鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

カテゴリー

当院のご紹介(1)
施術内容のご紹介(1)
施術料金表(1)
CHECK IT!(1)
当院からのお知らせ(1)
医療・健康関連 ― 最新トピックス ―(161)
メタボリックシンドローム関連 ― 最新情報 ―(66)
特集!(16)
特集! ― 肩こりを治す ―(4)
特集! ― 摂食障害 ―(7)
特集! ― 食事でダイエット ―(4)
特集! ― 不眠とメタボ 負の連鎖 ―(2)
特集! ― 医療漂流 ―(6)
特集! ― スポーツ科学と疲労回復 ―(4)
特集! ― 冷えを防ぐ ―(5)
特集! ― 糖尿病講座 ―(5)
特集! ― 職場で自己管理 ―(4)
特集! ― 脳を元気に ―(4)
特集! ― 腸を元気に ―(3)
特集! ― ひざ痛 ―(14)
特集! ― お肌イキイキ ―(4)
特集! ― 温泉療養 ―(4)
特集! ― 健康の知恵 ながらde運動 ―(8)
特集! ― 命つなぐために-自殺大国ニッポンのいま ―(5)
特集! ― 筋肉を鍛える ―(4)
特集! ― 健康常識のウソ・ホント ―(4)
特集! ― なくそう・減らそう糖尿病 ―(1)
特集! ― 低血圧とむきあう ―(4)
特集! ― 水と健康 ―(4)
特集! ― ストレッチ ―(3)
特集! ― 快眠のツボ ―(6)
特報!(29)
急報!(13)
最新健康情報(54)
最新医療情報 骨・関節・運動器関連(33)
最新医療情報(80)
最新医療ガイドライン(13)
インフルエンザ関連 ― 最新情報 ―(30)
はしか関連 ― 最新情報 ―(20)
百日咳関連 ― 最新情報 ―(9)
煙草と健康被害関連 ― 最新情報 ―(32)
花粉症関連 ― 最新情報 ―(9)
コーヒーブレイク(1)

新着コメント

2007/9/4 結構ウソが隠れている健康法 m3.comより転載

結構ウソが隠れている健康法
 
 

新潟大医学部・岡田正彦教授が指南記事:毎日新聞社
 
提供:毎日新聞社

【2007年9月4日】
 
特集ワイド:新潟大医学部・岡田正彦教授が指南 結構ウソが隠れている健康法
 
 ◇夏バテ脱出、メタボ対策、ストレス解消…「ほどほど」が一番
 
 夏バテ脱出の季節がやってきた。メタボ対策、ストレス解消、それとも新手のダイエット? 健康法をいろいろ試してみたくなるけど、予防医学と長寿科学が専門の岡田正彦・新潟大医学部教授(61)は「健康には、ほどほどが一番」という。【小国綾子】
 
 メタボリック症候群が注目を浴びる中での、胸痛むニュースだった。三重県伊勢市役所の男性課長(47)が8月、市の「7人のメタボ侍 内臓脂肪を斬(き)る!」という企画に参加。100センチのウエストの10センチ減を目標に運動中、急性虚血性心不全で急死したのだ。
 「ほどほど」が信条の岡田医師は「最近、『肥満=悪』と騒ぎ過ぎ。急な運動やダイエットはむしろ危険」と警鐘を鳴らす。「確かに肥満は多くの病気と関係が深い。しかし、米国で4万人もの男性医療従事者を対象に10年間調べた結果、一番長生きしたのはBMI(体重キログラム÷身長mの2乗。日本では25以上が「肥満」。標準値は22)が24、すなわち少々太めの人でした」
 
        *
 
 人々が何となく信じている健康法には、結構ウソが隠れている、と岡田医師は指摘する。
 例えば「血液サラサラ、ドロドロ」という言葉。タマネギで、納豆で、大量の水で、血がサラサラと血管を流れていくさまをイメージした人も多いはず。しかし、岡田医師はこのイメージを一笑する。「視覚的に分かりやすい映像をメディアが多用したため、『血液サラサラ』を生活習慣病予防のカギと誤解した視聴者も多いようです。でも実際には、血液はテレビが言うように『サラサラ』や『ドロドロ』にはなりません」
 私たちの体内では、細い所ではわずか2ないし3マイクロメートルの毛細血管の中を、8マイクロメートルほどもある赤血球が形をしなやかに変えながら流れている。赤血球がしなやかさを失うと血管を通りにくくなる。コレステロールや中性脂肪を包むリポタンパクが増えても同じ。医学の世界では「血液の粘度が上がる」と表現する。
 しかし、「健康番組が主張するように、何かの食べ物やサプリメントを口にしただけで急に血液の粘度が上がったり下がったりはしません。おまけに血液の粘度と生活習慣病との関係は未解明。『血液サラサラ=健康』は二重の意味で間違えているのです」。さらに「水を大量に飲もう、という健康法もナンセンス。この夏はむしろ、水分の取りすぎで血液が薄まり、疲労感や足がつるなどの症状を訴える患者さんが目立ちました」と注意喚起する。
 
        *
 
 最近はストレスが目の敵にされ、「ストレスをためる人は長生きできない」という説もある。中には「ストレスを解消せねば」と思い詰め、余計にストレスをためる人もいるそうだ。しかし、「実はストレスを数値化するのは難しく、確立した検査法もない。せいぜいアンケートがあるだけです」。
 例えば、97年に米国心臓学会誌に報告された調査。健康状態や老後、家計、リストラ、孤独などの身近なテーマについて不安の度合いを尋ね、心筋梗塞(こうそく)の発症率との関係を調べた。両者の間には比例関係が見られたが、死亡率とストレスの間には関係は見られなかったという。「ストレスはためないにこしたことはないが、ストレスだけで早死にすることはない。あまり思い詰めないのが一番です」
 
        *
 
 ストレスをためた時、つい手を伸ばすのが酒やたばこ。運動で上手にストレス解消する人もいるのだろうが……。健康とはどんな関係にあるのだろう。
 まずアルコール。「基礎研究レベルでは、アルコールは人間の体には毒でしかない。ところが、大規模な調査を実施すると、毎日コップ1杯程度のアルコールをたしなむ人が一番死亡率が低いことが判明した」
 理由は未解明。「おそらく、軽くアルコールを飲むことでリラックスする時間を確保できることが、良い効果を上げているのでしょう」と岡田医師。1杯だけ、というあたり、やはり「ほどほど」が大事らしい。
 一方、「ほどほど」でも済まないのが喫煙だ。「がんの約21%は喫煙が原因で、両親のいずれかが喫煙している家庭で25年間を過ごした子どもの肺がんになる確率は2倍。心筋梗塞、脳卒中、慢性肺疾患などの原因にもなる」。米国の調査では、たばこを吸わない人の死亡率を1とした時、1日15本で死亡率が約1・5倍、20本で約2倍になった。「喫煙者の中には『禁煙してももう遅い』という人もいる。でもこの調査では禁煙後約3年たった人の死亡率が、吸っていない人と同じだった。今からでも間に合うのです」
 
        *
 
 運動と病気との関係はどうだろう。「運動不足でがんが増える、という事実が最近判明しました。特に大腸がん、乳がん、子宮がん、肺がんなどで増えます。さまざまな調査結果を総合すると日常的に運動している人に比べ、ほとんどしていない人は、9%ほどがんが多い。また、心臓病、糖尿病、高血圧症も運動不足で増えることが明らかになっています」
 運動不足は、なんと寿命にも影響する。英国で2万人以上を対象に8年間実施された追跡調査によると、仕事やスポーツによる運動量が増えるに従って、寿命は長くなったという。
 メカニズムまでは解明されていないが、1日30分程度の有酸素運動が一番、寿命を延ばすという調査結果もあるそうだ。一方、単なる徒歩では効果がないこともわかっている。「ただ歩くのではなく、心拍数が少し上がる程度の運動が大切。例えば大また歩きや軽いジョギング」
 ただし、これもまた「ほどほど」が一番。無理な運動は体に悪い影響を与えかねない。
 つまりは何事もほどほどに、というのが岡田医師の「ほどほど養生訓」だ。「もっとも、『ほどほど』と言うと、今度は『ほどほどの範囲とはどのくらいなのか』などと神経質になる方もおられます。人間にとっての『ほどほど』の許容範囲は案外広いのだと思いますよ」
 まずは肩の力を抜き、「ほどほどに」始めてみよう。食欲と運動の秋はもうすぐそこだ。<え・清田万作>


 ■ほどほど健康法5カ条■
 
 (岡田医師作成)
 
 一、毎日30分の運動
 一、肉より魚、バターより植物油を。穀物、野菜、果物、大豆などをできるだけ多く食べる
 一、コレステロール、塩分の多い食品はできるだけ避ける
 一、BMIを26以下に
 一、1日1杯のアルコールかお茶でリラックス


 ◇「夕刊とっておき」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp
ファクス03・3212・0279


 ■人物略歴
 ◇おかだ・まさひこ
 京都府生まれ。新潟大医学部卒。01年度に臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」受賞。「ほどほど養生訓」(日本評論社)「人はなぜ太るのか」(岩波新書)「がんは8割防げる」(祥伝社新書)など著書多数。

Comment(0) | Trackback(0)最新健康情報

新着記事

月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。




Copyright Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. All Rights Reserved.
ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)