2008/1/17 アトピー性疾患の発生に影響を及ぼす可能性のある乳児期の栄養の選択肢に関するガイドライン発表 m3.comより転載
アトピー性疾患の発生に影響を及ぼす可能性のある乳児期の栄養の選択肢に関するガイドライン発表
|
 | 提供:Medscape
| 米国小児科学会はアトピー性疾患の発生に影響を及ぼす可能性のある妊娠期間中、授乳期間中、および生後1年間の栄養の選択肢を見直す最新の方針声明を発表 Laurie Barclay
| | 【1月8日】米国小児科学会(AAP)は、アトピー性疾患の発生に影響を及ぼす可能性のある、またはそうした可能性のない、妊娠期間中、授乳期間中、および生後1年間の栄養の選択肢を見直す最新の方針声明を発表した。この新しい勧告は母親の食事制限の役割、授乳、補助食品導入の時期、および加水分解乳について考察しているもので、『Pediatrics』1月号に発表されている。 「この臨床報告は、乳児期におけるアトピー性疾患(アトピー性の皮膚炎、喘息、食物アレルギー)に影響を及ぼす可能性のある妊娠期間中、授乳期間中、および生後1年間の栄養の選択肢を見直したものである」とAAPの栄養委員会およびアレルギー・免疫部門のFrank R. Greer, MDらは記している。「同報告は、低アレルギー性の特殊調整乳の使用について取り上げ、アトピー性疾患予防のための食事管理に関する暫定的勧告を記載した米国小児科学会による以前の方針声明に置き換わるものである。アトピー性疾患の発生を予防または遅延させる可能性のある栄養介入の有効性が証明されているのは主にアレルギー発生のリスクが高い乳児(すなわち、アレルギー性疾患のある第一度血縁者[親または同胞]が1名以上いる乳児)に限られる」 エビデンスの見直しからは、妊娠期間中または授乳期間中における母親の食事制限の大きな役割は裏付けられていない。しかし、無処理の牛乳蛋白から作られた調乳の授乳に比べて、最低4カ月間の母乳の授乳は、乳幼児期におけるアトピー性皮膚炎、牛乳アレルギー、喘鳴の発生を予防または遅延させるものとみられている。 アトピーのリスクが高く、かつ4-6カ月の間に与えられたのが母乳のみではない乳児の研究では、加水分解乳は無処理の牛乳蛋白質から作られた調乳に比べてアトピー性疾患の発生を遅延または予防する可能性があることを示唆する多少のエビデンスが得られている。このことは特に、アトピー性皮膚炎について当てはまるものとみられる。しかし、比較研究によれば、すべての加水分解乳に同程度の予防効果があるわけではない。 「補助食品の導入の時期を生後4-6カ月以降に遅らせればアトピー性疾患の発生が予防できるということを示すエビデンスもほとんどない」と同研究の著者らは記している。「現在、アトピー性疾患の発生について、生後4-6カ月以降の食事介入の予防効果を証明するデータは十分ではない」そして、同研究の著者らは次のようにまとめている。「不十分な研究デザインやデータの不足により、現在のところ、食事介入を通じたアトピー予防の特定の側面について確たる結論を導くには限界があることは明らかである」 これらの限界を念頭に置き、同研究の著者らは次のような勧告を行っている。 * 現在のところ、妊娠中の母親の食事制限が乳児におけるアトピー性疾患予防に重要な役割を果たしていることを示すエビデンスはない。どうみても得られているデータは乏しいが、おそらくアトピー湿疹を除き、授乳期間中に抗原を避けてもアトピー性疾患は予防できないものとみられる。 * アトピー性疾患が発生するリスクの高い乳児では、最低4カ月間の母乳のみの授乳は無処理の牛乳蛋白調乳投与に比べて、生後2年間におけるアトピー性皮膚炎および牛乳アレルギーの累積発生率を低下させることが、得られたエビデンスから裏付けられている。 * 得られたエビデンスによれば、最低3カ月間にわたる母乳のみの授乳は、乳児期の喘鳴を予防することが裏付けてられているが、アトピー性疾患を発生するリスクのある乳児では、母乳のみの授乳が6歳以降の小児のアレルギー性喘息を予防することは確認されていない。 * アトピー性疾患発生のリスクが高く、かつ4-6カ月の間に母乳のみでなかった乳児や調乳を与えられた乳児の研究に基づけば、加水分解調乳の大部分または一部分の使用は牛乳調乳の使用に比べて、早期小児期のアトピー性皮膚炎を遅延または予防する可能性があることを示すエビデンスは多少はある。必ずしもすべての加水分解調乳に同じ予防効果があるわけではなく、十分に加水分解された調乳は部分的に加水分解された調乳に比べてアトピー性疾患の予防への有効性が高いと思われる。 * これらの有効性が後期小児期および青年期まで継続するかどうかを明らかにするには、さらに多くの研究が必要である。加水分解調乳の使用に関するいかなる意思決定プロセスでも、加水分解調乳の費用の方が高いことを考慮に入れなければならない。アトピーを予防するためのアミノ酸まで分解した調乳の使用については、いまだ研究されていない。 * 現在のところ、アレルギー予防のための大豆を用いた特殊調整乳の使用を裏付ける十分なエビデンスは得られていない。 * 固形食は生後4-6カ月以前に導入すべきではない。しかし、乳児に与えられたのが牛乳蛋白調乳か母乳かに関わらず、固形食の導入をこの時期以降に遅らせることがアトピー性疾患発生の予防に有意に役立つということは、現在得られているエビデンスからは確認されない。この勧告は、魚、卵、ピーナッツ蛋白質含有食品などの高アレルギーと考えられる食品にも適用される。 * 生後4-6カ月の乳児においてアトピー性疾患の発生に対する食事介入の予防効果を裏付けるデータは十分ではない。 「特に4歳を超える小児や成人において、アトピー性疾患を予防するための乳児期の食事介入の長期効果を証明するためには、さらに研究が必要である」と同研究の著者らは結論している。「この文書では、食事の変更を通じてアトピー性疾患を予防または遅延させる方法を記載している。(母乳、特殊調整乳、または特定の補助食品を通じて)摂取された蛋白質により促進されたり悪化する可能性のあるアトピー性疾患を発生した小児の治療では、原因となる食物蛋白質の特定と制限が必要であると思われる」 | | | | Pediatrics. 2008;121:183-191.
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
|
|
|
Comment(0) | Trackback(0)|最新健康情報|
2008/1/17 ビタミンD欠乏:心疾患のリスク因子か? m3.comより転載
ビタミンD欠乏:心疾患のリスク因子か?
|
 | 提供:Medscape
| ビタミンD欠乏は心血管疾患発症のリスク因子らしいことが、最新研究で示され、公衆衛生に大きな意味を持つ可能性がある。 Sue Hughes
| | 【1月7日】ビタミンD欠乏が心血管疾患発症のリスク因子である可能性があることが最新研究で示された。 『Circulation』オンライン版に公表されたこの研究は、Dr Thomas Wang(マサチューセッツ総合病院、マサチューセッツ州ボストン)が率いるグループが行った[1]。著者らはこう結論している。「先進国ではビタミンD欠乏の有病率が高く、ビタミンDの状態には生活習慣と地理的条件が関与し、ビタミンD欠乏は簡単、安全、安価に治療することができるので、今回の知見は公衆衛生に大きな意味を持つ可能性がある。」 著者らはさらに、今回の知見の妥当性の検証、心血管系リスクの増大の理由となるメカニズムの研究、ビタミンD欠乏を修正すると心血管疾患の予防に役立つか否かの判定を行うために、重ねて臨床試験と実証研究を実施すべきであろうとも述べている。 よくある問題 Wang博士らの説明によれば、米国および世界においてビタミンD欠乏症の有病率は高く、ビタミンD以外は特に問題のない健康な中年から老年の成人のうち3分の1から2分の1はビタミンDが欠乏している。ビタミンD濃度が低い主な理由は、太陽光を浴びる量もしくは皮膚色素が足りないために皮膚での合成量が限られているためか、食事からの摂取量が不十分であるためである。 ビタミンD欠乏の続発症で筋骨格系が冒されることがよく知られているが、ビタミンD濃度が低いと心血管系にも有害作用があることを示すエビデンスが蓄積されつつある。ビタミンD受容体は、血管平滑筋、内皮、心筋といった広範な組織に分布している。また、赤道から遠ざかるほど冠動脈疾患と高血圧症が増える傾向があるが、この現象は日光曝露量が少ない地域ほどビタミンD欠乏症の有病率が高くなるためである。 ただし同博士らは、ビタミンD欠乏は心血管疾患の原因というより結果として起こりうるのでプロスペクティブ(前向き)のデータが必要であるという忠告もしている。そこで同博士らは、フラミンガム子孫研究の被験者のうち調査開始時に心血管疾患はまったく有していない歩行可能な大規模地域住民集団を対象にして、ビタミンDの状態と心血管系事象の発生との間の関係を前向きに調べた。 被験者1739例(平均年齢59歳、女性が55%、全員白人)を対象にして、25-ジヒドロキシビタミンD(25-OH D)の濃度を評価した。全体のうち、濃度がビタミンD欠乏症の程度を分類する基準値である15ng/mL未満であった者が28%、10ng/mL未満であった者が9%いた。 平均5.4年の追跡で、初回心血管系事象が120例に発生した。一般的な心血管疾患リスク因子で調整すると、25-OH D濃度が15ng/mL未満の者は15ng/mL以上の者よりも心血管系事象が発生するリスクが大きかった。ビタミンD欠乏に連関したリスクの亢進は、特に高血圧症の者で顕著であり、25-OH D濃度が15ng/mL未満の高血圧患者は心血管系事象のリスクが2倍大きかった。しかし高血圧ではない被験者では相関が見られなかった。 25-OH D濃度が15ng/mLの場合の心臓疾患のハザード比 | ハザード比(95%CI) | P値 | 全被験者 | 1.62 (1.11 - 2.36) | 0.01 | 高血圧を持つ被験者 | 2.13 (1.30 - 3.48) | 0.003 | 高血圧を持たない被験者 | 1.04 (0.55 - 1.96) | Ns |
また、25-OH D濃度が低下するにつれ心血管系リスクが徐々に亢進する様子が見られ、その所見はC反応性蛋白質、身体運動量、ビタミン剤使用についてさらに調整しても変わらなかった。 25-OH D濃度ごとの心疾患のハザード比 25-OH Dの濃度 | ハザード比(95%CI) | 10-15 ng/mL | 1.53 (1.00 - 2.36) | < 10 ng/mL | 1.80 (1.05 - 3.08) |
線形傾向のP値は0.01
著者らの記述によると、25-OH D濃度が中等度以上のビタミンD欠乏症に相当する場合(<15ng/mL)に心血管系リスクの亢進が存在することがデータで示された。また今回の知見は、MI、脳卒中、心不全、心血管疾患を有する者を対象にしてビタミンD状態と心血管系リスクとの連関を調べ、25-OH D濃度を明らかにした小規模な横断研究の結果を拡張したものである。 メカニズムの考察の中でWang博士らは、1,25-OH Dがレニン?アンギオテンシン系の制御に関与しており、ビタミンDの推定される血管への作用は広範囲にわたり、血管平滑筋の増殖、炎症、血栓といったものがあると指摘している。 また、今回の研究で想定されたビタミンD欠乏と高血圧との間の相互作用は、高血圧症とビタミンD欠乏症がともに心臓・血管のリモデリングに影響を与えるという知見および、ビタミンDが高血圧発症を直接的に促進するというデータに合致する。 小規模臨床試験においてビタミンD補充は血圧、左室肥大、炎症性サイトカイン類の低減を促進したが、Women's Health InitiativeではビタミンD補充は心血管系事象の低減に連関しなかったと著者らは指摘している。ただしWomen's Health Initiativeは骨折予防試験であって、心血管系リスクを評価するようにはできておらず、その試験で用いられたビタミンDの用量はビタミンD欠乏症を修正するのに必要な量をはるかに下回っており、プラセボ群の患者もビタミンD補充が許されていたためにベネフィットがあったとしてもそれが隠蔽された可能性がある。また、試験への登録はビタミンDの状態に関係なく行ったためにビタミンD欠乏者にとってビタミンD補充にベネフィットがあるかという課題は扱われなかった。とはいえ著者らによると、内因性ビタミンDが欠乏しやすく、複数の冠動脈疾患リスク因子を保有する肥満者においてはビタミンDで心血管系リスクが低減するとされている。 この研究は米国立衛生研究所、米国農務省、米国心臓協会の支援を受けている。著者の1名が、Abbott Laboratories社とGenzyme社から報償を受けている。その他の著者の開示情報では、関連する金銭的利害関係はない。 | | | | 1. Wang TJ, Pencina MJ, Booth SL, et al. Vitamin D deficiency and risk of cardiovascular disease. Circulation. 2008. Published online before print DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.107.706127.
The complete contents of Heartwire, a professional news service of WebMD, can be found at www.theheart.org, a Web site for cardiovascular healthcare professionals. | | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
|
|
|
Comment(0) | Trackback(0)|最新健康情報|
2008/1/17 冷えを防ぐ (3)「ゆっくり運動」筋肉を強化 YOMIURI ONLINEより転載
(3)「ゆっくり運動」筋肉を強化
(2008年1月17日 読売新聞)

「武将のポーズ」は、足を大きく踏み出し両腕を開きながら、腰を沈める。太ももの筋肉が鍛えられる
運動不足などのために筋肉が衰え、体の基礎代謝が低下している「肥満タイプ」の冷えの人は、運動で筋肉を増やす必要がある。軽めの運動を毎日続けるのが良いという。
東京・渋谷にあるフィットネススタジオ「ドゥミ ルネサンス」マネジャーの下村優子さんは、漢方医の意見を参考に、血行を促進しながら筋肉を鍛えるエクササイズを考案した。

「スイミングのポーズ」は、おなかで体を支え、泳ぐように両手足をゆっくりとばたつかせる
ヨガなどの動きを取り入れたもので「武将のポーズ」「スイミングのポーズ」などがある。ポーズを取りながら、ゆっくりと体を動かす。
下村さんは「テレビを見ながら、10〜20分、このポーズを取るぐらいでもOK。毎日続けることが大事。きつい運動ではなかなか長続きしません」と話す。

「ハンドレッドのポーズ」。足を床すれすれに持ち上げ、腹筋を意識しながら手を上下させる
また運動を始める前に、蒸しタオルで首筋や関節を温めると良いそうだ。血のめぐりをよくしてから運動することで体が温まる。血行促進の効果が高いショウガ湯を1杯飲んでから始めるのも、お勧めだそうだ。
「新・自分で治す『冷え症』」(マガジンハウス)の著者で針きゅう師の田中美津さんも、冷えを感じる人に「ゆっくり運動」を勧めている。背伸びしたり、肩をまわしたり、腰をひねったり、日常よくやる好きな動作を、反動や弾みをつけずにゆるやかに行う。ゆっくり体を伸ばしていって、筋肉に心地よい痛みを感じる程度のところで止まり、その姿勢を10〜20秒保ち、またゆっくり元へ戻す。いろいろ体を動かしてみるとよい。
「呼吸は止めずに、自然にゆっくりと。スロートレーニングをすると、普段使っていない筋肉が動き、体が温まってくるのがわかりますよ」と話している。
Comment(0) | Trackback(0)|特集! ― 冷えを防ぐ ―|
2008/1/17 冷えを防ぐ (3)「ゆっくり運動」筋肉を強化 YOMIURI ONLINEより転載
冷えを防ぐ(3)
「ゆっくり運動」筋肉を強化
(2008年1月17日 読売新聞)

「武将のポーズ」は、足を大きく踏み出し両腕を開きながら、腰を沈める。太ももの筋肉が鍛えられる
運動不足などのために筋肉が衰え、体の基礎代謝が低下している「肥満タイプ」の冷えの人は、運動で筋肉を増やす必要がある。軽めの運動を毎日続けるのが良いという。
東京・渋谷にあるフィットネススタジオ「ドゥミ ルネサンス」マネジャーの下村優子さんは、漢方医の意見を参考に、血行を促進しながら筋肉を鍛えるエクササイズを考案した。

「スイミングのポーズ」は、おなかで体を支え、泳ぐように両手足をゆっくりとばたつかせる
ヨガなどの動きを取り入れたもので「武将のポーズ」「スイミングのポーズ」などがある。ポーズを取りながら、ゆっくりと体を動かす。
下村さんは「テレビを見ながら、10〜20分、このポーズを取るぐらいでもOK。毎日続けることが大事。きつい運動ではなかなか長続きしません」と話す。

「ハンドレッドのポーズ」。足を床すれすれに持ち上げ、腹筋を意識しながら手を上下させる
また運動を始める前に、蒸しタオルで首筋や関節を温めると良いそうだ。血のめぐりをよくしてから運動することで体が温まる。血行促進の効果が高いショウガ湯を1杯飲んでから始めるのも、お勧めだそうだ。
「新・自分で治す『冷え症』」(マガジンハウス)の著者で針きゅう師の田中美津さんも、冷えを感じる人に「ゆっくり運動」を勧めている。背伸びしたり、肩をまわしたり、腰をひねったり、日常よくやる好きな動作を、反動や弾みをつけずにゆるやかに行う。ゆっくり体を伸ばしていって、筋肉に心地よい痛みを感じる程度のところで止まり、その姿勢を10〜20秒保ち、またゆっくり元へ戻す。いろいろ体を動かしてみるとよい。
「呼吸は止めずに、自然にゆっくりと。スロートレーニングをすると、普段使っていない筋肉が動き、体が温まってくるのがわかりますよ」と話している。
Comment(0) | Trackback(0)|特集! ― 冷えを防ぐ ―|