2008/7/14 水と健康 (4)基準厳しく 安心な水道水 毎日jpより転載
(2008年7月12日 読売新聞)

東京都は、高度処理した水を「東京水」として販売している
ミネラルウオーター人気の一因は水道水の「まずさ」にある。東京都水道局の昨年の調査では、水道水をそのまま飲む都民は36%と少ない。浄水器を使う家庭も45%に達する。
だが、国立保健医療科学院水道工学部長の秋葉道宏さんは「最近、かび臭さの原因物質が検査の対象に加わるなど、水質基準のチェック項目は51項目に増え、今は安心して飲める」と太鼓判を押す。
特に東京や大阪は、オゾンや生物活性炭を使った高度浄水処理の導入で、住民の苦情は激減している。都は「かび臭い」というイメージを払しょくし、「おいしい水」をPRするため、高度処理した水道水を「東京水」として販売しているほどだ。

蛇口型や据え置き型など様々なタイプがある浄水器。浄水シャワーも売られている
それでも「まずさ」が指摘されるのは、マンションなどの配管や貯水槽の汚れや、浄水器の間違った使い方に問題がある場合があるからだ。
浄水器協会は「浄水器のフィルターは除去される有機物質がたまりやすく、こまめに交換しないと逆に水を汚してしまう」と注意を促す。
古い家屋に残る鉛水道管も鉛が溶け出す。水に詳しい法政大教授の左巻健男さんは「朝、バケツ1杯分は飲用にせず、植木などの水やりに使えばいい」と助言する。
暑くなる季節、気になるのが塩素の毒性とにおい。殺菌用に水道水1リットルに0・1ミリ・グラム以上含まれるが、左巻さんは「基本的には心配ないが、無理に飲む必要はない。ただ、味は、水道水も冷やして飲めば、ミネラルウオーターとそう変わらない」と語る。
秋葉さんも「まな板や野菜の洗浄は、浄水より、直接水道水を使った方がいい」と、塩素の効用も訴える。水道水を蛇口から飲める国は少ない。格安の水道水を見直してはいかが。(藤田勝)
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2008/7/11 水と健康 (3)日本は加熱、欧州は生で 毎日jpより転載

釜石鉱山跡にわき出る水。濾過のみでボトル詰めされ、「仙人秘水」として売られている(釜石鉱山提供)
日本人一人当たりの年間ミネラルウオーター消費量は、1980年代の1リットル未満から増加の一途をたどり、昨年には約20リットルに達した。銘柄も全国で600以上を数える。
「大自然の中でわき出る新鮮な水」という画一的なイメージを持っている人が多いが、「ミネラルウオーターの成分や処理法は、日本とヨーロッパではかなり違う」と日本ミネラルウオーター協会技術委員長の峯孝則さんは話す。
ミネラルウオーターに薬に近い効用を期待するヨーロッパでは、一般的に言って歴史的に安全性が確認された水源から採取し、何も手を加えず生で飲む。カルシウムなどミネラルが豊富な硬水が多く、無害な細菌まで含む文字通りのミネラルウオーターだ。

ところが日本で清涼飲料水に位置づけられるミネラルウオーターは、食品衛生法に基づき、85度30分間の加熱殺菌か、同等以上の効果を持つ濾過(ろか)除菌、殺菌が行われている。
「生水を飲むのは怖いという意識が強い。加熱すると硬水は成分や味が変わるが、日本は軟水が多いので加熱しても影響しないし、軟水の方がお茶や日本料理に合う」と峯さんは説明する。
国内で販売されるミネラルウオーター類は成分、水源などによって4分類(品名)されている。1か所の地下水源から採水し、ミネラルが多い「ナチュラルミネラルウオーター」は、濾過など最小限の処理で成分の変化が少ない。実は、水道水も容器に詰めれば「ボトルドウオーター」というミネラルウオーター類になる。品名や採水地はラベルに必ず表示されるが、処理方法は義務付けられていない。販売されるミネラルウオーターは18項目の水質検査をパスしているが、「詳細を知りたい場合はメーカーに問い合わせるとよい」と峯さんは話している。
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2008/7/10 水と健康 (2)カルシウム豊富な硬水 毎日jpより転載
(2008年7月10日 読売新聞)

「体によい」をうたい文句にする水が多いが、科学的に証明されたものは数少ない。
「その一つが硬水。ただし、腎臓が悪い人は逆効果」と語るのは、世界の水を調べている東京医科歯科大名誉教授(寄生虫学)の藤田紘一郎さん。
硬水とは、一般にカルシウムやマグネシウムなどミネラル量が、1リットル当たり120ミリ・グラム以上含まれる水のことをいう。日本の水は軟水が多いのが特徴だ。
藤田さんによると、海外では硬水を飲む地域の寿命が長い。その要因として注目されるのがカルシウムだ。食事や水でカルシウムを摂取する場合、過剰になる心配はないが、不足が長期にわたると骨から過剰にカルシウムが溶け出す。血管を硬くし心筋梗塞(こうそく)を引き起こすこともある。この流れを食い止めたり、カルシウム不足を予防したりするのに硬水が役立つという。
藤田さんは「日本人は、伝統的な和食でカルシウムを摂取していたが、西洋風の食生活で、カルシウムが不足している。その場合、硬水がお勧め。でも腸が過敏だと、下痢も起こるので、体調や食生活を考えて利用して」と話す。
最近、人気の炭酸水も「スポーツの後の疲労回復に効果的」と藤田さんは強調する。炭酸水の摂取で体内の酸素濃度が減り、血管が広がることで、新陳代謝が促進され、疲労が軽減されるという。
波動やクラスター、マイナスイオンなどの用語を使った様々な水が登場しているが、現在、国が効用を認めているのは水を電気分解して作る「アルカリイオン水」のみ。慢性下痢や胃酸過多に有効だが、根拠のない効能の宣伝広告が問題になったことがある。
水ビジネスを科学的に検証している法政大教授の左巻健男さんは、「科学的、医学的根拠に欠ける商品が多く注意してほしい」と話す。
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2008/7/9 水と健康 (1)就寝前にコップ1杯 毎日jpより転載
(2008年7月9日 読売新聞)

成人の体の60%は水。元気に過ごすには、よい水を選び、効率よく摂取することが大切だ。飲み水と健康の関係を整理してみたい。
成人が通常の生活の中で、汗や尿として失う水分量は1日で約2・5リットルに及ぶ。日本医科大腎臓内科教授の飯野靖彦さんは「食事でとる水分は約1リットル。季節や運動量にもよるが、毎日1〜2リットル程度は水を飲んでほしい」とアドバイスする。
水は体内の細胞に行き届き、そこで発生した老廃物や代謝産物を絶えず運び、尿や汗として排泄(はいせつ)する働きがある。飯野さんによると、睡眠中でもひと晩で1リットルも汗をかくという。
「血液が濃くなりやすいので寝る前や起きた後に、コップ1杯の水を飲めば脱水の予防になる」と語る。
夏本番となるこれからの季節、注意したいのは脱水症。高齢者の場合、脱水症状のサインである、のどの渇きを覚えず、脱水症が進行してしまうことがある。体の80%を水分が占める乳幼児も同様だ。脱水を簡単に見分ける方法には〈1〉わきの下が湿っていない〈2〉つめを押した後2秒以内に赤くならない――などがあり、試してほしい。
激しい運動時には、スポーツドリンクで脱水症を予防したい。塩分や糖分が適度に含まれて吸収しやすいからだ。万一、熱中症などで激しい脱水症状に見舞われた場合は、大量に失われた塩分を早急に補給したい。その場合、スポーツドリンクよりも塩分が濃い経口補水液が効果的だ。自宅で水1リットルに砂糖40グラムと塩3グラムを混ぜて作れるが、大塚製薬から医師の指示で飲む経口補水液も販売されている。
大塚製薬工場メディカルフーズ事業部の山下良浩さんは「脱水時には、吐き気も伴うので、経口補水液を少量ずつ飲ませるのがこつ」と話す。


ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





