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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/7/2 母の食事が子のリズム作る 東北大がラットで解明 m3.comより転載

母の食事が子のリズム作る 東北大がラットで解明



記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月2日】
 妊娠中の母親の食事パターンが、胎児の体内で1日のリズムを刻む生物時計の働きに、大きく影響を与える可能性があることを、太田英伸(おおた・ひでのぶ)東北大助教(小児科学)らのチームがラットの実験で突き止め2日、米科学誌プロスワンに発表した。
 人間でも胎児の順調な成長や発達に、規則正しい食事が重要なことを示す成果という。
 チームは、妊娠したラットに、人工的に12時間ごとに昼夜を過ごさせた。ラットは夜にえさを食べる「夜型」だが、明るい時にしかえさを与えず「昼型」の食事パターンにしたラットも作り、出産直前の母親と胎児の脳などで、時計の役割をする遺伝子の働き方によって刻まれるリズムを調べた。
 母親の遺伝子が刻むリズムは、食事パターンにかかわらず夜型だったのに、昼型にしたラットの胎児は、リズムが夜型とは異なる昼型になっていた。
 えさを食べることで分泌されるホルモンなどが胎児に伝わり、時計遺伝子の働き方に影響を与えているとみられる。
 太田助教は「生物時計は成長に関連するホルモンの分泌にもかかわっているので、不規則な生活が、胎児の発達に悪影響を与える可能性がある」と話している。

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2008/7/2 酸化LDLが真犯人と確認 動脈硬化で東北大が実験 m3.comより転載

酸化LDLが真犯人と確認 動脈硬化で東北大が実験



記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月2日】
 動脈硬化を促進する真犯人は、一般に悪玉コレステロールと呼ばれる「低比重リポタンパク(LDL)」が酸化したものであることを、東北大の片桐秀樹(かたぎり・ひでき)教授(代謝学)のグループがマウス実験で確認した。1日付の米医学誌に発表した。
 片桐教授は「酸化LDLが動脈硬化を導くメカニズムを解明し、効果的な治療薬の開発に結び付けたい」としている。
 酸化LDLが真犯人であるとの説は以前から知られていたが、実験が難しく直接的に確かめられていなかった。片桐教授らは血液中の酸化LDL量を減らすことに成功しており、動脈硬化の予防や治療に道を開く可能性もある。
 片桐教授らは、血液中から酸化LDLを運び出すタンパク質に着目。高脂血症マウスにこのタンパク質を作る遺伝子を入れ、ほかのコレステロール量を保ちながら酸化LDLだけを3分の1程度に減らすことができた。
 この結果、遺伝子を入れない高脂血症マウスと比べると、動脈硬化の進行は完全に抑制され、通常のマウス並みになったことが確認された。

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2008/7/2 厚労省・垣添研究班「がん検診の評価とあり方に関する研究」が始動 PSA検診や肺がんCT検査などで評価開始 日本人によるデータを収集・検証 m3.comより転載

厚労省・垣添研究班「がん検診の評価とあり方に関する研究」が始動 PSA検診や肺がんCT検査などで評価開始 日本人によるデータを収集・検証



記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2008年7月2日】
 厚生労働省のがん研究助成金で指定研究とされた「がん検診の評価とあり方に関する研究」(垣添忠生班長・国立がんセンター名誉総長)が今年度から3年間実施される。先に公表された厚労省研究班(濱島班)の検診ガイドラインで「エビデンスが不十分なため推奨しない」と結論付けられた「前立腺がん・PSA検診」や「肺がん・CT検査」「胃がん・内視鏡検査」について、あらためて日本人によるデータを収集し、検証する。
 「指定研究」は、関連学会や社会的要請に基づいて「がん研究助成金運営委員会」が研究課題を指定し、計画的・集中的に実施するもの。
  同じく厚労省がん研究助成金の「総合研究」である「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班(濱島ちさと主任研究者・国立がんセンター検診技術開発部室長)がまとめた「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「前立腺がん」の各検診ガイドライン(濱島班GL)は、6月19日までに市町村の検診担当部署に配布され国立がんセンターのホームページに公表された。
  濱島班GLでは、「前立腺がんのPSA検診」「肺がんのCT検査」「胃がんの内視鏡検査」について、死亡率減少効果を判定するだけのエビデンスが不十分なため「集団を対象とした対策型検診として実施することは推奨しない」と解説。人間ドックなどの個人の意思に基づく受診は妨げないものの、「個人を対象とした任意型検診を実施する場合には、効果が不明であることについて適切に説明する必要がある」とした。
  3つの検診項目の推奨グレードは「I(エビデンスが不十分なため推奨しない)」で、有効性評価を目的とした研究を行う場合に限定することが望ましいとされている。
 
「推奨しない」の3検診 高普及率、求められる早期検証
 
 指定研究の垣添班では、濱島班GLで、「グレードI」とされた3検診項目についてそれぞれ小班を設置して3年間で可能な検証を行う。
  濱島班の肺がん検診ガイドラインでは、「非高危険群に対する胸部エックス線検査」と「高危険群に対する胸部エックス線検査と喀痰細胞診併用法」はグレードB(実施を推奨)。一方、「低線量CT」については、グレードIとされた。肺がんでの胸部CT検査の有用性を検証するのは金沢医科大学呼吸器外科の佐川元保教授の小班。小規模試験による実用可能性研究(フィジビリティ・スタディー)を実施する。
  胃がん検診ガイドラインでは、胃エックス線検査はグレードBと評価されたが、「胃内視鏡検査」「ペプシノゲン法」「ヘリコバクターピロリ抗体」はグレードIとなった。
  この検証を行う小班を率いる山形大大学院公衆衛生学の深尾彰教授は「今回の研究ではペプシノゲン法とヘリコバクターピロリ抗体までは手が回らないが、胃内視鏡検査の有用性を検証する」という。垣添班長は「胃内視鏡検査は有用性を示すエビデンスがないうちから、広く普及してきた。胃透視の技術者や読影医が減少している現状を考えると、胃内視鏡検査によるスクリーニングの有用性を早く検証する必要がある」と話した。
  前立腺がんのPSA検査については、京都府立医科大泌尿器科の三木恒治教授の小班で死亡率減少効果を評価する症例対照研究を実施する計画だ。
  いずれの小班研究も次回(10月23日予定)の班会議で研究デザインのたたき台を示し、疫学的検討・修正を進めた上で、可能なものは3年内にスタートすることを目指す。

Copyright (C) 2007 株式会社じほう

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2008/7/2 どうする「未病」 美肌の大敵‘紫外線’ 毎日jpより転載

どうする「未病」
 
 
 
美肌の大敵‘紫外線’
 
2008年7月2日 未病mibyou.com
 
 紫外線は春先から初夏にかけて強くなります。お茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授によれば、
 「オゾン層がなかったとき、生命体は陸に上がれなかった。それは直接、紫外線を浴びたら死んでしまうからです。それほど紫外線とは毒性の強いものなんですよ」
 紫外線の浴びすぎは皮膚の弾力やはりを作るコラーゲン、エラスチンを壊します。このため日焼けはしわやたるみ、しみやそばかすなどのトラブルを引き起こすわけです。
 さらに日焼けは皮膚がんの原因にもなることが明らかです。7月の紫外線は想像以上に強いので、注意が必要です。
 近藤先生によれば、紫外線は体内の活性酸素を増やすことから、食生活にも気を配ったほうがいいといいます。
 「いろんな料理からできるだけ多くの抗酸化物質を摂るのが理想ですね。例えばちゃんこ鍋などの鍋物は野菜からポリフェノールを中心とした抗酸化物質が大量に摂れるので、よいと思います。実はこれ、あるラジオ番組で一緒だったあるタレントさんに教えてもらったんですが、ちゃんこを食べると翌日に肌がつるつるになるんだそうです」
 ちゃんこは具だけでなく、汁も残さず飲むのが正しい食べ方。
 「汁には野菜の栄養分がたっぷり溶け出しています。これを摂ることも美肌に一役買っているのかもしれませんね」
 暑い夏はただでさえ食欲が落ち、体力が低下するもの。食生活を充実させることはとても大切なのです。
 「土用のウナギなども夏ばてを予防するための生活の知恵といえますね。最近はコンビニや外食産業が普及してきましたが、家庭で料理を作らないとなかなか必要な栄養分を摂ることができません。美肌のためにも健康のためにも、手料理を心がけてほしいですね」
 

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2008/7/2 「健康」成人の10%が無症候性脳卒中 m3.comより転載

「健康」成人の10%が無症候性脳卒中


提供:Medscape

フラミンガム子孫研究の最新の研究結果によると、一見健康そうな中年成人の約10%に無症候性脳梗塞が見つかったという。
Caroline Cassels


【6月27日】フラミンガム子孫研究の最新の研究結果によると、一見健康そうな中年成人の約10%に無症候性脳梗塞 (SCI) が見つかったという。また、高血圧、血清ホモシステイン上昇、頚動脈疾患などの典型的な脳卒中危険因子は、中年期のSCIとも関連することが分かった。
 この研究結果は地域住民を対象とした過去の研究と一致する。その研究では、年齢、民族、併存疾患の有無、画像診断技術によってSCIの有病率を5.8%から17.7%と推定している。
 「我々の研究は臨床疾患がない中年集団の無症候疾患有病率が非常に高いことを示した。それはSCIで明らかになったことだが、知っての通り、SCIは脳卒中と認知機能障害のリスクを上昇させる」と研究を実施したボストン大学医学部 (マサチューセッツ) のSudha Seshadri, MDはMedscape Neurology & Neurosurgeryに話した。
 「また、おそらく中年になる前から心血管系危険因子を積極的に検出および管理する必要性がますます高まった」とSeshadri博士は付け加えた。
 同研究は6月26日『Stroke』オンラインで発表された。
 
心房細動との関係

 研究者らは上記の有病率データのほか、高血圧、血漿ホモシステイン上昇、頚動脈狭窄、頚動脈内膜中膜厚といった脳卒中の危険因子がSCIとも有意に関連することを見出した。
 ちょっと驚くような結果がもうひとつある、とSeshadri博士は言う。それは、心房細動 (AF) とSCIの有意な関連性である。SCIの発症リスクはAFによって2倍以上上昇する、というデータが得られたのである。
 これに関してSeshadri博士は、AFがSCIの原因になっているというより、AFとSCIが同時発生した結果ではないかと考えている。
 「心房細動で生じた小塞栓がSCIの原因になっている可能性はある。一方、AFの危険因子とSCIの危険因子がある程度同じである可能性もある。したがって、心房細動はSCIの原因というよりはマーカーであり、これら2つの状態は同時に起こると考えるべきである」と博士は言った。
 心血管疾患の共通危険因子特定を目標に1948年に始まった縦断的研究、フラミンガム心臓研究の副産物であるフラミンガム子孫研究は、オリジナルコホートの子供と子供の配偶者を対象として1971年に開始された。
 現在対象となっている子孫は平均62歳、2040例である。彼らは6回にわたる検査に参加し (1996潤オ1998年)、2001年にはVolumetric MRI(脳容積測定)を受けたが、脳卒中の発症は認められなかった。
 年齢、収縮期血圧、降圧療法、糖尿病、喫煙、心血管疾患、AF、左心室肥大をひっくるめて10年間に脳卒中を発症する確率を予測する有効な評価尺度、フラミンガム脳卒中リスクプロファイル (FSRP) による評価も行われた。
 さらに頚動脈画像診断、コレステロール濃度測定、血漿中ホモシステイン測定も行われた。
 
ガイドラインに従う必要性
 
 MRIでSCIのエビデンスが認められた被験者は10.7%であった。そのうち、84%は単発病変で、部位としては基底核 (52%) が多かった。病変の1/3は皮質下、10%は皮質病変であった。
 同研究で集計したFSRPスコアとSCIの発症は有意に関連した。FRSP変量のうちAF、高血圧、収縮期血圧はすべてSCIのリスク上昇と関連した。
 FRSPに含まれていない変量のなかでは、血漿ホモシステイン、25%以上の頚動脈狭窄、頚動脈内膜中膜厚の増加がSCIの発症リスク上昇と関連した。SCI 発症に対する危険因子の影響は、年齢と性別によって変わらなかった。
 ホモシステイン上昇との関連が認められたということは、将来的にビタミン補給効果を調べる研究の評価項目にSCIを加えることを検討してもよいのかもしれない。
 Seshadri博士は、今回の研究結果は必ずしも驚くべきものではないが、高血圧やアテローム硬化症などの危険因子の予防と、早期診断のガイドラインに従う必要性を強調する。
 残念ながら、ガイドラインの実施状況は様々な理由で十分でなかった、という。「例えば、一生涯で10人に9人は高血圧になることを我々は知っている。ある状態がそのくらいまで常態化してしまえば、『普通』とみなされる傾向にある。しかし、高血圧を発症しない10%の人は健康で長生きし、質の高い生活を送ることも我々は知っている。ある状態が普通に受け取られていたとしても、やはり積極的な治療を是非行っていくべき」と博士は述べた。

 同研究は米国立心肺血液研究所 (NHLBI)、米国立老化研究所 (NIA)、米国立神経疾患脳卒中研究所 (NINDS) の支援を受けた。研究の著者らは、開示情報において金銭的利害関係はないと報告している。
Stroke. Published online June 26, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/7/2 低血圧とむきあう (1)血流悪化し全身に症状 YOMIURI ONLINEより転載

低血圧とむきあう
 
 
(1)血流悪化し全身に症状
 
2008年7月2日  読売新聞)

 
 「朝起きられない」「なかなか疲れがとれない」――日常生活で様々な症状を抱える低血圧の人は、周囲から「怠け者」と誤解されがちだ。季節の変わり目、特に夏になると症状が強くなると言われる低血圧の改善方法を紹介する。
 高血圧は脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の原因になるため、多くの人が治療を受ける。患者数は3500万人とも言われる。一方、低血圧に悩む人も少なくない。多くの低血圧患者を診察してきた浜松医科大付属病院・心療内科科長の永田勝太郎医師は「明確な統計はないが1600万人程度と言われる。本人も医療関係者も高血圧ほど注意や関心を払っていないのが現状だ」と指摘する。
 低血圧とされるのは、最高血圧が100mmHg以下、60歳以上の人なら110mmHg以下が目安だ。やせ形、なで肩の体形に多いという。
 なぜ低血圧となるのか。永田医師によると、体質(遺伝)とともに、ライフスタイル(日々の習慣)が大きく関係する。運動不足や不規則な食事、偏食など不健康な生活で心臓の力が弱くなり、末端の血流が悪くなって全身に様々な症状を引き起こす。疲れやすく、体がだるい、暑さ寒さに弱いなど、その症状は枚挙にいとまがない。
 それでも低血圧の人は医療関係者から「長生きする」と言われたりするが、永田医師は「幼いころから多くの症状と付き合っている低血圧の人は、ストレスや体の反応に敏感で、それだけ自己防衛に優れているということ」と指摘する。
 まずは、1度の血圧測定だけで即断せず、時間帯や日を変えて測定したうえで低血圧であることを自覚することから始めてほしいと勧める。(生活情報部 大浦哲)
 

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2008/7/2 どうする「未病」 ビール酵母は天然のサプリメント 毎日jpより転載

どうする「未病」
 
 
 
ビール酵母は天然のサプリメント
 
2008年7月2日 未病mibyou.com
 
 俗に『ビール腹』といわれるように、ビールにはメタボを引き起こすイメージがあります。しかしメタボになるのは飲みすぎや食べすぎによるカロリーの過剰摂取が主な原因で、実はビール自体は健康にいい飲みものなのです。
 ビールは、植物(大麦)を原料にしています。麦芽由来の栄養素に加え、ビール酵母が麦汁をアルコール発酵させる過程でいろいろな成分が作り出されます。その結果、出来上がったビールにはビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、イノシトール、葉酸などのビタミンB群のほか、カルシウムやリン、ナトリウム、カリウムなどのミネラル、アミノ酸類などがたっぷり含まれているのです。
 これらの栄養をビールよりもさらに多く、且つバランスよく含んでいるのが、ビール酵母です。ビール酵母は、ビールの出来上がりとともに役割を終えますが、血圧を下げる、血糖値を下げる、血中の脂質を減らす、免疫を活性化させる、胃腸の調子を整えるなどさまざまな作用があることがわかっています。
 中でもとくに注目されているのが、昨今急増中の「脂肪肝」を改善してくれる作用です。カロリーの過剰摂取によって生じる脂肪肝は、自覚症状のないまま進行する「肝臓の未病」で、倦怠感などの症状が現れてくる頃にはかなり悪化していることが少なくありません。ビール酵母に豊富に含まれるビタミンB1とB6は、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンという善玉たんぱくを増やし、脂肪肝を改善してくれるのです。
 ビール酵母はビール製造過程の副産物で、植物由来であることから、安心してとることができる『天然のサプリメント』です。錠剤に加工されたものが市販されており、比較的安く手に入るので、検診などで脂肪肝を指摘された人は、活用してみるのもいいでしょう。もちろんビール酵母に頼るばかりでなく、ふだんからカロリー制限や運動も心がけるようにしてくださいね。
 福生吉裕(日本未病システム学会常任理事)

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
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 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)