2008/11/17 旅で元気に (4)古道歩き、生活習慣見直す YOMIURI ONLINEより転載

日常を離れた旅は、生活習慣の改善の場にもなりうる(熊野古道で、JTBヘルスツーリズム研究所提供)
旅行をきっかけにして、生活習慣を改善していくこともできる。
大阪府吹田市の会社員、織田泰範さん(44)は、日ごろの不摂生を改めようと今年1月、和歌山県の熊野古道を歩くツアーに参加した。当時の体重は105キロ。血圧も高かった。
ツアーは1泊2日で、熊野古道を約7キロにわたり歩いた。カロリーを抑えた食事を取ったり、インストラクターからストレッチの仕方を学んだりした。
「参加後は、以前よりも体のことを意識するようになった」と織田さん。通勤にはなるべくバスを使わずに歩き、毎日飲んでいた酒も週に2日は飲まない日にするようになった。
ツアーの企画に携わった関西医大助教の三宅真理さん(49)は、「旅行は日ごろの生活習慣を見直すいいきっかけになる」と話す。
旅先でふだんよりたくさん歩いて、日ごろの運動不足を感じる人もいるだろうし、ふだん外食が多い人が、家族から早食いや酒の飲み過ぎを指摘されたりすることもある。
旅先で気づいた生活習慣の乱れは、その後の生活で改めていくことが必要だ。
三宅さんは「家族など周囲の人の支えがあると日常生活に戻っても取り組みやすい」と話す。今回のツアーでは終了後、3か月にわたり、管理栄養士らが参加者にメールを送り、生活習慣の改善状況などについて尋ねた。すると旅行後もいい生活習慣を続けている人が多かった。
「旅は、食生活や運動、喫煙などの生活習慣のほか、精神的なゆとりが生まれるので、夫婦間など人間関係の改善にもつなげることができるのでは」と三宅さんは言う。
忙しい日常の中では、何度挑戦しても、なかなか実現できないことが、楽しい旅行をきっかけにしてできれば、まさに一石二鳥だ。(利根川昌紀)
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2008/11/15 旅で元気に (3)ストレス減 免疫力向上 YOMIURI ONLINEより転載

登山を楽しむ根岸さん(登山仲間の東京女子医大准教授・橋本しをりさん提供)
旅行で、免疫力の向上も期待できるという。
20年前に悪性リンパ腫を患った埼玉県上尾市の主婦、根岸彰子さん(72)は2000年、日米のがん患者で富士登山をする企画に参加し、以来、山登りを楽しんでいる。
体力をつけるため、毎日5000〜1万歩は歩く。手術で胃を摘出したが、頑張って食べるようになった。
根岸さんは「目標ができ、生活に張りができた。旅のおかげで、半年ごとの血液検査の結果も良好」と話す。
すばるクリニック(岡山県倉敷市)院長の伊丹仁朗さん(71)は「旅行に出かけると、血液中に含まれる免疫細胞の一種で、がん細胞を破壊する『NK細胞』が活性化する」と説明する。

旅先で美しい景色を眺め、優れた文化財に触れて感動するとストレスホルモンが減り、NK細胞が活性化したと考えられるという。
胃がんで1993年に亡くなったアナウンサー、逸見政孝さんの妻で、自身も子宮頸がんを患った晴恵さん(59)は昨年、仲間とドイツ旅行に出かけた。その際、都内のクリニックに依頼して旅の前後にNK細胞の活性度を調べた。すると採血した13人中10人のNK細胞が旅行前より活性化していた=グラフ=。
NK細胞の働きは、国内の研究グループが、発がん率との関係を調べた結果が2000年、海外の医学誌に発表された。一般市民約3500人を11年間追跡したところ、NK細胞の働きが弱い人はそうでない人より、がんの発生率が2倍近く高かった。
活性化したNK細胞も日常生活に戻れば元に戻ってしまう。伊丹さんは「日ごろから、美しい芸術作品を見るなど、感動体験をする心がけが大事」と話している。
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2008/11/13 旅で元気に (2)慣れない手作業 脳刺激 YOMIURI ONLINEより転載

初めての陶芸に取り組む観光客(神奈川県鎌倉市で)
旅行中、陶芸やそば打ち、農業体験などに挑戦すると、脳を刺激できる。
神奈川県鎌倉市にある陶芸教室では、観光客が食器作りに取り組んでいた。
「カップの厚みや高さが均等になるよう、指の力を加減して」。陶芸家の藤田満さん(64)が手本を示しながら指導する。初めて陶芸に挑戦したという女性は「なかなか思うように形が整わない」と苦戦。でも、土いじりは実に楽しそうだ。
諏訪東京理科大共通教育センター教授(脳・人システム論)の篠原菊紀さんは、「旅先で、初めての体験など、ふだん慣れない作業をすると脳を刺激できる」と話す。
リラックスしている旅先では、ストレスホルモンの分泌が減り、効果的に脳の神経細胞を刺激できるからだ。篠原さんは「年とともに進行する脳の萎縮を防げる可能性もある」と指摘する。
やり慣れている作業であっても、旅先では段取りがふだんと異なったり、人に見られる機会があったりするので、脳はその分活性化する。
作業に慣れると脳の働きは落ち着いてくる。篠原さんらが単純な計算を繰り返す「マス計算」で、脳の活性の度合いを調べたところ、回数を重ねると脳はあまり働かなくなった。そんな慣れに対して、旅は新鮮味を与えてくれる。
篠原さんは「作業は友人など複数の人といっしょにするといい」と話す。人のでき具合を意識するので、よりうまく作ろうという競争心がわく。比較対象ができることで、脳がより強い刺激を受けるという。篠原さんは「脳の活性化には、丁寧に作業しようと意識することも大事」と強調する。
旅先で初めて会う人と一緒に作業することも多い。そこから会話も生まれる。初対面の相手の表情などから気持ちを読み取りながら、言葉をやり取りする。これも大いに脳を活性化してくれる。
体験教室でより脳を活性化するコツ |
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・なるべく初体験のことに挑戦する ・作業は一人ではなく複数の人と一緒にする ・丁寧な作業を心がける ・作業中の会話も楽しむ (篠原さんによる) |
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2008/11/13 旅で元気に (1)計画作り 脳を活性化 YOMIURI ONLINEより転載

観光地の出先機関も情報収集に便利(東京・中央区の「京都館」で)
旅行の楽しみは、美しい景色、名所旧跡巡り、郷土料理など様々だ。今回は、楽しみに加え、「旅で元気に」なる方法を考えてみよう。
「よく旅をする人は、認知症になりにくい」。こう話すのは、東京都老人総合研究所(都老研)主任研究員の矢冨直美さん。
「旅先への交通手段や宿を調べたり、観光地をどのように回るか考えたりする作業は、脳を刺激し、活性化させてくれます」
東京都町田市が2004年、都老研に委託して市民約1300人を対象に趣味と認知症の関係について調べた。すると、年間4回以上旅行をしている人は、3回以下の人より、「物覚えが悪くなった」「仕事や家事の段取りが悪くなった」などと答えた割合が少ないという結果が出た。
調査は旅行回数との関係だけだが、お仕着せのパック旅行より、自分の頭で計画を立てる方が、脳への刺激はもちろん大きい。矢冨さんは「旅にテーマを持って、ガイドブックにないようなユニークな旅程作りを心がけるといい」と提案する。
旅先の名所や名産品を「見た」「食べた」で終わるのではなく、出発前に本やインターネットなどで自分なりに調べてみると、ガイドブックにはない新たな発見も期待できる。
情報の収集法について、旅のプロであるJTBの木下俊司さん(42)は、「都市部には観光地の出先機関などがあって、現地でしか手に入らないパンフレットも手に入る」と話す。
また、友人などから失敗談を聞くのもいい。JTBでは、社員の体験談をまとめたサイト「旅のプロのおすすめ情報」(http://www.jtb.co.jp/e/staff/top/index.asp)があり、こうした情報も参考になる。
忙しくて、なかなか旅行に出かけられない人は……。矢冨さんは「四季それぞれに1度は、楽しい旅行計画を立て、行ったつもりになるのもいい」と話す。


ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載







腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。





