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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/7/14 喘息の長期ステロイド療法は小児およびティーンエージャーにおける骨折リスクを上昇させる m3.comより転載

喘息の長期ステロイド療法は小児およびティーンエージャーにおける骨折リスクを上昇させる

 

提供:Medscape

コホート追跡研究において、短期経口コルチコステロイドの長期反復使用による喘息治療は少年における骨塩増加の抑制および骨減少症のリスク上昇と関連することが示されている。
Laurie Barclay


【7月7日】

 コルチコステロイドの長期使用による喘息治療は男児および男性ティーンエージャーにおいて骨折リスクを上昇させる可能性があることを示すコホート追跡研究の結果が『Pediatrics』7月号に報告されている。
 「全身コルチコステロイドは成人および小児において骨粗鬆症を誘発するほか、骨折のリスクを上昇させることが知られている」とニューメキシコ大学健康科学センター(Health Sciences Center)(アルバカーキ)のH. William Kelly, PharmDをはじめとする小児喘息管理プログラム研究グループ(Childhood Asthma Management Program (CAMP) Research Group)の研究者らは記している。「吸入コルチコステロイドは成人において骨粗鬆症および骨折のリスクを上昇させることが明らかになっている。しかし、短期経口コルチコステロイド投与が繰り返されることによるリスク、および吸入コルチコステロイド長期投与によるリスクを評価する小児の長期前向き研究は行われていない。そこで、我々は、短期経口コルチコステロイド治療の反復および長期吸入コルチコステロイドが骨塩増加に及ぼす作用を数年間にわたり評価した」
 この研究はCAMP試験で最初にランダムに割り付けられた軽度から中等度の喘息小児の追跡調査であった。患者全例には骨塩濃度について腰椎の二重エネルギーX線吸収測定連続スキャンを実施した。追跡調査期間の中央値は7年であった。最初のコホートのうち、ベースライン時点で5-12歳であった喘息小児の84%(男児531例、女児346例)について、一年ごとにの骨塩増加量を計算した。
 男児において、短期経口コルチコステロイド(corticosteroid bursts)療法は、骨塩増加の用量依存性の抑制(無治療、1コース、4コース、5コース以上がそれぞれ0.052、0.049、0.046g/cm2/年)および骨減少症のリスク上昇(それぞれ10%、14%、21%)と関連していたが、女児ではこうした関連は見られなかった。
 吸入コルチコステロイドの累積使用量は、男児では骨塩増加のわずかな抑制と関連していたが、女児ではこうした関連は認められず、また男児、女児ともに骨減少症のリスク上昇とは関連していなかった。
 この研究の限界としては、追跡調査期間中の治療はプライマリーケア医が管理したこと、喘息の重症度について調整されていないこと、小児での骨減少症および骨粗鬆症を定義するzスコアの正常値が確立していないことが挙げられる。
 「数年間にわたる短期の経口コルチコステロイド療法の反復投与は、喘息小児において、骨塩増加における用量依存性の抑制および骨減少症のリスク上昇をもたらす可能性がある」と同研究の著者らは記している。「吸入コルチコステロイドの使用は男児において思春期を通じて徐々に骨塩増加を抑制する可能性があるが、これらの小児において経口コルチコステロイドの使用量を減らすことによってリスクが相殺されるかもしれない」

 この研究は、米国立心肺血液研究所(National Heart, Lung, and Blood Institute)、総合臨床研究センター(General Clinical Research Center)、米国立研究資源センター(National Center for Research Resources)の援助を受けている。この研究の著者の一部は、AstraZeneca、GlaxoSmithKline、Merck、Novartis、Schering、Genentech、MAP Pharmaceuticals、Sepracorの各社と種々の金銭的関係があることを開示している。

出典
Pediatrics. 2008;122:e53-e61.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/7/14 マイクロチップで血流中の腫瘍細胞を検出する m3.comより転載

マイクロチップで血流中の腫瘍細胞を検出する

 

提供:WebMD

CTCチップという装置が、標的治療法の探索に役立つ
Salynn Boyles
WebMD Medical News

【7月2日】

 血流中の腫瘍細胞を検出・分析する実験的技術が、癌治療の様相を一変させる可能性がある。
 マサチューセッツ総合病院の研究チームが開発したこのマイクロチップ装置は、固形腫瘍患者の血液から循環血中腫瘍細胞(CTC)を分離・分析することができる。
 循環血中腫瘍細胞は血液中で壊れやすくて数も少なく、一般的な癌患者の血液サンプルでは細胞約10億個あたりに1個しかない。見つけ出すのが難しいので、その臨床的有用性はわずかしかなかった。
 近い将来にはCTCチップによって、白血病患者と同じように、血液検査で固形腫瘍患者の非侵襲的な連続監視が実現するだろうと、マサチューセッツ総合病院癌センター長で筆頭著者でもあるDaniel Haber, MD, PhDが語っている。
 もっと先の将来には、この装置を使って、転移(癌の拡散)を起こす癌細胞の分離と研究ができるようになるだろうと、Haber博士は言う。
 「患者を死亡させる癌転移を起こしている最中のヒト癌細胞を研究することは、これまでまったくできなかった」と、Haber博士はWebMDに語った。
 
CTCチップで遺伝子の変化を特定する

 『England Journal of Medicine』オンライン版に本日掲載されたこの今回の新研究によれば、非小細胞肺癌(NSCLC)患者27例から採取した血液サンプルの循環血中腫瘍細胞の遺伝子変化をCTCチップによって検出することができた。
 この装置は、標的治療が有効である可能性が高い患者と、その可能性があまり高くない患者とを区別することができた。
 CTCチップは、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)という薬剤グループへの反応に関係する特定の遺伝子変異を、被験者から採取した血液サンプルで検出することができた。
 被験者のうち23例がこの変異を持っていた。CTC分析はその変異を92%の確率で正確に検出した。
 また、最初は治療に反応していたが腫瘍の増殖が再び始まった患者の一部において、治療抵抗性に関わる二次変異も検出できた。
 変異がある患者4例において、治療期間を通じて血液サンプルを分析した。循環血中腫瘍細胞のレベルはTKI治療開始後に急速に低下し、腫瘍の増殖が再び始まると上昇しはじめることがその分析で示された。
 研究者らにとって意外だったこととして、治療期間中は腫瘍の遺伝子構成が後続的に変化することが明らかになった。
 「(固形腫瘍の)ものによっては長年治療が行われるが、その多くで、治療中の腫瘍の変化を監視するよい方法を我々は実際には持っていない」と博士は言う。「CTCチップなら、そうした腫瘍をリアルタイムで追跡することができると考えられる。」
 
技術的ハードルが残されている 

 個々の患者の腫瘍に合わせて治療を調整する標的治療の探索で、癌治療が革新的に変化する可能性がある。
 そしてその探索には、CTCチップなどのテクノロジーが大きな働きをするはずだと、米国癌協会の医学担当主席役員であるOtis W. Brawley, MDがWebMDに語った。
 そうした技術が臨床で使用できるようになれば、治療が必要な癌と必要でない癌とが区別できる可能性が出てくる。
 「腫瘍学における大きな問題のひとつが、1840年代に作られた癌の定義を我々が用いていることだ」とBrawley博士はWebMDに語った。「遺伝子を調べて癌の拡散と癌死の可能性を判定できる、21世紀にふさわしい癌の定義が必要だ。」
 Haber博士によれば、日常の癌治療や新治療の探索にCTCチップが役立つかどうかをはっきりさせるには、その前に乗り越えなければならない大きな技術的ハードルがいくつかある。
 1つのサンプルを分析するのに、現在では8時間から12時間かかっている。分析の工程は、名刺サイズのシリコンウエハーに血液を通し、ほとんどの固形腫瘍で発現するタンパク質に対する抗体をコーティングした8万個の微小ポストを画像化する。
 Haber博士は、サンプル分析にかかるこの時間が「1年か2年のうちに」短縮できると予想している。
 「これは画期的な技術だが、まだ開発の始めの段階にいるに過ぎない」と博士は語った。

microchip-detects-tumor-cells-in-blood



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2008/7/14 熱中症370人超える 各地で猛暑日、男児死亡 m3.comより転載

熱中症370人超える 各地で猛暑日、男児死亡


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月14日】

 日本列島は13日、高気圧に覆われ、各地で最高気温が35度を超す「猛暑日」となり、岐阜県揖斐川町で36.4度を記録した。東京、大阪など大都市部も軒並み30度を超え、名古屋市は35.5度に達した。
 また共同通信の午後9時半現在の集計では、熱中症(疑い含む)で病院に運ばれた人は42都府県で計371人に上った。うち大阪市港区の駐車場に止めた車中で男児(9)が死亡、大阪府東大阪市のマンションで倒れた男性(75)が意識不明の重体となった。
 気象庁によると、猛暑日となったのは、揖斐川町や名古屋市に加え、岐阜県多治見市(35.9度)、愛知県愛西市(35.8度)、同県東海市(35.6度)、岐阜県大垣市、浜松市の佐久間(ともに35.4度)など。多治見市と東海市以外は今年最高の暑さ。
 大気の状態が不安定な関東・甲信地方などは一時、大雨洪水警報や雷注意報が出され、局地的に雨が降った。
 熱中症の搬送者が多かったのは東京33人、神奈川28人、愛知と大阪各26人、兵庫25人、千葉19人-など。大阪市此花区で開かれたトライアスロンの大会や前橋市での野球の試合中、選手らが病院に運ばれた。

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2008/7/14 こころとからだの相談室:明け方や起床時に足がつるのを予防できますか。 毎日jpより転載

こころとからだの相談室:明け方や起床時に足がつるのを予防できますか。
 
 
 
2008年7月14日 毎日らいふ
 
◇質問
 
 2、3か月前より、明け方や起床時に突然こむら返りが起こったり、伸びをした拍子に足がつったりするようになりました。また、つっていなくても1日中、膝から下にだるさを感じます。こむら返りや足がつった後に頓服的に「芍薬甘草湯」(しゃくやくかんぞうとう)を飲むこともあります。今年の冬(1〜2月ごろ)は冷えがひどく、カイロや厚着では手足先が暖まらず、腹痛や頭痛もともないました。その際は、婦人科で「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を処方してもらいました。これも更年期障害なのでしょうか? ちなみに、婦人科診療を受けた際にはホルモンの低下や他項目に異常はみられませんでした。(46歳/女性)
 
◇回答
 
 明け方や起床時に起こるこむら返りは、「筋肉への酸素不足と血液中の老廃物の排除が不十分となることが原因」と言われています。マラソン選手が走っているときに足がつることがあるように、筋肉に酸素や栄養が不足すると筋肉が硬くなって痙攣(けいれん)などを起こしやすくなるものです。
 さらに、血液は脳をはじめとした全身へ酸素を運んでいますので、血液循環が悪くなって脳への酸素供給量が低下すると、酸素不足による頭痛なども起こりますし、体温調節にも大きく影響して、手足の冷えなども起こりやすくなってしまいます。
 ご相談者については、日ごろから膝下のだるさを感じていることから、もともと血液循環が通常よりも悪いために、酸素や栄養が十分に補充できていないと思われます。
 漢方では血液が不足した状態を「血虚」(けっきょ)、血液循環が悪くなって血液中に老廃物が増えた状態を「お血」と呼び、女性に多く見られる状態として重要視しています。
 このような場合、血虚を改善する「補気補血剤」(ほきほけつざい)、お血を改善する「活血理気剤」(かっけつりきざい)などを組み合わせた処方を状態に合わせて調合します。できれば、体のクセ(体質)を直接お伺いできると、具体的な方法や処方をご紹介できると思われます。
 なお、今まで服用されていた芍薬甘草湯は、筋肉の痙攣を一時的に緩和する処方ですので、頓服として服用されておくとよいと思います。また、当帰四逆加呉茱萸生姜湯は「きょ寒剤」といって体内の冷えを改善していく処方ですので、悪い処方ではないと思いますが、エアコンによる冷えに気をつけておくことで、今の時期は必要ないと思われます。
 
回答者:竹花洋史(薬剤師/八仙堂漢方薬局 古淵店 神奈川県相模原市古淵2‐18‐3 TEL042-769-0305/メール kanpou@hassendou.com
 

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2008/7/14 水と健康 (4)基準厳しく 安心な水道水 毎日jpより転載

水と健康
 
 
 
(4)基準厳しく 安心な水道水
 
2008年7月12日  読売新聞)
 

東京都は、高度処理した水を「東京水」として販売している
 
 ミネラルウオーター人気の一因は水道水の「まずさ」にある。東京都水道局の昨年の調査では、水道水をそのまま飲む都民は36%と少ない。浄水器を使う家庭も45%に達する。
 だが、国立保健医療科学院水道工学部長の秋葉道宏さんは「最近、かび臭さの原因物質が検査の対象に加わるなど、水質基準のチェック項目は51項目に増え、今は安心して飲める」と太鼓判を押す。
 特に東京や大阪は、オゾンや生物活性炭を使った高度浄水処理の導入で、住民の苦情は激減している。都は「かび臭い」というイメージを払しょくし、「おいしい水」をPRするため、高度処理した水道水を「東京水」として販売しているほどだ。
 

蛇口型や据え置き型など様々なタイプがある浄水器。浄水シャワーも売られている
 
 それでも「まずさ」が指摘されるのは、マンションなどの配管や貯水槽の汚れや、浄水器の間違った使い方に問題がある場合があるからだ。
 浄水器協会は「浄水器のフィルターは除去される有機物質がたまりやすく、こまめに交換しないと逆に水を汚してしまう」と注意を促す。
 古い家屋に残る鉛水道管も鉛が溶け出す。水に詳しい法政大教授の左巻健男さんは「朝、バケツ1杯分は飲用にせず、植木などの水やりに使えばいい」と助言する。
 暑くなる季節、気になるのが塩素の毒性とにおい。殺菌用に水道水1リットルに0・1ミリ・グラム以上含まれるが、左巻さんは「基本的には心配ないが、無理に飲む必要はない。ただ、味は、水道水も冷やして飲めば、ミネラルウオーターとそう変わらない」と語る。
 秋葉さんも「まな板や野菜の洗浄は、浄水より、直接水道水を使った方がいい」と、塩素の効用も訴える。水道水を蛇口から飲める国は少ない。格安の水道水を見直してはいかが。(藤田勝)
 

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2008/7/14 わが子の笑顔は麻薬と同じ?=母親の脳活動を測定−米大学 @nifty.comより転載

わが子の笑顔は麻薬と同じ?=母親の脳活動を測定−米大学
 


2008年7月13日(日)17時40分配信 時事通信

 初めて赤ちゃんを産んだ母親がわが子の笑顔を見たときには、麻薬を服用した際と似たような脳の領域が活発に働き、自然に高揚した状態になるとの実験結果を、米ベイラー医科大の研究チームが13日までに米小児科学会誌の電子版に発表した。母親の子への愛情を脳科学で分析すれば、育児放棄や虐待の背景にあるかもしれない病理の解明に役立つと期待される。

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
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 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)