節機構

 インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌され、体内で唯一、血糖値を調節する働きを持つ。カナダの研究者が1921年に発見した。
 血糖値は高すぎると、酸化ストレスが増え、血管や神経などさまざまな組織に合併症をもたらす。しかし、低すぎても動悸(どうき)や震えなどの症状が表れる。
 インスリンが働くと、食後には血糖値が上がり過ぎないように、体のさまざまな組織に血中のブドウ糖を取り込ませる。また、肝臓に糖を取り込んでグリコーゲンや脂肪の生成も促す。その一方で、空腹時には、肝臓で脂肪を分解して糖を作り過ぎないようにブレーキをかける。糖尿病の患者はこの調節がうまく働かないため、血糖値が高い。しかし、インスリンの二つの作用がどのような仕組みで働いているのかはよく分かっていなかった。

 ■IRS−2とは

 東京大の研究チームは、インスリンに結合する肝臓内の2種類のたんぱく質「IRS−1」「IRS−2」に注目した。これら2種類のたんぱく質を肝臓でなくしたマウスで実験すると、IRS−1は食後に血糖値を下げる脂肪合成を促進する。一方、IRS−2は空腹時に糖の生成を抑える役割を果たしていることを発見した。
 また、マウスに餌を与えず空腹の時間が長くなるにつれ、IRS−2の量が増加することも確認した。実験では餌なし状態を約10時間続けたが、適度な空腹時間はIRS−2の量を増やし、高血糖になるのを防ぎそうだ。研究チームを率いる門脇孝教授は「この実験から、間食をせずに3食を規則正しく食べる大切さが改めて示された」と語る。

 ■脂肪肝を防ごう

 患者にとって、インスリン注射は重要な治療法だ。しかし、インスリンが過剰な状態にすることは脂肪の合成を促すため、肝臓に脂肪が過剰に蓄積される「脂肪肝」を助長する恐れがある。脂肪肝は肝炎や肝硬変につながるだけでなく、インスリンの効きも悪くするという悪循環を招く。
 IRS−2を増やすような新薬を開発できると、血糖値の抑制効果を期待でき、インスリンが減らせる分、脂肪肝も抑えられる可能性があるという。
 2種類のたんぱく質の働きを明らかにした窪田直人・東京大特任准教授は「外部からのインスリン摂取を抑えるためにも適切な食事が重要だ。それ以上に、発症しないよう普段からバランスの取れた栄養摂取と運動を心がけてほしい」と提言する。

 ◇患者増加に歯止めを−−日本糖尿病学会の新理事長、門脇孝・東大教授

 日本糖尿病学会(会員数1万6000人)の新理事長に就任した門脇孝・東京大教授(55)に、今後の取り組みを聞いた。【下桐実雅子】
 糖尿病は残念ながら増加し続けている。06年度の患者数は820万人、予備群1050万人の計1870万人で、02年度から250万人も増えてしまった。国民の健康を考える上で非常に大きな課題だ。
 こうした情勢から、学会の役割として学術活動の推進だけではなく、糖尿病の治療向上と予防、合併症の予防、患者の社会的な立場を守ることにも期待が寄せられている。
 大きな柱は二つある。一つはもちろん病態を解明することだ。もう一つは、予防法や治療法で解明されたことを、市民に伝え、糖尿病増加に歯止めをかけることだ。
 具体的には、患者団体の協力を得て日本医師会などとつくった「日本糖尿病対策推進会議」を通じて、糖尿病に関する知識を普及させたい。また、健診の機会を利用して、糖尿病の情報提供、血糖値が高い人への生活指導を支援する。
 根拠に基づいた治療や予防が実施できるよう研究も推進していく。すでに学会として、全国で1万人の患者さんの治療や合併症に関する国内初のデータベースづくりに着手した。全国の数百の糖尿病専門施設が協力している。こうした基盤整備を通して、今まで以上に日本人に向いた診療ガイドラインを充実させたい。
 糖尿病学会には50年の歴史がある。この間に積み上げられた成果を世界に発信し、国際的なリーダーシップもさらに高めていく。また、患者さんが糖尿病の食事療法や運動療法を進められる環境整備にも力を入れたい。コンビニエンスストアと提携し、患者向けのお弁当を試作し、販売された。さまざまなコンビニがこうした取り組みに賛同してほしいと希望している。学会活動の枠を超える取り組みだという声もあるが、効果的な治療や予防を実現するには必須の活動だと思う。社会に開かれた立場を明確にしていく。
 

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2008/6/30 なくそう・減らそう糖尿病 患者、予備群1870万人 正しい知識を 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病
 
 
患者、予備群1870万人 正しい知識を(その1)
 
2008年6月29日 毎日新聞 東京朝刊
◇正しい知識と治療を
 
 日本の糖尿病患者が増えている。厚生労働省の06年の国民・健康栄養調査によると、患者と予備群を含めると計1870万人に達するという。02年に比べて15%増えている深刻な状況だ。患者の多くは生活習慣の乱れなどが原因の2型糖尿病だ。しかし、血糖値を下げる働きのあるホルモン「インスリン」を分泌する細胞が破壊され、インスリンが出なくなる1型糖尿病患者の存在を忘れてはならない。多くは子どものころに発症し、インスリン注射が欠かせない生活を送る。そんな患者たちの素顔と、正しく治療と向き合う取り組みを紹介する。【大場あい、奥野敦史、永山悦子】

◇「特別な人」じゃない 根強い注射への偏見−−8歳で「1型」と診断、坂本辰蔵さん(35)

 「まだまだ糖尿病患者は『特別な人』と先入観を持たれることが多い」。茨城県内に住む公務員、坂本辰蔵さん(35)は8歳のときに「1型糖尿病」と診断された。「勉強も仕事も糖尿病のせいにされないよう、人の何倍もやるだけのことをやる。1型を理由に悔いが残るような人生は送りたくない」と語るが、つらい経験も多い。
 発症後、小学校の全校集会で「坂本君は糖尿病になりました」と紹介された。生活習慣病ではないこと、インスリン注射が必要なことは説明されなかった。糖尿病を知る同級生はなく、しばらく好奇の目にさらされた。
 高校3年生のとき、就職を目指していた坂本さんは、担任の教師に「坂本君のような『特別な人』を(企業に対し)学校推薦したことはない」と通告された。1型糖尿病は一生インスリン注射が欠かせず、自分で正常域内に血糖値を調整する。血糖値を正常範囲内にうまく保てる人ほど、たまたま食事ができなかったときなどに血糖値が下がり過ぎる「低血糖」になる可能性は高くなる。「糖尿病のせいで仕事ができないことはない。だが、低血糖で倒れ救急車を呼んだときの会社のイメージ低下や、同僚への影響を心配するのが社会だと痛感した」と振り返る。
 注射に対する偏見も根強い。20代のころ、友人と一緒に行ったファミリーレストランで、食事前にインスリン注射をした。店を出たところを警察官に声をかけられた。違法な薬物と間違えられたのだ。主治医と連絡が取れるまで、警察署で一晩過ごさなければならなかった。
 坂本さんは06年4月から日本糖尿病協会小児糖尿病対策委員に就任した。患者の立場から啓発活動、患者、家族を対象とした実態調査、サマーキャンプの支援などに携わる。最近は国内外で、1型であることを公表するスポーツ選手や芸能人が増えた。病気の認知度は上がりつつあるが、学校で給食前に注射をするとき、トイレや保健室に行かざるを得ない子どもは少なくない。
 坂本さんは「扱いの簡単な注射器や使いやすいインスリン製剤の開発など医療は進歩しているが、社会の理解が遅れている。糖尿病のことや『患者は特別な人ではない』と伝えていきたい」と話す。

◇18〜25歳の患者、4割が「差別」経験
 
◇就職不採用の3人に2人「病気が理由」

 18〜25歳の若い糖尿病患者の約4割は、糖尿病のために差別や人付き合いに制限があると感じた経験があることが、日本糖尿病協会などの調査で分かった。
 昨年6〜9月、糖尿病専門医を通じ18〜25歳の患者を対象に実施。247人が回答し、このうち1型糖尿病は228人(92・3%)だった。
 糖尿病のために差別を感じた頻度は「ときどきあった」が31・8%、「半分くらいあった」が4%、「ほとんどあった」が1・6%で、「常にあった」と答えた人も2%いた。糖尿病のために人付き合いに制限があると感じたことがある人も41・3%に達した。
 子どものころも含め、糖尿病を理由に遠足、スポーツなどの活動を制約された経験がある人は41・3%だった。その内訳は、「ときどき」が27・3%、「半分くらい」が9%、「ほとんど」が3%、「常に」は2%だった。
 また、就職の際に試験で糖尿病であることを告げた人は52・2%だった。就職活動をしたが採用されなかった経験のある45人のうち、「糖尿病が不採用の理由だと思う」と答えたのが21・7%、「たぶんそう思う」が45・7%と3人に2人で、「糖尿病が理由ではない」との答えは32・6%にとどまった。93年の同様の調査では、就職の際に糖尿病であることを告げた人は43%で、今回の調査では約10ポイント増えた。
 調査をまとめた内潟安子・東京女子医科大教授は「1型の患者はインスリン注射が欠かせないが、注射をしていることで重症と誤解されやすい。患者には自己管理できる姿勢を示してほしい。同時に、周囲には糖尿病の正しい知識を持ってもらいたい」と話す。

◇サマーキャンプ 友と語り合おう−−全国44カ所で

 糖尿病の子どもらが病気への理解を深めてもらうためのサマーキャンプが今年も始まる。自ら血糖値を管理するきっかけを作り、学校の友人となかなか共有できない悩みや将来の不安を語り合う。日本糖尿病協会や地域の患者団体などの主催で、7〜8月に全国44カ所で開催される。
 サマーキャンプの発祥地は米国。1925年に始まった。日本では63年にスタートした。主に高校生以下の患者を対象にしている。子どもの患者には、膵(すい)臓(ぞう)でインスリンが作られない1型糖尿病が多い。
 キャンプには、患者である子ども自身や医療関係者が参加する。また、以前キャンプに出席した人がスタッフとして加わる。主催者によってプログラムは異なるが、登山や調理実習など一般的なキャンプと同じ行事を楽しむ。折に触れて医師から食事やインスリン療法の助言を受ける。
 「キャンプで知り合った友人がその後も精神的な支えになることも多い」と主催者は期待する。

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 <今年のサマーキャンプの日程表>

    日程         場所

北海道 8月 8〜  11日 北海道立青年の家
青森  7月25〜  27日 こくみん宿舎おおわに山荘
宮城  8月 1〜   3日 国立花山少年自然の家
福島  8月 1〜   3日 県いわき海浜自然の家
茨城  8月20〜  22日 県立児童センターこどもの城
群馬  8月 3〜   6日 東毛少年自然の家
栃木  8月 1〜   3日 県立とちぎ海浜自然の家
東京  8月 1〜   6日 霊山トレーニングセンター
      8月 8〜  13日 同
      8月20〜  24日 同
      8月 8〜  11日 内房岩井海岸民宿やまげん
千葉  8月 8〜  11日 千葉市少年自然の家
埼玉  8月12〜  15日 名栗げんきプラザ
神奈川 7月31〜8月  3日 南伊豆臨海学園
      8月上旬       県内もしくは近隣施設
山梨  8月 5〜   9日 富士吉田市立青少年センター
長野  8月 6〜  10日 松本青年の家
新潟  8月 4〜   8日 庄屋の家
静岡  8月15〜  17日 島田市野外活動センター「山の家」
三重  8月13〜  17日 四日市市少年自然の家
富山  8月 1〜   3日 国立乗鞍青少年の家
石川  8月 3〜   6日 内灘町福祉センター
福井  8月10日ごろ    未定
京都  8月 8〜  11日 友愛の丘
大阪  8月16〜  19日 ユニトピアささやま
      8月17〜  21日 府立少年自然の家
      7月25〜  27日 伊賀の里モクモク手づくりファーム
和歌山 7月25〜  28日 県立白崎青少年の家
兵庫  8月 8〜  12日 県立南但馬自然学校
岡山  7月27〜8月 1日 布都美林間学校
広島  8月17〜  21日 広島市似島臨海少年自然の家
島根  8月 3〜  10日 名和農業トレーニングセンター
徳島  8月 6〜  11日 鷲敷野外活動センター
高知  8月24〜  28日 国立江田島青少年交流の家
愛媛  8月 7〜  12日 瀬戸アグリトピア
福岡  8月 5〜   9日 県立ふれあいの家北筑後
      8月17〜  24日 夜須高原福祉村やすらぎ荘
大分  8月 7〜  12日 国東半島国見ユースホステル
佐賀  8月17〜  19日 唐津ロイヤルホテル
長崎  8月 1〜   4日 県民の森 森の交流館
熊本  8月 9〜  12日 遊水の郷
宮崎  8月 6〜  10日 綾町ふれあい合宿センター
鹿児島 7月25〜  28日 休暇村指宿
沖縄  8月20〜  23日 県立玉城少年自然の家

 *一部の地域では、すでに申し込みを締め切っている。詳しくは日本糖尿病協会ホームページ(http://www.nittokyo.or.jp/summercamp2008.html)。
 
 
 
◇欧州でも低年齢化 背景にカロリー過多−−イタリア・ペルージャ大、ジェレミア・ボリ教授
 
 糖尿病治療で国際的に著名なイタリア・ペルージャ大のジェレミア・ボリ教授(代謝内科学)が、国内の専門医を対象にした講演会出席のため来日した。人口約3億5000万人の欧州で、糖尿病患者は推定約1400万人とされる。しかし、実態はその数をはるかに上回ると言われ、加速度的に増加している。低カロリーの地中海料理を食べる習慣があるイタリアでも、最近は患者の増加と低年齢化が進んでいる。最新の糖尿病治療・研究の実情を聞いた。
 
 −−欧州の実情は?
 
 各国の平均を取った有病率は約4%だが、実際にはその2倍はあるだろう。疫学調査が不十分な国があるのと、診断を受けていない有病者がかなりいるからだ。
 
 −−日本では戦後、糖尿病患者が急増し、背景に食生活の欧米化があると言われる。
 
 欧州でも第二次世界大戦中は食べるものがなく、糖尿病患者はほとんどいなかった。戦後は食生活の質の変化以上に、食料が豊富になって食べる量が増えた。同時に暮らしが便利になって運動不足の人が増えた。それと並行して、2型糖尿病の患者も急増した。
 
 −−従来、2型糖尿病治療は、(1)食事療法と運動療法(2)経口血糖降下薬(3)経口血糖降下薬の追加(4)インスリン注射−−と段階を踏むことが多かった。最近、このやり方が変化したと聞いている。
 
 その通りだ。現在、2型糖尿病の治療には早い段階から積極的にインスリンを使う治療を取り入れる形に変わってきた。最初は経口薬を使い、3カ月で結果がよくないとインスリン導入を検討する。インスリンは体内で作られている。合成された化学物質である経口薬より自然な治療と言うこともできる。
 
 −−インスリン製剤の具体的な使い方は?
 
 従来は15分ほどで効き始め、数時間持続する「超即効型」と、約24時間持続する「中間型」の製剤を混ぜた「混合型」製剤が広く使われてきた。しかし、その効果に科学的根拠が乏しい。患者の生活リズムにも合わせにくいため、見直しが進んでいる。
 このため、現在は24時間以上効果が続く「持効型」を基本とし、食事の前などに「超即効型」を使う。この方法なら、ピザを食べる時とサラダを食べる時で、患者自身が追加インスリンの量を調節できる。
 
 −−イタリアなどの地中海料理は低カロリーで、糖尿病食にも向いていると言われる。
 
 オリーブオイルと魚をよく食べ、肉やバターの使用が少ない地中海料理は、確かに糖尿病対策でプラス面がある。しかし、食べ過ぎては効果が薄れる。また、ソーセージをたくさん乗せたピザや、ミートソースのパスタは、動物性脂肪が多過ぎる。日本料理も健康的だが、どんな料理でもカロリーを取りすぎるのはよくない。
 
 −−子どもの2型糖尿病患者は欧州でも増えているのか。
 
 どの国でも同じ傾向がうかがえる。子どもも周りに(揚げ物や炭酸飲料など)高カロリーの食べ物があり、外で遊ぶことが減り運動不足になった。これが2型糖尿病の発症につながっている。問題解決は医師だけではできない。幼稚園、小学校レベルで食育を充実させることが必要で、政治の力が不可欠だ。
 
◇1型糖尿病の治療
 
 基本は「インスリン補充」 1型糖尿病は免疫異常などが原因で、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の中の細胞が破壊される。このため、インスリンを体の外から補う「インスリン補充療法」が治療の基本だ。
 インスリン注射は、健康な人のインスリン分泌にできるだけ近くなるように、タイミングやインスリン製剤の種類を選ぶ。▽食事の時間、量に関係なく血糖値を常時一定範囲に保つために「基礎インスリン」▽食事によって上がる血糖値を下げるために食前に注射する「追加インスリン」−−を、医師の指示にしたがって組み合わせる。イタリア・ペルージャ大のジェレミア・ボリ教授によると、1型患者の9割はこの方法で良好に治療できているという。
 死後あるいは生体ドナー(臓器提供者)から提供された膵臓から、インスリンを分泌する膵島を分離して、糖尿病患者に移植する「膵島移植」の研究も進んでいる。
 日本の1型は、糖尿病患者の1割未満とされる。患者の大半は食生活の乱れや運動不足などの影響で生じる2型だ。
 
◇血糖値、自分で測定
 
◇日常の変動具合をチェック
 
 食事に気配り、改善例も 血糖値の変動は自覚症状が少ないため、見過ごされがちだ。だが、食事内容によって急上昇したり、運動やインスリン注射で低血糖状態になったりと、想像以上に血糖値の変動は大きい。その変動は体に負荷をかけることも、最近の研究で分かってきた。そこで注目されているのが、家庭で血糖値を測る「血糖自己測定」だ。
 「血糖値の上昇をなかなか抑えられなかった患者さんが、自己測定を始めて、大幅に下げることに成功しました」
 患者に自己測定を指導している公立昭和病院(東京都小平市)の矢野正枝看護師は振り返る。同病院では、インスリン注射を使用する患者約800人が貸与された簡易測定器を使い、自己測定に取り組む。最初の1カ月は、毎食前と寝る前に測定して自分の血糖値変動の傾向をつかむ。その後、週に数日、1日のうちにどう変動するのかをチェックして、普段との違いを見る。
 2型糖尿病という60歳代男性は、会社に勤めているときは外食が多く、血糖値は高いままだった。インスリン注射を始めた後、自己測定の指導を受けて、家庭で血糖値を測り始めた。男性は自分の血糖値に興味を持つようになり、「食事が多かったので上がったのかもしれない」「低血糖になりそうだから、ブドウ糖をとろう」と、日々の暮らしに気を配るようになった。その結果、1〜2カ月の平均的な血糖の状態を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)は、自己測定前には9〜10%台あったが6%台に下がったという。
 一方、自己測定では、手の指などに針を刺し、血を出さなければならない。「なぜ痛い思いをしなければならないのか」と、尻込みする患者も多い。矢野さんは「始めると、生活習慣と血糖値の関連に気付き、まめに測るようになる人も多い。必要性を話し、理解してもらうように努力している」と話す。
 今年度から200床未満の病院や診療所で、インスリン注射を使用していない患者にも、年1回の血糖自己測定の指導に診療報酬が付くようになった。背景には、国際糖尿病連合が昨年秋、新たに定めたガイドラインで「糖尿病の合併症を減らすには、空腹時の血糖値だけではなく、食後2時間後の血糖値の管理が重要」としたことがある。
 食後の高血糖状態が続くと、心血管系の病気を引き起こす恐れがあるほか、糖尿病性網膜症やがんなどの危険性も高まるとの分析がある。
 貴田岡(きたおか)正史・公立昭和病院内分泌代謝科部長は「患者が体調管理のために自己測定に取り組むことは、病気と上手に向き合うきっかけになる」と話す。
 
◇正常高値 空腹時血糖値が100〜109ミリグラム−−将来、発症しやすいグループ
 
◇糖尿病学会が新基準「生活習慣の見直しを」
 
 日本糖尿病学会(理事長、門脇孝・東京大教授)は、空腹時血糖値が血液1デシリットル当たり100〜109ミリグラムだった場合、「正常高値」と診断する新しい基準を公表した。正常高値は、糖尿病や予備群と診断するには至らない「正常域」の範囲内だが、学会は「健康な人の中でも将来糖尿病になりやすいグループととらえ、生活習慣を見直すきっかけにしてほしい」としている。
 学会の診断基準によると、空腹時で血糖値が110ミリグラム未満を「正常域」、110〜126ミリグラム未満を「境界域」、126ミリグラム以上を「糖尿病域」と定める。違う日に実施した2回の結果がいずれも「糖尿病域」に該当すると、糖尿病と診断される。
 学会は06年、110ミリグラム未満でも食後だけ高血糖になりやすかったり、糖尿病を発症しやすい人が多いことに注目、正常域の引き下げについて検討を始めた。しかし、「正常域の上限を引き下げて、100ミリグラム以上の人を一律に境界域(予備群)とすべきではない」と結論づけ、「正常だが注意が必要」という「正常高値」という区分を新設することにした。
 この理由について、門脇理事長は「将来糖尿病になる可能性が高い人をいち早く発見できるが、まったく正常な人を予備群と診断してしまう可能性もある」と説明する。
 米国糖尿病協会は、予備群に相当する「IFG(空腹時血糖異常)」を100ミリグラム以上としている。国内でも、今年度から始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)では、指導対象を絞り込む基準の一つを「100ミリグラム以上」としている。一方、欧州の専門家は「正常域の上限値を下げるのはまだ科学的根拠が十分でない」と提言するなど、正常域の範囲については世界で議論がある。
 学会は「正常高値」の場合は、食後の血糖値の変動などを把握できる「ブドウ糖負荷試験」も実施するよう勧めている。門脇理事長は「負荷試験をすると、正常高値の25〜40%が実は予備群であることが分かる。糖尿病に進行しないように、食生活や運動習慣などにより気を使う必要がある」としている。

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わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)