鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/10/2 スタチン療法に伴う筋肉痛と脱力はALSの前触れである可能性あり m3.comより転載

スタチン療法に伴う筋肉痛と脱力はALSの前触れである可能性あり

 

提供:Medscape

新規研究の結果は、スタチン療法の開始に伴う筋肉痛反応と、その後の孤発性ALSの診断との関連を示す。研究者らはスタチンが初期のALSを明らかにする可能性があると推測。
Susan Jeffrey


【9月26日】(ユタ州ソルトレイクシティ)

 孤発性筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断される前にスタチン療法を受けた患者の多くはスタチン療法に伴う筋肉の脱力と疼痛を報告したことが、新規研究によって明らかになった。
 この知見は、スタチン療法がALSのより急速な進行と関連することを示唆する過去の研究で得られたエビデンスを基礎としている。今回の研究で認められた関連は孤発性ALS患者に限定されている。
 「我々はスタチンがALSを引き起こすと言っているのではないが、一部の患者における診断に至るまでの経過をスタチンが加速させる可能性がある」と、Carolinas神経筋/ALS-MDAセンター(ノースカロライナ州シャーロット)の部長であるBenjamin R. Brooks, MDはMedscape Neurology & Neurosurgeryのインタビューで述べた。
 この結果は米国神経学会の第133回年次総会(ソルトレイクシティ)で発表された。
 
スタチンの影響

 高コレステロール血症と高グリセリド血症の治療のためにスタチンを投与している患者において、スタチン投与を中止すると消失する筋肉の疼痛、痙攣、または脱力が出現する可能性があることはよく知られていると、Brooks博士は述べた。稀に、治療がミオパシーまたは横紋筋融解症と関連することがある。
 ALS患者を対象にトロント大学の研究者らが行った最近の研究では、スタチンを投与している患者は、スタチン療法を行っていないALS患者よりも急速な機能低下がみられたことが示唆された(Zinman L et al. Amyotroph Lateral Scler. 2008;4:223-228)。
 フランスの研究者らによる同様の知見に基づき、スタチンをALS患者に使用すべきではないとの勧告がなされたと、Brooks博士は述べた。「そのことは神経筋の治療に携わるすべての医師が徐々に基準として採用しつつあると私は思う」。
 研究者らは、もしスタチンの使用が疾患の進行を加速させるのであれば、ALS患者には診断よりも前にスタチン療法に対する反応が現れていただろうという仮説を立てた。この問題を検討するために、Brooks博士は、ALS、原発性側索硬化症(PLS)、免疫性運動ニューロパシー、および非定型運動ニューロン疾患を含む、孤発性または家族性の運動ニューロン疾患の患者240例における診断前のスタチンの使用状況を再検討した。
 博士らは、孤発性ALS患者164例のうち31例が診断よりも前にスタチンを使用していたと報告した。1種類のスタチンの投与を受けていた28例の患者のうち11例は診断よりも前に、治療に関連する筋肉痛と脱力増大を報告していた。残りの3例の患者はそれぞれ3種類のスタチンの投与を受けており、それぞれの薬剤による疼痛と脱力を報告していた。すべての患者は、スタチン療法に関連するこれらの愁訴から12カ月以内にALSと診断されていた。
 家族性ALS患者18例のうち、スタチン投与患者2例のいずれにもこの現象は認められなかったと、Brooks博士は述べた。20例のPLS患者については、1種類のスタチンの投与を受けた2例の患者のうち1例、および複数のスタチンによる治療を受けた1例の患者に症状が発現していた。診断前の免疫性運動ニューロパシーまたは非定型運動ニューロン疾患の患者14例にはスタチンが使用されていなかった。
 この現象のリスクを増大させるように思われたALSの共存症について調査したところ、孤発性ALSと糖尿病を有した患者、またはALSと甲状腺機能低下症を有した患者において、1種類のスタチンの投与を受けた患者8例中2例、および複数のスタチンの投与を受けた患者6例中4例には、ALSの診断よりも前に筋肉の症状が発現していた。
 このことは、スタチン療法のような環境的負荷に直面した際のALS患者の遺伝的背景によって説明される可能性があると、Brooks博士は言及した。しかし博士らはこれらの特別な患者の遺伝的背景の情報をもっていない。
 「したがって、これは、スタチンに曝露し最終的にALSと診断されたそれらの患者において、半数の患者にはスタチンへの最初の曝露に関連して疼痛および脱力が発現するだろうということ、およびそれがALSの診断につながることが非常に多いということを、疫学的に述べているのにすぎない。それは原因ではないかもしれないが、患者に神経科医を受診させ診断を受けさせるに至る疾患進行過程の誘因である可能性がある」。
 博士は治療に関連した、筋肉に特異的な問題および認知の問題に関する文献の数が増加していることを指摘し、「私はスタチンの潜在的な副作用について懸念する人々がますます増えていると思う」と補足した。「スタチンは両刃の剣である。それらが役立つ疾患もあればそうではない疾患もあり、それらが役立つ人々もいればそうではない人々もあるので、投与を開始する際には非常に注意深くあらねばならない」。
 スタチンを処方する医師は副作用に細心の注意を払うべきであると、博士は述べた。「総合的に、スタチンを使用するのは非常に良いことであり多数の人々に優れた効果をもたらす」と、博士は結論づけた。「我々は比較的稀なスタチン合併症のリスクを有する可能性のある人々のサブグループについて述べているのである」。
 本研究は米国筋ジストロフィー協会および米国復員軍人省により部分的に資金援助を受けた。Brooks博士は利害関係の衝突はないと報告している。

American Neurological Association 133rd Annual Meeting: Abstract M-9. Presented September 22, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/10/2 PARTNERS-HFにおいて、胸部インピーダンスが心不全事象を予測 m3.comより転載

PARTNERS-HFにおいて、胸部インピーダンスが心不全事象を予測

 

提供:Medscape

体液指数があらかじめ定めた閾値を超えると、その後の心不全代償不全、息切れ、末梢浮腫、倦怠感などのリスクが有意に増加することから、心不全悪化のリスクがある患者を層化するのに、インピーダンスのデータが有用である可能性があると著者らは報告している。
Michael O'Riordan
Medscape Medical News


【9月24日】(オンタリオ州トロント)

 胸郭の体液構成に関連し、植込み可能な電子装置のような技術で監視される胸部インピーダンスの変化で、その後の心不全関連有害事象が予測できるという最新研究の結果が出た。体液指数があらかじめ定めた閾値を超えると、その後の心不全代償不全、息切れ、末梢浮腫、倦怠感などのリスクが有意に増加することから、心不全悪化のリスクがある患者を層化するのに、インピーダンスのデータが有用である可能性があると著者らは報告している。
 「この技術により、患者が代償不全になったらすぐに特定できれば、介入のための時間的余裕を持てるようになることが期待でき、我々はそのための試験をいま進めている」と筆頭著者であるDr David Whellan(トーマス・ジェファーソン大学病院、ペンシルヴェニア州ピッツバーグ)がheartwireに語った。「現在、悪化しつつあるのが認識されていない患者が多数おり、彼らは予約の順番を待っている。こうした患者は結局、救急救命部に来ることになり、通常はそのまま入院してしまう。患者をなるべく早くに特定すれば、介入のための時間ウィンドウを得ることができ、疾患の自然史に影響を及ぼすことができるようになりたいと思っている。」
 Whellan博士は、Multisite Program to Access and Review Trending Information and Evaluate Co-Relation to Symptoms in Patients with Heart Failure(PARTNERS-HF)試験の知見を米国心不全学会2008年科学会議で発表する際にこう語っている。すなわち、薬物治療、医療機器治療、濃密な経過観察によって心不全患者の病気と死亡が減ることは実証されているが、心不全悪化による入院は依然として高いままである。胸郭を通過する電気インパルスを測定して胸郭内の体液を評価する胸部インピーダンスを用いることで、心不全が悪化した患者を特定できる可能性がある。
 今回の12カ月間観察研究では、NYHAのクラス3から4までの心不全で左室駆出率が35%未満である患者769例を、除細動装置も付いた心再同期装置(CRT-D)で治療し、2種類の分析を行った。第一の分析としては、21日間の評価期間で体液指数があらかじめ定めた閾値(今回の場合は100Ω)を超える場合と超えない場合とで心不全関連有害事象を起こすリスクを比較した。第二の分析としては、7日間の評価ウィンドウごとに区切って体液指数が閾値を超えるかどうかで有害事象のリスクを比較した。
 21日間の評価期間で体液指数があらかじめ定めた閾値を超えた患者は、インピーダンスが閾値を超えなかった患者に比べて、その後に心不全事象が起きる傾向が2倍あった。同様に、第二の分析で胸部インピーダンスの監視回数を増やしても、体液指数が100Ωの閾値を超えた患者は、超えなかった患者に比べて心不全事象を起こす傾向が3.5倍あった。
 「機器の面だけでなく、情報の伝達のしかたという面も含めてこの技術に移行すれば、患者の自己監視を可能にする警告としてや、インピーダンスが特定の閾値を超えた時に介入を行えるようにするものとして、有用になるはずだ」とWhellan博士は言う。
 「我々は目下のところ、診療所や医療従事者に基づいた介入として見ることが多いが、患者が自分の治療にもっと関わるようになればなるほど、患者はその警告の真の意味を理解しやすくなり、それに対する対処もとれるようになる。」
 
情報は有症状のHF事象の減少に役立つか?

 最新臨床試験のセッションで、Dr Marc Silver(キリスト教病院医療センター、イリノイ州シカゴ)がこの研究の結果について、胸部インピーダンスは体液過剰と将来の心不全事象のマーカーになることがより小規模のパイロット試験で示されていると語った。PARTNERS-HF試験は、そうした機器に触れる患者数が大幅に増えたことで、そうした文献群のひとつとして、これまでの結果を確認した。
 Silver博士はこの試験についての討論の時間に、事象(心不全代償不全、呼吸困難/息切れ、末梢浮腫、倦怠感)の主観的評価と、患者の生活の質への影響、費用、有効性についての詳しい情報が必要だと述べている。
 「今回の試験はまだ緒についたばかりのデータ分析であるのは明らかだと思う」とSilver博士は言う。やらねばならない分析は多数ある……エンドポイントの定義が若干混乱気味なので、我々がまず取り組まなければならないことのひとつが、エンドポイントの定義だと私は思う。徴候と症状は、病院や救急センターへの入院、静注利尿薬、変力作用薬、さらには死亡といった一般的に用いているものよりも主観性が強く、微妙なものである。」
 Whellan博士はheartwireに答えて、こうした機器で体液の情報を調べ、そのインピーダンス情報に対して監視の密度をもっと高めたり、用量を増やしたりして対処すると臨床事象が変わってくることを医師や学界に対して証明する責任は研究者にあると述べている。「今まさしく、大きな次の一歩を踏み出そうとしている。この情報に対する対応を準備しておくことで、転帰が改善される。」

 PARTNERS-HF試験はMedtronic社がスポンサーについており、インピーダンス監視技術(OptiVolと呼ぶ)はMedtronic社のCRT-D機器に応用されている。Whellan博士はMedtronic社から顧問料と謝礼を受け取っている。

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/10/2 ジョギング (2)運動不足まず「1キロ10分」 YOMIURI ONLINEより転載

ジョギング
 
 
(2)運動不足まず「1キロ10分」
 
2008年10月2日  読売新聞)
 
 
 この10年、まともに走ったことがなかった。ジョギングの基礎を学ぼうと、講習会に参加することにした。
 国立競技場のトレーニングセンター(東京・新宿)では、水曜日と金曜日の午後6時半から講習会を開いている。講師の内山雅博さんは、この道30年のベテラン、東京都武蔵野市でも不定期ながら走り方の講習会を開く。
 内山さんは、まず参加者を2グループにわけて指導する。まったく運動と縁のない生活をしてきた人たちと、ウオーキングの経験があり運動の基礎がある人たちだ。
 内山さんによると、1キロを7分半ほどで走るのが、ジョギングの平均的なペース。ウオーキングの経験者は最初からこのペースで走ってもよい。しかし、運動不足のグループには、1キロを10分(時速6キロ)かけて走り始めることを勧めている。速歩と変わらないペースだが、体力のない人が自分のペースをつかむのに最適な速さだという。
 「走る時は『ス、ス、ス、ス』『ハ、ハ、ハ、ハ』と小刻みに4回吸って4回吐くリズムを保とう」と内山さん。これなら走る速度が上がらず、楽に走れる。呼吸が乱れてくるのはペースが速すぎる証拠だ。
 呼吸のリズムを確認しながら少しずつペースを上げる。呼吸のリズムは「ス、ス、ハ、ハ」に、さらに速くなれば「ス、ス、ハー」と意識的に変えていこう。
 走る姿勢も大事だ。背筋を伸ばして、遠くを見る。腕は後ろに引くよう意識、小さな歩幅でかかとから着地して、つま先へ体重を移す。
 内山さんにペースを調整してもらい、呼吸のリズムと姿勢を確認して走る。気がつくと3キロ走れていた。疲れない。これなら、走るのも長続きしそうだ。
 

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2008/10/2 病院の実力 糖尿病治療 「足外来」で壊疽防ぐケア YOMIURI ONLINEより転載

病院の実力 糖尿病治療
 
 
 
「足外来」で壊疽防ぐケア
 
2008年9月25日  読売新聞)
 

足の裏を念入りに手入れする足外来担当の総看護師長、杉田和枝さん(丸の内病院で)
 
 糖尿病の怖い合併症のひとつに、神経障害がある。
 足先などがしびれて痛みを感じにくくなり、ちょっとした傷などの発見が遅れてしまう。そこにばい菌が感染すると、体の抵抗力が落ちているうえ血行も悪いため治りが悪く、最悪の場合は組織が腐ってしまう「壊疽(えそ)」に至る。そうなると、手術で切断しなければならない。
 壊疽による足切断は年間3000件。演歌歌手の故・村田英雄さんが糖尿病で両足を切断したニュースを覚えていらっしゃる方も多いだろう。
 そんな糖尿病に伴う足の合併症を未然に防ごうというのが、「フットケア」の取り組みだ。
 横浜市の男性(73)は、東京・千代田区の朝日生命成人病研究所付属丸の内病院の「足外来」を月1回程度受診し、足の手入れをしてもらっている。
 50歳代ごろから会社の健診で糖尿病を指摘されてきたが、多忙さから治療を怠り、「素足で歩いても足裏の感覚がない」ほどまで悪化させてしまった。血糖値を下げるため、妻と一緒に毎朝ウオーキングするのが日課だが、「うっかり足を傷つけてはそれすらできなくなる」と、足の手入れには日ごろから気を使っている。
 足外来では、神経障害や傷などがないか調べたうえで、傷の元になりやすいウオノメやタコ、水虫のひび割れやじくじくした部分、靴擦れなどを手入れする。
 同病院足外来を担当する総看護師長の杉田和枝さんは、「壊疽の予防のためには、まず糖尿病患者さんに、自分の足に関心をもってもらうことです」と話す。患者自身が日ごろ足に異常がないかよく観察し、不潔にならないように努める「セルフケア」の方法を身につけてもらうのも、フットケアの大切な目的だ。
 フットケアは今年度から、足切断や神経障害などがある通院患者に対し、研修を受けた看護師が、一定の基準を満たしたケアや指導を行った場合には、保険で診療報酬(1700円、3割の患者負担は510円)が医療機関に支払われるようになった。
 これに伴いフットケア外来は急速に普及し、読売新聞社が先月、日本糖尿病学会の研修認定施設に行ったアンケートでも、回答のあった約370施設のほとんどが「フットケア外来がある」と答えた。
 ただし、保険適用の対象は、神経障害や切断手術歴などがある重症患者に限られ、患者一人に30分以上かかるにしては診療報酬が低い。患者と医療者双方から、充実を求める声が寄せられている。
 

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2008/10/2 HIVの起源は1908年 他 @nifty.comより転載

HIVの起源は1908年
 
 
 
2008年10月2日(木)6時2分配信 共同通信
 
【ワシントン1日共同】
 
 アフリカで動物から人間に感染した最初のエイズウイルス(HIV)は1908年ごろにさかのぼることを、米アリゾナ大などの国際チームがHIVの遺伝子解析で突き止め、2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。これまでHIVの起源は1930年ごろとされていた。世界初のエイズ患者が米国で報告されたのは81年で、約70年間も人類に潜在していたことになる。
 
 
 
 
 
感染拡大は20世紀初め=エイズ主流型、コンゴ首都都市化で−国際チーム
 
 
 
2008年10月2日(木)11時7分配信 時事通信
 
 世界的に流行しているエイズウイルスの主流、HIV1型の主系統(M群)がヒトの間で広まったのは、従来考えられていた1930年代より早く、1908年ごろにアフリカ中部のベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)の首都レオポルドビル(現キンシャサ)で起きた可能性が高いことが分かった。米アリゾナ大などの国際研究チームが2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 HIV1型の起源は、アフリカ中西部に生息するチンパンジーのサル免疫不全ウイルス(SIV)であり、ヒトが捕獲して食べたために感染したと考えられている。レオポルドビルは当時、植民地交易の中心地で都市化が進み始めており、人口が集中し、濃厚接触が増えたことで、HIV1型が確立して感染が拡大したとみられるという。
 HIV1型が確認された最古の試料は、59年にレオポルドビルの男性から採取された血液。国際研究チームは、60年に採取された女性のリンパ節試料に含まれるHIV1型M群の遺伝情報を解析し、59年のウイルスとの違いを比べ、変異にかかる時間から共通の祖先が1908年ごろに存在したと結論付けた。

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
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 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)