2008/7/16 ストレッチ (1)ポンプ作用 高める効果 YOMIURI ONLINEより転載
(2008年7月16日 読売新聞)
体のあちこちの筋肉を伸ばすストレッチ。スポーツの前の準備運動だけでなく、体や心の健康作りにもつながるという。日常生活の中で気軽に取り組める方法を紹介する。
筋肉を伸ばすことが、なぜ心身にいいのか。まずはメカニズムを勉強しよう。
ストレッチを中心に体づくりの相談指導を行う「すとれっち塾」(埼玉県戸田市)のフィジカルコーディネーター、岡秀信さんの説明によると、筋肉には、体の様々な部分を動かしたり、熱を生み出して適当な体温を保ったりするほかに、血液を循環させるポンプの役割がある。
筋肉が緊張して硬くなると、ホースの一部をつまんで絞ったように、筋肉の中の血管が圧迫され、血流が悪くなる。この結果、酸素や栄養分が体中に行き渡らず、老廃物も滞り、やがて、肩のこりや張り、足のむくみ、疲労感などとして現れる。交感神経と副交感神経のバランスも崩れ、イライラしたり、血圧が高くなって心臓に負担をかけたりする。
逆に、こりや張り、むくみを防止するには、毎日の生活の中でストレッチをこまめに繰り返せばいい。筋肉のポンプ作用を高めることにより、血液の流れがスムーズになる。この結果、新陳代謝がよくなり、精神的にも安定した状態につながるという。
また、高齢者の介護予防体操にもストレッチが取り入れられており、老化防止にも役立つ。
時々、無意識に両手を上にあげて“伸び”をすることがある。「これもストレッチの一種です。筋肉を柔らかくして、ポンプ作用を高めることにつながっている」と岡さんは解説する。
ただ、ストレッチには、退屈な動きの繰り返しという面もあり、長続きさせるのは大変だ。岡さんは、「ストレッチを続ける動機付けになるよう、メカニズムや効果を理解することが大切」と強調している。
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2008/7/16 週末はダイエットをぶち壊す m3.comより転載
週末はダイエットをぶち壊す
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 | 提供:WebMD
| 週末におけるライフスタイルパターンの変化が減量の努力を無駄にする Kelli Miller Stacy WebMD Medical News | |
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週末は減量には不向きである。 セントルイスの研究者らによれば、土曜日と日曜日は祝祭日と同様、ウエストラインに対する大いなる脅威となりやすい。多くの人の体重は、祝祭日、特に感謝祭から新年にかけての期間に数ポンド増える傾向にあるが、これは摂食が増えるのに運動が減るためである。 同様に、週末におけるライフスタイルの変化も、体重の増加や減量の遅滞を招き、大幅な減量状態を維持するうえで問題となる。厳密な食事療法と運動プログラムを実行している高齢成人では、週末のほうが平日よりも摂取カロリーが増える傾向にあることを、ワシントン大学医学部学(セントルイス)の理学療法・医学科助教のSusan B. Racette, PhDらが明らかにした。 「減量を試みている人の中には週末が問題となっている人がいるのではないかと我々は考えたが、介入前や介入中の知見に一貫性が認められたことは意外であった」とRacette博士はニュースリリースで述べている。「食事療法群の被験者の体重は平日には減ったが、週末には食べ過ぎのため減量が滞った」 Racette博士の研究チームの目的は、週末の食事パターンや活動パターンの変化によって減量が促進されたり妨害されたりするかを調べることであった。この研究は、CALERIE(エネルギー摂取量の抑制による長期効果の包括的評価[Comprehensive Assessment of Long-term Effects of Reducing Intake of Energy])試験に参加した50-60歳の高齢成人48例を対象に行われた。CALERIE試験は、2年間のカロリー制限により老化作用を遅延させたり特定疾患のリスクを低減することができるかを検討する、政府援助による試験である。 試験開始時に、被験者の運動習慣や食習慣、肥満度指数(BMI)が記録された。肥満と判定された被験者はいなかった。大部分の被験者では、カロリーの大部分を土曜日に摂取していた。 研究者らは被験者を3群に分けた。 ・第1群では、毎日の摂取カロリーは20%少なくしたが、活動レベルは変えなかった。 ・第2群では、毎日の運動計画は増やしたが、食事については変更せず、エネルギー削減量が第1群と同程度になるようにした。 ・第3群では、食事も活動レベルも変更しなかった。 研究者らは1年間にわたり被験者を追跡した。食事日記、定期的な体重測定、加速度計による運動の測定が経過の追跡に有用であった。試験開始時点では、各被験者の総摂取カロリーの約36%は土曜日に摂取した脂肪に由来するものであったが、土曜日以外に摂取した高脂肪食に由来するものは35%未満であった。研究者らによれば、試験開始時点で典型的にみられた週末の体重増加は、平均すると年間約9ポンドの体重増加につながると考えられた。 しかし、食事と運動への介入を行った後でも、ライフスタイルパターンは変化しないことが明らかとなった。カロリー制限群の被験者では、週末の減量が停滞した。運動増強群の被験者では土曜日の摂食が増え、実際に週末には体重増加がみられた。試験参加者の多くは、週末がダイエットに不向きであることに気付いていなかった。 「この知見にこれほどの一貫性がみられるとは意外であった」とRacette博士は付け加えている。「試験期間中ずっと、週末が減量を遅滞させ続けるという目を見張る経過にも驚いた」 学術誌『Obesity』のオンライン先行発表版に掲載されているいくつかの知見から、多くの研究における減量の割合が比較的低い理由と、減量の維持に問題を抱える人が非常に多い理由を説明することができる。 慎重に計画すれば、週末のせいで減量の努力が無駄にならないようにすることができる。健康に良い食べ物を持ち歩いていれば、売店の誘惑から逃れるのに役立つと考えられる。1回量の調節も重要である。
weekends-can-be-diet-busters | |
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2008/7/16 快眠のツボ:本当に起きられる? 睡眠リズムに合わせた目覚まし 毎日jpより転載
快眠のツボ:本当に起きられる? 睡眠リズムに合わせた目覚まし
2008年7月16日 毎日新聞
「SLEEPTRACKER PRO」
熱帯夜の続く季節、できれば毎日さわやかに目覚めたい。睡眠リズムに合わせて起こしてくれると話題の「SLEEPTRACKER PRO」を試してみた。製造元のイノベーティブ・スリープ・ソリューションズ(米ジョージア州)は「購入後30日間は払い戻し自由」と自信をみせるが、果たして起きられるのか? 【岡礼子】
スリープトラッカーは腕時計型の本体に「加速度計」がついており、手首に着けて寝ると身体の動きを検知。動いているときは「浅い眠り」、動かなくなったら「深い眠り」と判断し、設定した起床時間に近い「浅い眠り」の時に振動とアラームで起こしてくれる仕掛けだ。
世界30カ国以上で販売され、「目覚めが良くなり、ガールフレンドも喜んでいます」(オランダ・ロッテルダム)「今までの目覚まし時計はもう使わないでしょう」(米ジョージア州)といった感想がホームページに寄せられている。
睡眠不足を解消しようと、つい寝すぎてしまうことが多い休日に、まず試してみることにした。振動モードにして、始めに起きる時間を設定する。ここは普通の目覚まし時計と同じだ。続いて、「浅い眠り」のタイミングを探すための時間枠を決める。10分刻みで起床時間の90分前まで設定できるが、90分も前に起こされてはたまらない。「寝直してしまうと快適に起きられません」(スリープトラッカー広報担当)とも聞いていたので、説明書に「通常適している」とあった「20分」にした。午前7時に起きる場合、6時40分以降にアラームが鳴る設定だ。
さらに、眠りにつくと思われる「入眠時間」を入力する。完全に眠った後で検知システムを作動させるためで、設定した時間に眠っていないと、正確なデータが取れないという。
しかし、目覚める以前に難題があった。スリープトラッカーは男性用腕時計くらいの大きさがある。腕に着けると違和感があり、気になって眠れない。広報担当者も「慣れるのに時間がかかるかもしれない」と言っていたが、想像以上だった。翌朝、起きてみると設定した時間はとっくに過ぎており、手首にスリープトラッカーはない。寝ている間にはずしたらしい。翌日も試したがうまくいかず、多少の違和感があっても眠れそうな平日に再挑戦することにする。
寝ている間、人間は「浅い眠り」と「深い眠り」を繰り返しているとされる。浅深のパターンは約90分ごとにくり返す。寝具メーカーや製薬会社など睡眠に関係する企業の団体「快眠コンソーシアム」によると、「個人差はあるが、80分〜100分程度の周期」という。だが、「深い眠りに入るまで時間がかかるため、最短でも4時間半は寝てほしい」と勧める。
同コンソーシアムに快適に目覚める方法を聞くと、「(スリープトラッカーの仕組み同様に)眠りが浅くなったタイミングで目が覚めやすいはずだが、スムーズに眠りに入ることも大事」と教えてくれた。「前夜、なかなか寝られなかった」という意識があると、寝起きも悪くなるという。
さて、平日の朝−−。設定した時間にスリープトラッカーが振動する。途中ではずさなかったことが分かって、まずは安心した。一般の目覚まし時計の場合、アラームの音で眠りから引き戻されるように感じることがあるが、スリープトラッカーは「朝かな?」と思った瞬間に振動した。「ほぼ目覚めている状態」だったようだ。しかし、それで起きられたかというと別問題。「本来の起床時間より10分早い」と、つい二度寝してしまった。すっきり起きるには、強固な意志が必要なようだ。
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2008/7/16 毎日の運動を考え直す:メタボリックシンドロームには、毎日は行わない高強度運動インターバルトレーニングがもっとも有効 m3.comより転載
毎日の運動を考え直す:メタボリックシンドロームには、毎日は行わない高強度運動インターバルトレーニングがもっとも有効
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 | 提供:Medscape
| 運動療法の処方に短いインターバルの高強度運動を加えると、メタボリックシンドロームに関連するリスク因子のほとんどが実際に改善されることがパイロット試験で示された Shelley Wood Medscape Medical News | |
【7月10日】
有酸素インターバルトレーニングを含めた運動療法がメタボリックシンドロームの者にベネフィットがあるらしいという小規模パイロット試験の結果が出た[1]。ノルウェーの研究チームが2種類の運動療法の処方を比較したところ、メタボリックシンドロームのリスク因子のほとんどが高強度運動で実際に改善した。たった16週間の運動プログラム終了時には、この処方に割り付けられた患者のほぼ半数が、食事内容はいっさい変化していないにもかかわらず、すっかりメタボリックシンドロームから脱していた。定常的な中強度の運動ではこれほど印象的な成果は得られなかった この知見をheartwireが最初に報告したのは、著者らが2006年アテローム性動脈硬化症国際シンポジウムのポスターセッションで発表した時であった。今回、出版された結果に基づいて著者らは、1日に30分間の中強度運動を推奨する標準的推奨(米国心臓協会[AHA]やその他の団体が支持している)が、この特定の高リスク群には不十分である可能性があることをこの知見が示唆していると述べている。 Dr Arnt Erik Tj遵knna(ノルウェー科学技術大学、ノルウェー、トロンヘイム)らが発表したこの試験結果は、『Circulation』2008年7月7日号オンライン版に掲載されている。 回数は少なく、運動は激しく
筆頭著者であるDr Ulrik Wisl遵kff(ノルウェー科学技術大学)はheartwireに対して、今回の運動処方は週に3回で総時間120分であったことを強調した。 「この試験は、メタボリックシンドロームの者の心血管系に運動強度が及ぼす実際の効果を比較する初めてのものだ」と博士は言う。「この試験に参加した者が行った運動は、それぞれ強度は異なるが1回の運動セッションで消費するエネルギーは同じであった。」 heartwireの前回の報告にあるように、メタボリックシンドロームの者32例をランダム化して、中強度の連続運動、有酸素インターバルトレーニング、特に推奨する運動なしのいずれかに割り付けた。16週間の試験期間と追跡検査を完了したものは全部で28例だった。中強度運動群の被験者は、インターバル群よりも運動時間を若干長くして、エネルギー消費量は群間で差がないようにした。 ランダム化プロトコルに従った週3回の運動を16週間行ったところ、2つの運動群の被験者の体重と胴囲は、対照群に比べてだいたい同じ程度に減った。しかしインターバル群の被験者のほうが、内皮機能、血圧降下、インスリン感受性、空腹時血糖値、高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール、ミトコンドリア形成(活動のための燃料を細胞が産生する能力の指標)が大きく改善した。 16週間終了時にメタボリックシンドロームの基準に該当しなくなった者は、インターバル群では46%いたが、中強度運動群では37%だった。対照群の被験者は全員が追跡時もメタボリックシンドロームの基準に合致した。 移行のしかた
著者らは、高強度インターバルトレーニングが一定した中強度運動よりも優れているのは、インターバルトレーニングのほうが高い心拍数を必要とすることに関係があるとしている。インターバル群の患者は、酸素吸収能が35%向上したが、中強度運動群の患者の酸素吸収能は16%しか向上しなかった。 Wisl遵kff博士によれば、ひとつの運動推奨で万人に合わせるのはとうてい無理だということをこの試験は示している。 「運動トレーニング/身体活動の処方は、メタボリックシンドロームの者と非活動的な者とでは違っていなければならない」とWisl遵kff博士はheartwireに語った。「現行の推奨の効果を見てください。たいして効いておらず、推奨される量の運動を人々にさせられていない。むしろ、肥満してメタボリックシンドロームになる人間の数のほうが増えていっている。」 メタボリックシンドロームの者のほとんどは過去5年から10年以上にわたって日常的な運動をしておらず、現行の運動推奨を順守すること自体が大きな壁であると、博士は考えている。 「トレーニングを1週間の大半の日に行うのは困難だと多くの人は感じており、こうした人々にとっては現行の推奨はやる気を起こさせるというより、うざったいものでしかない」とWisl遵kff博士は言う。「我々が伝えたいのは、そうした人々は今回の論文に記載されているインターバル運動の処方を週に2回で10週から14週をぜひ試してほしい、ということだ。皆、すぐに体形がしぼられ、この『医療』で観察される副作用は、今のところ、トレーニング日以外の日も身体を多く動かすようになることしかない。運動強度を運動時間数で代替することは不可能であることを、我々は明らかにした。健康を増進し、既知の心血管系リスク因子を正常化(ないし予防)するには、短めで強めのトレーニングセッションが優れた療法であると考えられる。 AHAのスポークスマンでAHAの運動ガイドラインの著者であるDr Barry Franklin(ウィリアム・ボーモント病院、ミシガン州ロイヤルオーク)がこの研究の知見に関するコメントを報道取材で述べている。Franklin博士によれば、運動の総エネルギー消費量を一定にした場合は、より激しく強い運動のほうが中強度の運動よりも心血管系に対するベネフィットが大きいことを示した研究は、今回のものが始めてではない。 「しかし、そうしたベネフィットが加わるのは、順守低下の可能性だけでなく、筋骨格系および心血管系の合併症の可能性の面で必ず不利に働く」と博士は明言する。「したがって、これまで身体を動かさなかった者が中強度の運動を心地よく感じられるならば、有害な徴候や症状なしで維持・達成できる範囲で、もっと激しい運動を目標に据えることを考えるべきである。」 CVDサブグループに一貫したインターバルトレーニングのベネフィット
Wisl遵kff博士の話によれば、博士らは心不全患者および冠動脈疾患患者を対象にして同様の運動試験を実施したことがある。どちらの場合でも、心臓、血管、筋骨格機能に対する効果としては有酸素インターバルトレーニングのほうが中強度運動よりも優れていた。 「大部分の者がいずれは心血管疾患になり最終的に心血管系の原因で死亡するメタボリックシンドロームの者を対象にした今回の試験の結果と合わせて考えると、内科医はこの有効な治療戦略をこれから真剣に取り入れる必要があると我々は確信している」とWisl遵kff博士らは記している。 博士らは「SmartEX試験」という多施設試験を今年開始して、この運動プログラムの安全性と生存率のデータを現在調べている。「2年から4年後には価値のある情報が得られるものと我々は期待している」とWisl遵kff博士は語った。
この研究は、ノルウェー心血管疾患評議会、ノルウェー研究評議会、セント・オラフ大学病院心血管・医学研究基金(トロンヘイム)、Torstein Erbo財団(トロンヘイム)、米国国立衛生研究所、米国農務省の支援を受けている。著者らの開示情報では、関連する金銭的利害関係はない。
出典 1. Tj遵knna AE, Lee SJ, Rognmo 遵K, et al. Aerobic interval training versus continuous moderate exercise as a treatment for the metabolic syndrome. A pilot study. Circulation. 2008; DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.108.772822. Available at http://circ.ahajournals.org.. | | | |
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/7/16 快眠のツボ快眠のツボ:不眠症 医師の診察を受けるのは、どのような時ですか 毎日jpより転載
快眠のツボ快眠のツボ:不眠症 医師の診察を受けるのは、どのような時ですか
2008年7月16日 毎日新聞
◇日本人の2割
日本人の眠りは短くなっている。NHKの全国調査によると、平日の平均睡眠時間は1960年に8時間13分だったが、05年は7時間22分だ。専門家の間では、不眠の症状がある人の割合は2割余りと言われる。
「体に必要な睡眠時間は同じなので、現代では少しの不眠でも、昔より睡眠不足に陥りやすい」。大阪府こころの健康総合センター(大阪市)の渡辺琢也医師は話す。
必要な睡眠時間は個人差が大きいが、子どもは8〜9時間、高齢者は6時間程度眠ればよいとされる。そのほかの大人は、その間の時間を目安としている。
主な不眠の症状には▽寝つきが悪い▽途中で何度も目が覚める▽早すぎる時刻に目覚め、その後眠れなくなる▽ぐっすり寝た気がしない−−の4項目がある。
医学的に「不眠症」と診断されるのは、こうした症状が原因となって▽眠くてたまらない▽集中力や意欲が下がる▽不眠に悩む−−などの状態に、昼間に陥る場合を指す。
昼間の活動に支障がなければ、不眠症ではなく、渡辺さんは「医師にかかる必要はないでしょう」と言う。
◇一過性か慢性か
昼間も困るときはどうするのか。まず、不眠が一過性なのか慢性なのかを見極めたい。
一過性は、イライラした時や一時的に心配事のある時などが当てはまる。放置してもよいし、薬局で睡眠薬を買う方法もある。
問題は慢性の不眠で、さまざまな原因がある。
一つは生活習慣の乱れだ。寝る直前まで仕事をしたり、不規則な労働時間や交代勤務を強いられる人は要注意だ。また、お酒やたばこをたしなむと、眠りの質を悪くする。コーヒーなどカフェインのとり過ぎも問題だ。
病気も原因になる。うつ病など精神疾患に加え、睡眠時無呼吸症候群、夜もトイレが近くなる前立腺肥大、眠りを邪魔する痛みやかゆみも不眠を招く。また、薬の副作用も原因になるし、複数の要素が重なる例も多い。
「慢性の場合、睡眠薬の購入はお勧めできない。本来の原因が解決しない上に、病気の発見を遅らせる。不眠がつらければ、精神科か心療内科を受診してほしい」と渡辺さんは話す。
◇副作用に注意
医師にかかって睡眠薬をもらっても、その晩からぐっすり眠ることができるとは限らない。不眠の解決には原因を除く治療も大切だ。薬で眠ろうとするだけでは、次第に量は増え、副作用もある。このため、最初は、睡眠薬を少なめに出す医師も多い。
病院の睡眠薬は「ベンゾジアゼピン系」という薬が中心だ。飲んだら30分ほどで布団に入って寝るのが原則とされる。テレビを見たりして起きていると副作用が出やすくなる。
副作用の一つは筋肉に力が入りにくくなることだ。夜中にトイレに立った際、ふらついて転んだりする。
また、気持ちが高ぶったり、自分の行動を後で覚えていない「奇異作用」が起きることもある。いずれの場合も医師に相談し、薬の量や種類を調整してもらうのがよい。
薬をやめた夜、眠れないこともある。これは「反跳作用」と呼ばれる。例えば、手術などで入院し眠れずに睡眠薬をもらっていた患者が自宅に帰ってから表れる。たいてい、数日たてば自然に眠れるようになるが、やめる時には医師に相談するのが賢明だ。
◇睡眠日記
布団に入った時刻、寝入った時刻、目覚めた時刻などを記録する「睡眠日記」を付ける治療法もある。すると「思ったより眠っていた」と気づく患者がいる。「眠れない」と訴えた高齢女性が、日記をつけ「夜早く寝て早朝に目覚めていただけでした」と話した例もあるという。
不眠でない人も、よく眠る工夫は欠かせない。厚生労働省の検討会が03年に公表した「快適な睡眠のための7箇条」=表参照=を参考にしたい。【高木昭午】
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◇快適な睡眠のための7箇条(抜粋)
(1)快適な睡眠でいきいき健康生活
・定期的な運動習慣は熟睡をもたらす
・夜食はごく軽く
(2)睡眠は人それぞれ、日中元気はつらつが快適な睡眠のバロメーター
・自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない
(3)快適な睡眠は、自ら創(つく)り出す
・夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
・睡眠薬代わりの寝酒は睡眠の質を悪くする
・自分にあった寝具の工夫
(4)眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭をさえさせる
・軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
・眠ろうと意気込むと逆効果
・ぬるめの入浴で寝付き良く
(5)目が覚めたら日光を取り入れて、体内時計をスイッチオン
・同じ時刻に毎日起床
・早起きが早寝に通じる
(6)午後の眠気をやりすごす
・短い昼寝でリフレッシュ
・昼寝をするなら午後3時前の20〜30分
(7)睡眠障害は、専門家に相談
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2008/7/16 足関節-上腕指数は心血管リスクの予測を改善 m3.comより転載
足関節-上腕指数は心血管リスクの予測を改善
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 | 提供:Medscape
| 新規メタ解析の著者らは、足関節-上腕指数とフラミンガム・スコアを組み入れた新しい式によってリスクをより正確に予測できることを示唆し、こうしたモデルを開発しようとしている。 Sue Hughes | |
【7月9日】
足関節-上腕指数の測定値には心血管リスク予測の精度をフラミンガム・リスクスコア以上に改善する可能性があることが新規メタ解析から示唆されている。 この解析はGerry Fowkes博士(スコットランド、エジンバラ大学)を筆頭とするグループが実施したもので、『Journal of the American Medical Association』7月9日号に発表されている[1]。 「フラミンガム・リスクスコアとともにABI [足関節-上腕指数] も優れたリスクマーカーであることを示すエビデンスは徐々に蓄積されている。我々の論文はそうした考え方をさらに押し進めるであろう」とFowkes博士はheartwireに述べている。現在、医師はフラミンガム・リスクスコアと平行してABIスコアを使用できるが、両スコアを併せて組み入れた式を用いれば、より正確な結果が得られるであろうとFowkes博士は付け加える。「そうした式を作成するためには、大規模なデータセットが必要である。現在、我々はそうしたデータセットを得ており、今後12-18カ月以内には両スコアを組み入れたモデルを公式化し、その有効性を証明しようと考えている」とFowkes博士は話している。 従来のリスク因子およびスコアリングシステムのみに基づいた場合、心血管疾患の既往歴のない地域集団において心疾患および死亡の将来のリスクを正確に予測するのは困難であることが明らかになっていると著者らは同論文で説明している。例えば、フラミンガムリスク式を用いた27研究の最近のシステマティックレビューでは、予測値対観察値比(predicted-to-observed ratios)の範囲は、高リスク集団における0.43という予測を下回るものから低リスク集団における2.87という予測を上回るものにまで及んでいる。 メタボリック症候群、C反応性蛋白質(CRP)などの他のリスクマーカーの組み入れは部分的に予測改善に成功しており、冠動脈カルシウム、頸動脈内膜中膜複合体厚、ABI(上腕の収縮期血圧に対する足関節の収縮期血圧の比)などの無症候性アテローム性動脈硬化の指標も注目されてきたとFowkes博士らは記している。ABIは迅速かつ容易に測定できるものであり、脚の末梢動脈疾患の診断を確定し重症度を評価するため、血管医療で長年にわたり使用されているとFowkes博士らは付け加えている。 地域集団研究において、ABI低値は、死亡、心筋梗塞(MI)、脳卒中の発生率上昇と関連付けられてきたと同著者らは報告している。そして、同著者らは、ABIがフラミンガム・リスクスコアとは独立して心血管イベントおよび死亡のリスクに関する情報を提供するか、リスクの予測を改善できるかを明らかにする研究に着手した。こうした目的のため、同著者らは、一般集団の被験者を対象とし、ABIをベースラインで測定し、被験者を追跡調査して全死亡率および心血管死亡率を検出した一般集団コホート研究16件のメタ解析を実施した。これらの研究で対象とした被験者総数は、男性が24,955例、女性が23,339例であった。 その結果から、男女ともに、ABI低値(0.90以下)は心血管死亡10年リスクの上昇を大いに予測することが明らかになった。
ベースラインのABIによる10年心血管死亡率 (%) 群 | ABI低値 (≤ 0.90) | ABI正常値 (1.11 - 1.40) | 男性 | 18.7 | 4.4 | 女性 | 12.6 | 4.1 |
これらのリスクは、フラミンガム・リスクスコアについて補正した後も上昇したままであり、フラミンガム・リスクスコアの各カテゴリーを総合した率と比較したところ、ABI低値は、全死亡率、心血管死亡率、大きな冠動脈イベントの10年リスクにほぼ2倍の関連を示した。 フラミンガム・リスクスコアを用いた心血管リスクの層別化にABIを組み入れれば、男性の約19%、女性の約36%においてリスクカテゴリーの再分類および治療勧告の修正が生じるであろうとFowkes博士らは報告している。しかし、ABI低値の割合は年齢とともに大幅に上昇することが知られていることから、上記の割合は年齢によってかなり変動する可能性がある。男性におけるABIの結果の主効果は現在高リスクと考えられる人の一部にリスクの下方修正をもたらすことであるが、女性における主効果はフラミンガム・スコアによる低リスクの多くの人がより高いリスクレベルに変わることであろうとFowkes博士らは話している。 冠動脈カルシウムや頸動脈内膜中膜複合体厚の測定とは異なり、ABI測定はプライマリーケア医の診察室や地域の施設ではるかに容易に実施できると同著者らはさらに指摘している。その装置は安価で600ドルもしない手持ち式(handheld)ドップラー装置であり、手順は簡単で10-15分もかからず、相応の訓練を受けた看護師などの医療専門家が実施でき、足関節での自動的血圧測定など、検査の迅速化および簡易化の技術的進歩が研究されており、この検査の非侵襲性および不快感の小ささを考えれば、患者の受け入れ度は高いと同著者らは記している。 しかし、こうした全ての利点にもかかわらず、ほとんどの医師はABI低値が心血管リスクのマーカーであることを認識しておらず、同検査の実施法も知らないので、ABIは日常診療ではめったに使用されていないとFowkes博士らは述べている。したがって、診療現場でABIの使用を促進するには医師の教育が不可欠であろう。
出典 Ankle Brachial Index Collaboration. Ankle brachial index combined with Framingham risk score to predict cardiovascular events and mortality. A meta-analysis. JAMA. 2008;300:197-208. | | | |
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/7/16 高血圧治療により超高齢患者の認知症リスクを低下させる可能性 m3.comより転載
高血圧治療により超高齢患者の認知症リスクを低下させる可能性
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 | 提供:Medscape
| 超高齢者を対象とする高血圧臨床試験のサブスタディの結果、80歳以上の高齢者の血圧を下げると、認知症のリスクが低下する可能性があることが分かった。 Caroline Cassels | |
【7月10日】
超高齢者を対象とする高血圧臨床試験Hypertension in the Very Elderly Trialの認知機能評価 (HYVET-COG) サブスタディの結果、80歳以上の高齢者の血圧を下げると、認知症のリスクが低下する可能性があることが分かった。 HYVET-COG試験の成績を他のプラセボ対照試験の成績と合わせると、この患者集団の認知症リスクは高血圧治療により13%低下することになる。 「高血圧治療が超高齢者群の心血管系に良いことはすでに証明されているが、HYVET-COG試験の結果、それとは別の効果をもたらす可能性が出てきた」と責任医師のインペリアル・カレッジ(英ロンドン)Ruth Peters, PhDは発表で述べた。 同試験は『Lancet Neurology』のオンライン7月8日第1号で発表された。 決定的とは言えないエビデンス
観察的疫学研究は高血圧と認知症の発症リスク上昇の関連を示してみせた。しかし認知機能に対する高血圧治療の影響については対照試験の結果が一定でない、と研究著者らは記す。また、このような試験のメタ解析でも有益な作用を証明する決定的エビデンスは得られなかった、と指摘する。 高齢患者の高血圧治療のリスクとベネフィットを評価するためにデザインされたHYVETでは、認知機能の評価も行われた。あらかじめ計画していた第二次中間解析で全死亡率と脳卒中発症率の大幅な低下が確認されたため、メインの試験は早期に中止された。 HYVET-COG試験は3336例を対象とする二重盲検プラセボ対照試験であった。高血圧と診断された80歳以上の被験者 (収縮期圧160潤オ200 mm Hg、拡張期圧 < 110 mm Hg) に徐放性インダパミド1.5 mgを投与し、さらにペリンドプリル2潤オ4 mgまたはプラセボのいずれかを無作為に追加投与した。 目標血圧は150/80 mm Hgであった。参加者は試験開始前に認知症を発症していなかった。認知機能はミニメンタルステート検査 (MMSE) で開始前と年1回評価した。 統合成績で高血圧治療の効果を確認
MMSEスコアが24点以上低下または1年で3点以上低下した参加者を認知症の可能性がある症例とし、標準的診断基準と専門家の審査で評価した。 追跡評価 (平均2.2年) を1回以上受けた合計3336例が解析対象とされた。このうち、1687例は実薬投与群、1649名はプラセボ群であった。 治療群とプラセボ群における2年後の平均血圧低下量は、収縮期圧15 mm Hg、拡張期圧5.9 mm Hgであった。 認知症発症率は、プラセボ群が1000患者年当たり38であったのに対し、高血圧治療群は33であった。 この差は統計的に有意ではなかったが、これらのデータを高血圧治療に関する他のプラセボ対照試験のメタ解析で統合すると、統合リスク比は高血圧治療に有利になった、と研究者らは報告する。 「高齢患者の高血圧治療による認知症発症率の低下は統計に現れない。この否定的な結果は、試験が早期中止されたことによる追跡期間の短縮や、治療の作用(modes effect)によるものと考えられる。とはいえ、メタ解析に加えれば、HYVETの結果は高血圧治療により認知症の発症が低下することを裏付けている」と研究者らは結論する。 やはり無駄ではない
HYVET試験の結果、高血圧治療によって脳卒中と全死亡率が低下することが分かった。したがって、認知症リスクを低下させるかどうかにかかわらず、超高齢患者の高血圧治療は無駄ではない、と付随の論説記事でGoteburg大学(スウェーデン、Goteburg)のIngmar Skoog, MD, PhDは言う。 さらに、「高血圧治療は高齢者の脳機能に関して安全であるようだ。高血圧または認知症患者のほとんどは、現在の医療制度では特定されていない。しかし、認知機能の低下は患者のコンプライアンスに影響する可能性があるため、高齢の高血圧患者における認知機能障害の診断は重視する必要がある。」とSkoog博士は書く。
同試験はBritish Heart FoundationとInstitute de Recherches Internationales Servierの補助金提供を受けた。研究著者のうち4名はインペリアル・カレッジによる支援を受け、British Heart FoundationとServierから研究補助金を受給した。研究著者の1名は、2005年にServierの補助金受給をやめて以降、インペリアル・カレッジからコンサルタント料を受け取っている。試験とCTスキャンなどの検査のため研究者に支払われる代金は、インペリアル・カレッジにより2名の著者に支払われた。残りの著者らについては、金銭的利害関係はないと報告している。
Skoog博士は高齢者の認知機能予後試験 (Study on Cognition and Prognosis in the Elderly trial) の間、AstraZeneca社からコンサルタント料を受け取った。また、Shire、AstraZeneca、Janssen-Cilag、Pfizer、 Novartis、Eisai, Hoechst Marion Roussel各社の講師として登録されている。
Lancet Neurol. Published online July 8, 2008. | | | |
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/7/16 食事日記、行動測定が減量効果を高める m3.comより転載
食事日記、行動測定が減量効果を高める
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 | 提供:Medscape
| 4施設ランダム化臨床試験により、減量介入プログラムの一貫として食品日記をつけると減量に有効であることが示された。 Laurie Barclay | |
【7月8日】
減量介入プログラムの一貫として食事日記などの行動測定を継続して行うと、減量が改善されるという4施設ランダム化臨床試験の結果が、『American Journal of Preventive Medicine』の7月8日号オンライン版に発表され、2008年8月号印刷版に掲載される。 「短期および長期の減量の達成には食事と運動の組み合わせを強調することが重要である」と F. Hollis, PhD(Kaiser Permanente Northwest医療研究センター、オレゴン州ポートランド)ら減量維持臨床試験グループ(Weight Loss Maintenance Trial Research Group)が記している。「こうした健康行動を改変する行動戦略は、行動を監視・規制し、減量初期と長期維持への障壁に個人の活動を集中させることを強調しているので、減量介入の重要な一部をなす。」 減量維持臨床試験では、30カ月間の減量維持を行う異なる手法が比較された。今回の論文は第1相の6カ月間減量初期プログラムについて方法と結果を記述したものである。 被験者採用基準は25歳以上の過体重または肥満(肥満指数 [BMI]が25 - 45 kg/m2)で、高血圧・脂質異常症の少なくともひとつに対して薬物療法を行っている者である。試験への登録時と6カ月後に人体・集団・心理社会的データを採取した。エネルギー制限、中等度から強度の運動、「高血圧食事療法(Dietary Approaches to Stop Hypertension: DASH)」食を奨励する週1回のグループセッション全20回に被験者1685例を参加させた。減量予測因子の欠損データは、多重代入法(Multiple imputations)で置き換えた。 被験者集団は44%がアフリカ系アメリカ人、67%が女性、79%が肥満者(BMI ≥ 30 kg/m2)であった。薬物療法は、87%が血圧降下剤、38%が高脂血症用剤を内服していた。 被験者は平均して、全20回のグループセッションのうち72%に参加し、自己申告による1週あたりの中等度から強度の運動時間は117分であり、1週当たり3.7日分の食事日記をつけ、1日あたり野菜と果物を2.9サービング摂取した。第1相の期間での追跡率は92%であった。 人種、性別に基づく下位群のすべてで顕著に体重が低下し、減量幅は平均して?5.8 ± 4.4 kgであった。4 kg以上減った者が69%いた。大きな減量幅に対する有意な予測因子は、初期体重が高いこと、参加セッション数が多いこと、1週あたりの食事日記数が多いこと、1週あたりの中等度から強度の運動の申告時間数が多いことであった。 この試験の限界としては、対照が設けられていない観察研究であること、運動と食事の順守測定が自己申告によること、試験期間が比較的短いことが挙げられる。 「減量の変動の大部分が行動項目(食事記録や運動など)によるものであった、行動項目と減量との関連性は人種や性別の下位群ごとに違っていた」と著者らは記している。「WLM(減量維持)行動介入によって、高リスクのさまざまな患者群において臨床的に意義のある短期減量の達成に成功した。」
この試験は米国立心臓肺血液研究所の支援を受けている。著者らの開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。 | | | |
| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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2008/7/16 小児肥満の蔓延により、脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新勧告の必要性が高まっている m3.comより転載
小児肥満の蔓延により、脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新勧告の必要性が高まっている
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 | 提供:Medscape
| 米国小児科学会は、小児の脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新たな臨床報告書を公表 Michael O'Riordan | |
【7月7日】
米国小児科学会は、小児の脂質スクリーニングと心血管の健康に関する新たな臨床報告書を公表した[1]。この報告書は、小児期肥満の蔓延と、それに伴う2型糖尿病、高血圧症、心血管疾患のリスク増加を指摘し、新たな緊急性を帯びている、と著者らは述べている。 共同著者であるDr Stephen Daniels(コロラド大学医学部、デンバー)およびDr Frank Greer(ウィスコンシン大学医学部、マディソン)は、栄養委員会(Committee on Nutrition)とともに、本報告書は「米国人向け食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans)の順守と運動増進による心血管疾患予防の必要性をあらためて強調するとともに、小児の脂質異常症の治療について、薬物療法と治療適応のレビューも行っている」と述べている。 この新しい報告書は『Pediatrics』2008年7月1日号に掲載され、1998年の方針声明「小児期のコレステロール(Cholesterol in Childhood)」に取って代わるものである。新たに得られたデータは、食事中の飽和脂肪・トランス脂肪・コレステロールの過剰摂取による悪影響や、炭水化物・肥満の蔓延・メタボリックシンドローム/インスリン抵抗性症候群の影響、身体活動レベルの低下やフィットネスの減少といったものによる成人発症型心血管疾患のリスクに及ぼす影響について、特に重点を置いている、と著者らは記している。 「また、現在では、脂質異常症の治療に使用される薬物の安全性と有効性について、多くのデータが得られている。これらのデータの大半は、前回の声明の時点では、入手できなかったものである」とDaniels博士らは記している。 勧告
新しい報告書は、2歳を超えるすべての小児に対し、米国人向け食事ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans、米国保健社会福祉省と農務省が公表)に準拠した食事を推奨している。また、心血管疾患のリスクが高いか、LDLコレステロール値が高い小児または青年には、栄養カウンセリングに基づく食生活の改善および他の生活習慣の改善が推奨されている。トリグリセリド値が高いか、HDLコレステロール値が低い過体重または肥満の小児患者の場合、体重管理が治療の主体であり、治療には栄養カウンセリングによる食生活の改善と運動増進が含まれる。 また、最新の報告書は、脂質異常症または若年性心血管疾患の家族歴のある小児および青年をスクリーニングするよう勧告している、と執筆委員会(writing committee)は述べている。家族歴が不明であり、過体重・肥満・高血圧症・喫煙歴・糖尿病といった他の心血管リスク因子を伴う小児患者では、空腹時脂質検査値によるスクリーニングを行うよう勧告している。スクリーニングは2歳以上かつ10歳以下で実施する必要がある。 10歳以上の小児および青年の薬物療法に関するLDLコレステール濃度の勧告値 患者特性
| 勧告されるカットオフ値 | 心血管疾患の他のリスク因子がない | 食事療法にもかかわらずLDLコレステロール値が持続的に190mg/dLを超える | 肥満、高血圧症、喫煙、若年性心血管疾患の家族歴など、他のリスク因子がある | 食事療法にもかかわらずLDLコレステロール値が持続的に160mg/dLを超える | 糖尿病の小児 | LDLコレステロール値が130mg/dL以上 |
リスク因子がない患者では、LDLコレステロール値が持続的に190mg/dLを超える場合、薬物療法を使用すべきである。他のリスク因子がある患者では、治療のカットオフ値は160mg/dLに低下する。初期の目標はLDLコレステロールを160mg/dL未満に下げることであるが、130mg/dLまたは時には110mg/dLという低いLDLコレステロール目標値も、「心血管疾患の強い家族歴があり、特に他のリスク因子(肥満、糖尿病、メタボリックシンドローム、他の高リスクの状況など)を伴う場合は妥当であると考えられる」と執筆委員会(writing committee)は示唆している。
米国小児科学会が作成するすべての臨床報告書は、事前に再確認・改訂・撤回されない限り、公表後5年で自動的に失効する。本報告書に言及されている指針は、唯一の治療手順を示しているわけではなく、標準治療法としての機能を果たすものではない。各患者の状況を考慮した上で、場合によって変更を加えることが望ましいと考えられる。 Source - Daniels SR, Greer FR, and the Committee on Nutrition. Lipid screening and cardiovascular health. Pediatrics. 2008;122:198-208.
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| | | Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape |
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