鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/8/31 畳の有無で倍の差か=避難所2カ所で血栓比較−エコノミー症候群、岩手・宮城地震 @nifty.comより転載

畳の有無で倍の差か=避難所2カ所で血栓比較−エコノミー症候群、岩手・宮城地震
 
 
 
2008年8月31日(日)14時33分配信 時事通信
 
 宮城県栗原市などで震度6強の揺れを観測した6月の岩手・宮城内陸地震で、同市内に開設された2カ所の避難所を比べると、エコノミー症候群につながる血栓率に倍の差があることが31日までに、新潟大大学院の榛沢和彦助教(呼吸循環外科)らが行った検査で分かった。避難所の比較調査は初めてといい、榛沢助教は「畳の有無など環境の違いによるものではないか」と指摘している。

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2008/8/31 まず医師ら150万人に事前接種 @nifty.comより転載

まず医師ら150万人に事前接種
 
 
 
2008年8月31日(日)16時27分配信 共同通信
 
 新型インフルエンザの発生に備え厚生労働省が計画しているプレパンデミック(大流行前)ワクチンの大規模な事前接種の最初の対象者として、医療従事者約150万人を検討していることが31日分かった。同省は、ワクチンの有効性などが確認されれば、来年春以降に約1000万人への接種拡大を検討。しかし、「接種拡大は安全性を確認しながら段階的に進めるべきだ」などの意見に配慮、最初の対象者を絞ることにした。

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2008/8/30 卵子バンク計画 夫婦外の体外受精に YOMIURI ONLINEより転載

卵子バンク計画 夫婦外の体外受精に
 
 
 
不妊治療の団体 国は静観
 
2008年8月30日  読売新聞)
 
 
 全国21か所の民間不妊クリニックで作る「日本生殖補助医療標準化機関」(高橋克彦理事長)が、不妊治療を求める夫婦のために卵子を無償提供する女性を登録する「卵子バンク」を設立することを決めた。年内に、卵子を提供するボランティアの募集を開始する予定だ。卵子バンクの創設は国内で初めて。
 病気で卵巣を摘出したり、機能が低下した女性が妊娠するには、他人から卵子をもらって体外受精するしか道がない。だが国内では日本産科婦人科学会が夫婦間以外の体外受精を認めなかった経緯もあり、卵子提供による体外受精は、ほとんど実施されていない。
 米国には、商業目的の卵子バンクが多数存在し、これまでに卵子提供を望む日本人カップル数百組が渡航したとみられている。
 国内で卵子提供を法規制する動きはあるものの遅々として進まないため、同機関は今年7月、第三者から提供された卵子や精子で体外受精を行うための独自の指針を策定した。
 卵子バンクはそれに続く措置で、ボランティアは原則、子供を持つ35歳未満の女性に限定。卵子提供に伴う医療費などを除き、無償が条件となる。生まれた子が遺伝上の母親を知る権利を保障するため、ボランティアの個人情報は子供の誕生から80年間保管される。
 現在21施設のうち7施設が卵子・精子提供による体外受精を行う意思を表明。うち4施設が9組の不妊夫婦に対し、実際に体外受精をする準備を進めている。
 高橋理事長は「インターネットなどでボランティアを集め、骨髄バンクのように不妊患者を救う仕組みを確立したい」と話している。
 同機関が既成事実を積み上げるのに対し、厚労省や産科婦人科学会は「法制化されるまで控えてほしい」と呼びかけるが、基本的には静観の構えだ。
 

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2008/8/30 ヘルシーリポート:健康インフォメーション 栄養満点のキウイ みそ汁の効用 毎日jpより転載

ヘルシーリポート:健康インフォメーション
 
 
 
2008年8月30日 毎日新聞 東京朝刊
 
栄養満点のキウイ
 
 9月1日はキウイの日。酸味と甘みのバランスがよく、ニュージーランドの代表的な果物だ。甘みの強いゴールドは日本でも大人気だ。
 栄養のバランスがすぐれているのが最大の魅力。グリーンキウイ1個に含まれるビタミンCは、イチゴ約11個分、ミカン2・7個分、レモン1・2個分と非常に多い。ビタミンEも、ミカン4・1個分、バナナ2・2本分と豊富だ。
 高血圧の予防にもつながるカリウムの含有量も、レモン3・7個分、リンゴ1・3個分と多い。ジューシーながら食物繊維も豊富だ。
 山崎正利・帝京大学教授の研究によると、体に有害な活性酸素を消去する働きのポリフェノールの含有量は、グレープフルーツやマンゴー、オレンジより多く、高い抗酸化作用が期待できる。異物を退治する白血球の一種のマクロファージを活性化させる作用もある。
 毎朝、キウイ1個を食べるだけで糖類やビタミン類の補給になり、午前中の仕事のエネルギー源になりそうだ。
 
 
 
みそ汁の効用 毎日1杯、腸をスッキリ
 
 ◇発がん抑制、糖尿病にも効果的
 
 朝食にみそ汁を加えた和食を取る人が少なくなっている。だが、もう一度、みそ汁の有用性を再認識したい。みそに含まれる褐色の色素には腸内環境の改善や発がん抑制、コレステロールの低下など、いろいろな効果があることが分かってきた。【小島正美】
 
 ■褐色のメラノイジン
 
 どのみそも、濃淡の差はあれ、褐色だ。しょうゆも濃い褐色。どちらにも褐色の色素が含まれているからだ。この褐色の色素を総称して「メラノイジン」という。
 メラノイジンは複雑な反応を経てできる高分子の化合物。みその香りがよいのは、この反応過程でできる香り物質のおかげだ。
 では、メラノイジンはどんな働きをしているのだろうか。
 メラノイジンの生理機能の研究などで知られ、女子栄養大学栄養学部長を務める五明紀春(ごみょうとしはる)教授(食品栄養学)は約20年前、ラットにメラノイジンを混ぜたえさを与え、大腸にいる乳酸菌の変化を調べた。その結果、善玉の乳酸菌が数十倍に増えることを突き止め、メラノイジンが腸内環境を改善する可能性があることを発表した。
 
 ■コレステロール低下
 
 この研究をきっかけに五明教授は次々に他の生理機能も研究していった。これまでに他の研究成果も含め、高血圧や高血糖、がんなど生活習慣病の予防効果が期待できることが分かってきた。
 例えば、メラノイジンを添加したえさをラットに与えた実験では、メラノイジンの摂取量が多いほど血液中のコレステロールが下がることが分かった。また、食物繊維と似た働きがあり、腸の運動を活発にすることも分かっている。
 ラットを2群に分け、一方は砂糖水だけ、もう一方はメラノイジンを溶かした砂糖水を与えて比較したところ、メラノイジン入りの砂糖水では血糖値の変動が抑えられることが分かった。これが耐糖能の改善だ。
 血糖値の変動が抑えられたメカニズムについて、五明教授は「でんぷんなど、糖を分解する消化酵素(グルコシダーゼ)の働きをメラノイジンが抑制したのでは」という。
 
 ■消化酵素の働き抑え
 
 メラノイジンは他の消化酵素にも作用する。膵臓(すいぞう)でつくられる消化酵素のひとつにトリプシンがあるが、このトリプシンの働きも抑制する。
 実は、トリプシンの働きを抑えるトリプシン活性阻害物質(トリプシン・インヒビター)はもともと大豆にも含まれているため、発酵・熟成してできるみそやしょうゆにも、このトリプシン活性阻害物質が残っている。
 つまり、みそ、しょうゆには、トリプシンの働きを抑える物質として、メラノイジンとトリプシン活性阻害物質の両方が含まれている。
 このことが糖尿病の改善につながることと関係する。
 その理由について、五明教授は「メラノイジンなどの摂取でトリプシンの働きが抑えられると、その不足を補うために、さらに膵臓からトリプシンが分泌されることが分かっている。このとき、膵臓でインスリンの分泌も同時に刺激されるのではないかと予想される」という。つまり、みそによるトリプシン活性阻害作用がインスリンの分泌を促し、糖尿病の改善が期待できるというわけだ。
 
 ■熟成期間が長いほど
 
 みそ汁は塩分を含むため、血圧や胃がんの防止にはマイナスに見られがちだ。しかし、渡辺敦光(ひろみつ)・広島大学名誉教授らの動物実験による研究で、そうではないことが分かってきた。
 まずはみそのがん抑制実験。ラットを5群に分け、がんを引き起こす物質を加えた飲み水とともに5種類のえさを与え、がん発生率を比較した。
 えさは(1)みそ5%入り(2)みそ10%入り(3)食塩1・1%入り((1)と同じ塩分濃度)(4)食塩2・2%入り((2)と同じ塩分濃度)(5)通常−−の5種類。
 胃がんの発生率は(4)が68%と最も高かったが、同じ塩分濃度でも、みその形で与えた(2)は45%と低く、通常のえさのグループと有意差はなかった。がんの大きさでも、みそ入りのえさを食べたグループは小さかった。
 渡辺名誉教授によると、熟成期間の長いみそほど胃がんの抑制効果は高いという。
 
 ■バランスよい一品
 
 血圧への影響はどうか。食塩に敏感に反応して血圧が上がりやすいラットを使った実験では、食塩だけだと血圧は上昇するが、えさにみそを加えた群では、みそに食塩が含まれているにもかかわらず、血圧の上昇が抑えられた。渡辺名誉教授は「ラット実験とはいえ、動物で起きていることは多かれ少なかれ、人でも生じるのではないか」と話す。
 また、神田晃・岡山大学教授らの疫学調査で、みそ汁を毎日2杯以上飲む人では高血圧が抑えられたという報告もある。真夏は汗をかき、適度な塩分と水分の補給が必要な季節。その意味でも、みそ汁の摂取の意義は高い。
 野菜や海藻類をたっぷりと使ったみそ汁はバランスのよい食事にふさわしい一品といえそうだ。
 

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2008/8/29 「帝王切開」大野病院事件、福島地検が控訴を断念 YOMIURI ONLINEより転載

「帝王切開」大野病院事件、福島地検が控訴を断念
 
 
 
2008年8月29日20時50分  読売新聞)
 
 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死罪などに問われた加藤克彦医師(40)に無罪を言い渡した福島地裁判決について、福島地検は29日、控訴を断念すると発表した。
 裁判では、子宮に癒着した胎盤をはがし続けた加藤医師の処置が医学的に妥当だったかが争点になったが、20日の判決は、検察側の立証について「根拠付ける臨床例を何ら示していない」と指摘していた。
 控訴断念の理由について、同地検の村上満男次席検事は「控訴しても裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」と述べた。
 現在、休職中の加藤医師は、「ほっとしています。(逮捕後の)2年6か月はとても長かった。これからも地域医療に私なりに精いっぱい取り組んでまいります。改めて(亡くなった)患者さんのご冥福(めいふく)をお祈り申し上げます」と、弁護団を通してコメントを出した。
 一方、死亡した女性の父、渡辺好男さん(58)は、読売新聞の取材に対し、「娘が死ななければならなかった理由は十分明らかになっていないと思う。有罪、無罪に関係なく、それを知りたい」と語った。

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2008/8/29 人工心臓の管理に資格 学会が創設へ「埋め込み型」普及で YOMIURI ONLINEより転載

人工心臓の管理に資格
 
 
 
学会が創設へ「埋め込み型」普及で
 
2008年8月29日  読売新聞)
 
 日本人工臓器学会など3学会は、重い心臓病患者の体内に埋め込まれた補助人工心臓のメンテナンスなどを行う新たな資格「人工心臓管理技術士(仮称)」を創設することで合意した。
 早ければ来年、研修を受けた臨床工学技士や看護師らを資格認定する。
 日本では心臓移植が伸び悩み、補助人工心臓を装着する患者が増えている。従来の補助人工心臓は、冷蔵庫のような大型装置で入院が必要だったが、近年、血液を送り出すポンプの小型化で、埋め込み型の補助人工心臓が普及。自宅で過ごすことも可能になり、許俊鋭・東京大特任教授によると、将来は年間500人が新たに埋め込み型補助人工心臓を装着すると見られる。
 そのため、装置の管理を行う人材が必要となり、同学会と日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会で、人工心臓管理技術士を育成することにした。有資格者は、人工心肺装置などの経験を持つ臨床工学技士や看護師らを想定。在宅管理に移行する患者や家族に装置の取り扱いを指導したりする。
 

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2008/8/29 誘発剤と人工授精「効果なし」 英の研究グループが報告 YOMIURI ONLINEより転載

誘発剤と人工授精「効果なし」
 
 
 
英の研究グループが報告
 
2008年8月29日  読売新聞)
 
 特段の原因が見当たらない不妊夫婦に対して最初に行うことの多い2種類の治療法について、実際には明確な効果がみられなかった、との研究を英アバディーン大などのグループがまとめ、英医学誌に報告した。
 他の専門家も「いずれも効果を科学的に検証せずに長年、経験的に行ってきた治療法で、見直しが必要だ」と指摘する。
 研究チームは、2年以上原因不明の不妊に悩んでいる女性580人のうち、3分の1に排卵誘発剤のクエン酸クロミフェンを投与、3分の1に夫の精子を子宮へ入れる人工授精を6か月間実施、残り3分の1には治療を行わなかった。
 その結果、出産にこぎつけたのは誘発剤で14%、人工授精23%、無治療17%だった。これら三つの方法の差はわずかで、統計的には「効果なし」と判定された。
 不妊夫婦は、国内では7組に1組いて、その4分の1は原因不明とされる。誘発剤や人工授精は費用が安いため、まずこれらの方法を試してから、成功しなかった場合に、より本格的な治療へと進むのが一般的になっている。(ワシントン=増満浩志)
 

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2008/8/29 関節リウマチに新薬 骨の破壊予防 歩行も楽に YOMIURI ONLINEより転載

関節リウマチに新薬
 
 
骨の破壊予防 歩行も楽に
 
2008年8月29日  読売新聞)
 
 手足の関節が腫れて痛む関節リウマチは、病状が進行すると、関節が壊れて歩けなくなることもあるなど、患者の日常活動は大きく制約される。関節の破壊を抑えるとされる新薬「生物製剤」が今年4月、2種類承認された。この種の製剤は、先に発売されている薬と合わせて計4種類となり、治療の選択肢が広がった。(坂上博)



 関節リウマチは、全身の関節に炎症が起きて痛み、進行すると関節が壊れて変形する。指が動かず食事にも苦労し、歩けなくなる人もいる。患者数は約70万人とみられる。
 この病気は、炎症を起こしたり、骨を破壊する細胞を活性化させたりする物質、サイトカインが病状悪化の一因となる。その働きを防ぐよう、遺伝子組み換え技術を使って作ったのが「生物製剤」だ。従来使われていた抗リウマチ薬は、ある程度、炎症を抑えることはできたが、関節破壊を防ぐ効果は低かった。
 今年4月承認されたのは、「アクテムラ(一般名トシリズマブ)」と「ヒュミラ(同アダリムマブ)」。このうちアクテムラは、大阪大元学長の岸本忠三さんらの研究グループと中外製薬が開発した国産薬だ。
 小学校教諭の40歳代の女性は、1990年にリウマチと診断された。既存の抗リウマチ薬を飲んだものの、関節の変形が進んだ。手の指が曲がり、ぞうきんも絞れない。ひざや股(こ)関節が痛み、教壇に立つのがつらい。
 96年、大阪大でアクテムラの効果を調べる臨床試験に参加、点滴治療を受けたところ、関節の痛みが減り、歩くのも楽になった。今も体調が良い。
 他の生物製剤3薬は、サイトカインの中でも「TNF(腫瘍(しゅよう)壊死(えし)因子)―α」の働きを抑えるが、アクテムラは別のサイトカイン「IL(インターロイキン)―6」を標的とする。開発者の一人、大阪大免疫アレルギー内科客員教授の吉崎和幸さんは「薬の作用の仕方が違うので、ほかの薬が無効な場合にも効く可能性がある」と期待する。
 東京医科歯科大膠原(こうげん)病・リウマチ内科教授の宮坂信之さんによると、これらの薬は、メトトレキサートなど既存の抗リウマチ薬が効かなくなった場合に使う。痛む関節数が半分以下に減るなどの効果が、治療開始後1年の時点で60〜70%ほどの患者に表れる。
 ただ、薬が高価で、患者の医療費負担は大きい。4製剤は、保険の3割負担でも、年40万〜60万円ほどかかる。
 副作用の問題もある。免疫を抑える薬なので、肺炎など感染症にかかりやすくなるのだ。
 承認から3〜5年がたつレミケードとエンブレルによる肺炎の発病率は、投与者の1〜2%ほど。宮坂さんは「生物製剤の中では、効果も副作用も分かっているレミケードかエンブレルを最初に使うのが、現時点では一般的だと思う。今後、新薬の投与実績が蓄積されていけば、薬の選び方も変わってくるだろう」と言う。
 肺炎の副作用は、高齢者や多量のステロイドの服用者などに起きやすい。宮坂さんは「リウマチ専門医とよく相談し、肺炎球菌ワクチンを打つなど予防策を取ってから治療してほしい」と話している。

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2008/8/29 夏の疲れ解消 (3)毛髪よく乾かして就寝 YOMIURI ONLINEより転載

夏の疲れ解消
 
 
(3)毛髪よく乾かして就寝
 
2008年8月29日  読売新聞)
 
紫外線を浴びていない髪のキューティクル(花王総合美容技術研究所提供)
 
紫外線を浴びた髪のキューティクルは、めくれ上がっている(花王総合美容技術研究所提供)
 
 夏の終わりに、髪の手触りがゴワゴワ・パサパサしていると感じる人は少なくないだろう。今の時期は、毛髪も“お疲れ”気味なのだ。
 毛髪は、たんぱく質や脂質で構成される芯の部分を、たんぱく質が主成分のうろこ状のキューティクルが覆う構造になっている。
 花王総合美容技術研究所の主任研究員、杉野久実さんによると、紫外線にはキューティクル同士の結びつきを弱め、髪の色素を分解して変色させる作用がある。塩素もキューティクル同士の結びつきを弱める。また、髪がぬれた状態でこすれると、キューティクルははがれやすくなる。
 つまり強い紫外線を浴び、プールなどで髪をぬらす頻度が高い夏は、髪の組織が壊れやすい季節なのだ。
 「一度傷んだ髪は、肌や体と違って元の状態に戻すことはできません」と杉野さん。これ以上、髪を傷めないように、新しく生えた髪を大切にするために、夏の終わりに、ケアの方法を見直すことだ。
 例えば洗髪の時、シャンプーをすぐに髪にこすりつけずに、手で泡立ててから髪につける。洗っている時に泡立ちが少なければ、一度流してからもう一度シャンプーする。髪がからまっている場合などは、シャンプー前にコンディショナーやリンスをつけて流すと指通りが良くなる。それからシャンプーで洗えば、ぬれた状態で髪が引っ張られるのを防ぐことができる。
 また、ドライヤーの熱が髪を傷めると考える人も多い。今後しばらく残暑が続く間は、自然乾燥派も少なくないだろう。杉野さんは「自然乾燥だと、表面や毛先が乾いているだけで、髪の根元はぬれている。そのまま寝れば、こすれて傷みます」と話す。
 タオルドライの際は毛先をはたくようにしてふき、髪同士をこすり合わせるのは厳禁だ。その上で、やはりドライヤーを使って「必ず乾かしてから床に就いて」とアドバイスしている。

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2008/8/29 FDAによる安全性表示の改訂:Amitiza、Aldurazyme、大部分の抗生物質 m3.comより転載

FDAによる安全性表示の改訂:Amitiza、Aldurazyme、大部分の抗生物質

 

提供:Medscape

FDAがlubiprostoneカプセル(商品名Amitiza)、ラロニダーゼ注射剤(商品名Aldurazyme)、および様々な抗菌薬の安全性表示の改訂を承認
Yael Waknine


【8月22日】

 米食品医薬品局(FDA)が、lubiprostone治療を行っている患者の呼吸困難のリスク、ラロニダーゼ注入中のアナフィラキシー反応とアレルギー反応の可能性、および抗菌治療終了から2カ月以上後にClostridium difficile関連下痢症が発現する可能性について通知するため、安全性表示の改訂を承認した。

Lubiprostone(商品名Amitiza)が急性呼吸困難の報告と関連

 4月29日に、FDAがlubiprostone(商品名Amitizaカプセル;Sucampo Pharmaceuticals, Inc社製造)の使用に関連した呼吸困難の可能性について通知するため、安全性表示の改訂を承認した。 警告は一つには、慢性特発性便秘患者の2.5%および便秘を伴う過敏性腸症候群患者の0.4%がlubiprostone治療中に呼吸困難を報告した臨床試験データに基づいていた。
 さらにFDAには、慢性特発性便秘の治療に推奨される24µg用量のlubiprostoneを使用した患者における呼吸困難の市販後報告が寄せられた。これらの事象の大部分は重篤ではなかったが、呼吸困難は試験中および市販後使用中の投与中止につながった。
 呼吸困難を報告した患者は通常、その事象を、一般的にlubiprostoneの初回投与後30 - 60分以内に発現した胸苦しい感覚および息の吸いにくいさと表現した。発現は急性であり多くの場合、数時間以内に改善するが、その後の投与によって再発が頻繁に報告されている。
 Lubiprostoneは、成人における慢性特発性便秘(24μg 1日2回)および18歳以上の女性における便秘を伴う過敏性腸症候群(8μg 1日2回)の治療を適応とするクロールチャンネル活性化剤である。機械的な胃腸管閉塞があるかまたは疑われる患者への本剤の使用は禁忌である。

ラロニダーゼ(商品名Aldurazyme)は注入関連アナフィラキシーのリスクと関連

 4月14日にFDAが、アナフィラキシーのリスクに関する情報を強調するため、ラロニダーゼ注射剤(商品名Aldurazyme;Biomarin Pharmaceutical, Inc社製造)の安全性表示の改訂を承認した。
 新たな黒枠警告には、ラロニダーゼ注入中の一部の患者においてアナフィラキシー反応が観察されたことが記載されている。反応は投与中または投与後3時間以内に発生し、呼吸不全、呼吸困難、ぜん鳴、頻呼吸、気管支痙攣、気道閉塞、低酸素、低血圧、徐脈、およびじんま疹の症例が含まれた。
 FDAは、ラロニダーゼ注入中には適切な医学的治療がすぐにできるようにしておくよう勧告している。必要な介入には、救急蘇生法;機械的人工換気;救急気管切開;入院;ならびに吸入β-アドレナリン作動薬、エピネフリン、および静脈内コルチコステロイドによる治療が含まれた。I型ムコ多糖体症の患者にエピネフリンの投与を検討する場合には、この集団における冠動脈疾患の有病率が上昇しているため、注意が必要である。
 枠組み警告には、もともと呼吸機能の低下または急性気道疾患のある患者は、注入反応のために呼吸器機能低下の重篤な急性増悪の危険があり、更なる監視を必要とする可能性があることも記載されている。
 ラロニダーゼ注射は、I型ムコ多糖体症のHurler症候群およびHurler-Scheie症候群の患者、ならびに中等症から重症の症状を有するScheie症候群の患者に適応となる。臨床試験において、治療によってこれらの患者の肺機能および歩行能力が改善することが示されている;本疾患の中枢神経系症状に対する効果についはまだ評価がなされていない。

抗生物質は治療後のClostridium difficile関連下痢症のリスクと関連

 FDAが4月に、Clostridium difficile関連下痢症(CDAD)のリスクについて警告するため、様々な抗菌薬の安全性表示の改訂を承認した。
 改訂された製品モノグラフには、塩酸デメクロサイクリン錠(商品名Declomycin;Stiefel Laboratories, Inc社製造)、ナフシリン注射剤(Baxter Healthcare Corp社製造)、オキサシリン注射剤(Baxter社製造)、注射用ピペラシリン(商品名Piperacil;Wyeth Pharmaceuticals, Inc社製造)、チカルシリン二ナトリウムとclavulanateカリウムの混合注射剤(商品名Timentin;GlaxoSmithKline社製造)、注射用アンピシリンナトリウム/スルバクタムナトリウム(商品名Unasyn;Pfizer, Inc社製造)、およびピペラシリンとタゾバクタムの混合注射剤(商品名Zosyn;Wyeth社製造)が含まれる。
2剤または3剤治療として一部の抗菌薬と併用されるため、ランソプラゾール徐放カプセルおよび経口懸濁剤(商品名Prevacid;TAP Pharmaceutical Products, Inc社製造)ならびにランソプラゾール徐放性口腔内崩壊錠(商品名Prevacid SoluTabs;TAP社製造)も、改訂に含まれた。
 抗菌薬の使用によって大腸の正常細菌叢が変化した結果、C difficileの異常増殖、およびそれに続いて、CDADの発現に関与する毒素AおよびBの放出が生じる。ほぼすべての抗生物質は、軽症の下痢から致死性の大腸炎まで重症度が多岐にわたるCDADに関与している。
 C difficileの高毒素産生株は抗菌治療に対して抵抗性の場合があるため、罹病率と死亡率の上昇と関連し、結腸切除を要することもある。FDAは、抗生物質の使用後に下痢の症状を呈したすべての患者においてCDADを考慮に入れるよう勧告している。遅発型疾患の可能性のため、病歴の注意深い調査が必要である;CDADの症例は一連の抗菌薬治療の完了から2カ月以上後に報告されている。
 FDAは、一次感染症に対する現在の抗生物質治療は、CDADが既知または疑われる患者においては中止する必要性がある場合もあると述べている。適切な体液および電解質の管理、蛋白補充、C difficileの抗生物質治療、および外科的評価が必要とされるケースもある。
 デメクロサイクリン、ナフシリン、ピペラシリン、チカルシリン、クラブラン酸、アンピシリン、スルバクタム、およびタゾバクタムは、感受性微生物の指定された株による感染症の治療に適応となる抗菌薬である。ランソプラゾールは、十二指腸潰瘍の再発リスクを下げるためのヘリコバクターピロリの除菌のため、抗菌薬のアモキシシリンおよびクラリスロマイシンと一般的に併用されるプロトンポンプ阻害薬である。

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2008/8/29 結核のスクリーニングと治療法の選択肢のレビュー m3.comより転載

結核のスクリーニングと治療法の選択肢のレビュー

 

提供:Medscape

潜伏結核感染患者の大部分には、9カ月間のイソニアジド療法が選択される、とレビュー論文は提案。
Laurie Barclay


【8月21日】

 『American Family Physician』8月15日号に発表された論文で、結核のスクリーニングと治療に関する勧告がレビューされた。
 「米国の1100万人を含む世界人口の約1/3は、潜在的に結核菌に感染している」とフロリダ薬科大学(ジャクソンビル)のLisa D. Inge, PharmD, BCPSとメイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のJohn W. Wilson, MDは書く。「米国では、結核が多い地域生まれの人の結核菌感染リスクが最も高く、保有率は米国で生まれた人のほぼ10倍である。結核確定症例に民族人種差があるのは、おそらく外国生まれの人や社会経済的地位の低さに関連する危険因子を持った人の有病率が異なるせいである」。
 米国で確認された活動性結核症例数は減少を続けているが (2007年は13,293例)、減少率は鈍化している。同じ年、米国の結核患者の11.3%がHIVに同時感染していたが、カリフォルニア州からの同時感染データが報告されていないこと、確認された結核症例でHIV感染状況が不明の人もいることから、この推計は実際より少ないと考えられる。
 結核の危険因子は、結核の多い地域で生まれたこと、経済的に不利な状況下にあること、免疫抑制状態であること、である。
 結核菌に暴露および感染するリスクが高い人とは、活動性結核が確認された人と密接に接触している人、結核流行国で生まれ米国在住歴5年以下の人 (特に4歳未満の小児)、矯正施設、長期療養施設、ホームレス施設など集団的環境の住人や職員、ハイリスク患者に接触する医療従事者、医療が十分受けられない低所得者層、ハイリスクな部類の成人と接触する乳幼児、小児、青少年である。
 潜伏結核感染から活動性疾患に進行するリスクが高い人とは、HIVに感染している人、過去2年以内に結核菌に感染した人、4歳未満の小児、糖尿病、慢性または末期腎疾患、珪肺症、癌、栄養不良、長期ステロイド使用、臓器移植などで免疫が不全な人、腫瘍壊死因子α阻害薬を内服している人である。
 診断や治療が遅れると結核の伝染率が高くなる可能性がある。最近ではインターフェロンγ放出アッセイや核酸増幅アッセイが可能になり、従来のツベルクリン皮膚テスト (TST) や抗酸菌塗抹検査に比べて、結核菌感染と活動性疾患が迅速に、特異的に検出できるようになった。しかし、Mantouxテストまたは精製蛋白誘導体テストとも呼ばれるTSTは、費用が安く、結核菌診断の標準的検査とされて長年臨床現場で広く用いられてきた。
 TSTのように、インターフェロンγ放出アッセイは結核菌を検出するためだけに考案された。この検査だけでは活動性疾患と潜伏感染を区別することができない。HIV感染がある人や免疫不全状態の人では、偽陰性や判定不能の結果が出てしまうことがある。
「したがって、インターフェロンγ放出アッセイやTSTの結果が陰性というだけで、結核の診断を除外してはならない」とレビューの著者らは書く。「活動性結核は、徹底的な病歴聴取と身体検査、胸部放射線検査、喀痰その他の組織培養、時には組織生検などを組み合わせて診断する。活動性結核の疑いがあれば、インターフェロンγ放出アッセイやTSTの結果が出る前に別の診断評価を実施するべきである」。
 活動性疾患に進行するリスクのある潜伏感染者には薬物療法が勧められる。潜伏結核感染患者には、たいていの場合、9カ月間のイソニアジド療法が選択される。
 活動性結核と診断されたら、速やかにイソニアジド、rifampin、ピラジナミド、エタンブトールの併用療法を開始するべきである。まず2カ月間の「集中投与期」はこの併用療法を行って、4カ月から7カ月間の「継続投与期」には、イソニアジドとリファマイシン製剤を投与するのが通常である。内服治療は直接観察を行うべきである。
 多くの国々で結核の多剤耐性株や超薬剤耐性株が続々と出てきており、結核感染の迅速な検出と適切な治療レジメンの必要性が高まっている。米国では結核の多剤耐性株や超薬剤耐性株は現在限られてきている。
 「活動性肺結核患者あるいは潜伏結核感染の再活動リスクが高い患者で検出と治療が遅れると、感染が大きく広がってしまう」と研究の著者らは書く。「結核の抑制には、潜伏結核感染および活動性結核患者をすべて適切に治療することが不可欠である。ヒト免疫不全ウイルスと結核に同時感染した人のケアは、薬物相互作用や免疫再構築症候群など特有の問題を伴う」。
 すべてエビデンスレベルCと評価された臨床診療の具体的重要勧告は次のとおりである。
  • 結核菌感染のスクリーニングのやり方としては、ターゲットを絞って、感染または活動性疾患進行リスクが高い人にのみスクリーニングを実施する。
  • 特に、以前bacille Calmette-Gu醇Prin (BCG) ワクチン接種を受けた人、非結核性抗酸菌感染の可能性がある人の結核菌感染をスクリーニングする場合は、抗原特異的インターフェロンγ放出アッセイが有用である。
  • 一次耐性結核が疑われる人を除き、ほとんどの潜伏結核感染者の選択治療はイソニアジド単独療法である。
  • 米国において超薬剤耐性結核および多剤耐性結核の頻度は低い。しかし、このような状況は結核患者には薬物併用療法と直接観察治療の必要性が高いことを意味する。
 レビューの著者らは開示情報で、当該研究にかかわる金銭的利害関係はないと公表した。

Am Fam Physician. 2008;78:457-465.

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2008/8/29 薬物運転に関する研究ガイドラインによって研究間比較が容易になると思われる。 m3.comより転載

薬物運転に関する研究ガイドラインによって研究間比較が容易になると思われる。



提供:Medscape

これまでは、薬物の影響下での運転(’薬物運転’とも言われる)に関する研究は標準化されていなかったため、研究間比較が困難であった。国際的エキスパートによる新規研究ガイドラインによって、こうした状況は変わるであろう。
Marlene Busko


【8月25日】

 これまでは、薬物の影響下での運転(’薬物運転(drugged driving)’とも言われる)に関する研究は標準化されていなかったため、研究間比較が困難であった。国際エキスパートによる新規研究ガイドラインによって、こうした状況は変わるであろう。
 薬物運転はますます大きな問題になっており、酒気検知器により容易に検出されるアルコール中毒とは異なり、運転能力に対し似たような影響を及ぼす可能性のある薬剤や非合法薬物はそれほど容易に識別できない。
 アルコール、薬物、および交通安全に関する国際会議(International Council on Alcohol, Drugs, and Traffic Safety)(ICADTS)の専門家メンバーが作成した報告には、行動研究に関する勧告32項目、疫学研究に関する勧告40項目、毒物学的研究に関する勧告64項目が記載されている。同報告は『Addiction』8月号に発表されている。
 「データがない限り、法律を変えることはできず、現在のところ、データはやや混沌としている」と筆頭研究者を務めた心理学者であり、薬物乱用研究・コンサルタント会社The Walsh Group, PA(メリーランド州、ベテスダ)社長のJ. Michael Walsh, PhDはMedscape Psychiatryに話している。「人々が研究プロジェクトを実施するための標準を統一することにより、はるかに明確な像を、より迅速に描くことができるだろうと我々は思っている」
 
大きな問題

 障害や損傷のある運転者は、鎮静剤、抗不安剤、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤などの薬剤や、アンフェタミン、マリファナ、オピオイドなどの非合法向精神薬(psychoactive illicit drugs)をますます服用するようになっていることが、諸研究から示されている。米国立薬物乱用研究所(National Institute on Drug Abuse)によれば、交通事故に関わった運転者の10-22%は薬物を使用しており、アルコールと併用していることも多いという。
 薬物使用が運転および総合的交通安全に及ぼす真の公衆衛生上の影響を評価する際の「大きな問題」は変数(標本の種類、毒物学的カットオフ値の上限など)が一貫しておらず、研究デザインの統計的検出力が弱かったり不足したりしている場合が多いという点である。
 専門家らは、コンセンサスを形成する手法を用いて、路上調査、病院研究、衝突研究など、さまざまなタイプの今後の研究のためのガイドラインを作成した。
 専門家らは、交通事故に関わった人たちに対して、アルコール以外の主な6種類の薬物に関する検査を推奨している。6種類の薬物とは、マリファナ、ベンゾジアゼピン系薬剤などの精神安定剤、オピオイド類、アンフェタミン、コカイン、メタンフェタミン、メチレンジオキシメチルアンフェタミンなどの精神刺激薬、抗うつ剤、抗ヒスタミン剤である。
 臨床医はベンゾジアゼピン系薬剤などの薬剤を処方する際に患者の運転習慣および特定の薬剤に伴う運転障害(driving impairment)を考慮に入れる必要がある、とWalsh博士は述べている。
 ヨーロッパでは、薬剤の表示に緑、黄色、赤の記号があり、これによって特定の薬剤を服用した際の運転が安全かどうかが示されている。Walsh博士によれば、マリファナは間違いなく薬物運転で最もよく使用されている非合法薬物であるという。マリファナは注意と反応時間に影響を及ぼし、若年運転者における大きな問題となっている。

優れた第一歩

 付随論説において、太平洋調査・評価研究所(Pacific Institute for Research and Evaluation)(メリーランド州、カルバートン)の上級研究科学者(senior research scientist)であるRobert B. Voas, PhDは、ガイドラインは「優れた第一歩」であり、「薬物運転に関する新たな研究にとって優れた基盤を提供する」と記している。
 「ひとつの必要とされる領域は、研究データを、交通事故削減のための有効な法律に翻訳することに取り組む政策部門である」とVoas博士はMedscape Psychiatryに述べている。
 もうひとつ不足している領域は相対リスク研究である、とVoas博士は述べている。こうした研究は実施が難しく、アルコールについては数研究が行われているが、薬物については1件も行われていない。

Addiction. 2008;103:1258-1268, 1269-1270.

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2008/8/29 精液のHIV除去する装置=人工授精に道−新潟大など @nifty.comより転載

精液のHIV除去する装置=人工授精に道−新潟大など
 
 
 
2008年8月28日(木)23時13分配信 時事通信
 
 エイズウイルス(HIV)に感染した患者の精液からウイルスを除去し、これまで難しかった人工授精に必要な量を確保する装置を、新潟大学などが開発したことが28日、分かった。
 開発したのは、同大医歯学総合病院産婦人科の八幡哲郎医師らの研究チームと、医療関連メーカー「旭化成クラレメディカル」(東京)。
 直径0.3マイクロメートルの穴を無数に開けた中空糸を注射器に入れ、患者の精液から水分を抜くと、直径0.1マイクロメートルのウイルスだけが糸を通り、直径3マイクロメートルの精子と分離できる仕組み。
 これまで、遠心分離機などによる分離法はあったが、分離できる精子は300万個以下と少なく、人工授精に必要とされる1000万個に満たなかった。この装置では約2、3000万個の精子を回収できるため、人工授精にも道が開けるという。

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2008/8/28 ビタミンB類と葉酸では、うつ症状の発生率と重症度が軽減しない m3.comより転載

ビタミンB類と葉酸では、うつ症状の発生率と重症度が軽減しない

 

提供:Medscape

ビタミンB類サプリメントには、うつ病発生率とうつ症状の軽減においてプラセボ以上の便益はないらしいことが、最新研究で示された。


Caroline Cassels


【8月25日】

 ビタミンB類サプリメントには、うつ病発生率とうつ症状の軽減においてプラセボ以上の便益はないらしいことが、最新研究で示された。
 299例の高齢男性を対象にしたランダム化二重盲検プラセボ対照臨床試験において、ビタミンB12、B6、葉酸による2年間の治療で気分に有意な変化はなかった。
 「ビタミン使用量と抑うつとの関連を3方向から調べたが、ベック抑うつ指数(BDI)、臨床的に意義のある抑うつ症状の発生率、うつ病の寛解のいずれにおいても、24カ月間ではビタミンBにプラセボを超える利点は見られなかった」と著者らは記している。
 この論文は、サウス・メトロポリタン医療サービス(オーストラリア、パース)のAndrew H. Ford, MBBSが第一著者となって、『Journal of Clinical Psychiatry』8月号に発表された。
 ビタミンB類と葉酸の不足と抑うつが関係していることはこれまでの研究で分かっていた。しかし、そうした研究の多くが観察的研究か、被験者が抗うつ薬を使用していることで交絡している研究であった。

前向きのデザイン

 今回の試験は、75歳以上の男性からなるコホートを対象にして、長期間のビタミンB類治療で抑うつ症状の発現が減少するかどうかを前向きに調べることを目的とした。
 腹部大動脈瘤のスクリーニングで、大規模地域住民調査の被験者の中からランダムに299例の被験者を集めた。
 被験者は全員が、高血圧の治療中か治療歴を持っていた。BDIスコアが18点以上の者と、簡易知能検査(MMSE)のスコアが24点未満で判定される顕著な認知障害のある者は試験から除外した。また、すでにビタミンBを使用している者も除外した。試験は2001年6月から2004年6月まで実施した。
 被験者をランダム化し、400μgのB12、2 mgの葉酸、25 mgのB6をひとつにまとめた経口カプセル剤か、外見をまったく一緒にしたプラセボカプセル剤のいずれかを与えた。被験者には、これを毎朝1カプセルずつ服用することを2年間続けさせた。
被験者と研究者には、最終追跡評価が完了するまで群の構成員について伏せた。
 この試験の主要転帰は試験期間中でのBDIスコアの変化である。そのほかに、試験開始時には臨床的に意義のある抑うつ症状がなかったのに、試験期間中に抑うつになった者の割合も調べた。
 プラセボ群と活性薬群の被験者数はそれぞれ149例と150例であった。脱落率は19.4%であり、2年間の試験を完了した241例に基づいて最終分析を行った。

補助療法としての役割?

 今回の試験では、試験期間中も抑うつにならない確率は活性薬群のほうが24%大きかったが、両群間で有意差はなかった。
軽度から中等度の抑うつになった被験者は23例(ビタミン群が12例、プラセボ群が11例)いたが、治療24カ月間終了時点で両群間に有意差はなかった。
 その他には、活性薬群の被験者は、B12と葉酸の血中濃度が増加し、血漿ホモシステインの濃度が低下していた。これらの血中濃度は抑うつがある者とない者とで差がないことも分かり、このことから、ビタミンBの濃度が低いことおよびホモシステイン濃度が高いことと抑うつとの間に関連があったとしてもさほど強いものではないと考えられる。
 「ビタミンサプリメントが重度の抑うつ患者の補助的抗うつ療法として有効かどうか、女性では男性よりもこうした治療法の便益が大きいかどうかはまだ分かっていない」と著者らは記している。

著者らの開示情報によれば、関連する金銭的利害関係はない。

J Clin Psychiatry. 2008;69:1203-1209.

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2008/8/28 ブデソニド/ホルモテロールによる1年の喘息管理は安全で有効 m3.comより転載

ブデソニド/ホルモテロールによる1年の喘息管理は安全で有効



提供:Medscape

ブデソニド/ホルモテロールは喘息患者に安全であり、ブデソニド加圧定量吸入器より喘息管理に優れていることが52週間の試験で明らかにされた。
Laurie Barclay


【8月22日】

 ブデソニド/ホルモテロール (商品名Symbicort、AstraZeneca社) 加圧定量吸入器 (pMDI) は安全であり、ブデソニド単独より喘息管理に優れる。このような52週間二重盲検試験の結果が8月8日、『Allergy and Asthma Proceedings』9‐10月号にオンラインで発表された。
 この試験の目的は、ホルモテロールを単独であるいはブデソニドなどの吸入ステロイド (ICS) と共に投与するなどしてホルモテロールのような長時間作用型β2アドレナリン受容体作動薬 (LABA) を習慣的に使用した場合の長期的安全性に関する懸念を和らげることであった。LABAの使用によって重篤な喘息増悪および喘息関連死のリスクが上昇したことから、米国その他の国々ではLABA含有製品のラベルに警告文と適切な使用方法が記載されるようになった。
 「これは1年間の安全性試験である。承認目的の喘息試験は一般的にもっと短い」と共著者であるカリフォルニア大学サンディエゴ校医学部(ラ・ホーヤ)免疫アレルギー学臨床小児科准教授Bruce M. Prenner, MDはMedscape Allergy/Clinical Immunologyに話した。「もう1つの理由は、12歳以上の喘息集団で1年間の喘息管理の結果を評価することであった。被験者はすべて、ICSの単独投与かICSと長時間作用型β作動薬の併用投与を受けていなければならなかった」。
 対象集団は、中等症から重症の持続性喘息を有し、ICS投与歴のある12歳以上の患者708例で構成されていた。2週間ブデソニドpMDI 320mcg 1日2回を続けた後、ブデソニド/ホルモテロール pMDI 640/18mcg 1日2回、ブデソニド/ホルモテロール pMDI 320/9mcg 1日2回、ブデソニド pMDI 640mcg 1日2回のいずれかに3:1:1の割合で無作為に割り付けた。
 「Symbicortの最高推奨用量の2倍の用量スケジュールを試してみることが主な目的であった。つまり、320/4.5mcg 1日2回2噴霧と、その2倍用量およびブデソニド 640mcg 1日2回の単純投与を比較したかった」とPrenner博士は話した。「安全性パラメータは臨床検査、心電図、ホルターモニターなどを使用した。患者は各自のピークフローを観察し、症状と併用薬を日誌に付けた」。
 治療群の有害事象発生率はすべて同程度であった。全体で2%以上の患者に発生した薬剤関連の有害事象は、口腔カンジダ症 (9.7%)、振戦 (3.2%)、咽喉頭痛 (2.0%) であった。臨床検査、心電図、ホルターモニターにも臨床的に意義のある差はなかった。薬剤関連の有害事象による中止率も低く、全治療群で同程度であった。
 「当該被験者において死亡や重篤な有害事象は認められなかった。振戦はSymbicort最高用量投与群にのみ認められた」とPrenner博士は話した。「どちらのLABA群にも死亡例は認められず、異常な心電図および臨床検査パラメータの発生率も最小限であったので、LABAの安全性の問題はこの試験で完全に解消した。LABAは必ずICSと併用し、単独では絶対に使用してはならない」。
 Prenner博士はホルモテロールの臨床試験で死亡例は報告されていない、と付言した。ホルモテロールはSymbicortに含まれるLABAである。
 ハーバード大学医学部およびブリガム・アンド・ウィメンズホスピタル内科准教授、パートナーズ喘息センター臨床研究部長 (すべてマサチューセッツ州ボストン) のElliot Israel, MDは同試験の関係者ではないが、Medscape Allergy/Clinical Immunologyのためにレビューをしていただいた。Israel 博士は、挿管の必要や喘息関連死などの重篤な有害事象が数千分の一の割合でしか起きていないため、このような有害事象の検出力が不十分であった、と指摘した。
 しかし、「ある程度Symbicortの安全性プロファイルが分かる適切な大きさの試験」とIsrael博士はMedscape Allergy/Clinical Immunologyに話した。「定量および通常の2倍用量のSymbicortは、最小限の副作用で喘息を管理することができる」。
 同試験では、経口または全身ステロイドの使用、入院、または喘息増悪による救急外来利用や緊急来院を喘息の増悪と定義した。ブデソニド/ホルモテロール 640/18mcg 1日2回群で喘息が1回以上増悪した患者の割合はブデソニド群 (21.8%) より有意に低く (12.2%; P =0.006)、同じくブデソニド/ホルモテロール 320/9 mcg 1日2回群では数的に少なかった(14.4%)。ブデソニド/ホルモテロール 640/18 mcg 1日2回群およびブデソニド/ホルモテロール 320/9 mcg 1日2回群では、ブデソニド単独と比べて、1患者‐治療年当たりの喘息増悪数が少なかった (それぞれ0.174 対 0.315; P = 0.004、0.185 vs 0.315; P = 0.049)。
 どちらのブデソニド/ホルモテロール用量も、1秒量と日誌の変量がブデソニドより有意に改善した (P < 0.001)。
 「同試験から本当に理解してもらいたいことは、高用量のSymbicortで喘息を満足いくように管理できるとは限らない、ということである」とPrenner博士は話した。「どちらのSymbicort用量もブデソニドより喘息の増悪が少なかった。2用量のSymbicortにはごくわずかな差があり、ブデソニドの単純投与はどちらと比べても劣っていた」。
 同試験の強みは、Prenner博士によれば、大勢の患者がSymbicort高用量群に振り分けられたことと、期間が1年であったことである。限界点は、重篤な併存疾患を放置したままの患者が除外されたことであった。
 LABAの日常的使用がアルブテロールの気管支拡張に与える影響について、先行研究の結果は様々であった。
 「試験の投与後可逆性の部分 (postreversibility portion) で、すべての患者にアルブテロール4回噴霧の効果が現れ、持続的可逆性が認められた」とPrenner博士は話した。「Symbicort推奨用量群は、試験開始時同様、試験終了時に通常用量のアルブテロールに対して著しい可逆性を示した。このこと自体非常に安心できる結果といえ、患者のコンプライアンスが改善するだろう」。
 米国でSymbicortは現在、1日2回4吸入ではなく1日2回2吸入で12歳以上の喘息の長期維持治療を適応として食品医薬品局により承認されている。過去の安全性試験 (第1、2、3相) には合計6000以上の患者が参加し、Symbicortを投与された。
 このほかにもAstraZeneca社は、慢性閉塞性肺疾患の気道閉塞の長期維持治療および6?11歳児の喘息治療を適応として、Symbicort を新薬申請している。
 「中高用量のICSでコントロール不十分な患者では、Symbicortが効果的な併用薬となる。Symbicortは他の併用薬より作用の発現が早い」とIsrael博士は結んだ。「高用量では副作用が出る恐れがあることに注意する必要がある」。
 LABAは喘息関連死のリスクを上昇させるおそれがあるため、Symbicortはその他の喘息管理薬 (低中用量のICSなど) でコントロールが不十分な患者、疾患重症度から判断して2つの維持療法を開始する必要がある患者に限り、使用する。Symbicortに急性気管支痙攣緩和の適応はないので、急に悪化する喘息発作や生命にかかわる喘息発作の最中に投与を開始してはならない。Symbicortを1日2回投与されている患者にホルモテロールや他のLABAを追加投与してはいけない。

 Symbicort製造元のAstraZeneca社は著者のうち3名を雇っており、メディカルライティングを支援した。Prenner博士は、AstraZeneca、Glaxo SmithKline、Abbott、Alcon、Amgen、Amphastar、Boehringer Ingelheim、Forrest、Genentech、Integrated Therapeutics、Map Pharmaceuticals、Medpointe、Merck、Novartis、Pharmaxis、Sanofi Aventis、Schering-Plough、Sepracor、Skyepharma、UCB、Wyeth、Astellas、Dynavax、Critical Therapeutics、King Pharmaceuticals、Protein Design Labs、Sanofi Aventis、Schering-Plough、Stallergenes、Teva、Altana、Allergan、Meda各社と様々な金銭関係を結んでいると開示情報で明かした。Israel博士は、AstraZeneca (スピーカーズ・ビューロー2007)、Astellas Pharma US, Inc、Genentech、Icagen、Inc、Johnson & Johnson、MedImmune、Merck & Co, Inc、newMentor、Novartis、 PDL BioPharma、Pfizer、Schering-Plough Co、Sepracor、Teva Specialty Pharmaceuticals各社と現在または過去に金銭関係を結んでいる(いた)と公表した。

Allergy Asthma Proc. 2008. Published online August 8.

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2008/8/28 スルホニル尿素とメトホルミンは心血管疾患入院のリスクを上昇させる m3.comより転載

スルホニル尿素とメトホルミンは心血管疾患入院のリスクを上昇させる



提供:Medscape

スルホニル尿素とメトホルミンを併用すると心血管疾患入院と死亡のリスクが上昇するが、心血管死または全死因死亡それぞれのリスクは上昇しないことがメタ解析で分かった。
Laurie Barclay


【8月18日】

 スルホニル尿素とメトホルミンの併用は、心血管疾患入院と死亡の相対リスク(RR) を有意に上昇させるが、心血管死または全死因死亡それぞれのリスクは上昇しない。このようなメタ解析結果が『Diabetes Care』8月号の観察研究で発表された。
 「2型糖尿病の全死因死亡や心血管死に関して、メトホルミンとスルホニル尿素の併用療法の関連を評価した観察研究は、結果が一致しなかった」とTulane医科大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)のAjay D. Rao, MDらは書く。「そこで、スルホニル尿素とメトホルミンの併用療法が2型糖尿病患者の全死因死亡と心血管疾患(CVD)リスクに与える影響を評価した」。
 著者らは、心血管疾患または全死因死亡のリスクについてスルホニル尿素とメトホルミンの併用療法の関連を評価した観察研究を見つけるため、1966年1月から2007年7月までのMEDLINE検索を実施した。見つかった299の報告のうち、9つをメタ解析に入れた。これらは、メトホルミンとスルホニル尿素の併用療法、心血管疾患/死亡リスク、補正RRまたは同等の指標(ハザード比、オッズ比)ならびに対応する分散または同等の指標の報告評価基準に合致していた。
 スルホニル尿素とメトホルミンの併用療法を処方された2型糖尿病患者のプール化RRは、全死因死亡で1.19 (95%信頼区間 [CI] 0.88潤オ1.62)、CVD死で1.29 (95% CI 0.73潤オ2.27)、心血管疾患入院と死亡(致死的または非致死的イベント)の複合エンドポイントで1.43 (95% CI 1.10 - 1.85) であった。
 「メトホルミンとスルホニル尿素の併用療法は、参考群(食事療法、メトホルミン単独療法、スルホニル尿素単独療法)とは関係なく、心血管疾患入院と死亡(致死的および非致死的イベント)の複合エンドポイントに対するRRを有意に上昇させた。しかし、CVD死または全死因死亡それぞれに対しては有意な影響はみられなかった」と著者らは書く。
 同研究の限界は、大規模臨床試験ではなくメタ解析であったこと、バイアスの可能性と方法論的限界があること、研究のほとんどが後ろ向きのデータベース解析であり交絡が残っていること、研究によって参考群が異なること、研究間の量的な不均一性が大きいこと、研究の数が少ないこと、などであった。
 「全体的に、我々の研究結果は血糖を上手くコントロールするため併用療法を使っている糖尿病治療薬の処方者に、安心と心配の両方を与えてしまった」と著者らは結ぶ。「スルホニル尿素とメトホルミンは最も広く使用されている組み合わせなので、血糖コントロールが早く改善して、それ自体が微小血管のアウトカムを好転させている可能性がある。メトホルミンとスルホニル尿素の併用療法と、全死因死亡/心血管死の関連を評価し、その有害な影響のメカニズムを理解するには、さらに研究が必要であることは間違いない」。

 同研究に補助金は提供されなかった。著者の数名は、米国立研究資源センター (国立衛生研究所)、Tulane大学健康科学センター、米国糖尿病学会そしてGlaxoSmithKline、 Novartis、Takeda、AstraZeneca、Pfizer、sanofi-aventis、Eli Lilly各社と様々な金銭関係を結んでいることを開示した。

 同論文の公表費用の一部はページ料金代から支払われる。このため、ここでは「広告です」と明記しておかなければならないようである。

Diabetes Care. 2008;31:1672-1678.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/28 若年性関節リウマチにadalimumabが有効な可能性 m3.comより転載

若年性関節リウマチにadalimumabが有効な可能性
 


提供:Medscape

adalimumabは多関節型若年性関節リウマチ小児患者の治療に有効であり、効果は2年間持続することを示す二重盲検試験結果
Laurie Barclay


【8月25日】

 adalimumabは若年性関節リウマチ小児患者の治療に有効であるという研究結果が『New England Journal of Medicine』8月21日号に報告された。
 「若年性関節リウマチの発病には腫瘍壊死因子(TNF)が関与する」とシンシナティ小児病院医療センター(米国オハイオ州)のDaniel J. Lovell, MD, MPHと、小児リウマチ学共同研究グループ(Pediatric Rheumatology Collaborative Study Group)および小児リウマチ学国際試験機構(Pediatric Rheumatology International Trials Organisation)の共同研究者らは記している。「我々は、多関節型若年性関節リウマチの小児患者を対象に、全長ヒト抗TNFモノクローナル抗体であるadalimumabの有効性と安全性を評価した」。
 この試験は、非ステロイド性抗炎症薬の治療歴がある、4-17歳の活動性若年性関節リウマチ患者を対象とした。メトトレキサートの使用の有無により患者を層別化し、adalimumab 24 mg/m2(体表面積)(最高用量40 mg)の皮下投与を16週間にわたり隔週実施した。16週目には、米国リウマチ学会による小児30%(ACR Pedi 30)改善基準を満たした患者を、adalimumab群またはプラセボ群に無作為に割り付け、二重盲検法により最高32週間、隔週投与した。主要評価項目として、関節リウマチの再燃を評価した。
 16週目には、メトトレキサート非投与患者の74%(64/86例)およびメトトレキサート投与患者の94%(80/85例)がACR Pedi 30を示し、二重盲検投与に適格であった。メトトレキサート非投与患者のうち、adalimumab群の43%およびプラセボ群の71%に再燃が認められた(P=0.03)。メトトレキサート投与患者のうち、adalimumab群の37%およびプラセボ群の65%に再燃が認められた(P=0.02)。
48週目には、メトトレキサート投与患者のうち、ACR Pedi 30、ACR Pedi 50、ACR Pedi 70の改善を示した患者割合は、プラセボ群よりもadalimumab群で有意に高かった。メトトレキサート非投与患者では、adalimumab群とプラセボ群に有意差が認められなかった。104週間の投与後も、改善率は維持されていた。患者14例では、adalimumabに関連する可能性がある重篤な有害事象が報告された。
 本研究の限界としては、メトトレキサート投与患者とメトトレキサート非投与患者の差を検出する十分な検出力がなかったことと、まれな有害事象のリスクを評価するにはサンプルサイズと試験期間が不十分であったことが挙げられる。
 「adalimumab療法は、若年性関節リウマチ小児患者において有効な治療選択肢であると考えられる」と研究の著者らは記している。「adalimumabの効果は、2年間の治療継続中、維持されていた」。

 本研究はAbbott Laboratories社の支援を受け、同社は本研究著者3名を雇用している。著者のうち10名は、Abbott Laboratories社、Genzyme社、Regeneron社、Bristol-Myers Squibb社、Hoffmann-La Roche社、Pfizer社、Centocor社、Amgen社、Novartis社、Xoma社、Immunex社、Wyeth Pharmaceuticals社、Talecris社、Barr Pharmaceuticals社、および/またはEssex Pharmaceuticals社との間に様々な金銭的関係があることを公表している。残りの著者らは関連する金銭的関係がないことを公表している。
N Engl J Med. 2008;359:810-820.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/28 T・ウェラー氏死去 m3.comより転載

T・ウェラー氏死去
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 トーマス・ウェラー氏(米医学者)米メディアなどによると23日、マサチューセッツ州の自宅で就寝中に死去、93歳。死因は不明。
 ポリオ(小児まひ)ウイルスの培養に成功し、ワクチン開発に貢献した業績で、54年にほかの2人の研究者とともにノーベル医学生理学賞を受賞。
 ミシガン州の医学者一家に生まれ、ミシガン大を経てハーバード大教授。風疹(ふうしん)ウイルスなどの発見にも関与した。

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2008/8/28 鳥インフルウイルスを破壊 イオン技術でシャープ実証 m3.comより転載

鳥インフルウイルスを破壊 イオン技術でシャープ実証
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 シャープは27日、空気清浄機などに採用している「プラズマクラスターイオン技術」について、密閉空間にイオンを高濃度で噴射することで、浮遊する鳥インフルエンザウイルスの大部分を破壊する効果があることを実証したと発表した。
 世界で流行する鳥インフルエンザは、新型インフルエンザに変異して人同士で感染し爆発的に流行する可能性が高いと指摘されている。同社は今後、一段と高濃度のイオンを発生させる空気清浄機などの商品開発を進める計画。新型インフルエンザ対策の一つとなることをアピールし、家庭のほか病院や自動車メーカー、航空会社などへの販売拡大を目指す。
 実証実験は、ロンドン大のジョン・オックスフォード教授らと共同で、現在実用化されている製品と比べて7倍強の高濃度の酸素イオンと水素イオンを発生させて実施。十分間噴射することで、空間内のウイルスが99・9%減少したという。
 プラズマクラスターイオン技術は、空気中に放出したイオンがウイルスを包み込んで分解、除去する技術。一方で、人体に影響がないことも確認されているという。

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2008/8/28 外国製ワクチン治験開始へ 新インフル、備蓄用目指す m3.comより転載

外国製ワクチン治験開始へ 新インフル、備蓄用目指す
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 英製薬大手グラクソ・スミスクラインが開発した新型インフルエンザのプレパンデミック(大流行前)ワクチンの臨床試験(治験)が、来月から国内で始まることになった。同社日本法人が28日明らかにした。
 来年にも厚生労働省に承認申請し、国家備蓄用に採用されることを目指すという。現在政府が備蓄している大流行前ワクチンはすべて国産で、外国製ワクチンが承認されれば初めて。
 グラクソ社のワクチンは、アジアなどでまん延し死者も出ている鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を基に製造した点は日本のワクチンと共通だが、独自開発の免疫増強剤が特徴。
 抗原となるウイルスの量が少なくても効果が期待できる上、さまざまな国で採取されたウイルスに効果が確認されたとしている。既に欧州連合で承認を得ており、新型インフルエンザ対策としてこのワクチンの備蓄を進めている国もある。
 厚労省の薬事・食品衛生審議会の部会は27日、このワクチンについて、優先審査や開発費補助の対象となる「希少疾病用医薬品」として指定することを了承した。
 政府は現在、約2000万人分の大流行前ワクチンを備蓄、さらに1000万人分を追加する予定だが、これらは国内メーカー4社が製造した。

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2008/8/28 茨城県内で18年ぶりに日本脳炎、60代男性が入院 m3.comより転載

茨城県内で18年ぶりに日本脳炎、60代男性が入院
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月28日】

日本脳炎:県内で18年ぶり、60代男性が入院 /茨城

 県保健予防課は27日、常総保健所管内の60代の男性が日本脳炎に感染したと発表した。県内では90年以来18年ぶりの感染で、全国でも今年初めてだという。
 同課によると、この男性は農業従事者で、5月下旬に発熱、頭痛、意識障害などの症状を発症し、医療機関に入院。意識は戻っているが現在も入院しており、26日に日本脳炎と診断された。
 日本脳炎ウイルスは豚などの動物で増殖する。人は、その動物を刺したコガタアカイエカなどに刺されることで感染する。人から人には感染しない。致死率は約25%で、昨年は全国で10人の発症が確認されている。【若井耕司】

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2008/8/28 CT、MRIで遺体診断 厚労省、試験的に実施 医療事故調査に転用 m3.comより転載

CT、MRIで遺体診断 厚労省、試験的に実施 医療事故調査に転用
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 厚生労働省は27日までに、医療事故死が疑われる患者を対象に、コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)を遺体の画像分析に転用して死因を解明する方法を、今秋から首都圏の大学病院などで試験的に実施することを決めた。
 「死亡時画像病理診断」(Ai(エーアイ))と呼ばれ、同省研究班が2010年3月までに結果を集約。有用性を確認した上で、国が創設を目指す医療版の事故調「医療安全調査委員会」の調査に導入する方針。
 死因究明の最有力手段は解剖だが、病理医や法医の不足、遺体を傷つけたくないという遺族の抵抗感などで、国内での実施率はわずか2%台。
 厚労省は「画像診断で医療ミスの疑いがあるかどうか見当が付けば、遺族から解剖の同意も得やすくなり、効率的な調査が可能になる」(医療安全推進室)と期待している。
 研究班の計画では、試験実施は東大病院(東京都)、千葉大病院(千葉市)など7カ所で行う。
 このうち東大病院では車両搭載型の移動式CTを11月から1、2カ月間レンタル。都内の他の病院で亡くなった患者の遺体を対象に、画像診断で死因を推定した後、病理解剖を行う。
 その上で(1)画像診断と解剖結果は一致しているか(2)死因について遺族の理解は深まったか-などを放射線科医、臨床医らが事例ごとに検証する。
 千葉大病院や筑波メディカルセンター病院(茨城県つくば市)では既に、病気で死亡した患者らを対象にAiを本格導入しており、CTやMRIを専門的に扱う放射線科医からの症例報告を求め、遺体を解析する際の手順や留意点を確認する。
 遺体の画像解析にCTやMRIを転用することについては、(1)保険適用外のため医療機関や遺族が経費を負担する必要がある(2)医療現場に遺体を持ち込むことをめぐり、患者らの反発が予想される-などの理由で、普及が進んでいない。

▽Ai

 Ai 死亡時画像病理診断(Autopsy imaging)の略。患者の死亡後、遺体をCTやMRIで撮影し、死因を探る方法。短時間に多くの症例を調べることができるほか、解剖が必要な体の部位をあらかじめ絞り込むことができるため、正確、迅速な死因解明につながると期待されている。2004年にAi学会が発足。日本医師会も今年3月、Ai活用に関する検討委員会の中間報告をまとめるなど、医療現場での実用化に向けた取り組みが広がっている。

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2008/8/28 サリドマイド、承認へ前進 厚労省部会が条件付き結論 他 m3.comより転載

サリドマイド、承認へ前進 厚労省部会が条件付き結論
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 服用した妊婦から生まれた赤ちゃんに障害が多発したサリドマイドについて、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は27日、藤本製薬(大阪府)が製造販売承認を申請していた多発性骨髄腫治療薬としての有効性を認め、薬害再発防止のための安全管理策の実施などを条件に「承認して差し支えない」との結論をまとめた。
 厚労省は、上部の薬事分科会でさらに審議する。安全管理策については、既に発足した有識者検討会での議論を踏まえ、承認の可否を最終判断するが、早ければ年内にも結論が出る見通しだ。
 部会は安全管理策の実施のほか、販売後にサリドマイドを使用した患者全員を対象に有効性、安全性について継続的に情報収集することなどを承認の条件として求めた。
 部会は「社会的関心が極めて高い医薬品」として、臨床試験データを含む申請書類、審査報告書などを同省ホームページで公開し、9月11日まで意見を募集する。
 有識者検討会は今月26日から議論を始めたが、被害者団体から参加した委員は「企業だけでなく薬害再発防止に関する国の対策を示すべきだ」と求めている。




サリドマイド再承認へ 安全担保、焦点に 管理対策、問われる国の姿勢



記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月28日】

サリドマイド:再承認へ 安全担保、焦点に 管理対策、問われる国の姿勢

 胎児に障害を起こし販売中止になった催眠鎮静薬「サリドマイド」が、四十数年ぶりに販売される可能性が高まった。27日に開かれた厚生労働省薬事・食品衛生審議会の医薬品部会が、血液がんの一つ「多発性骨髄腫」治療薬として承認を了承したからだ。厚労省は9月11日まで国民からの意見を募集し、承認へ向けての手続きを本格化させる。深刻な薬害を引き起こしただけに、安全管理対策が承認の大前提になる。【下桐実雅子】

 ◆被害者加え基準作成

 27日の部会に先立ち、26日には厚労省のサリドマイド被害再発防止の検討会が初めて開かれた。ここではサリドマイドの製造販売を承認申請している藤本製薬が「安全管理基準案」を説明した。米の安全管理システムを参考に、患者団体、被害者団体、厚労省などが加わり同社が作成した。処方する医師や薬剤師の登録制のほか、患者も氏名や住所、妊娠検査の結果などの登録が必要になる。
 さらに、患者は服用状況をそのつど記録するほか、処方日の診察前には毎回、副作用被害の理解度や薬の譲渡、献血などの禁止事項を調査票に回答する。これらは同社の管理センターで集約され、薬の管理や患者の状況把握に役立てられる。さらに、これらの安全管理システムが適切に運用されているかを評価する第三者機関も設置される。

 ◆使用者の自覚必要

 しかし、システムが整備されても、患者自らが薬の危険性を認識しないと、被害を完全に防ぐことは難しい。米国では最近、同じように胎児に障害を引き起こす危険性のあるにきび治療薬について、「妊娠を避ける」など厳格な管理下で処方した。しかし、使用者に若い女性が多かったため、約1年間に約120人が妊娠した事例があったという。
 被害者団体「いしずえ」の佐藤嗣道理事長は「被害者を一例も出さないことが目標になっているが、リスクはつきまとう」と指摘する。検討会では「国がどのように被害の再発防止に努めるのかを表明してほしい」との意見も出された。厚労省は、承認を了承した部会の審議結果のほかに、藤本製薬の安全管理対策についても公表。国民の意見を募り、改善を検討していく。患者の安全をどう担保していくのか、国の姿勢が問われそうだ。

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2008/8/28 革新的だが応用には時間 識者談話 (「遺伝子入れインスリン細胞 体内で、糖尿病治療に期待 米ハーバード大が動物実験」 について) m3.comより転載

革新的だが応用には時間 識者談話



記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月28日】

 糖尿病の再生医療に詳しい藤宮峯子(ふじみや・みねこ)札幌医大教授(解剖学)の話 いったん外分泌細胞へと完全に分化した細胞を、内分泌系のベータ細胞へと転換させており、極めて革新的な成果だ。ただ糖尿病を治療するには、本来のベータ細胞のように、血糖値の変化にあわせインスリン分泌量を調節できないといけない。今回作製された細胞はそこまでの機能はないとみられ、臨床応用にはまだ時間がかかるのではないか。

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2008/8/28 夏の疲れ解消 (2)バテた肌 保湿は早めに YOMIURI ONLINEより転載

夏の疲れ解消
 
 
 
(2)バテた肌 保湿は早めに
 
2008年8月28日  読売新聞)
 
 
 夏の終わりのちょうど今ごろ、肌は1年のうちでも最も“疲れた”状態だ。特にこの夏は、全国的に高温で強い日差しが照りつける日が続き、お肌も疲れ気味のはず。
 紫外線のダメージに加えて、夏の間は皮脂や汗の分泌が盛んになり、肌のきめが乱れ毛穴も開く。冷房の効いた部屋で長時間過ごした場合は、冬のように肌が乾燥する。過酷な環境から肌を守るため、角質(肌の表面)は厚くなり、ごわついてしまう。
 しかし、夏の間は汗のせいで肌の表面が湿っているせいもあり、保湿クリームや保湿美容液を使わない人も多い。皮膚科医の野村有子さんは「乾燥を意識して、早めに保湿剤を使い始めましょう。夏が終わる今の時期が、お肌の手入れの時です」と話す。
 カネボウ化粧品の調査によると、肌を日焼けさせる紫外線量が最も増えるのは6〜7月だが、肌の色が最も暗く(濃く)なるのは8〜9月=グラフ(右側の数字は黒をゼロ、白を100とした時の明るさの指標)=。
 カネボウ化粧品エステティックライフ研究所の鈴木佐恵子さんは「『肌は季節を後追いする』のです。これからの季節にケアを充実させて、“肌の夏バテ”を防ぎましょう」と話している。
 夏のダメージ回復のためには「いつもより丁寧で、優しいケアが大切」。ゴシゴシこすったり、粒子の粗い洗顔料を使ったりする必要はないという。いつもの洗顔料を、手にとってから30秒ぐらいを目安に泡立て、たっぷりの泡で優しく洗う。
 化粧水はコットンを使ってむらなく丁寧になじませる。化粧水や美容液を含ませたマスクで顔を覆うなどして、一手間かけることが必要だという。手でつけるよりも、効果が高い。美白美容液、クリームなどもしっかり使って、夏の間に疲れたお肌をいたわりましょう。
 

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2008/8/28 妊産婦の「心」ケア 宿泊型施設を設立 厚労省、来年度から @nifty.comより転載

妊産婦の「心」ケア 宿泊型施設を設立 厚労省、来年度から
 
 
 
2008年8月28日(木)15時44分配信 産経新聞
 
 出産前のマタニティーブルーや産後の鬱(うつ)に陥っている妊産婦をサポートするため、厚生労働省は精神科の医師や助産師を配置した宿泊型の「ケアセンター」(仮称)を来年度から全国数カ所に設立することを決めた。少子化対策の一環で、心身が不安定になりがちな産前産後の母親に地域の受け皿を提供し、安心して産み育ててもらうのが狙い。産後鬱を原因とする育児放棄や虐待の防止にもつなげる考えだ。
 厚労省の構想によると、入院の必要がない程度に心身の不調を訴える母親や、出産前後に近親者の協力がなく、孤立する可能性が高い妊婦らが対象。乳児が問題を抱える場合も、母親の不調や虐待を引き起こすケースがあるため対象に含める。
 入所期間は約1週間。低料金で医師らのカウンセリングのほか、母親が悩むことの多い授乳や入浴指導などが受けられる。本人の希望以外に、乳児健診などで自治体が必要と判断した場合も入所できる。
 センターの数や利用料など詳細は今後詰めるが、当面は既存の病院への併設となる見通し。設置や運営に必要な費用の2分の1を国が補助、残りを都道府県が負担する。全国に先駆け、4月から同様の事業を実施している東京都世田谷区の場合、利用料金は食事とケア付き1泊2日が5600円、日帰りは1600円という。
 
                   
 
【用語解説】産後鬱
 
 無事に出産したのに、涙ぐむ、気分が沈むなどの抑鬱(よくうつ)感や疲労感があり、育児や家事に支障をきたすようになる。多くの場合、出産後2週間から数カ月以内に発症し、数年の経過をたどる。衝動的に自殺したり、攻撃的になって子供を虐待したりするケースもある。

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2008/8/28 帝王切開死 産科医無罪 検察、控訴断念の方向 他 @nifty.comおよびYOMIURI ONLINEより転載

帝王切開死 産科医無罪 検察、控訴断念の方向
 
 
 
2008年8月28日(木)16時11分配信 産経新聞
 
 福島県大熊町の県立大野病院で平成16年、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科医の加藤克彦医師(40)を無罪とした福島地裁判決に対し、検察当局が控訴を断念する方向で検討に入ったことが28日、分かった。検察当局は、主張の前提となる臨床例の提示や、新たな鑑定人確保が困難な事情などを慎重に検討しているとみられる。
 同事件は通常の医療行為で医師が逮捕、起訴されたことに医療界が反発。全国的な産科医不足にも拍車を掛けたとされ、検察の対応が注目されている。
 20日の福島地裁判決で鈴木信行裁判長は、子宮に癒着した胎盤をはがす「剥(はく)離(り)」を加藤医師が続けた判断の是非について「標準的な措置だった」と過失を否定した。
 検察側は公判で「直ちに子宮を摘出すべきだった」と主張したが、判決は「根拠となる臨床症例を何ら示していない」と立証不備を指摘。大量出血の予見可能性など検察側の構図を一部は認定したものの、禁固1年、罰金10万円の求刑に対し無罪を言い渡した。
 
 
 
 
大野病院医師に無罪判決…検察側、控訴断念へ
 
 
2008年8月28日  読売新聞)
 
 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した医療事故で、業務上過失致死罪などに問われた加藤克彦医師(40)に無罪を言い渡した福島地裁判決について、検察当局が控訴を断念する方向で最終調整していることがわかった。
 加藤医師は、帝王切開手術のミスによる大量出血で女性を死亡させたうえ、死亡を警察に届けなかったとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われ、裁判では、子宮に癒着した胎盤をはがし続けた処置が医学的に妥当だったかどうかが争点になった。
 今月20日の判決は、「子宮摘出手術に移るべきだった」とする検察側の主張について、「根拠付ける臨床例を何ら示していない」と、医師法違反も含めて無罪とした。
 福島地検が上級庁と協議しているが、「標準的な医療措置」と認定した判決を覆すような臨床例を示すのは困難と判断しているとみられる。
 判決を巡っては、日本産科婦人科学会などが控訴断念を求める声明を出したほか、27日には超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」のメンバーらが保岡法相に控訴を断念するよう要請した。

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2008/8/28 「帝王切開死」無罪判決 安堵の医師、泣く遺族 @nifty.comより転載

「帝王切開死」無罪判決 安堵の医師、泣く遺族
 
 
 
2008年8月28日(木)0時0分配信 読売ウイークリー
 
掲載: 読売ウイークリー 2008年9月7日号

記事画像
無罪判決後、記者会見に臨む加藤医師。遺族に対して頭を下げるとともに、標準的な医療だったことを述べた(20日、福島市で)=池谷美帆 撮影 [拡大]
 
 福島県大熊町の県立大野病院で、帝王切開の手術中に患者の女性を死亡させ、医師が業務上過失致死などの罪に問われた「大野事件」で、この医師に無罪判決が下された。「医療現場の崩壊を招く」と反発した医療界はとりあえず安堵したが、事件の影響はそう簡単に払拭できそうもない。そして、遺族には一層の無念と悲しみをもたらした。
 
 産科医療の崩壊を助長したとして、医師らの強い反発を招いた大野事件の判決が8月20日、福島地裁で言い渡された。猛暑の中、25枚の傍聴券を求めて788人が並んだ。そして、開廷直後の午前10時過ぎ、裁判所前で無罪を聞いた関係者は両手で丸をつくった。それを見て泣き崩れた女性は、遺族側だったのか。遺族と病院、捜査当局と医療界、大きな対立をもたらした「事件」が、一つの区切りを迎えた瞬間だ。
 事件と判決の概要はこうだ。福島県大熊町の県立大野病院で2004年12月、帝王切開の手術を受けた29歳の女性が、子宮に癒着した胎盤をはがされた際の大量出血により死亡した。
 1年2か月後、福島県警は、執刀した産婦人科医の加藤克彦医師(40)を逮捕、医療界に大きな衝撃が走った。癒着胎盤で大量出血の可能性があり危険を避ける義務があったのに、胎盤をはがしたことで女性を死亡させたとする業務上過失致死の罪と、異状死なのに警察への届け出を怠ったとする医師法違反の罪に問われたのだ。
 鈴木信行裁判長は、加藤医師が胎盤をはがし続ければ、大量出血により女性の生命に危機が及ぶことを「予見する可能性があった」と指摘したが、「最後まではがすのが標準的な医療措置」として、過失を否定した。さらに、医師法違反についても、死亡は癒着胎盤という疾病が原因で、過失のない診療でも「避けられなかった結果と言わざるを得ない」として退けた。結果的に弁護側の主張がほぼ受け入れられた形となった。
 医療界はこの刑事裁判が「産科医療の崩壊に拍車をかけた」と激しく反発していた。加藤医師は判決後の記者会見で大野事件が全国の産婦人科にもたらした影響を問われると、しばらく黙り、
 「これからまた働き始めて、いろんな人から話を聞いて、改めて感じることと思う。現時点ではコメントできないです」
 と言葉を選びながら話した。
 
記事画像
医師と産婦人科・産科医師の人数の推移 [拡大]
 
負のスパイラルが加速
 
 図のように医師の総数は一貫して増加にあるのに、産婦人科、または産科医の人数は1990年以降、2000人以上も減少している。厚生労働省によると、全国の妊産婦死亡数は2000年以降、年に50〜80人だ。遺族にとっては、生命の誕生の喜びから一転して、死という悲しみに突き落とされるため、産婦人科医が民事で訴えられる確率は全診療科平均の3倍を超えるというデータもある。こうした訴訟リスクを背負いたくないという医者が増えているというのだ。名古屋医療センター産婦人科医師の野村麻実さんは、こう語る。
 「(訴訟リスクの少ない)楽な医療しかやらない医者が多くなった。そのしわ寄せもあって、私たちは過酷な勤務状況にあり、切羽詰まった状況におかれる。(産科医不足で)私と研修医の2人だけで対応するということもありました」
 医療界は大野事件について、(1)医師不足で産婦人科医が過酷な勤務状態に陥り、医療ミスが生じやすい環境を生み出す (2)訴訟リスクを回避しようとして産婦人科医が更に減少する――という「負のスパイラル」を加速させたと見る。千葉県鴨川市の病院で産科部長を務める鈴木真氏は、
 「通常の医療行為で、ほかの刑事事件と同じように逮捕されたという事実が、過酷な勤務にある医師たちの頑張りを一気に崩壊させた。このようなことが通用すれば、産婦人科はどんどんやめる。それが医療現場が疲弊することにつながり、さらには患者にも不利益をもたらしかねない」
 と警告する。福島県では事件後、11病院でお産を受け付けなくなり、10月にも1病院が撤退を予定している。福島、郡山、いわき、喜多方の各市医師会調査ではお産を取り扱う病院、診療所が05年に計42か所あったのが、今年は29か所に激減している。また、神奈川県産科婦人科医会の調査では、大野事件を契機にお産を中止することを決めた施設が1か所、同様の事件で医師が逮捕される事態があれば中止すると答えた施設がなんと29か所もあった。
 
利益なき裁判結果
 
 そのような状況で、加藤医師はとりあえず無罪判決を勝ち取った。だが、これで医療崩壊に歯止めがかかるかといえば、そうでもないようだ。加藤医師の恩師の佐藤章・福島県立医科大教授は、
 「お産に携わる人が少なくなるなか、それに拍車をかけたという影響がなくなればいいですが、実際のところは(産婦人科の)医療現場が委縮するのが少し食い止められたぐらいではないでしょうか。ただ、『有罪になったら今後手術ができなくなる』というプレッシャーがなくなり、ほっとしました」
 と総括する。大野事件を受け、厚労省は、独立した第三者機関によって医療事故原因を究明する医療版「事故調査委員会」を設置する方針だ。前出の鈴木氏も、
 「無罪だけでは(大野事件で)失ったものは埋まらない。医療関係者、患者、司法、事故調のそれぞれが対話や説明のできるシステムが必要なのです」
 と述べる。
 遺族にとっては一層の深い悲しみと傷跡を残した。女性の父親の渡辺好男さんは判決後の記者会見で、「残念です。今後の医療に不安を感じざるを得ない」と悔しさをにじませた。渡辺さんは、「(裁判では)手術中の様子を時間の経過に従って聞くことができた。娘が『大丈夫』と話していたとか、娘の言葉が聞けました。本当に生きていたんだなあと思って」と裁判を振り返ったうえで、「(解明していない点は)病院が前向きな姿勢になってくれればいいが、現状ではこれ以上の解明は難しいと思う。一生、真実を求めていきたい」と述べた。裁判で娘がなぜ死に至ったのか、十分納得できる答えを得ることができなかったのだ。
 大野事件とは何だったのか。医療にも詳しい東大の樋口範雄教授(英米法)は、
 「このような事案を刑事裁判で争うこと自体が不適切と思います。刑事裁判は有罪か無罪かに焦点が集中され、弁護側は『問題がなかった』と言わざるを得なくなり、検察側としても有罪の立証に力を注ぐ。対立することしかない刑事裁判というシステムの中で、議論が法律論に集中することは、遺族の悲しみを和らげることにはならないのです。判決文を見る限り、裁判所が『この件を本当の意味で解決する場は刑事裁判ではない』と暗に訴えている印象を受けました」
 と見る。大野事件は、同様の事件で裁判所がどう判断するか一定の筋道をつけた点では意味のあるものだったかもしれない。しかし、それで失われたものを取り戻すのは容易ではない。 (本誌 瀬川大介)

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2008/8/28 糖尿病講座:(10)糖尿病の合併症(糖尿病腎症) 毎日jpより転載

糖尿病講座:(10)糖尿病の合併症(糖尿病腎症)
 
 
2008年8月26日 毎日らいふ
 
 慢性合併症は、状態がかなり進行しないと症状が出ないために、医療機関への受診・診断が遅れ、結果的に生活の質が大きく損なわれてしまうという怖い面があることを前回述べました。今回は腎症について具体的にご説明します。腎臓は腰の少し上方で背骨を挟む形で左右1個ずつあり、大きさは手のひらサイズの臓器です。腎臓からはそれぞれ1本、尿管という管が出ていて、腎臓でできた尿がそこを通って膀胱にためられ、一定の量が溜まりますと尿意を感じて排尿されるようになっています。腎臓は血液の中を巡回している老廃物を濾過して血液を浄化する、とても重要な働きをしています。1個の腎臓の中には、毛細血管(体の中のもっとも細い血管)が集まった「糸球体:しきゅうたい」と呼ばれる濾過装置が100万個くらい収められていて、これが血液中の老廃物を濾過したり体の中のミネラルのバランスをとっているのです。この糸球体の働きが落ちると老廃物が除去できないために、老廃物が体に溜まったり、ミネラルのバランスがくずれて「尿毒症」と呼ばれるさまざまな症状(だるさ、むくみ、息苦しさ、かゆみなど)が出てきます。糖尿病の合併症(総論)でご説明しましたように、糖尿病腎症も他の合併症と同じように、最初のうちは症状がなくじわじわと進行するために、検査や治療がされないで放置しておくと、尿毒症の症状がでてきたときにはかなり進行した状態なのです。腎症が進行すると、最終的には血液を人工的に浄化(人工透析)しないといけなくなります。日本で新たに透析が必要になる人の中で、糖尿病腎症が原因の第1位になっています(図1)。


 それでは糖尿病腎症に対して、どのような対策をとれば良いのでしょうか。発症や進行を防止する手立てはあるのでしょうか。最近のさまざまな研究で、早い段階で手を打てば糖尿病腎症になること自体を防げることや、例え腎症になったとしてもその進行を防ぐことができることが分かってきました。腎臓の働きが元に戻ることもあることが報告されたのです。そのため、早期に糖尿病腎症を発見することがとても大切になってきます。その方法ですが、少し専門的になりますが、尿の中に出てくる蛋白の一種のアルブミンという物質の量を測定する方法です。アルブミンは体にとってなくてはならないもので、正常な状態ではアルブミンは腎臓で濾過されることはなく、尿の中にはほとんど検出されません。ところが、血糖値が高い状態が長く続くと、先ほどご説明しました糸球体の働きが悪くなり、アルブミンが尿の中に漏れ出してきます。糖尿病腎症が進むにつれて尿の中のアルブミンの量が増えてきます。最近アルブミンの量がごく微量でも測定することができるようになり、より早期に腎症を診断することができるようになったのです。図2のように腎症がある程度進むと(顕性腎症期)、尿の中の蛋白が増えてきて、通常の尿検査でも+となります。図2に腎症の5段階と、それぞれの段階の特徴や注意すべき点についてまとめました。


 それでは、腎症を防ぐには具体的にはどうしたら良いのでしょうか。もっとも大切なのは、できるだけ正常に近い血糖値を保つ(コントロールする)ことです。実際に、血糖値をコントロールすることで腎症になるリスクが減らせることが科学的に証明されていることは「総論」でご説明しました。HbA1cの値が6.5%未満の、血糖コントロール「良」以上が望まれます。血圧のコントロールも腎症を防ぐためにとても大切なことが分かっています。血圧が高いと、糸球体に負担がかかるために、いろいろな障害が起こってくるとされています。血圧は収縮期血圧(上の血圧)を130未満、拡張期血圧(下の血圧)を80未満にすることが望まれています。食事療法・運動療法で減量を心がけ、食事の味付けを薄味にして塩分の取りすぎに注意しましょう。腎症が進行している場合には、血圧を下げる薬などによってさらに厳しく収縮期血圧を125未満、拡張期血圧を75未満に保つことが望まれています。また、腎症がある程度進行した状態では、食事の中の蛋白を制限することが勧められています。蛋白が肉や魚に多く含まれているのはご存じと思いますが、ごはん(お米)の中にもある程度含まれていて、腎症が進むと、お米もでんぷん米といって蛋白の量が少ない特別なお米を使うことも必要かもしれません。
 最近、血糖や血圧を一定以下に保つことによって、腎症の発生や進行を予防できることがさまざまな研究で明らかになってきました。また、血糖や血圧をコントロールするための血糖や血圧を下げる内服薬が続々と開発されてきています。食事療法と内服薬の治療を総合的に行うことで、腎症の発症や進行を少しでも減らせるよう、これからも努力が続けられていくことと思われます。
原一雄(東京大学医学部附属病院総合研修センター講師)

◇企画・監修:門脇孝(東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授)

 1978年東京大学医学部卒業。86年から90年まで米国立衛生研究所(NIH)糖尿病部門へ留学。01年東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科助教授、03年現職。05年より東京大学医学部附属病院副院長。糖尿病の成因と分子機構に関する研究で、上原賞、日本医師会医学賞、日本糖尿病学会賞、ベルツ賞など受賞多数。糖尿病治療の第一人者としても知られる。日本糖尿病学会常務理事、日本肥満学会理事。第51回日本糖尿病学会会長(08年5月22?24日 東京国際フォーラム)を務める。
 

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2008/8/28 夏の疲れ解消 (1)「部分温め」冷え過ぎ防ぐ YOMIURI ONLINEより転載

夏の疲れ解消
 
 
 
(1)「部分温め」冷え過ぎ防ぐ
 
2008年8月27日  読売新聞)
 
 
 夏を乗り越えた体には、様々な「疲れ」がたまっている。夏の終わりに、疲れを上手に解消する方法を紹介する。
 屋外はすさまじい暑さだが、室内はキーンと冷え、温度差の激しい室内外を頻繁に出入りする――。夏の間、こんな生活を送ってきた人は、今の時期に「何となく疲れた」「寝起きがスッキリしない」などと感じているのでは。
 花王と岐阜大学が、冷房が効いたスーパーマーケットで働く女性93人(平均年齢51・5歳)を対象に行った調査は、冷房と疲労の関係を示唆している。「肩が凝る・だるい」「疲れやすい」「首が凝る・だるい」と感じている人はいずれも8割を超えた。
 花王ヒューマンヘルスケア研究センターの矢田幸博副主席研究員は「長時間の冷房環境による冷えは自律神経の乱れを招き、全身の疲労感につながってくる」と指摘する。
 漢方医の南雲久美子さんのもとには、毎年10月ごろになると、めまいやふらつき、全身の倦怠(けんたい)感などを訴える患者が訪れる。やはり夏の間の「冷房冷え」による症状で、秋に現れる夏バテだという。南雲さんは「夏の終わりの今の季節から、冷やしがちの生活習慣や飲食を見直すことで、夏の疲れを解消し“秋の夏バテ”を防ぐことができます」と話す。
 東洋医学では、冷えは体の不調を招くと考えられている。そこで南雲さんが勧めるのが「部分温め」だ。体の中で熱が逃げやすく冷えやすい首の後ろ、おなか回り、そして足首を冷やさないよう心がける=イラスト=。
 また冷たいビールや炭酸飲料は、のどごしは良いが体を中から冷やしてしまう。「それほど暑さも気にならない季節です。水分はなるべく常温で飲み、週に1回でも、ぬるめのお風呂につかる。体の内部の冷えを解消することができるでしょう」と話す。
 

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2008/8/28 遺伝子入れ替えでインスリン細胞 他 @nifty.comおよびasahi.comより転載

遺伝子入れ替えでインスリン細胞
 
 
 
2008年8月28日(木)2時5分配信 共同通信
 
 膵臓に豊富に含まれる細胞にわずか3種類の遺伝子を組み込んで、血糖を下げるインスリンを分泌する細胞へと体内でつくり変えることに、米ハーバード大チームがマウス実験で成功、英科学誌ネイチャー(電子版)に28日付で発表した。膵臓の約95%を占める「外分泌細胞」と呼ばれる細胞をベータ細胞とそっくりな細胞に変えられることを突き止めた。ただしこの細胞は、塊を形成しないない。
 
 
 
 
 
インスリン作る細胞再生 米教授、マウスの膵臓に遺伝子
 
 
 
2008年8月28日 朝日新聞
 
 膵臓(すいぞう)でインスリンをつくっているベータ細胞を再生することに、米ハーバード大のダグラス・メルトン教授のチームがマウスで成功した。このベータ細胞の働きで血糖値も半分以下に下がったといい、将来の糖尿病治療への応用が期待される。27日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する。
 膵臓には消化液の膵液を出す外分泌細胞と、インスリンを出すベータ細胞とがある。ベータ細胞が死滅したり機能が落ちたりすると、糖尿病(1型糖尿病)になる。
 メルトン教授らは膵臓で働く遺伝子のうち、ベータ細胞ができるのにかかわっている可能性がある20個ほどの遺伝子に着目。このうちの三つをウイルスを運び屋にして、生きているマウスの膵臓の外分泌細胞に入れた。すると、ベータ細胞が再生された。
 糖尿病のマウスで試したら血糖値の上昇に応じてインスリンが分泌され、血糖値も大幅に下がった。再生されたベータ細胞は、見た目も遺伝子レベルでも、通常のベータ細胞と見分けがつかないほどよく似ていたという。
 細胞に複数の遺伝子を入れることで、別の細胞に変えてしまうのは、京都大の山中伸弥教授が皮膚の細胞から万能細胞(iPS細胞)をつくったのと同じ手法だ。山中教授は最初に四つの遺伝子を使ってiPS細胞をつくった。
 万能細胞からベータ細胞づくりを目指す研究は世界で盛んだが、メルトン教授らは今回、膵臓の細胞の大半を占める外分泌細胞から直接、ベータ細胞をつくった。
 山中教授は「生体内でも少数の遺伝子を導入して『細胞の種類』を変えられることを示したもので、意義深い」と話す。
 メルトン教授は「ウイルスを使わないより安全な方法を見つけ、臨床につなげたい」としている。(竹石涼子)
 

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2008/8/27 厚労省部会、サリドマイド再承認へ 安全管理条件、血液がん治療薬に 他 m3.comより転載

厚労省部会、サリドマイド再承認へ 安全管理条件、血液がん治療薬に
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月27日】

サリドマイド:厚労省部会、再承認へ 安全管理条件、血液がん治療薬に

 胎児に障害を起こし販売中止となった催眠鎮静薬「サリドマイド」について、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の医薬品部会は27日、血液がんの一つ「多発性骨髄腫」治療薬として承認することを了承した。厚労省はこの結論を上部の同審議会薬事分科会に諮る一方、承認を前提に安全管理対策などを検討する。承認されれば、1962年の販売中止以来四十数年ぶりの復活となる。
 藤本製薬(大阪府松原市)が06年8月、多発性骨髄腫治療薬として製造販売の承認を厚労省に申請していた。この日の部会では、医薬品医療機器総合機構が2年間の審査の結果を報告。それを基に議論した結果(1)安全管理の適正な実施(2)患者への文書による説明と同意取得(3)全症例を対象にした使用成績調査と販売後の安全性・有効性に関するデータ収集--を条件に「承認は差し支えない」という結論で合意した。
 サリドマイドは副作用が判明して60年代に販売が中止された。90年代になって多発性骨髄腫への延命効果が報告され、これまでに米国など17カ国で承認されている。日本では未承認のまま医師が個人輸入で治療に使うケースが増えており、患者団体が承認を求めていた。
 藤本製薬は被害者団体などの要望に沿って再発防止のための「安全管理基準案」を作成。サリドマイドを使う患者や医師、薬剤師を登録制にして処方や流通を厳格にし、患者に妊娠を回避するよう情報提供することを盛り込んだ。同省は承認に向けた手続きと並行して、この基準作りも進める。【下桐実雅子】
 ◇「やっとここまで」
 日本骨髄腫患者の会の上甲恭子副代表は「やっとここまで来たという思いだ。藤本製薬が作成した安全管理基準を基に、一日も早くサリドマイドの安全使用に関する管理システムを完成させ、運用を始めてほしい」と話した。
 サリドマイド被害者団体「いしずえ」の佐藤嗣道理事長は「体が引き裂かれる思いだが、一方で健康を大事に思う身として、患者さんの治療に役立ってほしい」と語った。【奥野敦史、下桐実雅子】

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 ■ことば
 ◇サリドマイド
 ドイツで催眠鎮静薬として開発され、日本では1958年から販売された。妊婦がつわりをやわらげるために服用したが、生まれた子の手足や聴覚に重い障害が残ったり、死産が相次いだため62年に販売が中止された。世界で数千人の被害者を出し、国内の認定被害者は309人。被害者が国と製薬会社を相手取って起こした訴訟は74年に和解し、国は被害再発防止を約束した。






薬害防止策めぐる議論開始 サリドマイドで厚労省 「医療ニッポン」
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月27日】

 服用した妊婦から手足が短い赤ちゃんが生まれる深刻な薬害を引き起こした睡眠薬サリドマイドが、多発性骨髄腫治療薬として販売再開される可能性をにらみ、厚生労働省の有識者検討会が26日、初会合を開いて被害の再発防止策について議論を始めた。
 承認申請している藤本製薬(大阪府)が、医師、薬剤師、患者をすべて登録制として同社が情報を一元管理し、不要になった薬はすべて回収するなどとした安全管理策を説明。医療機関や患者の協力で手続きを試行した結果、「問題なく実施できた」と報告した。
 これに対し、被害者団体代表の委員は、安全管理策に不備はないかなどを検討し、9月4日の次回会合までに文書で提出する考えを示した上で「企業の対策だけでなく、国としてサリドマイドの安全管理をどう考え、被害の再発防止に努めるのか表明を」と求めた。
 藤本製薬の承認申請をめぐっては、審査してきた薬事・食品衛生審議会の部会が、今月27日に多発性骨髄腫に対する有効性などについて結論をまとめる見通し。厚労省は審議会と検討会双方の意見を踏まえ、承認の可否を決める。

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2008/8/27 「全面禁煙」に猛反発 方針貫けるか、松沢知事 「列島ライトアップ」 m3.comより転載

「全面禁煙」に猛反発 方針貫けるか、松沢知事 「列島ライトアップ」
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月27日】

 神奈川県が制定を目指す飲食店などでの喫煙を全面的に禁じる全国初の条例をめぐり、対象となるパチンコや飲食などの業界が激しく反発している。松沢成文(まつざわ・しげふみ)知事は、理解を求めるため県内の旅館や居酒屋、パチンコ店への行脚を続け、骨子案を9月県議会に示す意向。知事周辺には妥協もやむを得ないとの声も出始めており、「全面禁煙」を貫けるのか知事の姿勢に関心が集まっている。
 「客の8割は喫煙者。死活問題だ」「禁煙にしたことがあるが売り上げが激減した」。7月に松沢知事が県内のパチンコ店を視察した際、店側は強い危機感を訴えた。「空調設備を付けるなど業界独自の取り組みもしている」と懸命にアピールする場面もあった。
 分煙を実施している横浜市内の居酒屋は「売り上げに影響する。全面禁煙は反対だ」。同県湯河原町にある温泉街の旅館のおかみからは「宴会客に禁煙と言いにくい。近くに静岡の熱海があり、団体客を奪われるのではないか」と不安の声が次々と上がった。
 聞き入っていた松沢知事は「営業を妨げない形を考えたい」と配慮する姿勢をみせたが、「知恵を出したい」と答えるにとどまり、具体策は明らかにしなかった。
 知事は4月の記者会見で「県民を受動喫煙から守るための条例。なるべく例外がないようにしたい」と表明。既に禁煙が進んでいる官公庁や学校、病院のほかパチンコ店、飲食店、旅館なども対象に加える方針を示した。
 禁煙条例は昨年4月の知事選で松沢知事がマニフェスト(公約集)に掲げた重要政策の一つ。当初は「ホテルを禁煙にすれば寝たばこがなくなり火災が減る」「(中長期的には)県民が健康になり医療費が抑えられる」と実現へ強い姿勢を表明。県医師会などは「医学的見地から全面禁煙を推進すべきだ」と知事の方針を支持する。
 「骨子案に全面禁煙の方針を盛り込むべきだ」(県幹部)との意見もあるが、知事は最近、根強い反対を意識し「分煙や規制対象を段階的に広げる方法もある」と妥協をにおわす。「パチンコ店や居酒屋を禁煙にするのは難しい。何らかの努力義務を課す形になるかも」(知事周辺)との声も漏れ始めた。
 4月の会見以降、8月20日までに県内外から2700件を超える意見が寄せられ、「全面禁煙」への関心の高さがうかがえる。「議論が起きたことはひとまず成功」と県幹部。だが、条例の制定まで紆余(うよ)曲折が続きそうだ。

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2008/8/27 スタチン系薬剤に癌リスクなし m3.comより転載

スタチン系薬剤に癌リスクなし

 

提供:WebMD

コレステロール低下薬に癌リスクのないことが研究で示されている
Daniel J. DeNoon
WebMD Medical News

【8月20日】

 コレステロール低下薬であるスタチン系薬剤が癌リスクを上昇させることはないと、昨年、リスクを否定できないと警告したタフツ大学のRichard Karas, MDが述べている。
 この初期の警告は、スタチン系薬剤の服用中に「悪玉」LDLコレステロール値が最低値となった人では癌リスクが最も高くなることを示唆したデータに基づくものであった。
 しかし、約52,000例の患者を組み入れたスタチン系薬剤に関する15件の大規模無作為化試験のデータがさらに徹底的に解析され、スタチン系薬剤と癌リスクに因果関係のないことが明らかにされている。
 「すべての情報をまとめると、スタチン系薬剤が癌リスクを情報させるというエビデンスはみられない」と、Karas博士はニュースリリースで述べている。「この研究は、心血管疾患リスクの低下を試みても癌リスクが上昇することはないと、スタチン系薬剤を服用している患者を安心させるはずである」
 実際に、スタチン系薬剤がLDLコレステロール値を平均40ポイント低下させることが諸試験から示されている。このコレステロールの低下により癌リスクが上昇することはなかった。諸試験から、ヒトではLDLコレステロールが40ポイント低下するごとに、心疾患リスクが20%低下することが示唆されている。
 スタチン系薬剤には、Lescol、Mevacor、Lipitor、Pravachol、Crestor、およびZocorなどがある。
 Karas博士らは、癌リスクの調査には乗り出していなかった。同博士らは、その他の否定できない副作用を評価するために臨床試験データを解析中であり、解析に癌を含めることが必要となった。
 先行研究では、きわめて低値のLDLコレステロールが癌リスクと関連していた。Karas博士らの研究チームはこの関連性を確認した。同時に、スタチン系薬剤は用量にかかわらず癌リスクに影響を及ぼさないことも同博士らは明らかにした。
 低LDLコレステロール値と癌に関連性がどれほどあろうが、「スタチン系薬剤が原因ではない」と同博士らは結論している。
 「スタチン療法は、LDLコレステロールを著明に低下させるものの、癌リスクの上昇とは関連しない」とKaras博士らは述べている。
この新しい知見は『Journal of the American College of Cardiology』オンライン版8月20日号に、冊子版に先駆けて掲載されている。

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2008/8/27 スタチンの重篤な副作用のリスクの背景に遺伝子 m3.comより転載

スタチンの重篤な副作用のリスクの背景に遺伝子

 

提供:WebMD

コレステロール低下剤による筋障害は遺伝子変異に関連
Daniel J. DeNoon
WebMD Medical News

【8月20日】

 変異体遺伝子はコレステロールを低下させるスタチン系薬剤の重篤な副作用(筋痛および筋力低下)の原因の60%以上を占めている。
 スタチン系薬剤(Lipitor、Pravachol、Crestor、Lescol、Mevacor、Zocor)は非常に安全であると考えられている。しかし年間に患者10,000例に1例は薬剤関連の筋障害を発現する。きわめてまれには、この筋疾患は筋肉の破壊と致死的な腎不全につながる。
 オックスフォード大学の研究者であるRory Collins, MBおよびSEARCH共同研究グループ(Collaborative Group)は、大規模な臨床試験において、高用量(80mg/日)のZocorを服用している心臓発作患者に対して全ゲノムスキャンを実施した。同研究者らは、筋疾患を発現した患者98例を、筋疾患を発現しなかった患者98例と比較した。
 「SLCO1B1遺伝子において、よくある変異体のうち少なくともひとつは[Zocor]誘発性の筋疾患のリスクにかなり影響を及ぼすという説得力のあるエビデンスを、我々は提供している」とCollins博士らは結論している。「筋疾患は薬剤種の作用(class effect)であり、SLCO1B1多型性はいくつかのスタチン系薬剤の血中濃度に作用するため、これらの知見は他のスタチン系薬剤にも当てはまる可能性が高い」
 この遺伝子変異は比較的よくみられるものである。この変異は肝臓における薬剤取り込みを調節する遺伝子の機能を変化させる。この遺伝子を2コピー保有する人では、高用量のZocorを服用した場合に筋障害のリスクが17倍高くなった。1コピーのみを有する人では、リスクが4.5倍に上昇した。
 Collins博士らは、高用量のスタチン投与を開始する前に、患者に副作用のリスクがあるかどうかを調べる遺伝子検査が有効となる可能性があることを示唆している。
 東京大学ヒトゲノムセンター所長中村祐輔(Yusuke Nakamura), MD, PhDはこれに同意している。
 『New England Journal of Medicine』8月21日号に掲載されたCollins博士のチームの報告の付随論説において、中村博士は、同遺伝子を保有する人では、高用量のスタチン系薬剤を避けることによってスタチン関連の筋障害を60%低下させることが可能であると示唆している。

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2008/8/27 日本脳炎ウイルス感染豚基準超え 鹿児島県が注意報 m3.comより転載

日本脳炎ウイルス感染豚基準超え 鹿児島県が注意報



記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月27日】

日本脳炎:ウイルス感染豚基準超え 県が注意報 /鹿児島

 県は25日、日本脳炎注意報を2年ぶりに発令した。ウイルスに感染した豚が基準値を超えたため。ウイルスを運ぶ蚊に刺されないよう、長ズボンの着用や防虫スプレーの散布など、予防を呼びかけている。
 健康増進課によると、日本脳炎はウイルスを持つ豚を刺した蚊(コガタアカイエカ)などに刺されて感染する脳など中枢神経の病気。蚊は水田・沼地で発生し、日没後に活動する。幼児や高齢者では、死亡の危険性が大きくなるという。県内の感染者は95年の1人が最後。【神崎真一】

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2008/8/26 大人は子供の嘘に簡単にだまされる m3.comより転載

大人は子供の嘘に簡単にだまされる

 

提供:WebMD

大人は子供の虚偽の否認を容易に信じることが研究で明らかに
Kelley Colihan
WebMD Medical News

【8月20日】

 子供は非常に想像力に富んでいる。しかし子供が大人をだまして、あることが実際には起きなかったと信じさせるようなことは、どのくらい頻繁にあるのだろうか?
 新規研究は、子供は大人をだまして、実際の出来事が本当は起きなかったと信じさせるのは、非常に簡単であることを明らかにした。
 しかし大人は、子供が虚偽の出来事について、それが起きたと見せかけるために空白を埋めるようなうそをついたときには、少しだけうまく真実に気づくことができた。
 研究の共著者であるGail Goodman, PhDは、「主に虐待事件の結果として法制度と接する多数の小児が動機となって、小児の真実の報告と虚偽の報告を理解するための熱心な科学的研究が試みられている」とニュースリリースで述べている。
 Goodman博士はカリフォルニア大学デービス校の心理学の教授である。
 博士のチームは、作り話の出来事または実際の出来事についてインタビューを受けている3 - 5歳の少年少女のビデオテープを100名以上の成人に見せた。
 子供達には次のような質問をした:「君が岩の上で遊んでいて困ったことになったとき、そこには誰がいたの?」
 それらの出来事の一部は実際に起きたことであり、他は作り話であった。
 実際に起きた出来事に関して、子供はそれが起きたことを認めるか、またはそれが起きたことを否定した。
 作り話の出来事の場合、子供はうそをついてそれが実際に起きたと言うか、または起きなかったと正直に言った。
 そして大人の参加者らには、ビデオテープを見て、実際の事件の陪審員のように行動するよう依頼した。
 研究者らは、大人は作り話の出来事を「比較的」見破ることができたことを明らかにした。
 しかし否認については、ある出来事が実際には起きた時に子供がそれは起きなかったとうそをつくと、大人はそれを信じる傾向があった。
 大人は、子供が否認した時に子供が真実を語っていると信じる「可能性が特に高かった」。
 「この知見は、大人は虚偽の否認を見破るよりも、虚偽の報告を見破ることの方がうまいことを示唆する」とGoodman博士は述べている。
 博士は「虚偽の報告を正確に見破ることによって無実の人々を虚偽の申し立てから守ることができるが、虚偽の否認を見破れないということは、実際にあった被害を偽って否認する小児を大人が守れないことを意味する可能性がある」と述べている。
 その研究は、大人にとっては、年長の小児よりも年少の小児がうそをついているのを見破る方がより簡単であることを示した、他の研究を踏まえている。
 年少の小児は見たところ、うそをついているという手がかりを隠すことがそれほどうまくないようである。
 別の研究では、大人は、たとえ訓練を受けていても、誰かがうそをついている時を見分けるのがそれほど上手ではないことが明らかになった。
 用意された声明において、研究著者のGoodman博士は、「虐待の告発が深刻であり小児の証言がしばしば中心的な検察証拠となることから、小児の目撃者の記憶力は考慮すべき重要な事柄である。しかしほぼ間違いなく、より重要なのは、大人が子供の報告を評価する能力である」と付け加えている。

 研究は米国心理学会の年次総会(ボストン)で発表された。

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2008/8/26 大気汚染は心臓に有害な可能性 m3.comより転載

大気汚染は心臓に有害な可能性

 

提供:WebMD

「許容範囲」の汚染レベルでも損傷を引き起こし得ると研究者らは述べている
Kelli Miller Stacy
WebMD Medical News

【8月13日】

 汚染された大気中で呼吸すると肺のみでなく心臓も損傷すると研究者らは述べている。
 大気汚染は程度がさほど強くなくても損傷を引き起こす可能性があることが『Journal of the American College of Cardiology』8月25日号で報告されている。大気汚染は米国環境保護庁(Environmental Protection Agency)が「許容範囲」とみなすレベルでも、心臓や血管に短期および長期の損傷を引き起こし、心疾患関連の入院率を上昇させるほか、死亡さえ引き起こす可能性がある。
 「環境を破壊するほどの大気汚染でなくても十分に損傷を引き起こし得る」とグッドサマリタン病院心臓研究所(Heart Institute of the Good Samaritan Hospital)の上級研究員(a senior research associate)であり、南カリフォルニア大学ケック医学部(Keck School of Medicine)研究医学(research medicine)准教授のBoris Z. Simkhovich, MD, PhDはニュースリリースで述べている。「我々はごくわずかな増加について話している。大気汚染は大気質標準範囲内のレベルでも有害となる可能性がある」
 米国における大気質レベルは5種類の主要な汚染物質を基準としている。すなわち、オゾンの地表濃度、粒子汚染(山火事の煙、自動車および発電所の排出物を含む)、一酸化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素である。大気質指標(AQI)は0から500の範囲であり、数字が大きくなるほど大気の毒性は強まり、健康への懸念が高まる。AQIが100以下であれば、一般に許容範囲と考えられている。
大気汚染の悪影響を証明するデータは1世紀以上前に遡る。1872年に都市大気の有害成分を詳細に検討する初期の大気汚染研究のひとつが発表された。
 最近の研究からは、汚染大気中に認められる超微粒子は血流に移行して心臓に達し、そこで炎症反応を引き起こす可能性があることが示されている。これによって、全身に効率よく血液を押し出す心臓の能力が低下し、血圧が上昇し、冠動脈(酸素と栄養素を心臓に供給する重要な血管)を流れる血流が減少する可能性がある。汚染物質に曝露されると、不整脈が発現する可能性が増すことがある。
 Simkhovich博士らは、大気汚染の健康被害に関する多くの研究のデータをレビューし、この報告を発表した。そして、エビデンスからは、「汚染は直接、一般集団における心血管の有害転帰につながり、現行の大気質標準以下のレベルで作用が認められることが明白に示されている」と雑誌の報告で記している。
 特に、動物研究、ヒト研究のいずれでも、汚染大気中での呼吸は以下のような結果をもたらすことが示されている。
  • 心拍および血圧への影響
  • 血管機能の損傷
  • 血液凝固の妨害
  • アテローム動脈硬化(動脈血栓)の発現を早める

 大規模集団を対象とした長期研究では、大気汚染の急速な悪化は、心臓発作、胸痛、心不全、さらに心臓関連死に起因する入院とも関連があることが示されている。
 心疾患や血管を損傷する疾患(糖尿病など)を既に有する高齢者などの人々は、大気汚染の有害な心臓関連作用を特に受けやすい。米国では、大気質指標のレベルが100を超えると、心疾患や肺疾患の患者など感受性の高い人たちにとって有害と考えられている。
 「心血管疾患のある患者は大気汚染レベルの高い日には屋外で運動すべきではない。こうした人たちは汚染レベルの高い日には室内で過ごすことを考えるべきであり、冬季には暖炉の煙への曝露を制限するべきである」とグッドサマリタン病院心臓研究所の研究部長であり、南カリフォルニア大学ケック医学部内科教授のRobert A. Kloner, MD, PhDはニュースリリースで述べている。「もちろん、真の解決は大気汚染レベルを低下させることである」

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2008/8/26 若年女性の喫煙は脳卒中リスクを高める m3.comより転載

若年女性の喫煙は脳卒中リスクを高める

 

提供:Medscape

タバコの喫煙数と虚血性脳卒中リスクとの間に用量反応関係があることが研究でみつかった
Allison Gandey


【8月20日】

 若年の女性はタバコをたくさん吸うほど、脳卒中のリスクが高まることが最新の研究で判った。
 『Stroke』8月14日号オンライン版において、タバコ喫煙数と虚血性脳卒中との間に用量反応関係があることが示された。
 「喫煙で体内に導入される毒性物質はおよそ400種類あり、それが健康に悪いことは直感的に分かる」と第2著者であるメリーランド大学(ボルチモア)のJohn Cole, MDはMedscape Neurology & Neurosurgeryに語った。「しかし今回の我々の研究で、さらに強いエビデンスが得られた。」
 「若年女性脳卒中予防研究」の一環として行われたこの研究は、15歳から49歳までの女性における虚血性脳卒中のリスク因子に関する地域住民ケースコントロール研究である。
 この研究の対象となったのは、ボルチモア?ワシントン大都市圏の脳卒中女性患者466例と、対照者604例(非脳卒中女性)で、無作為番号の電話で特定した。
 現喫煙者と喫煙経験のない者とを比較したオッズ比は多変量で補正後で2.6だった(P < 0.0001)。ロジスティック回帰モデルでオッズ比を算出してみると、補正後オッズ比は1日あたりの喫煙本数が多いほど高くなった。

表.1日あたりの喫煙本数による虚血性脳卒中のオッズ比

1日あたりの喫煙本数
オッズ比
95%信頼区間
P値
1 - 10本
2.2
1.5 - 3.3
<.0001
11 - 20本
2.5
1.6 - 3.8
<.0001
21 - 39本
4.3
1.8 - 10
.0009
40本以上
9.1
3.2 - 26
<.0001
*比較対照は非喫煙者

 この研究グループのリーダーで、自身もメリーランド大学のViveca Bhat, MDによれば、前喫煙者と非喫煙者とでは脳卒中に差がなかった。Cole博士はMedscape Neurology & Neurosurgeryに対して、喫煙を止めた者は一般的に禁煙から2.5年以内にリスクが元の状態に戻ると語った。「これは前喫煙者にとっては良い報せだ」と博士は言う。
 喫煙歴などの今回の研究のデータは、標準化質問表を用いて採取した。この研究は後ろ向きのデザインなので、想起バイアスが含まれる可能性があると研究グループは指摘している。「血清コチニン濃度といった喫煙曝露の客観的マーカーは利用できなかった」と著者らは記している。またこの研究では、アルコール摂取量や運動量といった因子についても対照が採られていない。
 しかし同時に研究グループは、今回の研究は若年女性の早期発症脳卒中の研究としては最大級のもののひとつであるとも述べ、この大規模な標本サイズのおかげで比較的精度の高い用量反応関係の推定が可能になったと主張している。
 被験者集団は民族的に多様であった。著者らによれば、「今回の研究では、症例群と対照群の両方で喫煙者の黒人が多くいた(被験者集団のほぼ半数)。これは、この集団において喫煙が軽く見られがちな公衆衛生上の問題であることを強く示している。
 Bhat博士らのチームは、今回の研究によって若年女性の脳血管疾患の予防可能・改変可能なリスク因子として喫煙に対する取り組みが必要であることが支持されたと結論で述べている。禁煙、断煙、減煙を促進する大規模な公衆衛生キャンペーンが必要だと研究チームは提唱している。
 Cole博士は取材のなかで、タバコを止めることが健康にとっていいことを知っていても人々はなかなかタバコを止められないことを認めている。「私はいつも、患者にタバコを減らすことから始めるようにと勧めている」と博士は言う。「最初の2週間でタバコの本数をそれまで吸っていた本数の半分になるようにさせている。」
 日常習慣を変え、新しい活動を開始することを人々に勧めていると博士は言う。「患者がコーヒーを飲んだり新聞を読んだりしている時にいつもタバコを吸うようならば、渇望感を紛らわせられる何か他のものを探すように勧めるようにしている」と博士は言う。「散歩に出るとか、早めに出勤するとか、なにか違うことを試しなさい。」
 患者が禁煙までもう一歩の本数(1日に5本から10本)にまで減らせたなら、薬物やニコチンサプリメントが習慣の名残を抑えるのに役立つと博士は言っている。
禁煙はすべての年齢の男女にとって重要かつ即効的な健康へのベネフィットだが、このベネフィットはタバコを止める年齢が若ければ若いほど大きくなると著者らは記している。著者らによれば、35歳までにタバコを止めた者の余命は非喫煙者と同じ程度である。

 著者らの開示情報に、関連する金銭的利害関係はない。

Stroke. Published online August 14, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/26 万能細胞の遺伝子操作改良 埼玉医大、研究加速へ m3.comより転載

万能細胞の遺伝子操作改良 埼玉医大、研究加速へ
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月26日】

 人体のどんな組織にも成長できる万能細胞の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の遺伝子を効率的に操作する技術を、三谷幸之介(みたに・こうのすけ)埼玉医大教授(ウイルス学)を中心とするチームが開発、25日付で米科学アカデミー紀要に発表した。
 チームによると、人のES細胞の遺伝子操作は技術的に難しかった。新開発の方法を使うと、ES細胞に病気の遺伝子を組み込み、症状などを再現した細胞をつくりやすくなるため、効果的な治療薬を探す研究などが加速しそうだという。
 チームは、細胞に遺伝子を組み込むベクター(遺伝子の運び役)として、三谷教授が開発した、毒性が低い改良型のウイルスベクターを使用。実際に人のES細胞に遺伝子を入れた結果、狙った場所に遺伝子を組み込めた率は45%程度と、従来法の1%に比べ大幅に改善できた。ウイルスがもともと持っている遺伝子は取り除いてあるため、安全性にも問題はないという。
 三谷教授によると、新型万能細胞の「iPS細胞」の研究にも役立つとしている。

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2008/8/26 新型インフルQ&A 行政機関の発生時への備えは? m3.comより転載

新型インフルQ&A 行政機関の発生時への備えは?
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月26日】

新型インフルQ&A:行政機関の発生時への備えは?

 ◇機能性に欠ける国指針、自治体の対応ばらつき

 国や自治体は新型インフルエンザ発生時、社会の混乱を防ぎ、治療体制を整える役割を担う。厚生労働省の「発生初期における早期対応戦略ガイドライン」によると、国は発生初期に対策本部を設置。発生72時間以内の第1段階で検疫体制強化や自治体への抗インフルエンザ薬「タミフル」提供など3項目を実施する。一方、自治体は第1段階で患者に投薬する病院確保、感染拡大までの第2段階で学校閉鎖など8項目の措置を取る。
 ガイドラインは全部で13冊(A4判244ページ)。厚労省も「すべて読まないと把握できない」と機能性に欠けるのを認めた。国の対策の主眼は、感染者を一定範囲内に抑える「封じ込め」だった。だが、「人が密集して暮らす日本で封じ込めを実現させる可能性は低い」として、7月末の厚労省新型インフルエンザ専門家会議は封じ込めを選択肢の一つに格下げし、ガイドラインの大幅改訂が決まった。
 国は都道府県に、地域に即した行動計画の策定を求めている。具体策の一つが、患者が病院に押しかけても医療機能を維持することだ。ところが、6月の毎日新聞調査で、患者の入院病床を確保できていると答えたのは秋田など13府県。確保できないと答えた愛知県は「入院患者の転院対応や院内感染の心配から病院の了解が得られない」と説明する。
 患者発生時に一斉休校すると決めているのは山形など13府県。未定の千葉県は「どの時期に休校すべきか、国が示してくれないと判断できない」。
 専門家会議の議長、国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は「未知の病原体への備えは常に高めていかなければならない」と話す。【関東晋慈】

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2008/8/26 千葉・浦安市が新型インフルエンザ対策チーム 感染防止機材、独自調達 m3.comより転載

千葉・浦安市が新型インフルエンザ対策チーム 感染防止機材、独自調達
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月26日】

新型インフルエンザ:浦安市が対策チーム 感染防止機材、独自調達 /千葉

 浦安市は25日、新型インフルエンザに対する部局横断の「タスクフォース」(プロジェクトチーム)を編成し、消防や介護施設などで使う感染防止機器などの購入など独自の対策を進めると発表した。
 東京ディズニーリゾート(TDR)のある同市は国内外の観光客の出入りが多く、「日本で最初の発生地となる可能性もある」として独自策を検討。7月に危機管理監を中心とした数人のタスクフォースを編成し、応急対処計画を策定した。
 計画では大流行した場合、市の人口約16万人のうち罹患(りかん)者数は4万人と算定。そのうち2%に当たる800人が死亡すると推計した。
 対策として、今年度当初予算に310万円を計上。救急隊員や医療従事者の安全確保のために、国推奨のマスク3万5000枚、手袋5万枚、ガウン1000枚などを既に購入した。
 さらに補正予算1631万円で、介護施設向けのマスク10万枚、救急隊員用の感染防止セット2560組の購入を予定。市民への啓発パンフレットの配布準備なども進めている。
 会見で対応策を発表した松崎秀樹市長は「浦安には多数の人が訪れる。国や県が先頭に立つべきだが、市独自に機材を備えておかないと、現場で対応に当たる人がいなくなってしまう」と述べ、準備の大切さを訴えた。【長澤潤一郎】

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2008/8/26 県立学校の敷地内を全面禁煙 神奈川県教委、全校長に通知 来年から m3.comより転載

県立学校の敷地内を全面禁煙 神奈川県教委、全校長に通知 来年から
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月26日】

全面禁煙:県立学校の敷地内を 県教委、全校長に通知--来年から /神奈川

 県教育委員会は25日、県立学校の敷地内を来年1月1日から全面禁煙にすると全校長に通知した。ただ全国38都道府県立学校は既に実施しており、飲食店やホテルなどを含む「公共的施設禁煙条例」(仮称)の制定を目指す県にしては、足元の学校での対策は大きく乗り遅れた格好だ。
 県教委によると、対象は県立高校148校と特別支援学校24校。これまでは屋外や小屋などに灰皿を置き喫煙場所にしていた。だが「喫煙防止教育を行う教職員が校内で喫煙するのは好ましくない」「生徒たちの目に喫煙行為を触れさせたくない」として敷地内全面禁煙に踏み切る。
 建物内については、健康増進法などの施行などに伴い、04年4月から県立学校や図書館などすべての教育施設で禁煙となっている。昨年度の健康診断では教職員の約17%が「喫煙する」と答えているが、今後は屋外でも吸えなくなる。
 県教委は10月1日スタートも検討したが、周知徹底を図るため来年1月からとした。出遅れた理由について、山本正人教育長は25日の会見で「建物内禁煙を実施したことがワンクッションとなったのではないか」と分析した。【野口由紀】

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2008/8/26 銅が院内感染防止に有効 独クリニックなど研究結果 m3.comより転載

銅が院内感染防止に有効 独クリニックなど研究結果
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月26日】

【ハンブルク(ドイツ)22日PRN=共同JBN】

 試練に耐えて試し抜かれたものは時に革新的になりうる-古代ギリシャ時代から既に、銅は非常に抗菌作用があると考えられてきた。この能力が現在、危険な院内細菌との戦いに重要な役割を果たしている。
 ドイツ・ハンブルクのバンツベックにあるアスクレピオス・クリニックの全病棟は、世界的に知られるフィールドテストの中で、銅製のドアハンドル、ドアプレート、電源スイッチを装備した。細菌は手から手への接触感染ばかりかドアハンドルやスイッチなどの接触を通じて感染する例が多い。ドイツのハレ・ビッテンブルクにあるマルティン・ルッター大学の科学者たちは現在、初の研究段階でのサンプルを評価中である。結果として、アスクレピオス・クリニック・バンツベックは欧州におけるこの臨床研究のパイオニアになる。
 主要な対象は、世界的にクリニックや看護施設で一層多くの患者が病気に罹る危険な耐性菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌=MRSA)である。そのまん延を防止するには、伝統的な衛生手段では不十分なことが多い。同クリニックとマルティン・ルッター大学ハレ・ビッテンブルクで関係した科学者によると、最初の研究結果は銅の表面で細菌が生き残るチャンスは顕著に低くなることが示され、これによって今年下半期にフィールドテストが継続される理由になっている。完全な評価は2009年初めになる見込みである。

 ▽世界的な時間との競争

 アスクレピオス・クリニック・バンツベック第1医療部長のヨルク・ブラウン医博(教授)は、「高耐性病因に対する戦いは、新しい抗生物質や大がかりな消毒手段の利用などこれまでの手段では勝てない。われわれは患者の潜在的な危険性を減らすため、新しい方法を開始しなくてはならない」とフィールドテストの動機を説明した。マルティン・ルッター大学ハレ・ビッテンブルクの生物学研究所長であるディートリッヒ・H・ニース博士(教授)も「いくつかの個別の作業グループが実施した科学的テストは、銅の表面が効果的にバクテリアやその他病原菌を殺すことを疑いもなく証明した」と確認した。
 アスクレピオス・クリニック・バンツベックはそのフィールドテスト(8週間で2度、それぞれ1週間のサンプル採取)で、世界的な研究プログラムにかかわっている。いくつかの臨床条件による比較研究が計画中であり、あるいは英国、南アフリカ、米国、日本で同時進行中である。バンツベックでは、ドアハンドル、ドアプレート、電源スイッチから採取されたサンプルが、ステンレススチール製の普通の表面と銅合金の表面の両方でこの数週間中に収集された。経験が示すところでは、ドアハンドルとか電源スイッチが最もひんぱんに感染する表面である。

 ▽欧州だけで毎年5万人が感染被害

 深刻な推計によると、50万件余りのそのような院内感染が毎年、ドイツの病院、すなわちクリニック内で発生している。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、欧州全体で300万件の院内感染事例があり、その内5万件は致命的である。MRSAのような耐性菌はこのような事例では特に高い危険性がある。
 一部生命を脅かす患者のリスクに加えて大きな経済的損失があり、ドイツだけでその額は数十億ユーロに達する。米国では疾病管理センター(CDC)による推計があり、それによると院内感染は45億ドルのコスト負担となる。英国の国民医療制度(NHS)は、毎年10億英ポンドという余分のコストがかかると推計している。いくつかの推計によると、MRSAに感染した患者は平均して病床に4日間長くとどまることになり、4000ユーロ、個別のケースでは2万ユーロの余分のコストがかかるという。MRSA感染後に衰弱する患者の合併症で最も多いのは手術創感染、肺炎、敗血(症)、尿道感染などである。

 ▽調査研究は世界的に全力で進む

 ドイツ・ハンブルクのアスクレピオス・クリニックでのテストは初めは実験室で開始され、その結果危険性の高いMRSAを含む99・9%のバクテリアが銅表面で数分から数時間内に壊滅した。これとは対照的に、同じ病原菌はステンレススチール表面では3日生き残った。この結果、米環境保護庁(EPA)は最近になって今年3月、銅の抗菌効果を確認している。現行の調査研究は非常に長期間尊座していた科学的ギャップを完結しようとしている。ドイツ銅研究所(DKI)ビジネスマネジャーであるアントン・クラッサート博士は「人類は数千年にわたり銅の衛生的効果について前向きの経験を積んできた」と語る。抗菌適性に関する欧州銅能力センター所長によると、「DKIはヘルスケアシステムにおける現在の諸問題を抱えながらも、これら銅の特性を近代的病院に適用する最初の一歩を踏み出した」という。

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2008/8/26 肺移植の7歳女児退院 京大病院 m3.comより転載

肺移植の7歳女児退院 京大病院
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月26日】

 京都大病院で6月、閉塞(へいそく)性細気管支炎のため、母親(35)からの生体肺移植手術を受けた愛知県豊川市の小学1年、本田夢乃(ほんだ・ゆめの)ちゃん(7)が25日、無事退院した。
 京大病院は2006年3月、脳死肺移植手術をした女性=当時(30)=が死亡した事故以来、肺移植を全面的に自粛。再開へ向けて手術時の態勢を整え、夢乃ちゃんの治療で約2年3カ月ぶりに再開した。
 夢乃ちゃんは入院中の7月7日に誕生日を迎えた。リハビリを受けて順調に回復しており、10月にも登校できるという。
 執刀した呼吸器外科長伊達洋至(だて・ひろし)医師は「肺移植チームが力を合わせ、夢乃ちゃんが頑張った結果」と笑顔で退院を見守り、夢乃ちゃんは「うちに帰ったら、シチューやグラタンを作って食べたい」と無邪気に話した。

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2008/8/26 地磁気を感知?牛やシカは南北向きで食事や休憩…欧研究チーム YOMIURI ONLINEより転載

地磁気を感知?牛やシカは南北向きで食事や休憩…欧研究チーム
 
 
 
2008年8月26日10時23分  読売新聞)
 
 牛やシカは食事や休憩の際、多くが南北方向を向いていることが分かったと、ドイツとチェコの研究チームが25日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
 回遊魚や渡り鳥と同様、「地磁気を感知しているのではないか」と指摘している。
 研究チームは、人工衛星から撮影した写真を公開しているインターネットの「グーグルアース」を活用。世界の牧草地308か所の写真に写っていた牛8510頭を調べた結果、大半が北か南を向いていた。その方位を平均すると、地軸の南北より、少しずれた地磁気の南北に近かった。
 また、チェコでは2種類のシカについて現地調査。草を食べたり休んだりしている時の向きや、雪の上で寝た跡を調べた結果、やはり大半が北か南を向いていた。
 研究チームは「今まで牛飼いや狩人が気づかなかったのは驚きだ」としている。

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2008/8/26 遺伝子導入用ウイルスを改良=ヒトES細胞の操作が容易に−埼玉医科大と京大 @nifty.comより転載

遺伝子導入用ウイルスを改良=ヒトES細胞の操作が容易に−埼玉医科大と京大
 
 
 
2008年8月26日(火)6時3分配信 時事通信
 
 増殖能力が高く、身体のあらゆる細胞に変わるため、万能細胞と呼ばれるヒトの胚(はい)性幹(ES)細胞に遺伝子を導入するのに使う「アデノウイルスベクター」を改良し、遺伝子を操作する効率や正確さを大幅に引き上げることに、埼玉医科大の三谷幸之介教授や京都大の中辻憲夫教授らが26日までに成功した。論文は米科学アカデミー紀要の電子版に掲載される。
 この技術は、ヒトES細胞を神経や心筋、肝臓などの細胞に効率良く分化させたり、遺伝性疾患の原因遺伝子を導入して新薬の効き目や副作用を早く調べたりするのに役立つと期待される。

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2008/8/26 雄のY染色体、母の卵子から=マウスの子、初誕生−東京農大など @nifty.comより転載

雄のY染色体、母の卵子から=マウスの子、初誕生−東京農大など
 
 
 
2008年8月26日(火)6時6分配信 時事通信
 
 男性を決定付けるY染色体は通常、父親の精子から男の子に受け継がれるが、母親の卵子から正常なY染色体を受け継ぐマウスの雄の子が世界で初めて誕生した。東京農業大の尾畑やよい講師と河野友宏教授、カナダ・マギル大の武藤照子博士らが26日までに、異常な卵子の細胞質を正常な卵子と交換する方法で生み出すことに成功した。
 哺乳(ほにゅう)類の性分化の根源に迫る研究成果で、卵子の細胞質を原因とする不妊の仕組み解明にも役立つと期待される。論文は米科学アカデミー紀要の電子版に発表される。

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2008/8/26 サリドマイド、骨髄腫治療で年内販売も…厚労省が検討会議 YOMIURI ONLINEより転載

サリドマイド、骨髄腫治療で年内販売も…厚労省が検討会議
 
 
 
2008年8月26日03時09分  読売新聞)
 
 胎児に障害を引き起こした催眠鎮静剤サリドマイドについて、厚生労働省は血液のがん(多発性骨髄(しゅ))の治療薬として承認することを視野に、前提となる「薬害の再発防止」を徹底させる検討会議を26日に始める。
Click here to find out more!
 議論がまとまり次第、最終的な承認手続きに入る方針で、年内にも国内販売が再開される可能性が出てきた。
 サリドマイドの有効性と安全性については、約2年の審議を経て27日の厚労省部会が結論を下す見通し。検討会は、被害者・患者双方が参加。被害者団体は誤った服用の防止など安全管理を強く求めており、製薬企業が作った対策原案などを議論する。
 原案によると、〈1〉処方できる医師や薬剤師、患者を登録制にする〈2〉順守状況を確認する第三者機関を設置する――など厳しく流通や処方を管理。厚労省は部会と検討会の結論を踏まえて承認の可否を決める方針。
 サリドマイドは海外で多発性骨髄腫への有効性が認められ、米豪など17か国で承認済み。国内では1万3000〜1万4000人いる患者の一部が、医師の個人輸入で服用しているが、処方する医師が限られるため、患者団体が早期承認を求めていた。
 サリドマイドは睡眠薬として服用した母親が産んだ子供に四肢や耳の障害が相次ぎ、1962年に販売中止になるなど大きな社会問題となった。
 

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2008/8/25 攻撃のきっかけ知る仕組み 免疫細胞で徳島大解明 m3.comより転載

攻撃のきっかけ知る仕組み 免疫細胞で徳島大解明
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月25日】

 ウイルスに感染したりがん化したりした細胞を破壊する免疫細胞の一種「キラーT細胞」が、攻撃のきっかけを知る仕組みを徳島大の安友康二(やすとも・こうじ)教授らのチームが解明し、米科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に25日発表した。
 異変を感じたほかの免疫細胞から出る伝達物質が、キラーT細胞の表面にあるノッチ2という分子と結合することで攻撃が始まっていた。
 安友教授は「薬剤などでノッチ2への刺激を制御できれば、がんや感染症治療に役立つかもしれない」と話している。
 チームはマウス実験などで、ノッチ2が働かなかったり伝達物質が出なかったりすると免疫機能が低下し、感染症による死亡率にも差が出ることを確認した。
 キラーT細胞は白血球の一種で、異常が起きた細胞に分解酵素を注入するなどして破壊する役目を担う。ただ詳しい仕組みは多くが不明だった。

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2008/8/25 検疫所の態勢強化へ 厚労省、担当職員百人増 食の安全、新型インフルで m3,comより転載

検疫所の態勢強化へ 厚労省、担当職員百人増 食の安全、新型インフルで
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月25日】

 輸入食品の安全確保や新型インフルエンザの水際対策強化のため、厚生労働省が来年度、全国の検疫所の職員を約百人増員することが24日、分かった。必要な人件費などを2009年度予算概算要求に盛り込む。
 厚労省によると現在、支所や出張所も含め全国に108カ所ある検疫所には、輸入食品のサンプル検査などをする食品衛生監視員が341人、感染症の流入を監視する検疫官が348人おり、それぞれ約50人増員する。
 食品の輸入量が年々増える一方、チェック態勢が追いついていないのが現状。材料が複数の加工食品は、分析に時間がかかることなどから、事実上ノーチェックとなっていたことも中国製ギョーザ中毒事件で明らかになった。
 福田康夫首相が食品の輸入検疫を強化するよう関係省庁に指示していた。
 海外で発生した新型インフルエンザ対策でも、国内への流入を防ぐには検疫が重要で、大量の邦人帰国者や感染の恐れがある人への対応が必要となるが、人員不足が指摘されている。
 厚労省は、新型インフルエンザ発生時には、発生国からの航空機と船舶の受け入れを成田など4空港と横浜など3港に集約し、検疫官も重点配置する方針だ。

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2008/8/25 治療薬などに598億円 新型インフルエンザ対策 m3.comより転載

治療薬などに598億円 新型インフルエンザ対策
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月25日】

 発生が心配される新型インフルエンザ対策を推進するため、厚生労働省は22日、来年度予算の概算要求に、タミフルなど治療薬の備蓄増強やワクチンの研究開発費など計598億円を盛り込む方針を決めた。
 本年度の関係予算は63億円で、要求額は大幅増。
 与党プロジェクトチームが6月、治療薬の備蓄倍増など対策強化を求める提言をまとめており、それに沿った要求となっている。
 内訳は、治療薬とワクチンの研究開発推進に482億円、医療機関への人工呼吸器整備など地域医療対策に48億円、水際対策を担う検疫所で発熱者の発見や検査などに使う機器整備に4億6000万円-など。
 治療薬の備蓄量は現在、人口の23%分程度だが、英国やフランス並みに人口の40-50%分に引き上げることを目指す。ワクチンの研究開発では、従来の鶏卵を用いる製造法では新型が発生してから全国民分の製造までに約1年半かかるので、これを半年に短縮するため、細胞培養技術を用いたワクチン製造の研究を進める。

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2008/8/25 米ではしか感染者が急増 2008年1-7月、半数は親が予防接種を拒否 m3.comより転載

米ではしか感染者が急増 2008年1-7月、半数は親が予防接種を拒否
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月25日】

[アトランタ(米ジョージア州)21日AP=共同]

 米疾病対策センター(CDC)当局者は21日、米国では2008年1-7月にはしかの感染者が131人を記録、2007年全体の42人から大幅に増加し、そのうち63人がワクチンの予防接種を拒否している親の子どもだと述べた。
 保健当局者は、親たちの間にワクチン接種が自閉症を引き起こす恐れがるとの根拠のない不安が広がっていることに懸念を示しており、小児科医はワクチン接種の安全性について親を説得するのにますます時間をとられていると述べた。
 CDCの調査によると、ワクチン接種を義務付けられていない自宅学習の子どもに感染者が多く、また宗教上の理由などから接種を拒否する例もあるという。いまのところ感染者の中に死者は出ていないが、これまでに15人が入院した。
 2006年のデータによると、米国の子どものワクチン接種率は92%を超えているが、
 最近の感染例をみると、未接種の子どもの間に感染が広がっており、ほぼ全員が19歳以下だという。

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2008/8/25 カラーコンタクト来春規制 厚労省、医療機器に指定 m3.comより転載

カラーコンタクト来春規制 厚労省、医療機器に指定


記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月25日】

 厚生労働省は22日、度が入っていないおしゃれ用カラーコンタクトレンズの販売規制を正式に決めた。早ければ来年4月から実施する。
 同日開かれた薬事・食品衛生審議会の部会で了承された。薬事法を改正し、医療機器に指定する。
 指定されれば、度の入ったコンタクトレンズと同様、販売には都道府県知事の許可が必要となり、医師の処方がなければ購入できない。一定の準備期間を経た後、規制を開始する。

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2008/8/25 反復超音波検査は心疾患リスクの予測能を有する m3.comより転載

反復超音波検査は心疾患リスクの予測能を有する

 

提供:WebMD

高リスク患者では、反復検査は心臓発作および脳卒中を来たす患者の特定に有用

Kathleen Doheny
WebMD Medical News

【8月19日】

 新たな研究によれば、超音波を用いた反復検査は脳卒中または心臓発作の高リスク患者特定に役立つ可能性がある。
 オーストリアの研究者らは、頸動脈(脳に血液を供給する頸部血管)超音波検査を6潤オ9ヵ月間隔で2回施行し、超音波検査により心臓発作または脳卒中の高リスク患者を予測できるかどうかを検討した。
 同研究はプラーク(血管狭窄の一因である脂肪、コレステロールといった物質の蓄積物)の変化に焦点を絞った。研究者らは、不安定プラークを有する患者が3年間のフォローアップ期間中に心臓発作または脳卒中を発症する可能性が高いことを見出した。
 米国心臓協会の推計によれば、米国では毎年約600,000人が新たな脳卒中、すなわち初回脳卒中を発症し、さらに毎年600,000人が初回心臓発作を発症する。6月13日に死去したNBCテレビのキャスター、ティム・ラサート氏の場合のように、心臓発作はしばしば明らかな前兆なしに突然発症する。主治医によれば、同氏の死因は動脈内プラーク破綻による心臓発作であった。
 
プラークの追跡

 高リスク患者に対しては、プラークにより生じた血管狭窄の程度を確認するため、動脈の超音波検査が施行されるようになって久しい。
 しかし、「狭窄の程度を確認するのみでは、患者のリスクを十分に予測できない」とMedical University of Viennaの医師で同研究の筆頭著者であるMarkus Reiter, MDは述べ、その理由として、血管の高度狭窄を来たしていないと考えられる患者にも相当数の心臓発作および脳卒中が発生することを挙げている。
 そのため、同博士のチームは、心臓発作または脳卒中の症状を有していないが、心臓発作または脳卒中のリスクが高いことがわかっている患者に焦点を絞った。同チームは2回の超音波検査により、患者が有するプラークの種類を詳細に分析した。その後、プラークを長期追跡し、超音波検査により心血管系疾患を発症する可能性が高い患者を予測できるかどうかを検討した。
 
反復超音波検査が有する心臓発作、脳卒中のリスク予測能

 同博士のチームはまず、リスク因子[喫煙、糖尿病、高血圧、高コレステロール値、他の血管(冠動脈など)の閉塞歴など]を複数有することを基準として、心血管系疾患の高リスク患者1,268例を選定し、頸動脈超音波検査を施行した。
 続いて、頸動脈に明らかなプラーク蓄積が確認された574例に対象を絞った。
 6〜9ヵ月後、全574例に再び超音波検査を施行し、プラークの変化を測定した。
 同博士のチームは、超音波画像およびコンピュータを利用した評価[gray-scale median(GSM)と呼ばれる指標]を用いて、プラークの輝度および密度を評価した。プラークが暗く見える場合には、GSMが低くなり不安定プラークと考えられる。このようなプラークは破綻または破裂を来たす可能性が高い。
 「本研究は、GSMの反復検査を用いて個々の患者の心血管系リスクを評価した初めての研究である」と同博士は述べている。
 同博士らは次に、GSM値が低下(不安定プラークを反映した悪い徴候と考えられる)、上昇(中性ないし良い徴候)のいずれの変化をたどるかを検討するとともに、患者が3年間(中央値)のフォローアップ期間中に心血管系イベントを発症したか否かを検討した。
 3年強のフォローアップ期間中にGSM値が低下した患者は230例(40%)、上昇した患者は344例(60%)であった。GSM最低値(プラークが最も暗く見えた)群に分類された患者では、GSM最高値(プラーク密度が低い)群に分類された患者と比較して、フォローアップ期間中の心血管系イベント発症率が約1.7倍高かった。
 3年後の生存率は、GSM低下率が最も高かった患者群が68%であったのに対し、GSMが上昇した患者群は78%であった。
 この研究は雑誌『Radiology』9月号に発表される。
 
超音波検査は脳卒中、心臓発作の予測能を有する:別の専門家の意見

 プラークの1時点での評価は「プラークを長期追跡した場合ほど転帰予測能が高くない」と、University of Pennsylvania(フィラデルフィア)放射線科教授で、米国放射線科医学会のスポークスマンでもあるNick Bryan博士は述べている。プラークを長期追跡した点が同研究の強みであると同博士は言う。
 同博士によれば、同研究のもうひとつの強みは、超音波検査を使用した目的を、頸動脈に限定せず、全身の心血管系イベント発症の予測とした点である。
 それでは、超音波検査を繰り返し受けていれば、ラサート氏は助かったのであろうか。
 同博士はその質問に答えるのは時期尚早だとした上で、「この(反復超音波検査に関する結果)が一般集団にどの程度当てはまるかは不明だ」と述べている。同研究は対象患者の平均年齢が72歳であった。「反復超音波検査は未だ臨床応用の準備が整っていない。同研究から得られた結果はきわめて興味深く、十分な追加研究が必要と考えられる」
 「同研究にはバイアスが存在する」とSanta Monica-UCLA Medical Center & Orthopaedic Hospital(カリフォルニア州サンタモニカ)の放射線科医Pablo Abbona, MDも同意する。「同研究の対象患者は全例とも高リスク母集団に属する」
 別の専門家、Santa Monica-UCLA Medical Center & Orthopaedic Hospitalの心臓専門医でUniversity of California(ロサンゼルス)医学部准教授でもあるRavi Dave, MDは、超音波検査は容易に施行できるものの、「GSMはすべての検査室で評価できる訳ではない」と指摘した。
 Reiter博士はさらなる研究が必要であることに同意している。
 Dave博士は生活様式の変化を無視すべきでないとし、「高リスク患者に対する現行の積極的治療は継続すべきである」と述べている。すなわち、高リスク患者に対しては、運動(可能な場合)、健康的な食生活や、血圧、血糖値およびコレステロール値のコントロールを奨励すべきである。

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2008/8/25 より早期、より積極的なLDL降下治療か、それとも高リスク者を標的にしたより優れた取り組みか? m3.comより転載

より早期、より積極的なLDL降下治療か、それとも高リスク者を標的にしたより優れた取り組みか?

 

提供:Medscape

心臓学の著名な専門家3名が、コレステロール値亢進の治療の取り組みは、コレステロール降下治療法の能力を完全には引き出しておらず、現行の治療方針は「過少で遅すぎる」と述べた。しかし専門家2名は、この総説は実践上の問題や、高リスク患者を見つけ出す能力に優れたその他のマーカーを無視しているとしている。


Michael O'Riordan


【8月19日】

(カリフォルニア州サンディエゴ)

 心臓学の著名な専門家3名が、コレステロール値亢進の治療の取り組みは、コレステロール降下治療法の能力を完全には引き出しておらず、現行の治療方針は「過少で遅すぎる」と述べた[1]。この3名が言うには、脂質降下療法をもっと積極的に行うことと、介入をアテローム性動脈硬化進行のもっと早い段階で行うことが、十分に強いエビデンスでもって支持されている。

 『Circulation』2008年8月5日号におけるカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のDaniel Steinberg、Christopher Glass、Joseph Witztumの3名の博士の記述によると、米国国立衛生研究所(NIH)は現在、高リスク者に対する脂質降下治療の目標値は従来推奨されていた100 mg/dL未満よりも70 mg/dLにするほうがよいと認識している。しかし著者らは、LDLコレステロール値は40から60 mg/dLの範囲にまで治療すれば、もっとベネフィットが得られると示唆している。

 「現在では、併用療法でこのように低いLDL目標値を達成することが可能になっている。夢物語ではなくなっている」とSteinberg、Glass、Witztumの3博士は記している。「しかし、専門クリニック以外の患者のほとんどはこうした目標値に達していない。その理由のひとつは服薬順守の低さだが、臨床医がより積極的な治療を行うのにいまだ躊躇しているのも理由のひとつである。積極的治療はほとんどの患者において深刻な問題を起こさないというエビデンスが豊富にあるにも関わらず、安全性と副作用に対する懸念がいまだに存続している。」
 臨床管理としては、すでに冠動脈性心疾患を有しているか、複数のリスク因子を有している成人は、LDLコレステロール値を50 mg/dL未満にする努力が必要になる。著者らは、集積したエビデンスに基づいて、「推奨では『理想的な』LDLコレステロール値は50 mg/dL未満とするのが妥当だろう」と実際に述べている。

LDLコレステロールを単に下げるよりも得られるベネフィットは大きい?

 このUCSDの研究者らの提唱に対するコメントとして、Dr Prediman Shah(シーダーズ・シナイ医療センター、カリフォルニア州ロサンジェルス)がheartwireに、彼らの主張の多くに賛同の意を示した。特に小児や思春期児童での治療は主に生活習慣の改善を通じてもっと早期もっと積極的に行なうことがアテローム性動脈硬化からくる心血管系事象をさらに減少させることになると認めている。
 「しかしこの手法には実践上の問題がある」とShah博士は言う。「こうした介入を小児期に開始することにベネフィットがあるとの立場には与しかねる。こうした治療戦略が理屈に合っていて、正しそうに思えても、その有用性が確立するのには30年ないし40年や50年かかる。価値ある目標には違いないが、疾患を持っていて、今すぐ対処しなければならない患者が莫大な数いる中で何ができるのだろうか。」
 Steinberg、Glass、Witztumの3博士の論文での指摘によれば、アテローム性動脈硬化は30歳頃には進行していて、無症状で臨床的には脅威でないが脂質線条病変が現われていることがかなり多いと指摘している。しかし、アテローム性動脈硬化は時間とともに進行する単一の病態であるので、後年まで治療を延期して、治療が疾患に遅れをとるようにすべきではないと3博士は主張している。疾患が連続的であるならば、脂質線条を治療することで、臨床的に意義のある病変へのその後の進行を防止ないしは遅らせることができるはずである。
 「勝負の早い段階で手を緩めることはないだろう」と彼らは言う。リスク予測モデルから年齢を無視することで、高リスク像の患者には早めの介入を奨励するしかないと彼らは述べている。
 きわめて若年での予防を中心とした長期間にわたる計画が適切だとは言え、現在の患者においてはスタチン治療のみでは心血管系事象の減少の効果がほんのわずかしかないという大きな問題があるとShah博士は語る。今すぐに適用可能な別の治療パラダイムか、HDL中心の治療や免疫修飾治療といった今後5年から7年で登場する次世代の治療法を探さなければならない。Steinberg、Glass、Witztumの3博士は、コレステロール降下療法とともにそうした治療法がいずれ可能になるだろうが、スタチン類を初めとする薬剤の能力が十分に引き出されておらず、そうした薬剤で高コレステロール血症のリスクをさらに低下させることができるというデータが多数あると主張している。

アポBなどのリスクマーカーに対しては?

 Dr Allan Sniderman(マギル大学、ケベック州モントリオール)は、理想的なLDLコレステロール目標値は50 mg/dL未満であるという主張をする立場で、これこそが亢進したコレステロール値と冠動脈性心疾患のリスクを管理するきわめて単純な卓越した方法であるとheartwireに語った。臨床医はそうした低い治療目標値を患者に達成させる力を単に持っていないだけであり、目標を達成しようとすると多すぎる薬を多くの患者に処方することになる。そうではなく、Sniderman博士の弁によれば、LDL降下目標値をもっと下げることにベネフィットがあるリスクを持つ者をもっと高精度に特定する技術を用いるべきである。
 Sniderman博士は、LDLコレステロール値はLDL粒子のコレステロール濃度の代替指標であるので、超低密度コレステロール(VLDL)とLDLコレステロールを含むアテローム生成粒子の数の代替指標としては、LDLコレステロール値ではなくアポ蛋白質B(アポB)を測定することを主張している。Steinberg、Glass、Witztumの3博士はLDLコレステロールと既存の治療目標に対して宣戦布告している点で間違っていると Sniderman博士は考えている。
 「結局は、医療のすべてのリソースを使い尽くし大変なことになってしまうだろう」とSniderman博士は言う。「社会全体をもっと健康にする方法を見つけるべきだと私は考える。医学用語で言えば、高リスク患者を特定するもっと優れた手法が必要だと私は思う。アポBに注意を払われていないのは至極残念だ。というのも、アポBがLDLコレステロールよりも高精度に高リスク者を特定できることについて大きな疑問があるとは思えないのであり、その点については議論の余地はない。治療すべき者をもっと絞れる優れた技術をどうして用いないのか。」
 Sniderman博士の話によると、米国糖尿病協会(ADA)と米国心臓病学会(ACC)はアポBを心血管系リスクのマーカーとして価値があることをすでに認め始めており、検査の価格が下がれば、高リスク患者を特定する手法としてもっと多用されるようになるはずである。「同じ生物学でもっと正確なのだ」と博士は言う。「患者をより正確に特定し、もっと良くしようと思わないのか?高リスク患者を確実に治療してそのコレステロール値を下げることには、真のベネフィットがある。」
 Steinberg、Glass、Witztumの3博士に同じくSniderman博士も、10年リスクモデルに基づいた現行の短期治療方針は治療にとりかかるのが遅すぎるとしている。「曝露効果があるので、高リスク者をもっと早くに特定できれば、人生の早い時期に緩やかな介入を行うことで転帰をきわめて大きく変化させることができる。」

1. Steinberg D, Glass CK, Witztum JL. Evidence mandating earlier and more aggressive treatment of hypercholesterolemia. Circulation 2008; 118: 672-677. Abstract

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/25 大揺れメタボ基準 ウエスト85センチ「見直しはない」 @nifty.comより転載

大揺れメタボ基準 ウエスト85センチ「見直しはない」
 
 
 
2008年8月25日(月)19時22分配信 J-CASTニュース
 
   メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準が揺れている。日本では2008年4月から、特定健康診断とその保健指導がはじまったが、診断基準の腹囲「男性85センチ以上、女性90センチ以上」の妥当性が問われているからだ。一部の報道によると、メタボ基準の国際統一が模索されているようだが、日本内科学会は「(統一基準については)何も聞いていないし、見直すことはありません」と話している。
 
米国は「男性102センチ以上、女性88センチ以上」
 
   そもそも、メタボの診断基準は各国で異なる。日本の基準は、必須事項として腹囲「男性85センチ以上、女性90センチ以上」があって、これに(1)中性脂肪が血液1デシリットルあたり150ミリグラム以上またはHDL40ミリグラム(2)血圧収縮期130ミリHgまたは拡張期85ミリHg以上、血糖値(空腹時)が血液1デシリットルあたり100ミリグラム以上またはヘモグロビンA1cが5.2%以上のうち2項目以上が当てはまると、メタボが強く疑われ、1項目以上だとメタボ「予備軍」となる。
   この基準は日本内科学会などメタボに関連する8学会が05年4月に発表したもの。日本内科学会では、「国内での研究、検証の結果をもとに策定した」としている。
   日本と海外では腹囲だけをみても、米国コレステロール教育プログラム(NCEP)は「男性102センチ以上、女性88センチ以上」、国際糖尿病連合(IDF)の基準は日本と同じ。世界保健期間(WTO)には腹囲の基準はない。また、日本では診断基準から外されている「善玉コレステロール」が、NCEPやIDF、WHOでは基準として設けられている。
   厚生労働省がこの基準に基づいて調査(06年)したところ、糖尿病の強い疑いがある人は約820万人。糖尿病の可能性が否定できない人は約1050万人に上った。04年に比べて、強い疑いがある人で80万人、糖尿病の可能性のある人で250万人増えている。
   40〜74歳でみると、男性の2人に1人、女性の5人に1人が「予備軍」を含めたメタボの該当者にあたる。
 
「その国の事情がありますから、各国で異なります」
 
   2008年8月20日付の毎日新聞では、「メタボ国際基準 腹囲外れる」の見出しで、メタボ診断の必須項目から「腹囲」が外れると報じている。
   これに対し厚労省は、メタボ基準の国際統一について「何も聞いていません」という。ただ、「どうも腹囲ばかりが先行してしまっていますが、メタボが生活習慣病といわれているように、日ごろから食事や運動など、健康に気をつけることが大事なので、(腹囲を)注意してほしいという意味合いがあります」といい、男性85センチ、女性90センチの数字ばかりが「一人歩き」していることに苦笑する。
   日本内科学会も基準の国際統一については、「報道で見ただけで、何も聞いていない。あったとしても、将来のことでしょう」と素っ気ない。
   それでなくとも、世界各国で診断基準をあわせることはむずかしい。同学会によると、基準づくりを事前に検討したり、すり合わせることはなく、「各国がそれぞれ基準を発表すれば、それを参考にして、また歩み寄ったりしながら、各国が独自の基準を発表する」やり方になっている。
   あくまで日本では、日本の診断基準が用いられるようだ。

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2008/8/25 NASA:星の死から新星誕生の系譜、1枚の画像に 毎日jpより転載

NASA:星の死から新星誕生の系譜、1枚の画像に
 
 
 
毎日新聞 2008年8月25日 12時34分(最終更新 8月25日 13時20分)
 
スピッツァー宇宙望遠鏡がとらえた「星の家系図」の画像。中央の空洞にある古い星(青い点)を、ピンクや白の若い星がゾウの鼻のように取り巻いている=NASA提供
スピッツァー宇宙望遠鏡がとらえた「星の家系図」の画像。中央の空洞にある古い星(青い点)を、ピンクや白の若い星がゾウの鼻のように取り巻いている=NASA提供
 
 米航空宇宙局(NASA)は、スピッツァー宇宙望遠鏡で撮影した「W5」と呼ばれる領域の赤外線画像を公開した。24時間かけて撮影され、星の死から新たな星の誕生に至る系譜が1枚の画像に収められている。
 W5領域は地球から約6500光年離れたカシオペア座にある。画像の中央には、キャビティと呼ばれる空洞が存在し、ガスやちりでできた重くて古い星(青い点)が見える。その周辺には、若い星(白い点)がゾウの鼻のように連なっている。
 空洞の中心から離れた場所により若い星が分布していることから、NASAは「重い星の死が、新しい星の誕生の引き金になっていることを示す新たな証拠だ」と解説。この画像を、さまざまな世代の星が勢ぞろいした「家系図」と称した。
 画像は、望遠鏡の打ち上げ5周年を記念し公開された。【大場あい】

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2008/8/25 座禅 (4)執着せず自由になること YOMIURI ONLINEより転載

座禅
 
 
 
(4)執着せず自由になること
 
2008年8月23日  読売新聞)
 

 
 釈迦牟尼(しゃかむに)会(本部・東京)の師家(しけ)、山本龍廣(りゅうこう)さん(64)=写真=が説く座禅のポイントを、昨日に続いて紹介する。
 正しい姿勢や呼吸に加えて大切なのが「心を整える」ことだ。座っていると、うれしい考えも悲しい思いも自然に頭に浮かんでくる。
 「これを止めることはできない。相手にせず、何とか振り払おうとしないのがコツ」
 とはいえ、初心者にはこれが最も難しい。
 山本さんは、「まずは、雑念とは何かを考えてみるのがよいでしょう」とアドバイスする。
 座禅の最中にドーンと音が鳴ったとする。自分の意識がその音を「うるさい」「不快だ」などと感じて雑念になる。ならば、音がしたという現象をありのままに受け止め、受け流してしまえば、音は自然に消え、とらわれることがない。執着しなければ、離れることができる。音がしていることを静かに客観的に眺められるようになる。
 「自分自身に執着せず、自由になること。その感覚を体で学ぶことが座禅の本質であり、先人から受け継がれた生活の知恵なのです」と山本さんは強調する。
 私たちの日常生活に当てはめてみよう。苦しい時や悲しい時は、自分を責めたり、絶望してしまったりする。だが、苦しみは苦しみ、悲しみは悲しみとして受け入れ、そのまま相手にしなければ、心は常に自由でいられるはずだ。
 山本さんは、座禅は健康づくりにもプラスになると実感している。「心のからまりがほどけ、体がリラックスする」気持ちになるからだ。深い呼吸をすることで、血流がよくなり、細胞が活性化していくような感覚がある。精神的にも安定しているため、睡眠も規則正しい。
 「心身ともに楽になりたいと思う方は、ぜひ座禅を試して下さい」と話している。(鈴木敦秋)
 
<全国の座禅会>
 
臨済禅 黄檗(おうばく)禅 公式サイト
http://www.rinnou.net/cont_02/zen_info.html

曹洞(そうとう)禅 ネット
http://www.sotozen-net.or.jp/

釈迦牟尼会
http://www.zenmi.net/

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2008/8/25 どうする「未病」:体を動かすことが死亡リスクの低下につながる?! 毎日jpより転載

どうする「未病」:体を動かすことが死亡リスクの低下につながる?!
 
 
 
2008年8月25日 毎日新聞
 
 さまざまな生活習慣病に悩まされている現代人。その主な原因として食生活、睡眠不足、過度の疲労の蓄積など日々の不規則な生活が大きな原因に挙げられます。この度、生活習慣病予防に役立てる研究を行っている厚生労働省研究班「多目的コホート研究」から生活習慣とがん、脳卒中、心疾患などの病気との関係を明らかにする、興味深い研究結果が発表されました。それは「身体活動量と死亡との関連について」と「身体活動量とがん罹患との関連について」です。
 「身体活動量と死亡との関連について」では、仕事や余暇の運動を含めた1日の平均的身体活動時間を(1)筋肉労働や激しいスポーツをしている時間(2)座っている時間(3)歩いたり立ったりしている時間(4)睡眠時間に分けて調査し、対象者(計8万3034人)の平均的な身体活動量を求めました。その結果、身体活動量が多い人ほど死亡リスクが低下するという研究成果が得られています。
 また、「身体活動量とがん罹患との関連について」では、同じ条件で、7万9771人を対象に行われました。身体活動を増やすことで、がん罹患の危険性が低くなるという結果がでています。
 以上のことからも、身体活動の種類に限らず、日ごろから体を動かすことががん予防、ひいては死亡リスクの低下につながるということが分かります。そのためには夫婦での家事分担、休日に散歩するなど日ごろから体を動かすという意識を持つことが大切ですね。(手島慶/ライター・オフィスクリオ所属)
 
◎引用元:厚労省研究班による多目的コホート研究HPより(http://epi.ncc.go.jp/jphc/

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2008/8/25 臨床研修見直しへ検討会 厚労・文科両省が検討会設置へ asahi.comより転載

臨床研修見直しへ検討会 厚労・文科両省が検討会設置へ
 
 
 
2008年8月25日 朝日新聞

 臨床研修制度や医学教育のあり方を見直そうと、舛添厚生労働相は24日、文部科学省と合同で検討会を設置する方針を明らかにした。現在2年間の研修期間を1年間に短縮することの是非や、医学部を卒業する前の教育内容、研修内容の見直しなどが議題になる見通しだ。
 舛添氏は東京都内で開かれた厚労省の「医療確保ビジョン」の具体化検討会に出席。記者団に対し、「(研修が)医師不足の原因になっているとの指摘があるので、どういう形で見直すか検討し、政策の形にしたい」と語った。
 臨床研修制度は、医師に基本的な診療能力を身につけてもらおうと、04年度から必修化された。医師国家試験合格後の2年間、若手医師が研修先病院を選び、内科、外科、小児科などの必修科を順番に回って指導を受ける。
 だが、研修先として都市部の大規模病院に人気が集中したため、地方の大学病院で若手医師が足りなくなり、各大学病院が地域の中堅病院に派遣していた医師を引き揚げる事態が頻発。地域の医師不足を加速させたとされる。
 

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2008/8/24 医師不足解消を…厚労・文科省、検討会で養成制度見直しへ YOMIURI ONLINEより転載

医師不足解消を…厚労・文科省、検討会で養成制度見直しへ
 
 
 
2008年8月24日20時36分  読売新聞)
 
 臨床研修制度が医師不足の一因になっているとされる問題に絡み、舛添厚生労働相は24日、同制度も含めた医師養成のあり方全般を見直すため、厚労省と文部科学省の合同検討会をつくることを明らかにした。
 医師や患者の立場の識者を委員とし、近く発足させる考えだ。
 この日開かれた、医師不足対策などを厚労相と識者が話し合う「安心と希望の医療確保ビジョン具体化検討会」で表明した。舛添厚労相によると、新たな検討会では、医学部教育から卒業後2年間の臨床研修、研修を終えた新人医師のトレーニングのあり方まで、医師養成はどうあるべきか具体的に検討する。検討期間は未定だが、できるだけ早い時期に結論を出し、政策に反映させるという。
 臨床研修制度は、研修生が原則自由に研修先を決めることができる。このため、研修生が都市部に集中し、人手不足となった地方の大学病院などが病院に派遣していた医師を呼び戻す傾向が強まり、医師不足に拍車をかけたとされる。検討会では、各病院の研修生の定員削減や研修期間の短縮の是非、学部教育と研修の連携方法などの課題について議論される見通しだ。
 

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2008/8/24 伊香保の高級老舗旅館で22人食中毒、ノロウイルス検出 YOMIURI ONLINEより転載

伊香保の高級老舗旅館で22人食中毒、ノロウイルス検出
 
 
 
2008年8月24日19時36分  読売新聞)
 
 群馬県は24日、渋川市伊香保町伊香保の老舗旅館「福一」で、20日に宿泊した22人が嘔吐(おうと)や下痢、発熱などの食中毒症状を訴えたと発表した。
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 いずれも症状は軽く、快方に向かっているという。
 症状を訴えたうち6人と、従業員3人の計9人の便からノロウイルスが検出され、県は、福一が提供した食事が原因と断定、調理場の一部を24日から3日間の営業停止処分とした。福一は22日から営業を自粛している。
 県によると、症状を訴えたのは、同県内と東京都、埼玉県、京都府、愛知県に住む21〜92歳の男女。
 福一は創業400年以上で、今年1月には1人1泊約10万円の客室を設けるなど、高級志向で知られる。
 

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2008/8/24 赤ちゃんの謎、解き明かせ 同志社大が研究センター asahi.comより転載

赤ちゃんの謎、解き明かせ 同志社大が研究センター



2008年8月24日 朝日新聞
 
 同志社大は、乳幼児にまつわるさまざまな問題を研究する「赤ちゃん学研究センター」を、京都府木津川市の学研都市キャンパスに10月に開設する。赤ちゃんは自分で状況を説明できないため、行動のメカニズムの解明があまり進んでおらず、幅広い学問分野から明らかにする拠点にしたいという。
 全国に「子ども学」を掲げる学部、学科、研究センターは多いが、同志社大によると、赤ちゃんに特化したセンターは全国で初めて。
 センターでは、発達心理学や小児科学から脳科学、工学などに至るまで学際的に赤ちゃんの謎に迫る。脳の働きを解析できる機器や目の動きをとらえる装置などを通じ、赤ちゃんが親をどのように認識しているかなどの解明に取り組む。発達障害も研究テーマに据える。研究成果をもとに親や保育士らを支援する。
 来年4月に開設する心理学部の研究機関とし、センター長には日本赤ちゃん学会理事長の小西行郎・東京女子医科大教授(乳児行動発達学)が就く予定。心理学部設置準備室長の内山伊知郎教授は「言葉が話せない赤ちゃんを育てる親の苦労や悩みを和らげるためにも、よりわかりやすい『赤ちゃん像』を提示する必要がある」と意義を強調している。(小林正典)

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2008/8/24 超高齢社会に備える:シリーズ1 判断能力の低下 毎日jpより転載

超高齢社会に備える:シリーズ1 判断能力の低下
 
 
 
2008年8月24日 毎日新聞 東京朝刊
 
 ◇もしもの時に後見人、遺言書−−意思表示、最後まで
 
 心身ともにしっかりしているうちは、自分の思うように生活できる。しかし、認知症になったら財産の管理は? 不治の病になった時、延命治療するか? 死後の財産はどうするか? 老後を安心して豊かに暮らすため、もしもの時に備え、あらかじめいろんなことを決めておきたい。【大迫麻記子】
 
 ◇身辺のこと託す人選任
 
 主婦のAさん(72)は子どもがなく、2年前に夫をなくして以来、1人暮らし。健康で判断能力もしっかりしている。が、1年前に骨折で入院して以来、もしもの時に備えたいと思い始めた。
 知り合いの弁護士に「判断能力が衰えた時のために備えたい」と相談したところ、任意後見契約を勧められた。
 任意後見契約は、判断能力が低下した時に備え、あらかじめ財産や生活にかかわる意思決定を任せる人を選んでおく制度だ。Aさんには、50代のめいがいる。しかし、遠方に住んでおり、これまでもほとんどつきあいがない。このため、専門家に任せることにした。
 任意後見人は、成人であれば原則として誰でもなれる。法務省の統計では、受任者は親族が約7割。Aさんのように親族以外に頼む場合、弁護士、司法書士、社会福祉士らのほか、社会福祉協議会など、法人と契約するケースがある。
 相談窓口を持っている団体も多く、たとえば東京弁護士会の「オアシス」(03・3581・2626)、司法書士でつくる「成年後見センター・リーガルサポート」(03・3359・0541)、日本社会福祉士会の「権利擁護センター・ぱあとなあ」(03・3355・6546)などで、受け付けている。
 法律で、任意後見契約は公正証書で取り決めることになっている。作成のための諸費用の基本は、約1万6000円。後見人への報酬は、親族なら「なし」、専門家の場合は月額3万円前後がよく見られる。
 任意後見人には、適正な後見活動をしているかどうかをチェックする「監督人」がつく。監督人は、弁護士や司法書士らが担当するケースが多い。任意後見人は、監督人に領収書や出納表などを付けた報告書を提出しなければならない。
 
 ◇財産管理も契約で委託
 
 やはり1人暮らしのBさん(80)は、「足腰が弱ってきて、銀行に行くのも一苦労。今のうちから誰かに任せられないか」と言う。
 任意後見契約は、判断能力が低下した時の制度だ。Bさんのように、しっかりしている場合は使えない。このため、任意後見契約とセットで「財産管理契約」を結ぶことがある。
 「長期入院や施設入所時の財産管理も任せられる。幅広く対応できるわけです」と、成年後見センター・リーガルサポートの松井秀樹専務理事は、セット契約のメリットをこう説明する。実際、この二つをセットで契約するケースは多く、任意後見契約の7〜8割を占めているとも言われる。
 ただし、注意点がある。成年後見制度と違い、「財産管理契約」には監督人がつかないことだ。外部のチェック機能がないため、財産がきちんと管理されているか、自分でしっかりチェックしなければならない。財産管理契約と任意後見契約をセットで結び、財産管理契約段階で財産を横領する事件も起こっている。
 
 ◇遺産の配分、必ず書面で
 
 任意後見契約を結んで安心したAさんとBさん。次に気になるのは、死後の財産の行方だ。Aさんは、地域の福祉施設に寄付したいと思っている。Bさんは、何かと世話をしてくれたおいに、多く遺産を分けたいと考えている。
 AさんやBさんのように、遺産の配分や遺贈について、希望がある場合は遺言を作っておこう。相続については民法で決められた「法定相続」というルールがある。遺言がない場合、このルールにのっとって、遺産が分けられる。しかし、遺言があれば、遺言が優先される。
 また、遺言で具体的な配分方法を示しておくことは、遺産相続のトラブル回避にもなる。民法は、遺産の配分割合を示すもの。遺産の具体的な分配方法は定めていない。このため、誰が何を受け継ぐかをめぐり、トラブルになってしまうことが多い。
 では遺言は、どのように作るのか。まず、必ず書面で残さなければならない。(1)自分で書く自筆証書(2)公証人に作ってもらう公正証書の2種類に大別できる。
 自筆証書は、自分で書けばいいので簡単だ。しかし、法律で決められた通りに書かないと、無効になることがある。たとえば、財産目録をパソコンで作ったために、遺言が無効になってしまったケースがある。自己流は禁物だ。遺言書の書き方などを解説した本などを参考にしながら、次のことに注意して書く必要がある。
 
 (1)全文を自分で書く。
 (2)作成した日付を記載する。
 (3)氏名を書き、押印する。
 (4)訂正する時は、欄外に「本行第七字目の二を三に訂正する」などと書き込んで署名し、訂正個所に押印する。
 
 一方、公正証書は、公証人が作成し、原本を保管してくれるので安心だ。ただ、証人が2人必要で、費用がかかることに注意しよう。
 また、遺言はその内容が実現されて初めて意味を持つ。そのためにも、信頼できる人を遺言執行者に選び、遺言の中で忘れずに指定しておこう。その際、相続人を執行者にすると、他の相続人に対して公平性を欠く。個人だと、先に亡くなってしまう場合もあるから、信託銀行などの法人を指定しておくのも一つの方法だ。
 遺言について迷ったら、公証役場や弁護士・司法書士・行政書士、信託銀行などに相談するとよいだろう。
 
 ◇延命措置を拒む場合も
 
 なお、近年増えているのが、尊厳死についての取り決めだ。
 不治の病で死期が迫った場合、延命措置をやめてもらい、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えたい。こんな時は、書面で明らかにしておく。死後に開封する遺言に、尊厳死について盛り込むのは不適当なので、別に書面を作成しておく必要がある。
 銀座公証役場の北野俊光公証人によると、尊厳死について公正証書を作るケースは年々増えている。日本公証人連合会のホームページで、文例が示されている。
 日本尊厳死協会の会員数も年々増え、現在12万人にのぼる。同協会は「尊厳死の宣言書(リビング・ウイル)」を発行している。尊厳死の希望者は、この宣言書に署名・押印し、同協会に預けておき、コピーを手元においておく。必要な時、本人か家族が、それを医師に示す。
 いずれの取り決めも、医師が必ず守らなければならないという性質のものではない。ただし、同協会によると、書面を示された医師の約95%が患者の尊厳死を認めているという。
 
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 ◇友だち作り不安を解消−−ノンフィクション作家、女性支援NPO「SSSネットワーク」代表・松原惇子さん(61)
 
 不安は、正体が分かればそう怖くないことが多い。一人で生きていけるだけの知恵を身につけ、不安の正体を探り、対策を立てて乗り越え、今を楽しみましょう。
 具体的には、心配に思うことを書き出し、一つ一つをよく調べることです。「私は延命治療をしない」と言っている人が案外、延命治療がどんなものか、知らないこともある。おすすめしたいのは、外に出て、講演など人の話を直接聞くこと。本や資料を読むのももちろん、意味あることですが、生の話はビンビン心に響くし、頭に残ります。不安を解消したければ、めんどうがらずに外に出て行きましょう。
 そして、いい友だちを作りましょう。
 一人で生きていこうとする場合、貯金にばかり頼ろうとしたり、無理に趣味やボランティアをしようとする人がいます。
 でも、年を取ったら、自分のしたいようにして、思い切り生きなくちゃ。そのためには、お金でも趣味でもなく、一緒にいると笑顔になれる人がいるかどうか、ということがいちばん重要なんです。
 私は、どんな人も、一人で生きていけるようにしておいた方がいいと考えています。しかし、家族を否定しているわけではありません。仕事を優先するなどで、子どもを作らないと決めてしまう人について、少し気になります。特にこの年になり、子どもを産み、育てることのすばらしさを感じるようになったからです。子どもや孫に囲まれているお年寄りは、やはり幸せそうな人が多いと思います。
 もう家族を作る年でなく、かといって社交的でない、という人でも大丈夫。心を開く努力をすれば、友だちはいつでもできますよ。
 

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2008/8/23 肥満は体質?遺伝なの?遺伝子検査で長年の疑問解決 @nifty.comより転載

肥満は体質?遺伝なの?遺伝子検査で長年の疑問解決
 

2008年8月23日(土)16時48分配信 夕刊フジ

 食事制限と運動…というダイエットの基本に従いながらも、なかなか成果が出ない。「肥満は遺伝。体質だから…」と思いこんでいた。では、自分の遺伝子は本当に太りやすい体質なのか。効果的なダイエットのために、遺伝子検査を受けてみた。
 今年4月、「肥満関連遺伝子検査キット」を発売したのは滋養強壮薬「キヨーレオピン」でおなじみの湧永製薬。

 「当社は長く、バイオ、遺伝子研究をしてきましたが、遺伝子で体質を知ることで“DNAから考えるダイエット”として商品化しました」(経営企画部企画グループ、守山治さん)という。

 従来の肥満遺伝子検査が、3万円前後と高額だったのに対し、湧永は薬局・薬店で検体を採取、結果を渡すやり方で8000円(ネット販売は9500円)という低価格で販売。

 記者は小学生から肥満児で、そのまま肥満成人になった。何度もやせようと思ったが“結果”を出せずにいた。昨年2月に自分史上最高の体重(身長165センチで92キロ、体脂肪率32%)を記録。それに前後して、慢性的な胃のむかつき感で逆流性食道炎とも診断され、ダイエットを決断した。以後、昨年末までの10カ月で約10キロの減量に成功した。が、その先が進まないままでいた。

 「DNA検査で肥満体質かどうかを知り、ダイエットに“結果”を出したい」と検査を受けた。

 口内からとった粘膜がついた綿棒を送付し、ほどなくして結果が手元に届いた。それは予想外の結果だった−。

 「あなたの遺伝子型は、標準型の人に比べて基礎代謝量が約300キロカロリー高く、やせやすい体質であるとされています」

 え!? そんなバカな…。

 自分は、遺伝子的にはもっとも肥満にならないバナナ型だった。この結果から、自分の肥満の原因は遺伝的体質でなく、肥満型の生活習慣が原因だ、ということが明白になった。

 先の守山さんは「バナナ型は同時に痩せにくい型でもあります。タンパク質を含む食品の摂取や筋力トレーニングを増やすことが必要」と検査結果を踏まえてアドバイスしてくれたが、「DNAは一生変わらないので、1度測定すれば自分の体質が分かります」と話している。

 肥満は体質だから、という甘えが言えなくなる分、ダイエットが辛くなりそうな気もするが…。

 【肥満遺伝子】

 肥満の4−7割が遺伝的要因が関係すると見られ、そのタイプを知ることでダイエットにつなげられる。湧永製薬の検査では、日本人に関係が深いタイプを検出。

 1:脂肪がたまりやすいりんご型(標準型に比べ基礎代謝量が約200キロカロリー少ない)

 2:脂肪の燃焼が苦手な洋なし型(同100キロカロリー少ない)

 3:筋肉がつきにくいバナナ型(同300キロカロリー多い)−の3タイプ。

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2008/8/23 冷えの予防:首・腹・足首、温めて 寝る時は覆い、下着はお尻包むものに 毎日jpより転載

冷えの予防:首・腹・足首、温めて 寝る時は覆い、下着はお尻包むものに



毎日新聞 2008年8月22日 東京朝刊

 冷え症で困っている人は少なくないだろう。冷えは万病のもとともいわれる。冷えによって生じる症状は頭痛、めまい、手足のしびれ、胃腸の不調、疲労、月経痛、不眠などさまざまだ。冷えの効果的な予防法を紹介する。【小島正美】

 ◇血行改善に半身浴、体操

 漢方処方など東洋医学にも詳しく、冷え症の患者を多く診ている南雲久美子・目黒西口クリニック院長(内科)によると、手足や腰など特定の部分で冷えが半年以上続けば、冷え症といえる。背景には血行の悪さや更年期が関係し、女性に多い。
 症状は年齢層で異なる。女性のうち20代では肌荒れや生理痛、生理不順、30代では頭痛、めまい、胃腸の不調、関節のはれ、40代ではうつと似た症状、体のだるさ、イライラなどが目立ち、50代ではあらゆる症状が出る。
 原因にはエアコンの利き過ぎる部屋、冷たいものの取り過ぎのほか、無理なダイエットやきつい下着などライフスタイル、精神的なストレスなどがあるという。

 ■冷房に注意

 南雲さんは「冷えを予防する基本は、下半身を冷やさないこと、そして首、腹、足首の3カ所を温めることだ」と話す。夏はエアコンを利かせたまま寝がちだが、腹巻きをし、足首だけを覆うレッグウオーマーをはいて寝るとよい。扇風機の風は首のうしろから当てない。寝る前にはコーヒーや緑茶は避け、体を温める作用のある紅茶やウーロン茶、ココアにしたい。
 冷房の利いたビルなどで長時間、立ちっ放しの仕事をしている人は特に冷えが生じやすい。仕事中でもこまめに歩くことを心がけたい。下着はビキニタイプではなく、お尻をすっぽり包み込むようなタイプが冷えにくい。
 帰宅後は毎日、シャワーだけで済まさず、ぬるめの風呂で20分程度の半身浴が効果的だ。干したドクダミ、ビワ、柿の葉、ミカンの皮などを入浴剤代わりに使うのもよい。
 つま先に重心がかかるハイヒールは血のめぐりを悪くし、体を冷やす要因になる。仕事柄、ハイヒールをはかざるを得ない人は、自宅で足をそらす運動=図参照=をしよう。そのうえで、「足の裏を手で押す」「ブラシでこする」「足の指を広げる」などの運動も効果的だ。

 ■食べ物にも工夫

 冷え防止のもう一つの基本は骨盤内の血のめぐりをよくすることだ。あおむけに寝て、腰を左右に動かす体操をやってみよう=図参照。若い女性から中高年女性まで効果的だ。特に月経痛や月経不順の女性は試したい。
 夏は冷たいビールがおいしいが、飲み過ぎると体を冷やす。冷房の利いた部屋ではできるだけ飲まず、ビアガーデンのような野外がお勧めだ。つまみは体を温めるショウガ、ネギ、ニラ、ニンニク、ピーマンなどを材料にしたものがよい。
 こむらがえりは冷え症や腰痛、糖尿病の人によく見られる。まずは冷えを治したい。

 ■男性は緊張で

 男性では胃腸の弱い人、ストレスの強い人に冷えの症状が出やすい。症状は頭痛、不眠、めまい、耳鳴り、うつ、頻尿、性的機能の低下などだ。
 メディカルアーバンクリニック天満橋(大阪市中央区)で冷え症の男性を多く診ている石蔵文信・大阪大大学院医学系研究科保健学准教授(循環器内科)は「職場や家庭で気を使い過ぎるなど精神的緊張を伴う人が目立つ」と話し、患者の悩みを聞くなど心のケアも重視した治療を行う。
 緊張するタイプの人は皮膚の血流が悪い場合が目立ち、血管を拡張するベータブロッカー薬が効果的な場合もある。「症状が冷えだけという例は少ない。基本的に気持ちを楽にすることが大切だ」と日ごろからリラックスする習慣を身につけるよう勧めている。
 

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2008/8/23 米FDA、一部野菜への放射線殺菌を認可…国内メディアが報道 YOMIURI ONLINEより転載

米FDA、一部野菜への放射線殺菌を認可…国内メディアが報道
 
 
 
2008年8月22日10時48分  読売新聞)
 
 【ワシントン=増満浩志】
 
 米食品医薬品局(FDA)が、ホウレンソウと一部のレタスに放射線照射による殺菌を認めると、米メディアが21日、一斉に報じた。
 米国では、肉と香辛料への照射がすでに認められており、生鮮野菜にも解禁するよう業界が要望していた。AP通信によると、FDAは規制の変更を22日に発表し、即、適用する予定。他の野菜についても解禁を検討中という。
 米国では一昨年、病原性大腸菌に汚染されたホウレンソウで約200人が発病、子供など3人が死亡した。今年もサルモネラ菌による食中毒が多発し、生トマトが汚染源として疑われるなど、生鮮野菜に対する不安が広がっている。
 日本では、ジャガイモの発芽防止以外、食品への放射線照射を禁じている。米国産レタスは日本へも輸出されている。
 米国では、購入した生野菜を洗わずに食べる家庭が少なくない。AP通信は、放射線照射の解禁で、逆に従来の衛生管理が緩むことのないよう、業者や消費者にくぎを刺している。
 

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2008/8/23 冠動脈レーザー治療 血栓 破片残さず分解 YOMIURI ONLINEより転載

冠動脈レーザー治療
 
 
 
血栓 破片残さず分解
 
2008年8月22日  読売新聞)
 
 兵庫県に住む会社員の男性(51)は2003年、急に胸が苦しくなり、神戸大学病院に入院した。急性心筋梗塞(こうそく)と診断され、詰まった冠動脈を広げる治療を受けた。その後、冠動脈が再び狭くなっているのが検査で見つかり、レーザーを使って、冠動脈の詰まりを除去する治療を05年に受けた。男性は心筋梗塞の再発もなく、毎日出勤している。(科学部・長谷部耕二)
 

 
 冠動脈は、心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を送る血管で、動脈硬化などがもとで狭くなると、血液が流れにくくなる。これを狭心症という。冠動脈が詰まって血液が流れなくなり、心筋の一部が死ぬのが心筋梗塞だ。
 一般的な治療法は、足の付け根の動脈などから細い管(カテーテル)を挿入、冠動脈まで進めて、管の先に付けた風船状の器具を膨らませて血管を広げる。こうした「風船療法」を行った後には、冠動脈が再び狭くなるのを防ぐため、広げた血管にステントという金網状の筒を留め置くことが多い。
 しかし、血管の詰まった部分が長かったり、硬くなっていたりした場合は、カテーテルを通すことができない。
 そこで注目されているのが、レーザーを使って、詰まりの原因である動脈硬化の部位や血栓(血液の塊)を細かく分解し、血液の通りを良くする「レーザー冠動脈形成術」だ。
 治療では、まず金属ワイヤを足の付け根などから入れて、冠動脈まで通す。次に、そのワイヤを先導役に使って、光ファイバーを束ねた直径2ミリほどのレーザーカテーテルを、患部まで進めていく。レーザーを患部に照射して、詰まった部分を除去した後には、ステントを入れて治療を終える。全身麻酔は不要で、治療時間は1時間ほどだ。
 レーザーは、可視光より波長が短い紫外線領域の光。レーザーカテーテルの先端から0・05ミリ先までしか届かないため、血管を傷つける恐れが少ない。
 風船療法では、血管を広げた時に、はがれて飛び散った血栓などの破片が、冠動脈の別の細い血管を再び詰まらせる可能性があるとされている。
 神戸大学病院講師の志手(して)淳也さん(循環器内科)は「レーザーなら、血栓などを細かく分解できるため、再び血管が詰まる心配は少ない」と、利点を強調する。
 冠動脈のレーザー治療は、欧米では1990年代に導入された。日本では2004年、検査など治療の一部に保険がきく国の高度先進医療(現在は先進医療)に認められた。費用は病院により異なるが、30万円程度。
 これまで20人以上の患者に施術した関西労災病院(兵庫県尼崎市)循環器科部長の南都伸介さんは「血管内に血栓が多く詰まる急性心筋梗塞の場合、風船治療に比べ、血流を確実に再開させる治療効果が高い、という欧米の報告もある。ただし、国内ではまだ数百人しか治療を受けておらず、有効性を確かめるデータを積み重ねている段階」と話す。
 
冠動脈のレーザー治療を行う主な病院
 
北海道社会保険病院(札幌市)(電)011・831・5151
仙台厚生病院(仙台市)(電)022・222・6181
千葉西総合病院(千葉県松戸市)(電)047・384・8111
神戸大学病院(神戸市)(電)078・382・5111
関西労災病院(兵庫県尼崎市)(電)06・6416・1221
倉敷中央病院(岡山県倉敷市)(電)086・422・0210

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2008/8/23 座禅 (3)腰を前に 背筋ピンと YOMIURI ONLINEより転載

座禅
 
 
(3)腰を前に 背筋ピンと
 
2008年8月22日  読売新聞)
 
 
 釈迦牟尼(しゃかむに)会(本部・東京)の師家(しけ)(指導者)、山本龍廣(りゅうこう)さん(64)は、一般の人に向けて座禅を指導している。自身も学生時代から座禅三昧(ざんまい)の毎日だ。座り方のコツを教えてもらおう。
 足の組み方は、右足を左の股(また)の上に深くのせ、左足を右の股の上にのせる「結跏趺坐(けっかふざ)」が基本だ。慣れないうちはすねが痛むが、両ひざとおしりの三点で体を支える体勢は体の負担が少なく、バランスも安定する。難しい場合は、左の足を右の股の上に乗せる「半跏(はんか)趺坐」でもよい。足が組めない場合の正座は足に体重がかかりきりになるため、二つ折りの座布団に馬乗りになるなどして腰を高くする。
 「頭の頂で天井を突き上げるような気持ち」で、あごを引き、まっすぐに背筋を伸ばす。この時、大事なのは「腰を立てる」(腰を前に出す)こと。肩の力が抜けて体の重心がスーッと下がるため、深い腹式呼吸が容易になる。
 手は「法界定印(ほっかいじょういん)」を結ぶ。右の手のひらを上向きにして足の上に置き、左の手のひらを同じく上向きにして重ねる。両手の親指の先をかすかに合わせて円形をつくる。山本さんによると、「合掌を組むのと同じで、心が一つになり、脳が安らぐ」という。約1メートル先の床を見ることで自然にまぶたが下がった「半眼」になり、視界が狭まって心が安定しやすくなる。
 さて、肝心の呼吸。まずは大きく深呼吸だ。おなかをできるだけへこませて口から息を吐ききり、続いておなかをふくらませながら、鼻から自然に入るところまで空気を入れる。
 次に口を閉じ、舌を上の歯の付け根につける。意識的におなかを動かして息を出し入れし、呼吸に集中すると、やがて気持ちが切り替わり、自然な腹式呼吸に移行していく。「ここから、座禅の本来の段階に入っていきます」と山本さんは説明する。
 

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2008/8/22 妊婦健診14回無料 厚労省、補助拡大の方針 asahi.comより転載

妊婦健診14回無料 厚労省、補助拡大の方針
 
 
 
2008年8月22日 朝日新聞
 
 舛添厚生労働相は22日の閣議後会見で、少子化対策として、出産関連費用への公費負担を大幅に拡充する考えを明らかにした。出産前の健診費用を全額公費で負担するほか、平均40万円程度とされる出産費用を全額給付する仕組みを検討する。財務、総務両省と協議し、09年度予算に盛り込みたい考えだ。
 妊婦は出産までに14回程度の健診を受けることが望ましいとされ、現在、国は5回相当分を地方交付税で措置している。自治体独自で上乗せしているところもあり、全国の自治体では平均5.5回が無料で実施されている。
 ただ、1回あたり5千〜1万円程度かかるため、経済的負担を理由に受診しないケースもあり、リスクの高い出産につながっていた。「必要な回数を受診できるようにしたい」(舛添氏)とし、交付税措置を14回分に拡大する。年間110万件の出産があり、新たに約840億円が必要になる。
 出産費用は医療保険が適用されず、全額自己負担。出産後、健康保険の加入者は35万円の「出産育児一時金」を受け取れる仕組みだ。一部の健保組合や自治体は上乗せ支給している。ただ、本人が立て替え払いしており、経済的な負担を軽減するため、厚労省は地域ごとの出産費用を調べ、出産費用の全額給付を検討する。「将来的には保険適用も検討したい」(舛添氏)とした。
 

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2008/8/22 カラーコンタクトを薬事法で規制 厚労省、来年4月にも asahi.comより転載

カラーコンタクトを薬事法で規制 厚労省、来年4月にも
 
 
 
2008年8月22日 朝日新聞
 
 目の障害など被害報告が相次ぐ「おしゃれ用カラーコンタクト」について、厚生労働省薬事・食品衛生審議会の専門部会は22日、視力矯正のためのコンタクトレンズと同様に、薬事法上の「高度管理医療機器」に指定し、販売規制することを決めた。来年4月にも施行する。
 カラーコンタクトは現在、かつらなどと同じく雑貨品扱い。規制は事実上皆無で、品質基準もなく、自由に販売できる。若い女性を中心に流行するが、角膜炎や角膜びらんなどの障害が多数報告され、厚労省は規制を決めた。
 同機器に指定されると、製造工程や製造方法の審査などがある。販売事業者は都道府県知事の許可を得る必要がある。また販売時に、装着リスクを説明することも義務づけられる。
 「通信販売などは可能だが、これまでばらつきのあった製品の質が向上し、安全性が高まる」(同省医薬食品局)としている。
 

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2008/8/22 乳癌:リスクは後年まで残る m3.comより転載

乳癌:リスクは後年まで残る

 

提供:WebMD

薬物療法の10年後5人に1人が再発する
Salynn Boyles
WebMD Medical News

【8月12日】

 5年間の薬物療法を受けた早期乳癌患者でも、大きな再発リスクがあることを新たな研究が明らかにした。
 この研究は、ヒューストンのM.D. アンダーソンがんセンターで1985潤オ2001年に手術または手術+放射線による初期治療を受け、5年間再発しなかった患者を対象としたものである。
 すべての患者に、補助薬物療法として化学療法と抗エストロゲン薬タモキシフェンの5年間の併用投与、あるいはそのいずれかの薬剤の投与が行われた。
 薬物療法実施後の10年間、5人に1人の女性が乳癌を再発した。
 「再発のリスクはまだ小さいが、重要であることは間違いない」と研究を行ったM.D.アンダーソンの乳癌専門医で、研究者のAbenaa M. Brewster, MDはWebMDに話す。「この数字を聞いて多少は安心に思われるが、5年間の治療を終了した女性の新たな治療選択肢を探す必要があることも浮き彫りになった」。

乳癌:たくさんの治療選択肢

 米国では今年、およそ180,000人の女性が乳癌と新たに診断され、無数の選択肢から最良の治療法を選ぶ必要に迫られる。
たいていの治療選択肢には、手術または手術+放射線の後に、何らかの形の薬物療法が組み込まれている。
 2000年に入る前は、腫瘍がホルモン治療に反応する閉経患者の場合、5年間のタモキシフェン治療が取り入れられることが多かった。
 しかし今日、ホルモン感受性乳癌の治療にはアロマターゼ阻害薬として知られる新しいクラスのエストロゲン標的薬がタモキシフェンの代わりに推奨されている。

 新しく発表された研究でアロマターゼ阻害薬を投与された患者の数はわずかであった。そのため、今日治療中の大多数の患者にとって、この知見が持つ意義は分からない。
 しかし、初期治療後通常は5年間タモキシフェンを経口投与した多数の乳癌生存者には、明らかに意義がある。
 同研究には、初期治療後に化学療法のみ、またはタモキシフェンのみ、またはその両方で治療したステージI潤オIII乳癌の患者2,838例が入っていた。
 すべての治療が終了した5年後の再発リスクは、ステージI乳癌患者で7%、ステージII乳癌患者で11%、ステージIII乳癌患者で13%であった。
 薬物療法開始後5年間再発しなかった乳癌患者のうち、89%はその後も5年間無再発を維持し、80%は治療終了後10年間、すなわち診断から15年間、無再発であった。
 同研究は火曜、オンラインの『Journal of the National Cancer Institute』で発表された。

一部患者に朗報

 エストロゲンに頼らず増殖する乳癌の女性にもいくつか朗報がある。
 このようなエストロゲン受容体 (ER) 陰性腫瘍はホルモン感受性腫瘍より頻度が低く、より致死性が高いと考えられている。
 しかし実際、初期治療後5年間生存したER陰性腫瘍の女性は、ホルモン感受性腫瘍の女性より予後が良いことが同研究で明らかになった。
 「ER陰性腫瘍は確かに早くから進行するが、5年間生存した女性の見通しは明るい」とBrewster博士は言う。「こうした女性が再発するリスクはER陽性腫瘍の女性より低いと言える」。
 米国癌協会(American Cancer Society)医務局長代理Len Lichtenfeld, MDは今回の知見から、ER陰性の女性を強化化学療法で治療することの効果が期待される、とWebMDに話す。
 「積極的治療によって差が出るかどうかに関してはかなり議論されてきたが、差が出るという見方が今回の研究で裏付けられた」と博士は言う。
 Lichtenfeld博士は、5年間のホルモン標的療法を終了しエストロゲン感受性腫瘍を治療した患者を含め、すべての癌生存者に補助療法の選択肢が必要である、と同意する。
 「5年間の補助療法を終えた女性に何を勧める必要があるかはまだ決定されていない」と博士は言う。「この研究は、このような女性がまだ大きな再発リスクを抱えているということを我々に伝えている」。

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2008/8/22 多くの米国成人、特に高リスク者は、推奨された脂質目標値に達していない m3.comより転載

多くの米国成人、特に高リスク者は、推奨された脂質目標値に達していない

 

提供:Medscape

特に心臓血管の共存症のある人々の総脂質コントロールには依然として著しい落差があると、新規研究の著者らは述べている。LDLコレステロール、HDLコレステロール、およびトリグリセリドを含む総脂質の推奨された目標値に達している高リスク者は5人中1人にも満たない。
Michael O'Riordan


【8月19日(カリフォルニア州アービン)】

 LDLコレステロールをより低レベルにする管理法が一貫して推進されてきたが、特に心臓血管の共存症のある人々の総脂質コントロールには依然として著しい落差があることを、新規研究は明らかにした[1]。心臓血管の共存症のある人々のうち、LDLコレステロール、HDLコレステロール、およびトリグリセリドを含む総脂質の推奨された目標値に達しているのは5人中1人にも満たないと、治験責任医師らは述べた。
 「心臓血管疾患のある人々にとってスタチンは確かに適応となる治療であることを、臨床試験は示している」と、主席治験責任医師のNathan Wong博士(カリフォルニア大学、アービン)はheartwireに語った。「これは、一般の人々にそのことを教育しようとすることに関係するが、LDLコレステロールの管理に非常に集中する傾向のある一般の人々と医師が、同じく患者集団のHDLコレステロールとトリグリセリドレベルも改善するように確認することにも関係する」。
 その研究は、様々な心臓血管の共存症のある米国人における総脂質の分画の状態を検討した報告であり、『American Heart Journal』の2008年7月号で発表された。治験責任医師らは、2003 - 2004年のNational Health and Nutrition Examination Surveyに参加した20歳以上の成人2883例から得られたデータを解析することによって、心臓血管疾患および関連する共存症のある、またはない患者のうち、National Cholesterol Education Program(NCEP)ガイドラインで推奨されたLDL、HDL、非HDLコレステロールおよびトリグリセリドの目標値に達した割合を評価した。
 全体として、心臓血管疾患のある米国成人のうち、推奨されたLDLコレステロール目標レベルに達した人々は37%に過ぎず、総脂質に関する推奨レベルに達した人々は17%に過ぎなかった。心臓血管疾患のない人々のうち、LDLコレステロールの目標値に達した人々は85%であり、推奨された総脂質の目標値に達した人々は67%であった。

推奨された脂質レベルに達した米国成人の割合 
集団
LDLコレステロール目標値達成率%
非HDLコレステロール目標値達成率%
HDLコレステロール目標値達成率%
トリグリセリド目標値達成率%
総脂質目標値達成率%
全体
71.9
71.2
73.2
73.6
47.4
疾患なし
84.5
85.9
85.9
88.6
66.7
心臓血管疾患
36.7
36.3
65.0
56.3
17.3
--冠状動脈性心臓疾患
40.5
40.0
73.2
54.1
20.3

 「最も簡単で時間がかからないため、しばしば医師は患者にスタチン治療を行うが、スタチンはHDLコレステロールとトリグリセリドに対する作用が比較的小さい」とWong博士は述べた。「患者は、食事に関する指導にせよ、運動生理学者からの助言にせよ、理想体重に達するためにより良いアドバイスと必要なサポートを受ける必要がある。そのことこそ、HDLコレステロールおよびトリグリセリドレベルを改善するために最も重要な方法の1つである」。
 理想体重に達することによって、HDLおよびトリグリセリドレベルが低いことと密接に関連するインスリン抵抗性も改善されると、博士は付け加えた。臨床医は、スタチン療法に加えて、生活習慣と食事を変えることと同様、複数の脂質障害のある人々、特に関連する高リスクの心臓血管の共存症のある人々に対して、総脂質プロファイルを改善する併用療法を開始することを考えるべきであると、Wong博士は述べた。

新たな提携関係の発表

 先週、Abbott社がAstraZeneca社のロスバスタチン(商品名クレストール)の共同プロモーションを開始することが発表された。財務報告書によると、この結果として、次世代のTriCorであるTriLipixとロスバスタチンとの固定配合剤が2010年に発売される予定である。Abbott社はフェノフィブラートとロスバスタチンの配合剤に関する米国食品医薬品局への新薬承認申請を2009年に提出する計画であると述べた。その配合剤によって、混合型異常脂質血症の患者におけるLDLコレステロール、HDLコレステロール、およびトリグリセリドレベルが改善することが明らかになっている。

1.Ghandehari H, Kamal-Bahl S, Wong ND. Prevalence and extent of dyslipidemia and recommended lipid levels in US adults with and without cardiovascular comorbidities: the National Health and Nutrition Examination Survey 2003-2004. Am Heart J 2008; 156:112-119. Abstract

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2008/8/22 サルメテロールとフルチカゾンの併用で、中等度から重度のCOPDの進行が遅くなる m3.comより転載

サルメテロールとフルチカゾンの併用で、中等度から重度のCOPDの進行が遅くなる

 

提供:Medscape

大規模ランダム化比較対照試験のポストホック分析により、サルメテロールとフルチカゾンの併用で慢性閉塞性肺疾患の進行が有意に遅くなることが示された
Laurie Barclay
Medscape Medical News




【8月15日】

 サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの併用またはそれぞれ単独による薬物治療で、中等度から重度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)の進行が遅くなるというToward a Revolution in COPD Health(TORCH)試験のポストホック分析が、『American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine』8月15日号に発表された。
 「COPDは肺機能低下が加速度的に進行するのが特徴である」と著者のBartolom醇P R. Celli, MD(タフツ大学医学部呼吸器重症管理科およびカリタス・セント・エリザベス医療センター、マサチューセッツ州ボストン)らが記している。「薬物療法で、この機能低下を軽減できることが決定的には証明されているものはない。」
 今回のポストホック分析は、中等度または重度のCOPD患者における気管支拡張後の1秒量(FEV1)の低下速度に対するサルメテロール50 mgとプロピオン酸フルチカゾン 500 mgの併用もしくはそれぞれ単独およびプラセボの効果を比較することである。
 TORCH試験は、2000年9月から2005年11月の期間に42カ国で実施されたランダム化二重盲検プラセボ比較対照試験である。24週間ごとの肺活量検査を3年間にわたって行い、治療中のデータを26,539件得た。今回の分析は、有効者群の患者6,112例のうち5,343例のデータを対象にした。
 FEV1低下速度の補正後の値は、プラセボ群が55 mL/年、サルメテロール群が42 mL/年、フルチカゾン群が42 mL/年、サルメテロール・フルチカゾン併用群が39mL/年であった。サルメテロール・フルチカゾン併用群はプラセボ群よりも1年あたりのFEV1低下速度が16 mL/年少なくなった(95%信頼区間[CI]は7 - 25、P < 0.001)。プロピオン酸フルチカゾンまたはサルメテロールそれぞれ単独をプラセボと比較すると差は小さくなった(13 mL/年、95%CIは5 - 22、P = 0.003)。しかし活性薬群同士では低下速度は同じであった。
 FEV1低下の速度は、現喫煙者、肥満指数(BMI)が低い患者、増悪頻度が高い患者ほど速かった。また、世界の地域ごとにFEV1低下速度にばらつきがあった。
 「サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンの併用またはそれぞれ単独による薬物治療で、中等度から重度のCOPD患者のFEV1低下速度すなわち疾患進行速度が遅くなる」と著者らは記している。
 この研究の限界としては、試験を完了できなかった患者の数が多く、特にプラセボ群は脱落した患者数が有意に多かったことと、死亡率を検証するTORCH試験ではFEV1は主要転帰でないことが挙げられる。
 「今回初めて、COPD患者の肺機能低下を薬物治療で遅くらせることができることが示せた」と著者らは結論で述べている。「COPDは進行性であるので、TORCH試験の被験者のような患者においてはFEV1の激しい低下を半減できるという効果は臨床的に重要であると考えられる。」
 関連する解説記事において、McGill Pharmacoepidemiology Research Unit Jewish General Hospitalおよびマギル大学(カナダ、モントリオール)のSamy Suissa, PhDが、今回の分析を「COPD患者にとっては光りの道筋が見えた」と称した。
 「全体的に見て、今回の研究にはCOPD患者にとって有益な大きな進歩がふたつある」とSuissa博士は述べている。「この研究は、肺機能低下を薬物で遅くできるという初めてのエビデンスであろう。また、吸入コルチコステロイドの単独または併用はCOPDにおいて必ずしも必須ではなく、したがって不適切であるというエビデンスにもなっている。」

 この研究はGlaxoSmithKline社が支援した。著者のうち4名が同社の従業員であり、原稿作成における編集作業に有償で参加した。著者らの開示情報によれば、GlaxoSmithKline社、Boehringer Ingelheim社、AstraZeneca社、Almirall社、Pfizer社、Novartis社、Schering-Plough社、Emphasys社、Dey社、Forest社、Altana社、Chiesi社などとの間でさまざまな金銭的関係を持つ著者が含まれる。Suissa博士は、AstraZeneca社、Boehringer Ingelheim社、GlaxoSmithKline社、Pfizer社、Sepracor社との間にさまざまな金銭的関係があることを開示している。
Am J Respir Crit Care Med. 2008;178:322-323, 332-338.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/22 鼻炎の診断と治療のガイドラインが改訂される m3.comより転載

鼻炎の診断と治療のガイドラインが改訂される

 

提供:Medscape

米国アレルギー喘息免疫アカデミー、米国アレルギー喘息免疫学会、両者の合同評議会が、鼻炎の診断と治療のガイドライン改訂版を発行した
Laurie Barclay
Medscape Medical News


【8月18日】

 米国アレルギー喘息免疫アカデミー、米国アレルギー喘息免疫学会、アレルギー喘息免疫合同評議会の代表者からなる臨床パラメータ作業部会が、鼻炎の診断・管理・治療ガイドラインの改訂版を発行した。改訂された推奨は、『Journal of Allergy and Clinical Immunology』8月号に掲載されている。
 臨床パラメータ作業部会のDana V. Wallace, MD(ノヴァ・サウスイースタン大学、フロリダ州デービー)らの記述によれば、鼻炎は鼻閉塞、鼻漏(前鼻漏と後鼻漏)、くしゃみ、かゆみという症状のうち1つ以上が該当する。「鼻炎は通常は炎症を伴うが、血管運動性鼻炎や萎縮性鼻炎のように、炎症が主体ではない種類の鼻炎もある。鼻炎には、眼、耳、咽喉の症状が伴うことが多い。」
今回のガイドラインの主な改定点は次の通りである。

・前回の鼻炎診断治療ガイドラインが1998年に発行された以降に市販された製剤が総括されている。

・ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)など治療に用いられる薬剤の位置づけが、最新のエビデンスに基づき、より厳密に行われている。

・大気中アレルゲンに散発的に曝露することで引き起こされる鼻炎を表す用語としてエピソード性という語が導入され、エピソード性鼻炎の治療への意義が考察されている。

・鼻腔内コルチコステロイド(INS)と呼ばれる種類の薬剤が頓用薬として推奨されている。

・アレルギー性鼻炎(AR)の併発症を認識することの重要性が強調されている。併発症には、喘息、副鼻腔炎、閉塞性睡眠時無呼吸が含まれる。また、肺機能検査や睡眠時無呼吸検査といった適切な検査の実施の重要性も強調されている。

・併用療法、特にLTRAと抗ヒスタミン薬の併用に関するエビデンスが総括されている。

・今回の改訂ガイドラインでは、経口うっ血除去薬を6歳未満の幼若患児に使用する前には、そのベネフィットと最近注目されている安全性の問題とのバランスを考察する必要があることが強調されている。

・第二世代抗ヒスタミン薬は妊婦に安全な薬剤として今回から推奨されるようになった。

・鼻炎に伴うアレルギー性結膜炎の症状にはINSを用いてもよい。

・「鼻炎アクションプラン」の採用を考慮すべきである。

・音響鼻腔計測法や高周波組織容積減少術など最近になって利用できるようになった新しい診断・手術手技が総括されている。
ARの薬物療法の選択肢は以下の通りである。

・季節性ARや通年性ARに対して持続的に使用する場合は、経口抗ヒスタミン薬か経口H1受容体拮抗薬がもっとも有効だが、これらは作用発現が比較的速いので、エピソード性ARの頓用にも適している。

・鼻閉に対しては、経口抗ヒスタミン薬はその他の鼻症状ほど有効ではなく、もっと重度のARに対しては別の選択肢が採られるのが一般的である。ARに対しては、経口抗ヒスタミン薬はINSよりも有効性が劣るが、眼症状を伴うARにはINSと同等の効果がある。

・経口抗ヒスタミン薬は非ARには一般的に無効であり、したがって、混合型鼻炎にはその他の選択肢のほうが好ましい。

・第二世代の経口抗ヒスタミン薬が、鎮静作用、動作障害、抗コリン作用が少ないので第一世代の抗ヒスタミン薬よりも一般的に望ましい。第二世代経口抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン、ロラタジン、デスロラタジンは、推奨用量では鎮静作用を起こさない。

・非常に重度な鼻症状には、経口コルチコステロイドが短期間使用(5潤オ7日間)ならば適している場合がある。経口コルチコステロイドのほうが単回・反復コルチコステロイド筋注よりも望ましく、コルチコステロイド筋注は勧められない。

・鼻閉を軽減する経口うっ血除去薬にはプソイドエフェドリンなどがあるが、不眠、被刺激性、動悸、高血圧などの有害作用がある。

・LTRAのひとつであるモンテルカストが季節性ARと通年性ARに承認されており、有害作用はわずかである。しかし比較対照薬としてよく用いられるロラタジンに比べると、LTRAに経口抗ヒスタミン薬とは有意に異なる有効性があることは証明されていない。LTRAは鼻炎と喘息の両方で承認されているので、両方を合併した患者には使用を考えても良い。

・鼻腔内抗ヒスタミン薬は、季節性ARと通年性ARの両方に有効である。この薬剤は作用の発現が速いという点で臨床的に重要であり、エピソード性ARの頓用にも適している。ARへの有効性は第二世代経口抗ヒスタミン薬と同等かそれ以上であり、特に鼻閉に対して臨床的に著効だが、鼻症状に関してはINSほど有効ではない。鼻腔内抗ヒスタミン薬は血管運動性鼻炎に対しても承認されているので、混合型鼻炎の患者には適している。鼻腔内アゼラスチンの有害作用は、苦味と眠気である。

・鼻腔内抗コリン作用薬(イプラトロピウム)は作用発現が迅速であり、そのため、エピソード性鼻炎に適している。この薬で鼻漏は減少するが、季節性ARと通年性ARのその他の鼻症状には無効である。鼻粘膜の乾燥が起こることがあるが、それ以外の有害作用は軽微である。

・季節性ARと通年性ARへの単剤療法としてはINSがもっとも有効であり、季節性ARと通年性ARの鼻閉を含めた全症状に効果がある。季節性ARにはINSの頓用が有効である場合があり、エピソード性ARの患者にもINSの使用を考慮して良い。典型的には作用は12時間以内に発現する。発現速度は経口あるいは鼻腔内抗ヒスタミン薬ほどではないが、患者によっては3時間から4時間以内に症状が解消することがある。

・季節性ARと通年性ARに対しては、経口抗ヒスタミン薬とLTRAの併用よりもINSのほうが有効である。ARに伴う眼症状に対するINSの有効性は経口抗ヒスタミン薬に同等である。また、INSのクラスの薬剤は非ARの一部にも有効であるので、混合型鼻炎にもINSは適している。INSは成人では顕著な全身性有害作用がなく、通年性ARの小児への推奨用量での使用で成長抑制は起こらない。局所性有害作用は軽微だが、鼻腔過敏や出血が起こり、稀に鼻中隔穿孔の報告がある。

・ARの維持治療には鼻腔内クロモリンが有用である。作用は4日から7日以内に発現するが、数週間しないと効果がはっきりと発現しないこともある。エピソード性鼻炎ではアレルゲンへの曝露の直前に投与すると、アレルギー反応を4時間から8時間抑えることができる。鼻腔内クロモリンはINSほど有効ではなく、INSをLTRAおよび抗ヒスタミン薬と比較したデータは十分に揃っていない。

 「重度でない鼻炎の初回治療としては、単剤療法または併用薬物療法と回避策がある」とガイドラインの著者らは結論で述べている。「アレルギー性鼻炎に伴う鼻漏、くしゃみ、かゆみの軽減には経口抗ヒスタミン薬が一般的に有効だが、鼻閉への客観的有効性はほとんどない。」

 開示情報によれば、一部の著者は、Schering-Plough社、Aventis社、Pfizer社、Merck社、AstraZeneca社、GlaxoSmithKline社、McNeil社、Medpointe/Meda社、Novartis/Genentech社、Teva社、Greer社、Sepracor社、Stallergenes社、Planet Technology社、sanofi-aventis社、Venus社、Dey社、Apeiron社、Clorox社、Critical Therapeutics社、Meda社、Alcon社、UCB社との間でさまざまな金銭的関係がある。

J Allergy Clin Immunol. 2008;122:S1-S84.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/22 福島地裁 大野病院事件1審で産科医に無罪判決 争点の胎盤剥離継続は標準的行為 m3.comより転載

福島地裁 大野病院事件1審で産科医に無罪判決 争点の胎盤剥離継続は標準的行為
 
 

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2008年8月22日】

 福島県立大野病院で帝王切開を受けた女性(当時29)を出血多量などにより死亡させたなどとして、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた執刀医の産婦人科医、加藤克彦被告(40)に対する判決公判が20日、福島地裁であった。鈴木信行裁判長は無罪(求刑=禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。
 起訴状によると、被告の加藤医師は2004年12月17日、女性の出産に伴う帝王切開手術中に子宮から胎盤が自然に剥離しなかったため、用手剥離しようとしたが、その後子宮摘出手術に移行せず、手術用はさみ(クーパー)を使うなどして剥離を継続した。このことについて、大量出血による女性の生命の危険を未然に回避すべき注意義務を怠り女性を死亡させた上、異状死と認めたにもかかわらず警察に届け出なかったとして、福島地検は06年3月に両罪で加藤医師を起訴していた。
  弁護側は、剥離を継続した手術経過の医学的正当性や、被告に異状死の認識がなかったことなどから無罪を主張していた。
  判決では、公判で最大の争点となっていた胎盤剥離継続の是非について、子宮摘出手術などに移行できる可能性や、移行した場合に大量出血を回避できた可能性については検察側の主張を認めたものの、「癒着胎盤の剥離を開始した後に剥離を中止し、子宮摘出手術などに移行した具体的な臨床症例は検察側、被告人側のいずれからも提示されていない」と指摘。「刑罰を科す基準となり得る医学的準則は、当該科目の臨床医のほとんどがその基準に従った医療措置を講じているといえる程度の一般性あるいは通有性を具備したものでなければならない」として検察側の主張を退けた。
 
異状死の解釈にも言及

 医師法21条に定められた「異状死」の解釈についても言及した。判決では、「診療中の患者が、診療を受けている当該疾病によって死亡した場合は、そもそも『異状』の要件を欠くというべき」だと指摘。今回の事例については、「患者の死亡は、癒着胎盤という疾病を原因とし、過失なき診療行為をもっても避けられなかったといわざるを得ない」として、「異状死」に該当しないと判断した。
  医療行為の刑事罰を問う裁判の判決に対する関心は高く、開廷前には昨年1月の初公判時を2倍以上上回る788人が25席分の傍聴券を求めて列をなすなど、ごった返した。裁判長が判決文を読み上げる間、加藤医師は終始険しい表情で耳を傾けた。
  一方、傍聴席の最前列に座った被害者の遺族は、時折涙をこぼしながら裁判の行方を見守っていた。
 
病院団体が相次ぎコメントを発表

 県立大野病院事件に対して日本病院会の山本修三会長は、本紙の取材に応え、無罪判決に一定の評価をした。その上で、山本会長は、無罪判決でも患者が死亡した事実は消えるものではなく、医療界は今回の無罪判決をどう受けとめていくかが重い課題だとコメントした。
一方、全日本病院協会の西澤寛俊会長は「刑事捜査は死因究明にはなりえない。真相究明の組織が必要だ」と述べ、医療安全への対応策が重要とした。
  具体的には、死因究明・再発防止に対する組織、ADR組織、患者救済組織?の3方向からの組織づくりを提唱した。さらに、今回の無罪判決で医療崩壊がストップするものではないとも述べ、医療の再構築に向け検討を加速させていく考えを示した。

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2008/8/22 「一人の責任ではない」 加藤医師勤務した大学声明 m3.comより転載

「一人の責任ではない」 加藤医師勤務した大学声明
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月22日】

 福島県立大野病院事件で無罪判決を受けた加藤克彦(かとう・かつひこ)医師(40)が研修医や勤務医として通った福島県立医科大は21日「事件は医師一人の体制上の問題でもあり、執刀した医師一人の責任ではない」との菊地臣一(きくち・しんいち)理事長名のコメントを出した。
 コメントは、事件後医師の不足などが加速し、県民の利便性が低下したと指摘。医療環境の改善に努めるとしている。
 福島県の開業医らが加入する福島県保険医協会も「結果の重大性のみに基づき起訴することは、地域医療充実の要望にも逆行する」との声明を発表。医療事故の被害救済のため、第三者機関の設立などを求めた。

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2008/8/22 医療への捜査、適切に対応 大野病院事件で警察庁長官 m3.comより転載

医療への捜査、適切に対応 大野病院事件で警察庁長官
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月22日】

 大野病院事件の無罪判決について、警察庁の吉村博人(よしむら・ひろと)長官は21日の定例記者会見で「将来を見据えた場合、医療行為をめぐる捜査については、判決を踏まえて慎重かつ適切に対応していく必要がある」と述べた。
 また、吉村長官は一般論とした上で「警察として医療の場での事件、事故にどう対応するかは簡単にいかない部分がある。医師が医療過程でどのような具体的措置を講じるべきか人の生死を左右する決断をする際、警察の捜査が消極的な方向に影響を与えることはあってはならない」との考えを示した。
 国が創設を検討している「医療安全調査委員会」(仮称)については「患者やその家族が医療に対する信頼と安心を持てるような制度設計が必要。引き続き関係機関と緊密な連携を図っていきたい」と話した。

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2008/8/22 根強い開業医の危機意識 医療現場に温度差も 緊急連載企画「広がる波紋-大野病院事件判決」 m3.comより転載

根強い開業医の危機意識 医療現場に温度差も 緊急連載企画「広がる波紋-大野病院事件判決」
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月22日】

 「崩壊が決定的になるのをかろうじて踏みとどまらせたにすぎない」
 大野病院事件の無罪判決を医療団体がこぞって歓迎する中、静岡県焼津市にある「前田産科婦人科医院」(13床)を経営する前田津紀夫(まえだ・つぎお)医師(52)は、厳しい見方を示した。
 同医院には大学からの派遣医師も診察に入るが、年700件のお産は前田医師が一人で受け持つ。
 15年前の開業時、分娩(ぶんべん)を扱う地元の医療機関は12施設だったが、現在は5施設に激減した。2006年の加藤医師の逮捕後、お産をやめた施設も多く、前田医院での分娩数は増えるばかり。年間4000件のお産があるこの地域の周産期医療も、崩壊の危機に直面している。
 前田医師は言う。「無罪が出ても、あの逮捕劇を見た多くの産科医は、高リスク患者を避けるだろう。条件の悪い地方の病院に医師が戻るとは考えられず、産科の現状が急激に改善されるとは思えない」

 ▽自衛

 加藤医師が逮捕された06年以降、前田医師は年間約60件の帝王切開手術に、必ず別の医師を立ち会わせるようにした。地域でお産を続ける5人の開業医とも連携し、要請があれば互いの医院に出向くという\x87\x80自衛策\x87≠\xF0導入している。
 夜間の緊急手術で呼び出されることもたびたび。開業以来、泊まりがけの旅行や出張に出掛けたこともなく、簡単に休みも取れない。
 「それでも、自分を頼りにする患者や地域のことを思うと、このまま崩壊させてたまるかという意地がある。産科医療はゆっくり、ゆっくり修復していくしかない」

 ▽解放

 一方、高リスク患者を受け入れる大学病院では「無罪の意義は大きい」との声が出ている。
 「警察の捜査が問題だったことが明確になった。緊急時の措置について刑事責任を追及されるのではないか、という恐怖心から医師はようやく解放される」
 金沢大医学部産婦人科の京哲(きょう・さとる)講師は今回の司法判断をそう評価。大学病院は医療現場への人材供給にも大きな役割を果たすが、「今後は安心して医師を派遣できるような方向に向かってほしい」と期待する。
 無罪判決を受け、20日午後に福島市内で開かれた医療関係者によるシンポジウム。参加した女性医師は患者側にも注文を付けた。
 「事件によって住民と医師が手を結ぶ大切さが忘れられてしまった。住民の皆さんにも、産科医をいかに守っていくか考えてほしい」

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2008/8/22 県立大野病院事件で無罪判決?医療界の反応を探る 医療界は産科医無罪に「妥当な判決」と受け止め 日産婦は検察庁へ控訴しないよう強く要請 m3.comより転載

県立大野病院事件で無罪判決?医療界の反応を探る 医療界は産科医無罪に「妥当な判決」と受け止め 日産婦は検察庁へ控訴しないよう強く要請
 
 

記事:Japan Medicine
提供:じほう

【2008年8月22日】

 日本産科婦人科学会は20日、福島県立大野病院事件で福島地裁が言い渡した無罪判決について、患者遺族への哀悼の意を表明するとともに、昨今の萎縮医療の進行に歯止めが掛かることが期待されるとの声明を発表した。さらに、同声明では、今回の裁判による医療現場の混乱を1日も早く収束させるため検察庁が本件判決に控訴しないよう強く要請している。さらに、日本医師会も記者会見を行い、大野病院事件に対する無罪判決は妥当との見解を表明した。一方、全日本病院協会の西澤寛俊会長は、本紙に対して、「この無罪判決で医療崩壊は止まらない。それだけ産科医療は厳しい状況だ」と述べ、今回の無罪判決で医療崩壊がリセットできるような単純な構図ではないと指摘している。

吉村日産婦理事長 学会声明を発表妥当な判決と評価

 同学会は、同日正午から吉村泰典理事長(慶応大教授)、落合和徳副理事長(東京慈恵医大教授)、岡井崇常務理事(昭和大教授)が記者会見を行った。
  会見の冒頭、吉村理事長は、今回の無罪判決に対する学会としての声明文を読み上げた。その中で「癒着胎盤という重篤な産科疾患において、被告人が産婦人科専門医として行った医療水準は高く、医療過誤というべきものではない」とし、刑事事件としての訴追が妥当性を欠くものであったことをあらためて強調した。
  その上で、今回の判決が、重篤な疾患を扱う実地医療の困難さとそのリスクに理解を示した妥当な判決と評価している。

専門家による第3者機関への設置を強く希望

 一方、同会見で記者から「無罪判決を学会としてどう受け止めているか」との問いに岡井常務理事は、「検察側が、(癒着胎盤が)重篤な疾患で専門家の学術的議論が続いていることを十分に認識しないで刑事事件に持ち込んでしまった。執刀医に刑罰を課すことの重大さを理解していなかったのではないか」と、刑事事件として立件したことを厳しく批判した。
  さらに、岡井常務理事は、専門家による第3者機関があれば今回のような刑事訴追はなかっただろうと述べ、早急に医療安全調査委員会の設置を求めたいと述べた。
  特に、今回の大野病院事件の無罪判決結果による医療安全調査委員会設置の影響については「医療安全調査委員会の議論は、今回の無罪判決で影響を受けるものではない」との考えを強調する。
  ただ、遺族への説明不足に対する責任論については、「遺族の気持ちは察するに余りある。真実を十分に説明することは重要だ。今回の大野病院事件で説明が不十分であったかは確認していないが、それと担当医を刑事訴追で罰することは別次元の問題だ」との解釈を示した。
  さらに吉村理事長は、「周産期医療では、不幸にも死亡する症例がある。今回の癒着胎盤のような重篤な疾患へ対応するシステムづくりを進めていきたい」と述べ、現在、同学会として質の高い医療提供を目指して検討中と説明した。

西澤全日病会長 医療崩壊の歯止めにはならず医療安全へのコスト問題も検討が必要

 全日本病院協会の西澤寛俊会長は、「大野病院事件に関する無罪判決は当然だ」との判断を表明し、逮捕・起訴自体が間違っており、裁判に至ったことが極めて遺憾だと述べた。さらに、今回の1審での無罪判決を通じて同会長は、「刑事捜査は死因究明にはなり得ない。真相究明の組織が必要だ」と述べ、医療安全への対応策が重要とした。
  具体的な組織づくりについては、死因究明・再発防止に対する組織、ADR組織、患者救済組織?の3方向からの組織づくりが重要と指摘した。
  その観点から同会長は、十分な組織づくりをすることで、医療人が誇りを持って業務ができる環境づくりが必要とした。ただ、今回の無罪判決で医療崩壊がストップするものではないとの見方も示した。そして、今後、医師法21条など改正を進めるとともに、医療安全にはコストがかかることへの理解を得ていくことも必要と語った。また、今回の刑事訴追が、これまでの低医療費政策への問題提起になるのではないかと述べた。
  こうした観点から全日病では、国への医療安全対策への要望とともに、国民とも意見交換していく場も持っていきたいと述べた。

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2008/8/22 捜査見直し発言も 無罪判決に反響:大野病院医療事故 /福島 m3.comより転載

捜査見直し発言も 無罪判決に反響:大野病院医療事故 /福島
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月22日】

大野病院医療事故:捜査見直し発言も 無罪判決に反響 /福島

 県立大野病院(大熊町)の医療事故を巡る公判で、福島地裁が20日に無罪判決を出したことを受け、21日も吉村博人・警察庁長官が今後の医療事故の捜査に慎重姿勢を打ち出すなど反響が広がった。
 福島地裁は判決で検察側の立証の甘さを指摘し、被告の加藤克彦医師(40)に無罪を言い渡した。吉村長官は21日の会見で、「判決を踏まえながら医療事故の捜査について慎重かつ適切に対応していく必要がある」と述べた。
 今回の事故では、手術での医療判断に刑事責任が問われ、医師の身柄が拘束されたことに医療界が強く反発した。捜査当局は「証拠がほとんどなく関係者の証言が頼りで、口裏合わせの可能性もあった」と逮捕の理由を語っていたが、元長崎地検次席検事の郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授(経済刑法)は「いつでも身柄を取れるというのは捜査機関の独善的な考え方。医師は患者を抱えており、明白な過失がないなら身柄を拘束すべきでない。今回のケースは捜査機関の介入自体に無理があったのではないか」と指摘した。
 医療界からは、日本産科婦人科学会が20日に「重篤な疾患を扱う実地医療の困難さに理解を示した妥当な判決。医療現場の混乱を一日も早く収束するよう、検察が控訴しないことを強く要請する」との声明を出した。全国保険医団体連合会も同日、「無罪判決に敬意を表する。医療事故の被害を速やかに救済するため、第三者機関の設立と無過失補償制度の創設を改めて要望する」とコメントを発表した。【松本惇】

………………………………………………………………………

 ■解説

 ◇「医療の責任追及」に影響

 地方の産科という医師不足が最も著しい現場で起きた大野病院事件は、「医療崩壊」の象徴として、医療界からかつてない注目を集めてきた。福島地裁は、争点になった胎盤はく離継続の判断に過失はなかったと結論付けたが、リスクを抱えた手術に取り組む多くの医師にとっては、逮捕、起訴自体が衝撃的だった。今回の無罪で警察・検察の捜査への批判も強まるとみられ、医療事故の真相解明と責任追及の在り方を巡る議論に大きな影響を与えそうだ。
 産科医が減り続けている原因は、勤務の過酷さに加え、訴訟リスクの高さにあると言われる。大野病院には加藤医師以外の産科医がおらず、しかも事件になったのは非常にまれな症例だ。医師側が「通常の医療行為で患者が死亡しても刑事責任を問われるなら、医療は成り立たない」と危機感を持ったのは当然とも言える。一方、患者としては、病院側の対応に納得がいかなければ、真相解明を司法に頼るしかない。「代替手段がない以上、医療事故に捜査当局の介入も必要だ」と被害者側は訴え、当局もそれに応えざるを得ない。
 医療行為の責任追及については、警察・検察内部にも「本来は専門家が判断すべきだ」との声がある。国は事件を契機に、医療の専門家を中心とした死因究明の第三者機関「医療安全調査委員会」の設置をめぐる議論を進めた。刑事訴追が医療の萎縮(いしゅく)や医師不足を招くのは、医師と患者双方にとって不幸だ。互いが納得できる制度の整備が急がれる。【清水健二、松本惇】

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2008/8/22 結核:10年ぶりに集団感染 男性重症 /島根 m3.comより転載

結核:10年ぶりに集団感染 男性重症 /島根
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月22日】

結核:10年ぶりに集団感染 松江の男性重症 /島根

 県薬事衛生課は21日、松江市に住む自営業の60代男性が肺結核を発症し、家族ら10人が感染し、うち3人が発症したと発表した。自営業の男性は重症で入院している。感染で発症した人のうち1人も入院しているが軽症という。県は同日、結核集団感染に該当するとして、厚生労働省に報告した。県内での結核集団感染は98年4月以来。「感染拡大はない」と話している。
 感染者は家族や親族、趣味のサークル仲間で、松江市や県外に住む20代-50代の男女と未就学女児2人。同課によると、男性は昨年10月ごろから声が出なくなり、今年3月からせきなどの症状があった。のどの痛みや呼吸がつらくなったため、5月に受診したという。症状が出た3月ごろから、感染が広がったとみられる。
 同課では「せきが長引く場合には受診を」と早期発見を呼びかけている。【御園生枝里】

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2008/8/22 受益者としての患者の資格 モンスター現象の中で 村上陽一郎(むらかみ・よういちろう) 識者コラム「現論」 m3.comより転載

受益者としての患者の資格 モンスター現象の中で 村上陽一郎(むらかみ・よういちろう) 識者コラム「現論」
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月22日】

 近年、世の中には妖怪(モンスター)が跋扈(ばっこ)している。なかでも、学校と病院での現象が著しいという。いわくモンスターペアレント(親)、いわくモンスターペーシェント(患者)、どちらもMPということになる。
 モンスターペーシェントの場合、治療費の不払いは序の口、入院患者が医師や看護師を殴ったり、甚だしきに至っては、刃物を振り回したりする。ある統計によると、患者に接する際に、何らかの意味で不安を抱いている医療者は60%を超える。自分の生命を預ける医療者に、どうして、そのような敵意や害意を抱き、表すことができるのだろうか。
 これも統計から推定されることだが、そうした行為のなかには、もともとゆすりなどを目的にした暴力団絡みのもの、いわばプロによるものも、確かにある。しかし、言うまでもないが、それはむしろ少数と言える。
 興味深いことに、学校と病院には、一つの共通点がある。学校、つまり教育の現場も、病院、つまり医療の現場も、どちらも、本来ある種の権威の勾配(こうばい)があって初めて成り立つ空間である。教える立場と学ぶ立場、医療を与える立場と受ける立場、そこにはたとえ仮構のものではあっても、専門性を背景にした権威に基づく上下関係があって当然なのである。
 しかし、現代社会にあっては、そうした勾配は、非民主的という名の下に、極力否定される方向で進んできた。

 ▽専門性の軽視

 「友達のような」教師がもてはやされ、医師のパターナリズム(保護者的な姿勢)も常に糾弾されてきた。そのこと自体のなかに含まれる重要なポイントを、否定するつもりはない。しかし、教師や医師の「専門性としての権威」をないがしろにした結果が、モンスターの登場である、という点は、見逃すことができない。
 医療の場合には、このような外側からの要素に加えて、内側にも、専門性の軽視につながる現象が起こっている。かつては、永年の経験を積んだ「名医」でなければ、つかなかったような診断が、検査技術の進歩によって、医師とは名ばかりの国家試験を終えたての若い医者でも、より正確に下せるようになった。
 一方、EBM(科学的証拠に基づいた治療)という考え方の浸透で、治療の規格化、標準化がある程度可能になった。つまり、現在では、病気にもよるが、しかるべき診断が下されれば、しかるべき治療法が、ほぼ自動的に導き出されるような形が整い始めたのである。医師の専門的な経験や知識がものを言う余地が減った、とも言える。
 ▽悪しき権威主義
 もちろん、実際には、そうしたEBMは、確率と統計に基づいて組み立てられる一方で、病気というのは極めて「個人的」、「個別的」な性格を免れ難い。従って、すべてがEBMで片付くはずはない。医療者の幅広い経験と深い知識の専門性が、決定的に必要になる場面は、決して消えてはいないのである。
 だからEBMが専門性の軽視と論理的に直結するはずはないが、それでも、医療の進歩のなかに、専門性の軽視を誘発する要素が含まれていることは、注目に値する。さらに、安易に規格通りの治療で事足れり、とする意識が医師の側に、生まれない保証もない。
 内外からのこうした圧力のなかで、「神の手」などと言われる、少数の外科の名医はともかく、医師や医療者の専門性に対する尊重と敬意が、一般社会のなかで、希薄化しつつあることは、確かなようだ。
 個人的には「ものを言う患者」の増大を、私は否定したくない。医療の世界は、これまで余りにも長い間、医師の権威のカーテンの陰に隠されてきた歴史があるからである。そして、そうした悪(あ)しき権威主義は、少なくとも医療界の一部には、厳然と残っているからである。
 しかし、患者ないしはその周辺の人々が、自分たちの生命を救い、あるいはより良く生きられるために、献身的に努力と研鑽(けんさん)を重ねている医療者に対する、敬意と尊敬の念を失ったら、それは、結局、自分たちの首を絞めていることになる、という意識だけは、患者の資格として、忘れずにおきたいと思う。(東大名誉教授)

  ×  ×  ×

※村上陽一郎氏の略歴

 36年東京生まれ。東大大学院博士課程修了。専門は科学史・科学哲学、科学技術社会学。86年から東大教授。97年に同大名誉教授。95年から08年3月まで国際基督教大教授。同4月からは客員教授。音楽の造詣も深く趣味のチェロはプロ級。著書に「安全学」「安全と安心の科学」など。

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2008/8/22 「親知らず」から万能細胞 産総研チームが成功 m3.comより転載

「親知らず」から万能細胞 産総研チームが成功
 
 

記事:共同通信社
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【2008年8月22日】

 抜歯した「親知らず」に含まれる細胞から、新型万能細胞「iPS細胞」をつくることに成功したと、産業技術総合研究所の大串始(おおぐし・はじめ)主幹研究員らのチームが21日、東京都内で開かれたシンポジウムで発表した。
 iPS細胞はこれまで、主に皮膚からつくられていた。親知らずは通常、抜歯後に捨てられてしまうため、より入手しやすい上、今回iPS細胞づくりに使われた細胞は長期保存も可能。再生医療の研究や、将来の臨床応用の可能性を広げる成果として注目される。
 チームが使ったのは、10歳の女児が歯科医で抜いた親知らずから取り出した「間葉系幹細胞」という未分化な細胞。数年間凍結保存してあったのを解凍し、iPS細胞を最初につくった山中伸弥(やまなか・しんや)・京都大教授が皮膚に組み込んだ4種類の遺伝子のうち、がん遺伝子を除く3遺伝子を導入したところ、iPS細胞ができたという。
 大串研究員によると、将来の医療応用には、拒絶反応の少ない細胞を素早く準備するため、さまざまな白血球型(HLA)のiPS細胞をバンク化しておくのが現実的だが「たとえ皮膚でも一般の人からもらうのは簡単ではない。捨てられる親知らずなら集めやすい」と指摘。iPS細胞を長期保存する方法はまだ確立していないが、当面は間葉系幹細胞の形で保存しておけば、将来のバンク整備にも役立つとしている。

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2008/8/22 化学物質、乳がん発症と因果関係なし m3.comより転載

化学物質、乳がん発症と因果関係なし



記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月22日】

乳がん:化学物質、発症と因果関係なし

 DDTなど農薬や殺虫剤に使われていた有機塩素系化学物質は、乳がんの発症しやすさと関係ないことが、厚生労働省研究班(担当研究者、岩崎基・国立がんセンター予防研究部室長)の大規模調査で分かった。今月号の米環境科学誌に掲載された。研究班は90年と93年、9府県在住の40-69歳の女性計約2万5000人から血液の提供を受け、追跡調査した。02年までに乳がんを発症した144人と、発症しなかった人の血液中の有機塩素系化学物質4種類の濃度を調べたところ、乳がん発症との関連は見られなかった。DDTは、自然界で分解されにくく長期にわたって残留する。

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2008/8/22 腎臓結石が温暖化で増加と米大学が予測、体内の水分不足要因 m3.comより転載

腎臓結石が温暖化で増加と米大学が予測、体内の水分不足要因



記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月22日】

腎臓結石:温暖化で増加 体内の水分不足要因--米大学予測

 ◇気温2.38度上昇で危険性10%上昇

 地球温暖化のために米国では2050年までに腎臓結石患者が新たに最大225万人増えるとの分析を、米テキサス大がまとめた。腎結石は、水分の摂取量が少なかったり体内の水分が失われ、カルシウムなどが結晶化して発症する。研究チームは「この傾向は他国にも表れ、特に途上国で打撃が大きいのではないか」と警告している。米科学アカデミー紀要に発表した。
 研究チームは米国を4区域に分け、各区域の患者数や2050年までの気温上昇を国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の報告などに基づき分析した。その結果、気温は地区平均で2・38度上昇し、発症の危険性は7-10%上昇する可能性のあることが分かった。それに伴い、患者は161万-225万人増え、医療費も9億4700万-13億3000万ドル(約1042億-1463億円)かさむと試算した。
 米国では男性の12%、女性の7%が腎臓結石の患者で、暖かい南東部の発症率は寒冷な北西部の1・5倍。88-94年の年平均気温は76-80年に比べ0・5度上昇し、患者数の増加率も3・6%から5・2%に伸びたという。【田中泰義】

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2008/8/22 医療政策フォーラム21:医療版「事故調査委」−−厚労省の見解 再発防止が最大の目的 毎日jpより転載

医療政策フォーラム21:医療版「事故調査委」−−厚労省の見解 再発防止が最大の目的
 
 
 
2008年8月8日 毎日新聞
 
 厚生労働省は、医療死亡事故の原因を究明する第三者機関として、10年度の設置を目指す「医療安全調査委員会(仮称)」の第3次試案と、試案から法制定が必要な部分を抽出した「医療安全調査委員会設置法案大綱案」を相次いで公表した。調査委は、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会の医療版。従来は刑事・民事裁判に委ねられていた医療過誤による死亡事故などの解明に、医療関係者や法律家らがあたることで再発防止を目指す制度だ。ただ、医療界には調査結果が刑事手続きに用いられることなどへの反発もある。厚労省医政局の佐原康之・医療安全推進室室長に、これまでの経緯や現状、課題を聞いた。
 
佐原康之・医療安全推進室室長
佐原康之・医療安全推進室室長
 
 
◇事故前提のシステム設計
 
Q:そもそも、医療安全調査委員会を設置するということになったのは、どういう経緯からですか。
 
A:長い経緯があります。医療事故や医療安全ということについて、1990年代まで社会的にはあまり問題にされていませんでした。医療事故がなかったわけではないと思うのですが、医療機関から公表されることは少なく、また、患者側からの声も上がりにくい状況でした。しかし、1999年に横浜市立大学附属病院での患者取り違え事故や都立広尾病院での死亡事故を契機に社会的な関心が高まり、次第に医療事故の実態が明らかになってきました。一方同時期に米国で、「人は誰でも間違える」と題する報告書が出て、医療事故はどこでも起き得るのだから、それを前提に医療システムを設計していく必要がある、との提言がなされました。
 日本の医療法は1948年に制定されましたが、医療事故があることを前提に作られていませんでした。したがって、事故発生時の対応、例えば、何を事故と定義するのか、患者遺族への説明はどうするのか、事故をどこに届け出て、どのような調査を行うのか、その調査結果の取扱いはどうするのか、といった点できちんとした制度ができていません。事故があることが誰の目にも明らかな、例えば航空機事故の場合には、事故を起こした航空会社が国土交通省に報告し、航空・鉄道事故調査委員会が事故原因を調査する、という仕組みがありますが、これとは対照的です。
 医療事故の原因究明・再発防止を図る仕組みが必要ですが、医療事故についてはこれを専門的に行う機関がありません。結果として、捜査機関が犯罪捜査の観点から医療事故を扱う、あるいは民事裁判で真相を明らかにする、という流れになっていますが、これは、医療従事者にとっても患者・遺族にとっても満足できる仕組みではありません。
 医療行為は常に事故のリスクを伴うものです。医療者に過誤がある場合もありますが、不可避の合併症もあります。そのような医療事故の原因究明を、捜査機関が犯罪捜査の観点から行うことに、医療界には強い抵抗感があります。また、患者遺族には、自分の肉親はなぜ死んだのか原因を究明してほしい、また、自分の肉親の死を無駄にせず二度と同じような事故が起きないよう再発防止に役立ててほしい、との願いがあります。しかし、刑事手続や民事手続は原因究明や再発防止を目的としたものではなく、このような願いは十分にかなえられません。
 医療事故の原因究明・再発防止を担う中立的第三者機関の創設については、2001年の日本外科学会声明を皮切りに、2004年の日本医学会加盟の19学会の共同声明、2005年の日本学術会議の報告など、様々な提言がなされてきました。2005年からは「診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業」が開始され、医療事故発生時の診療内容を、第三者の医師等が医療機関からも遺族からも中立的な立場で評価するという事業も行われています。そんな中、2006年2月に、産科医が医師法21条違反と業務上過失致死容疑で逮捕されるという事件があり、警察に医療事故を届け出るのではなく、医療の専門家を中心とした中立的第三者機関に届出し、この第三者機関が専門的な観点からしっかりと原因究明を行うという仕組みが必要であるとの声が大きくなりました。2006年6月には国会の衆参厚生労働委員会での決議もなされました。厚労省では、2007年の3月に第三者機関の創設に関する第1次試案を公表し、併せて同年4月から有識者による検討会を設置し、様々な議論をしていただきましたが、これらの議論を踏まえて同年10月に第2次試案、そして第2次試案に対して寄せられたご意見を踏まえて2008年4月に第3次試案を発表したところです。
 
Q:第1〜3次試案を経て、医療安全調査委員会設置法案大綱案が6月にできたという流れですが、1次試案から3次に至るまで、変わったポイントはどこで、それはなぜ変わったのですか。
 
A:1次試案は、今後検討していく際に問題となる論点を広範に示すとともに、論点ごとに検討の方向性についての選択肢を記載しました。2次試案は、選択肢を提示するのではなく、制度案の骨格を示しました。3次試案では、2次試案では十分に書き込めておらず記載を明確にすべきである、とのご指摘がパブリックコメント等で多かった論点、例えば、医師法第21条の改正の有無や届け出るべき事故の範囲、医療安全調査委員会が調査を終了した後の民事手続や行政処分、刑事手続との関係等について、記載を充実しました。
 
Q:大綱案が6月に公表されていますが、これはどういうものですか。
 
A:3次試案で提案した内容を実現するためには、法律改正が必要です。ただし、3次試案に記載されていることが、すべて法律事項というわけではありません。法律の下の政省令や医療安全調査委員会が定める実施要領、あるいは予算措置で対応可能なものなど、さまざまあります。大綱案は、3次試案のうち、法律で対応すべき事項を抽出して、法律案の条文の形で表現したものです。したがって、3次試案に記載されているが、大綱案には記載されていない内容もあります。両者をセットでご覧いただきたいと思います。
 
◇メンバーに法律関係者も
 
Q:調査委員会のメンバーは、どういう方で構成されるのでしょうか。そして、それはどういうことを想定しているのでしょうか。
 
A:医療の専門家を中心に、法律関係者やその他の有識者で構成してはどうか、と提案しています。
 医療の専門家については、病理医等の解剖担当医、臨床医や看護師等が想定されます。これら医療の専門家が議論の中核を担うと思います。現在モデル事業では、全国8地域で約2500名の協力医リストがあり、医療事故の内容によって、例えば産科の事故なら産科医を中心に、心臓外科の事故なら心臓外科医を中心に集まっていただき、ディスカッションしています。
 
Q:調査委メンバーの「法曹界」や「医療を受ける立場を代表する者」とはどういう方をイメージしているのでしょうか。
 
A:「法曹界」としては、弁護士が中心になると思いますが、法学部の教官なども想定されます。また、医療を受ける立場を代表する者とは、広く医療のユーザーサイドの方が入ると考えていただければ良いと思います。調査委員会のメンバーは、医療者だけとすべきとのご意見もあります。ただ、委員会での審議は、その性格上非公開で行われることになりますので、委員会の透明性や中立性を確保し、社会の信頼を得ていくためには、医療者以外のメンバーが加わることが必要と考えられます。
 また、委員会は、医療という国民誰にとっても身近な事象を扱うため、その報告書は専門用語がちりばめられ、医療者しか理解できないというものでは、社会に受け入れられません。医療者以外でも理解できる内容にしていく必要があります。それともう一つ、モデル事業での審議を傍聴していて感じることですが、委員である医師等は本当に真剣に議論をしています。ただ、非公開なためにそれが十分に外に伝わりません。医療には一定の限界があり、不確実な点がたくさんある、避けられない事故もあるのだと言うことを、医療者以外の人たちにも理解していただく必要があります。医療者だけで議論をしていては、いつまでたっても、医療者以外の方々の理解が得られません。医療についてのサポーターを増やす、といったくらいの視点が必要なのではないでしょうか。
 
Q:調査報告書が「問題あり」とし、警察へ通知するとしている事案に「重大な過失」というものがありますが、「重大な過失」とは何を指しているのでしょうか。
 
A:第3次試案では、医療事故の届出先を警察ではなく医療安全調査委員会に一本化することを提案しています。これは医療事故の調査を刑事捜査という観点からではなく、医療安全という観点からまず実施すべきとの考えに基づきます。 医療の専門家を中心とした医療安全調査委員会が医療事故の調査を行い、「重大な過失」を認めた場合等、悪質な事例に限定して、警察に通知する、そして刑事手続については委員会からの通知の有無を踏まえて対応する、ということを第三次試案では提案しました。そこで、「重大な過失」とは何か、ということが問題になります。
 まず申し上げたいことは、死亡という結果の重大性に着目したものではない、ということです。死亡事故だからすなわち重大な過失である、という訳ではありません。また、法的な責任があるかの評価を加えるものではなく、あくまで委員会による医学的判断を医療者が中心となって行っていただくことになります。大綱案では、「重大な過失」という表現ではなく「標準的な医療から著しく逸脱した医療に起因する死亡」は通知すると記載されました。
 
Q:では、「標準的な医療」とは何ですか。それを明確にする必要がありませんか。
 
A:極めて難しい課題と思います。例えば、心疾患の患者さんを脳外科医が緊急に診察しなければならない状況もあるでしょう。このような場合に、循環器医にとっての標準的な医療を脳外科医に当てはめるのは適当ではありません。都会の大病院なら当たり前にできても、僻地の診療所では十分対応できないこともあります。ある手術を行う場合でも、患者さんの年齢や基礎疾患の有無、病状の進行度合い等によって、行うべき標準的医療というのは変わってきます。したがって、標準的な医療とは、全国一律に決まるものではなく、様々な要素を考慮して個別具体的に専門家が判断すべきものでしょう。道路交通法のように「時速60キロ以上は違反」と、医療について単純にルール化できるものではありません。大まかな基準は必要かもしれませんが、役所があるべき医療について詳細な基準を決めていくよりも、医療の専門家を中心とした委員会が個別に判断すべきものではないでしょうか。判断する責任を医療界自ら引き受けていただきたいと思います。
 
◇十分な議論が必要
 
Q:設置法案と医師法21条の関係は、設置法が成立すればどうなるのでしょうか。
 
A:医師法21条では、医師は死体を検案して異状を認めた場合には、所轄警察署に届け出なければならないとされています。しかし、先ほど申し上げたように、医療事故の調査は、刑事捜査という観点からではなく、医療安全という観点からまず実施すべきですので、警察に届け出るという仕組みは改めたいと考えています。第3次試案、大綱案においては、医療死亡事故が発生した場合には、医師法21条に基づく警察への届出ではなく、医療安全調査委員会へ届け出るという仕組みを創設するとともに、医師法21条を改正し、医療事故の届出をすれば、警察への届出は不要とすることを提案しています。
 
Q:設置法案には、賛否両論あるようです。それぞれどういう立場の方がどういうご意見で、どういう議論が争点になっているのでしょうか。また、民主党も法を準備しているようですが、政府案と最も違う点はどこなのでしょうか。
 
A:そうですね。まだいろいろなご意見・ご指摘があります。第3次試案へのパブリックコメントを見ますと、日本医師会や日本医学会また主な病院団体等からは、色々注文はあるが概ね賛成とのご意見をいただいています。ただ、一部の地域医師会や学会、病院団体からは反対のご意見も寄せられています。個人の医師からの反対意見もあり、医療界の中では、まだ完全な合意形成ができていないように思います。一方、患者サイドからは、第3次試案は第2次試案に比較して医療者に配慮しすぎているが、新しい仕組みに一歩踏み出すことが重要なので賛成するといったご意見が多いです。
 民主党案は、文章に書かれている以上に行間の部分の解釈が難しく、何ともコメントしがたいです。
 
Q:設置法案成立の見通しはいかがですか。
 
A:現状を一刻も早く改めるべきで、そのために法案を国会に提出し次は国会で議論をすべきというご意見がある一方で、まだまだ課題が多く慎重に議論すべきとのご意見もあります。厚労省では先の通常国会に法案提出すべく準備をしていました。ただ、本件のような医療界全体が運営していく仕組みは、医療界の中に異論が残る状況で進めるべきものでもなく、多数決で決めるようなものでもありませんので、通常国会への法案提出を見送りました。議論の場が秋の臨時国会になるかどうかはわかりませんが、いずれにしても十分な議論が必要と思います。
 

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2008/8/22 たばこ:深夜の自販機販売、自粛継続を要請−−小児科学会など 毎日jpより転載

たばこ:深夜の自販機販売、自粛継続を要請−−小児科学会など
 
 
 
2008年8月22日 毎日新聞 東京朝刊
 
 全国たばこ販売協同組合連合会(東京都港区)が、自粛してきた自動販売機でのたばこの深夜販売(午後11時〜午前5時)を今月解禁したことについて、日本小児科学会などは、同連合会と厚生労働省など関係省庁に対し、自主規制継続を求める要請書を提出した。
 同連合会は96年から未成年の喫煙防止のため深夜販売を自粛してきたが、7月に成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の運用が全国で始まったのを機に解禁を決めた。
 子どもをタバコの害から守る合同委員会の原田正平医師は「深夜販売の解禁は、何らかの方法でタスポを手に入れた未成年にとって、最も買いやすい状況を作り出すことになる」と話す。【柴田真理子】
 

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2008/8/22 「医師逮捕までする必要あったのか」 「大野病院」判決の新聞論調 @nifty.comより転載

「医師逮捕までする必要あったのか」 「大野病院」判決の新聞論調
 
 
 
2008年8月21日(木)19時40分配信 J-CASTニュース
 
  「メディアが『医療崩壊』を招いた」との指摘が相次ぐなか、帝王切開手術中に妊婦を死亡せたとして担当医師が逮捕・起訴された「大野病院事件」については、様子が若干異なるようだ。無罪判決から一夜明けた各紙の社説を見ると、きわめて慎重で、「医師逮捕までする必要あったのか」とする論調も目立つ。ただ、同じ新聞内でもさまざまな見方が出るなど、問題の複雑さを浮き彫りにしている。
 
朝日、読売、産経は判決に肯定的
 
   判決から一夜明けた2008年8月21日の朝刊では、全国紙の全てが大野病院事件を社説で取り上げた。各紙とも、医療事故が起こった際の第三者機関「医療安全調査委員会」の設立など、今後の制度の整備を求める点では一致している。一方、判決自体の評価は、各紙によって微妙なずれがある模様だ。
   判決に肯定的なのが、朝日・読売だ。朝日新聞は、
「判決は医療界の常識に沿ったものであり、納得できる。検察にとっても、これ以上争う意味はあるまい。控訴をすべきではない」
と、直接的な表現で判決を評価。さらに、
「今回の件では、捜査するにしても、医師を逮捕、起訴したことに無理があったのではないか」
と、そもそも公判の維持自体が「無理筋」だったのではないかとの見方を示している。
   読売新聞も、
「そもそも、医師を逮捕までする必要があったのだろうか。疑問を禁じ得ない」
と、同様だ。産経新聞も
「大野病院事件はカルテの改竄や技量もないのに高度な医療を施した医療過誤事件とは違った。それでも警察の捜査は医師の裁量にまで踏み込んで過失責任の罪を問うた」
と、逮捕・起訴が強引だったことを遠まわしに批判。おおむね、社説では、これら3紙の足並みはそろっていると見てよさそうだ。
   日経新聞は、判決が妥当かどうかについての直接的な言及は避ける一方、
「医療事故は後を絶たない。そこで問題になるのは、患者や家族に十分な説明をし、同意を得たかという点だ。この事件でも家族は病院側の説明に強い不満を抱いている」
と、医療側の体質に言及。インフォームド・コンセントの重要性を改めて強調した。
 
毎日社説は警察の起訴姿勢を擁護
 
   前出の4紙と、立ち位置が異なっているように見えるのが、毎日新聞だ。他の複数の新聞が、事件をきっかけに「医師の産科離れが進み、医療側からは『医療が萎縮する』との反発の声が上がった」といった経緯を紹介している一方で、毎日新聞は
「こうした考え方が市民にすんなり受け入れられるだろうか」
と、疑問を投げかける。さらに、「警察権力は医療にいたずらに介入すべきではない」としながらも、
「県警が異例の強制捜査に踏み切ったのも、社会に渦巻く医療への不信を意識したればこそだろう」
と、警察の姿勢を全国紙の中では唯一擁護しているともとれる文面だ。
   もっとも、その毎日新聞も、判決直後の08年8月20日夕刊1面の「解説」では、
「刑事訴追が医療の萎縮や医師不足を招くのは、医師と患者双方にとって不幸だ。お互いに納得できる制度の整備が急がれる」
と、若干のスタンスの違いを見せている。それは他紙でも同様で、読売新聞も、1面の夕刊の「解説」では、
「『医療行為による事故で刑事責任を問うべきでない』とする<医師側の論理>にお墨付きを与えたわけではない」
とした上で、
「医療界は患者の声に耳を傾け、より安全、安心な医療の確立に向け、冷静な議論をする必要がある」
と、社説とは一転、やや医療側に厳しいと読める文章になっている。
   このように各紙の間で論調が違うのはもちろん、同じ新聞でも朝刊と夕刊で論じ方が変化しているあたり、この問題の複雑さをあらわしたものだと言えそうだ。

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2008/8/22 クローズアップ2008:産科医に無罪判決 安全な医療、どう構築 毎日jpより転載

クローズアップ2008:産科医に無罪判決 安全な医療、どう構築
 
 
 
2008年8月21日 毎日新聞 東京朝刊
 
 地域の産科を1人で担っていた医師が逮捕され、医療界に激震をもたらした福島県立大野病院の医療事故。20日の福島地裁の結論は無罪だったが、事件は医療行為に刑事捜査を持ち込むことの難しさや、一つの事件が「医療崩壊」を引き起こす医療現場のもろさを浮き彫りにした。事件を教訓に、患者に信頼される安全な医療をどう構築していくか。関係者に重い課題が突き付けられている。

 ◇「萎縮に歯止め」 現場は安堵

 「不当逮捕で無罪は当然。医療崩壊を招いたことを、捜査機関は反省すべきだ」。この日、加藤克彦被告(40)を支援する医師らが福島市内で開いたシンポジウムでは、厳しい捜査批判が相次いだ。
 批判が特に強かったのは事故から1年以上たっての逮捕だった。病院は「過誤ではない」と判断、解剖や胎盤の保存をしなかったが、県は事故から3カ月後の05年3月、医師の過失を認める報告書を公表し、県警の捜査につながった。
 捜査幹部は「既に証拠がほとんどなく関係者の証言が頼りで、口裏合わせの恐れもあった」と逮捕の妥当性を強調する。だが、これまで医師が逮捕されたのは01年の東京女子医大病院事件など悪質な事故隠ぺいの疑いがあった場合が多く、検察内部にも「なぜ身柄を拘束したのか」と疑問の声がある。警察庁によると、医療事故捜査の着手件数は年間100件近いが、起訴に至るのは数件だけ。検察当局も専門家の意見を踏まえ慎重に判断しているのが実態だ。
 一方、「真相を知りたい」という患者側の思いは当然、強い。死亡した女性の父親の渡辺好男さん(58)にとって、病院の説明や県の報告書は不十分だったが、刑事裁判の公判の中で、助産師が手術前に加藤医師に転院を助言していたことなどを初めて知ることができ、「スタッフの声が聞けてよかった」と話す。
 厚生労働省は、医療死亡事故の原因究明に当たる中立機関として、医師を中心とした「医療安全調査委員会」の設置を急いでいる。舛添要一厚労相は20日、今秋の臨時国会に関連法案を提出する考えを示した。医療問題弁護団代表の鈴木利広弁護士は「今回の事件は、病理や産科の専門家が捜査協力を拒むなど医療界にも問題があった。刑事手続きとは別の事故報告や調査制度があれば逮捕や起訴は回避できたはずだ」と訴える。
 調査委を巡っては大半の医師団体や学会が設置を求める一方で、警察への通報制度が盛り込まれ刑事責任追及の余地が残されることに一部医師らが反対しており、民主党も賛同していない。今回の無罪判決に現場からは「医療の萎縮(いしゅく)に一定の歯止めがかかる」と安堵(あんど)の声も漏れるが、厚労省の幹部は「医療界から『医療事故に捜査機関を介入させるな』との声が強まれば、調査委の議論も止まってしまう」と複雑な表情だ。【清水健二、松本惇】

 ◇高い訴訟リスク、過酷な労働…医師の産科離れ続く

 大野病院は加藤克彦医師の起訴直後、産婦人科を休診にした。町内には他に分娩(ぶんべん)施設はない。近くに住む妊娠5カ月の女性(22)は10キロ以上離れた診療所に車で通う。診療所は健診のみで、出産はさらに25キロ離れた公立病院でしなければならない。女性は「近くに産科がないのは怖い」と漏らす。
 福島県では06年度末に31カ所あった分娩施設が1年で21カ所に激減した。日本産婦人科医会によると、06年に出産を扱う施設は全国で2983あったが、08年は6・5%減の2788施設、医師数も146人減って7181人になった。
 民事訴訟リスクの高さと過酷な労働が、産科医減少と施設閉鎖をもたらしている。厚生労働省によると、産科医1000人あたりの医療訴訟件数(06年の終結分)は16・8件で診療科別で最も多い。過酷さを象徴するのは分娩を扱う常勤医が1人しかいない「1人医長」の存在だ。全国の病院の約15%を占め、加藤医師も1人医長だった。休みがなく訴訟も多い現実が医師の産科離れを起こし大野病院事件で加速した。木村正・大阪大教授(産婦人科)は「欧米では病院の集約化が進む。日本のように少人数で対応するのは世界の常識から外れている」と指摘する。
 また、若い産科医は他科に比べ、女性の割合が高く、20代では約7割を占める。しかし自分の出産などを機に仕事から離れることが多く、日本産科婦人科学会によると、産科医歴2〜16年目の分娩実施率は男性83%に対し女性66%。女性は11年目で46%に落ち込む。
 同学会は昨年9月、医療事故で医師の過失を免責しつつ真相究明を行う制度整備などを厚労相に要望した。学会の桑江千鶴子・都立府中病院部長は「医師が安心して働く環境を用意することが良質な医療を提供する」と訴える。【河内敏康、奥野敦史】

 ◇再発防止へ綿密な検証を−−加藤良夫・南山大法科大学院教授(医事法)の話

 医療事故で刑事責任が問われることに医療界に不安や反発の声があり、その中で冷静で率直な同僚間の評価(ピアレビュー)は期待しにくい。しかし、再発防止のための教訓はあるはずで、司法手続きが確定した後、しっかり検証作業をしてみるべきではないか。また、無罪判決が出たからといって産科医療の未来が明るくなったわけではない。国は産科医等が安全で質の高い医療を提供できる環境を早急に整備すべきだ。

 ◇第三者機関が専門的調査を−−岡井崇・昭和大教授、日本産科婦人科学会常務理事の話

 非常に悲しい事件で、遺族の思いは察するに余りある。しかし実地の医療の難しさを理解できない警察、検察がこの問題を調べたことは問題だった。亡くならずに済む方法はなかったのかという遺族の疑問は、専門家中心の第三者機関でなければ晴らすことはできない。ネット上では一部の医師が遺族の方を中傷する心ない発言をした。誤った行為であり、学会を含め多くの医師の見解ではない。

==============

 ◆刑事裁判になった主な医療事故◆

発生年月
医療機関
起訴事実
処分
判決
99年 1月
横浜市大病院
心臓と肺疾患の患者を取り違えて手術
6人在宅起訴
全員有罪
99年 2月
都立広尾病院
消毒液の誤点滴で患者を死なせ、事故を隠す
4人在宅起訴
3人有罪 1人無罪
99年 7月
杏林大病院
男児の割りばし死亡事故で適切な処置を怠る
1人在宅起訴
※無罪
00年10月
埼玉医大病院
抗がん剤を過剰投与し患者を死亡させる
3人在宅起訴
全員有罪
01年 3月
東京女子医大病院
心臓手術ミスで患者を死なせ、記録を改ざん
2人逮捕、起訴
1人有罪 ※1人無罪
02年11月
東京慈恵会医大青戸病院
経験のない手術方法を選択し患者を死なせる
3人逮捕、起訴
全員有罪
04年12月
福島県立大野病院
帝王切開のミスで妊婦死亡、警察に届け出ず
1人逮捕、起訴
1審無罪
 ※は控訴中

==============

 ■ことば

 ◇大野病院医療事故

 04年12月、帝王切開手術中に女性が死亡。県警が06年2月に執刀医の加藤克彦医師を業務上過失致死と医師法(異状死届け出義務)違反容疑で逮捕、福島地検が3月に起訴した。リスクの高い医療行為が刑事罰に問われたことで、全国の産科医減少に拍車がかかったと言われる。裁判では、加藤医師が行った癒着胎盤の剥離(はくり)の妥当性が最大の争点になった。
 

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2008/8/22 産科医無罪 医療安全調査委の実現を急げ(8月21日付・読売社説) YOMIURI ONLINEより転載

産科医無罪 医療安全調査委の実現を急げ(8月21日付・読売社説)
 
 
 
2008年8月21日01時51分  読売新聞)
 
 医療事故の原因究明や責任追及は、どのような形で行われるべきか。それにひとつの答えを出した判決とも言えよう。
 福島県立大野病院で帝王切開を受けた女性が死亡し、執刀した産婦人科医が逮捕・起訴された事件で、福島地裁は被告の医師を無罪とした。
 女性は、子宮に癒着した胎盤をはがす処置で大量出血し、亡くなった。検察と警察は、胎盤をはがさずに子宮ごと摘出するのが「医学的準則」だった、として業務上過失致死罪などに問うた。
 しかし判決は、「医学的準則」とは同じ場面に直面した医師のほとんどが選択するものでなければならず、今回のケースはその証明がない、とした。医学的見解が分かれる中で刑事責任を追及した捜査当局への批判が読み取れる。
 事件が医療界に与えた衝撃は極めて大きかった。医師が逮捕された後に、全国で多数の病院が出産の取り扱いを中止した。医学生は産科のみならず、外科など命にかかわる手術を行う分野を避けるようになった。
 そもそも、医師を逮捕までする必要があったのだろうか。疑問を禁じ得ない。
 まだ1審であり、医師の無罪が確定したわけではない。だが、医療事故に関して、警察がいきなり捜査に入る現状は危うい。
 刑事責任を問うべきほどの事案かどうかは、まず中立的な専門機関で判断した方がいい。厚生労働省が検討中の「医療安全調査委員会」の創設を急ぐべきだ。
 厚労省の構想では、医療安全調査委は中央と地方ブロックごとに設ける。メンバーは医師だけでなく、法律家や他分野の有識者も加え、中立性を図る。
 予期せぬ形で患者が死亡した場合などに、医療機関から調査委への届け出を義務づけ、遺族からの調査依頼も受け付ける。調査委は個人情報に配慮しつつ報告書を公表し、再発防止策を提言する。
 故意や重大な過失、カルテの改竄(かいざん)といった悪質な事例のみ、警察に「通知」する。警察は調査委の判断を尊重し、通知の有無を踏まえて対応する。
 調査委構想は法案化目前まで煮詰まってきた。ところが医療界の中に、警察に通知する仕組みがある限り反対するとの声が強く、足踏みしている。
 悪質な事例を通知するのは当然だろう。犯罪の可能性があるのに通知しないのならば、調査委ができたとしても、警察が直接捜査に乗り出す状況は変わるまい。

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2008/8/22 医療界挙げて被告の医師支援…帝王切開死判決 YOMIURI ONLINEより転載

医療界挙げて被告の医師支援…帝王切開死判決
 
 
 
2008年8月20日14時38分  読売新聞)
 
 帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死罪などに問われた加藤克彦医師(40)に20日、無罪を言い渡した福島地裁判決──今回の公判では、産科の臨床医の権威が弁護側証人として出廷するなど、医療界挙げて被告を支援する形になった。
 背景には、1999年に東京都内の病院で起きた点滴ミス隠し事件などを契機に広がった医療不信の中で、難症例を扱った医師が逮捕され、深刻な医師不足を招いている現状への危機感がある。
 医療不信の広がりは、横浜市大病院で2人の患者を取り違えて手術した事件と、都立広尾病院で誤って主婦に消毒液を点滴して死亡させ、ミスを隠そうとした事件が99年に相次いで起きたことが契機になった。
 以後、遺族の処罰感情などを背景に捜査機関が医師個人の責任を問うケースが急増。2002年には東京慈恵医科大付属青戸病院で、経験のない医師3人が難度の高い腹腔(ふくくう)鏡下手術を行って患者を死亡させる事件も起きた。警察庁によると、警察から検察への送致件数は、99年の10件から00年は24件に増え、06年には98件になった。
 捜査とは別に、厚生労働省は05年9月、病理解剖学などの医療関係者と法律家で構成される医療版「事故調査委員会」を4都府県でスタートさせた。
 こうした状況の中、06年2月に加藤克彦医師が逮捕された。その直後から日本産科婦人科学会など100近い団体が抗議声明を出したのは、「わが国の刑事裁判史上かつてない」(弁護側)状況だった。
 事件で問われたのは、女性の胎盤に対する処置。女性は胎盤が通常より低い位置にある「前置胎盤」で、産道につながる子宮口を完全に覆っていた。さらに「癒着胎盤」を起こし、胎盤を無理にはがすと大量出血する恐れがあった。癒着胎盤の処置を巡り、公判では「子宮摘出に移るべきだった」とする検察側と、「最後まではがすのが標準的な医療」とする弁護側が激しい応酬を繰り広げた。
 弁護側は、周産期医療の権威とされる池ノ上(つよむ)・宮崎大医学部長と岡村州博(くにひろ)・東北大教授を証人に呼んだ。2人は「被告の処置に間違いはない」と述べた。
 これに対し、検察側の立証は押され気味となった。検察側証人の田中憲一・新潟大教授は「はがすのが難しくなった時点で、直ちに子宮摘出に移るべき」と証言したものの、どの時点で子宮摘出を決断するかについては、「そこは医師の判断」と断言を避けた。

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2008/8/22 医療への捜査、慎重に…「帝王切開死」無罪で警察庁長官 YOMIURI ONLINEより転載

医療への捜査、慎重に…「帝王切開死」無罪で警察庁長官
 
 
 
2008年8月21日20時28分  読売新聞)
 
 福島県立大野病院で2004年に起きた医療事故で業務上過失致死罪などに問われた産婦人科医に無罪判決が出たことについて、警察庁の吉村博人長官は21日の記者会見で、「医療行為への捜査については判決を踏まえ、慎重かつ適切に対応していく必要がある」と述べた。
 警察庁長官が、確定前の判決に踏み込んで言及するのは異例。
 吉村長官は「警察として医療の場での事件、事故への対処は簡単ではない部分がある」とし、「警察の捜査活動が(医師に)消極的な影響を与えてはならない」との考えを示した。民事訴訟や行政処分との兼ね合いについても言及し、「刑事だけが突出してはおかしくなる。総合的に判断する必要がある」と述べた。
 厚生労働省が設置を検討する「医療安全調査委員会(仮称)」については「患者や遺族が信頼、安心感を保てる制度が必要」とし、関係省庁と連携を強化していく意向を強調した。
 

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2008/8/22 「帝王切開死」福島地裁判決の要旨 YOMIURI ONLINEより転載

「帝王切開死」福島地裁判決の要旨
 
 
 
2008年8月21日  読売新聞)
 
 福島県の県立大野病院事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医・加藤克彦被告(40)に対する20日の福島地裁判決(無罪)の要旨は次の通り。

 【死因及び因果関係】

 患者の死因が出血性ショックによる失血死であり、総出血量のうちの大半が胎盤はく離面からの出血であることからすれば、胎盤はく離行為と患者の死亡との間に因果関係が認められる。

 【予見可能性】

 被告は、患者が帝王切開手術既往の前置胎盤であることを踏まえ、癒着胎盤の可能性を排除せずに手術に臨んでいた。癒着の可能性は低く、5%に近い数値であるとの認識を持っていたことが認められる。
 被告は、(子宮に手を入れて胎盤をはがす)用手はく離中に胎盤と子宮の間に指が入らず困難な状態に直面した時点で、確定的とまではいえないものの、胎盤が子宮に癒着しているとの認識を持ったと認めることができる。
 癒着胎盤を無理にはがすことが、大量出血、ショックを引き起こし、母体死亡の原因となり得ることは、被告が所持していたものも含めた医学書に記載されている。
 癒着胎盤と認識した時点で、胎盤はく離を継続すれば、大量出血し、患者の生命に危機が及ぶ恐れがあったことを予見する可能性はあったと解するのが相当である。

 【結果回避義務】

 被告が胎盤が子宮に癒着していることを認識した時点で、患者は意識もあり、子宮摘出同意の再確認も容易な状況にあった。
 したがって、検察官が主張する通り、直ちに胎盤はく離を中止して、子宮摘出手術などに移行することは可能であったと認められる。
 胎盤はく離を中止して子宮摘出手術に移行した場合に予想される出血量は、胎盤をはがすことを継続した本件と比較すれば、相当に少ないであろうから、結果を回避する可能性があったと解するのが相当である。
 医師の鑑定や証言から、「用手はく離を開始した後は、出血をしていても胎盤はく離を完了させ、子宮の収縮を期待するとともに止血操作を行い、それでもコントロールできない大量出血をする場合には子宮を摘出する」ということが、臨床上の標準的な医療措置と解するのが相当である。
 検察官は、胎盤はく離を継続する危険性の大きさや、患者死亡のがい然性の高さや、子宮摘出手術に移行することが容易であったことを挙げて、胎盤はく離を中止する義務があったと主張している。
 しかし、医療行為が、患者の生命や身体に対する危険性があることは自明である。そもそも医療行為の結果を正確に予測することは困難である。
 医療行為を中止する義務があるとするためには、検察官は、中止しない場合の危険性を具体的に明らかにした上で、より適切な方法がほかにあることを立証しなければならない。
 本件でいえば、出血が止まらない場合に予想される出血量、他の止血行為の有無や有効性などを具体的に明らかにした上で、患者死亡のがい然性の高さを立証しなければならない。
 検察官は、主張を根拠付ける臨床症例は何ら提示していないし、胎盤はく離を中止しなかった場合の具体的な危険性が証明されているとはいえない。
 本件では、癒着胎盤に関する標準的な医療措置が機能していたと認められる。
 被告に具体的な危険性の高さなどを根拠に、胎盤はく離を中止すべき義務があったと認めることもできない。胎盤はく離の継続が注意義務に反することにならない。

 【医師法違反】

 医師法21条にいう異状とは、法医学的にみて、普通と異なる状態で死亡していることを意味する。診察中の患者が診療を受けている疾病によって死亡した場合は、異状の条件を欠く。
 患者の死亡は、癒着胎盤という疾病を原因とする過失なき診療行為をもってしても避けられなかった結果といわざるを得ない。異状がある場合に該当せず、医師法違反の罪は成立しない。

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2008/8/21 アルツハイマー病治療に光 記憶障害改善に成功 理研チーム、マウス実験で m3.comより転載

アルツハイマー病治療に光 記憶障害改善に成功 理研チーム、マウス実験で
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月21日】

アルツハイマー病:治療に光 記憶障害改善に成功 理研チーム、マウス実験で

 アルツハイマー病によって起きる記憶障害の仕組みを明らかにし、改善させることに、理化学研究所などの研究チームがマウスを使った動物実験で成功した。アルツハイマー病の新たな治療法の開発につながる可能性がある。21日付の米科学誌プロス・ワンに発表した。
 アルツハイマー病では、神経細胞にベータアミロイドと呼ばれる異常たんぱく質が蓄積する。研究チームは、このたんぱく質をたまりやすく遺伝子操作したマウスの脳内を詳しく調べた。その結果、記憶をつかさどる海馬で、刺激の伝達を抑制する神経伝達物質「GABA」の働きが通常のマウスより約3倍も活発になっていた。
 このマウスに、GABAの働きを阻害する薬剤を注射したところ、迷路を使った実験で記憶力が改善することが確認された。
 吉池裕二・理化学研究所研究員(神経生理学)は「脳が正常に働くには、抑制と興奮のバランスが保たれることが重要。GABAによる異常な抑制を改善することが、記憶力を取り戻すことに役立つ可能性が示された」と話している。【西川拓】

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2008/8/21 エイズ患者・HIV感染者、京都府内で計200人超える 検査件数も増加傾向 m3.comより転載

エイズ患者・HIV感染者、京都府内で計200人超える 検査件数も増加傾向
 
 

記事:毎日新聞社
提供:毎日新聞社

【2008年8月21日】

HIV:エイズ患者・感染者、府内で計200人超える 検査件数も増加傾向 /京都

 ◇夜間検査導入と意識の高まりが奏功

 府内で報告されたエイズ患者・HIV感染者数が、統計がある84年以降で延べ200人を超えたことが、府が19日に発表したまとめで明らかになった。一方で、府内の保健所で実施しているエイズ検査の件数は増加傾向を示しており、府健康対策課は「引き続き多くの人に検査を受けてもらえるよう呼びかけたい」としている。
 厚生労働省が四半期ごとに行う発表に合わせて報告状況を公表した。まとめによると、累計のエイズ患者は65人、HIV感染者141人で計206人。
 今年上半期でみると、エイズ患者5人、HIV感染者10人が新たに報告され、既に昨年1年間の報告数(計25人)の半分を超えるペースになっている。計15人の性別は男性12人、女性3人。感染経路別で見ると、男性の場合は同性間の性的接触(6人)が異性間性的接触(1人)を大幅に上回った。年齢区分別では、20-29歳が6人と多かった。
 一方、府と京都市の保健所でのエイズ検査件数は、今年上半期だけで計1997件で、昨年1年間の3373件に迫る勢い。府は昨年度から一部保健所で夜間検査を導入するなどの態勢強化を進めており、同課は「検査を受けやすい態勢づくりと、エイズへの意識の高まりが共に効を奏したのでは」とみている。【武井澄人】

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2008/8/21 COURAGEの生活の質解析:PCIの早期のわずかな優位性はすぐに消失する m3.comより転載

COURAGEの生活の質解析:PCIの早期のわずかな優位性はすぐに消失する

 

提供:Medscape

議論の多い臨床試験の経皮的冠動脈インターベンションを中心とした管理による狭心症の解消と生活の質の改善は、ほんのわずかで一時的なものでしかないと一部の研究者は言う
Steve Stiles
Medscape Medical News


【8月14日】

 「血行再建と積極的薬剤による臨床転帰(COURAGE)」試験の生活の質(QOL)解析の結果[1]は、同試験の主要転帰やその他の二次的結果[2]で示されるメッセージに一致している、と著者らは結論で述べている。そのメッセージとは、この研究グループによれば、安定した冠動脈疾患(CAD)で意義のある冠動脈病変を有している患者は、至適薬物療法(OMT)は十分に奏効が期待できる間は、新たなリスクの追加を伴わずに経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を延期することが可能であるが、意義のある症状が発現している患者であっても延期が選択肢になりうるというものである。
 『New England Journal of Medicine』2008年8月14日号に発表された今回のQOL解析では、早期PCIをルーチンで行っても行わなくても、患者のシアトル狭心症質問表(SAQ)の身体制限、狭心症頻度、全般的QOL、その他の転帰ドメインのスコアがOMTによって迅速に改善した。
 ルーチンPCIによる利得は、追跡の最初の1、2年間はOMTのみの場合よりも有意に大きかった。しかしPCIの優位性は3年後までに消失し、2つの治療方針群の間でQOLスコアの有意差はなくなった。
 今回の新報告は、昨年発表されたCOURAGEの主要転帰(4年間から5年間での死亡と心筋梗塞の合成発生率はルーチンPCI群とOMTのみの群とで差がない)で巻き起こった議論を鎮める効果がほとんどない。heartwireの詳しい報道にあるように、早期ルーチン介入の支持者はCOURAGE研究のPCIの質、試験の並外れて優れた薬物療法の信頼性、あらかじめ定められたエンドポイントに対する統計的検出能力、その他の設計・実施の手法、著者らのデータの解釈と結論に対して疑問を投げ掛けているが、PCI批判者や試験の擁護者はたくさんいる。

PCI延期による新たなリスクはない

 QOL解析の報告の筆頭著者であるDr William S Weintraub(Christiana Care Health System、デラウェア州ニューアーク)によれば、今回の最新解析はこの試験の主要転帰が伝えるメッセージと、心筋虚血の解消には第1選択OMTよりも早期PCI方針のほうが優れているという客観的エビデンスとなった「核医学下位試験」[3]の結果に一致している。博士がheartwireに言うには、COURAGE試験では早期ルーチンPCIで狭心症がある程度は解消されることと、OMTのみの患者のおよそ3分の1がいずれは侵襲的治療に移行することが示された。「しかし、PCIをしなくても改善する患者も多数いる。これはPCIをすべきではないという意味ではなく、薬物療法のみでも改善するかどうかを検討するためにPCIを延期しても患者に新たなリスクの追加はないという意味である。」
さらにWeintraub博士は、患者がOMTで症状の軽減を報告したならば、PCIを実施するのが「妥当だ」とも述べている。博士によれば、PCIによるQOLのベネフィットは狭心症の重症度に比例することが、研究の知見のひとつとして得られている。
 Weintraub博士は米国心臓学会(ACC)の2007年科学セッションでQOL下位解析の予備的結果を報告した。この会議ではこの試験の主要転帰の結果も報告されており、これが最初の公式発表である。いずれの解析ともheartwireがその時に報道した。
 COURAGE擁護の論文[4]を出しているDr Sanjay Kaul(シーダーズ・シナイ医療センター、カリフォルニア州ロサンジェルス)がheartwireの取材に次にように答えた。「COURAGE試験の観察結果のうちもっとも顕著なものは、至適薬物療法の優れた成績である。至適薬物療法は客観的転帰に影響を与えただけでなく、PCIのほうが明らかに有利だと考えられていた転帰、すなわち狭心症と虚血の解消に対してもより印象的な影響を与えた。」
 PCIによるQOLの優位性は最初の1、2年間のうちは有意だが、「統計的有意性と臨床的重要性とは別物だ」とKaul博士は言う。「COURAGEでの健康状態と狭心症頻度の差は、明らかにPCIとOMTの併用が有意に有利であったが、臨床的重要性を判断できるほどその差は大きくないようだ。」
 博士はさらにこう言う。「OMTがほんとうに優れていて、侵襲性、周術期合併症、余計な費用の点で劣っていないのならば、初回治療の方針は当然、至適薬物療法にするべきであり、奏効しなかった場合にPCIを検討すべきである。」
 
狭心症頻度:COURAGEのランダム化群ごとのSAQ平均スコア*
追跡期間(月)
PCI + OMT
OMT
p
3
85
80
< 0.001
12
87
84
0.003
24
89
86
0.002
36
89
88
0.37
SAQ=シアトル狭心症質問表、OMT=至適薬物療法
*試験開始時には群間に有意差はなかった
 

 このQOL解析に関連する解説記事[5]において、Dr Eric D Peterson(デューク大学臨床研究所、ノースカロライナ州ダラム)とDr John S Rumsfeld(コロラド大学デンバー健康科学センター)も、PCIの早期の優位性の臨床的重要性について疑問を投げ掛けている。両博士はこう書いている。「評価するドメインによっては、PCIによる健康状態への優位性は6カ月から24カ月間持続する。しかし、ベネフィットが有意であるにもかかわらず、それに該当する差はわずかであり、PCIを第1選択とすることの妥当性については疑問が依然として絶えない。」
 OMTのみの群ではほとんどの患者が3カ月以内に症状の改善を示したのに21%の者がPCIに移行したことから、Peterson、Rumsfeld両博士は「COURAGE試験から受け取るべき正しい内容は、最初に実施するのは至適薬物療法であり、それが奏効しないならPCIに移行するということだ」と述べている。
 しかしQOL解析の解釈は、試験の主要転帰でもそうであったように、ばらばらである。Dr Bonnie Weiner(ウスター医療センター、マサチューセッツ州)がheartwireに次のように語った。今回のQOLのデータが「症状のベネフィットおよび生活の質のベネフィットはPCIのほうにあることを示しているのは明らかであり、インターベンション分野の者たちが当初から主張していた通りだったと思う。その観点から見てこの試験はポジティブであったと思う……狭心症の頻度と重症度が高い患者のほうが、狭心症がないかわずかな患者よりもPCIで大きく改善するということも再確認されたと考えている。これまでもずっとそうであった私は思うし、我々の誰かが別のことを主張するとは思われない。」Weiner博士は心血管造影インターベンション学会の前会長である。

一歩引いてみると……

 COURAGE試験は、血管造影上で有意義な冠動脈狭窄が1つ以上あり、虚血症が誘発可能な安定CAD患者2,287例を対象にして、米国とカナダの医療センターにおいてOMTとPCIの併用またはOMT単独にランダム割り付けした。PCI症例の大多数がステントを使用し、そのうちほんの一部を除いたほぼ全員がベアメタルステントだった。OMTは現在標準的な薬物である硝酸剤塩、ベータ遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、スタチン類、ACE阻害薬、アンギオテンシン受容体遮断薬で構成された。
 主要転帰の報告[2]によれば、早期PCIに割り付けられた1,149例と、OMTのみに割り付けられた1,138例には、狭心症が反応しなかった場合や「非侵襲的検査で虚血増悪の客観的エビデンスが得られた場合に、主治医の判断に基づいて」血行流再建を実施した。
 中央値4.6年間の追跡において死亡とMIの主要エンドポイントは、早期PCI群が19.0%、第1選択OMT群が18.5%で、両群に有意差がなかった(p=0.62)。
 核医学下位試験[3]の対象になった313例の患者では、PCI主体の治療を行った患者は負荷ストレス単一光子放射型コンピュータ断層撮影法(SPECT)心筋血流灌流撮像で判定される虚血域の総量が有意に減少した。この差がもっとも大きかったのは、当初の虚血が中等度から重度の患者群であった。

 
生活の質:COURAGEのランダム化群ごとの平均SAQスコア*
追跡期間(月)
PCI + OMT
OMT
p
3
73
68
< 0.001
12
76
73
0.008
24
77
76
0.10
36
79
77
0.32
SAQ=シアトル狭心症質問表、OMT=至適薬物療法
*試験開始時には群間に有意差はなかった

 今回の解析では、試験開始時の両群のSAQスコアはすべてのドメインで差がなく、1カ月から3カ月のうちに有意に改善した(すべての改善についてp < 0.001)と、Weintraub博士らは記している。「OMT単独のベネフィットに関するこの知見は、安定狭心症の患者の症状解消にPCIが常に必要というわけではないことを示している。」
 この結果も編集委員たちの興味を呼んだ。「COURAGE試験の主立った知見は、いずれの治療群とも健康状態が迅速に改善したということだ。これは冠動脈疾患の患者にとって心強い報せになるはずだ」と編集委員らは記している。
 「現在の治療法ならば、患者の大部分において健康状態が改善され、数年間はそれが維持されている。同時に、至適薬物療法のみでも迅速に改善があることは、臨床現場では抗狭心症薬の使用が少なすぎることを示していると考えられる。」
 Weintraub博士らによれば、「ドメインによっては、PCI群のほうが薬物療法群よりもスコアが6カ月間から24カ月間高かった。至適薬物療法にPCIを追加することによるベネフィットは、36カ月までにはすべてのドメインにおいてもはや有意でなくなった。」
 COURAGEの両群のQOLが最終的には同等になってしまうことについても、解釈がいろいろなされている。これを、両群間の実践上の差はあったとしてもほんの取るに足らないことのエビデンスであると見る者もいれば、PCIの早期の優位性がこの試験の基本メッセージだとする者もいる。
 COURAGE試験におけるPCIの成績はDESがほんの稀にしか使用されなかったために弱められたとWeiner博士は主張する。「2年以上にわたって、PCI患者のほうが具合が良く、症状が少なく、生活の質が高い」と博士は言う。「これが重要な知見だと私は考えている。」

 「良くないPCIと非現実的なまでに良い薬物」

 PCIがOMTを決定的に凌駕しなかったのは、この試験が「良くないPCIと非現実的なまでに良い薬物」を使用していたからだ、とこの試験の方法論に対する批判論文[6]の共著者であるDr Dean J Kereiakes(キリスト病院心臓血管センター、オハイオ州シンシナティ)がheartwireに語った。


身体制限:COURAGEのランダム化群ごとの平均SAQスコア*
追跡期間(月)
PCI + OMT
OMT
p
3
76
72
0.004
12
75
73
0.21
24
74
72
0.16
36
74
74
0.68
SAQ=シアトル狭心症質問表、OMT=至適薬物療法
*試験開始時には群間に有意差はなかった


 「この試験でPCIコホートに実施されたPCIはベアメタルの使用頻度がきわめて高く、標準的なバルーン血管形成術の頻度が高く、血行再建が不完全であった。にもかかわらず2年間も優位性を保っていたことにむしろ私は驚いている」とKereiakes博士は言う。
 この試験の一次報告の記述では「臨床的に適切な程度に、完全な血行再建が行われた」となっている。しかし2枝・3枝の病変を有する患者の割合は、ルーチンPCI群とOMT単独群のそれぞれで69%と70%であったのに、ルーチンPCI群で複数のステントを使用した患者は41%しかいなかったことも記されている[2]。また、大部分の試験ではDESがまだ利用可能になっておらず、DESを使用した患者は31例のみであったと、報告されている。
 「至適な技術、すなわち薬剤溶出性ステントを使ってもっと完璧なPCIが実施されていたとするならば、いったいどれほどの成果が得られていただろうか。PCIが優位である期間はもっと長くなったはずだ」とKereiakes博士は語った。
 両群間の転帰の差は、臨床試験に限定された状況での優れた薬物療法と高い服薬順守率によっても縮まったとKereiakes博士は言う。「この試験での投薬の水準や、血圧管理、コレステロール値などに限って達成された目標は、ほんとうに目を見張るものだった。見事であり、まるで神がかりであったが、現実的ではない。」

見る者の目に映るのは
 
 Kereiakes博士はさらにこう語る。「虚血の客観的エビデンスがある患者は、適格ならば、差し控える理由がない限り絶対にPCIとOMTの併用を行うべきだ。」症状と客観的に示される虚血症の両方が薬物療法で完璧に管理できるならば、有症状であろうと無症状であろうとPCIは必須ではないと博士は言う。
 「こうしたデータも理由のひとつで、私はこの試験で実施されたよりもPCIを上手くやってやろうという気になっている」とKereiakes博士は語る。「至適薬物療法が忍容性と患者の服薬順守の限界まで行われていたとしても、至適技術を用いた完璧な血行再建治療によって、この試験で示された2年間の結果よりも顕著な大きな開きが示せ、2年を超えてもベネフィットは持続するはずだと私は確信している。」
 後半の点についてはWeiner博士も同意しているようだ。PCI後の再発症状が再狭窄のためであることが多く、その再狭窄をDESで「ほぼ完全に排除」できるとするならば(どちらの想定もデータで実証されている)、そして、COURAGE試験の患者にDESを使用したならば、「両群間の差がもっと開き、それがもっと長期にわたって維持されると考えるのは理屈に合わないことではない」と博士は言う。
 Kaul博士は、COURAGE試験に類する患者に対するPCIの実施時期についてはもっと保守的であり、侵襲的治療が適応となると博士が考える状況の概略を次のように説明した。「かなりの程度の心筋虚血があり、それに伴ってLV(左室)収縮機能の低下があることが客観的評価で示せたならば、その場合には最初にPCI治療を行うのが正当化されるだろう。」
 「つまり、形態学的な高リスクと機能ストレス検査での高リスク、すなわち大規模な心筋虚血とLV機能障害があることが、私が薬物療法(単独)よりもPCIを勧める理由である。」

 編集委員のPeterson博士とRumsfeld博士は、OMTとPCIは実際には競合するもの同士ではないことを強調している。「COURAGE試験では、安定狭心症患者の管理における至適薬物療法とPCIの現在の意義を再定義している。COURAGEが示したのは、どちらか一方が勝者というのではなく、いずれの治療方針も患者の健康状態にとても強い陽性の効果があり、両者は相補的な関係にあるらしいことである。すなわち、至適薬物療法を第1選択の治療法とし、それが奏効しない患者や当初から症状が重症である患者にPCIをとっておくのである。」

 Weintraub博士は、sanofi-aventis社、GlaxoSmithKline社、Indigo Pharmaceuticals社、CV Therapeutics社からコンサルタント料を受け取っており、sanofi-aventis社、AstraZeneca社、Otsuka社、Bristol-Myers Squib社から資金援助を受けている。COURAGE試験のその他の共著者と編集委員2名の開示情報は原著論文に記載されている。Kaul博士とWeiner博士の開示情報には、関連する金銭的利害関係はない。Kereiakes博士は、Abbott/Bioabsorbable Vascular Solutions社、Amylin Pharmaceuticals社、Cordis/Johnson & Johnson社、Boston Scientific社、Medtronic社、Daiichi Sanyko社、Devax社、Eli Lilly社、Medpace社との間でさまざまな金銭的関係があることを開示している。

出典

1. Weintraub WS, Spertus JA, Kolm P, et al. Effect of PCI on quality of life in patients with stable coronary disease. N Engl J Med. 2008;359:677-687. http://content.nejm.org/cgi/content/short/359/7/677

2. Boden WE, O'Rourke RA, Teo KK, et al. Optimal medical therapy with or without PCI for stable coronary disease. N Engl J Med. 2007;356:1503-16.
3. Shaw LJ, Berman DS, Maron DJ, et al. Optimal medical therapy with or without percutaneous coronary intervention to reduce ischemic burden: results from the Clinical Outcomes Utilizing Revascularization and Aggressive Drug Evaluation (COURAGE) trial nuclear substudy. Circulation. 2008;117:1283-1291. PMID: 18268144.

4. Diamond GA, Kaul S. COURAGE under fire. On the management of stable coronary disease. J Am Coll Cardiol. 2007;50:1604-1609. DOI:10.1016/j.jacc.2007.08.010.

5. Peterson ED, Rumsfeld JS. Finding the courage to reconsider medical therapy for stable angina. N Engl J Med. 2008;359:751-753. http://content.nejm.org/cgi/content/short/359/7/751

6. Kereiakes DJ, Teirstein PS, Sarembock IJ, et al. The truth and consequences of the COURAGE trial. J Am Coll Cardiol. 2007;50:1598-1603. DOI:10.1016/j.jacc.2007.07.063.

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2008/8/21 ビタミンKの補充によって高齢男性のインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性あり m3.comより転載

ビタミンKの補充によって高齢男性のインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性あり

 

提供:Medscape

食事によって摂取可能な量のビタミンKの補充を36カ月間行うと、高齢男性におけるインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性があることが、研究で明らかに
Laurie Barclay
 

【8月15日】

 『Diabetes Care』の8月12日のオンライン速報版で報告された研究の結果によると、食事によって摂取可能な量のビタミンKの補充を36カ月間行うことにより、高齢男性におけるインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性がある。
 「ビタミンKはインスリン抵抗性に対して潜在的に有用な役割を有するが、ヒトにおけるエビデンスは限られている」と、タフツ大学Jean Mayer米農務省人間栄養学研究所(マサチューセッツ州ボストン)のMakiko Yoshida, PhDらは論文で述べている。「我々は、36カ月間のビタミンK補充によって高齢の男女におけるインスリン抵抗性が改善するだろうという仮説を検証した」。
 これは、骨量の減少に対するフィロキノン(ビタミンK)500μg/日の補充の影響を明らかにすることを主要目的とした36カ月間のランダム化二重盲検比較臨床試験の付属研究であった。研究標本には、年齢が60歳から80歳までの非糖尿病の成人355例が含まれた;60%が女性であった。主要エンドポイントは、36カ月後に評価したホメオスタシスモデルによるインスリン抵抗性の指標(HOMA-IR)であり、副次的エンドポイントは空腹時の血漿中インスリンとグルコースであった。
 36カ月間のビタミンK補充がHOMA-IRに与えた影響は、男女間で異なっていた(性別と投与の交互作用:p=0.02)。補充群の男性は対照群の男性と比較して、ベースラインのHOMA-IR、体格指数(BMI)、および体重変化について調整した後の、36カ月後のHOMA-IRが統計学的に有意に低かった(p=0.01)。2つの介入群の女性の間には、HOMA-IRにおいても他のアウトカム評価尺度においても有意な差が認められなかった。
 「食事によって摂取可能な量のビタミンKの補充を36カ月間行うことによって、高齢男性におけるインスリン抵抗性の進行が抑えられる可能性がある」と、研究著者らは述べている。「女性における血漿フィロキノン濃度とBMIの間には逆相関が認められたことから、ビタミンK補充に対する反応性の低下が示唆された」。
 この研究の限界には、高齢男女における骨密度および血管石灰化の変化に対するビタミンK補充の影響を明らかにするために設計された研究で得られたデータの解析であること;全集団への一般化ができない可能性があること;提示された評価尺度は必ずしも最適の技術で得られたものではないこと;ビタミンK補充に対するHOMA-IRの反応の差を検出する統計学的検出力が限られていたこと;および大部分が白人の標本であったことが含まれる。
 「要約すると、36カ月間のビタミンK補充は、高齢男性におけるインスリン抵抗性に対して有用な影響を及ぼしたが、高齢女性においてはそうではなかった」と、研究著者らは結論づけている。「主研究はこの仮説を検証するために設計されたものではなかったため、ビタミンKが高齢者のインスリン抵抗性において防護的役割を果たすという仮説を検証するために特別に設計された研究によってこれらの知見が再現される必要がある」。

 本研究で使用したサプリメントはHermes Arzenemittel GMBH(ドイツ、ミュンヘン)より寄贈された。本研究は米国農務省と米国心臓病協会による支援を受けた。1名の著者は日本の文部科学省による支援を受け、別の1名の著者は米国糖尿病協会による支援を受けた。

Diabetes Care. Published online August 12, 2008.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/21 吸入薬は慢性閉塞性肺疾患の肺機能損失を緩徐化 m3.comより転載

吸入薬は慢性閉塞性肺疾患の肺機能損失を緩徐化

 

提供:WebMD

薬物療法は慢性肺疾患における呼吸機能低下を遅らせる
Daniel J. DeNoon
WebMD Medical News

【8月15日】

 現在市販されている吸入薬は慢性閉塞性肺疾患(COPD)における肺機能の致死的損失を緩徐化し得ることが大規模研究により初めて示されている。
 加齢とともに、肺は機能が低下し、衰えていく。しかし、この過程は、呼吸が徐々に困難になるCOPD患者では大きく加速する。
米国では、COPD患者のほぼ85%は喫煙者である。現在までのところ、COPD関連の肺機能損失を遅らせることが証明された方法は喫煙のみである。
 今でも患者は喫煙をやめる必要がある。しかし現在、多くの医師が既に使用している積極的治療がCOPD患者の呼吸改善に有効であることが明らかになっている。
 この治療は喘息患者が使用している長期作用型の救済吸入薬(rescue inhalers)(長期作用型βアゴニスト)とコルチコステロイド吸入薬とを併用するものである。
 この研究では、同併用治療を受けた患者に最大の効果が認められた。しかし、βアゴニストのセレベントまたはコルチコステロイドのFloventのいずれかによる治療を受けた患者では、3年間の治療期間にわたり、不活性のプラセボ吸入薬投与を受けた患者より大幅に改善が認められた。
 「我々は、薬物療法がCOPD患者の肺機能低下を遅らせることを初めて明らかにした」と筆頭研究者であるタフツ大学のBartolome R. Celli, MDらは結論している。
 この「重要な」知見はCOPD治療ガイドラインを変更させるであろう、と米国胸部学会(American Thoracic Society)の元会長であり、オレゴン州のプロビデンス・ポートランド医療センター(Providence Portland Medical Center)内科部長のJohn Heffner, MDは予測している。
 「COPDの主要な問題のひとつは肺から空気を出しにくくなることである」とHeffner博士はWebMDに話している。「時間とともに、患者の機能低下の進行は健常高齢者集団より速くなっていく。そして、この研究から、機能低下は薬物療法によって最もよく抑制され得ることが示されている。
 長期作用型アゴニストには、セレベント、Foradil、Oxisなどがある。コルチコステロイド吸入薬は多数あり、この研究で用いられたのはフルチカゾン(商品名FloventおよびFlixotide)であった。長期作用型βアゴニストとステロイド吸入薬からなる配合剤にはAdvair、Seretide、Symbicortがある。

 この研究はGlaxoSmithKline社の資金援助を受けており、同社の製品であるAdvair、Flovent、セレベントを使用した。

 Celli博士らは、この知見を『American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine』に報告している。

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2008/8/21 健康常識のウソ・ホント:子宮頸がんは「性感染症」。特殊な人だけかかるの? 毎日jpより転載

健康常識のウソ・ホント:子宮頸がんは「性感染症」。特殊な人だけかかるの?
 
 
 
2008年8月21日 毎日らいふ
 
◇子宮頸がんは「性感染症」。特殊な人だけかかるの?
 
 子宮頸がんが若い女性に増えています。ウイルス感染が原因とわかったことで、「人に言いにくくなった」との声も。実は、女性ならだれでも感染する可能性があるのです。
 
◇検証1 原因はHPV感染、女性の7〜8割が一生に一度は感染
 
 最近は、がんになっても隠さず、気軽に友人などに話す人が増えてきました。がん告知が進んだこと、決して不治の病ではなく、治せるがんが増えてきたことなどが、その理由でしょう。でも、なかには「人に言いづらくなった」というがんもあります。それが子宮頸がんです。
 ある患者さんは、こう話していました。「乳がんなら告白できるけど、子宮頸がんだとなんとなく隠したくなる。そう思っている女性が周囲にもたくさんいます」
 なぜ隠したくなるかというと、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発症することがわかってきたからです。子宮頸がんのうち、最も多い扁平上皮がんという組織型のものは、その99.7%にHPVの存在が確認されたとの報告もあり、今ではHPV感染が子宮頸部の発がんの主要因子と考えられています。
「HPVの感染ルートのほとんどは性行為と推定され、子宮頸がんは“性感染症”のイメージを持たれやすいものです。がん検診を受けたところ『子宮頸がんの疑いがある』となって、その原因がHPV感染と知ると、びっくりすると同時に、恥じて落ちこんだり、過去の交友を悔やんだりする人も多いのです。しかし、実は女性のHPV感染は決して特殊なことではなく、女性の7〜8割は一生のうち一度はHPVに感染していると言われます。ほとんどはいつ、どこで感染したか分からず、症状もあらわれないまま経過し、次第に自然改善していることが多いのです。その中でがんにまでなってしまうのは、不幸にも感染したHPVが強いタイプだったとか、がん抑制因子や免疫力の欠如など、本人の抵抗力の弱さとかが多段階的に関与した結果です。ですから、子宮頸がんは不特定多数のセックスパートナーがいる一部の人の病気ではなく、誰でも、いつ起こっても不思議ではない病気です。男性もHPVに感染しますが、不公平なことに、女性のようにがんを生じるなどの生命危害をきたすことはほぼありません。パートナーを含めた周囲の人はこの点をよく理解し、子宮頸がんが判明して気持ちが沈んでいる患者さんを、決して蔑視することなどないように接していただきたいものです」と話すのは、こころとからだの元氣プラザ・女性のための生涯医療センターViVi婦人科の小屋松安子医師です。
 
◇検証2 早期に見つければ、子宮も温存できる。妊娠も可能
 
 子宮頸がんのもう一つの問題は、発症年齢がどんどん若くなっていること。小屋松医師によると、以前は40代で初期がん、50代で進行がんが見つかることが多かったのですが、今は30代で初期がん、40代ではすでに進行しているというケースも珍しくないそうです。女性の性体験が若年化していることも関係しているのかもしれません。
 子宮頸がんも他のがんと同様、早期発見が大切です。早期に見つければ、病変のある子宮頸部の一部を円錐状に切除する円錐切除術や、PDT(光線力学的治療)と呼ばれるレーザー治療が可能です。これらの方法だと子宮も温存でき、将来の妊娠・出産が可能です。一方、進行してから見つかると、子宮を全摘するだけでなく、周囲のリンパ節などの切除も必要になってしまいます。もちろん、治癒率も低下します。
 では、早期発見するためにはどうしたらよいのでしょう。「子宮頸がんの初期はほとんど無症状なので、早期発見するためには検診が必要」と小屋松医師。ところが、子宮頸がんの検診率は欧米では70〜80%に対し、日本では10〜30%と低いのが問題なのだそうです。
 
◇結論 ワクチンで予防可能に。定期的な検診で早期発見を
 
 子宮頸がんはHPV感染が原因とわかったことで、朗報もあります。予防ワクチンが開発されたのです。100種類以上あるHPVのうち、子宮頸がんや尖形コンジローム(生殖器周辺にイボ状の隆起病変ができる性感染症)などに関与している16型、18型など数種のHPVをターゲットにしたワクチンが作られ、今後どのように使用していくのか検討段階に入っています。
「海外のデータでは、接種後5年間は100%に近い率でHPV感染が予防でき、副作用もなかったとのことです。HPV感染が防げれば、子宮頸がんの予防も期待できます」
 日本でもすでに、この予防ワクチンの臨床試験が始まっています。ただ、現状ではまだ予防が難しいのも事実。やはり、早期発見することがいちばん大事です。小屋松医師は「30代になったら、年1回は子宮がん検診を受けるようにしてください」とすすめています。
 

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2008/8/21 シフト勤務、高血圧リスク 製造業7千人を千葉大調査 asahi.comより転載

シフト勤務、高血圧リスク 製造業7千人を千葉大調査
 


2008年8月21日 朝日新聞

 仕事の時間帯が昼だったり夜だったりする交代制(シフト)勤務の人は、そうでない人と比べて血圧が高くなる危険が約1.2倍あるとする調査結果を千葉大の研究グループがまとめた。仕事そのものはきつくなくても、不規則な睡眠時間で血圧が上がりやすくなる可能性があるという。
 関東地方のある大手製造企業の事業所で、昼間勤務の約4千人と交代制の約2700人を対象に91年、健康状態の調査を始めた。05年に改めて状態を調べた。
 交代制は午前7時、午後3時、同11時からそれぞれ始まり、いずれも8時間勤務。休日をはさむなどして開始時間は数日ごとに替わる。空調のある部屋でモニターを見ながら機械を操作する仕事が基本で、特に体を激しく動かすわけではないという。
 最初に血圧を測ってから05年までの間に収縮期の血圧が30%以上高くなった人は、日勤で全体の6.0%だったのに対し交代制では9.5%。年齢や体形、喫煙習慣など血圧を上げる他の要因を除いて分析しても、交代制勤務の方が1.23倍上がりやすかった。
 交代制勤務については、肥満や糖尿病を招きやすいといった報告がある。海外では、心臓病のリスクが高まるとの調査結果もある。睡眠リズムの乱れなどが理由とされる。
 解析を担当した諏訪園靖・准教授(環境労働衛生学)は「雇用者は生活習慣病のリスクがあることを知ったうえで、働く人の健康に配慮してほしい」と話す。(田村建二)

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2008/8/21 座禅 (2)瞑想で増す 脳の厚み YOMIURI ONLINEより転載

座禅
 
 
(2)瞑想で増す 脳の厚み
 
2008年8月21日  読売新聞)
 

座禅などの瞑想に詳しい熊野宏昭さん
 
 座禅など瞑想(めいそう)の効用に関して、世界中で研究が行われている。1990年代からは脳画像を用いた研究が発表されるようになった。瞑想に詳しい東大医学部准教授の熊野宏昭さん(48)(ストレス防御・心身医学)が特に注目するのは、2005年の米国の研究論文だ。
 座禅と同種の瞑想を10〜20年間続けている人と一般の健常者の脳の画像を、磁気共鳴画像(MRI)を使って比較した。画像処理をしたうえで大脳皮質の厚みを比べてみたところ、2か所で明らかに厚みが増していた。「脳が活性化した部分で、血流量やエネルギーの消費が多くなり、容量が増えたという証拠」と、熊野さんは解説する。
 
 
 厚くなっていたのは、「島(とう)」と呼ばれる部分。体の内部の変化を感じ取り、リラックスしている感覚や呼吸の状態などを受けて、快・不快などの「気分」をつくることにかかわる場所だ。
 もう1か所は、「背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや)」。ここは、自分の思考や感覚を客観的に観察することに関係する。「自分が今、こう考えている」「こう感じている」と認識することで、初めて他人に共感することも可能になる。パニック障害などの患者はこの部分が逆に委縮しているという。
 このことから、何が言えるのか? 熊野さんはこんな可能性を考えている。
 
 〈1〉前頭葉の老化に伴う脳の委縮を予防できる。 
 〈2〉投薬が中心のパニック障害などの治療に利用できる。
 〈3〉方法によっては、新たな能力が開発できる。
 
 ただし、精神疾患を抱えている人は、試みる前に専門医に相談することが必要だ。たとえばうつ病の人は、座禅をしていて否定的な雑念につかまってしまう恐れもある。
 

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2008/8/21 「がん予防に効果」成分抽出 スーパー昆布開発 YOMIURI ONLINEより転載

「がん予防に効果」成分抽出 スーパー昆布開発
 
 
 
神大・金沢教授らグループ 粉末状で食べやすく メーカーと商品化めざす
 
2008年8月20日  読売新聞)
 
金沢教授らのグループが開発に成功した「スーパー昆布」(神戸市灘区で)

 昆布に豊富に含まれ、がん予防に効果があるとされるフコキサンチンだけを抽出した粉末状の「スーパー昆布」の開発に、神戸大農学部の金沢和樹教授(食品栄養化学)の研究グループが成功した。塩分の高さや黒い色素による見た目の悪さなどから、「健康食」としては敬遠される点もあったため、これらの成分を取り除いたうえで、加工して食べやすくした。食品加工メーカーと協力して、近く商品化を目指す。
 金沢教授によると、ディーゼルエンジンの排ガスなどに含まれる発がん性物質を2グループのマウスに注射して比較したところ、昆布を餌に与えられたマウスは、通常の餌を食べたマウスより150〜400日長く生きることを確認した。
 このほか、複数の研究で昆布は生活習慣病の予防に有効ということが実証されている。しかし、農水省によると、1世帯あたりの年間消費量は年々減少。1985年は650グラムだったが、2000年には450グラムまで落ち込んだ。金沢教授は「米食離れが進んだ今の日本人の味覚に合わず、避けられつつある」と指摘する。
 昆布の健康食としての効果の高さに注目した金沢教授は、さらに食べやすい方法を模索。生昆布をアルコールに漬け、エキスだけを抽出し、色素の原因となるクロロフィルや、ナトリウムなど不要な成分を除去。残存するフコキサンチンだけを取り出し、細かく裁断した昆布の食物繊維と特殊な方法を使って、再び組み合わせた。
 スーパー昆布はきな粉のような黄土色の粉末で、メリケン粉の10分の1のきめ細かさという。試食会でふりかけやつくだ煮などの調理に使ったところ、関係者に好評だった。
 金沢教授は「色合いや塩辛さを取り除くことで健康食品としての昆布のイメージをさらにアップさせていきたい」と話している。
 

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2008/8/21 「帝王切開死」医師に無罪 福島地裁判決 胎盤の大量出血、回避義務認めず YOMIURI ONLINEより転載

「帝王切開死」医師に無罪
 
 
 
福島地裁判決 胎盤の大量出血、回避義務認めず
 
2008年8月20日  読売新聞)
 
 福島県大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開手術を受けた女性(当時29歳)が死亡した事件で、業務上過失致死と医師法(異状死の届け出義務)違反の罪に問われた産婦人科医、加藤克彦被告(40)の判決が20日、福島地裁であった。
 鈴木信行裁判長は、「標準的な医療措置で、過失は認められない」として無罪(求刑・禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。医療界からは、医師の逮捕に対して反発の声が上がり、元々勤務が過酷とされる産科医離れが進むなど波紋を広げたとして注目された。
 判決によると、加藤被告は04年12月17日に女性の帝王切開手術を執刀。子宮に癒着した胎盤をはがした際に大量出血が起き、女性は失血死した。子どもは無事だった。
 鈴木裁判長は、胎盤をはがしたことと死亡との因果関係を認め、「手でこれ以上胎盤をはがせないと判断した時点で、はく離を続ければ大量出血の恐れがあると予見できた」と、検察側の主張を認めた。
 だが、はく離を途中でやめて子宮摘出手術に移り、大量出血を回避すべきだったとする検察側の主張については、「最後まではがすのが標準的な医療措置」として、結果を回避する注意義務はなかったと判断。さらに、「女性は(難症例の)癒着胎盤という疾病で、過失のない診療行為でも死亡という結果は避けられなかった」として、医師法違反についても「異状死ではなく、届け出義務はない」とした。
 検察側は「胎盤の癒着は広範囲で相当深く、はがし続ければ大量出血し、生命に危険が及ぶ」と指摘。弁護側は「胎盤をはがしている最中の出血量は最大555ミリ・リットルで、大量出血の予見可能性はなかった。はがし始めたら最後まで行うのが臨床の実践。標準的な医療行為だった」と主張した。
 産科医は、04年ごろから減少が顕著となり、加藤被告の逮捕・起訴後は、医師の産科離れにさらに拍車がかかったとされる。日本産科婦人科学会は「故意や悪意のない医療行為に個人の刑事責任を問うのは疑問」とする見解を表明。国は「医療安全調査委員会(仮称)」の設置を検討している。
 癒着胎盤 胎盤の一部または全部が子宮の内壁と強く癒着し、出産後に子宮が収縮しても自然にはがれない疾患。加藤被告の弁護団によると、発症頻度は出産1万件に2、3例という。大野病院で死亡した女性のように帝王切開の経験があり、さらに胎盤が子宮口をふさいでいる場合、発症リスクが高まるとされる。

[解説]逮捕の衝撃 産科医離れ
 
 無罪判決を受け、日本産科婦人科学会が歓迎する声明を出すなど、医療界は安堵(あんど)している。
 執刀医逮捕は、医療界に衝撃を与えた。読売新聞が2007年秋に行った調査では、06年4月以降に出産の取り扱いを休止した病院は全国で少なくとも127か所に上り、1年半で約1割減った。リスクの高い患者が、拠点病院に紹介される傾向も強まった。
 判決は、医療にリスクが伴うことを強調。医師の過失を問うには「より適切な方法が他にあることを具体的に立証しなければならない」と高いハードルを課した。とは言え、「医療行為による事故で刑事責任を問うべきでない」とする〈医師側の論理〉にお墨付きを与えたわけではない。
 遺族は病院側の説明に不信感を募らせている。公判では、助産師が被告に態勢の整った病院で手術するよう勧めたり、先輩医師が手術の危険性を指摘したりした事実が明らかになった。
 医療界は患者の声に耳を傾け、より安全・安心な医療の確立に向け、冷静な議論をする必要がある。(福島支局 藤原健作)

判決骨子

 ▽子宮に手を入れて癒着胎盤を認識した時点で、大量出血を予見できた
 
 ▽胎盤を最後まではがしたのは臨床現場の標準的な医療措置で、結果回避義務には反しない
 
 ▽医師の行為に過失はなく、異状死には当たらないため、警察への届け出義務はない
 

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2008/8/21 61歳が「孫」を代理出産、国内最高齢か @nifty.comより転載

61歳が「孫」を代理出産、国内最高齢か
 
 
 
2008年8月21日(木)1時42分配信 読売新聞
 
 諏訪マタニティークリニック(長野県)の根津八紘院長は20日、子供を産めない娘の代わりに、61歳の母親が「孫」を代理出産したことを明らかにした。
 国内最高齢の出産と見られる。根津院長は福岡市での日本受精着床学会で28日、このケースを含む代理出産の実施例を報告する。
 根津院長によると、1999年以降、15組の代理出産を試み、8組が出産。15組中5組は実母が代理母で、4組が出産した。4組の代理母は55〜61歳。
 61歳の代理母は、卵巣はあるが、生まれつき子宮がない娘に代わって出産。娘の卵子とその夫の精子で体外受精した受精卵が使われた。
 日本学術会議は今春、代理出産を原則禁止するよう求める報告書をまとめているが、根津院長は「代理母を務めた実母、生まれた子供はいずれも健康。15例の中には姉妹が代理母になった例もあるが、実母の方が人間関係のトラブルは起きにくい」と説明している。

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2008/8/20 座禅 (1)深い腹式呼吸でスッキリ YOMIURI ONLINEより転載

座禅
 
 
 
(1)深い腹式呼吸でスッキリ
 
2008年8月20日  読売新聞)
 
 
 仕事や家事、勉強……。現代社会をストレスと無縁で生きることは難しい。知らず知らずのうちに蓄積した心身の“ゆがみ”を正す手段として、座禅が注目されている。
 瞑想(めいそう)のメカニズムに詳しい東大医学部准教授の熊野宏昭さん(48)(ストレス防御・心身医学)は、「脳科学の視点から見ても大きなリラックス効果がある」と座禅の効用を説明する。
 学生時代から経験を積んできた熊野さんによると、座禅をしている最中、心身には不思議な変化が表れる。
 座った直後は、「きちんと座れているか」「うまく呼吸できているか」など、何らかの対象に注意が集中しがちだが、しばらくすると、「空気や風と一体になったような感覚」に包まれるのだ。リズミカルで深い腹式呼吸を続けるうち、次第に呼吸していること自体も意識しなくなる。
 「この心地よく自然に呼吸している状態がカギ」と熊野さんは話す。
 この時、脳内では、神経伝達物質「セロトニン」の分泌が活発化している。この物質には、うつ状態や興奮状態などの感情の揺れを制御する働きがあり、心のバランスを保って「中庸」の状態をつくるのに役立つ。脳幹の中心部にあるセロトニン神経核で分泌され、脳内全体へと広がっていく。
 実証例の一つが、東邦大医学部教授の有田秀穂さん(統合生理学)が学生らを対象に行った実験。深い腹式呼吸を20分続けた後の心理テストでは、不安や緊張の点数が下がり、活力のレベルが上がった。脳波を測定すると、目覚めている時に出るベータ波に混じり、リラックス時に現れるアルファ波も多く見られた。
 座禅の深い腹式呼吸で、心と体がスッキリとしてくる証拠だという。
 

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2008/8/20 寝てる間に肌にうるおい 松下が美顔器と空気清浄機発売 他 asahi.com および 毎日jp. より転載

寝てる間に肌にうるおい 松下が美顔器と空気清浄機発売
 
 
 
2008年8月20日 朝日新聞
 
写真
松下電器産業の夜用美顔器
 
 松下電器産業は、寝ている間に肌のうるおいを補給するスチーム式美顔器「ナノケア」を11月1日に発売する。約20分間スチームが出された後、水に包まれた超微細なイオンが8時間発生。多忙な女性でも、就寝時間に枕元においておくだけで美肌効果が得られるという。
 においの原因物質などを吸収する成分の発生量を、従来品の4倍に増やした新型デバイスを搭載した。店頭想定価格は2万5千円前後。
 このほか、同じ新型デバイスを搭載した加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」2機種と加湿器2機種も9月1日に発売する。10年間交換が要らない加湿フィルターも採用。加湿空気清浄機の店頭想定価格は4万8千円前後から、加湿器は2万5千円前後から。
 
 
 
 
 
松下電器産業:寝ている間にエステ ナイトスチーマーなど発売
 
 
 
2008年8月20日 毎日新聞
 
松下電器産業の新製品発表会に登場した辺見えみりさんと、新製品の「ナイトスチーマー」(手前)
松下電器産業の新製品発表会に登場した辺見えみりさんと、新製品の「ナイトスチーマー」(手前)
 
 松下電器産業は20日、寝ている間に肌や髪の調子を整える「ナイトスチーマー」など、微細なイオン「nanoe(ナノイー)」を発生する機能を組み込んだ加湿器3製品を発売すると発表した。発表会には女優の辺見えみりさん(31)が登場し、「30代になって日ごろの行いが肌に出るようになった。(同社従来品で)スチームをあてているが、寝ている時にしてくれるなら、これほどありがたいことはない」とピーアールした。
 ナノイーは、ナノサイズ(10億分の1メートル)のイオンで、同社によるとマイナスイオンの約1000倍の水分量があり、室内に放出したときの残存率も6倍という。01年からナノイー発生技術の開発を始め、03年に商品化に成功した。同社ではナノイーを長期間連続で使うことで、肌の水分量を保持し、きめを整える効果があることを検証。8月末に学会で発表する予定だ。
 9月1日に加湿空気清浄機、加湿器、11月1日にナイトスチーマーを発売。オープン価格だが、2万5000円〜5万5000円を想定している。同社の07年の加湿空気清浄機の販売数は約6万台。今年は14万台を目指す。
 加湿空気清浄機は、ハウスダストがたまりやすい床近くの吸い込み機能を向上させたほか、10年間交換不要のフィルター付き。ナイトスチーマーは、スチーム式美容器を就寝中に使えるようにしたもので、熱すぎない47度の蒸気とナノイーが室内に放出される。同社は「睡眠時間に利用することで、忙しい女性にも使いやすい」とアピールした。
 松下電器産業の高見和徳常務は、08年度中にナノイー発生装置を搭載したエアコン、洗濯機を発売する予定のほか、ホテル、自動車など異業種とのコラボレーションを進めていることを明らかにした。会場には、車載エアコンの吹き出し口からナノイーを放出する機能を付けたマツダの「ビアンテ」が展示された。マツダによると、ナノイー発生装置はオプションだが、購入客の7割が付けているという。【岡礼子】
 

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2008/8/20 記憶の仕組みにアスパラガスのアミノ酸 岡山大が解明 asahi.comより転載

記憶の仕組みにアスパラガスのアミノ酸 岡山大が解明
 
 
 
2008年8月20日 朝日新聞
 
 アスパラガスに含まれるアミノ酸の一種「アスパラギン酸」が、神経細胞で情報伝達にかかわる仕組みを、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則教授(生化学)らが突き止め、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。この仕組みの異常で、発達障害などが起こる難病になる可能性も示され、記憶・学習の仕組み解明につながりそうだ。
 記憶にかかわる脳の海馬で、アスパラギン酸が神経伝達物質のグルタミン酸とともに存在することなどは知られていた。大学院生の宮地孝明さんらは、細胞内でアスパラギン酸を運ぶたんぱく質を特定し、小胞型興奮性アミノ酸トランスポーター(VEAT)と名づけた。
 VEATは、神経細胞のつなぎ目にある神経伝達物質を蓄える袋に、アスパラギン酸を運びこむ。蓄積されたアスパラギン酸は、この袋から分泌されて神経伝達物質になるとグループはみている。
 これまでVEATは別の働きで知られており、その異常で、幼児期から精神発達や運動障害が起こる「サラ病」になることがわかっていた。今回の発見で、サラ病は神経細胞の情報伝達の異常で起こる可能性が示された。
 森山教授は「グルタミン酸だけでは説明が難しい情報伝達の仕組みが、アスパラギン酸の働きを調べることでわかるかも知れない。認知症などの薬の開発につながる可能性もある」と話している。(赤木基宏)
 

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2008/8/20 サリドマイドで安全管理基準=医師・薬剤師を登録−一般から意見募集・厚労省 @nifty.comより転載

サリドマイドで安全管理基準=医師・薬剤師を登録−一般から意見募集・厚労省
 
 
 
2008年8月19日(火)18時28分配信 時事通信
 
 胎児に重大な薬害をもたらし、かつて社会問題となった「サリドマイド」について、多発性骨髄腫の治療薬として製造販売の承認申請をしている藤本製薬(大阪府松原市)は19日までに、承認を受けた場合、医師や薬剤師を登録制にするなどの安全管理策を盛り込んだ「安全管理基準書案」をまとめ、厚生労働省に提出した。
 厚労省は同案をホームページで公表し、来月11日を期限に一般から意見募集。近く有識者らで構成する検討会を設け、同案を基に妊婦の誤服用を防ぐための安全管理策を話し合う。

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2008/8/20 クローズアップ2008:メタボ、国際基準統一へ おなか優先、日本だけに 毎日jpより転載

クローズアップ2008:メタボ、国際基準統一へ おなか優先、日本だけに
 
 
 
毎日新聞 2008年8月20日 東京朝刊
 
 ◇男性85センチ、女性90センチ
 
 腹囲測定をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)診断の第一条件として、今年4月から始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)。「男性85センチ、女性90センチ」という腹囲基準の分かりやすさが注目を集めたが、肝心の腹囲が国際的な統一基準の必須条件から外されることになった。世界とは異なる基準で、公的健診を続けることは妥当なのだろうか。【大場あい、永山悦子】

 ◇健診現場も「根拠に疑問」

 先月、東京都江戸川区でメタボ健診を受けた60代の女性は「腹囲を測ってもらえれば、食事に気をつけるきっかけになる」と屈託なく話した。受診者は順に、ついたてで仕切られたスペースに入り、腹を出してメジャーを巻かれた。
 メタボ健診は、メタボや予備群に該当する人を健診で見つけ出し、生活習慣改善のための保健指導を実施する新しい公的健診だ。まず腹囲を基準に受診者を振り分け、その後、血液検査の結果などを加味して指導の必要性や内容が決められる。だが、保健指導に携わる看護師は「去年までと検査項目が変わったことに気づいても、何を目的とした健診か理解している人は少ない」と漏らす。各地の健診会場では腹囲測定に対し、「根拠が理解できない」「スポーツで鍛え腹囲が大きい場合も基準に引っかかるのはおかしい」など疑問の声が上がっている。
 厚生労働省のメタボ健診の基本指針は「生活習慣病の発症には内臓脂肪の蓄積が関与している」とする。内臓脂肪が蓄積した肥満に高血糖や高血圧などが重なった状態がメタボで、心筋梗塞(こうそく)など心血管疾患を発症しやすくなるとの考え方だ。腹囲測定は、内臓脂肪の多い人を見つけるために導入した。
 だが、メタボ健診の基になっている日本内科学会など8学会による腹囲基準には「世界で唯一、男性の基準が女性より小さい」など、策定当初から再検討を求める声が相次いだ。8学会は今年3月、再検討に取り組む方針を発表し、厚労省研究班も2万4000人のデータから最適な基準を導き出す作業に着手した。腹囲基準を何センチにすべきか、今なお議論が続いている。

 ◇心血管疾患との関連不明

 腹囲を第一条件にした日本の基準に当てはまる人が、本当に心筋梗塞などの心血管疾患を発症しやすいのかも不明のままだ。
 厚労省研究班の磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)が茨城県内で実施した疫学調査(約2600人対象)。日本の基準でメタボとされた人が、心血管疾患を発症する危険性は、メタボでないとされた人と変わらなかった。一方、腹囲を必須条件としていない米国コレステロール教育プログラム(NCEP)の基準でメタボとされた人は、発症の危険性が高かった。
 磯教授は「日本人を対象にメタボと心血管疾患の関係を調べた研究はあまりない。これから最適な基準を検討する段階」と話す。
 欧米では、心血管疾患を起こしやすい人を見つけるには、NCEP基準が適しているとの研究成果が多い。ある専門家は「海外に論文を出す時は、日本の基準では掲載を認められないため、NCEP基準で分析する人がほとんど」と明かす。
 しかも、NCEP基準ですら、心血管疾患との関係に疑問を投げかける研究もある。英医学誌ランセットに5月、英国での疫学研究が発表された。60〜80代の計約7500人を対象に、NCEPの基準と心血管疾患との関係を調べると、基準に合致してもしなくても、発症の危険性にほとんど差はなかった。
 研究を担当した英グラスゴー大のナビード・サッター教授は「日本が腹囲をメタボ健診に使っていると聞いて驚いた。この基準で心血管疾患の危険性の高い人を見つけようという方法は医学的に意味がなく、貧弱な医療としかいいようがない」とあきれている。
 報道機関も冷ややかだ。
 「細いウエストを探し求め、膨大な数の人を測る日本」。6月中旬、米紙ニューヨーク・タイムズにこんな見出しの記事が掲載された。日本のメタボ健診を「太りすぎがあまりいない日本で、一般市民をスリム化するために始まった野心的なキャンペーン」と紹介し、腹囲の結果に一喜一憂する受診者の様子や自治体の担当者らのコメントとともに、制度の目的が「医療費抑制という政治的問題にある」と解説した。

 ◇「労働時間の短縮が先だ」−−独自の重点設ける動きも

 健診の重点をメタボ以外に置く動きもある。
 ヤマハ(浜松市)の健康管理センターが取り組むのは、社員への禁煙指導だ。その結果、同社本社工場では男性の喫煙率が25%と、全国平均(約4割)よりも大幅に低い水準となった。同社は11年度から全国の同社施設敷地内の全面禁煙に踏み切る。倉田千弘所長は「メタボ基準に科学的根拠はないが、禁煙には、がんと心血管疾患の予防につながるという世界中の研究成果がある」と指摘する。
 愛知医科大が会社員360人を対象に実施した調査では、1カ月の残業時間が長い人ほど、心血管疾患の危険性が高かった。
 渡辺美寿津准教授(メンタルヘルス)は「特定健診は個人に生活習慣の改善を求めるだけで、職場への働きかけが不十分だ。労働時間の短縮など、労働環境を変えなければ、心血管疾患の危険性は消えない」と話している。
 

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2008/8/20 統合失調症 正しく理解 精神科医ら 中高生向けの教材開発 YOMIURI ONLINEより転載

統合失調症 正しく理解
 
 
 
精神科医ら 中高生向けの教材開発
 
2008年8月19日  読売新聞)
 
 精神疾患のひとつである統合失調症について、中学生や高校生が理解できるように工夫した教育プログラムが開発され、反響を呼んでいる。この病気は10〜20歳代で発病しやすいといわれる。若い人たちに正しい知識を持たせることで早期治療につなげ、偏見をなくすことを目指している。
 このプログラムは、製薬会社「日本イーライリリー」(神戸)が呼びかけ、精神科医や大学教授、精神障害者の家族らが協力し合って今年2月に完成させた。
 タイトルは、「こころの病気を学ぶ授業」。患者や専門家へのインタビュー(動画)、写真、統計データなどの教材がDVD1枚にまとめられており、中高生が目で見ながら理解できるよう工夫されている。授業を円滑に進めるためのマニュアルもある。
 プログラムは、2時間分。1時間目は、高校2年の時に統合失調症と診断された女性(36)の経験を通して、生徒は症状や治療法などを学ぶ。
 2時間目では、病気がよくなった後も残る「生活のしにくさ」を取り上げる。統合失調症の人とのかかわり方などがわかる内容になっている。
 「日本イーライリリー」では、希望する学校にプログラムを無償で提供している。これまでに中学、高校、大学や看護学校などから約400件の申し込みがあったという。
 プログラム開発に先立ち、昨年11月には、千葉・野田市の関宿(せきやど)高校で、試験的に授業が行われた。生徒からは「病気を治すには人の優しさが大切だと思った」「周りの人が助けてあげれば、自信をもって生活していけると思う」といった感想が出たという。
 統合失調症は、10〜20歳代に発病しやすい。発症から5年以内に適切な治療を受けられるかどうかが、その後の経過に大きく影響すると言われており、早期発見、早期治療が大切だ。
 教材開発にあたったNPO法人「企業教育研究会」理事長で千葉大准教授の藤川大祐さんは、「これまで中学生や高校生は精神疾患について学ぶ機会がなかった。知識がなければ自分や周囲の人が病気になった時に対応が遅れる恐れがある。また、無理解によって患者が生きづらい状況をつくっているかもしれない」と話す。
 患者の家族で組織するNPO法人「全国精神保健福祉会連合会」理事長の川崎洋子さんは、「10歳代のうちに正しい知識に触れることで偏見が減り、障害者が暮らしやすい社会になればうれしい」と期待する。
 申し込みは、日本イーライリリー(0120・245・970)へ。

 統合失調症 妄想や幻聴、無気力など様々な症状が出る精神疾患。有病率は0・5〜1・5%と報告されており、「100人に1人がなる」と言われる。かつては精神分裂病と呼ばれたが、2002年に日本精神神経学会が名称変更をした。

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2008/8/19 交通事故で脳脊髄液減少症=因果関係認めた判決が初確定 @nifty.comより転載

交通事故で脳脊髄液減少症=因果関係認めた判決が初確定
 
 
 
2008年8月19日(火)11時39分配信 時事通信
 
 交通事故と脳脊髄(せきずい)液減少症との因果関係が争われた訴訟で、因果関係を認めた先月31日の東京高裁判決に対し敗訴した加害者側が最高裁への上告を断念、19日確定した。同様の判決は地裁で4件あるが、確定したのは初めて。
 脳脊髄液減少症は、事故の衝撃などで髄液を包む硬膜にすき間ができ、髄液が漏れることによって起きるとされるが、確立した診断基準はなく、専門家の間で異論もある。
 事故は2004年2月、横浜市内の交差点で発生。自営業の男性(46)が車を運転中、乗用車に衝突されて負傷した。最初は「頭部挫傷」と診断されたが、頭痛が強くなり、05年5月に減少症の診断を受けた。少量の自分の血で髄液の漏れる部分をふさぐ「ブラッドパッチ」という治療を受けて治癒した。
 東京高裁判決は、事故直後から症状が続いていたことや、「起立性頭痛」という減少症に典型的な症状があること、発症前後に他に原因となるような出来事がないことなどから、事故との因果関係を認めた一審横浜地裁判決を支持、加害者側の控訴を棄却した。
 NPO法人脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の中井宏代表理事は「高裁が認めた意味は大きい。多くの患者が苦しんでいる中、大きな希望の光となる」と話している。

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2008/8/19 がんのリスク・マネジメント:(10)食事関連要因とがん:国際的評価の現状 毎日jpより転載

がんのリスク・マネジメント:(10)食事関連要因とがん:国際的評価の現状
 
 
 
 
2008年8月19日 毎日らいふ
 
 がんが遺伝子の病気であることはよく知られていますが、それを「がんは遺伝する」と読み違えている人がまだ大勢います。そうではなく、ほとんどのがんは、細胞の遺伝子が傷ついて修復されずに悪性化することで起こる病気であり、その原因の多くは生活習慣によるものだと考えられます。
 生活習慣のうち、喫煙習慣と並ぶ二大要因が食習慣です。そうは言っても、食事そのものが悪いというわけではありません。ただ1人1人の飲食の繰り返しによる微細な影響の積み重ねがいくつもあり、それを合計するとかなり大きくなることが予想されるのです。
 米国ハーバード大学のがん予防センターは、主にヒトを対象とした疫学研究論文(=エビデンス)を総括して、米国人のがん死亡において食事要因が寄与する割合、すなわち、成人期の食習慣や肥満、そして運動不足の改善により、がんの35%が予防可能であると推計しています。日本人では食事内容や体形などの背景が異なりますが、がんの発生に食習慣が深くかかわっていることには違いがないと思われます。
 食習慣とがんの関連は把握が難しく、あやふやな情報が先走りしがちです。世界的な機関のいくつかでは、専門家とエビデンスを中心とした科学的根拠を集めて1つ1つの関連を討議し、それぞれ4段階で評価するなどの方法で結果をまとめ、がん予防のための指針を示しています。
 これまでに、世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)の合同報告書(2003年)と、世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)の合同報告書(2007年改訂、図)があり、その2つが、世界的に現状でもっとも信頼のおけるものとなっています。
 
 
 WCRF/AICRの改訂報告書では新しいエビデンスを含めより細かな評価が行われ、次のような指針が示されています。(1)肥満度について:正常な体重の範囲でできるだけやせる、(2)身体活動について:日常生活の中で活動的になる、(3)体重を増やす飲食物について:高カロリー食品や甘い飲み物を制限する、(4)植物性の食事について:植物からできた食品を中心にとる、(5)動物性の食事について:赤身肉(牛、豚、羊などの肉)を制限し、加工肉(ソーセージ、サラミ、ベーコン、ハムなど)を避ける、(6)アルコール飲料について:飲酒を制限する、(7)保存・加工・調理について:塩を制限し、カビのはえた穀物や豆類を避ける、(8)サプリメントについて:食事だけで必要な栄養が取れるようにする。
 また、特定の人に向けて、次の2項目の指針を示しています。(1)授乳期の女性に:母は授乳し、子には母乳を飲ませる、(2)がんになった人に:がん予防のための食生活のアドバイスに従う。
 もっとも、そこに用いられているエビデンスのほとんどが、欧米先進国で行われた研究の結果です。日本を含むアジア地域のエビデンスは手薄でしたが、1990年前後よりコホート研究を含む数万〜十数万人規模の研究が複数実施され、近年、それらの成果として日本人におけるエビデンスが数多く報告されるようになりました。
 
 次回から、飲食関連の習慣、肥満、身体活動度とがんとの関係について、日本人のエビデンスを中心とする科学的根拠の現状などを紹介します。
 
◇津金 昌一郎(つがね・しょういちろう)
 
 国立がんセンターがん予防・検診研究センターの予防研究部長。1981年慶應義塾大学医学部卒業、85年同大学大学院修了(医学博士)、03年から現職。主な研究分野はがんの疫学研究で、人集団を対象に、様々な要因と病気の関係を検証しながら予防法を探っている。「多目的コホート研究」という大規模長期追跡調査や、国内の研究を要約・評価して確かな予防法を提示する「生活習慣改善によるがん予防法の開発に関する研究」などの研究班を率いる。「がんになる人ならない人」(講談社ブルーバックス)などの著書がある。

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2008/8/19 メタボ検診、縮まぬ胴囲…上半期、健康ニュース総集編 @nifty.comより転載

メタボ検診、縮まぬ胴囲…上半期、健康ニュース総集編
 
 
 
2008年8月19日(火)16時36分配信 夕刊フジ
 
 今年上半期、金メダル級のニュースといえば、「メタボ健診」のスタート。“指導”が入り、減量に励まざるを得なかった人も多いはずだ。一方、社会に目を転じれば、増え続ける医療過誤、さらには注射針の使い回しなど医療界への不信も。今年上半期、色々あった健康ニュース総集編−。
 
 【スタート】
 
 今年、最も注目を集めたのは4月1日スタートの特定健診・保健指導だ。男子腹回り85センチ以上の人を“捕獲”し、運動や食事指導を半年間行うというチョー厳しい内容に、メタボ人は戦々恐々、様々なダイエットグッズがヒットした。だが、その後はどうか。
 周囲を見渡せばいまだにビール腹はあちこちに…。始まってみれば締め付けはゆるかった!?
 反対に「厳し過ぎ」の批判が噴出したのが、同じく4月導入の後期高齢者医療制度。
 75歳以上を対象にした新たな保険制度だが、年金から保険料が天引きされるなど高齢者の負担は急増、早くも廃止論も出ているのは周知の通り。
 
 【不信】
 
 呆れた医療事件も起きている。
 そのひとつは血糖値を調べる採血器具の使い回し。今月8日、厚労省が発表した調査結果では、器具を使い回していた施設はゾロゾロ。
 院内でのお粗末な事件も。三重県の診療所では、作り置きの点滴によりセラチア菌の院内感染で73歳の女性が死亡。セラチア菌は流し場にもいる一般的な菌で、衛生管理の不備が事件に結びついていた。
 
 【減少】
 
 医療施設そのものの減少ぶりも明らかにされている。厚労省が6月に発表した「医療施設動態調査」(2008年3月末概数)では、2月と比べて病院の施設数は6施設減少し、病床数は990床の減少。一般診療所も42施設減少して病床数も802床減った。病床数は06年3月から減少の一途。オチオチ病院にも行けない。
 
 【事件】
 
 医療機関を頼らずに自分で病を発見しようと思う人が増えるにつれ、それにつけ込んだ事件も起きた。ニセ検査薬事件。「尿でがんがわかる」と効果のない検査薬を無許可で約18万個も発売し、輸入業者らが7月に逮捕されたのは記憶に新しい。
 
 【復活】
 
 猛暑続きで熱中症で倒れる人が続出しているが、一方で今年3月には、国内で6年ぶりにコレラによる食中毒が埼玉県で発生。先月には、福岡県の飲食店で赤痢による食中毒もあった。日本ではかつていなかったコレラと、減少したと考えられる赤痢の復活は不気味。
 “絶滅”と思われていた日本脳炎も、今夏の暑さで感染源である豚の間で増殖中だ。豚→蚊→ヒトの危険度が増しているので注意。
 今春、野ウサギを食べた男性が野兎(やと)病に感染。ダニ類を介して野ウサギやげっ歯類に広がる病原菌だ。ダニといえば、先月、日本紅斑(こうはん)熱というダニを媒介とした感染症で宮崎県で70代の女性が死亡。
 厚労省をはじめ研究機関による調査・研究も積極的に行われ、病気の解明も進んでいる。
 
 【予防】
 
 乳製品によるカルシウム摂取量が多いと脳卒中の発症リスクが低いことが判明。しかし一方で、乳製品をよく摂取すると前立腺がんリスクが高いことも明らかに。常識を覆すこんな話も。欧米の研究によると、せっかち、怒りっぽい、競争心が強い傾向の人は虚血性心疾患の発生リスクが高いという。葉酸、ビタミンB6、B12を多く取ると心筋梗塞のリスクが低いそうだ。
 がん関連では、男性ではベータ・カロテン濃度が高いと胃がんのリスクが低く、身体活動量の多い人も、がんの危険性や死亡リスクも低いという。家族や友人が少ないと、脳卒中の死亡リスクが高くなるという。仲間は大切に。
 
 【著名人を襲った病気】
 
 多くの著名人が病と闘っている。代表格はやはりがん。俳優・藤田まこと(75)は、4月に食道がんが判明。6月の舞台を降板し、翌月手術を受け療養中だ。
 同じく、がんのため舞台を降板せざるを得なかったのは愛華みれ(43)。悪性リンパ腫だった。抗がん剤と放射線治療により今月復帰会見を行っている。
 峰岸徹(65)は、腰痛治療中に進行した肺がんが見つかり、抗がん剤と放射線治療を受けている。胃がんだった佐藤B作(59)は、5月に内視鏡手術により胃の3分の2を摘出。
 がんとの一騎打ちに挑んでいるのは歌手の忌野清志郎(57)。約2年前に喉頭(こうとう)がんを宣告され、闘病生活を経て今年2月に復帰したが、7月には腰の左腸骨にがんが転移。
 がん以外でも6月のツアー中に松山千春(52)を襲ったのは不安定狭心症。「これぐらいで終わる男ではありません」と7月には復帰会見。
 お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉(36)は、肺炎の一種である肺膿瘍(のうよう)にかかり約1カ月の入院生活を送った。

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2008/8/19 HIV感染者数が過去2位=276人、依然高水準続く−厚労省 m3.comより転載

HIV感染者数が過去2位=276人、依然高水準続く−厚労省
 
 
 
2008年8月19日(火)18時49分配信 時事通信
 
 厚生労働省は19日、3月31日〜6月29日(第2・四半期)に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は276人で、四半期ベースで過去2番目に多かったと発表した。エイズを発症した患者は109人で過去4位。

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2008/8/19 どんな消費者が最も幸福か? m3.comより転載

どんな消費者が最も幸福か?

 

提供:WebMD

浪費家のあなたではない。バーゲンの達人でも、けちな人でもない。
Miranda Hitti
WebMD Medical News

【8月14日】

 あなたの買い物のスタイルから、あなたの幸福度を垣間見ることができるかもしれない。そしてどのくらいお金を支払うかよりも、何にお金を使うかの方が、重要かもしれない。
 最も幸福な消費者は、最大のバーゲンを狙う人でもなければ、そこにある一番良いものを手に入れるためにいくらでも金を使う人でもなければ、財布がほこりをかぶるほどけちな人でもないことが明らかになった。
 最も幸福な消費者は、お金や品物にこだわらない人である。そういう人々はむしろ外食や旅行のように何かを経験することにお金を使いたいと思う。
 それらの人々はエンパイア・ステート大学(ニューヨーク)のMiriam Tatzel, PhDが言うように、「体験志向の人」である。
 Tatzel博士は329名の大学生に、消費習慣と幸福感についての調査に回答するよう求めた。調査から、消費に関する4つの性格が明らかになった:
  • 浪費家:何でも正価で購入し、最上のものしか買わない。
  • お値打ち品を求める人:魅力のあるもののバーゲンを探す。
  • 金を使わない人:あまりお金を使わず、使いたいとも思わない。
  • 体験志向の人:おいしい食べ物や旅行など、何かを体験することには惜しげなく金を使うが、物には金を使わない。
 体験志向の人が最も幸福である;浪費家は最も幸福度が低く、クレジットカードによる借金が最も多いと、Tatzel博士は報告している。
 博士は8月14日に米国心理学会の年次総会(ボストン)で知見を発表した。それらの知見は、買い物のスタイルまたは幸福度のどちらが先行するかは示していない。

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2008/8/19 予防的アスピリンを使用している患者の一部では、PPIが費用効果が高い m3.comより転載

予防的アスピリンを使用している患者の一部では、PPIが費用効果が高い

 

提供:Medscape

冠動脈性心疾患の二次予防として低用量のアスピリンを使用している平均的リスクの患者では、一般市販薬費の面でプロトンポンプ阻害薬が費用効果が高い
Laurie Barclay
Medscape Medical News


【8月13日】

 冠動脈性心疾患の二次予防として低用量のアスピリン(ASA)を使用している患者の一部では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の併用が費用効果が高いという研究結果が、『Archives of Internal Medicine』8月11/25日号に報告された。
 「冠動脈性心疾患(CHD)の患者は、低用量のASAによる長期の治療が必要である」とミシガン大学医学部(アン・アーバー)のSameer D. Saini, MD, MScらが記している。「こうした患者は上部消化管出血(UGIB)のリスクが亢進し、PPIを併用することでそのリスクを低減できるが、生涯にわたるPPI併用療法が費用効果が高いかどうかは判っていなかった。」
 50歳以上の冠動脈性心疾患の患者を対象にして、生涯にわたるASA単独治療またはASAとPPIの併用治療を比較するマルコフモデルを作成した。このモデルに用いた仮定は次の通りである。開始年齢は65歳(年齢の範囲は50 - 80 歳)、上部消化管出血のリスク分類は平均的(リスクの範囲は平均から8倍まで)、PPIの有効性は66%(範囲は25% - 75%)、年間のPPI費は250ドル(範囲は250ドル - 1400ドル)。
 こうした仮定を用いた基本症例分析によれば、ASAとPPIの併用治療は生涯の上部消化管出血事象が少なく(3.1%対9.5%)、上部消化管出血関連の死亡が少なかった(0.4%対1.4%)。
 一般市販薬(OTC)のPPIの費用については、ASA・PPI併用のほうが費用効果が高かった。開始年齢を65歳、有効性を66%と仮定すると、費用効果比の増分は救命1年あたり40,090ドルとなった。PPIの有効性が75%から25%の範囲での費用効果比の増分は救命1年あたり35,315ドルから94,578ドルの範囲であった。コホートの開始年齢が80歳から50歳の範囲での費用効果比の増分は、救命1年あたり16,887ドルから79,955ドルの範囲であった。
 モデル化した年齢群とPPI有効性の仮定のすべてにおいて、処方薬のPPI費を仮定した平均的リスクの患者の費用効果比の増分は、救命1年あたり100,000ドルを超えていた。しかし高リスク患者では費用効果比の増分が、救命1年あたり10,433ドルから51,505ドルであった。
 「二次予防の目的で低用量ASA治療を行っている平均的リスクの患者では、OTC薬の費用においてPPI併用療法が費用効果が高い」と著者らは記している。「処方薬の費用だと、併用療法の費用効果が高くなるのは高リスク患者のみである……平均的リスクの患者のUGIBの低減におけるPPI併用療法の費用効果と、ASA関連消化不良や服薬順守に及ぼすPPI併用療法の影響の具体的な数値を今後の研究でもっと詳しく調べる必要がある。」
この研究の限界としては、モデルの論理と仮定に自ら限界がある点、処方薬に忍容性があり服薬順守した患者集団にしか適用されない点、PPI併用療法のASA関連消化不良低減の効果が除外されているためASA単独療法に有利なバイアスが生じている点、仮定されたPPIの服薬順守は患者が無症状の場合には必ずしも当てはまらない点、PPI療法には長期有害作用はないと仮定されている点が挙げられる。
 関連する解説記事において、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のMichael Pignone, MD, MPHが、このモデルでは生活の質の変化が検証されておらず、錠剤を毎日余分に服用することに伴う有害作用についてはいっさい考慮されていないと指摘している。
 「理想的には、UGIB発生率が33%より大きく低減したことを検出できるだけの検出力を備えた優れた設計で、平均的リスクの患者を対象にして費用の安いオメプラゾールを検証し、重要な有害作用の頻度の推計ができるようなランダム化試験によるエビデンスがぜひ欲しい」とPignone博士は記している。「より優れたエビデンスが得られるまでは、PPI処方はUGIBの履歴がある患者の出血再発を防止するためには使用すべきだが、平均的リスクの患者に決まったように処方してはいけない。」

 開示情報によれば、この論文の著者の一部はWyeth社、Takeda社、Salix社、AGI Therapeutics社、Novartis社、Johnson & Johnson社、MD Evidence社、ActiveHealth Management社、AstraZeneca社、Eli Lilly社、GlaxoSmithKline社、MedImpact HealthCare Systems社、Merck社、Pfizer社、sanofi-aventis社、TAP社、Amgen社、Santarus社、Pozen社、Bayer社、PLx Pharma社、NiCox社、Horizon Therapeutics社との間にさまざまな金銭的関係がある。
 Pignone博士はBayer社から研究助成金、コンサルタント料、ライセンス料を受け取っている。

Arch Intern Med. 2008;168:1684-1690, 2543-2544.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/19 大腿部・肩部ワクチン接種針の長さに関するガイドラインは改訂が必要な可能性 m3.comより転載

大腿部・肩部ワクチン接種針の長さに関するガイドラインは改訂が必要な可能性

 

提供:Medscape

ワクチン接種針の長さに関する現在の米疾病対策予防センターの勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高い。
Laurie Barclay


【8月14日】

 ワクチン接種針の長さに関する現在の勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高いため、これらの大腿部・肩部注射針の長さに関するガイドラインの改訂が必要な可能性があるという研究結果が、『Pediatrics』8月11日号に掲載された。
 「大腿部・肩部筋肉内ワクチン接種針の長さに関する米疾病対策予防センター[CDC]の勧告は、小児の年齢に基づくものである」と、チューレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)のWilliam C. Lippert, BAおよびシンシナティ小児病院医療センター(オハイオ州)のEric J. Wall, MDは記している。「短い針による筋層への貫通不足については報告されているが、長すぎる針によって筋層に深く貫通するリスクに焦点を当てた研究はほとんどない。この研究の目的は、MRI[磁気共鳴画像法]およびコンピュータ断層撮影[CT]を用いて、さまざまな年齢およびサイズの小児に最適の大腿部・肩部筋肉内ワクチン接種針の長さを確認することにあった」。
 針が筋層を貫通して骨や骨膜に達すると、痛みが生じ、骨や骨膜が損傷し、注射器から針が外れる可能性がある。
 2007年2月のCDCの勧告は、1-12カ月の乳児に対する大腿部筋肉内予防接種すべてに1インチの針、12-24カ月の幼児に対する大腿部筋肉内予防接種すべてに1から1-1/4インチの針、1-18歳の小児に対する三角筋筋肉内予防接種すべてに5/8から1インチの針を使用することであった。
 大規模小児病院において、著者らは、250例の2カ月から18歳の小児の肩部および大腿部のMRIおよびCT画像を検討し、皮下脂肪組織および筋層の厚さを測定した。回帰分析によって、これらの測定値を年齢および体重と相関させることができた。
 1歳以上の小児の大腿部筋肉内ワクチン接種については、 CDCの勧告に従って1および1-1/4インチの針を使用すると、1インチの針では11%(11/100)、1-1/4インチの針では39%(34/88)において筋層に深く貫通し、貫通不足のリスクは2%(2/100)とごくわずかである。
 肩部ワクチン接種については、CDCの勧告に従って5/8、7/8、1インチの針を使用すると、5/8インチの針では11%(16/150)、7/8インチの針では55%(83/150)、1インチの針では61%(92/150)において筋層に深く貫通する。
 「ワクチン接種針の長さに関する現在のCDCの勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高い」と、研究の著者らは記している。「観察された脂肪厚のばらつきに基づいて、針が筋層に深く貫通するリスクを最小限に抑えるために、大腿部・肩部注射針の長さに関するガイドラインの改訂を勧めている」。
 この研究の限界として、レトロスペクティブ(後向き)研究であった点、患者の体重および年齢が広い範囲にわたって均等に分布していなかった点、米国中西部の大都市から得た標本は米国の一般集団を正確に代表していない可能性がある点、乳児および小児の体重が地域によって大きく異なったため、針の長さに関する普遍的勧告が妨げられた点、多くの欧米諸国において小児および青年の肥満が多かった点、脂肪厚および筋肉厚にかなりのばらつきがあったため、筋肉内ワクチン接種針の長さに関する普遍的勧告が妨げられた点が挙げられる。
 他の限界として、他の理由で得た健常な肩部および大腿部のMRIおよびCT画像を使用したため、ワクチン接種集団全般に一般化できない可能性がある点、若年者の肩部スキャンの大部分は反対側の腕神経叢麻痺のために実施された点、MRIおよびCTスキャンの画像保管通信システム(Picture Archiving Communications System:PACS)の測定精度に限界があった点、針差し込み穴(針ハブ)が患者の皮膚に触れるように針が完全に挿入されているという仮定に基づいていた点が挙げられる。
 「我々の研究は、7/8または1インチの針は6歳以下の乳児および小児(男女とも)に対する大腿部筋肉注射に適しているという結論を裏付けており、これはCDCの勧告と同様である。しかし、我々のデータは、肩部筋肉注射針の長さに関するCDCの勧告に従うと、5/8インチの針使用患者の11%, 7/8インチの針使用患者の55%、1インチの針使用患者の61%において針が筋層を貫通して骨や骨膜に達するということを示唆している」と、研究の著者らは結論付けている。「針が骨や骨膜に達すると、激痛が生じる可能性、筋肉内への送達が妨げられる可能性がある」。
 したがって、大腿部筋肉注射を適切に行うために、研究の著者らは、6歳以下の小児すべてに7/8インチ以上の針を使用するよう勧めている。現在のCDCの勧告に従うと、大腿部ワクチン接種を受ける小児のワクチン筋肉内送達率は64%であるが、以下の勧告に従うと、90%の筋肉内送達率が得られる。
 研究の著者らは、肩部筋肉注射を適切に行うために、肩部ワクチン接種に関して以下の勧告を行っている。

・70kg以下の女児および75kg以下の男児には1/2インチの針
・70-115kgの女児および75-140kgの男児には5/8インチの針
・115kg以上の女児および140kg以上の男児には7/8-1インチの針

 これらの勧告に従えば、女性および男性患者のいずれにおいても、90%の筋肉内送達率が得られ、筋層に深く貫通することはない。
 「ワクチン接種針の長さに関するCDCのガイドラインを改訂すべきである」と、研究の著者らは結論付けている。「ガイドラインに従うと、筋層に深く貫通するリスクが著しく高いことが判明した。かなりのばらつきがあるため、年齢、体重、性別による普遍的な針の長さは受け入れられない」。

 この研究の著者らは、資金に関する情報を明らかにしていない。

出典

Pediatrics. 2008;122:e556-e563.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/19 感染防止策の効果を予測 電車の混雑緩和や車通勤 新型インフルで国交省 他 m3.comより転載

感染防止策の効果を予測 電車の混雑緩和や車通勤 新型インフルで国交省
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月19日】

 国土交通省は18日、都市部で新型インフルエンザが発生した場合、満員の通勤電車で感染が爆発的に広がる恐れが強いため、電車に乗る人を減らしたりマイカー通勤に切り替えるなどの感染防止対策の効果や経済的な影響を予測することを決めた。
 新型インフルエンザで最大64万人が死亡すると政府は想定。被害を減らすため対策行動計画は、感染拡大の可能性がある場合は、公共交通機関に協力を求めるとしている。しかし混雑度を下げるのか全面運休するのかなど具体策は未定だ。
 このため国交省は9月中旬に、国土交通政策研究所を中心に厚生労働省など関係省庁、鉄道会社などで会議を設置。
 通勤電車の対策では、「全面運休は経済、社会への影響が大きい」(同研究所)ため、乗客を減らして乗客と乗客の間を感染リスクが少なくなるとされる1メートル以上に離すのが現実的と判断。離した場合、東京都心で輸送できる乗客数がどれだけ減るかや経済への影響などを調べる。さらに、対策を取らないケースや全面運休と比べた対策の効果も検証する考えだ。
 乗客数を減らすには、在宅勤務や時差出勤など企業の協力が必要。都心に立地する企業に新型インフルエンザが発生した際の対応についてアンケートし、乗客をどの程度減らせるか分析する。
 一方、移動中に人と接触しないマイカー通勤は、感染防止には有効とされ、電車から車に切り替える人が急増する可能性が強い。このため都心で車の通行量がどれぐらい増えるかも予測、深刻な渋滞を防ぐため首都高速道路の利用制限や一般道の交通規制の在り方も検討する予定だ。

▽新型インフルエンザ対策

 新型インフルエンザ対策 政府の対策行動計画は、プレパンデミック(大流行前)ワクチンの活用と治療薬の備蓄が柱。与党のプロジェクトチームは今年6月、感染拡大の状況に応じた公共交通機関の具体的な運行方針や必要な法整備の検討が重要とする提言をまとめている。新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持たないため、短期間で爆発的に流行する恐れがある。政府は最大64万人が死亡すると想定するが、想定が不十分との指摘を受け厚生労働省の専門家会議が再検討することになっている。




新型インフルエンザ感染対策、交通量抑制シミュレーションを実施  国交省



記事:WIC REPORT
提供:厚生政策情報センター

【2008年8月19日】

 新型インフルエンザ・パンデミック対策としての都市交通輸送人員抑制策の有効性の検討及び実施シミュレーションに関する調査研究(7/29)《国交省》 国土交通省はこのほど、新型インフルエンザ・パンデミック対策としての都市交通輸送人員抑制策の有効性の検討及び実施シミュレーションに関する調査研究を行うことを明らかにした。 新型インフルエンザが飛沫感染すると想定されることから、公共交通機関における利用者間の接触を少なくするため、その混雑度を一定程度までに抑制することが有効な対策の一つであると考えられている。そこで、東京都心部で、鉄道車両及び駅構内における飛沫感染を抑制すべく、各乗客の間を半径1m程度離すように人員輸送するシミュレーション(机上想定訓練)を行うとしている(P1-P3参照)。 この調査研究は、国交省の付属機関である「国土交通政策研究所」が中心となり、国立感染研究所感染症情報センター及び警察大学校警察政策研究センターの協力を得て行われる(P10参照)。


(その1:0.3M)

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2008/8/19 鍼灸マッサージ「資格」PR…無免許営業、乱立に対抗 YOMIURI ONLINEより転載

鍼灸マッサージ「資格」PR…無免許営業、乱立に対抗
 
 
 
2008年8月18日  読売新聞)
 
 あん摩マッサージ指圧師やはり師など、国家資格を持つ人たちで組織する「全日本鍼灸(しんきゅう)マッサージ師会」が、PR用マークを作った。
 無免許者が施術する“マッサージ店”が乱立する中、国の認定を受けた技術や知識を利用者にアピールすることが目的だ。
 同会は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持つ約1万2000人が加盟する団体だ。マークは、マッサージ、はり、きゅうをイメージした三つの円を、両手で優しく包み込むデザイン。「厚生労働大臣 免許」という文言を入れ、国認定であることを強調している。
 厚生労働省医事課が今年7月に文言の使用を認めたことから、会員や関連団体らに対し、本格的にマークの使用を推進し始めた。「店頭にステッカーをはったり名刺に印刷したりして、店をアピールするために使用してほしい」と同会事務長の池田展夫さん。
 一定レベルの技術や知識を保証する「免許」にこだわった背景には、無免許者が施術する“マッサージ店”の乱立がある。こうした店は、疲労回復やO脚の矯正に効果があることをうたう看板を出すなど、派手な宣伝を行う所もある。
 ところが、国家資格を持つ人たちは、法律で広告方法が制限され、施術所の住所や営業時間など、基本情報しか看板やチラシに記載できない。また、この法律では、マッサージをする人には免許が必要としており、厚労省も「無免許者によるマッサージ業は認めていない」という。しかし、マッサージの定義が明確でないため、健康被害が出ない限り、無免許の“マッサージ店”の取り締まりは難しいのが実情だ。「高い施術力と知識を持っていることを利用者に知ってもらう手段として、このマークを積極的に活用していきたい」と池田さんは話している。
 

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2008/8/19 ホルモン活性化 (4)更年期 漢方薬も助けに YOMIURI ONLINEより転載

ホルモン活性化
 
 
(4)更年期 漢方薬も助けに
 
2008年8月18日  読売新聞)
 
 
 体に柔らかな丸みを持たせたり、肌をつやつやにしたりして、美しさの源となる女性ホルモン。卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンが一定のリズムで増減し、バランスを保っている。
 加齢による卵巣機能の衰えとともに訪れるのが、更年期障害だ。体が火照ったり、逆に冷えたり、めまいや動悸(どうき)がして、なんだか憂うつになる――。エストロゲンは、骨の強化や動脈硬化の抑制などの作用で体全体を守っているため、閉経を迎える50歳前後に分泌量が急低下すると、あちこちに不調が現れる。
 中高年だけの問題と思われがちだが、実は30歳代後半ごろから、徐々に体質が変わっていく「プレ更年期」が始まる。若い女性でも油断できない。『プレ更年期からの女性ホルモン塾』(小学館)の著書もある美容家の吉川千明さんは、「不規則な生活や偏った食事、長時間パソコンに向かうストレスで、20歳代でも、卵巣機能が衰えることがある」と警告する。
 女性ホルモンの低下を防ぐには、休養と適度な運動を取り入れ、ストレスをためないことが一番という。特に運動は、軽いストレッチ程度でも、心身両面のリフレッシュ効果が高い。
 リラックスには、アロマテラピーやマッサージがよい。不調がある場合は、漢方薬が助けになる。症状に応じて、数種類を組み合わせることも可能だ。漢方薬は、男性の更年期障害にも効果がある。
 内服薬などで、女性ホルモンを補う方法もある。吉川さんは、「ホルモン摂取には抵抗を感じるという声も聞きますが、医師の指示通りに使えば安全。豊かな人生を送るための選択肢としてほしい」と話している。(飯田祐子)
 

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2008/8/19 透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導 厚労省 asahi.comより転載

透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導 厚労省
 
 
 
2008年8月18日 朝日新聞
 
 増え続ける人工透析の患者を減らす方法を探るため、今秋、厚生労働省が全国規模の研究を始める。腎臓の働きに異常のある「透析予備軍」を対象に、5年にわたって最新の診療指針に沿った治療や生活指導を実施。透析患者数の増加を15%ほど抑えることをめざす。
 研究には、仙台や水戸、名古屋、岡山、長崎、那覇など約50地域の医師会の開業医500人程度が参加。尿たんぱくが陽性で腎臓の働きに異常があり、将来、透析が必要になる恐れのある40〜74歳の2500人を登録し、日本腎臓学会が昨年つくった「CKD(慢性腎臓病)診療ガイド」にもとづく投薬や食事療法などを実施する。
 このうち半数には、3カ月おきに管理栄養士が生活習慣指導をし、指針が徹底されているかをチェックする。
 半年ごとに全員の腎臓の検査をしながら、5年にわたって腎臓の機能を観察。最終的に、透析患者数の増加が過去のデータよりどのくらい低くなったのかを評価する。
 7月に患者の募集を始め、同月末の時点で200人ほどが登録されている。9月末まで募集を続け、10月からスタートする予定だ。
 糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなる。放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になる。自覚症状がほとんどないため気づかないことも多い。いったん透析を始めると離脱するのは難しい。
 日本透析医学会によると、昨年、新たに透析を始めた患者は3万6909人。前年より536人も増え、18年連続で過去最高となった。患者の合計は27万人を超える。
 研究リーダーの山縣邦弘・筑波大教授(腎臓内科)は「早くから正しい治療を始めれば、透析を避けたり、導入時期を遅らせたりすることが可能になるはずだ」という。(行方史郎)
 

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2008/8/19 カレーを食べて記憶力アップ…アルツハイマー予防に期待 他 @nifty.comおよびm3.comより転載

カレーを食べて記憶力アップ…アルツハイマー予防に期待
 
 
 
 アルツハイマー病など脳疾患の予防などに役立つ成果として注目される。
 同大薬学部の阿部和穂教授らは、インドでアルツハイマー病の患者が少ないことに着目。その秘密は食生活にあるとして、同国の代表的料理カレーに含まれる様々なスパイスの効果を調べたが、ターメリックに、加齢などによる脳の神経細胞の損傷を防ぐ働きがあることを確認したにとどまった。そこで研究チームは、米ソーク研究所がターメリックの成分(クルクミン)から作った新化合物「CNB−001」の効果をラットを使って調べた。
 その結果、ターメリック由来の化合物を飲むと、飲まないラットに比べて、記憶力が高まっていることが観察できた。阿部教授は「新化合物は、脳の記憶にかかわる海馬部分を直接活性化している可能性が高い。今後は、安全性を確認し新薬の開発を目指したい」と話している。
 
 
 
 
記憶力向上させる化合物を発見 ターメリックから合成
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月19日】
 
 武蔵野大学薬学部の阿部和穂教授らは18日、カレーの香辛料として使われているターメリックの含有成分から合成した化合物「CNB-001」が記憶力を向上させる効果があることをマウスを使った実験で発見したと発表した。
 ターメリックに含まれるクルクミンという化合物にはアルツハイマー病の原因物質と目されている「アミロイドベータタンパク」の蓄積を防ぐ効果があることが知られているが、阿部教授は米ソーク研究所のデビッド・シューベルト博士と共同でクルクミンと誘導化合物の脳に対する作用を研究。クルクミンの化学構造を少し変えて「CNB-001」を合成させることに成功した。「CNB-001」は新しい認知症治療薬候補になると期待されており、研究結果は米老年医学専門誌最新号に掲載された。

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2008/8/18 日本人の個人ゲノム解読へ=体質に合った医療実現に期待−沖縄県と産総研 @nifty.comより転載

日本人の個人ゲノム解読へ=体質に合った医療実現に期待−沖縄県と産総研
 
 
 
2008年8月18日(月)20時12分配信 時事通信
 
 日本人の1個人の全遺伝情報(ゲノム)解読に取り組むと、沖縄県と産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が18日発表した。個人のゲノム解読は、DNAの二重らせん構造発見でノーベル賞を受けた米国のジェームズ・ワトソン博士らのデータが昨年公表されたが、日本人ではまだ例がない。さまざまな病気へのかかりやすさや、薬の効き目・副作用といった体質をゲノム情報から調べ、医療に応用する上で、日本人の標準的なデータが不可欠だという。

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2008/8/18 黒麹菌のゲノム概要解読=泡盛や食品・医薬品へ応用期待−産総研など @nifty.comより転載

黒麹菌のゲノム概要解読=泡盛や食品・医薬品へ応用期待−産総研など
 
 
 
2008年8月18日(月)17時38分配信 時事通信
 
 沖縄の特産品、泡盛の醸造に使われる黒麹(くろこうじ)菌の全遺伝情報(ゲノム)の概要を解読したと、産業技術総合研究所や製品評価技術基盤機構などが18日発表した。産総研などは2005年、日本酒やしょうゆ、みその生産に使われる麹菌(黄麹菌)のゲノムを解読したと発表しており、研究成果は泡盛など酒類の品質向上だけでなく、食品や医薬品の開発、バイオマス利用技術へ幅広い応用が期待される。

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2008/8/18 北京が熱い! メタボ対策でも「キントレ」 @nifty.comより転載

北京が熱い! メタボ対策でも「キントレ」
 
 
 
2008年8月18日(月)17時7分配信 夕刊フジ
 
 北京五輪も後半戦、盛り上がってきたが、多くの日本人選手を支えている新しいトレーニング法がある。スポーツ施設「ワールドウィング」(本社・鳥取)を主宰する小山裕史氏が考案した「初動負荷トレーニング」が、それだ。
 取り入れているアスリートたちをザッとあげると、男子柔道・金メダリストの内柴正人を筆頭に、野球の岩瀬仁紀、マラソンの佐藤敦之、サッカーの本田圭佑ら五輪選手の他、日米通算3000本安打を達成したイチロー、200勝投手の山本昌(中日)、プロゴルファーの青木功など、そうそうたる顔ぶれだ。
 一般的なトレーニングは最初から最後まで同じ負荷をかけ力んでやる(終動負荷)。
 が、違いを簡単にいえば、「最初の動作だけに適度な負荷をかけ、神経と筋肉をうまく連動させて力を効率よく末端に伝えるトレーニング法」と説明するのは、全国10カ所ある施設のひとつ「ワールドウィング池袋」(東京)のコーチングスタッフ・渡辺寛史氏。
 専用のマシンを使うので、体に無理なストレスがかからず疲れることがない。血流がよくなり、関節の可動域が広がるので、逆に体の疲れが取れるところも大違いだ。
 瞬発力やパワーの向上などスポーツ効果は高いが、利用者の主体はアスリートよりもむしろ一般人。それぞれの身体状態に合わせたトレーニング内容で、もっとも期待できるのはメタボ対策やリハビリなどの健康効果だ。
 「血圧を上げずに運動ができるので高血圧・糖尿病の改善には最適。筋肉を柔らかくして乳酸を除去し、肩こりや腰痛にもいい。代謝を高めてダイエットにも効果的です」(同氏)。運動が“汗ダクで辛い”は昔の話、効率よくメタボ対策で金を勝ち取ろう。

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2008/8/18 金魚の祖先は中国産の銀色フナ DNAで解明 @nifty.comより転載

金魚の祖先は中国産の銀色フナ DNAで解明
 
 
 
2008年8月18日(月)8時35分配信 産経新聞
 
 観賞魚として親しまれている金魚の進化過程を、東海大と国立遺伝学研究所の共同研究チームがDNA分析で解明した。中国産のフナの一種が祖先で、5つのグループに分かれて多様な品種が作られたことを突き止めた。22日から東京都内で開かれる日本進化学会で発表する。
 東海大医学部の小見山智義准教授(分子進化学)らは17品種、計44匹の金魚のミトコンドリアDNAを分析し、遺伝研のデータベースで他の魚類と比較するなど詳しく調べた。その結果、金魚は「ギベリオ」という中国産のフナが祖先だったことが分かった。
 金魚は約1500年以上前に中国で見つかった赤いフナが起源とされるが、具体的なルーツは不明だった。ギベリオは中国に広く分布し、普通は銀色だが突然変異で赤くなることがある。野生種のほか食用として養殖されているという。日本には生息していない。
 一方、金魚の進化を系統的に調べたところ、オランダ獅子頭(ししがしら)がギベリオから分かれた後、背びれのある朱文金(しゅぶんきん)と黒出目金、背びれのない頂天眼(ちょうてんがん)とランチュウの計5グループに分岐したことが分かった。
 このうち背びれのないランチュウなどは、遺伝的に新しい品種と判明。室町時代に渡来した金魚は、江戸時代にガラス製の鉢が普及するまでは陶器のかめで飼われ、横からではなく上から観賞していた。背びれがない突然変異種は上から体を眺めやすい利点があり、新品種として盛んに改良が行われたことを裏付けた。

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2008/8/18 5つの生活習慣で脳卒中のリスクが低下 m3.comより転載

5つの生活習慣で脳卒中のリスクが低下

 

提供:WebMD

適切な運動と食事が脳卒中予防の鍵となる因子である
Kelley Colihan
WebMD Medical News

【8月12日】

 健康的な5つの生活習慣の因子が、最も一般的な種類の脳卒中のリスクを80%低下させるのに役立つことが、新規研究によって明らかになった。
 『Circulation』で報告された研究では、43,685例の男性と71,243例の女性の追跡調査を行った。研究開始時の平均年齢は男性が54歳、女性が50歳であった。
 研究開始時に心臓血管疾患または癌であった被験者はいなかった。
 被験者ら