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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/7/18 予防接種で子ども守ろう YOMIURI ONLINEより転載

予防接種で子ども守ろう
 
 
2008年7月18日  読売新聞)
 
小児科医ら団体結成
 
 予防接種の重要性を訴える小児科医らによる会「VPDを知って、子どもを守ろう。」(代表・薗部(そのべ)友良日本赤十字社医療センター小児保健科部長)がこのほど結成された。
 VPDとは、「ワクチンで防げる病気」の英語の頭文字を取ったもの。予防接種で感染を防ぐ可能性がある病気について、親に直接働きかけ、知識を深めてもらうのが狙い。
 第1弾として、はしか、風疹(ふうしん)、おたふくかぜなどワクチンで防げる病気の解説や、ワクチンの効果と安全性、世界のワクチン事情などをわかりやすく解説するホームページ(http://www.know-vpd.jp/)を開設した。今後は、親の集まりなどの要請に応じて、講演会に小児科医を派遣することを検討中だという。問いあわせは同会(電子メールinfo@know-vpd.jp)へ。
 

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2008/7/18 掃除機の排気にご注意…微粒子でアレルギーのおそれ YOMIURI ONLINEより転載

掃除機の排気にご注意…微粒子でアレルギーのおそれ
 
 
2008年7月18日  読売新聞)
 
 東京都が行った家庭用電気掃除機の商品テストで、機種によって0・3マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ・メートル)以上の微粒子が、1リットルの排気中に約120万個含まれていることが分かった。健康被害を引き起こす可能性があり、都生活安全課は、部屋の十分な換気を呼びかけている。
 同課は、国内6メーカーの6機種と海外2メーカーの2機種(約1万3000円〜約8万4000円)のテストを実施。日本工業規格(JIS)では、家庭用電気掃除機に関し、排気中の5マイクロ・メートル以上の粒子を測定することを規定している。ところが、アレルギーを引き起こす物質の粒子はさらに小さく、韓国では今年1月から0・3マイクロ・メートル以上の粒子を測定するようになった。
 そこで同課では、テスト用のちりを掃除機に吸引させ、排気1リットル中に、0・3マイクロ・メートル以上の微粒子がどれだけ含まれているかを調べた。
 「微粒子を捕集可能」と表示してある3機種では、165〜約10万個を測定。一方、そうした表示のない5機種は約12万〜約120万個の粒子を排出しており、機種により最大約7000倍の差があった。掃除機から排出される微粒子が、建築物中の粉じんの量に関する国内基準の5000倍を超す機種もあった。微粒子は、呼吸時に気管を通り抜けて気管支や肺に達し、様々な健康への影響が懸念される。
 また、微粒子を多く排出する掃除機を使った場合、換気をしても、排気された微粒子が室内を30〜60分程度浮遊していることもわかった。同課では「掃除機の使用後も窓を開けておくなど、換気を徹底してほしい」と話している。
 今回のテスト結果を受け、都は、日本電機工業会に対して掃除機の排気中の微粒子を減らすよう要望。また、経済産業省に対しても、微粒子の排気に関する規格を現状より厳しくするよう求めた。

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2008/7/18 ストレッチ (3)「痛い」けど「気持ちいい」程度に YOMIURI ONLINEより転載

ストレッチ
 
 
(3)「痛い」けど「気持ちいい」程度に
 
2008年7月18日  読売新聞)
 
 
 ストレッチは、やり方を少し工夫するだけで効果が高まる。NPO法人日本ストレッチング協会(埼玉県戸田市)理事の杉浦晋さんは、「安らかな気持ちで、“痛気持(いたきも)ちいい”と感じる程度に伸ばすのがコツ」とアドバイスする。
 日常生活の中で行うには、静的ストレッチが適している。反動をつけずに、筋肉を伸ばした状態で20〜60秒保つ。気持ちをリラックスさせるため、呼吸は止めない。苦痛を感じるほど無理に伸ばすのは厳禁だ。最初は筋肉が硬い人も、続けるうちに必ず柔らかくなっていく。
 杉浦さんは、「漫然と伸ばすのでなく、ストレッチする部分を意識して確実に伸ばすことも大切」とも言う。例えば、太ももの裏の部分は、大腿(だいたい)二頭筋、半腱(けん)様筋、半膜様筋の三つの筋肉で構成されているが、異なる3種類の方法で、それぞれの筋肉に意識を向けながら伸ばす。
 ストレッチを行う時間帯にも気を配りたい。体が温まっている風呂上がりや10分程度の散歩、軽いジョギングの後が最適だ。体調が悪い時や酔っている時、食事の直後は控える。
 スポーツのウオーミングアップには、まず、静的ストレッチを行い、その後、ラジオ体操のように反動をつけて筋肉を伸ばす動的ストレッチも行うとよい。動的ストレッチも、反動をつけすぎないよう注意が必要だ。また、スポーツが終わった後、何もしない人が多いが、静的ストレッチを少し入念に行うと、翌日に疲れが残りにくくなる。
 杉浦さんは、「私たちは常に筋肉を使って生きているが、筋肉の“メンテナンス”に気を配る人は少ない」と指摘する。健康で暮らすためにも、正しいストレッチで筋肉をいたわってあげたいものだ。
 

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2008/7/18 αリノレン酸が非致死性MIのリスクを減らす m3.comより転載

αリノレン酸が非致死性MIのリスクを減らす

 

提供:Medscape

    ある研究ではαリノレン酸には心血管疾患に対する防御効果があり、別の研究ではリノレン酸に高血圧を予防する効果があった
    Michael O'Riordan
    Medscape Medical News


    【7月11日】

     αリノレン酸(ALA)に富む植物油を含む食品を摂取すると、非致死性の心筋梗塞(MI)のリスクが有意に減少することが最新研究で示された[1]。著者らは、ALAの防御効果は摂取量が少ないものでも明らかに現われることから、脂肪酸の消費量が限られている開発途上国にもっとも大きなベネフィットがある可能性を示唆している。
     「ベネフィットの可能性は、基本摂取量が少ない場合に大きくなる」と筆頭著者であるDr Hannia Campos(ハーバード大学医学部、マサチューセッツ州ボストン)が述べている。「ほとんど魚を食べない国の一部は調理にコーン油やヒマワリ油を使うためにω-3脂肪酸の供給がほとんどない地域であり、そうした国ではALAを含む植物油を摂取することで心疾患に大きな影響を及ぼせる可能性がある。」
     発表されたこの研究に関連する解説記事において[2]、Dr William Harris(サウスダコタ大学、スーフォールズ)が、今回のデータは示唆に富み、魚を食べないまたは食べられない人にとっては良いニュースになるだろうが、まだ研究が必要であると述べている。「ALAがEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)と同じくらいに力があるのなら、海にいる魚の数は限られているのに対し、ALA生産能力は基本的に限界がないので、このニュースは喜ばしい。」
     この研究結果と解説記事は、『Circulation』2008年7月8日号オンライン版に掲載されている。
     
    基本摂取量が少ないとベネフィットが大きくなる

     中鎖n-3多価不飽和脂肪酸であるALAは、魚油に含まれるEPAやDHAといったn-3属の有名な長鎖脂肪酸に比べて影が薄い。しかしALAの摂取量は、ダイズ油、キャノーラ油、亜麻仁油といった植物油の消費を主に通じてこの数十年間で増加しつつある。Campos博士がheartwireに語ったところによると、少ないALA摂取が冠動脈疾患や突然心臓死のリスクに関連していることを示す研究がいくつかあり、またALA消費量とMIリスクとの間には負の関連があることを示す研究もある。
     今回の研究は、貯蔵脂肪酸の分析のための脂肪組織サンプルを提供し妥当な食品摂取質問表を記入したMI生存患者1819例と、それにマッチングさせて、同様のサンプル供出を行った対照者1817例とを対象にした。脂肪組織に含まれるALAの範囲は、最小十分位数が0.36%、最大十分位数が1.04%であった。それぞれのALA摂取量の中央値は、1.11 g/日から2.35 g/日の範囲であった。
     喫煙、身体運動、糖尿病履歴、高血圧、脂肪摂取量、ウェストヒップ比、その他を含めた多変量解析モデルによれば、脂肪組織内のALA量および食品からのALA摂取量と非致死性MIのリスクとの間には負の相関が見られた。

    脂肪組織、ALA摂取量、MIリスクの十分位数

    十分位
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    7
    8
    9
    10
    ALA摂取量(g/日)
    1.11
    1.25
    1.38
    1.38
    1.52
    1.62
    1.79
    1.83
    2.08
    2.35
    脂肪組織内のALA(%)中央値
    0.36
    0.45
    0.5
    0.55
    0.6
    0.64
    0.7
    0.77
    0.88
    1.04
    MI相対リスク(95%CI)
    -
    0.94 (0.66 - 1.34)
    0.85 (0.59 - 1.24)
    0.59 (0.40 - 0.87)
    0.52 (0.34 - 0.78)
    0.51 (0.34 - 0.79)
    0.43 (0.30 - 0.67)
    0.45 (0.28 - 0.71)
    0.37 (0.23 - 0.59)
    0.41 (0.25 - 0.67)

     「ALAと心筋梗塞との間の関係性は非線形だった」とCampos博士は言う。「用量効果が見られたものの、脂肪組織内およそ0.7%まで、摂取量にしておよそ1.8 g/日まででしか見られなかった。摂取量がそれより多くなっても、防御効果の増大は見られなかった。そういうわけで、摂取量がすでにこの範囲に達している集団を対象にして試験を実施しても、効果はおそらく見られないだろうと我々は考えている。」
     Campos博士が言うには、ほんのわずかのALA摂取でもベネフィットが得られると考えられ、亜麻仁油ならティースプーン半分、ダイズ油ならティースプーン1杯か2杯の少量で、ALA摂取量を1.8 g/日に増やすのに十分である。もっと一般的には、キャノーラ油またはダイズ油を使ったサラダドレッシングでも、摂取量を心臓保護作用のレベルに十分増やすことができる。
     
    作用のメカニズム

     根底にあるメカニズムについては、ALAがEPAに変換することで防御効果が得られるとする説も言われているが、今回の研究データによれば、ALAは脂肪組織と赤血球のEPAとはほとんど相関していないので、この説は支持されないとCampos博士は言う。ALAは低比重リポ蛋白(LDL)コレステロールとトリグリセリドの値を下げるということを支持するデータがあるが、現時点ではデータがまだ不十分とは言え、ALAは炎症マーカーの発現を抑えると考えられている。
     三浦克之博士(滋賀医科大学、大津市)を始めとする日本人研究者が『Hypertension』2008年7月7日号オンライン版に発表したまったく別の研究では、食事によるリノレン酸と収縮期・拡張期血圧との間に独立した負の相関が見られた[3]。リノレン酸消費量がもっとも多い群(この研究では9 g/日と高い)での収縮期・拡張期血圧に対する効果として、それぞれおよそ1.4 mmHgおよび0.9 mmHgの低下が観察されている。
     Harris博士はCampos博士の論文の解説記事において、Campos博士らの知見はその他の研究の知見とは食い違っていると述べている。特に6本の研究の最近行われたメタアナリシスによれば、冠動脈心疾患患者と対照群との間に、脂肪組織内リノレン酸に有意差がなかった。リノレン酸の冠動脈心疾患リスクへの真の効果を見つけ出すもっともよい方法がα-ω研究である。この研究は4800例の患者を対象にしてランダム化し、EPAとDHAを併せて400 mg、リノレン酸2 g、その両方、またはいずれもなしの群に割り付けている。主要エンドポイントは心臓死であり、2009年に結果が出る予定である。

     Campos博士らの研究は、米国衛生研究所の支援を受けている。著者らの開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。
     三浦博士らの研究は、米国国立心臓肺血液研究所、米国衛生研究所、米国衛生研究所食品サプリメント局(メリーランド州、ベセスダ)、シカゴ医療研究財団、中国・日本(文部科学省科学研究費補助金)・英国の国家機関の支援を受けている。著者らの開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。

    出典
    1. Campos H, Baylin A, Willett WC. Alpha-linolenic acid and risk of nonfatal acute myocardial infarction. Circulation. 2008;DOI:10.1161/CIRCULATIONAHA.107.762419. Available at: http://circ.ahajournals.org.
    2. Harris WS. Cardiovascular risk and alpha-linolenic acid. Circulation. 2008;DOI: 10.1161/CIRCULATIONAHA.108.791467. Available at: http://circ.ahajournals.org.
    3. Miura K, Stamler J, Nakagawa H, et al. Relationship of dietary linoleic acid to blood pressure. Hypertension. 2008;52:DOI:10.1161/HYPERTENSIONAHA.108.112383. Available at: http://hyper.ahajournals.org.

    Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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    2008/7/18 大量飲酒は男女とも脳卒中死亡を増やし、女性ではCHD死亡を4倍にする m3.comより転載

    大量飲酒は男女とも脳卒中死亡を増やし、女性ではCHD死亡を4倍にする

     

    提供:Medscape

      大量飲酒で男性の脳卒中死亡が増加し、女性の冠動脈性心疾患死亡が4倍になることが日本の研究で示された
      Lisa Nainggolan
      Medscape Medical News


      【7月15日】

       日本の大規模プロスペクティブ(前向き)コホート研究で、大量飲酒は男性では脳卒中死亡が増加するが冠動脈性心疾患死亡は増加しないことが分かった[1]。それに対して女性の大量飲酒は冠動脈性心疾患死亡のリスクが大きく4倍になり、脳卒中死亡も2倍なる。池原賢代博士(大阪大学)らがこの知見を『Stroke』2008年7月10日号オンライン版に発表した。
       少量から中等量のアルコール摂取では、反対に男女とも冠動脈性心疾患死亡が減少した。
       「この論文は、アジア人男女を対象にしてアルコール摂取と全脳卒中、脳卒中亜型、冠動脈性心疾患、全心血管疾患との関係を調べた初めてのものである」と池原博士はheartwireに語った。この論文では、アルコール摂取量に応じて冠動脈性心疾患と脳卒中のリスクへの効果が、男女で大きく異なることも示されている。
       
      男性では大量飲酒で脳卒中死亡が50%増える

       池原博士らは、日本の大規模コホート研究(JACC研究)から選択した男性34,776例、女性48,906例(40歳から79歳)のデータを分析して、アルコール摂取と脳卒中および心疾患のリスクとの関係を調べた。被験者は、この研究への参加以前に癌、脳卒中、心疾患を起こしたことがない者であり、生活習慣と医療歴に関する質問表に答え、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワインの飲酒に関する情報を提供した。
       年齢など複数のリスク因子について調整してからアルコール摂取のリスクとベネフィットの評価を行った。14.2年間の追跡において、脳卒中を起こした被験者は1,628例、心疾患を起こした被験者は736例いた。
       調査時での報告が大量飲酒(1日のアルコール摂取量が46 g以上、標準的なアルコール飲料4杯以上に相当)であった男性は、脳卒中による死亡のリスクがおよそ50%増大しており、非飲酒者に対する全脳卒中のハザード比は、1日あたりのエタノール摂取量が46.0潤オ68.9 gの群と69.0 g以上の群を併せると、1.48であった。しかしこの群では、冠動脈性心疾患による死亡のリスクは減少した(ハザード比[HR]は0.81)。
       
      アルコール摂取量ごとの全脳卒中、CHD、全心血管疾患患者のHRと死亡率、男性について
       
      非飲酒者
      過去の飲酒者
      エタノール摂取量g/日
      エタノール摂取量g/日
      エタノール摂取量g/日
      エタノール摂取量g/日
       
       
      0.1 - 22.9
      23.0 - 45.9
      46.0 - 68.9
      > 69.0
      人年
      96,423
      25,919
      78,478
      101,256
      90,000
      41,588
      多変量で調整後のHR
      全脳卒中
      1.00
      1.90
      0.95
      0.96
      1.39
      1.71
      出血性脳卒中
      1.00
      1.79
      1.16
      1.02
      1.47
      2.16
      虚血性脳卒中
      1.00
      2.11
      0.81
      0.94
      1.34
      1.39
      CHD
      1.00
      1.35
      0.96
      0.82
      0.76
      0.95
      全CVD
      1.00
      1.66
      0.90
      0.87
      1.07
      1.28
       
      女性の大量飲酒は脳卒中を2倍にCHD死亡を4倍にする

       これとはまったく対照的に、大量飲酒する女性は、冠動脈性心疾患死亡のリスクが非飲酒者の女性に比べて4倍にもなった(HRは4.10)。大量飲酒女性では脳卒中死亡もほぼ2倍に増えた。
       
      アルコール摂取量ごとの全脳卒中、CHD、全心血管疾患患者のHRと死亡率、女性について
       
      非飲酒者
      過去の飲酒者
      エタノール摂取量g/日
      エタノール摂取量g/日
      エタノール摂取量g/日
       
       
      0.1 - 22.9
      23.0 - 45.9
      ≥ 46.0
      人年
      529,265
      10,712
      74,702
      12,872
      4082
      多変量で調整後のHR
      全脳卒中
      1.00
      0.87
      0.87
      0.59
      1.92
      出血性脳卒中
      1.00
      0.95
      0.84
      0.52
      1.61
      虚血性脳卒中
      1.00
      0.87
      0.78
      0.36
      2.43
      CHD
      1.00
      0.85
      0.83
      1.45
      4.10
      全CVD
      1.00
      0.82
      0.74
      0.81
      1.73

       ただし、少量から中等量の飲酒(1日のアルコール摂取量が23 g未満[1日におよそ2杯に相当]と23 gから45 gの場合)は男性女性とも心血管疾患による死亡が非飲酒者よりも減少した。
       「出血性脳卒中のリスクが増大することを我々は予想していた」と共著者である磯博康博士(大阪大学)が米国心臓協会(AHA)の声明の中で述べている。「しかし、アルコールは血液の凝固能を抑制するので、虚血性脳卒中と冠動脈性心疾患が増加することは予想していなかった。」
       この研究以前のエビデンスでは少量から中等量のアルコール摂取によって女性の心血管疾患のリスクが低くなるという関係が示されており、これは今回の池原博士らの論文でも示されている。
      「女性のリスクは、少量のアルコール摂取で若干減少したが、大量アルコール摂取では大きく増大した。」と磯博士は言う
       
      アジア人女性の飲酒パターンに関する初めてきちんとした調査

       大量のアルコールは、男性ではベネフィットになりうるが女性ではまったくベネフィットにならない。
       「西洋人女性を対象にして、中等量から大量のアルコール摂取と脳卒中および冠動脈疾患との間に関係があることを報告した研究がいくつかあるが、アジア諸国の女性に関する同様のエビデンスはほとんど無かった。それはおそらく、飲酒率と冠動脈疾患が少ないためである」と池原博士はheartwireに語った。日本の研究によれば、なんらかの飲酒をしている女性は15%しかおらず、米国女性でアルコールを飲んでいると申告した者が2005年には45.9%いたのに比べて、はるかに少ない。
       「今回の研究の限界のひとつとして、日本文化では女性は年齢が上がるにつれ飲酒に対する世間からの抵抗がある」と磯博士は言う。「アルコール曝露量それ自体の他に、リスク増大を説明するのに役立つ仕事の種類や生活習慣が、こうした文化の中では飲酒をする女性ごとにばらばらであると考えられる。」
       磯博士は、もっと研究を重ねればアルコールが心血管系リスクにどのように影響するのかをはっきりさせるのに役立つだろうとしながら、「大量のアルコールは、男性ではベネフィットになりうるが女性ではまったくベネフィットにならない」と語った。

       JACC研究は文部科学省の科学研究助成金を受けている。著者らの開示情報に、関連する金銭的利害関係はない。

      出典
      Ikehara S, Hiroyasu I, Toyoshima H et al. Alcohol consumption and mortality from stroke and coronary heart disease among Japanese men and women. The Japan Collaborative Cohort Study. Stroke. 2008;DOI:10.1161/strokeaha.108.520288. Available at: http://stroke.ahajournals.org.

      Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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      2008/7/18 4人に1人が「肥満」 米成人、さらに悪化 m3.comより転載

      4人に1人が「肥満」 米成人、さらに悪化
       

      記事:共同通信社
      提供:共同通信社

      【2008年7月18日】

       【ワシントン17日共同】米疾病対策センター(CDC)は17日、昨年実施した調査で、米国の成人の4人に1人にあたる25・6%が「肥満」と判明したと発表した。2005年の前回調査では23・9%で、米国人の肥満傾向がより進んでいることが証明された。
       調査は、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を「肥満」と定義。地域別では南部が27%と最も高く、アラバマ、ミシシッピ、テネシー各州では30%超。一方、最も肥満率が低かった地域は西部の22・1%で、州別で最も低かったのはコロラド州の18・7%だった。
       調査は全米35万人以上を対象に、電話での聞き取りで実施された。

      Comment(0) | Trackback(0)メタボリックシンドローム関連 ― 最新情報 ―

      2008/7/18 せっかちは心臓病少ない? 男性、欧米と逆の結果 m3,comより転載

      せっかちは心臓病少ない? 男性、欧米と逆の結果
       

      記事:共同通信社
      提供:共同通信社

      【2008年7月18日】

       「せっかち」「怒りっぽい」などの特性がある男性は、比較的のんびりした人より、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患になりにくい可能性がある-との疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎(つがね・しょういちろう)国立がんセンター予防研究部長)が18日、発表した。
       欧米の研究では逆に、せっかちな方が日常のストレスが大きく、心疾患のリスクが高いとされている。今回の調査でも女性は、欧米と同様の傾向がみられた。
       研究班の磯博康(いそ・ひろやす)大阪大教授(公衆衛生学)は「日本では、せっかちな男性の方がストレスを意外にうまく発散し、のんびり型の男性が内にストレスをため込む傾向があるのかも」と話している。
       調査は1990年以降、岩手など8県の40-69歳の男女約8万6000人を、平均で約11年半追跡。この間に約670人が心疾患を発症した。またアンケートでせっかちさや怒りっぽさ、競争心の強さなどを尋ねて結果を数値化。数値の高さで4つのグループに分け、心疾患との関連を分析した。
       すると、数値が最も低く「のんびり」傾向が強い男性は、数値が最も高い「せっかち」男性に比べ心疾患を発症するリスクが1.3倍高かった。
       欧米で逆の結果が出たのは、せっかち派がストレスを受けやすく、喫煙や大量飲酒など不健康な生活をしがちなためと考えられているが、こうした生活上の特徴は、男女とも欧米の結果と一致していた。

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      2008/7/18 桑の葉成分:血糖値を抑制、人体で初めて証明 農研センター/福島 m3.comより転載

      桑の葉成分:血糖値を抑制、人体で初めて証明 農研センター/福島


      記事:毎日新聞社
      提供:毎日新聞社

      【2008年7月18日】

      桑の葉成分:血糖値を抑制 農研センター福島研究拠点、人体で初めて証明 /福島

       独立行政法人・東北農業研究センター福島研究拠点(福島市荒井)は、桑の葉に含まれる成分が血糖値上昇を抑制する効果があるという人体で初の研究結果を発表した。糖尿病予防などの効能の解明につながるものと期待されている。
       寒冷地バイオマス研究チームの木村俊之・主任研究員(41)を中心に03年から、東北大大学院や日本医科大などと連携し研究を進めてきた。園芸作物では桑の葉にしか含まれていない「1-デオキシノジリマイシン」(DNJ)がブドウ糖の構造に似ており、糖の消化酵素の働きを抑え、血糖値上昇の抑制につながるという。これまでマウス実験が進められてきたが、人体では実証されていなかった。
       今回、通常の桑の葉の10倍の濃度のDNJを含むカプセルを作り、健常者24人と、血糖値が高い「糖尿病境界者」12人に投与した。糖や米飯の摂取後に血糖値を比較した結果、カプセル0・8グラムで健常者で血液10CC当たり平均約25ミリグラム、境界者で同約30ミリグラムの血糖値減少が確認された。カプセル0・8グラムは乾燥した桑の葉2-3枚(約10グラム)に相当するという。
       木村研究員は「今後は長期間食べても副作用がないことなど安全性を実証し、糖尿病の予防効果があることを証明したい」と話している。【松本惇】

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      2008/7/18 日本高血圧学会 高血圧治療GL2009案公表へ メタボリックシンドロームの章を新設 m3.comより転載

      日本高血圧学会 高血圧治療GL2009案公表へ メタボリックシンドロームの章を新設


      記事:Japan Medicine
      提供:じほう

      【2008年7月18日】
       日本高血圧学会は15日、「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)」案を、学会HP上で、学会員に向けて公表した。5年ぶりとなる改訂では、日本人を対象にした大規模臨床試験から得たエビデンスを踏まえ、主要降圧薬の選択や、併用療法を行う際の薬剤の組み合わせなどが焦点となっている。メタボリックシンドロームも別建ての項目を設けた。今後は、学会員からパブリックコメントを求めることにしており、10月に札幌市で開かれる第31回日本高血圧学会総会でGLの修正版を提示し、来年1月には改訂版を発刊する予定だ。

      脳、心、腎など病態ごとに薬剤の推奨明記

       今回の改訂は、2006年に福岡市で開催された国際高血圧学会(ISH)で発表された日本人対象の大規模臨床試験「CASE-J」「JIKEI-HEART」「JATOS」などの結果(エビデンス)をどのようにGLに反映させるかが注目されている。
        GLでは、脳血管障害、心不全、腎不全、糖尿病/メタボリックシンドローム、高齢者など、病態ごとに薬剤の推奨を明記。CASE-J、JIKEI-HEARTなどの結果を踏まえ、糖尿病やメタボリックシンドロームの人にはACE阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を推奨した。

      高齢者は140/90mmHgを最終目標に厳格な降圧求める

       焦点となっていた高齢者の降圧目標については、収縮期血圧をどこまで下げれば良いか探った「JATOS」試験の結果を踏まえて検討された。
        JATOS試験は、65-85歳の高血圧患者を対象に、収縮期血圧を<1>140mmHg未満まで厳格に降圧した群<2>140-160mmHgに緩徐に降圧した群-の2群に分け、治療効果を比較したもの。
        主要評価項目の脳・心・腎のイベント発症数については、両群間で有意差はみられなかった。GLでは、この結果を踏まえ、高齢者であっても降圧することが重要とし、暫定目標を規定せずに、140/90mmHgを最終目標とした厳格な降圧を求めた。ただし、緩徐に降圧することの必要性も示している。

      特定健診・保健指導の円滑な実施を後押し/5薬剤を主要降圧薬に位置付け

       今年4月に、特定健診・保健指導がスタートしたことから、軽症高血圧に対する治療方針も明記した。
        GLではメタボリックシンドロームの章を新設。特定健診・保健指導の円滑な実施を後押しするために、軽症高血圧の層別化や家庭血圧などの利用法などについて解説した。
        日本高血圧学会は、厚労省が特定健診・保健指導の実施に向けて定めた標準的な特定健診・保健指導プログラム(確定版)を補完する目的で「特定健診・特定保健指導実施に対する日本高血圧学会よりの提言」をまとめている。
        提言では、高血圧の診断基準は140/90mmHg以上だが、「140-159/90-99mmHgの軽症高血圧で、糖尿病や腎障害の合併症がない場合には、直ちに薬物療法を勧めているわけではない」と記載。糖尿病や高脂血症など心血管疾患危険因子によるリスクを勘案し、受診勧奨するか判定することを求めている。
        主要降圧薬(第1選択薬)については、現在のGL(JSH2004)では、<1>Ca拮抗薬<2>ARB<3>ACE阻害薬<4>利尿薬<5>β遮断薬<6>α遮断薬-の6種類が規定されていた。
        しかし、α遮断薬をめぐるエビデンスがないことから、今回の改訂ではα遮断薬を除く5つの薬剤を主要降圧薬に位置付けた。
        また、併用療法の組み合わせについては、エビデンスから推奨の度合いを明記したのも特徴となっている。

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      月別

      わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
      ドクターからのメッセージ
      患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
      近畿京都府京都市
      ひろしまクリニック 院長
      廣島 芳城 先生
      ひろしまクリニックについてはこちら
       腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
      上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
       高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
       腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
      最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
       腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
      腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
       いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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      ドクターからのメッセージ
      放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
      近畿京都市東山区
      京都第一赤十字病院整形外科 副部長
      大澤 透 先生
      京都第一赤十字病院についてはこちら
       立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
      生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
       年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
       症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
       手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
       現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
       元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



      ドクターからのメッセージ
      腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
      近畿京都府京都市
      京都市立病院 整形外科
      田中 真砂史(たなか まさし) 先生
      自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
      最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
      しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
      私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
      腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
      腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
      腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
      腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
      薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
      治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


      腰痛 ― 予防体操 ―
      (10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
      2007年9月7日 読売新聞)

       今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
       〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
       〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
       〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
       〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
       〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
       〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
       〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
       〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
       この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)