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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/7/25 血管治療法探る…国際脈管学会に250人 YOMIURI ONLINEより転載

血管治療法探る…国際脈管学会に250人
 
 
2008年7月25日  読売新聞)
 
 第50回国際脈管学会がこのほど、東京・港区の東京慈恵医大で開かれ、米国やイタリア、カナダなど23か国から約250人の血管の専門家が参加した。
 胸部や腹部の大動脈りゅう、(けい)動脈狭さく症、足の閉塞(へいそく)性動脈硬化症など、老化に伴う動脈硬化に関係する血管の病気が対象だ。患者が多い欧米で先進的に研究が進み、現在は、従来からの胸や腹を開く手術にかわり、ポリエステル製の人工血管に金属の網を折り込んだステントグラフトを利用した治療が広がっている。患者の体への負担が少なく、入院も3〜4日で済む。
 日本では、食生活の欧米化や高齢化を背景に近年、患者が増えているが、血管の専門家は多くはないのが実情だ。学会長を務めた同大・血管外科教授の大木隆生さんは、「人は血管とともに老いる。最新の治療法を普及させたい」と話す。
 学会では、同大の医師が、今月から保険適用になった胸部大動脈りゅうのステントグラフト治療について、過去2年間に行った60件の結果を報告。術後に心筋梗塞(こうそく)で1人死亡した(死亡率1・7%)が、アメリカの開胸手術の死亡率6%よりも低く、安全なことを明らかにした。
 一方、米国の医師らは、ペースメーカーに似た装置を首に埋め込み、電気信号を送ることで高血圧を改善した例や、高脂血症の治療薬の一部が血管の老化を予防する効果があることなどを発表した。
 

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2008/7/25 最新医療 カプセル内視鏡 YOMIURI ONLINEより転載

最新医療
 
 
カプセル内視鏡
 
2008年7月25日  読売新聞)
 
飲んで小腸の異常発見
 
 栃木県に住む男性(77)は昨年2月から、原因不明の貧血に悩まされていた。胃カメラや大腸内視鏡を使った検査では全く異常が見つからず、貧血を改善する薬で体調を保っていた。今年4月、独協医大で「カプセル内視鏡」を使った、小腸の検査を受けたところ、出血が見つかった。別の内視鏡を使って出血を止め、ゴルフの練習を再開できるまで体調が回復した。(科学部 増田弘治)



 全長約6メートルと長くてぐるぐると曲がりくねった小腸は、口からも肛門からも遠く、検査が難しい。従来はバリウムを飲むエックス線撮影が一般的だったが、出血部位を見つけられない欠点があった。最近は「ダブルバルーン内視鏡」という特殊な形の内視鏡を使った検査法もあるが、苦痛を伴うことが多く、1回の検査では小腸全体が見られない。
 このように異常を正確に探れない小腸は「暗黒大陸」と呼ばれ、独協医大医療情報センター教授の中村哲也さんは「小腸の病気は、ほとんど解明されてこなかった」と話す。
 カプセル内視鏡は、ビタミン剤や鼻炎用カプセルの約2倍の大きさで、超小型カメラやストロボの役割を担う発光ダイオードを搭載している。薬と同じように飲めば、食べ物が胃腸に送られるのと同じ働きで体内を移動する。のみ込むのに、コップ1杯未満の水で十分という。
 1秒間に2枚ずつ撮影し、自然に体外に排出されるまでの約8時間で、計5〜6万枚の画像を撮影する。画像は撮影の度、微弱な電波で体外に送信される。患者は、この電波を受信する平たいアンテナ8枚を腹部にはり付け、画像データを蓄積する記憶装置と電池を腰にベルトで取りつける。
 前夜から絶食するが、検査中は、病院を出て仕事や食事も可能で、ほとんど苦痛がなく、負担が少ないのが特長だ。
 まれに、カプセルが出てこないことがある。特に、クローン病の確定診断を受けた患者や、腸が狭くなっている可能性を指摘された人には使えない。下剤を使っても2週間以上出てこないと、内視鏡や手術で取り出す。患者が手術を嫌がり、取り出すのに3年以上かかった例が米国であったが、カプセルは壊れていなかったという。
 昨年10月から保険が使えるようになった。消化管で出血していると考えられるのに、胃カメラや大腸内視鏡などでは原因がわからない患者が対象だ。患者の負担額は、総額9万4200円の1〜3割になる。
 中村さんは「小腸の異常が見つからず、『原因不明』で放置されている例はかなりあるはずだ。カプセル内視鏡で原因が見つかり、治療に結びつく例も増えている。治療成績を蓄積し、小腸で起きる病気の解明につなげたい」と話している。
 

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2008/7/25 欠陥品を連携して廃棄 細胞内に巧みな仕組み m3.comより転載

欠陥品を連携して廃棄 細胞内に巧みな仕組み
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月25日】

 細胞内で誤って合成された欠陥タンパク質を選別し、分解・廃棄する仕組みを京都大の永田和宏(ながた・かずひろ)教授らのチームが解明し、25日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。
 小胞体と呼ばれる細胞内器官で3種類の酵素などが連携して働き、巧みに品質管理していた。
 遺伝子異常などによって生じる欠陥タンパクが神経に蓄積すると、アルツハイマー病やプリオン病などが起きる。永田教授は「将来、薬などでこの仕組みを活性化できるようになれば、新たな治療法につながる可能性がある」と話している。
 チームはこれまで、欠陥タンパクをチェックするEDEMという物質を特定。今回新たに酵素として働くERdj5など2種類の物質を発見した。これらは欠陥タンパクの凝集を解きほぐして1本の細い分子にし、小胞体の外に運び出して廃棄処分するなどの役割を分担していた。

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2008/7/25 三重・手足口病患者数過去最多、うがい、手洗いていねいに m3.comより転載

三重・手足口病患者数過去最多、うがい、手洗いていねいに



記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年7月25日】

手足口病:乳幼児は、うがい、手洗いていねいに 患者数、過去最多に /三重

 乳幼児を中心に感染する夏風邪の一種、手足口病の患者数が、県が定点調査している医療機関で平均11・07人(14-20日の1週間)となり、昨年までの最多患者数の約2倍になっていることが、県のまとめで分かった。
 定点調査は現行の感染症法が施行された99年以降行っており、県内45の医療機関(小児科)からの報告をまとめている。これまでの最多は、01年7月中の1週間の6・1人だった。
 今年は6月上旬から増え始め、同23-29日に平均5・18人となり、国立感染症研究所が定めた警戒基準の5人を超えたため、県は7月初旬に注意を呼びかけた。しかし、その後も患者数は増え続け、3週連続で過去最多を更新した。
 このほか、同様に夏風邪の一種、ヘルパンギーナも定点調査で平均6・24人となり、警戒基準(6人)を超えた。
 いずれも症状は似ており、発熱などの後、自然に治るが、まれに髄膜炎を併発し、重い症状になることがあるという。県はうがいや手洗いをきちんとすることなどを呼びかけている。【田中功一】

〔三重版〕

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2008/7/25 出産を力に「ママでも金」 妊娠中の運動継続が鍵 連載企画「五輪科学ノート」  m3.comより転載

出産を力に「ママでも金」 妊娠中の運動継続が鍵 連載企画「五輪科学ノート」


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月25日】

 女性の体に劇的変化をもたらす妊娠と出産。最近、この命がけの一大事を乗り越えて、世界のトップに返り咲く選手が目立つ。「ママでも金」に挑む柔道の谷亮子(たに・りょうこ)選手はもちろん、海外に目を向ければ、マラソンのポーラ・ラドクリフ選手(英国)やハードルのジャナ・ローリンソン選手(オーストラリア)など枚挙にいとまがない。
 「復帰の鍵は、いかに基礎体力や技術レベルを落とさずに妊娠期間を過ごすか。彼女たちは必ず戻るという強い意志で、妊娠中も運動を継続していたはずだ」と、妊婦スポーツに詳しい日本医大の中井章人(なかい・あきひと)教授(産婦人科学)は指摘する。
 妊娠期間は40週。さらに出産後、体がほぼ元通りになるまで6週間かかる。完全に休めば復帰は難しいが、中井さんは「異常がなければ妊娠中も普段の60-70%の運動ができる。産む直前まで続けて構わない。出産後は徐々にペースを上げ、6週間後は100%も可能」と話す。ただし胎児のために有酸素の全身運動に限り、腹部の圧迫や転倒を防ぐなどの十分な安全管理は不可欠だ。
 大きいのは精神面への影響。「忍耐強くなった」「幸福感が後押しになった」。復帰したトップ選手の多くが、競技へのプラス作用を口にする。
 陸上選手として出産後も走り続けた女子美大の石田良恵(いしだ・よしえ)名誉教授(運動生理学)は「競技より出産の方がつらい。乗り越えれば自信がつき、一段と強くなる。子どものために頑張る母の強さは、動物の本能」と話す。
 昼夜問わずの授乳や家事の負担。復帰後の道のりも険しい。だが石田さんは期待を込めて言う。「今は練習でも育児でも周囲のサポート態勢が整ってきた。出産後の選手が強さを発揮できる可能性は増している」と。

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2008/7/25 過酷な重圧で心の病に 期待のエリート選手たち 連載企画「五輪科学ノート」 m3.comより転載

過酷な重圧で心の病に 期待のエリート選手たち 連載企画「五輪科学ノート」
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年7月25日】

 五輪での活躍が期待されるエリート選手たち。主に10-20代の若者たちにのしかかる重圧は想像以上に過酷だ。日本のトップ選手でも、心身のバランスを崩して心の病気になってしまう例は、実は珍しくない。
 日本オリンピック委員会(JOC)の強化指定選手が受診する、国立スポーツ科学センター(東京)のクリニック。5年前から非常勤で心療内科を担当する待鳥浩司(まちどり・こうじ)医師(精神医学)は「周囲の目を気にしたり、海外遠征で時間がとれなかったりして受診できない人が多い」と打ち明ける。
 突然の不安やパニックに襲われる不安障害、過食と嘔吐(おうと)を繰り返す摂食障害、うつ状態が現れる気分障害を訴える選手が多い。
 「スタイルや体重の維持が厳しく求められる競技では、特に女性選手で摂食障害が目立ちます」と待鳥さん。だが、日常的に吐き続けている選手たちには「嘔吐を繰り返すのは病気ではない」という意識もみられ、受診を妨げているという。
 こうした心の病気は集団で行う球技では比較的少なく、低年齢から始める個人競技で多い傾向がある。原因はさまざま。直接のきっかけは成績不振や失敗だが、親や指導者との極端な密着や閉鎖的な関係に悩む選手も多く、中には暴力や虐待が背景に潜んでいる例も。
 しかし、指導者に見捨てられたり競技を辞めさせられたりすることを恐れて受診せず、症状の悪化を招いてしまうケースも少なくない。
 「精神疾患も風邪も病気。病院にかかるのは当然のことだ。周囲の理解が得られないと、治療はうまくいかない」と待鳥さんは指摘する。

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2008/7/25 癌生存率は国によって異なる m3.comより転載

癌生存率は国によって異なる

 

提供:WebMD

米国、日本、フランスは癌生存率が最も高いことが研究で示されている。
Kathleen Doheny
WebMD Medical News

【7月16日】

 新規研究によれば、米国、日本、フランスは4種類の癌について31カ国中で最高の生存率を記録しており、居住地が癌の生存率に関わっていることが示されている。アルジェリアは全4種の癌について生存率が最低であった。
 「私が知る限り、これは非常に多くの国を直接比較した最初の研究である」と同研究の筆頭著者を努めたロンドン大学衛生・熱帯医学校(London School of Hygiene and Tropical Medicine)の疫学・人口動態統計学教授Michel Coleman, MDは述べている。
 Coleman博士を初めとする疫学者らは、癌生存率は国によって異なるうえに、ひとつの国の中でもばらつきがあることを以前より知っていたが、同研究によってこの事実を裏付ける数字が得られた。それでも、意外な点もあった。「意外に思ったのは、全生存率の範囲が非常に幅広いということであった」とColeman博士はWebMDに話している。
 「米国における生存率は包括的尺度では高いが、米国内の各州間でも、黒人と白人の間でも非常に大きな差がある」とColeman博士はWebMDに述べている。
 
各国の癌生存率

 Coleman博士らは、31カ国における101の地域癌登録に医療情報を入力された15-99歳の癌患者約200万人のデータを用いた。同患者らは、1990-1994年に、4種類の癌(乳癌、結腸癌、直腸癌、前立腺癌)のうち1種類の癌の診断を受けていた。患者らは1999年まで追跡調査を受けており、研究者らは5年生存率を比較した。
最高生存率は、乳癌および前立腺癌については米国、男性の結腸癌および直腸癌については日本、女性の結腸癌および直腸癌についてはフランスで認められた、とColeman博士のチームは報告している。
 カナダとオーストラリアでも、ほとんどの癌について生存率は高かった。
 全4種類の癌について、最低生存率はアルジェリアで認められた。
 
米国における癌生存率の詳細

 本研究に組み入れた16州および6大都市圏において、生存率にばらつきが認められた。
 男性の直腸癌の生存率はアイダホ州が最高であり、女性の直腸癌の生存率はシアトルが最高であった。シアトルの患者は前立腺癌の生存率も最高であった。それ以外の全ての癌については、ハワイ州の患者の生存率が最高であった。
 ニューヨーク市の患者は男女とも、直腸癌を除く全ての癌の生存率が最低であった。直腸癌については、ワイオミング州の患者の生存率が最低であった。
 生存率の人種間格差は明らかであり、白人患者の方が黒人患者より生存する可能性が高く、特に乳癌にこの差が認められた。「この比較は、米国全体にわたり、全16州において確認されている」とColeman博士は人種間格差について述べている。
 この研究において、同研究者らは、各国の死亡率の大きな差などの因子、ならびに年齢について補正し、相対的生存率を評価した。

癌生存率研究に対する第三者の見解

 「これは、同じ解析方法を用いて、世界各地のデータを提示する非常に良い方法である」と米国癌学会(American Cancer Society)の癌発生率戦略ディレクター(strategic director)Ahmedin Jemal, PhDはWebMDのために同研究をレビューして述べている。
 各州間における癌生存率の差は意外なことではないとJemal博士は述べている。「先行の諸研究では、乳癌治療における差が、例えば、州と州の間で認められている」スクリーニングにも差がみられ、定期的マンモグラフィを受けている女性の割合では州間に大きなばらつきが認められているとJemal博士は話している。
 Coleman博士およびJemal博士は、この研究結果が公衆衛生の政策決定者に刺激を与えることを期待している。「ここで政策レベルで要求されることは、これらの差が生じる理由を解明して、そうした差を是正し、それによって全集団がその改善から利益が得られることである」とColeman博士は述べている。
 この報告が米国内において州レベルで癌管理プログラムのオーガナイザーを動かすことを期待するとJemal博士は述べている。癌生存率の低い州の政策決定者は生存率の高い隣州の政策決定者に相談をして、隣州のプログラムの一部を採用することができるとJemal博士は述べている。

 この研究は『Lancet Oncology』8月号およびオンライン早版に発表されている。また、この研究は米国疾病管理センター(CDC)、ロンドン衛生局(Department of Health in London)、ロンドンの英国癌研究所(Cancer Research UK)の資金援助を受けている。

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2008/7/25 男性の筋力が全死亡率および癌死亡率の低下と相関 m3.comより転載

男性の筋力が全死亡率および癌死亡率の低下と相関

提供:Medscape

    筋力と全死亡率および癌死亡率が相関関係を示すことが、AA試験から明らかになった。
    Laurie Barclay


    【7月15日】

     7月12日付けの『BMJ』Online First号に報告された前方視的コホート研究の結果によれば、心肺系の健康状態に関して補正した条件でも、男性の筋力は全死亡率および癌死亡率と相関関係を示す。
     「レジスタンス運動トレーニング(無酸素運動)は筋力増強効果があり、現在では、主要な保健機関が健康および体力の向上を目的として処方している」とカロリンスカ研究所(Huddinge、Sweden)のJonatan R. Ruizらは記している。「また、心肺系の健康状態からも、幅広い年齢層の成人の疾患および死亡リスク全般に関して強力かつ独立した予後情報が得られる。筋力が全死亡率と逆相関関係にあることは、複数の前方視的研究から明らかになっている。」
     この縦断的研究の目的は、男性の筋力と、全死亡率、心血管系疾患による死亡率および癌死亡率の関係を前方視的に検討することであった。あるエアロビクスセンターで、20-80歳の男性8762例を対象として、2003年12月31日までの全死亡率を観測した。筋力はレッグプレスおよびベンチプレスの1回反復可能な最大負荷を組み合わせた変数により定量化した。参加者は、この変数に基づき、年齢別に3群(高筋力群、中筋力群、低筋力群)に分けた。心肺系の健康状態は、トレッドミル最大運動負荷試験により測定した。
     追跡期間(平均18.9年)中に死亡した男性は503例で、うち145例の死因は心血管系疾患、199例の死因は癌であった。低筋力群、中筋力群、高筋力群における年齢補正死亡率(10,000人-年あたりの死亡数)は、全死亡率に関してはそれぞれ38.9、25.9、26.6、心血管系疾患による死亡率に関しては12.1、7.6、6.6、癌死亡率に関しては6.1、4.9、4.2であった(いずれの線形傾向に関してもP < .01)。
     次に、年齢、身体活動度、喫煙、飲酒、体格指数、ベースライン時の医学的状態および心血管系疾患の家族歴に関して補正したハザード比(HR)を求めた。全死亡率の補正HRは、低筋力群、中筋力群、高筋力群がそれぞれ1.0(参照)、0.72(95%信頼区間 [CI]、0.58-0.90)、0.77(95%CI、0.62-0.96)であった。心血管系疾患による死亡率に関する補正HRは、低筋力群、中筋力群、高筋力群がそれぞれ1.0(参照)、0.74(95%CI、0.50-1.10)、0.71(95%CI、0.47-1.07)であった。癌死亡率に関する補正HRは、低筋力群、中筋力群、高筋力群がそれぞれ1.0(参照)、0.72(95%CI、0.51-1.00)、0.68(95%CI、0.48-0.97)であった。
     さらに心肺系の健康状態に関して補正したところ、筋力と全死亡率および癌死亡率の相関パターンに変化がなかった一方、筋力と心血管系疾患による死亡率の相関性は低下した。
     「男性の筋力は、心肺系の健康状態および他の考えられる交絡因子に関して補正した条件でも、全死亡率および癌死亡率と逆相関関係を示し、この関係は他の因子の影響を受けない」と著者らは記している。
     この研究の限界は、教育水準が高く社会経済的地位が中から高の白人男性以外に一般化できないこと、使用薬物および食事に関する詳細な情報が得られていないため、残りの交絡因子により結果にバイアスが生じた可能性が否定できないこと、また、参加者の癌家族歴が報告されていないことから、自己選択バイアスが示唆されることなどである。
     「上半身および下半身の主要筋肉群の定期的なレジスタンス運動トレーニング(週2-3回)を推進することにより、男性の全死亡率を低下できる可能性がある」と著者らは結論づけている。「レジスタンス運動トレーニングは有酸素運動の代わりに行うのでなく、有酸素運動に追加して行うべきである。」

     本研究は、米国国立衛生研究所、スペイン教育省、Margit and Folke Pehrzon Foundation、欧州連合、米国心臓協会およびAmerican College of Sports Medicine Paffenbarger-Blair Fundより支援を受けた。著者らは本研究に関連する経済的利害関係をもたないことを開示している。

    BMJ. Published online July 12, 2008.

    Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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    2008/7/25 「女性は数学苦手」は俗説 @nifty.comより転載

    「女性は数学苦手」は俗説
     
     
    2008年7月25日(金)10時8分配信 共同通信
     
     【ワシントン24日共同】
     
     全米の小、中、高校生を対象に実施された数学の試験成績を解析したところ、男女差はなかったとの結果が、25日付の米科学誌サイエンスに掲載された。調査した米ウィスコンシン大の研究チームは「女性は数学の能力に劣るとの固定観念が親や教師にあるが、認識を改めないといけない」と指摘している。チームは児童・生徒約700万人分の数学の成績を10州から入手し解析。

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    2008/7/25 日本脳炎の予防接種「継続必要」=子供の免疫大幅低下で−厚労省検討会 @nifty.comより転載

    日本脳炎の予防接種「継続必要」=子供の免疫大幅低下で−厚労省検討会
     
     
    2008年7月25日(金)14時44分配信 時事通信
     
     日本脳炎の予防接種が事実上中断され、免疫を持たない乳幼児が増えている問題で、厚生労働省の「予防接種に関する検討会」は25日、疾病予防の観点から接種を継続する必要性があるとの意見で一致した。
     ただ、旧型ワクチンの在庫は、今年と来年の分を合わせ全国で170万本と逼迫(ひっぱく)。さらに、新型ワクチンの開発が予定より遅れており供給開始は来年4月以降になる見通し。

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    2008/7/25 なくそう・減らそう糖尿病:間食せず3食摂取 過剰なインスリンに注意 毎日jpより転載

    なくそう・減らそう糖尿病:間食せず3食摂取 過剰なインスリンに注意



    2008年7月25日 毎日新聞 東京朝刊
     
     ◇運動不足、栄養バランス欠如 増える予備群
     
     便利で豊かな社会になるにつれて、糖尿病患者やその予備群が増えている。遺伝的な要素もあるが、多くの場合、運動不足やバランスの欠けた食事が原因となっている。血糖値を調節するホルモン「インスリン」の働きを高めることが治療の鍵だが、その前提として、規則正しい食生活の重要性が最新の研究で裏付けられてきた。【下桐実雅子】

     ■絶妙な調節機構

     インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌され、体内で唯一、血糖値を調節する働きを持つ。カナダの研究者が1921年に発見した。
     血糖値は高すぎると、酸化ストレスが増え、血管や神経などさまざまな組織に合併症をもたらす。しかし、低すぎても動悸(どうき)や震えなどの症状が表れる。
     インスリンが働くと、食後には血糖値が上がり過ぎないように、体のさまざまな組織に血中のブドウ糖を取り込ませる。また、肝臓に糖を取り込んでグリコーゲンや脂肪の生成も促す。その一方で、空腹時には、肝臓で脂肪を分解して糖を作り過ぎないようにブレーキをかける。糖尿病の患者はこの調節がうまく働かないため、血糖値が高い。しかし、インスリンの二つの作用がどのような仕組みで働いているのかはよく分かっていなかった。

     ■IRS−2とは

     東京大の研究チームは、インスリンに結合する肝臓内の2種類のたんぱく質「IRS−1」「IRS−2」に注目した。これら2種類のたんぱく質を肝臓でなくしたマウスで実験すると、IRS−1は食後に血糖値を下げる脂肪合成を促進する。一方、IRS−2は空腹時に糖の生成を抑える役割を果たしていることを発見した。
     また、マウスに餌を与えず空腹の時間が長くなるにつれ、IRS−2の量が増加することも確認した。実験では餌なし状態を約10時間続けたが、適度な空腹時間はIRS−2の量を増やし、高血糖になるのを防ぎそうだ。研究チームを率いる門脇孝教授は「この実験から、間食をせずに3食を規則正しく食べる大切さが改めて示された」と語る。

     ■脂肪肝を防ごう

     患者にとって、インスリン注射は重要な治療法だ。しかし、インスリンが過剰な状態にすることは脂肪の合成を促すため、肝臓に脂肪が過剰に蓄積される「脂肪肝」を助長する恐れがある。脂肪肝は肝炎や肝硬変につながるだけでなく、インスリンの効きも悪くするという悪循環を招く。
     IRS−2を増やすような新薬を開発できると、血糖値の抑制効果を期待でき、インスリンが減らせる分、脂肪肝も抑えられる可能性があるという。
     2種類のたんぱく質の働きを明らかにした窪田直人・東京大特任准教授は「外部からのインスリン摂取を抑えるためにも適切な食事が重要だ。それ以上に、発症しないよう普段からバランスの取れた栄養摂取と運動を心がけてほしい」と提言する。

     ◇患者増加に歯止めを−−日本糖尿病学会の新理事長、門脇孝・東大教授

     日本糖尿病学会(会員数1万6000人)の新理事長に就任した門脇孝・東京大教授(55)に、今後の取り組みを聞いた。【下桐実雅子】
     糖尿病は残念ながら増加し続けている。06年度の患者数は820万人、予備群1050万人の計1870万人で、02年度から250万人も増えてしまった。国民の健康を考える上で非常に大きな課題だ。
     こうした情勢から、学会の役割として学術活動の推進だけではなく、糖尿病の治療向上と予防、合併症の予防、患者の社会的な立場を守ることにも期待が寄せられている。
     大きな柱は二つある。一つはもちろん病態を解明することだ。もう一つは、予防法や治療法で解明されたことを、市民に伝え、糖尿病増加に歯止めをかけることだ。
     具体的には、患者団体の協力を得て日本医師会などとつくった「日本糖尿病対策推進会議」を通じて、糖尿病に関する知識を普及させたい。また、健診の機会を利用して、糖尿病の情報提供、血糖値が高い人への生活指導を支援する。
     根拠に基づいた治療や予防が実施できるよう研究も推進していく。すでに学会として、全国で1万人の患者さんの治療や合併症に関する国内初のデータベースづくりに着手した。全国の数百の糖尿病専門施設が協力している。こうした基盤整備を通して、今まで以上に日本人に向いた診療ガイドラインを充実させたい。
     糖尿病学会には50年の歴史がある。この間に積み上げられた成果を世界に発信し、国際的なリーダーシップもさらに高めていく。また、患者さんが糖尿病の食事療法や運動療法を進められる環境整備にも力を入れたい。コンビニエンスストアと提携し、患者向けのお弁当を試作し、販売された。さまざまなコンビニがこうした取り組みに賛同してほしいと希望している。学会活動の枠を超える取り組みだという声もあるが、効果的な治療や予防を実現するには必須の活動だと思う。社会に開かれた立場を明確にしていく。
     

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    2008/7/25 肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍−労災病院医師らが全国調査 @nifty.comより転載

    肥満小学生はメタボ予備軍=女性はリスク10倍−労災病院医師らが全国調査
     
     
     
    2008年7月25日(金)5時36分配信 時事通信
     
     小学6年の時に肥満だった人は大人になってから、脳卒中などの生活習慣病が起きる危険が高い状態「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群)になりやすいとの調査結果を、宗像正徳・東北労災病院勤労者予防医療センター相談指導部長ら医師の研究チームが25日までに発表した。発症リスクは女性で10倍にも達し、子供のころの食習慣とメタボ発症に強い関連性があることが浮かび上がった。
     調査は2006年12月から07年8月、全国9カ所の労災病院で健康診断を受けた20歳から70歳の計799人(うち女性216人)を対象にアンケートを実施。メタボ患者400人と、性別や年齢が同じ399人とで、食習慣や運動習慣などを比較した。
     統計解析の結果、メタボ患者になるリスクは、小6で肥満だった人は肥満でなかった人に比べ、男性で2.8倍、女性で10.1倍。また、小学校の時にスポーツをしていた人はしていなかった人に比べ、男性で1.6倍、女性で2.6倍の高さになった。

    Comment(0) | Trackback(0)メタボリックシンドローム関連 ― 最新情報 ―

    新着記事

    月別

    わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
    ドクターからのメッセージ
    患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
    近畿京都府京都市
    ひろしまクリニック 院長
    廣島 芳城 先生
    ひろしまクリニックについてはこちら
     腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
    上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
     高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
     腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
    最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
     腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
    腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
     いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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    ドクターからのメッセージ
    放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
    近畿京都市東山区
    京都第一赤十字病院整形外科 副部長
    大澤 透 先生
    京都第一赤十字病院についてはこちら
     立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
    生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
     年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
     症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
     手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
     現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
     元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



    ドクターからのメッセージ
    腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
    近畿京都府京都市
    京都市立病院 整形外科
    田中 真砂史(たなか まさし) 先生
    自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
    最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
    しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
    私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
    腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
    腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
    腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
    腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
    薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
    治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


    腰痛 ― 予防体操 ―
    (10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
    2007年9月7日 読売新聞)

     今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
     〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
     〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
     〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
     〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
     〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
     〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
     〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
     〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
     この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)