鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/7/9 水と健康 (1)就寝前にコップ1杯 毎日jpより転載

水と健康
 
 
(1)就寝前にコップ1杯
 
2008年7月9日  読売新聞)
 
 
 成人の体の60%は水。元気に過ごすには、よい水を選び、効率よく摂取することが大切だ。飲み水と健康の関係を整理してみたい。
 成人が通常の生活の中で、汗や尿として失う水分量は1日で約2・5リットルに及ぶ。日本医科大腎臓内科教授の飯野靖彦さんは「食事でとる水分は約1リットル。季節や運動量にもよるが、毎日1〜2リットル程度は水を飲んでほしい」とアドバイスする。
 水は体内の細胞に行き届き、そこで発生した老廃物や代謝産物を絶えず運び、尿や汗として排泄(はいせつ)する働きがある。飯野さんによると、睡眠中でもひと晩で1リットルも汗をかくという。
 「血液が濃くなりやすいので寝る前や起きた後に、コップ1杯の水を飲めば脱水の予防になる」と語る。
 夏本番となるこれからの季節、注意したいのは脱水症。高齢者の場合、脱水症状のサインである、のどの渇きを覚えず、脱水症が進行してしまうことがある。体の80%を水分が占める乳幼児も同様だ。脱水を簡単に見分ける方法には〈1〉わきの下が湿っていない〈2〉つめを押した後2秒以内に赤くならない――などがあり、試してほしい。
 激しい運動時には、スポーツドリンクで脱水症を予防したい。塩分や糖分が適度に含まれて吸収しやすいからだ。万一、熱中症などで激しい脱水症状に見舞われた場合は、大量に失われた塩分を早急に補給したい。その場合、スポーツドリンクよりも塩分が濃い経口補水液が効果的だ。自宅で水1リットルに砂糖40グラムと塩3グラムを混ぜて作れるが、大塚製薬から医師の指示で飲む経口補水液も販売されている。
 大塚製薬工場メディカルフーズ事業部の山下良浩さんは「脱水時には、吐き気も伴うので、経口補水液を少量ずつ飲ませるのがこつ」と話す。
 

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2008/7/9 たばこ「火消し」条例あっちもこっちも 癌学会は要望 asahi.comより転載

たばこ「火消し」条例あっちもこっちも 癌学会は要望
 
 
 
2008年7月8日 朝日新聞
 
 日本癌学会(広橋説雄理事長)は4日、全国初の公共的施設の禁煙条例(仮称)の制定を目指している松沢成文・神奈川県知事に、「国の対策に先鞭(せんべん)をつけ、今後の日本のたばこ規制を牽引(けんいん)する画期的な政策」として、実現を求める要望書を送ったことを明らかにした。
 条例をめぐっては、どこまでを「公共的施設」とみるかで様々な意見が出ている。要望書では、乳幼児や妊婦、病気の人は、発がん物質に対する感受性が高いと指摘。たばこの煙に接する可能性がある場所は「全面的な規制措置の対象とすべきだ」とし、学校や職場も規制するよう要望している。
 
■「禁煙」か「受動喫煙防止」か
 
 受動喫煙を防ぐため、松沢成文・神奈川知事が今年度内の制定を目指す「公共的施設における禁煙条例(仮称)」。賛否両論が渦巻く中、県議会6月定例会の各委員会で本格的な論戦が始まった。「名称を変えるべきだ」「誰が違反者を取り締まるのか」「県税収入にかかわる」。いきなり厳しい意見が相次いだ。
 
 「禁煙条例」か、「受動喫煙防止条例」か――。
 
 条例の名称を巡り、県議会厚生常任委員会が2日、紛糾した。自民党の牧島功氏が「受動喫煙防止のための条例を作るなら、表題を受動喫煙防止条例に変えるべきだ。禁煙条例のままでは議論を進められない」と強硬にかみついたからだ。
 牧島氏は「条例の目的と表題に大きな乖離(かいり)があり、県民に誤解を招く。禁煙条例なんて刺激的な言葉を使う必要はない。どうして賛否の対立をあおるような構図を作りたがるのか」と述べた。
 それに対し、県側は「条例の名称と中身の整合性を図るべきだ、という議論も一つの視点として考えていきたい」と応じた。しかし、牧島氏は「条例の表題を受動喫煙に変えて出直してこい」と突き返した。
 委員会は2時間ほど中断。再開後、県側は「9月定例会に報告する条例の骨子案で(牧島)委員の意見を反映し、名称の変更を検討する」と答えた。
 牧島氏はその後も、「県外や海外の人にどのように周知させるのか」「新幹線は多摩川を越えて県内に入ったら喫煙車両も禁煙になるのか」「違反者の取り締まりは誰がやるのか」と、条例の「実効性」をただした。
 県側は「骨子案を出す段階までには整理したい」と述べるのが精いっぱいだった。
 総務政策常任委員会でもこの日、原油・原材料高騰のあおりを受けて厳しい見通しの県税収入の面から禁煙条例を巡るやりとりがあった。
 土井隆典氏(自民)が「たばこ税の収入は安定しており、地方自治体にとってありがたい。(禁煙条例の施行は)県税収入にかかわる」として、今後条例の骨子案を提案する際は同委員会でも議論の場を設けるよう主張。その方向でまとまった。
 県によると、たばこ税は一般財源で、06年度県税収入は約177億円。県内市町村税分は約543億円で、県内全体では約720億円にも上るという。
 
■歩きたばこしたら1千円
 
 神戸市は1日、市中心部の繁華街の路上でたばこを吸った違反者から過料1千円の徴収を始めた。条例に基づく措置で、3カ月間の周知期間を経てのスタート。同日中に23件の違反があった。
 今年4月1日、市は「歩きたばこ禁止条例」を施行し、同21日にJR三ノ宮―元町駅南側一帯を路上喫煙禁止地区に指定した。過料徴収初日の違反者は全員が男性で、たばこを消させたうえで、1千円を求めた。うち3人が応じず、後日の支払いを求めた。これにも応じなければ督促状を送る。
 
■吸い殻ポイ捨てにも対策
 
 新潟市議会の6月定例会は1日、たばこの吸い殻や空き缶のポイ捨て、路上喫煙を防止する条例案など計31議案を可決して閉会した。
 ポイ捨て防止条例は、路上や公園など屋外の公共の場でポイ捨てや飼い犬のふんの放置、人通りの多い場所での路上喫煙などをすると、過料1千円を課すもの。同条例は10月1日から施行し、過料は来年1月19日から課す。
 路上喫煙は、古町地区や万代地区、JR新潟駅前など人通りの多い場所を禁止区域に指定する。市は今後、区域の範囲や喫煙所の設置場所について地元と協議する。
 

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2008/7/9 健康影響の評価を諮問 ビスフェノールAで厚労省 m3.comおよびasahi.comより転載

健康影響の評価を諮問 ビスフェノールAで厚労省


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月9日】
 厚生労働省は8日、プラスチック原料などに使われ、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)の疑いが指摘されているビスフェノールA(BPA)について、胎児や乳幼児の発育に影響する可能性が否定できないとして、健康影響の評価を食品安全委員会に諮問した。委員会は10日の会合で審議方針を決める。
 厚労省によると、BPAをめぐっては米国の政府機関が6月に「乳幼児の神経や行動に影響を及ぼす懸念がある」との報告をまとめたほか、カナダでもこの物質を使用したポリカーボネート製哺乳(ほにゅう)瓶の販売を禁止する動きがある。
 妊娠・授乳期のラットを使った同省研究班の最近の実験でも、従来影響がないとされた量の1万分の1で、生まれた子どもの性周期に異常が認められたことから、同省は専門家の科学的評価が必要と判断した。
 乳幼児はポリカーボネート製哺乳瓶や一部の玩具でBPAに触れる可能性がある。腐食防止のため、BPAを塗装材の原料に使った缶詰の食品を母親が食べると、胎児もBPAに触れる可能性があるという。
 同省は「国内の対策は進んでおり、直ちに危険というわけではない」としている。



哺乳びんなどに使用 ビスフェノールAの安全性評価諮問
 

2008年7月8日 朝日新聞

 厚生労働省は8日、プラスチック原料に含まれる化学物質「ビスフェノールA」について、内閣府の食品安全委員会に、健康影響評価を諮問した。近年、動物実験で微量摂取でも影響があるとの結果が出たのを受けて実施した。
 厚労省によると、ビスフェノールAはポリカーボネート樹脂などに含まれ、食品容器では哺乳(ほにゅう)びんや缶詰の内面塗装などに使われる。97年ごろから環境ホルモン(内分泌攪乱(かくらん)化学物質)としての働きがあるか注目されている。
 厚労省研究班の報告では、妊娠したラットへの投与で、これまで「有害な影響はない」とされてきた量の1万分の1以下で、胎児の神経や行動に影響がみられたという。
 米国では6月に「乳幼児の神経や行動などに影響を及ぼす懸念がある」との報告書が公表され、カナダではポリカーボネート製の哺乳びんの輸入や販売などを禁止する方針。
 厚労省によると、国内に流通する哺乳びんのうち、同製は1割程度。溶出濃度はごく微量で過去に健康被害の報告もないという。
 一方、食品缶については「妊婦が多く摂取すると胎児に影響が及ぶ可能性がある」と指摘。国産品では対策が取られているというが、流通量の7割を占める輸入品について、厚労省は、対策などの実態を調査する方針。

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2008/7/9 糖尿病講座:(7)高脂血症とは(糖尿病との関連で) 毎日jpより転載

ここから本文です。現在の位置は糖尿病講座:(7)高脂血症とは(糖尿病との関連で)
 
 
 
2008年7月8日 毎日らいふ
 
 高脂血症とは、血液中の脂質、とりわけコレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)が増えた状態のことです。高脂血症はほとんどの場合、痛みなどの自覚症状を伴わず、検査をしない限りその存在は気づかれません。
 高脂血症の問題は、動脈硬化を引き起こす危険因子の一つです。心臓あるいは脳の動脈で動脈硬化が進んだ場合、ある日突然、脳血栓(脳梗塞)や心筋梗塞を引き起こし、緊急入院を余儀なくさせられ、最悪の場合には死に至ることもあります。そうした意味で、高脂血症は高血圧と同様にサイレント・キラー(沈黙の殺人者)と呼ばれている病気です。最近では、HDL-コレステロール(HDL-C)低値も動脈硬化の危険因子であることを意識して「脂質異常症」という言葉で包括されることもあります。
 生活習慣病に関する世論調査をみると、高脂血症を怖い病気だと思う人は他の生活習慣病に比べて少なく、怖いかどうかわからない人が多いようです(図1)。最近、厚生労働省から発表された「平成18年 国民健康・栄養調査の概要」によると、“脂質異常症が疑われる人”は、少なくとも約1410万人いると推計されており、この病気について熟知していただく必要があるように思われます。
 
 
 糖尿病自体も動脈硬化の危険因子になることが内外の研究で証明され、糖尿病を持つと冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)のリスクが2〜6倍に増加します。また、糖尿病に冠動脈疾患を併せ持つと、その後の経過が悪いことが知られています。わが国で行われた研究(JDCS)では、糖尿病における冠動脈疾患の危険因子の代表格はLDL-コレステロール(LDL-C)でした。実際お薬で糖尿病の方のLDL-Cを大幅に低下させると、冠動脈疾患や脳梗塞の発症が少なくなることが、海外の研究で明らかにされています。このような背景からも糖尿病を持つ人には、図2に示すような管理目標値が推奨されています。
 
 
 まずは血液検査で、朝、空腹の状態で血清脂質値を確認しましょう。そして、もし血清脂質が高いと言われた場合には、生活習慣の見直しをしましょう。禁煙、食生活の是正、身体活動の増加、適正体重の維持と内臓脂肪の減少を図ります。過剰なエネルギー摂取は肥満の原因となるので、適正なエネルギー摂取を心がけましょう。また、獣鳥の肉や脂肪より魚由来のものをとるようにし、コレステロールの摂取量に気を付け、食物繊維を積極的にとりましょう(表)。また、有酸素運動を行うことにより、血清脂質値の改善、血圧、血糖の低下が見込まれます。
 
 
 こうした生活習慣を3〜6か月行っても、血清脂質値の改善が見られなければ、お薬による治療が必要になるでしょう。すでに冠動脈疾患をお持ちの方は、生活習慣の見直しと同時にお薬による積極的な治療をおすすめいたします。お薬は、冠動脈疾患や脳硬塞といった動脈硬化による病気の発症や再発を予防するために使われるものです。長期にわたって服用する必要があります。したがって、あなたの病気のことをよく知っている主治医に相談して、あなたに合ったお薬を選んでもらうことが大切です。そして、血清脂質が十分に目標値まで低下していること、安全性に問題ないことを確認するために、定期通院を欠かさないことを忘れないでください。
 
大須賀 淳一(東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科)
 

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)