2008/8/25 座禅 (4)執着せず自由になること YOMIURI ONLINEより転載

釈迦牟尼(しゃかむに)会(本部・東京)の師家(しけ)、山本龍廣(りゅうこう)さん(64)=写真=が説く座禅のポイントを、昨日に続いて紹介する。
正しい姿勢や呼吸に加えて大切なのが「心を整える」ことだ。座っていると、うれしい考えも悲しい思いも自然に頭に浮かんでくる。
「これを止めることはできない。相手にせず、何とか振り払おうとしないのがコツ」
とはいえ、初心者にはこれが最も難しい。
山本さんは、「まずは、雑念とは何かを考えてみるのがよいでしょう」とアドバイスする。
座禅の最中にドーンと音が鳴ったとする。自分の意識がその音を「うるさい」「不快だ」などと感じて雑念になる。ならば、音がしたという現象をありのままに受け止め、受け流してしまえば、音は自然に消え、とらわれることがない。執着しなければ、離れることができる。音がしていることを静かに客観的に眺められるようになる。
「自分自身に執着せず、自由になること。その感覚を体で学ぶことが座禅の本質であり、先人から受け継がれた生活の知恵なのです」と山本さんは強調する。
私たちの日常生活に当てはめてみよう。苦しい時や悲しい時は、自分を責めたり、絶望してしまったりする。だが、苦しみは苦しみ、悲しみは悲しみとして受け入れ、そのまま相手にしなければ、心は常に自由でいられるはずだ。
山本さんは、座禅は健康づくりにもプラスになると実感している。「心のからまりがほどけ、体がリラックスする」気持ちになるからだ。深い呼吸をすることで、血流がよくなり、細胞が活性化していくような感覚がある。精神的にも安定しているため、睡眠も規則正しい。
「心身ともに楽になりたいと思う方は、ぜひ座禅を試して下さい」と話している。(鈴木敦秋)
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2008/8/23 座禅 (3)腰を前に 背筋ピンと YOMIURI ONLINEより転載
足の組み方は、右足を左の股(また)の上に深くのせ、左足を右の股の上にのせる「結跏趺坐(けっかふざ)」が基本だ。慣れないうちはすねが痛むが、両ひざとおしりの三点で体を支える体勢は体の負担が少なく、バランスも安定する。難しい場合は、左の足を右の股の上に乗せる「半跏(はんか)趺坐」でもよい。足が組めない場合の正座は足に体重がかかりきりになるため、二つ折りの座布団に馬乗りになるなどして腰を高くする。
「頭の頂で天井を突き上げるような気持ち」で、あごを引き、まっすぐに背筋を伸ばす。この時、大事なのは「腰を立てる」(腰を前に出す)こと。肩の力が抜けて体の重心がスーッと下がるため、深い腹式呼吸が容易になる。
手は「法界定印(ほっかいじょういん)」を結ぶ。右の手のひらを上向きにして足の上に置き、左の手のひらを同じく上向きにして重ねる。両手の親指の先をかすかに合わせて円形をつくる。山本さんによると、「合掌を組むのと同じで、心が一つになり、脳が安らぐ」という。約1メートル先の床を見ることで自然にまぶたが下がった「半眼」になり、視界が狭まって心が安定しやすくなる。
さて、肝心の呼吸。まずは大きく深呼吸だ。おなかをできるだけへこませて口から息を吐ききり、続いておなかをふくらませながら、鼻から自然に入るところまで空気を入れる。
次に口を閉じ、舌を上の歯の付け根につける。意識的におなかを動かして息を出し入れし、呼吸に集中すると、やがて気持ちが切り替わり、自然な腹式呼吸に移行していく。「ここから、座禅の本来の段階に入っていきます」と山本さんは説明する。
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2008/8/21 座禅 (2)瞑想で増す 脳の厚み YOMIURI ONLINEより転載

座禅などの瞑想に詳しい熊野宏昭さん
座禅など瞑想(めいそう)の効用に関して、世界中で研究が行われている。1990年代からは脳画像を用いた研究が発表されるようになった。瞑想に詳しい東大医学部准教授の熊野宏昭さん(48)(ストレス防御・心身医学)が特に注目するのは、2005年の米国の研究論文だ。
座禅と同種の瞑想を10〜20年間続けている人と一般の健常者の脳の画像を、磁気共鳴画像(MRI)を使って比較した。画像処理をしたうえで大脳皮質の厚みを比べてみたところ、2か所で明らかに厚みが増していた。「脳が活性化した部分で、血流量やエネルギーの消費が多くなり、容量が増えたという証拠」と、熊野さんは解説する。

厚くなっていたのは、「島(とう)」と呼ばれる部分。体の内部の変化を感じ取り、リラックスしている感覚や呼吸の状態などを受けて、快・不快などの「気分」をつくることにかかわる場所だ。
もう1か所は、「背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや)」。ここは、自分の思考や感覚を客観的に観察することに関係する。「自分が今、こう考えている」「こう感じている」と認識することで、初めて他人に共感することも可能になる。パニック障害などの患者はこの部分が逆に委縮しているという。
このことから、何が言えるのか? 熊野さんはこんな可能性を考えている。
〈1〉前頭葉の老化に伴う脳の委縮を予防できる。
〈2〉投薬が中心のパニック障害などの治療に利用できる。
〈3〉方法によっては、新たな能力が開発できる。
ただし、精神疾患を抱えている人は、試みる前に専門医に相談することが必要だ。たとえばうつ病の人は、座禅をしていて否定的な雑念につかまってしまう恐れもある。
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2008/8/20 座禅 (1)深い腹式呼吸でスッキリ YOMIURI ONLINEより転載
瞑想(めいそう)のメカニズムに詳しい東大医学部准教授の熊野宏昭さん(48)(ストレス防御・心身医学)は、「脳科学の視点から見ても大きなリラックス効果がある」と座禅の効用を説明する。
学生時代から経験を積んできた熊野さんによると、座禅をしている最中、心身には不思議な変化が表れる。
座った直後は、「きちんと座れているか」「うまく呼吸できているか」など、何らかの対象に注意が集中しがちだが、しばらくすると、「空気や風と一体になったような感覚」に包まれるのだ。リズミカルで深い腹式呼吸を続けるうち、次第に呼吸していること自体も意識しなくなる。
「この心地よく自然に呼吸している状態がカギ」と熊野さんは話す。
この時、脳内では、神経伝達物質「セロトニン」の分泌が活発化している。この物質には、うつ状態や興奮状態などの感情の揺れを制御する働きがあり、心のバランスを保って「中庸」の状態をつくるのに役立つ。脳幹の中心部にあるセロトニン神経核で分泌され、脳内全体へと広がっていく。
実証例の一つが、東邦大医学部教授の有田秀穂さん(統合生理学)が学生らを対象に行った実験。深い腹式呼吸を20分続けた後の心理テストでは、不安や緊張の点数が下がり、活力のレベルが上がった。脳波を測定すると、目覚めている時に出るベータ波に混じり、リラックス時に現れるアルファ波も多く見られた。
座禅の深い腹式呼吸で、心と体がスッキリとしてくる証拠だという。




ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





