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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/6/30 500万人が禁煙にトライ…禁煙補助剤「ニコレット」 @nifty.comより転載

500万人が禁煙にトライ…禁煙補助剤「ニコレット」

 
2008年6月30日(月)18時30分配信 夕刊フジ

 禁煙をすると、イライラしたり、集中力が散漫になったり…。そんなニコチン依存による症状を緩和する禁煙補助剤として、1978年に世界で初めて発売されたのが、このニコチン・ガムだ。
 口の中の粘膜からニコチンを吸収し、血中濃度を上げるのが特徴。日本では、94年に医療用医薬品として発売され、2001年に一般用医薬品として登場した。のべ約500万人の喫煙者が、ニコレットを使用して禁煙にトライしたと推定されている。

 「30年以上に渡り、現在約60カ国で使用されています」(ジョンソン・エンド・ジョンソン)

 米・民主党のオバマ上院議員も、ニコレットで禁煙したと報じられた。禁煙チャレンジャーのサポーターとして、ニコレットは健在だ。一方で、「営業職の方には、ガムをかみにくいという声もある。ライフスタイルに合わせて使い分けられるように」(同)と、この7月1日には、パッチタイプも日本で登場する。

 ガムとパッチ、禁煙希望者には選択肢(希望?)が広がった。

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2008/6/30 1分で判明!病気チェック「食道がん」 @nifty.comより転載

1分で判明!病気チェック「食道がん」
 

 
2008年6月30日(月)17時35分配信 夕刊フジ

 年間約1万人が亡くなる食道がん。40代後半から増加をはじめ、毎年1万5000人ほどが診断されている。その8割以上を占めるのが男性で、罹患率は女性に比べて6.5倍にもなる。
 もっとも悪い危険因子はタバコとお酒。東北大の医師が約2万7000人を対象に調べたところ、喫煙者のリスクは吸わない人の5倍、ほぼ毎日飲酒する人は飲まない人の2.7倍。両方ある人は、どちらもない人に比べて9−11倍も高いことが分かっている。

 食道は長さ約25センチ、太さ2−3センチ、厚さ4ミリの管状の臓器。普段はつぶれているが食物が通るときだけ大きく広がり、筋肉でできた壁が動いて食物を胃に送り込む。

 日本人では約9割が食道の大部分を占める胸部食道粘膜に発生する扁平上皮がんだが、欧米では半数以上が胃近くの食道下部に発生する腺がん。このタイプは胃酸が逆流して変化した粘膜(バレット粘膜)にできやすく、近年、日本人にも増えている。

 「食道の粘膜下層や周囲は血管やリンパ管が豊富で転移が早い。はっきり自覚症状が出るころには進行しているケースが多い」(町田市民病院・羽生信義外科部長)。リスクの高い人は、胸に少しでも違和感があったら早期の精密検査を。

【「食道がん」チェックリスト】

(1)胸焼け感や胸に異物感がある

(2)熱いお茶や熱燗が胸にしみる

(3)胸や背中に痛みがある

(4)食べ物が胸につかえる感じがある

(5)声がかすれるようになった

(6)食欲がなく、3カ月間に5−6キロ体重が減少した

(7)食べた物が逆流したりゲップがよく出る

(8)過去に胃・食道逆流症と診断されたことがある

 「1−2つでも該当したら、すぐ検査を受けた方がいい」(町田市民病院・羽生信義外科部長/東京・町田)

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2008/6/30 なくそう・減らそう糖尿病 患者、予備群1870万人 正しい知識を 毎日jpより転載

なくそう・減らそう糖尿病
 
 
患者、予備群1870万人 正しい知識を(その1)
 
2008年6月29日 毎日新聞 東京朝刊
◇正しい知識と治療を
 
 日本の糖尿病患者が増えている。厚生労働省の06年の国民・健康栄養調査によると、患者と予備群を含めると計1870万人に達するという。02年に比べて15%増えている深刻な状況だ。患者の多くは生活習慣の乱れなどが原因の2型糖尿病だ。しかし、血糖値を下げる働きのあるホルモン「インスリン」を分泌する細胞が破壊され、インスリンが出なくなる1型糖尿病患者の存在を忘れてはならない。多くは子どものころに発症し、インスリン注射が欠かせない生活を送る。そんな患者たちの素顔と、正しく治療と向き合う取り組みを紹介する。【大場あい、奥野敦史、永山悦子】

◇「特別な人」じゃない 根強い注射への偏見−−8歳で「1型」と診断、坂本辰蔵さん(35)

 「まだまだ糖尿病患者は『特別な人』と先入観を持たれることが多い」。茨城県内に住む公務員、坂本辰蔵さん(35)は8歳のときに「1型糖尿病」と診断された。「勉強も仕事も糖尿病のせいにされないよう、人の何倍もやるだけのことをやる。1型を理由に悔いが残るような人生は送りたくない」と語るが、つらい経験も多い。
 発症後、小学校の全校集会で「坂本君は糖尿病になりました」と紹介された。生活習慣病ではないこと、インスリン注射が必要なことは説明されなかった。糖尿病を知る同級生はなく、しばらく好奇の目にさらされた。
 高校3年生のとき、就職を目指していた坂本さんは、担任の教師に「坂本君のような『特別な人』を(企業に対し)学校推薦したことはない」と通告された。1型糖尿病は一生インスリン注射が欠かせず、自分で正常域内に血糖値を調整する。血糖値を正常範囲内にうまく保てる人ほど、たまたま食事ができなかったときなどに血糖値が下がり過ぎる「低血糖」になる可能性は高くなる。「糖尿病のせいで仕事ができないことはない。だが、低血糖で倒れ救急車を呼んだときの会社のイメージ低下や、同僚への影響を心配するのが社会だと痛感した」と振り返る。
 注射に対する偏見も根強い。20代のころ、友人と一緒に行ったファミリーレストランで、食事前にインスリン注射をした。店を出たところを警察官に声をかけられた。違法な薬物と間違えられたのだ。主治医と連絡が取れるまで、警察署で一晩過ごさなければならなかった。
 坂本さんは06年4月から日本糖尿病協会小児糖尿病対策委員に就任した。患者の立場から啓発活動、患者、家族を対象とした実態調査、サマーキャンプの支援などに携わる。最近は国内外で、1型であることを公表するスポーツ選手や芸能人が増えた。病気の認知度は上がりつつあるが、学校で給食前に注射をするとき、トイレや保健室に行かざるを得ない子どもは少なくない。
 坂本さんは「扱いの簡単な注射器や使いやすいインスリン製剤の開発など医療は進歩しているが、社会の理解が遅れている。糖尿病のことや『患者は特別な人ではない』と伝えていきたい」と話す。

◇18〜25歳の患者、4割が「差別」経験
 
◇就職不採用の3人に2人「病気が理由」

 18〜25歳の若い糖尿病患者の約4割は、糖尿病のために差別や人付き合いに制限があると感じた経験があることが、日本糖尿病協会などの調査で分かった。
 昨年6〜9月、糖尿病専門医を通じ18〜25歳の患者を対象に実施。247人が回答し、このうち1型糖尿病は228人(92・3%)だった。
 糖尿病のために差別を感じた頻度は「ときどきあった」が31・8%、「半分くらいあった」が4%、「ほとんどあった」が1・6%で、「常にあった」と答えた人も2%いた。糖尿病のために人付き合いに制限があると感じたことがある人も41・3%に達した。
 子どものころも含め、糖尿病を理由に遠足、スポーツなどの活動を制約された経験がある人は41・3%だった。その内訳は、「ときどき」が27・3%、「半分くらい」が9%、「ほとんど」が3%、「常に」は2%だった。
 また、就職の際に試験で糖尿病であることを告げた人は52・2%だった。就職活動をしたが採用されなかった経験のある45人のうち、「糖尿病が不採用の理由だと思う」と答えたのが21・7%、「たぶんそう思う」が45・7%と3人に2人で、「糖尿病が理由ではない」との答えは32・6%にとどまった。93年の同様の調査では、就職の際に糖尿病であることを告げた人は43%で、今回の調査では約10ポイント増えた。
 調査をまとめた内潟安子・東京女子医科大教授は「1型の患者はインスリン注射が欠かせないが、注射をしていることで重症と誤解されやすい。患者には自己管理できる姿勢を示してほしい。同時に、周囲には糖尿病の正しい知識を持ってもらいたい」と話す。

◇サマーキャンプ 友と語り合おう−−全国44カ所で

 糖尿病の子どもらが病気への理解を深めてもらうためのサマーキャンプが今年も始まる。自ら血糖値を管理するきっかけを作り、学校の友人となかなか共有できない悩みや将来の不安を語り合う。日本糖尿病協会や地域の患者団体などの主催で、7〜8月に全国44カ所で開催される。
 サマーキャンプの発祥地は米国。1925年に始まった。日本では63年にスタートした。主に高校生以下の患者を対象にしている。子どもの患者には、膵(すい)臓(ぞう)でインスリンが作られない1型糖尿病が多い。
 キャンプには、患者である子ども自身や医療関係者が参加する。また、以前キャンプに出席した人がスタッフとして加わる。主催者によってプログラムは異なるが、登山や調理実習など一般的なキャンプと同じ行事を楽しむ。折に触れて医師から食事やインスリン療法の助言を受ける。
 「キャンプで知り合った友人がその後も精神的な支えになることも多い」と主催者は期待する。

==============

 <今年のサマーキャンプの日程表>

    日程         場所

北海道 8月 8〜  11日 北海道立青年の家
青森  7月25〜  27日 こくみん宿舎おおわに山荘
宮城  8月 1〜   3日 国立花山少年自然の家
福島  8月 1〜   3日 県いわき海浜自然の家
茨城  8月20〜  22日 県立児童センターこどもの城
群馬  8月 3〜   6日 東毛少年自然の家
栃木  8月 1〜   3日 県立とちぎ海浜自然の家
東京  8月 1〜   6日 霊山トレーニングセンター
      8月 8〜  13日 同
      8月20〜  24日 同
      8月 8〜  11日 内房岩井海岸民宿やまげん
千葉  8月 8〜  11日 千葉市少年自然の家
埼玉  8月12〜  15日 名栗げんきプラザ
神奈川 7月31〜8月  3日 南伊豆臨海学園
      8月上旬       県内もしくは近隣施設
山梨  8月 5〜   9日 富士吉田市立青少年センター
長野  8月 6〜  10日 松本青年の家
新潟  8月 4〜   8日 庄屋の家
静岡  8月15〜  17日 島田市野外活動センター「山の家」
三重  8月13〜  17日 四日市市少年自然の家
富山  8月 1〜   3日 国立乗鞍青少年の家
石川  8月 3〜   6日 内灘町福祉センター
福井  8月10日ごろ    未定
京都  8月 8〜  11日 友愛の丘
大阪  8月16〜  19日 ユニトピアささやま
      8月17〜  21日 府立少年自然の家
      7月25〜  27日 伊賀の里モクモク手づくりファーム
和歌山 7月25〜  28日 県立白崎青少年の家
兵庫  8月 8〜  12日 県立南但馬自然学校
岡山  7月27〜8月 1日 布都美林間学校
広島  8月17〜  21日 広島市似島臨海少年自然の家
島根  8月 3〜  10日 名和農業トレーニングセンター
徳島  8月 6〜  11日 鷲敷野外活動センター
高知  8月24〜  28日 国立江田島青少年交流の家
愛媛  8月 7〜  12日 瀬戸アグリトピア
福岡  8月 5〜   9日 県立ふれあいの家北筑後
      8月17〜  24日 夜須高原福祉村やすらぎ荘
大分  8月 7〜  12日 国東半島国見ユースホステル
佐賀  8月17〜  19日 唐津ロイヤルホテル
長崎  8月 1〜   4日 県民の森 森の交流館
熊本  8月 9〜  12日 遊水の郷
宮崎  8月 6〜  10日 綾町ふれあい合宿センター
鹿児島 7月25〜  28日 休暇村指宿
沖縄  8月20〜  23日 県立玉城少年自然の家

 *一部の地域では、すでに申し込みを締め切っている。詳しくは日本糖尿病協会ホームページ(http://www.nittokyo.or.jp/summercamp2008.html)。
 
 
 
◇欧州でも低年齢化 背景にカロリー過多−−イタリア・ペルージャ大、ジェレミア・ボリ教授
 
 糖尿病治療で国際的に著名なイタリア・ペルージャ大のジェレミア・ボリ教授(代謝内科学)が、国内の専門医を対象にした講演会出席のため来日した。人口約3億5000万人の欧州で、糖尿病患者は推定約1400万人とされる。しかし、実態はその数をはるかに上回ると言われ、加速度的に増加している。低カロリーの地中海料理を食べる習慣があるイタリアでも、最近は患者の増加と低年齢化が進んでいる。最新の糖尿病治療・研究の実情を聞いた。
 
 −−欧州の実情は?
 
 各国の平均を取った有病率は約4%だが、実際にはその2倍はあるだろう。疫学調査が不十分な国があるのと、診断を受けていない有病者がかなりいるからだ。
 
 −−日本では戦後、糖尿病患者が急増し、背景に食生活の欧米化があると言われる。
 
 欧州でも第二次世界大戦中は食べるものがなく、糖尿病患者はほとんどいなかった。戦後は食生活の質の変化以上に、食料が豊富になって食べる量が増えた。同時に暮らしが便利になって運動不足の人が増えた。それと並行して、2型糖尿病の患者も急増した。
 
 −−従来、2型糖尿病治療は、(1)食事療法と運動療法(2)経口血糖降下薬(3)経口血糖降下薬の追加(4)インスリン注射−−と段階を踏むことが多かった。最近、このやり方が変化したと聞いている。
 
 その通りだ。現在、2型糖尿病の治療には早い段階から積極的にインスリンを使う治療を取り入れる形に変わってきた。最初は経口薬を使い、3カ月で結果がよくないとインスリン導入を検討する。インスリンは体内で作られている。合成された化学物質である経口薬より自然な治療と言うこともできる。
 
 −−インスリン製剤の具体的な使い方は?
 
 従来は15分ほどで効き始め、数時間持続する「超即効型」と、約24時間持続する「中間型」の製剤を混ぜた「混合型」製剤が広く使われてきた。しかし、その効果に科学的根拠が乏しい。患者の生活リズムにも合わせにくいため、見直しが進んでいる。
 このため、現在は24時間以上効果が続く「持効型」を基本とし、食事の前などに「超即効型」を使う。この方法なら、ピザを食べる時とサラダを食べる時で、患者自身が追加インスリンの量を調節できる。
 
 −−イタリアなどの地中海料理は低カロリーで、糖尿病食にも向いていると言われる。
 
 オリーブオイルと魚をよく食べ、肉やバターの使用が少ない地中海料理は、確かに糖尿病対策でプラス面がある。しかし、食べ過ぎては効果が薄れる。また、ソーセージをたくさん乗せたピザや、ミートソースのパスタは、動物性脂肪が多過ぎる。日本料理も健康的だが、どんな料理でもカロリーを取りすぎるのはよくない。
 
 −−子どもの2型糖尿病患者は欧州でも増えているのか。
 
 どの国でも同じ傾向がうかがえる。子どもも周りに(揚げ物や炭酸飲料など)高カロリーの食べ物があり、外で遊ぶことが減り運動不足になった。これが2型糖尿病の発症につながっている。問題解決は医師だけではできない。幼稚園、小学校レベルで食育を充実させることが必要で、政治の力が不可欠だ。
 
◇1型糖尿病の治療
 
 基本は「インスリン補充」 1型糖尿病は免疫異常などが原因で、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の中の細胞が破壊される。このため、インスリンを体の外から補う「インスリン補充療法」が治療の基本だ。
 インスリン注射は、健康な人のインスリン分泌にできるだけ近くなるように、タイミングやインスリン製剤の種類を選ぶ。▽食事の時間、量に関係なく血糖値を常時一定範囲に保つために「基礎インスリン」▽食事によって上がる血糖値を下げるために食前に注射する「追加インスリン」−−を、医師の指示にしたがって組み合わせる。イタリア・ペルージャ大のジェレミア・ボリ教授によると、1型患者の9割はこの方法で良好に治療できているという。
 死後あるいは生体ドナー(臓器提供者)から提供された膵臓から、インスリンを分泌する膵島を分離して、糖尿病患者に移植する「膵島移植」の研究も進んでいる。
 日本の1型は、糖尿病患者の1割未満とされる。患者の大半は食生活の乱れや運動不足などの影響で生じる2型だ。
 
◇血糖値、自分で測定
 
◇日常の変動具合をチェック
 
 食事に気配り、改善例も 血糖値の変動は自覚症状が少ないため、見過ごされがちだ。だが、食事内容によって急上昇したり、運動やインスリン注射で低血糖状態になったりと、想像以上に血糖値の変動は大きい。その変動は体に負荷をかけることも、最近の研究で分かってきた。そこで注目されているのが、家庭で血糖値を測る「血糖自己測定」だ。
 「血糖値の上昇をなかなか抑えられなかった患者さんが、自己測定を始めて、大幅に下げることに成功しました」
 患者に自己測定を指導している公立昭和病院(東京都小平市)の矢野正枝看護師は振り返る。同病院では、インスリン注射を使用する患者約800人が貸与された簡易測定器を使い、自己測定に取り組む。最初の1カ月は、毎食前と寝る前に測定して自分の血糖値変動の傾向をつかむ。その後、週に数日、1日のうちにどう変動するのかをチェックして、普段との違いを見る。
 2型糖尿病という60歳代男性は、会社に勤めているときは外食が多く、血糖値は高いままだった。インスリン注射を始めた後、自己測定の指導を受けて、家庭で血糖値を測り始めた。男性は自分の血糖値に興味を持つようになり、「食事が多かったので上がったのかもしれない」「低血糖になりそうだから、ブドウ糖をとろう」と、日々の暮らしに気を配るようになった。その結果、1〜2カ月の平均的な血糖の状態を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)は、自己測定前には9〜10%台あったが6%台に下がったという。
 一方、自己測定では、手の指などに針を刺し、血を出さなければならない。「なぜ痛い思いをしなければならないのか」と、尻込みする患者も多い。矢野さんは「始めると、生活習慣と血糖値の関連に気付き、まめに測るようになる人も多い。必要性を話し、理解してもらうように努力している」と話す。
 今年度から200床未満の病院や診療所で、インスリン注射を使用していない患者にも、年1回の血糖自己測定の指導に診療報酬が付くようになった。背景には、国際糖尿病連合が昨年秋、新たに定めたガイドラインで「糖尿病の合併症を減らすには、空腹時の血糖値だけではなく、食後2時間後の血糖値の管理が重要」としたことがある。
 食後の高血糖状態が続くと、心血管系の病気を引き起こす恐れがあるほか、糖尿病性網膜症やがんなどの危険性も高まるとの分析がある。
 貴田岡(きたおか)正史・公立昭和病院内分泌代謝科部長は「患者が体調管理のために自己測定に取り組むことは、病気と上手に向き合うきっかけになる」と話す。
 
◇正常高値 空腹時血糖値が100〜109ミリグラム−−将来、発症しやすいグループ
 
◇糖尿病学会が新基準「生活習慣の見直しを」
 
 日本糖尿病学会(理事長、門脇孝・東京大教授)は、空腹時血糖値が血液1デシリットル当たり100〜109ミリグラムだった場合、「正常高値」と診断する新しい基準を公表した。正常高値は、糖尿病や予備群と診断するには至らない「正常域」の範囲内だが、学会は「健康な人の中でも将来糖尿病になりやすいグループととらえ、生活習慣を見直すきっかけにしてほしい」としている。
 学会の診断基準によると、空腹時で血糖値が110ミリグラム未満を「正常域」、110〜126ミリグラム未満を「境界域」、126ミリグラム以上を「糖尿病域」と定める。違う日に実施した2回の結果がいずれも「糖尿病域」に該当すると、糖尿病と診断される。
 学会は06年、110ミリグラム未満でも食後だけ高血糖になりやすかったり、糖尿病を発症しやすい人が多いことに注目、正常域の引き下げについて検討を始めた。しかし、「正常域の上限を引き下げて、100ミリグラム以上の人を一律に境界域(予備群)とすべきではない」と結論づけ、「正常だが注意が必要」という「正常高値」という区分を新設することにした。
 この理由について、門脇理事長は「将来糖尿病になる可能性が高い人をいち早く発見できるが、まったく正常な人を予備群と診断してしまう可能性もある」と説明する。
 米国糖尿病協会は、予備群に相当する「IFG(空腹時血糖異常)」を100ミリグラム以上としている。国内でも、今年度から始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)では、指導対象を絞り込む基準の一つを「100ミリグラム以上」としている。一方、欧州の専門家は「正常域の上限値を下げるのはまだ科学的根拠が十分でない」と提言するなど、正常域の範囲については世界で議論がある。
 学会は「正常高値」の場合は、食後の血糖値の変動などを把握できる「ブドウ糖負荷試験」も実施するよう勧めている。門脇理事長は「負荷試験をすると、正常高値の25〜40%が実は予備群であることが分かる。糖尿病に進行しないように、食生活や運動習慣などにより気を使う必要がある」としている。

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2008/6/30 腎移植に拒絶反応抑える新手法 女子医大と順大、実施へ asahi.comより転載

腎移植に拒絶反応抑える新手法 女子医大と順大、実施へ


2008年6月30日 朝日新聞
 
図

 移植された臓器への拒絶反応を抑える新手法での腎移植手術を、東京女子医科大と順天堂大のグループが近く始める。免疫をつかさどるリンパ球の一種の「T細胞」に、特殊な処理を加えることで可能にした。患者は手術直後以外は免疫抑制剤を飲まずにすみ、副作用を避けられる。長期的な成功率も高まると期待される。
 計画しているのは、東京女子医科大の寺岡慧教授(腎臓外科)、順天堂大の奥村康教授(免疫学)ら。手術する女子医大の倫理委員会の承認を今春得た。親族から腎臓提供を受けて手術する患者のうち希望者に行う。当面3〜5組に絞り、慎重を期す。
 T細胞は、ウイルスや細菌など異物を認識して攻撃する免疫機能をつかさどる。移植臓器も「異物」と認識し攻撃するのが拒絶反応で、ひどいと臓器が全く機能しなくなる。奥村教授らは、T細胞に働きかけ、移植臓器を自己のものと勘違いさせる特殊な抗体を特定。サルの実験で5年以上、拒絶反応を抑えられることを確認した。
 新手法では、移植手術の前日に患者と提供者の血液からT細胞を採取。両者を混ぜ、特殊な抗体とともに2週間培養して患者の体内に戻す。このT細胞が調節役として働き、ほかのT細胞にも影響を与えて「勘違い」を連鎖させる。一方、ウイルスや細菌などへの攻撃は衰えない。
 通常の移植では、患者は免疫抑制剤を生涯飲む必要がある。だが、新手法では、手術直後に限られる。体内でこのT細胞が働き始めたのを確認しながら次第に量を減らし、手術から約1カ月〜1カ月半後に中止できる。
 その後は免疫抑制剤を飲まずにすむため、腎障害など副作用の恐れがなくなる。数カ月から数年で起きる可能性がある動脈硬化など慢性拒絶反応も避けることができる。このため、手術から10年後も腎臓が機能する割合は、今より2割ほど高い9割程度にまで上がると期待される。生体腎移植は年939件(06年)行われており、新手法が成功すれば影響は大きい。
 新手法は、心臓、肝臓移植などにも応用が可能。特に、慢性拒絶反応に苦しむ心移植が多い米国で注目されており、世界の移植医療を変える可能性がある。(編集委員・浅井文和、野瀬輝彦)

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2008/6/30 副作用症例すべて精査へ 薬品への安全性監視を強化 年3万件、現状は3分の1 担当職員も大幅増員 過去の薬害反省と厚労省 m3.comより転載

副作用症例すべて精査へ 薬品への安全性監視を強化 年3万件、現状は3分の1 担当職員も大幅増員 過去の薬害反省と厚労省


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月30日】
 厚生労働省は28日までに、国内で確認された医薬品の副作用に関する症例報告のすべてについて、一つ一つ精査する方針を固めた。実現に必要な人員も大幅に増やす。
 副作用の症例報告は国内で起きたものだけで年間に3万件程度あり、2007年度は約3万2000件。このうち内容を入念にチェックし、分析しているのは重篤なケースを中心に年約1万件にとどまっている。全症例報告を対象とすることで薬品の安全性への監視を強める。
 同省は、副作用情報を適切な安全対策につなげることができなかった薬害肝炎などの反省から、改善が必要と判断。今後、実施時期なども含めて具体的に検討し、09年度予算の概算要求に反映させる。
 薬害肝炎問題の検証と再発防止策を協議している同省の有識者検討委員会(座長・寺野彰(てらの・あきら)独協医大学長)も近く、「副作用をおこしやすい患者の特徴などを早期に把握できる」として、全症例の個別精査を提言する。
 医薬品による死亡例や健康被害などの副作用症例について薬事法は、(1)医療機関から厚労省へ(2)製薬企業から独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ-の2ルートでそれぞれ報告を義務付けている。情報は同機構が一括して分析、厚労省に伝える。
 報告は国内分だけで1日に約130件。これを20人程度の同機構職員が死亡や予期できなかった重い症状などに絞って精査しており、こなせる件数は1日に40件程度にとどまっている。
 厚労省は「現在の態勢では質的、量的にも十分な分析ができない」とし、医薬品の安全対策に携わる厚労省と同機構の人員を、少なくとも300人程度に増やす方針。
 さらに同省は、海外での副作用情報をいち早く収集し、国内での対策に生かすため、米食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁に職員を常駐させることも検討している。

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2008/6/30 化粧品からステロイド剤 m3.comより転載

化粧品からステロイド剤


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月30日】
 長崎県は27日、同県大村市の女性がインターネットで中国から直接輸入した化粧品から、医薬品のステロイド剤を検出したと発表した。健康被害は出ていないが、同県は購入や使用の中止を呼び掛けている。
 同県によると女性は、アトピー性皮膚炎に効くとネット上で広告されていた「ハーブローション」と「ニュー・ハーブ・クリーム」計6本を1万2000円で購入した。
 急激に効果が表れたため、不審に思って県に相談。検査の結果、劇薬に指定されているステロイド剤「フルオシノニド」を1グラム当たり0.15-0.44ミリグラム検出した。
 ステロイド剤は続けて使用すると逆に症状を長引かせるなど副作用があるという。

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2008/6/30 国士舘大がはしかで休講 世田谷キャンパスを2週間 m3.comより転載

国士舘大がはしかで休講 世田谷キャンパスを2週間


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月30日】
 国士舘大(東京)は30日、学生5人がはしかにかかったため世田谷キャンパスの4学部と大学院7研究科(対象者計約1万人)を28日から7月11日まで休講にしたと発表した。
 同大によると、6月初めから26日までに5人のはしか患者が確認された。いずれも自宅療養中で、入院には至らなかったという。

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2008/6/30 体重増加は正常体重の男性における慢性腎臓病の発現に関連 m3.comより転載

体重増加は正常体重の男性における慢性腎臓病の発現に関連 


提供:Medscape

高血圧も糖尿病もない韓国人男性の前向き研究において、正常体重の被験者でも体重増加は慢性腎臓病の発現に関連することが認められた。
Laurie Barclay


【6月23日】体重増加は正常体重の被験者の場合でも慢性腎臓病(CKD)の発現に関連するという結果が、高血圧も糖尿病もない韓国人男性の前向き研究で得られ、『Express Issue of the Journal of the American Society of Nephrology』6月19日号に報告されている。
 「最近の数件の前向き研究から、肥満はCKDのリスク上昇に関連していることが報告されているものの、肥満指数(BMI)が「正常」範囲に留まる人において体重増加がCKDのリスクを上昇させるかどうかは明らかではない」とSungkyunkwan大学医学部Kangbuk Samsung病院(韓国、ソウル)のSeungho Ryu氏らは記している。「我々は、大規模な職場の総合検診に参加した健常男性であり、CKDの既知のリスク因子のない者8792名のコホートを前向きに追跡調査した」
 35,927.4人/年の追跡調査期間中に、確認されたCKD(推定糸球体濾過率[eGFR] 64mL/分/ 1.73m2未満と定義)の新規偶発(incident)症例は427例であった。年齢、ベースラインGFR値、ベースラインBMI値、高密度リポ蛋白質コレステロール、空腹時血糖値、尿酸、運動習慣について補正した後、コックス比例ハザードモデルを用いたところ、正常体重および過体重のいずれの群でも、体重変化のカテゴリーとCKD発現との間にはU字型の関連が認められた。
 体重変化が-0.25~+0.25kg/年の男性はCKDのリスクが最低であった(P<0.001)。時間依存性変数である体重変化はCKDの発生率と有意に関連していた。インスリン抵抗性のホメオスタシスモデル評価、高感度C反応性蛋白質、収縮期および拡張期血圧、メタボリック症候群、偶発的高血圧、偶発的糖尿病についてさらに補正した後にも、こうした関連は引き続き有意であった。
 「体重の増加は、BMIが正常範囲内の場合でも、CKDのリスク上昇に独立して関連している」と同研究の著者らは記している。
 この研究の限界としては、わずか4.1年間の追跡調査期間、直接測定したGFRではなく推定推算GFRによるCKDの定義、CKDの家族歴に関する情報の不足、これらの知見を女性に外挿できないこと、アジア人集団におけるGFR推算式の妥当性が確認されていないことが挙げられる。
 「正常体重の被験者においても、約0.75 kg/年以上の体重増加は偶発的CKDを予測した」と同研究の著者らは結論している。「正常体重の集団においても、初期BMI低値は体重増加によるCKDのリスク上昇を改善せず、したがって、痩せている人たちの場合でも、体重増加の回避はCKDのリスクを低下させるために重要であることが、我々の知見から示唆されている」

 この研究の著者らは関連する金銭的関係がないことを開示している。

出典
J Am Soc Nephrol. Published online June 19, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/30 食物アレルギー治療に関するレビュー m3.comより転載

食物アレルギー治療に関するレビュー 


提供:Medscape

小児と成人の食物アレルギーに対する最も特異性の高い診断確定法は、二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験であることに変わりはない
Laurie Barclay


【6月23日】食物アレルギーの診断を確定するための最も特異性の高い検査法は、二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験であることに変わりはないことを示すレビューの結果が『American Family Physician』6月15日号に掲載されている。食物アレルギーは、薬物以外のアナフィラキシーの主要原因である。
 「食物アレルギーは小児の4-5%、成人の2-3%にみられ、症状の原因が食物アレルギーと誤解されることが依然として問題になっている」とローサリンドフランクリン医科学大学シカゴ医学部(イリノイ州ノースシカゴ)のKurt Kurowski, MDおよびRush North Shore医療センター(イリノイ州スコーキー)のRobert W. Boxer, MDは記している。「小児および青年を対象とした地域住民に基づく研究の結果、自分は食物アレルギーであると考えている人のうち、実際に食物アレルギーが証明できるのは、わずか10%であることが明らかになった。好酸球性食道炎といった食物アレルギー関連疾患が認められる機会はますます増えつつあり、また、乳児の胃食道逆流といった、他の以前から知られているいくつかの疾患は、その原因として食物アレルギーが指摘されることが多くなっている」。
 免疫グロブリンE(IgE)介在性食物アレルギーの識別および診断において、一般開業医は重要な鍵を握っているが、患者がアレルギーと誤解している症状について適切な精密検査を行う上でも、一般開業医が非常に重要な役割を果たすことに疑いの余地はない。
アレルゲンとなる可能性はあらゆる食物に認められるが、小児の場合、食物に対する急性全身性反応(アナフィラキシー反応を含む)の90%以上は、卵、牛乳、大豆、小麦、ピーナッツに対するアレルギーが原因である。成人の場合、最も高頻度にみられる原因は甲殻類、木の実、ピーナッツ、魚である。
 食物アレルギーの症状として最も多いのは口腔アレルギー症候群であり、口腔および咽喉に限定される一過性症状を伴う。
 食物アレルギーの診断において、特定の食物に関する皮膚プリック試験および放射性アレルゲン吸着試験(RAST)の感度は約85%、特異度は30-60%である。皮内試験は偽陽性率が高く、有害反応の発現リスクも高いため、食物アレルギーの初回評価法として使用すべきでない。診断を確定するための最も特異性の高い検査法は依然として、二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験である。
 食物アレルギー治療の中心には、原因食物の識別とその回避がある。万一の偶発的な摂取に備え、アナフィラキシー反応を経験している患者は、緊急用の筋肉内投与エピネフリン製剤を準備し、自己注射の教育を受けておく必要がある。比較的軽度の食物アレルギー反応には、抗ヒスタミン薬が有用であると考えられる。
 食物負荷試験および食物除去試験(被疑アレルゲンを除いた食事を摂取)は、診断と治療の両者に有効であると考えられる。二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験は、年長児および成人において、非定型反応がみられる場合やめったにアレルギーに関与しない食物への反応が報告された場合に有用である。
 二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験は依然として、診断の確定において最も特異性の高い検査法であるが、偽陽性率および偽陰性率はなお5%以上である。食物負荷が正確に設定されない場合には、結果に誤りが生じる可能性がある。また、検査から数日後に反応がみられた場合には、明確な解釈ができない。二重盲検プラセボ対照法による食物負荷試験の欠点として、時間がかかること、患者の忍容性が不良であること、通常は診断に不要であることも挙げられる。
 検査前に真性食物アレルギーであることが大きく疑われる場合、非定型反応がみられたり、めったにアレルギーに関与しない食物への反応が報告されたりした年長児および成人には、単盲検法による食物負荷試験が有用であると考えられる。患者を盲検化することで患者のバイアスを低減でき、二重盲検法の食物負荷試験よりも技術的に容易である。
 非盲検法による食物負荷試験は、複数の被疑食物の検査に利用できる。被疑食物をマスキング食物とともに与え、その後、陽性反応例には盲検化した食物負荷試験を行う。この検査法は最も容易に実施できるが、患者のバイアスによる影響を受けやすい。
 食物除去試験は、患者の年齢を問わずに使用できる。2種類以上の食物がアレルギーを引き起こしていると臨床的に疑われる場合は、食事から複数の食物を取り除くことができる。特定の食物を避けている間に改善がみられた患者の診断を確定するには、食物除去試験に続いて食物負荷試験を行う。このような手法は通常、患者の忍容性が良好である。特定の食物を取り除いても栄養面で問題のない食事を確保するため、栄養士との相談が必要となるのが一般的であり、有効な薬物療法を受けずに症状が大幅に低減するまで食事を継続する。
 アナフィラキシーの症状には、腹痛、痙攣、下痢、嘔吐等の消化管症状、胸部圧迫感、咳嗽、呼吸困難、喘鳴、鼻漏等の気道症状が含まれる。全身性アレルギー症状には、血管浮腫、顔面紅潮、全身性蕁麻疹、掻痒症、切迫した破滅感、低血圧、ショック、口腔内の金属味、咽喉腫脹がある。
 アナフィラキシーが疑われる場合、エピネフリンを緊急に投与する必要がある。エピネフリンだけでは症状が完全に消失しない場合、ジフェンヒドラミンの筋肉内投与、コルチコステロイドの全身投与、ヒスタミンH2ブロッカーの投与を追加できる。気管支痙攣または喉頭浮腫には、酸素補給を行う必要がある。
 食物に対するアナフィラキシー反応を1回でも経験した患者には、年齢に応じたエピネフリンのペン型製剤2回分と、その患者のアレルギー情報を明示する医療申告用腕輪を処方し、ペン型製剤の使用法を説明するとともに、経過観察を行って患者が正しい注射方法を把握していることを確認する必要がある。アナフィラキシーの第2相反応が発現した大半の患者では、病院での観察が必要である。
 臨床診療の具体的な勧告とそのエビデンスレベルの評価は、下記の通りである。
  • 食物アレルギーが臨床的に大きく疑われる場合は、皮膚プリック試験またはRASTとともにIgE検査を行い、適切に診断する(エビデンスレベル:C)。
  • 特定の食物に対するアナフィラキシー反応が既知か、疑われる患者(またはその介護者)は、常にエピネフリン注射剤を携行し、その使用法について指導を受ける必要がある(エビデンスレベル:C)。この勧告は、Joint Task Force on Practice Parametersのコンセンサス意見に基づくガイドラインによるものである。
  • 牛乳を主成分とする調乳に比べ、加水分解された調乳の摂取により、乳児および小児期のアレルギーが低減することを示すエビデンスがいくつかある。ただし、加水分解された調乳を授乳に使うことを支持するエビデンスはない(エビデンスレベル:B)。

 食物アレルギーを予防するため、家族歴として主要血縁者(primary relatives)2名にアトピー性疾患がみられる乳児は、生後6カ月間は授乳のみとし、少なくとも生後1年間は授乳を継続するとともに、生後6カ月を過ぎるまでは固形物の摂取を始めないよう、米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)は勧告している。
 「女性全体の約半数は分泌者である(摂取した食物が母乳中にも移行する)ため、授乳期の母親は卵、牛乳、木の実、ピーナッツ、海産物の摂取を避ける必要がある」とレビューした著者らは記している。「小児の食事においては、ナッツ類、貝類、魚の摂取は3-4歳まで避けるべきである」。

 このレビュー論文の著者らは、関連する金銭的関係がないことを公表している。

Am Fam Physician. 2008;77:1678-1686, 1687-1688.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/30 バイアグラは禁止すべき? 競技力向上効果で議論 m3.comより転載

バイアグラは禁止すべき? 競技力向上効果で議論


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年6月30日】
 性的不能治療薬「バイアグラ」にスポーツでの競技力を向上させる効果はあるか-。北京五輪を目前に控え、こんな議論が起こっている。AP通信によると、世界反ドーピング機関(WADA)も禁止薬物リストに加えるかどうかの検討に入ったという。
 バイアグラには血管を拡張する効果があり、理論上はこれにより血液の酸素運搬が促進される可能性がある。米ニューヨーク大医学部のマカルー博士は「より多くの酸素が筋肉に届けば、より多くのエネルギーが生まれる」と指摘。初期的な研究結果では、バイアグラを服用した自転車選手の競技力が約40%も向上した例があるという。
 ただ治療薬を健康な人が使った場合、正常な血管がさらに拡張するかなどの疑問もある。英グラスゴー大のマグラス教授は「あくまで問題を修復するのがバイアグラの働きだ」とくぎを刺す。
 専門家の間でも意見は分かれるところだが、将来的に禁止薬物に指定された場合も、選手には「治療目的の特例」として使用が認められるケースもある。ただ事前の申請が必要となり「それはあまりにばつが悪いだろう」と気遣う関係者もいる。

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2008/6/30 陽子線がん治療センター 世界初の照射システム ’08記者リポート m3.comより転載

陽子線がん治療センター 世界初の照射システム ’08記者リポート

 
記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年6月30日】

’08記者リポート:陽子線がん治療センター 世界初の照射システム /福井

 ◇県立病院、11年度稼働開始--課題は高額、スタッフ難

 加速した陽子をがんに集中的に当て、病巣を破壊する「陽子線がん治療」。副作用が少なく、高い治療効果が報告され、全国各地で治療施設の導入が検討されている。しかし、「先進医療」の陽子線治療は自由診療で、費用が高額という難点がある上に、この治療を専門とする医療スタッフの不足も指摘されている。一部の富裕層だけでなく、一般市民にも普及するのか、福井県の取り組みを主に、現状を取材した。【菅沼舞】

 □がん治療の最前線

 治療は、シンクロトロンと呼ばれる装置で陽子を加速して高エネルギー化し、がんに照射する。病巣部分でエネルギーが最大になるように調節できるため、通常の放射線治療に使用されるエックス線やガンマ線と異なり、局所に照射でき、正常な細胞に与えるダメージが少ない。
 治療の臨床研究を行う福井県敦賀市の若狭湾エネルギー研究センター(通称エネ研)では1回あたりエックス線2・5-6・6グレイに相当する陽子線を、10-27回に分けて病巣に照射する。前立腺がん43例、肝臓がん5例、肺がん1例の治療のいずれの例でも、がん細胞の縮小や数年の延命効果が認められたという。
 炭素イオンの照射治療を含め、01年の開所から2000例以上実施している兵庫県立粒子線医療センターでは、台湾や韓国など海外からも患者を受け入れている。菱川良夫院長は「副作用が軽く、患者さんの体調が崩れることもないのでスケジュール通り治療ができる」と話す。両施設のほか、静岡県立静岡がんセンターや筑波大学陽子線医学利用研究センターなど4施設も治療を行っている。

 □整備費は電源3法交付金から

 福井県は05年に策定した「エネルギー研究開発拠点化計画」に基づき、福井市の県立病院内に、「陽子線がん治療センター(仮称)」を整備する。今月行われた3回目の入札で施工会社が決まり、当所予定より1年遅れだが、11年度治療開始のメドがようやくついた。
 センターの整備費は、原発立地自治体に交付される「電源3法交付金」でまかなわれる。シンクロトロンのほか、陽子線をがん病巣の形に合わせ分割照射できる、陽子線がん治療施設としては世界初の「積層原体照射システム」などの治療装置を備え、総額は約47億6000万円。がんの位置を3次元的に測定する「PET-CT」代金や施設建設費19億1500万円などを含めると、おおむね100億円に上る見通しだ。装置のメンテナンス代や運転費用、人件費などソフト面の費用は病院経費として別に計上される。

 □治療にかかる費用

 治療費には、装置の運転費用・メンテナンス代や建物・装置の減価償却費などが含まれ、どの施設でも平均240万円-300万円かかる。
 福井県陽子線がん治療センターは、他施設との差別化を図るため、相場より有利な価格を設定する予定だ。開所から5年以内の治療人数50-200人を目標にしているが、エネ研・粒子線医療研究室の山本和高室長は「黒字にするには少なくとも年間400-500人を診療し、1人あたり300万円を徴収する必要がある」と指摘する。一方で、「最近では先進医療をカバーする特約付きの医療保険も出てきているので、そ
れらをうまく利用すれば患者負担は抑えられる」ともアドバイスする。

 □悩ますスタッフの確保

 粒子線治療施設を導入する自治体が増えているのに対応し、高い専門性を備えた医療スタッフの確保が急務となっている。文部科学省は昨年度から、▽放射線腫瘍(しゅよう)医▽医学物理士▽診療放射線技師▽加速器技術者--の育成事業を開始した。11年度までの5年間で40人程度を育成する目標を立て、08年度は医学物理士ら3人が研修を受けている。
 一方、福井県の陽子線がん治療センターに配置される予定の医師4人のうち、2人はまだ決まっていない。整備後にセンターへ移るエネ研の山本室長は「スタッフが少ないと効率良く治療できない。治療効率が悪いと患者さんの金銭的負担が多くなる。開業が難しい放射科医師は学生や研修医に敬遠されがちなんです」と懸念する。

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2008/6/30 筋肉を鍛える (4)毎日続けるのが効果的 YOMIURI ONLINEより転載

筋肉を鍛える
 
 
(4)毎日続けるのが効果的
 
2008年6月30日  読売新聞)
 
 
 早稲田大学スポーツ科学学術院教授の福永哲夫さんが勧める「貯筋運動」を、昨日に続いて紹介する。
 まずは「腹筋運動」。ひざを曲げ、クッションなどにもたれ、胸の前で手を組む。腹部に力を入れて上体を起こす。腹筋に意識を集中しながら4〜6秒で腹筋運動を行い、それを8回ずつ3セット。どの運動もセット間に十数秒程度の休憩をはさむ。
 次は「力こぶの筋肉運動」。水を入れた500ミリ・リットルのペットボトルを、両ひじを脇腹につけて持つ。手を下げた状態から肩の位置まで持ち上げる。上げ下げで4〜6秒が目安。16回ずつ3セット。力こぶに気持ちを集中しよう。
 最後に「ふくらはぎの筋肉運動」。両足を肩幅ほどに開いて、いすの背に手を添えながら立つ。かかとを上げ、その状態で2〜3秒停止し、かかとを下げる。これも16回ずつ3セット行う。
 昨日紹介した2種類を含め計5種類の運動を毎日行ってみよう。より詳しくは、福永さんらの著作「貯筋通帳」(ワニマガジン社、税抜き950円)が参考になる。
 「運動を始めてから、駅の階段を休まずに上れるようになりましたよ」
 東京都調布市の大橋和子さん(71)は2004年から約1年間、福永さんが主宰した筋肉を鍛える運動教室に通い、今も、自宅で運動を続ける。
 ひざに痛みがあったが、運動を始めて筋肉がつき、痛みが消えた。「猫背気味だった背筋もピンと伸びた」と大橋さん。貯筋運動で若さを取り戻しましょう。(医療情報部 坂上博)
 

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2008/6/29 厚労省、副作用症例すべて精査へ @nifty.comより転載

厚労省、副作用症例すべて精査へ
 
 
 
2008年6月29日(日)7時45分配信 共同通信
 
 厚生労働省は28日までに、国内で確認された医薬品の副作用に関する症例報告をすべて精査する方針を固めた。実現に必要な人員も大幅に増やす。副作用の症例報告は国内で起きたものだけで年間に3万件程度あり、07年度は約3万2000件。このうち内容を入念に分析しているのは重篤なケースを中心に年約1万件にとどまっている。全症例報告を対象とすることで薬品の安全性への監視を強める。

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2008/6/29 拝啓お医者さま しあわせでした 医師を支える患者と家族からの手紙 @nifty.comより転載

拝啓お医者さま しあわせでした
 
 
医師を支える患者と家族からの手紙
 
2008年6月27日(金)0時0分配信 掲載: AERA 2008年6月30日号
 
医師や看護師への手紙を抱いたまま息をひきとった患者がいる。
延命治療をやめた医師に、遺族から感謝の便りが届いた。
先生に診てもらえて良かった——そんな手紙が医師を支えている。

 慶応義塾大学病院(東京都新宿区)9階にある血液内科「9S病棟」。看護師控室の机の上に、透明な写真立てに入った一通の手紙が飾られている。
——最高の治療をしていただき、心から慰め、笑わせていただき、ほんとうに明るく楽しい入院生活を過ごす事ができました。ここから旅立てること最高に幸福です
 手紙の日付は2006年5月13日。差出人の小野妙子さんはその17日後の5月30日午前5時過ぎ、急性骨髄性白血病との1年半にわたる闘病の末、9S病棟から天国に旅立った。60歳だった。
 夫の幸二さん(72)が子どもたちと病院に駆けつけ、死亡を確認した直後、前夜から病室に泊まっていた義妹が言った。
「お姉ちゃんがこのバッグをずっと抱えて寝ていたの」
 渡されたバッグを開けると、家族全員にあてた手紙と一緒に、担当医と看護師たちにあてた手紙が入っていた。すぐに、医師たちに手紙を持参した。
「家内はいつも、病院の皆さんが親切で優しく、安心できると言っていました。1年半、本当に何の不安もなく入院生活を送らせてもらいました」

自分の部屋に全部保管

 闘病中、小野さんが周囲に涙を見せたのは2度だけだ。1度目は、再発がわかった時。アメリカにいた幸二さんに国際電話をかけ、泣きながら検査結果を伝えた。2度目は、亡くなる数週間前。自宅に数日だけ戻り、自分の結婚指輪を「息子の将来のお嫁さんに」などと言いながら貴重品を整理していた時、
「私、死にたくない」
 と、つぶやいて泣き出した。幸二さんは思わず駆け寄って抱きしめ、一緒に泣いた。
 だが、その2度以外は、いつも気丈に振る舞った。再発がわかった後も、一人で5トントラックを頼み、自分の持ち物の大半を処理した。
 そんな小野さんを間近でみていた看護師たちが、
「小野さんの生き方は最後まですてきだった。患者さんみんなに、小野さんのように入院中に少しでも幸せを感じてもらえるようなお手伝いがしたい」
 と、手紙を控室に飾った。
 小野さんの主治医だった岡本真一郎・同大准教授(53)は、患者や家族からもらった手紙を、すべて自分の部屋に大切に保管している。
「患者さんたちからの手紙は、私にとって一番の力です。引退する日が来て自分の医師人生を振り返る時、患者さんとどのような時間を持てたのかが何にも増して大切な要素になると思います。患者さんの手紙は、私と患者さんが持った『時間』を端的に語ってくれるんです」

「一筋の道が見えた」
 
 骨髄移植を得意とするが、移植を受けた人の半数以上が完治せずに亡くなるのが現実だ。
「患者さんが亡くなるたびに、もっと他に何かしてあげられることがあったんじゃないかと落ち込みますが、ご遺族から手紙を頂くと、救われます」
 下の手紙は、白血病が再々発して亡くなった男性患者の妻からのものだ。
 岡本さんは、非常に活動的だった男性患者が外で安心して過ごせるよう、
「具合が悪くなったらいつでも入院できますよ」
 と言って、この男性用にベッドを一つ常にキープしておいた。男性が入院中は、夜、病室を抜け出して看護師たちと近くの居酒屋に飲みに行くのも知っていたが、知らないふりを通した。
「患者さんにとっての『生活の質』とは何だろうと、ものすごく試行錯誤している時に出会った患者さんでした。『こんなに幸せな患者はいるでしょうか』というご遺族の手紙で、一筋の道が見えた思いがしました」
 岡本さんはこう振り返る。
 
自宅での看取りに感謝
 
 ひばりクリニック(宇都宮市)の院長、高橋昭彦さん(47)が3カ月に1度、患者さんや仕事仲間に出すニュースレターの名前は「テレマカシー」という。「ありがとう」を意味するインドネシア語だ。
 この言葉を高橋さんに教えてくれたのは、4年前に自宅で90歳の天寿を全うした金子由男さんだった。海外旅行が趣味で、自分の部屋の壁一面に外国で撮った写真を張っていた金子さんは、高橋さんが往診するたびに「サンキュー」「メルシー」などと訪れたことのある国の言葉でお礼を言った。
 往診を始めたのは、老衰で体力が弱ってきたのを心配した長男の妻、敏子さん(60)が相談にきたのがきっかけだった。
 最初の日、高橋さんは金子さんに、どこで過ごしたいかと尋ねた。
「家に最期までいたいけれど、嫁の敏子に世話をかけるのはすまないから、入院してもいい」
 ところが高橋さんは、金子さんの部屋いっぱいの写真を見て、こう応じたのだ。
「最期まで、お父さんらしく生きるために、この部屋で過ごさせてあげましょう」
 すると敏子さんが、高橋さんをきっと睨んだ。自宅での看取りが不安だったのだ。高橋さんは優しく言った。
「心配な時はいつでも電話して下さい」
 それから毎日、高橋さんは金子さんを往診した。2週間後、金子さんは両腕を伸ばし、「シゲ、シゲ」と亡き妻の名前を呼んだ後、息をひきとった。
 高橋さんのもとに敏子さんの手紙が届いたのはその2カ月後だ。400字詰め原稿用紙4枚にていねいな文字で、義父の「テレマカシー」のエピソードなどとともに、感謝の言葉が綴られていた。
——住み慣れた家で、思い出の写真に囲まれ、誰にも気兼ねなく会話ができて、感謝の言葉だけを言いながら天国に移された父は本当に幸せだったと思います。悲しさはありますが、今まで三人の親を失くした時の、痛みを伴う悲しみではない……
 敏子さんは、3人の親を病院で看取っていたのだ。
「病院での看取りは後悔ばかりが残りました。自宅での看取りは最初は不安でしたが、父と一緒にいる一時一時が、言葉は交わさなくてもお別れの時間で、納得のいくお別れができました。感謝の気持ちをどうしても高橋先生に伝えたくて、手紙を書いたんです」

30年以上のトゲ抜けた
 
 ちょうどニュースレター創刊を考えていた高橋さんは、手紙の全文を創刊号に載せ、誌名を「テレマカシー」にした。
「在宅医療に力を入れたくて開業したんですが、敏子さんたちが満足しているかどうかは不安でした。それだけに、手紙は嬉しかった」
 小児科医として約35年の経験を積んできた聖路加国際病院の細谷亮太副院長(60)は、研修医時代に最初に受け持った小児がん患者、「彩ちゃん」のことがずっと忘れられなかった。
 神経芽腫で、2歳で亡くなった。その心臓が止まった時、細谷さんは懸命に心臓マッサージをし、口から息を吹き込んだ。しかし、震える手で当てた聴診器から聞こえてくるのは、自分のドキドキした変な音ばかりだった。涙があふれた。
「医師になりたてで未熟で、十分なことができなかったのではないかと、彩ちゃんのことはずっと『トゲ』のように、心にひっかかっていました」
 昨年、ラジオ番組でそんな話をした。するとほどなく、彩ちゃんの母親から手紙が届いた。
——彩のこと覚えていて下さったんですね。明日……三十四回目の命日です。先生のことを思いますと、万感胸に迫るものがございます。彩はホショヤセンセイが大好きでした。廊下を歩かれる先生の足音ですぐわかり、アッ、ホショヤセンセイダ!と目を輝かせたものです。夫と常々、先生はきっと立派なお医者様になられるわねと話し合っておりましたが、その後の御様子を御著書やテレビ、新聞などで拝見し、“やっぱり!”ととてもうれしく誇らしく思っておりました……
「この手紙は、私の心に長年刺さっていたトゲを抜いてくれました。患者さんやご家族からのお手紙はみんな、私の宝物。大切にとってあります」
 三重大学病院総合診療部の竹村洋典准教授(46)にとって、アメリカで「家庭医」の研修をした時にもらった一通の手紙が、その後の人生を決めた。担当した70代半ばの喘息の女性の子どもたちからの手紙だ。
 
人生決めた遺族の手紙
 
 進んだ肺がんが見つかったその女性は、折に触れて竹村さんに訴えていた。
「延命治療はしないで」
 カルテの表紙に大きく「DNR(延命治療をしないで)」と書いたが、女性が自宅で呼吸困難に陥って救急車で病院に運ばれた時、救急措置で人工呼吸器がつけられた。一通りの治療が終わってから連絡を受けた竹村さんは、人工呼吸器をつけられた女性を見て心が痛んだ。
「あんなに延命治療はして欲しくないと言っていたのに……」
 女性の子どもたちや自分の指導医、病院長と話し合い、3日後に人工呼吸器を外した。

プライド支えてくれる
 
 1992年のことだ。当時はアメリカでも人工呼吸器を外すことはタブー視されていた。女性が亡くなって3日後、子どもたちから手紙が届いた。竹村さんは一瞬、抗議かと身構えたが、文面には温かい言葉が満ちていた。感謝の手紙だった。
「あの経験から、患者さんの意思をできる限り尊重し、『患者さんの生きている世界』の中で問題を解決する家庭医としてやっていこうと決意しました」
 独協医科大学脳神経外科(栃木県壬生町)の金彪教授(52)のもとに今年、3年ぶりに研修医が入ってきた。外科系はどこも志望者の減少が深刻だ。金さんはその原因をこう考える。
「外科系が『4K職場』だからです。きつい、危険、厳しい、カネにならない」
 大病院勤務の外科医は、たいてい週70時間は働いている。重症患者が多く、患者が死亡して医療紛争に巻き込まれる危険も大きい。そのうえ、どんなに多くの難手術をしても勤務医の収入は増えず、時給にすれば3000円に満たないという。
 疲れ果てて病院を去る外科医も増えている。そんな状況下で診療している金さんにとって、患者からの手紙は、「プロの脳神経外科医としてのプライド」の大きな支えだ。
——いろいろありがとうございます。静かに復活の気持ちです
 金さんの机の上は、毛筆の太い字で書かれた手紙が飾ってある。他の手紙も、印象に残るものはファイルしている。
「自分の生命力を患者さんにあげるつもりで手術に臨んでいます。患者さんの感謝の手紙は、そんなプロとしてのプライドを補強してくれます。最近、何をしても『ありがとう』の一言さえ言わない患者さんが増えているだけに、うれしいものです」
「医療崩壊」と言われ、医師を取り巻く環境が日々悪化している今、感謝の気持ちを素直に綴った患者や家族の手紙が医師たちを支える力は、書いた本人が想像する以上に大きい。
 
編集局 大岩ゆり
 
【編集部よりお知らせ】

 アエラの臨時増刊「日本の家庭医」が発売されました。
有名専門医が推薦する町のお医者さん1435人が掲載されています。あなたのかかりつけ医をみつけてください。

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2008/6/28 ながらde運動 骨盤周りの筋肉をほぐす、正座腰反らし=長野茂 毎日jpより転載

ながらde運動
 
 
骨盤周りの筋肉をほぐす、正座腰反らし=長野茂
 
2008年6月28日 毎日新聞 大阪夕刊

 メタボの判定基準の一つは「腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上」ですが、普段の姿勢、動作からもメタボ度を自己チェックできます。
 
・真っすぐ立ち、あごを引いた姿勢で下を見たときにつま先が見えない
・ベルトを締める位置がおへそより下
・椅子やソファに体を投げ出して座る
・立ってパンツ、スカートをはくのが苦しい
・深くしゃがみ込む姿勢を取れない、取れても不安定
・そっくり返って歩く
・手を伸ばして足のつめを切ると苦しい
・椅子に座り、上体を後ろにねじり、両手を一緒に背もたれに付けられない
・おなかに力を込めてへこませた姿勢を数秒しか維持できない
・あおむけに寝て、ひざを直角に曲げた姿勢で、腹筋が一度もできない
 
 どうでしょうか。メタボだと「不便だな、態度が大きくなるな、苦しいな」と自覚したら、いつでも、どこでも動き始めましょう。この運動は太ももから腰の前を伸ばして骨盤周りの筋肉の血行を高め、基礎代謝をアップさせます。(日常ながら運動推進協会代表)
 
 <お風呂で正座腰反らしのポイント>
 
 正座姿勢を取り、両手を後ろに付いて上体を支える。その姿勢からお尻を持ち上げて上体を後ろにゆっくり倒し、腰を大きく前に反らし、太ももから腰、おなかの前側を伸ばす。30秒×4回を目安に。
 
 <主な効果>
 
 基礎代謝アップ、冷え・むくみ・腰痛の予防・改善
 

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2008/6/28 アラ?っときたら…脳の健康に重要な「アラキドン酸」 @nifty.comより転載

アラ?っときたら…脳の健康に重要な「アラキドン酸」
 
 
2008年6月28日(土)17時26分配信 夕刊フジ
 
◇アラ?っときたら…脳の健康に重要な「アラキドン酸」
 
 「あれ、なんだっけ?」「ほら、あれだよ!」。人の名前が出てこない、どこに置いたか思いだせない…。最近そんなこと、増えてませんか? 脳に関する最近の研究から、モノ忘れなどの『アラ?現象』には、アラキドン酸(ARA)が深くかかわっていることが分かってきた。
 脳にいいといえばDHAが有名だが、最新の研究によると、同じ必須脂肪酸のアラキドン酸が、脳の健康(ブレインヘルス)に重要な役割を果たしていることが明らかになってきたのだ。
 アラキドン酸は、脳の神経細胞の細胞膜を構成する脂肪酸。なかでも“記憶の中枢”と呼ばれる海馬への働きが注目されている。
 アラキドン酸に詳しい杏林大学医学部の古賀良彦教授によると、『アラ?現象』は脳の衰えの象徴ともいうべき現象だという。
 脳の機能は一般的に、40代から低下しはじめる。50代、60代になって特に衰えやすいのが記憶をつかさどっている海馬。したがって40代のうちから「脳を守る」ことを意識してほしいという。
 古賀教授とサントリー(株)健康科学研究所の実験によると、アラキドン酸を1日240mg、1カ月間摂取すると、脳の情報処理のスピードや集中力が5〜8歳若返る、という結果が得られている。
 その古賀教授が、脳の健康を守るためには、トレーニングと積極的な栄養補給が大切というように、体内でほとんど合成されず、加齢により減少する必須脂肪酸は、食事などで摂取する必要がある。
 DHAが魚に多く含まれる一方、アラキドン酸はレバーなどの肉類や卵といった、コレステロールの高い食品に多く含まれている。高齢者や健康に気を遣っている人などは、サプリメントで効率よく補給するのがいいだろう。

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2008/6/28 雨だと古傷が痛む…天気と関係ある? @nifty.comより転載

雨だと古傷が痛む…天気と関係ある?
 
 
2008年6月28日(土)17時24分配信 夕刊フジ
 
 「梅雨どきには古傷が痛む」というのは、スポーツ選手などをはじめ、よく聞く話。でも、これって本当にあるのだろうか。天気と傷、どんな関係があるのか?
 「『古傷がうずくから、明日は雨が降りそう』など、テレビの天気予報よりよく当たるお客さんもいますよ」と話すのは、渋谷区の整体店「シエスタ」店長で整体師の海野真紀さん。
 このほか、雨が降る前には、リウマチや肩こり、頭痛がひどくなる、だるい、うつになりやすいなどの変化が起こりやすいのだとか。
 「季節の変わり目には、気圧と湿度の関係で体調を崩しがち。たとえば、深海にいくと体がギュッと縮み、飛行機などで上空にいくと、体がむくみますよね? 同様に、低気圧がくると、体が膨張し、高山病や夏バテに近い症状になるんです」
 このほかに、アトピーや喘息も含め、気象の変化で引き起こされるものは近年、「気象病」と呼ばれ、医学的にも検証されている。
 「古傷」「リウマチ」などは、その気象病の一種で「天気痛」といわれるものなのだと海野さんは説明する。
 「古傷の痛みは、病院などでは診断されないため、あちこちをまわって、整体に来る人が多いんです」
 では、梅雨どきの古傷の痛み、いったいどう対処すればいい?
 「対処法はまず、ゆっくりお風呂に入って、体をあたためること。むくむと血管が膨張し、外にいこうとする圧が出て、古傷が痛むため、下着などで体を締めつけないこと、塩分を控えることなども大切ですね」
 さらに、長期的には、痛みが少ない季節の体のメンテナンスも重要になる。
 「たとえば、ひざを痛めているなら、ふくらはぎや太ももなど、まわりの筋肉を鍛えてあげてカバーすると良いと思いますよ」
 古傷の痛みに悩む人、ぜひお試しを!

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2008/6/28 細菌毒素を10分内に検出 @nifty.comより転載

細菌毒素を10分内に検出
 
 
2008年6月28日(土)16時35分配信 共同通信
 
 血液に入るとショック症状などを引き起こし、死亡する恐れもある細菌の毒素(エンドトキシン)を、10分以内で検出する方法を広島大の黒田章夫教授(応用生物工学)の研究グループが開発。東京で開催の国際バイオフォーラムで7月2日に発表する。これまでは正確な結果が出るまでに3時間以上かかっていたという。黒田教授は「短時間で正確な結果が分かれば、より適切な治療を迅速に行える」と話す。

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2008/6/27 肥満者の心血管リスクは運動と禁煙で抑制できるが、ゼロにはできない m3.comより転載

肥満者の心血管リスクは運動と禁煙で抑制できるが、ゼロにはできない 

提供:Medscape

肥満男女の急性冠症候群の予防には、地中海型食生活・定期的な運動・禁煙だけでは不十分であり、減量が不可欠
Shelley Wood


【6月16日】その人の行動、喫煙の有無、食生活によって、肥満に伴う心血管への悪影響を軽減することはできるが、きっぱりと排除することはできない、と研究者らは述べている。運動による健康維持と肥満との関連は他の研究でも検討されているが、今回の最新研究では食生活と喫煙の要因も考慮されている[1]。
 「運動は重要であるものの、運動では、肥満者の高い心血管リスクを排除できないことが複数の疫学研究で明らかにされており、我々の研究によってこの知見が確認された」と筆頭著者のDr. Majken K Jensen(オーフス大学病院、オールボー、デンマーク)はheartwireに述べている。この結果から、「肥満と運動の両者が急性冠症候群(ACS)のリスクに影響し、運動量が最も豊富な最もスリムな人において、リスクが最も低いことが示唆される。実際のところ、今回の新情報は運動に関するものではない。我々は研究を拡大し、他の生活習慣リスク因子と組み合わせて肥満の役割を検討することで、新知見が得られた」とJensen博士は続けている。
 Jensen博士らはこの研究結果を『Circulation』オンライン版2008年6月9日号に報告している。
 
体重が問題か

 Jensen博士らは、「デンマーク人の食生活・癌・健康に関する研究(Danish Diet, Cancer, and Health study)」で得られた約55,000例の参加者の追跡調査データ(中央値7.7年)を再検討した。参加者はいずれも中年(50-64歳)であり、ベースライン時に冠動脈疾患(CAD)と癌は認められなかった。
 「運動さえしていれば、過体重であっても問題ないと考える人がいるかもしれない」とJensen博士は説明した。「これと同じように、過体重であっても、禁煙・健康的な食生活・豊富な運動量を維持し、他の面で健康的な生活習慣を守っていれば、問題ないと思っている人がいるかもしれない。我々はこの点を詳細に検討したいと考えた」。
 追跡調査期間中の急性冠症候群の発現は、高い肥満度指数(BMI)と有意に関連し、BMIが1単位上昇するごとにACSのリスクが女性では5%、男性では7%上昇した。喫煙量の多い(15 g/日以上)肥満者に比べ、喫煙習慣のない肥満者のACSリスクは低かった。これと同様に、運動量が少ない(週1時間未満)肥満者に比べ、運動量の多い(週3.5時間以上)肥満者ではやや良好な結果が認められた。対照的に、地中海型食生活の遵守(地中海型食生活スケールの高スコア)は、肥満者の将来のACSイベント発現リスクに影響しないと考えられた。
 
BMIとリスク因子別のハザード比(95% CI

リスク因子
健康体重
肥満
健康体重
肥満
喫煙
なし:(対照)
なし:2.35(1.81-3.05)
あり:2.06(1.54-2.78)
あり:3.74(2.71-5.15)
運動
なし:1.43(1.07-1.93)
なし:2.74(2.04-3.68)
あり:(対照)
あり:2.92(2.16-3.94)
地中海型食生活
なし:1.58(1.18-2.10)
なし:2.29(1.64-3.20)
あり:(対照)
あり:2.35(1.79-3.10)

 「我々のデータは、ACSとBMI高値との段階的な強い関連を実証しており、生活習慣リスク因子の全サブグループ、すなわち非喫煙者、運動量が豊富な人、健康的な食生活の人でもこの関連が認められた」とJensen博士はheartwireにコメントした。「この結果は、健康的な生活習慣を守っている人であっても、体重が問題であることを示唆している。当然のことながら、生活習慣があまり健康的でない人でも、体重が多いほどACSリスクが高くなると予測された。しかし、BMIとACSとの段階的な関連は、すべてのリスク因子群で非常に強く、かつ一貫しており、この点は我々にもやや驚きであった」。
 
非常に健康的な生活習慣でも体重の穴埋めはできない

 定期的に運動し、喫煙せず、健康的な食生活を守り、飲酒が適度な場合でも、肥満者のACSリスクは高かった、と著者らは指摘している。「こういった全般的に健康な人であっても、BMI高値とACSリスクとの間には強い関連が認められた」とJensen博士は述べている。
 食生活による影響がみられなかったことも特筆すべき点であった、とJensen博士は認めている。この結果は、本研究の統計学的検出力が低いこと、または、本コホートの肥満者において、地中海型食事パターンの遵守による心血管(CV)保護効果が最も高いわけではなかった可能性を反映していると考えられる。「本コホートの肥満者において別の食事パターンの方が高い保護効果があるかどうかを明らかにするには、さらに研究が必要である」とJensen博士は認めている。
 今回の結果は「直感的に理解できると思われる」が、運動のリスク軽減効果に関する研究を除き、他の生活習慣によってBMI高値のリスクを抑制できるか否かを検討した研究は、これまでに行われていない、とJensen博士は認めている。「本研究の最も重要なメッセージは、喫煙者であるかどうか、運動量が豊富か否か、健康的または非健康的な食事パターンであるかといったことに関係なく、冠動脈疾患の予防には、健康体重の維持と肥満の回避が重要であるということである」とJensen博士は結論付けている。

 「食生活・癌・健康に関する研究(Diet, Cancer, and Health study)」はデンマーク癌学会(Danish Cancer Society)の資金提供を受けた。著者の1人は、別の集団における肥満と慢性疾患の関連に関する研究に対し、sanofi-aventis社から資金提供を受けている。他の著者は、関連する金銭的関係がないことを公表している。

Source
1.Jensen MK, Chiuve SE, Rimm EB, et al. Obesity, behavioral lifestyle factors, and risk of acute coronary events. Circulation. 2008;117:3062-3069.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/27 高齢者の痛み 西洋医学+針で効果 YOMIURI ONLINEより転載

高齢者の痛み
 
 
西洋医学+針で効果
 
2008年6月27日  読売新聞)
 

久野さんの肩に針を刺す河内さん(大阪医科大麻酔科で)
 
 ベッドにうつぶせに寝ると、ステンレス製の針10本が、肩、腰、ひざ裏、ふくらはぎに、手際よく刺される。
 「すごく気持ちいいですよ」。大阪府高槻市の久野喜代枝さん(81)が針治療を受けるようになって4年がたつ。
 70歳を超えて、腰と首が痛くなった。ひどい時は、布団で寝返りも打てず、首も回らない。受診した複数の整形外科では、腰と首の背骨に変形があり、手術は難しいという。痛みは良くならなかった。
 2004年2月、友人の勧めで同市にある大阪医科大の麻酔科を受診した。神経に局所麻酔薬などを注射する神経ブロック治療に対しては、「怖い」という先入観があり、それ以外の治療を頼んだ。
 教授の南敏明さんは、神経の興奮を抑えたり、血流を良くしたりする点滴治療を行い、同科の針きゅう師による針治療を約15分加えた。痛みは徐々に軽くなった。たまに強い痛みが出た時には、神経ブロック治療も受けるようになり、針もそのまま続けた。
 同大麻酔科では、痛みを訴える患者にはまず神経ブロックや薬剤投与などの西洋医学の治療を行い、患者によっては東洋医学である針も組み合わせている。同科針きゅう部門では、2人の常勤針きゅう師と25人の実習生が治療に当たる。
 「神経ブロックで強い痛みが消えても、しびれや違和感が残ることは多い。残った不快な症状を取り除きたい時、針は非常に効果があると実感している」と南さん。痛みが比較的軽い人にも向いているという。
 東洋医学の考えでは、人体には「経絡」というエネルギーの通り道がある。ここに滞りがあると、痛みやこりなど様々な症状が表れる。経絡の上に点在しているツボを針で刺激することで、経絡を整え、症状を取り除けるという。
 針きゅう部門主任の針きゅう師、河内明さんは「針が交感神経の働きを抑え、血流が改善され、痛みがやわらぐということ。効果は緩やかだが、合う人にはよく効きます」と言う。
 同大では針のほかに、円すい形の電極をツボに張って通電する方法や、近赤外線を患部にあてる光線療法なども行っている。
 久野さんは、今も軽く痛むことはあるが、自転車で通院できるまでに回復した。(山口博弥)
 (来週は「後期高齢者医療」です)

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2008/6/27 抗てんかん薬に伴う自殺リスクについての総論をFDAが出す m3.comより転載

抗てんかん薬に伴う自殺リスクについての総論をFDAが出す 


提供:Medscape

FDAが、さまざまなランダム化比較対照試験に基づいて抗てんかん薬に伴う自殺リスクの統計のまとめと評価の最新版を出した
Laurie Barclay
Medscape Medical News


【6月16日】米国食品医薬品局(FDA)が、さまざまなランダム化比較対照試験に基づいて抗てんかん薬に伴う自殺リスクの統計のまとめと評価の最新版を5月23日にインターネットで公開した。このまとめは2008年3月5日付けの版の些細なデータの矛盾を2箇所修正したものである。
 「FDAは、抗てんかん薬の使用による自殺リスク(自殺行動と自殺念慮)が増大する可能性を憂慮して、11種の薬剤のメタアナリシスを実施した」とFDAのMark Levenson, PhDらが記述している。「抗てんかん薬は、てんかん以外の精神疾患などの適応にも使用されている。」
 自殺事象と抗てんかん薬とが関連している可能性を調べる目的で、FDAは2005年3月、2005年7月、2006年5月、2007年1月に抗てんかん薬の広告主に手紙を送り、FDAの再検討用にプラセボ対照試験のデータ提出を求めた。その手紙には、自殺事象を特定する個々の判定基準と、提出用データの書式の指定が記載されていた。
 データ分析に先立ち、神経学部門の医学評価担当者と定量的安全性・薬剤疫学グループ(Quantitative Safety and Pharmacoepidemiology Group)の統計評価担当者が、研究の目的、エンドポイント、被験者集団、下位集団、用いられた統計手法の定義を行った。それに基づいて統計分析の計画が立てられた。統計手法はプラセボ対照試験の整合性を維持するようにし、各試験の背景の事象発生率に差があってもいいようにした。
 主要分析の対象集団は、199本のプラセボ対照試験において試験薬群に登録された患者27,863例と、プラセボ群に登録された患者16,029例である。試験された薬剤は全部で、カルバマゼピン、divalproex、フェルバメート、ガバペンチン、ラモトリジン、レベチラセタム、カルバゼピン、プレガバリン、チアガビン、トピラメート、ゾニサミドの11種類であった。
 年齢が5歳以上であることを分析対象になる患者の条件とした。患者の平均年齢は42歳であり、女性が55%、白人が79%、北米在住者が61%を占めていた。治療群間で年齢、性別、人種、居住地に有意差はなかった。
 治療期間は、プラセボに割り付けられた患者群(77日間)のほうが活性薬に割り付けられた患者群(73日間)よりも有意に長く、治療中止率もプラセボ群のほうが有意に小さかった。
 活性薬に割り付けられた患者では自殺完遂例が4例あったが、プラセボに割り付けた患者では1例もなかった。活性薬群、プラセボ群のいずれの患者群においても、もっとも多く報告された自殺事象は自殺念慮であり、その次が自殺企図であった。臨床試験間の差を調整する前での自殺行動または念慮の事象を示した者の割合は、活性薬に割り付けられた患者群が0.37%で、プラセボに割り付けられた患者群が0.24%であった。
 抗てんかん薬の投与を受けた患者は、プラセボの投与を受けた患者に比べて、自殺行動または自殺念慮のリスクが大きかった。活性薬群とプラセボ群とを比較した場合の自殺行動または自殺念慮を持つ全オッズ比(OR)の推計値は、1.80(95%信頼区間[CI]は1.24 - 2.66)であった。
 個々の薬剤についての知見は、この全体的な知見にだいたい一致していた。推計ORが1より大きかった薬剤は8種類あり、1より少なかった薬剤は2種類あった。
 自殺行動の推計ORは2.92(95%CIは1.44 - 6.47)であり、自殺念慮の推計ORは1.45(95%CIは0.93 - 2.30)だった。感度分析によって、統計手法と治療群間の治療期間の差に対してこれらの結果が堅牢であることが証明された。
 「ランダム化プラセボ対照試験において、抗てんかん薬にはプラセボに比べて自殺のリスクの増大が見られる」と総論の著者らは記している。「この影響は、11種類の薬剤全体を通じて一貫しているようである。」
 分析されたサブグループの中でORにもっとも強い影響があったのは適応と居住地であった。推計ORがもっとも大きかったサブグループは、てんかん適応の群であり(3.53、95%CIは1.28 - 12.10)、それに対して精神疾患適応の群は1.51(95%CIは0.95 - 2.45)、その他の適応のサブグループは1.87(95%CIは0.81 - 4.76)であった。また、精神疾患適応の群はプラセボ群のリスクがもっとも大きく、リスク差も精神疾患適応の群がもっとも大きかった。
 非北米人の推計ORは4.53(95%CIは1.86 - 13.18)であり、北米人(1.38、95%CIは0.90 - 2.13)よりも顕著に高かった。
 薬剤治療を受けた患者群の自殺事象のリスクの増大は、治療開始から1週間という早い時期から現われ、少なくとも24週までは持続していた。24週以降はデータが乏しいので、この時期以降について結論を出すことができなかった。
 薬剤の影響のパターンについては、年齢、性別、人種、使用状況、処方された薬剤のグループ(ナトリウムチャネル遮断薬、GABA作動薬・GABA模倣薬[divalproex、ガバペンチン、プレガバリン、チアガビン、トピラメート]、炭酸脱水素阻害剤)に基づいたサブグループ間に明らかな差はなかった。年齢による5つのサブグループのうち4群で、推計ORが1より大きかった。
 「リスクの増加に特に寄与していることが明らかな患者サブグループはなかった」と著者らは結論で述べている。「リスクの増加はほぼ全部のサブグループで見られたが、てんかんの非北米人患者は相対リスクが高い可能性がある。」

 FDA. Statistical Review and Evaluation: Antiepileptic Drugs and Suicidality. Published online May 23, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/27 高齢者における心臓の自律神経不安定症によって将来の合併症を予測できる可能性 m3,comより転載

高齢者における心臓の自律神経不安定症によって将来の合併症を予測できる可能性 


提供:Medscape

Sleep Heart Health Studyの経過観察試験で、睡眠ステージ別の心拍数・心拍変動比の有意な変化によって、高齢者において心血管系リスクが高い人を特定できる可能性があることが明らかに
Crina Frincu-Mallos


 SLEEP 2008: Associated Professional Sleep Societies (APSS)の第22回年次総会より

【メリーランド州ボルチモア 6月18日】Sleep Heart Health Studyのデータを用いたある研究で、高齢者では一般集団と比べて、睡眠時の心拍変動が有意に小さくなることが明らかになっている。
 「高齢者では、様々な睡眠ステージにおける自律神経の変化を反映する心拍数と心拍変動が持続するが、若年被験者において以前の報告されたパターンとは一致しない可能性がある」とワシントン大学(ミズーリ州セントルイス)医学部内科、心血管部門の研究准教授 兼 Heart Rate Variability Laboratory責任者であるPhyllis K. Stein, PhDを筆頭著者とする研究者らは結論している。「この不一致は、不整脈に起因する可能性があると研究者らは述べた。
 様々な睡眠ステージが交感神経および副交感神経活動との関連を明らかにした以前の研究も含めて、研究者らは次のように述べている:「我々は、睡眠ステージ別の一晩の正常な心拍変動の変化を検討する予定であり、この変化によってどの程度、高齢者においてリスクが高い人を特定できるかを明らかにしたい」
 この知見は、SLEEP 2008: Associated Professional Sleep Societies (APSS)の第22回年次総会で報告された。
 
何が正常か?

 様々な睡眠ステージにおける心臓の自律神経機能は、心拍変動を用いて評価できると研究者らは記述している。高齢者における心拍数、心拍変動、睡眠ステージの間の関連は不明である。
 本研究の目的は、自律神経機能が経時的にどのように変化するかを明らかにすることであった。「いったん何が正常かということが明らかになれば、(関連性の)検討に着手できる」とStein博士はMedscape Neurologyのインタビューで述べた。「私が注目しているのは、神経認知機能の正常・異常のマーカーとしてであるが、実際のところ何が「正常」であるかはわかっていない」
 この研究のため、Stein博士らは、Sleep Heart Health Studyに登録された被験者116例(平均年齢77±4歳)の睡眠ポリグラフ心電図(ECG)を利用した。「ECGシグナル自体が驚くべき情報源である。われわれは、睡眠時無呼吸症、うたた寝、さらには起床時間について知ることができる」とStein博士は述べた。すべての睡眠ステージにおける不安定な心拍数変動データを含む睡眠ポリグラフがMARS 8000 Holter scanner(GE Medical Systems, Milwaukee, Wisconsin)で分析された。
 心拍数・心拍変動比(HR/HRV)が2分間隔で計算され、同じステージでスコア化され、ステージ別に平均値が算出された。不安定なステージ4のデータが認められた患者は少数であった(n=11)ため、ステージ4の睡眠は分析から除外する必要があった。研究者らは、睡眠ステージ別のHR/HRVを比較し、睡眠ステージ別の心拍変動は重度の睡眠時無呼吸症のある被験者とない被験者の間で比較した。
 その結果、すべての睡眠ステージにおいて、他のステージと比較して有意なHR/HRVの変化が認められている。この結果は、REM睡眠中の心拍数は覚醒期間中よりも少なく、平均心拍数は覚醒期間中の69 bpmに対し、REM睡眠中では65 bpmであることが示された以前の研究の結果と一致しなかったとStein博士は口頭発表において述べた。心拍数はステージ2において最も低かった(64 bpm)。
 122例の睡眠ポリグラフから抽出された心拍変動は、一般的にステージ3において最低であり(31ミリ秒)、覚醒時では37ミリ秒、ステージ1では35ミリ病、REM睡眠中は39ミリ病であったとStein博士は指摘した。
 「また、以前の報告と異なり、106例の睡眠ポリグラフから抽出した低周波成分対高周波成分の比は、REMにおいて最高ではなく、ステージ2において最高であった(それぞれ、39、41)」とStein博士は話の中で述べた。低周波成分のパワー値は、心拍変動の指標であり、交感神経系と副交感神経系による心拍数のコントロールを反映しているのに対し、高周波数パワー値は正常な呼吸性洞性不整脈を反映するが、不整脈によって増大することはないとStein博士は説明した。
 重度の睡眠時無呼吸症では、呼吸イベントと同じ基礎周波数で心拍数の変動を捉える変数である、超低周波数(VLF)パワー値のみが有意に高かった(ステージ1でp=0.023、ステージ2でp<0.001、ステージ3でp=0.02)。VLFの差は、REMではほぼ有意であり(p=0.06)、覚醒期間中は有意ではなかった。これ以外の差は認められなかった。
 「VLFパワー値を除き、重度睡眠時無呼吸症の存在は、高齢者におけるこのような心拍変動と睡眠ステージの関係に影響を及ぼさない」とStein博士は述べた。
 
病的なものか、それとも正常な老化現象か?

 「本研究は高齢者では睡眠中の心拍変動が小さいことが明らかになったが、このことはこれまで注目されていなかった」とPulmonary Physicians of South Floridの医師で、American Board of Internal Medicine and Pulmonary Diseases認定医であるJames P. Krainson, MDはMedscape Neurologyに語った。「よって、問題は、高齢者に基礎的な心疾患が存在するのか、それとも単なる正常な加齢現象であるかということである」とKrainson博士は付言した。
 本試験が意味することは、「これらの患者では突然死、心疾患、心疾患による死亡が起こりやすい。心拍変動はこれらの変化の前駆症状として見逃されている」ということであるとSleep Center for Children(マサチューセッツ州ボストン)の副所長で、このセッションに参加したSanjeev V. Kothare, MDはMedscape Neurologyのインタビューで述べた。
 「次に実施すべき試験は、心拍変動が少ない健常集団に注目し、検出可能な基礎的な心疾患があるかどうかを確認すること、さらにこれが心臓の変化、心臓の電気伝導系の変化を反映しているのか、それとも単に正常な老化現象を反映しているのかを確認する試験である」Krainson博士は指摘した。
 「われわれは若年者のデータセットを有しており、分析する必要がある」とStein博士は同意した。「しかし、(被験者は)全例が男性であり、男性と女性で違いがあるかもしれない」

 本研究は、米国立心肺血液研究所の資金提供を受けた。Stein博士、Kothare博士、Krainson博士の情報公開によれば、関連する金銭的関係はないという。
SLEEP 2008: Abstract #0297. Presented June 10, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/27 人工尿道括約筋 失禁改善 外出も気軽に YOMIURI ONLINEより転載

人工尿道括約筋
 
 
失禁改善 外出も気軽に
 
2008年6月27日  読売新聞)
 
 前立腺がんになった男性(65)は、手術で前立腺を摘出した後、1日800ミリ・リットルの尿が漏れる重い尿失禁に悩まされてきた。おむつが外せず、外出もままならないため、東北大病院で昨年春、尿を漏らさないようにする人工括約筋の埋め込み手術を受けた。くしゃみをした際に尿がわずかに漏れる程度に改善、旅行にも気軽に出かけられるようになった。(科学部 本間雅江)

 
 前立腺は、男性のぼうこうの近くにある臓器。がんの治療で摘出すると、前立腺に隣接する尿道括約筋が傷つくことがある。尿道括約筋は尿道を締めて尿漏れを防ぐ筋肉で、傷つくと尿が漏れる。
 漏れる尿量が1日に100ミリ・リットルを超える重い尿失禁は、年間約2万件行われている前立腺の摘出手術の1%で起きているとみられる。東北大病院副院長(泌尿器科)の荒井陽一さんは「重い尿失禁には、人工括約筋の埋め込み手術しか、有効な治療法はない」と説明する。
 人工括約筋は合成樹脂製で、尿道を締めたり緩めたりするカフと呼ばれる小さなリングや、直径約3・5センチの球などで構成され、腹部に埋め込む。
 リングの締め付けを調節するポンプ(長さ約2センチ)を陰のう内に埋め込み、水の入ったチューブでリングと結ぶ。
 リングは通常、尿漏れを防ぐために尿道を締めている。排尿時は、ポンプのスイッチを皮膚の上から押すと、リングに入っていた水が球へ排出されて締め付けが緩み、尿が放出される仕組みだ。スイッチを押すのをやめると、緩んだリングは水圧で、2〜3分かけて元の尿道を締める状態に戻る。
 埋め込み手術にかかるのは約2時間だが、実際に人工括約筋を使えるのは、手術の傷が癒えた1か月半ほど後からという。
 国内では1994年から約100件の手術が行われ、9割以上の患者が「日常生活に困らない程度まで尿漏れが軽くなった」としている。
 ただ、課題もある。米国では年間4500件も行われている一般的な手術だが、国内では手術に熟練した医師が少ない。また、埋め込み手術の際に菌などに感染する合併症が約20%に発生、人工括約筋が作動しない例も5%起きている。
 人工括約筋のメーカーが器具を改良したことから、国の認可が改めて必要となった。このため、各病院は現在、手術を一時中断し、今後の手術希望や治療の相談のみを受け付けている。
 治療が再開された場合、一部保険がきく先進医療に指定されている病院もあるが、多くの病院では保険がきかず、全額自己負担で約150万円かかる。
 荒井さんは「重い尿失禁で、おむつ代など経済的にも精神的にもつらい人は多いはず。器具に対する国の認可が早くおりて保険適用され、治療を普及させたい」と話す。
 
人工尿道括約筋治療の相談に応じる主な病院
 
東北大(仙台市) (電)022・717・7000
秋田大(秋田市) (電)018・834・1111
北里大(神奈川県相模原市) (電)042・778・8111
関西医大枚方病院(大阪府枚方市) (電)072・804・0101
島根大(島根県出雲市) (電)0853・23・2111
原三信病院(福岡市) (電)092・291・3434
 
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/

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2008/6/27 筋肉を鍛える (3)鍛える部分に意識集中 YOMIURI ONLINEより転載

筋肉を鍛える
 
 
(3)鍛える部分に意識集中
 
2008年6月27日  読売新聞)
 
 
 中高年者が筋肉を鍛えることで健康になる「貯筋運動」の普及を訴えている早稲田大学スポーツ科学学術院教授の福永哲夫さん。福永さんが勧める、手軽に家庭でできる運動方法とは何か?
 その前に注意点。やってはダメなことは、〈1〉力を入れる時は呼吸を止めてはいけない〈2〉無理をせず、一歩手前でやめる。痛いことはやらない〈3〉他人との競争はしない。
 逆に、やらないといけないことは、〈1〉運動の前にストレッチ体操をする〈2〉少しきついかな、という強度を選ぶ〈3〉どの筋肉を動かしているのか意識する〈4〉できるようになったらレベルを上げる。
 さて本題。運動方法は様々あるが、今日と明日の紙面で、五つの運動を約15分間で行う例を紹介しよう。対象は、運動不足、または運動をしているが筋肉の衰えを感じている中高年。
 一つ目は、「腕立て伏せ」。手は肩よりやや広めで、四つんばいになる。ゆっくりひじを曲げ、伸ばす。曲げ伸ばしで4〜6秒が目安。この動作を8回行い、3セット繰り返す。
 この運動では胸周辺の筋肉が主に使われるので、胸に筋肉がつくことを想像しながら行おう。
 二つ目は「座り立ち(スクワット)」。足は肩幅、つま先はやや外向き。ひざの角度が100〜120度になるまで、ゆっくり曲げ、ゆっくり伸ばす。曲げ伸ばしで6〜8秒が目安。この動作を8回行い、これを3セット繰り返す。どの運動でもセットとセットの間に十数秒程度の休憩を取る。
 この運動は、主に太ももの前の筋肉が鍛えられるので、意識はここに集中させる。残る三つの運動は明日の紙面で紹介する。
 

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2008/6/27 飯島愛も治療完了「告白」  「ピロリ菌」除去なぜ必要か @nifty.comより転載

飯島愛も治療完了「告白」  「ピロリ菌」除去なぜ必要か



 
2008年6月27日(金)20時2分配信 J-CASTニュース

記事画像
「ピロリ菌」とはどんな菌なのか
 
   元タレントの飯島愛さん(35)が、自身のブログで「ピロリ菌」の除菌を完了したことを明らかにした。ピロリ菌が胃の中にあると、胃がんのリスクが大幅に高まるとの研究結果もある。名前だけは「ピロリ菌」とかわいらしい感じがするが、一体どんな菌なのか。
 
「みんなも、はよ治そうね」と呼びかける
 
   飯島さんは2008年6月27日、自身のブログ「ポルノ・ホスピタル」で、
「あ。ピロリ除菌終了しました。なんか、胃腸が元気で消化が良くなった気がする。みんなも、病気ははよ治そうね。と、(編注: 長く病気にかかっていた)私が言う」
と書き、ピロリ菌の治療が大部分完了したことを明かした。飯島さんのピロリ菌治療をめぐっては、2月28日付けのブログで
「最近、検査でピロリ菌が見つかちゃいました飯島ピロリです。この2ヶ月ほど、軽いノイローゼで大変でした。精神疾病です。抗うつ剤を処方されたので凹みました。抗うつ剤なのに....」
と、ノイローゼに悩まされたことをカミングアウトすると当時に、胃の中でピロリ菌が発見されたことを告白。
   5月5日のブログには
「そんで、これから、ピロリのお薬飲まないとだよーーーーーーーーーー。嫌でほっといたらね、ピロリが愛珍の中で踊りまくっているんだって。ピロピロダンス!!! でも、ホントに早めに除菌しないとダメだよ」
とも書いており、きちんと薬を飲まないがために治療が滞っている様子だった。
   この「ピロリ菌」、正式には「ヘリコバクター・ピロリ」といい、1983年にオーストラリアの研究者2人が初めて培養に成功した。胃の末端部分「幽門」で多く発見されることから、この部位を指す「ピロリ」という言葉が菌の名前にも用いられた。胃の中は強い酸性で、細菌は生きられないと長らく信じられてきたが、ピロリ菌は胃の中にある尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解。アンモニアはアルカリ性なので、胃酸を中和して生き延びていたのだ。ピロリ菌研究の業績が評価され、2人は05年にノーベル生理学医学賞を受賞している。
 
ピロリ菌感染経験者は胃がんのリスクが10倍
 
   人間が体内にピロリ菌を持つようになる経緯については諸説あるが、便などを通じて感染するとの説が有力だ。子どもの頃の衛生環境が悪かった50代以上は大半が感染していると見られる一方、若い世代になるほど感染率は低い。
   このピロリ菌の「駆除」が取りざたされるのは、ピロリ菌が胃かいようと密接な関係があるとされているからだ。例えばピロリ菌を発見した研究者のうちひとりは、自分でピロリ菌を飲んで急性胃炎が起こることを確かめたほか、胃かいようの患者の9割がピロリ菌に感染しているとされる。さらに、04年に厚生労働省の研究班が全国4万人を対象に行った調査では、全くピロリ菌に感染したことがない人に比べて、感染経験者は胃がんのリスクが10倍になることも報告されている。
   このことから、胃かいようと十二指腸かいようの患者に限っては、ピロリ菌駆除は保険適用で行われている。具体的には、胃薬1種類と抗生物質2種類を1日2回、1週間にわたって服用する。除菌の成功率は7割〜8割程度だ。
   もちろん、ピロリ菌が発見されたからといって、すぐに何らかの「実害」がある訳ではない。その一方で、胃がんの予防効果を期待して、自由診療でも治療費は実費で1万円程度だということもあり、除菌を希望する声も増えている。
   ただし、この場合の除菌は、元々具体的な病気がなかった人に下痢や味覚異常などの副作用を与えるリスクを伴っており、医療現場では慎重な対応を迫られている。
   一方、関係学会からは、ピロリ菌を持っていること自体を「感染症」として保険適用にするようにも求める声も上がっている。
   除菌で将来の胃がんのリスクを減らすことが大事なのか、それとも薬物投与で起こる副作用のリスクを避けることの方が大事なのか、今後議論を呼びそうだ。

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2008/6/27 車内熱中症、梅雨の晴れ間もご用心 外は23度でも… asahi.comより転載

車内熱中症、梅雨の晴れ間もご用心 外は23度でも…
 
 
 
2008年6月27日 朝日新聞
 
 真夏に起きると思われがちな自動車内の幼児や乳児の熱中症。実は気温がそれほど上がらない梅雨や春先でも多発している。日差しが強くなくても、車内はすぐに真夏と変わらないほどの高温になってしまう。専門家は「梅雨の晴れ間の過ごしやすく感じる日でも、油断は禁物」と注意を呼びかけている。
 03年以降、朝日新聞が報じた乳幼児の車内熱中症の死亡事故は全国で11件あるが、うち8件は3月から6月までに起きていた。
 日本自動車連盟(JAF)は昨年4月下旬、埼玉県の駐車場で、晴天下の日の出から日没まで、乗用車の内と外の温度変化を調べた。テスト日の最高気温は午後1時40分の23.3度だったが、ドアや窓を閉め切った車内は午前11時50分にはフロントガラス付近で57.5度、ダッシュボード付近で70.8度を記録。運転席付近も午後2時10分には48.7度にまでなった。車内に置いた缶入り炭酸飲料は暑さで自然に破裂した。
 JAFは最高気温35度を記録した真夏の7月にも調査したが、閉め切った車内の温度は4月の結果と大差はなかったという。
 今年4月、鹿児島県加治木町のパチンコ店駐車場に止めてあった車内で1歳7カ月の男児が犠牲になった事故でも、当日の周辺の最高気温は約23度だった。
 JAFの担当者は「事故の背景には、真夏と違い車内が高温になることはないだろうという思いこみがある。今日はそんなに暑くないからとか、短時間だからとか、寝ているから起こすのはかわいそうとか、親のそんな考えが事故の原因になりかねない」と指摘する。最近はペットの犬などが熱中症の犠牲になることも多いという。
 環境省環境安全課は「乳幼児は汗腺が未発達で、体温調節は体表からの熱の放散に頼っている。車内温度が体温を上回ってしまうとそれができなくなり、熱中症のリスクが高まる」としている。
 
 JAFの調査結果はHP(http://www.jaf.or.jp/)で読める。
 

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2008/6/26 60秒間の毛髪数算定は男性の脱毛評価に有用である m3.comより転載

60秒間の毛髪数算定は男性の脱毛評価に有用である
 

提供:Medscape

簡単な60秒間の脱毛数算定が、実用的かつ客観的な毛髪状態の評価ツールとして男性の脱毛評価に使用できることが研究から示唆される。
Laurie Barclay


【6月17日】『Archives of Dermatology』6月号に報告された研究結果によれば、簡単な60秒間の脱毛数算定は男性の脱毛を実用的かつ客観的に評価できるツールである。
 「現時点では、広く一般に認められている、あるいは標準化されている1日脱毛数の評価方法は存在していない」とベイラー医科大学(テキサス州ヒューストン)のCarina A. Wasko, MDらは記している。「皮膚科の文献やメディアでは、しばしば1日脱毛数の正常値が約100本と報じられているが、この値には疑問の余地がある」
 この研究の目的は、脱毛のない健常男性60例を便宜的標本として、標準化した方法により60秒間櫛ときでの脱毛数を病院内で評価し、その正常範囲を求めることであった。被験者の年齢範囲は20-60歳であった。
 脱毛数は、20-40歳群で0-78本(平均10.2本)であった一方、41-60歳群では0-43本(平均10.3本)であった。いずれの年齢群においても、全被験者の脱毛数が連続する測定日間で一致を示したことから、脱毛数の個人内変動は低かったといえる。
 6ヵ月後に両年齢群の脱毛数を再評価したところ、大きな変化はみられなかった。経験を積んだ研究者が脱毛数を再評価し、算定値を確認したところ、被験者自身による脱毛数算定値との差は認められなかった。
 「60秒間の脱毛数算定は、適切に実施すれば、脱毛評価の簡単、実用的かつ信頼性の高いツールとして使用できる」と著者らは記している。
 この研究の限界は、被験者のほとんどが直毛の白人男性であったため、すべての民族の人に一般化できないこと、使用した櫛の歯の間隔が一定でなかったため、脱毛数に差が生じた可能性があること、また、半数のくしは歯の幅が広く、もう半数のくしは歯の幅が狭かったことなどである。
 「今後研究を行う際には、使用する櫛の歯の大きさと間隔を合わせることをお勧めする」と著者らは結論づけている。「今後の研究では、今回より多くの被験者を対象とし、正常値の民族差を比較するべきである。また、さらに研究を実施し、今回の結果と男性型脱毛症または休止期脱毛症患者で得られる結果を比較することにより、この算定法の有用性は間違いなく向上するはずだ」

 この研究はMerck社の助成を受けた。著者のうち1名がPfizer社の顧問として報酬を受けている。
Arch Dermatol. 2008;144:759-762.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/6/26 グリセミック指数とグリセミック負荷が結腸直腸癌と子宮内膜癌のリスクにつながる m3.comより転載

グリセミック指数とグリセミック負荷が結腸直腸癌と子宮内膜癌のリスクにつながる 

提供:Medscape

メタアナリシスで、グリセミック指数とグリセミック負荷が結腸直腸癌と子宮内膜癌のリスク増加に直接関係していることが示された
Laurie Barclay
Medscape Medical News


【6月17日】グリセミック指数とグリセミック負荷が結腸直腸癌と子宮内膜癌のリスク増加に直接関係しているというメタアナリシスの結果が、『American Journal of Clinical Nutrition』6月号に発表された。
 「グルコース代謝に関係する因子が癌の発生に重要な役割を持っており、グリセミック指数(GI)とグリセミック負荷(GL)のどちらも、病原因子の可能性があるとして研究されている」と、ヨーロッパ腫瘍研究所(イタリア、ミラノ)のPatrizia Gnagnarellaらが記述している。「GI全体は摂取した炭水化物の質の平均を反映するが、食事の総GLは炭水化物の質と量の平均を反映する。」
 今回のメタアナリシスは、包括的・体系的な文献検索で得られた既報研究の知見を用いて、グリセミック指数およびグリセミック負荷と癌リスクとの関連性を評価した。このメタアナリシスの対象になった関連研究は、2007年10月以前に発表されたケースコントロール研究とコホート研究でグリセミック指数およびグリセミック負荷の癌リスクの推測値を報告した39本である。Gnagnarella氏らは乳癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、膵臓癌の合算した相対リスク(RR)を調べた。
 大部分がヨーロッパで実施されたケースコントロール研究は、コホート研究に比べて、グリセミック負荷の四分位数間範囲が有意に広かった。報告されたグリセミック負荷の範囲が小さかったコホート研究では、推計リスクもやはり小さかった。
 グリセミック負荷とグリセミック指数はともに、乳癌や膵臓癌のリスクよりも、結腸直腸癌と子宮内膜癌に有意に連関していた。結腸直腸癌のRRはそれぞれ1.26(95%CIは 1.11 - 1.44)と1.18(95%CIは1.05 - 1.34)であり、子宮内膜癌のRRはそれぞれ1.36(95%CIは1.14 - 1.62)と1.22(95%CIは1.01 - 1.49)であった。
 結腸直腸癌については、臨床試験の不均一性が有意に大きかった(P < 0.0001)。公表バイアスを考えに入れると、グリセミック負荷と乳癌との連関は消えた。
 「今回のGIおよびGLと癌リスクの包括的メタアナリシスにより、全体として結腸直腸癌および子宮内膜癌に対して直接的に関連すると考えられる」と著者らは記している。「膵臓癌との間には連関はまったく見られなかった