神経細胞の突起 伸びるのは「偶然」…奈良先端大
神経細胞が、他の神経細胞に信号を伝える1本の長い突起を自発的に伸ばす仕組みを、奈良先端科学技術大学院大の稲垣直之准教授と作村諭一特任准教授らが突き止めた。再生医療への応用が期待される。
神経細胞には、信号を送り出す長い突起(軸索)が1本と、その信号を受ける入力用の短い突起(樹状突起)が複数ある。軸索は人では最長1メートル前後にもなるが、なぜ1本だけが伸びるのかは謎だった。
稲垣准教授らは、ラットの脳から未成熟の神経細胞を取り出して観察した。最初は突起のない丸い形だが、12時間後、突起を伸ばすたんぱく質「シューティン」の働きで数本の短い突起が出現。伸縮を繰り返すうちに、偶然1本の突起にシューティンが偏り、長くなったところにさらにシューティンが集中して突起が伸び、72時間後までには1本が“一人勝ち”することを確認した。
これらの現象をコンピューター上で再現することにも成功。稲垣准教授は「このモデルを使えば、切れた軸索を再生するのに必要なシューティンの量などが計算でき、再生医療に貢献できる」と話す。成果は欧州の専門誌に発表した。
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2010/8/3 熱中症:高齢者、室内でも注意 気温上昇、脱水…気付かず重症化 毎日jpより転載
熱中症:高齢者、室内でも注意 気温上昇、脱水…気付かず重症化
2010年8月3日 毎日新聞 東京朝刊
自宅で熱中症を発症する人が増えている。室内は注意を怠りがちだが、特に高齢者や体が弱っている人には屋外と変わらない危険がある。注意点や発症した際の対処法などを専門家に聞いた。【野島康祐、清水優子】
◇28度、湿度70%超で冷房 こまめに水分補給を
独立行政法人・国立環境研究所のまとめでは、09年夏に熱中症で救急搬送された20都県市の2835人のうち、自宅での発症が591人(21%)で最も多かった。
三宅康史・昭和大准教授は「今の住宅は密閉性が高く風通しが悪く、窓を閉め切り冷房を使わないと、室内は外気温以上に上がる。また高齢化で、体温の調節機能が衰え熱中症になりやすい高齢者が室内にいる割合が高くなった」と説明する。
人間の体は暑さを感じると、皮膚に血液を多く流したり、汗を出して体温を下げる。血液には熱を運ぶ役割があり、皮膚を流れる血管を通る時に熱を外に出す。汗は体から蒸発する時に体の熱も一緒に放出している。
ところが、気温が高い状態が長く続くと大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血流量に影響する。また、気温が30度を超えなくても湿度が高いと汗が蒸発せず皮膚の表面にたまり、熱もこもったままになる。こうしたバランスの崩れが熱中症の症状を引き起こす。
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今夏の室内での死亡例を見ると、エアコンが作動していなかったケースが目立つ。
大阪市内のマンションでは7月26日、南側ベランダに面した寝室のベッドで妻(87)が、隣室との敷居辺りで夫(79)が亡くなっているのが見つかった。寝室は扇風機が1台作動し、窓は少し開いていたがエアコンはなかった。同24日にはさいたま市内で女性(81)が寝室ベッドで死亡。女性はエアコンが嫌いで日ごろからスイッチを切っていたという。
日本救急医学会が7月、救急搬送を受け入れる全国82の施設を08年6〜9月に熱中症で受診した913人を調べたところ、屋内で発症した123人のうちエアコンを「停止中・設置なし」だった人は52%で、「使用中」は13%。高齢者や重症者ほど使わない傾向が高かった。
調査責任者の三宅准教授は「室内は決して安全な場所でないと肝に銘じ、湿度計付き温度計を置き、室温28度、湿度70%を超えたらエアコンを使ってほしい。例年患者のピークはお盆ごろまで。あと約2週間を乗り切って」と訴える。
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室温調整とともに重要なのが水分補給だ。筑波メディカルセンター病院の管理栄養士、遠藤祥子(やすこ)さんは「のどの渇きを感じる前に、こまめに水分を取るよう心がけて」と話す。
遠藤さんによると、男性は体重の約60%、女性は約55%が水分。体重60キロの男性の場合は36キロ(36リットル)で、このうち汗や排せつなどで1日計2・5リットルが体外に出ているが、食事と飲料、体内で作られる代謝水で計約2・5リットルを補い、バランスを保っている。
水分補給は、室内で普通に生活したり軽く汗ばむ程度なら、水か甘くないお茶で十分。冷たすぎるとおなかを壊しがちだが、熱中症の発症後には効果的。吸収が速いうえ体温を素早く下げるからだ。利尿作用があるアルコールや糖分が多いジュース類は脱水を進めるため不向きという。
ただし発熱や下痢をしている人はかかりつけ医に相談しよう。水分はトマトやキュウリ、スイカ、みそ汁やスープ類でも補える。塩分や糖分の取り過ぎに気をつけ、上手に水分コントロールしたい。
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消防庁消防・救急課によると、今年5月31日〜7月25日の間に熱中症のため救急搬送された人は全国で1万5114人で、うち46・4%にあたる7014人が65歳以上だ。
高齢者が熱中症になりやすいのは、主に加齢による体の衰えが原因だ。気温の上昇に鈍感になり、脱水症状が始まっても自分で体の異変に気付きにくくなる。家族ら周囲も察知しにくく、救急搬送されるまで異変が分からないことも多い。また、高血圧や糖尿病など持病がある人も重症化しやすい。
もし屋内で家族が熱中症になったら、どう対処すればいいのか。傷病時のレスキュー法をまとめた日本赤十字社の「赤十字救急法講習教本」などによると、最初に涼しい所に移動させ、話しかけながらリラックスできる体勢を取らせる。首筋や脇の下、脚の付け根などを冷たいペットボトルで冷やすと太い血管を通る血液が冷やされ、体全体の冷却効果がある。
日赤健康安全課の鈴木隆則指導係長は「お年寄りの場合、体温が40度近くになると脳、心臓、腎臓、肝臓などの臓器不全を起こしやすい。だからといって流水をかけ続けたりして体を急に冷やすと、低体温症に陥る危険性がある」と適切な対応を呼びかける。
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■熱中症の主な症状
1度(熱失神・熱けいれん、現場での応急処置で対応できる軽症)=めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗
2度(熱疲労、病院搬送が必要な中等症)=頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感、虚脱感
3度(熱射病、入院して集中治療が必要な重症)=意識障害、けいれん、手足の運動障害、体に触ると熱いぐらいの高体温
※日本救急医学会の資料から
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◇家族が熱中症になったら
(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる
(2)首筋、脇の下、脚の付け根を冷やす
(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる
(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる
(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる
(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり冷たい部分をマッサージ
(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ
※日本赤十字社への取材を基に作成
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2010/8/3 前立腺がん発症 日本人特有遺伝子…理研チーム発見 YOMIURI ONLINEより転載
前立腺がん発症 日本人特有遺伝子…理研チーム発見
前立腺がん発症に関連する日本人特有の遺伝子を、理化学研究所の中川英刀チームリーダーらが発見した。早期発見、治療法開発につながる研究成果で、科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」に2日発表した。
研究チームは、日本人の前立腺がん患者4584人と健康な人8801人を対象に、全遺伝情報の50万か所の微妙な違い(SNP)に着目して比較。その結果、発症にかかわる24個の遺伝子を発見した。このうち、19個は欧米人で発症に関与することが知られていたが、残り5個は日本人に特有だった。この5個は、男性ホルモンを作り出すことなどにかかわるらしい。
中川チームリーダーは「多数の遺伝子を組み合わせて、前立腺がんの発症リスクを予測し、早期発見や予防につなげたい」と話している。
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2010/8/2 家で血圧測って病院へ送信 遠隔地の健康管理へ実証事業 asahi.comより転載
家で血圧測って病院へ送信 遠隔地の健康管理へ実証事業
2010年8月2日1時23分 朝日新聞
米通信技術大手クアルコムの日本法人は、携帯電話の通信網を使った在宅健康管理の実証プロジェクトを8月から始める。高血圧の人が家庭で測った血圧などのデータを送信し、担当医がネットを通して把握できるようにする。医療機関との行き来に時間がかかる地方での医療向上につなげるねらい。将来の事業化も視野に入れている。
実証は北海道壮瞥(そうべつ)町、大阪市、奈良県斑鳩町の3カ所で医療機関と連携し、高血圧の症状がある人など計300人を対象におこなう。対象者には血圧計や歩数計、体重計と、これらにつないでボタン一つでデータを送れる専用の通信機器を配布する。利用者は毎日、定期的にデータをとって送信。担当医はパソコンからデータを見て、診察に活用する。北海道では札幌医大が実施主体となる。
高血圧の人は、家庭で日常的に血圧を測り、状態を把握することが大切とされ、特に医療機関が少ない地域では患者自身の健康管理が重要。同社のシステムには、データの収集・管理の手間が省け、患者と医師の双方の負担を軽くできる利点があるという。
当面は社会貢献活動の一環と位置づけているが、クアルコム日本法人の山田純・会長兼社長は「システムが有用と実証された段階で、商用ベースにすることも検討する」と話している。(五郎丸健一)
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2010/7/31 胃かいよう:酵素が左右 発症しやすさ事前に診断 毎日jpより転載
胃かいよう:酵素が左右 発症しやすさ事前に診断
2010年7月30日 毎日新聞 11時02分(最終更新 7月30日 11時13分)
胃かいようの発症や悪化にかかわる酵素を、反町洋之・東京都臨床医学総合研究所参事研究員らのチームが発見し、29日付の米科学誌プロス・ジェネティクス(電子版)に発表した。酵素を作る遺伝子の特徴を調べることで、胃の弱い人を事前に把握することが可能になるため、予防や治療法開発に道を開くと期待される。
チームは、胃粘膜表面の粘液分泌細胞に多く存在する2種類の酵素に注目。これらの酵素が働かないマウスを作り、ウイスキー程度のアルコール溶液を飲ませると、通常のマウスより胃粘膜の損傷が大きくなることに気付いた。
また、二つの酵素の働きを調べたところ、二つが一体となって胃粘膜を保護し、損傷があると粘液を多めに出したり、新しい細胞を供給する「修復」に携わっていることをうかがわせた。いずれの酵素も、酵素を作る遺伝子の配列の一部が異なると機能が失われた。こうした遺伝子のタイプの人は発症しやすいとみられる。
厚生労働省によると、国内の患者数は約43万5000人。ピロリ菌や抗炎症剤の副作用で粘膜が傷つけられ、ストレスやアルコールといった刺激で発症、悪化するとされる。反町さんは「2種類の酵素がこれらの要因に加え、発症しやすさや、悪化するかどうかの鍵を握っているのではないか」と話す。【永山悦子】
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2010/7/31 骨粗しょう症治療、期待の発見…埼玉医大グループ 骨髄内で骨形成促すたんぱく質 YOMIURI ONLINEより転載
骨粗しょう症治療、期待の発見…埼玉医大グループ
骨髄内で骨形成促すたんぱく質
(2010年7月30日 読売新聞)
埼玉医科大ゲノム医学研究センター(日高市)の岡崎康司教授らの研究グループが、骨髄内で骨の形成を促すたんぱく質「Id4」の存在を突き止め、米国の科学雑誌「PLoS Genetics」(プロス・ジェネティクス)のオンライン版で発表した。
岡崎教授は「Id4の働きを調節することで、老人性骨粗しょう症のような骨の代謝にかかわる疾患の治療や創薬につながる」としている。
グループは、脂肪を蓄える脂肪細胞にも、骨を作り出す骨芽細胞にも分化できる骨髄内の幹細胞が、老人性骨粗しょう症の場合、脂肪細胞に分化しやすく、骨がもろくなることに着目。マウスの細胞を使った実験や、コンピューターによる膨大なデータの解析で、「Id4」と呼ばれるたんぱく質の仲間が、骨芽細胞への分化を促し、その働きが弱まると、脂肪細胞が増加することを突き止めた。
今後、「Id4」の働きを強める条件についても研究を進めるという。
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2010/7/31 iPS細胞でヒトの精子や卵子作製へ 国内初、慶大など asahi.comより転載
iPS細胞でヒトの精子や卵子作製へ 国内初、慶大など
2010年7月31日3時0分 朝日新聞
体のあらゆる組織の細胞になる能力のあるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ってヒトの精子や卵子を作る研究を、慶応大などのチームが計画し、学内の倫理審査委員会に申請した。倫理委に認められれば、年内にも研究に着手する。iPS細胞からヒトの生殖細胞を作る研究は国内初。不妊治療などにつながると期待されるが、技術的にも倫理的にも課題があり、情報公開を求める声も出ている。
岡野栄之慶応大教授(再生医学)らと全国有数の不妊治療件数のある「加藤レディスクリニック」(東京都)、実験動物中央研究所(川崎市)が共同で研究する。京都大の山中伸弥教授が白人女性のほおの皮膚からつくったiPS細胞を使い、生殖細胞に必要とされる遺伝子を働かせて精子や卵子に成長させる。受精や着床は行わないという。23日に慶大の倫理審査委員会に申請した。
ヒトの精子や卵子を作る研究については、4年前にiPS細胞作製の成功が発表された直後から、研究者らの間で是非が議論されてきた。
iPS細胞の安全性がはっきりしない中、次世代に影響を残しかねない生殖細胞づくりの研究には慎重論が根強い。さらに、理論的には1人の人間から精子と卵子を作ることも可能で、法律で禁じられているクローン作製との線引きが難しい面もあり、国内では禁止されていた。
しかし、生殖細胞ができる仕組みがわかれば、不妊症の治療研究にも役立つという研究者らの声を受け、文部科学省は今年5月、受精や子宮に入れることはせず、基礎研究に限るという条件つきで生殖細胞づくりの研究を認めた。
生殖細胞の作製は技術的に難しく、米国の研究チームがヒトのiPS細胞から精子や卵子の元になる細胞はできたと報告しているが、文科省によると、完全な精子や卵子までできたという研究発表は今のところないという。
基礎生物学研究所の勝木元也名誉教授(分子生物学)は「iPS細胞の安全性に関する基盤的な研究もまだ十分ではなく、不妊患者の過剰な期待をあおることは戒めるべきだ。不都合な真実も含めて積極的な公表が必要だ」。国立循環器病研究センター研究所分子生物学部の森崎隆幸部長は「細胞の提供者への十分な説明も重要だ。つくった生殖細胞の管理も適切になされなければならない」と指摘する。(香取啓介、竹石涼子)
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2010/7/30 コンタクトレンズ:増える角膜感染症 毎日jpより転載
コンタクトレンズ:増える角膜感染症
2010年7月30日 毎日新聞 東京朝刊
◇汚れによる傷が原因、失明も/毎日こすり洗い不可欠
コンタクトレンズの使用者は年々増え、国民の1割を超す1500万人以上と言われる。これに伴う目の病気も増加傾向にあり、使用者の7〜10%に発生していると推測されている。中でも細菌などによる角膜感染症は、重症化すると視力低下の要因にもなる。こすり洗いなど、毎日の適切なケアが大切だ。【下桐実雅子】
埼玉県越谷市に住む秋葉洋介さん(29)は、ガソリンスタンドでの仕事中、急に右目が白くぼやけるようになった。職場近くのあだち眼科(同県加須市、足立和孝院長)に飛び込むと、右目の視力はメガネで矯正しても0・01しかなく、「見えない状態だった」。角膜に傷がつき、細菌感染の可能性が高いことが分かった。抗生物質の点滴治療などを続け、視力は回復したが、角膜に濁りが残った。
秋葉さんは「仕事柄、油を扱うが、手を洗っても油汚れは落ちにくい。その状態でレンズを扱っていた」と振り返る。それ以来、仕事ではメガネを使用している。
足立院長は「レンズの汚れなどにより角膜の表面に傷ができると、細菌などが入り込みやすくなる。治っても視力に影響を残すことがある」と説明する。
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コンタクトレンズの主流はハードレンズからソフトレンズに移り、利用者は約7割を占める。ハードレンズは目にトラブルがあると痛みを感じるが、ソフトレンズは角膜と密着しているため、まぶたの刺激を和らげ痛みを抑える効果があり、病気に気付きにくい。また、利用者は低年齢化しており、10代や20代のトラブルも増えている。
コンタクトレンズは直接目に触れるため、医師の処方が必要な「高度管理医療機器」だ。角膜を覆うため、レンズの汚れや酸素不足で、角膜に傷がつきやすくなる。
コンタクトレンズによる目の病気は、角膜の表面に小さな傷がつく「点状表層角膜症」、深くまで傷が達する「角膜浸潤」や「角膜潰瘍(かいよう)」、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツができる「巨大乳頭結膜炎」などがある。
近年問題になっているのが、細菌やカビなどによる角膜感染症だ。目の痛みや充血などを起こし、失明する恐れもある。中でも増えているのが、他の細菌を餌にして増殖するアカントアメーバと呼ばれる微生物によるもので、特効薬がなく治りにくいのが特徴だ。
日本眼感染症学会などがまとめた全国調査の中間報告(07年4月〜08年8月)では、コンタクトレンズ使用が原因と考えられる角膜感染症で入院した患者は233人(平均年齢28歳)。水回りなどに存在する細菌・緑膿(りょくのう)菌やアカントアメーバが、角膜の病巣部のほか、レンズケースからも多く見つかった。
□ □
角膜感染症が増えている背景の一つに、ケア用品の進歩や多様化がある。ソフトレンズはかつては煮沸消毒が中心だったが、近年は洗浄、すすぎ、消毒、保存が1本でできる消毒剤が主流になっている。道玄坂糸井眼科医院(東京都渋谷区)の糸井素純・日本コンタクトレンズ学会常任理事は「ケア方法が簡便になることで、誤ったケアをする人が増えている。量販店には専門医がいるとは限らず、説明不足も問題」と指摘する。
糸井さんによると、消毒剤の効果には限界があり、どのレンズでも毎日のこすり洗いが重要だという。感染の温床になるレンズケースも毎回よく洗って乾かし、3カ月に1度の交換が必要。漬けおきタイプの洗浄液でも、こすり洗いを併用しないと蓄積した汚れや化粧品の汚れは落ちないという。
全国調査では、毎日こすり洗いをする人は18%に過ぎず、毎日消毒する人も30%にとどまった。2週間で交換するレンズや1日使い捨てレンズを1カ月以上使っていた人もいた。
糸井さんは「ケアの仕方を誤解している人も少なくない。定期検査に来ないと、正しいケア方法を知る機会も減ってしまう」と話し、3カ月に1度の定期検査の受診を呼びかける。また、レンズケアに自信のない人には、1日使い捨てのレンズを薦めている。
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◇レンズを使う上での主な注意
▽取り扱う前は手指を石けんで洗う
▽こすり洗いをすること
▽レンズの洗浄(すすぎ)はレンズの使用前と後に必ず行う
▽レンズケースは毎日しっかり洗い、自然乾燥させる
▽レンズケース内の消毒液は毎日新しいものに交換する
▽ソフトコンタクトレンズのケアに水道水を使用しない(ソフトレンズは水を含むため微生物が付着しやすい)
▽化粧はコンタクトレンズを装着してから行う(化粧品は石けんで落ちにくく、化粧品を扱った手でレンズを扱うと、レンズに汚れが付く)
▽定期検査を受ける
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◆こすり洗いの手順
◇ソフトレンズ
<1>清潔な手でコンタクトレンズを目からはずして保存液ですすぎ、利き手と反対の手のひらの上にレンズを載せ、クリーナーや消毒剤を数滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をレンズにあて、軽く押さえながら手のひらの上でレンズを一定方向にやさしく動かし、表面を20〜30回こする(円を描くように動かすと、コンタクトレンズが破損する恐れがある)
<3>ひっくり返して反対側も同じように洗う
<4>最後に保存液か消毒剤でよくすすぐ
◇ハードレンズ
<1>清潔な手でレンズをはずし、レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ。利き手と反対の手のひらの上に、レンズの内側を上にして載せ、クリーナーを4〜5滴落とす
<2>利き手の人さし指の腹をコンタクトレンズの内側にあてて軽く押さえ、手のひらの上でレンズを前後左右に動かしながら泡立てるように約30回こする
<3>利き手の親指、人さし指、中指の3本でコンタクトレンズを挟み、レンズの内側を親指の腹で泡立てるように優しく30回ほどこする
<4>レンズを水道水かすすぎ液ですすぐ
※糸井さんら監修のコンタクトレンズ教室(http://www.aki‐net.co.jp/contact_lens/)を参考に作成。レンズケアの動画も見られる
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2010/7/30 特定保健用食品:事業者に報告義務付け 毎日jpより転載
特定保健用食品:事業者に報告義務付け
2010年7月29日 毎日新聞 東京朝刊
特定保健用食品(トクホ)制度の見直しを検討していた消費者庁は28日、「脂肪をつきにくくする」などの効能表示を許可された事業者に対し、成分の安全性や効能に関する情報を収集させ、同庁に定期的に報告するよう義務付けることを決めた。報告は年1回以上で、年内にも実施する見通し。
トクホ制度は昨秋、花王の食用油「エコナ」に含まれる成分の安全性が疑問視されたことを機に、同庁が制度廃止を含め検討を重ねてきた。当初は問題が発覚した製品の許可を一時停止したり、更新制を導入することも浮上したが、可否の判断は、内閣府の消費者委員会に委ねた。
また、健康食品全体に紛らわしい表示や広告があふれていることから、表示が適法かどうかを消費者やメーカーが判断しやすいよう、具体例を示したガイドラインを策定することも決めた。
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2010/7/30 子宮移植 サルで成功、人間の移植に道 東大チームなど YOMIURI ONLINEより転載
子宮移植 サルで成功、人間の移植に道
東大チームなど
(2010年7月29日 読売新聞)
血管をつなぐのが難しい子宮を、サルから一度取り出して再び移植することに、東京大などの研究チームが成功した。横浜市で開催中の日本受精着床学会で発表した。将来、病気などで子宮を失った女性に他人から移植し、出産の道を開く技術として期待される。
三原誠・東大助教らは、メスのカニクイザル2匹から子宮を摘出し、2時間後に元の体内へ戻した。1匹は間もなく死んだが、もう1匹は5か月後の今も生理があり、健康状態は良好。8月には受精卵を移植して妊娠、出産できるかどうかを調べる。9月には他の個体からの「他家移植」も実施する予定だ。
子宮の動脈や静脈は細いため、移植の際、つなぎ目に血栓ができやすい。サウジアラビアで2000年ごろ、人間の子宮移植が行われ、失敗した。三原助教は、新しく開発された微小な手術針で、問題を解消した。
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2010/7/30 熱中症死者、東京23区で75人 17日以降 asahi.comより転載
熱中症死者、東京23区で75人 17日以降
2010年7月28日23時11分 朝日新聞
関東地方などで梅雨明けした今月17日以降、東京23区内で熱中症が原因とみられる死亡者が少なくとも75人いることが、東京都監察医務院の集計でわかった。例年より多いとみられ、一人暮らしの高齢者の「孤独死」が大半を占めるという。
同院は「異状死」とされる死亡例について、死因を探るため、遺体解剖などを行う。集計によると、17〜27日の11日間に同院が調べた事例のうち、75人が皮膚の乾燥状況などから熱中症が死因である可能性が高いと判断された。
年齢別では、70代以上が62人と圧倒的に多く、60代が11人、50代と30代が各1人。屋内で発見されたのは71人、屋外が4人だった。高齢者がエアコンが動いていない部屋で倒れ、数日後に発見された例もあった。
東京消防庁によると、同じ期間に熱中症の疑いで救急搬送された人は都内(稲城市・島部を除く)で計1205人。ただ、搬送後の症状の追跡調査はしておらず、死亡を確認したのは1人にとどまる。
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2010/7/28 太鼓叩いたら炭疽菌中毒に 動物の皮から飛散?米で症例 asahi.comより転載
太鼓叩いたら炭疽菌中毒に 動物の皮から飛散?米で症例
2010年7月27日10時48分 朝日新聞
【ケネウィック(米ワシントン州)=勝田敏彦】
米ニューハンプシャー州で、太鼓をたたいたり踊ったりするイベントに参加した女性(24)が炭疽(たんそ)菌中毒になり、2カ月間入院していたことがわかった。太鼓に張られた動物の皮に付着していた炭疽菌の胞子が飛び散ったらしい。米疾病対策センター(CDC)がまれな症例として週報で報告した。
この女性は昨年12月にイベントに参加した。翌日以降、発熱や筋肉痛といったインフルエンザに似た症状が出て、悪化が続いたため入院。検査の結果、炭疽菌に感染していることがわかった。
衛生当局は飲み物や農作業での感染を疑ったが、可能性が否定され、太鼓イベントの疑いが浮上。太鼓の皮などを調べたところ炭疽菌が見つかり、菌の型が女性の血液から見つかった菌と一致した。
CDCは「同様の例での感染の危険性は非常に低いが、原因不明の発熱などでは可能性に留意を」と指摘した。
炭疽菌は、胞子の形で長い間生息でき、土壌から動物やその加工品を通じて人間に感染する。家畜の衛生状態が悪いと感染しやすく、途上国を中心に年間に2万人が感染しているが、日本では1994年を最後に報告されていない。抗生物質で治療できるが、治療が遅れると死亡する場合もある。
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2010/7/27 熱中症死者 半数は屋内 YOMIURI ONLINEより転載
熱中症死者 半数は屋内
全国的な猛暑は25日も続き、岐阜県多治見市で最高気温38・1度を記録したのをはじめ、全国921の観測地点のうち、96地点で35度以上の「猛暑日」となった。埼玉県、千葉県、兵庫県、奈良県では、熱中症とみられる症状で同日夕までに計6人が死亡した。
読売新聞の集計では、関東などで梅雨明けした17日〜25日夕に、熱中症が原因とみられる死者は全国で81人。65歳以上が大半を占める。半数以上の45人が自宅など屋内で死亡しており、25日に亡くなった6人中5人も屋内で発症していた。
日本救急医学会の調査では、高齢者の熱中症の半数が室内で起きている。介護を受けている人など活動が少ない人ほど重症が多い傾向があるという。気象庁によると、26日以降の1週間の気温は、全国的に平年並みか平年より高くなる見込み。同庁は「屋外はもちろん屋内でも熱中症に厳重な警戒が必要」と呼びかけている。
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2010/7/27 乳がん薬 遺伝子検査で選ぶ YOMIURI ONLINEより転載
乳がん薬 遺伝子検査で選ぶ
乳がん患者の遺伝子を調べることで、手術後の再発予防に効果があってしかも安価な薬を選ぶ手法を、東京大学の中村祐輔教授らが開発した。今後、四国の5医療機関で、実際の治療に応用し、有効性を検証する。
乳がん手術後の再発予防には、タモキシフェンとアロマターゼ阻害剤という二つのタイプの薬がある。タモキシフェンは、後発医薬品が発売され、価格が阻害剤の10分の1程度のものもあるが、タモキシフェンを使う患者の20〜30%が5年以内に再発、阻害剤に比べ効果がやや劣っていた。
研究チームは、タモキシフェンの効果に患者で差があることに着目。徳島県で1986〜2007年に乳がん手術を受け、タモキシフェンだけを投与された患者282人を調べた。
タモキシフェンは体内で分解され、がんに効く成分ができる。遺伝子の微妙な違いで、分解酵素の働きが弱い患者は、酵素の働きが「正常」「やや弱い」患者に比べ、再発の危険性が2・2〜9・5倍高かった。
酵素の働きが弱いのは患者の2割。研究チームは残りの8割にタモキシフェンを投与すれば再発率を10%未満に抑え、効果が高いと予測。年間110億円を節約できると試算している。
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2010/7/27 女性86.44歳、男性79.59歳 平均寿命また更新 asahi.comより転載
女性86.44歳、男性79.59歳 平均寿命また更新
2010年7月26日19時31分 朝日新聞
日本人の2009年の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳で、いずれも過去最高を4年続けて更新したことが26日、明らかになった。女性は25年連続の世界最長寿で、男性は5位だった。がん、心疾患、脳血管疾患の3大疾患と、肺炎の死亡率が全体的に下がったことが影響した。
厚生労働省がこの日発表した「簡易生命表」でわかった。前年の平均寿命より、男性は0.30歳、女性は0.39歳延びており、前年の延び(男性0.10歳、女性0.06歳)を大きく上回った。
厚労省によると、男性の平均寿命の1位はカタールの81.0歳(07年)。前年より4.3歳延びていた。2位は香港で、アイスランドとスイスが続いた。女性は日本に次ぐのが香港で、フランス、スイス、スペインの順。
日本人が3大疾患で死亡する確率は男性54.65%、女性51.84%で、いずれも前年より下がった。3大疾患が克服されると、男性は87.63歳、女性は93.43歳まで平均寿命が延びるという。
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2010/7/26 「熱中症」、5県で15人死亡 YOMIURI ONLINEより転載
「熱中症」、5県で15人死亡
日本列島は、太平洋高気圧に覆われた影響で24日も気温が上昇し、岐阜県多治見市で38・6度を観測するなど、各地で35度以上の「猛暑日」となった。読売新聞のまとめでは同日、熱中症とみられる死者は、持病があった人も含め5県で15人に上った。また、水による事故で同日午後8時現在、2人が死亡、3人の行方がわからなくなっている。
気象庁によると、多治見市のほか、群馬県館林市で38・4度、愛知県愛西市、岐阜県美濃市で38・0度、群馬県伊勢崎市で37・9度を記録。全国921の観測地点のうち、152地点で猛暑日となった。東京・大手町でも35・8度を記録し、4日連続の猛暑日となった。
埼玉県内では24日、川口市内でクーラーをつけず、雨戸も閉めた住宅で78歳の男性が死亡しているのが発見されるなど10人が死亡。このうち7人が70歳以上で、7人中6人は自宅で亡くなっていた。津市でも畑仕事を終え帰宅しようとした77歳の女性が倒れ、病院に搬送されたが死亡した。
読売新聞のまとめによると、関東などが梅雨明けした17日以降の熱中症とみられる死者の数は、23日までの死亡事例が新たに熱中症と判明したケースも含め、少なくとも計76人に上り、救急搬送された人は7500人を超えた。
24日は水難事故も相次いだ。茨城県鉾田市の大竹海岸では、遊泳中の専門学校生の男性(19)の行方がわからなくなり、約1時間半後に発見されたが、搬送先の病院で死亡した。また、和歌山県有田川町では、川遊びをしていた小学2年生の男児(7)が行方不明になっている。
気象庁によると、今後もこの暑さは全国的に続く。25日は日本列島上空に寒気が流れ込む影響で、局地的に激しい雨が降る地域もあるという。
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2010/7/26 脳外科手術、3D映像に 顕微鏡に新装置 YOMIURI ONLINEより転載
脳外科手術、3D映像に 顕微鏡に新装置
脳外科手術で使う顕微鏡に3次元(3D)映像技術を使い、手術者の視点を再現できる装置を、東京医科大の秋元治朗准教授(脳神経外科)と三鷹光器(東京・三鷹)が開発した。
学生の教育や手術内容の検証などへ応用が期待できる。話題の3Dを手術用顕微鏡へ応用したのは世界で初めて。
脳外科手術の多くでは光学顕微鏡を使うが、手術者が見ているそのままを、助手が見ることはできない。教育用にビデオ撮影するものの、2次元のため、立体感や奥行きを正確に把握することはできなかった。
新しい装置は、顕微鏡に2台のカメラを組み込み、映像を3D形式に変換。助手用モニターと録画装置に送信する。記録映像は、専用眼鏡を装着して見る。秋元准教授らはこの装置で、既に十数件の手術を行った。また、東京女子医大にも1台導入されている。
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2010/7/26 あせも 大人もケア…クリーム、スプレーでかゆみ止め YOMIURI ONLINEより転載
あせも 大人もケア…クリーム、スプレーでかゆみ止め
暑さが本格化するこの時期、あせもに悩まされるのは子供だけではない。生活環境の変化で、近頃は大人のあせもも増えているという。症状を抑えるクリームなど、対策商品の売れ行きが好調だ。(経済部 武田泰介)
あせもは大量の発汗によって汗腺が詰まり、炎症を起こす症状をいう。大人にも増えている背景には、クールビズでオフィスの温度が高めに設定されていることなどがあるとみられる。
今年は特に、かゆみや炎症を抑えるクリームなど、あせもケア商品の売れ行きが好調だ。
例えば、ユースキン製薬の「あせもクリーム」は、6月時点での販売数が前年同期比70%増となった。さらに気温が上がった7月は、初週だけで前年の1か月分を売り上げた。同社営業部の高嶋俊継さんは「購入層は子を持つ母親が中心だが、最近は大人が自分用に買うケースも目立つ。『サラリーマンがよく買うから』と、男性向けに専用の説明板を掲げてPRする店もある」と話す。
あせもケア用品はほかにも、スプレーやローションなど様々なタイプが出ている。ただ、効果の面では大きく分けて〈1〉主に初期症状向けでかゆみ・炎症を抑える〈2〉粉状の成分(酸化亜鉛)入りで患部を乾かして治す――の二つに分類できる。
ちなみに、あせもにも「赤いあせも」(通常のあせも)と「白いあせも」(水疱あり)の2種類がある。専門医や薬剤師に相談して、症状に合ったものを選びたい。
予防策
・通気性良い服装
・汗こまめにふく
「よしき皮膚科クリニック銀座」の吉木伸子院長の話 あせもができやすい個所は、男性はワイシャツの首まわりやベルトをしている腰、女性は下着やストッキングが当たる部分などです。手でかくと症状が悪化します。かゆみ止め成分の入った市販薬を塗り、かかないようにすれば、数日から1週間で治せます。予防策としては、通気性の良い服装で、汗をこまめにふき取るのが一番です。(談)
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2010/7/25 熱中症の原因と対策は? YOMIURI ONLINEより転載
熱中症の原因と対策は?
連日の猛暑で続出する熱中症患者。日が照りつける屋外はもちろん、室内で発症するケースも少なくない。熱中症の原因と対策を探った。(中村亜貴、加納昭彦)
熱中症とは、熱けいれんや熱失神、熱射病など暑さが原因で起こる症状の総称。人間の体は、暑さを感じると、自律神経の働きにより、皮膚に血液を多く流したり、発汗を促したりして熱を外に逃がし、体温を調節する。だが、高温下に長時間いると過剰に発汗して水分や塩分が失われ、体温調節ができなくなるほか、脱水症状や熱けいれんが起きる。汗が血液中の水分も奪うことで循環器にも影響を与え、熱失神につながることもある。
湿度もかかわっている。汗は蒸発する時に体内の熱を奪うが、湿度が高ければ汗は蒸発しないまま、皮膚の表面にたまる。大阪市立大の河端隆志准教授(環境生理学)は「湿度が高く、風もなければ室内でも熱中症になる」と警告する。
熱中症による死者は近年、増加傾向。厚生労働省の人口動態統計によると、1999年から2006年までは200〜400人台で推移していたが、07年は904人に跳ね上がり、08年も569人に上った。
熱中症の患者で特に多いのが高齢者だ。総務省消防庁によると、今年は5月31日から今月18日までの間に5574人が救急搬送されているが、その約4割にあたる2282人が65歳以上だった。京都女子大の中井誠一教授(運動衛生学)は「高齢者は体温の調節機能が衰えており、体内の水分量も若い人より少ない。暑さに対する感覚が鈍くなり、まめに補給しない人が多いことも影響している」と指摘する。
熱中症対策の柱は脱水と高体温を避けることだ。脱水を防ぐには水分補給が基本。起きた時や出掛ける前などに0・1〜0・2%ほどの塩分を含んだコップ1杯の水を飲んでおくと、脱水症状になりにくい。高体温の防止には、ゆったりとした通気性の良い服を着るのも効果的だ。
中井教授は「今年は梅雨明け直後から暑い日が続いている。体がまだ暑さに慣れていないため、余計に注意が必要だ」と話している。
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2010/7/25 がん治療後も仕事を 働き盛りの患者増加、厚労省支援へ asahi.comより転載
がん治療後も仕事を 働き盛りの患者増加、厚労省支援へ
2010年7月24日15時1分 朝日新聞
がん患者の3割以上が、病気をきっかけに仕事を辞めざるを得ない中、厚生労働省研究班が今年度から、治療後も働き続けられるマニュアルづくりに乗り出す。20〜50代の働き盛り世代では、年間約16万人が新たにがんになり、年々増えている。家族や企業、医師向けの小冊子作成や、「がんサバイバー就業塾」などを計画している。
別の厚労省研究班が03年に実施した調査によると、がんと診断された時点で働いていた人のうち31%が依願退職し、4%が解雇されていた。治療による体力や気力の低下、退院後の通院治療などが重なり、「会社に迷惑をかける」と退職する例が多い。
研究班では、がん患者の就労の実態調査を行うほか、がん患者を世話する家族や、企業の人事担当者、産業医、治療を担当する医師らにも調査を実施。就労を阻む要因や対応すべき課題などを探る。
こうした調査をもとに、3年以内に小冊子やDVDなどを作成し、全国の医療機関や企業に配布する。がん経験者に、雇用継続や就活のコツを教える「就業塾」の教材開発も目指す。9月には、海外での就労支援をまとめたウェブサイトを立ち上げる。
がんと就労の問題は、欧米ではNGOが患者向けの手引を作るなどの動きが始まっているが、日本ではほとんど手がつけられていない。主任研究者の高橋都・独協医科大准教授(公衆衛生学)は「治療の影響で一時的に仕事の実績が下がっても、多くの場合回復する。経済的不安があると適切な治療法が選べない可能性があり、貴重な労働力を失うことは雇用側にも痛手だ」と指摘する。(岡崎明子)
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2010/7/24 妊婦:腰への負担、出産間近は2〜4倍に 背もたれ20度で大幅軽減 毎日jpより転載
妊婦:腰への負担、出産間近は2〜4倍に 背もたれ20度で大幅軽減
2010年7月21日 毎日新聞 東京夕刊
出産間近の妊婦が立っている時の腰の筋肉への負担は、妊娠前に比べ、2〜4倍も増加することが東京工業大学の中島求准教授(スポーツ工学)らのコンピューターシミュレーションを使った研究で分かった。背もたれが後ろに20度以上傾いた椅子に座ると、負担は半分以下になった。これまで多くの妊婦が腰痛を患うことは指摘されてきたが、実際に腰への負担がどの程度かかっているかが分かったのは初めてという。【斎藤広子】
中島准教授らは20〜30代の身長157センチ、体重47・5キロの平均的な日本人女性が妊娠38週の時に、全身の主要な464本の筋肉がどう使われているかを示すコンピューターシミュレーションを作成。腹部に6・175キロ、胸部に0・95キロ、その他に3・325キロの計10・45キロの重さが増えたと設定した結果、妊娠前には腰を支える「脊柱(せきちゅう)起立筋」に約4キロの負担がかかっていたが、出産間近になると腹部の前側にのみ重さが集中するため、この筋肉に8〜15キロの負担がかかることが分かった。実際に、男女15人に体重が腹部のみ約13%増加する模擬妊娠ジャケットを着用してもらい、脊柱起立筋への負担を調べたところ、ほぼ同様の結果が確認できた。
さらに、妊婦が椅子に腰かけた状態のコンピューターシミュレーションを作ったところ、背もたれが直角の椅子では、脊柱起立筋への負担は7〜13キロだったが、後ろに20度以上傾いた背もたれだと1〜4キロという妊娠前と変わらない状態にまで負担が軽減した。
中島准教授は「妊婦の肉体的な負担がはっきりしたことで、電車の中などで席を譲る人が増えたり、腰掛けると楽な椅子が開発されるなど、より妊婦にやさしい社会になってほしい」と話している。
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2010/7/24 1日1万5千歩は歩こう 都教委が小中高生対象に目標 asahi.comより転載
1日1万5千歩は歩こう 都教委が小中高生対象に目標
2010年7月22日15時0分 朝日新聞
子どもは毎日、1万5千歩以上歩こう――。東京都教育委員会は22日、都内の小、中、高校生の体力向上策として、こんな目標を決めた。子どもはどんどん体を動かさないようになっており、例えば小学生の1日の歩数は1979年の全国調査で平均約2万7千歩だったのが、2007年には約1万3千歩に半減。都教委は「現実的に達成可能な水準」として、「1日1万5千歩以上」を掲げることにした。距離は7.5キロ相当だといい、今後、モデル校に歩数計を配って達成具合を測るという。
子どもの歩数が減っているのは、テレビゲームの普及などで外遊びの機会が減ったことや、交通機関の発達が原因とみられている。
都教委は同日、10〜12年度に公立小中学校・高校で取り組む体力向上策をまとめた推進計画をつくり、歩数の目標も盛り込んだ。今秋までに、まず小学校数校をモデル校とし、児童用の歩数計を配布。各校は独自に歩数を増やす取り組みを考え、「1万5千歩」の達成をめざす。来年度以降は対象校を増やすという。
文部科学省が昨年度、50メートル走やボール投げ、握力といった種目で小5と中2に実施した全国体力調査では、東京の小5は47都道府県で30位台、中2は40位台だった。都教委には危機感が強く、担当者は「歩くことは体作りの基本。達成状況を見て将来的には目標の歩数を増やすことも検討したい」。12年度までに、体力の数値を「平均並みにしたい」という。(岡雄一郎)
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2010/7/24 熱中症死者、30年前の6倍 冷暖房慣れも影響か asahi.comより転載
熱中症死者、30年前の6倍 冷暖房慣れも影響か
2010年7月22日15時0分 朝日新聞
猛暑が続き、熱中症による死者が増えている。死者数は、最近の10年間では年平均で400人近く、30年前に比べ6倍になっている。35度以上の猛暑日が増加し、高齢者の死亡につながるケースが目立つ。専門家は、気温だけでなく湿度への注意を呼びかけている。
総務省消防庁によると、この夏(5月31日〜7月18日)、熱中症の疑いで救急車で搬送された人は5574人。うち12人が死亡している。
熱中症による死者は増加傾向だ。厚生労働省の人口動態統計によると、1999年から2008年までの10年間に「自然の過度の高温」で3954人が死亡した。69年から78年(658人)の6倍に増えている。
京都女子大学の中井誠一教授(運動衛生学)によると、最近の死者の65〜70%は65歳以上のお年寄りで、「体力が弱っていたり、持病などがあったりすると死に至りやすい。冷暖房などに慣れ、気温の急激な変化に対応する力が衰えている可能性もある」とみている。
国立環境研究所の小野雅司さん(疫学)は、東京都と大阪府の72年から96年までの熱中症による死者と一日の最高気温の関係を調べた。30度を超えると死者が増え始め、33度を超えると急増していた。最高気温が高いと、夜の気温が25度以上の熱帯夜となり、寝苦しい夜で体力が奪われるという悪循環になる。
同じ気温でも、東京都の方が大阪府より死者の割合が多かった。小野さんは湿度の影響とみる。平年の8月の湿度は、東京都心の72%に対して大阪市は67%。小野さんは「湿度が高いと汗が乾きにくく、体温が下がりにくい。気温だけでなく、湿度にも注意してほしい」と話す。
気象庁のデータで、東京都心、名古屋市、大阪市、福岡市の4大都市で35度以上の「猛暑日」の変化をみると、69〜78年の10年間の4都市の合計は142日だったが、99〜08年では400日と約3倍に増えている。
この夏はどうなるのか。気象庁の最新の1カ月予報では、平年並みか平年より高温になるとみている。
気象庁はラニーニャ現象が発生するとみている。今年は、厳しい残暑になる可能性があるという。(大久保泰)
◇
〈猛暑日〉 一日の最高気温が35度以上の日。地球温暖化や都市化の影響などで増え、気象庁が2007年4月から「予報用語」に加えた。年間で猛暑日が最も多かったのは大分県日田市の45日で1994年に観測された。
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2010/7/24 熱中症、60歳以上は特に注意 スポーツしなくても発症 asahi.comより転載
熱中症、60歳以上は特に注意 スポーツしなくても発症
2010年7月21日15時1分 左飛新聞
60歳以上で熱中症になった人の6割が日常生活の中で発症していることが、日本救急医学会の調査でわかった。高齢者は重症化しやすいため、専門家はエアコンなどによる室温の管理や十分な水分補給を呼びかけている。
調査は学会が2008年6〜9月に実施した。全国の救命救急センターや救急科のある82施設で、調査期間中に熱中症で受診した913人を調べた。60歳以上の228人のうち、63%にあたる144人が特にスポーツや仕事をしているわけではない日常生活で発症していた。
症状を3段階に分けると軽症では、めまいやこむら返りが起こる。中等度は頭痛、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感。重症の場合は意識障害や肝、腎機能障害など。重症の198人のうち4割の81人が60歳以上だった。
調査責任者の三宅康史・昭和大准教授によると、初期症状は頭痛やめまい、吐き気などで特有の症状ではないので気づきにくい。高齢者は暑さに対する感覚が鈍く、若い人より体内の水分量が少ないので体温が上昇しがちだ。このため熱中症になりやすい。熱中症は屋内でも発症する。湿度計付き温度計を置き、室温28度、湿度60%になったらエアコンを使うなど、目で確認できる温度の管理が重要だという。
三宅さんは「高齢者はのどの渇きを感じなくてもこまめな水分補給をして、エアコンや扇風機を使って定期的に室温を下げることが予防への一歩」と話している。(宮島祐美)
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2010/7/21 医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用。 毎日jpより転載
医療ナビ:時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用。
2010年7月21日 毎日新聞 東京朝刊
◆時間治療 臓器の働きが24時間周期で変わるのを利用。
◇薬投与、時刻選び効果 患者個別の「体内時計」測定が課題
多くの生き物は、地球の自転に合わせた24時間周期の生活を営む。人間の体内には「時計」の働きをする細胞があり、ほとんどの臓器や組織の働きは、この体内時計によって24時間周期の生体リズムで変化する。
生体リズムは病気の発症や症状の重さにかかわっていることは古くから知られていた。例えば、心筋梗塞(こうそく)などの虚血性心疾患は起床後3時間以内に起こりやすいが、これは朝に血圧や脈拍が急に上がって心筋の酸素消費量が増えることなどが原因とされる。
一方、同じ薬でも、服用する時刻により効き方が異なることも分かってきた。こうした生体リズムを考慮し最も効果的な時刻に薬物投与する「時間治療」の研究が90年代から進んでいる。
*
自治医科大病院の藤村昭夫教授(臨床薬理学)らは03年、腎不全で人工透析(血液透析)を受けている患者13人を対象に、骨がもろくなるのを防ぐビタミンD3の投与時刻を変え、薬効や副作用の表れ方を調べた臨床研究の結果を発表した。
腎不全になると副甲状腺ホルモンが過剰に作られ、骨のカルシウムを溶かし出す。副甲状腺ホルモンの生産を抑えるため、透析後に服用するビタミンD3製剤は、腸からのカルシウム吸収を促進し血中のカルシウム濃度を異常に高める副作用もあり、服用中止を余儀なくされるケースもある。
研究グループは患者を、午前8時にビタミンD3製剤を服用する群と午後8時に服用する群に分け、それぞれ1年間続けた後、朝夜を入れ替えてさらに1年間投与を続けた。その結果、朝に服用するより、夜に服用した方が血中のカルシウム濃度が1割以上低くなることを発見した。さらに、副甲状腺ホルモンも、夜に服用した場合は朝に服用した場合の半分程度に抑制されることも分かった。
時間帯によって効き目が変わる薬は他にもある。高血圧などの治療薬「アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬」は、夕方に投与すると夜間の血圧をより効果的に下げることが最近分かった。血圧は一般的に昼は高く、夜は低いが、夜間血圧が十分に下がらない人は動脈硬化が進みやすい。このような人はACE阻害薬を夕方に服用すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが下がると考えられる。
また、抗がん剤でも研究が進んでいる。94年、欧州の研究チームが転移を持った大腸がん患者186人を2群に分け、一方に抗がん剤の時間治療を行ったところ、同じ薬を普通に投与した群と比べ、生存率が向上したとする臨床試験結果を発表し、注目を集めた。
抗がん剤は正常細胞もがん細胞も攻撃するが、がん細胞の分裂が盛んになる時間帯は正常細胞とは違う。この時間差を利用し、なるべく副作用の少ない時間に抗がん剤を投与することで投与量を増やせるため、効果が高まり、副作用を減らせると期待されている。
*
課題もある。深夜勤務の人などは体内時計がずれていると考えられるが、一人一人の体内時刻を簡単に測れる手法がまだないことだ。体内時計を研究する理化学研究所の上田泰己チームリーダー(システム生物学)によると、現在は血中のメラトニン濃度を測るのが一般的だが、一日中起きていて1時間おきに採血するなど労力がかかり、臨床試験も難しいという。
上田さんらはマウスの血液中から24時間周期で濃度が変化する物質を数百種類見つけ、これらを指標にして1回の採血でマウス個体の体内時刻を測る手法を開発。人間への応用を目指す。上田さんは「新薬を開発するのは非常に大変だが、時間治療は今ある薬をうまく使うことで効果を高める。いわば『育薬』だ」と期待する。
藤村教授も「体内時計の影響を受ける遺伝子は全遺伝子の1〜2割あると考えられ、時間治療は薬物療法を根本的に変える可能性がある」と話す。【西川拓】
==============
◇発症・重症化しやすい時間帯
心筋梗塞 早朝〜昼
脳出血 夕方
脳梗塞 夜間〜早朝
ぜんそく 早朝
リウマチ様関節炎 早朝
細菌感染による発熱 朝〜昼
ウイルス感染による発熱 夕方
アトピー性皮膚炎 夜間
片頭痛 夜間
(自治医科大のホームページから)
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2010/7/21 低体重児、成人後の健康状態は? 厚労省が本格調査へ asahi.comより転載
低体重児、成人後の健康状態は? 厚労省が本格調査へ
2010年7月21日3時1分 朝日新聞
体重1500グラム未満で生まれた赤ちゃんは成人後にどんな健康状態か。厚生労働省の研究班が今秋から初の全国調査を始める。小さく生まれると、知的発達の遅れや視覚障害が出るほか、生活習慣病のリスクが高まる可能性が指摘されている。成人後にも影響が残るかを調べ、成長に応じて行うべき検査や予防法、支援策を探るのがねらいだ。
調査は、板橋家頭夫(かずお)昭和大教授らが進める。今秋から1年かけ、新生児集中治療室(NICU)がある約100カ所の病院に協力を求め、1990年前後に1500グラム未満で生まれた人にアンケートを行う。対象は推計約4千人。
現在の体格や思春期の時期、これまでの健康状態、自分をどう評価しているか、健康上、社会生活上で何か問題はあるか、などを尋ねる。共通の問題点があれば、来年度以降、健康診断も含め、本格的な調査を始める。
2500グラム未満(低出生体重児)で生まれた子どもの割合は07年に新生児の9.7%と、この30年間で2倍になった。1500グラム未満(極低出生体重児)でも0.3%から0.8%に増えた。医療の進歩で出産後の死亡率が下がったほか、不妊治療による多胎、高齢妊娠による早産の増加などの影響とみられる。
厚労省研究班による3歳、6歳、9歳児への追跡調査では、脳性まひやてんかん、知的障害、視力・聴覚障害などを持ちやすいことが分かっている。千グラム未満で生まれた子供は、てんかん発作のある子は3歳には4%だったが、9歳では10%に、知的障害と知的障害に近い状態の子も23%から34%へと、年齢とともに増えていた。
欧米の調査では、高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まる可能性も指摘されている。生まれた直後の低栄養状態などが関係しているとみられる。
ただ、成人後に影響が残るかは、はっきりしない。米国の研究で、高校進学率や妊娠率も低いという調査結果がある一方で、カナダでは進学率や就職率、既婚率とも差がなく、「幼少時の障害は克服可能」との結果も出ている。
板橋さんは「日本の追跡調査は9歳までで、身体的な成長と知能・精神の発達が中心だった。生活習慣病のリスクなどがわかれば、適切な運動を指導するなど、予防対策も取れるようになる」という。(沢伸也、大岩ゆり)
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2010/7/21 3連休の都内、熱中症で98人搬送 室内にいても要注意 asahi.comより転載
3連休の都内、熱中症で98人搬送 室内にいても要注意
2010年7月20日13時27分 朝日新聞
厳しい暑さが続いた19日までの3連休の間に、東京都内(稲城市・島部を除く)で救急搬送された熱中症患者は計98人にのぼったことが、東京消防庁のまとめでわかった。19日だけで今夏最多の47人が搬送された。熱中症は7月中旬〜下旬に多発するといい、同庁は注意を呼びかけている。
東京消防庁などによると、窓を閉め切ったままにするなど温度管理を怠ると、熱中症は室内でも起こりやすいという。昨年の救急搬送患者の約3割が自宅で倒れるなどしていた。また、体力のないお年寄りが運ばれるケースも目立っている。
総務省消防庁によると、5月31日〜7月11日に熱中症で搬送された人は全国で3764人で7人が死亡した。搬送された人のうち、65歳以上が1626人で43%を占めている。
気象庁によると、日本列島は太平洋高気圧に覆われており、20日も正午前に東京・大手町で34.3度、昼過ぎには前橋市で36.7度を記録するなど、厳しい暑さになっている。今週いっぱいは各地で猛暑が続くという。
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2010/7/18 携帯電話でストレス測定 耳たぶの脈拍で KDDI開発 asahi.comより転載
携帯電話でストレス測定 耳たぶの脈拍で KDDI開発
2010年7月18日0時44分 朝日新聞
携帯電話を使ってストレスの強さを測定できるソフトを、KDDI研究所(埼玉県ふじみ野市)が開発した。センサーで読み込んだ脈拍を手がかりに測る。個人で手軽に測定できることから、日々の体調管理の目安にするほか、ゲームへの応用も検討中。年内の実用化を目指している。
測定では、耳たぶにクリップ型のセンサーを着け、脈拍を信号に変えてケーブルで携帯電話に送る。脈拍の間隔が短くなったり長くなったりする「揺らぎ」を分析することで、交感神経が高揚しているストレスの高い状態にあるかどうかを推定するという。
測定前には、「精神的な疲れ」「肉体的な疲れ」「気分スッキリ度」「やる気」などの問診があり、5段階で答えを入力。測定時間は2分半で、「あなたのストレスレベルは72%です」などと画面に表示される。
同様に高揚感も測定できるため、対戦型ゲームで集中度を得点に加えたり、合コンで気分を測定して楽しんだりするゲームへの応用も検討している。
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2010/7/18 75歳以上の運転手、2万8千人が免許返上 過去最多 asahi.comより転載
75歳以上の運転手、2万8千人が免許返上 過去最多
2010年7月17日15時3分 朝日新聞
昨年1年間に運転免許を自主的に返上した75歳以上の人は2万8087人おり、2008年を約4割上回り過去最多だった。警察庁が発表した。
昨年6月から始まった、75歳以上の人が運転免許更新の際に義務づけられた講習予備検査(認知機能検査)は1年間で約76万3千人が受検。約1万4200人(1.9%)が、記憶力や判断力が低下していると判定された。
このうち39人が医師により認知症と診断され、取り消し処分となった。39人のうち28人は交通違反により、11人は講習で運転への支障が認められ、それぞれ診察を受けた。このほか実技講習で運転に支障があるなどとされた73人が免許を自主返納などで失効させることを選び、計112人が免許を失った。
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2010/7/17 世界初の腸管の難病手術に成功…石川県立中央病院 YOMIURI ONLINEより転載
世界初の腸管の難病手術に成功…石川県立中央病院
手術を行った下竹医師(左)と手術の成功を喜ぶ男児の家族
石川県立中央病院(金沢市)は15日、難病「全腸管型ヒルシュスプルング病」の男児(2)(同)の手術に成功したと発表した。
手術は、正常な部分の腸管をジグザグに切って腸の長さを延ばす「STEP」という方法で行われ、成功は世界初という。
記者会見した執刀医の下竹孝志小児外科部長は「救命が難しいこの病気の治療の道が開けた」と話した。成果は21日、英国で開かれるイギリス小児外科学会国際会議で発表される。
ヒルシュスプルング病は、腸管内の神経がないために、重い便秘や腸閉塞を起こす病気。男児の「全腸管型」は0・1%以下の割合で起こり、敗血症などで死亡する場合がほとんど。小腸移植手術でも失敗する例が多かった。
男児は生まれた直後から、ミルクや食事が取れないまま、手術や入退院を繰り返していた。昨年10月、正常の神経を持つ長さ20センチの腸管を、1メートルの長さに延ばす手術を実施。今年2月に退院し、今では家族と同じ食事を食べ、体重も増えるなど、順調に回復している。
記者会見には、男児と両親も出席した。男児の身長、体重は1歳児程度だが、会見中もおもちゃのミニカーで遊ぶなど元気な様子。父親(42)は「先の見えない状態が続いていたが、手術のおかげで、やっと落ち着いてきました」と喜んでいた。
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2010/7/16 小児患者:歯髄細胞使い難病解明へ 鶴見大などバンク設立 毎日jpより転載
小児患者:歯髄細胞使い難病解明へ 鶴見大などバンク設立
2010年7月15日 毎日新聞 20時33分
鶴見大(横浜市)と日本小児歯科学会は、難病の小児患者の乳歯から幹細胞を取り出して保管する「歯髄細胞研究バンク」を10月に設立する。年間60人分を目標に集め、無料で保管。一部を研究機関に無償で提供し、難病の解明や治療法開発に向けた研究に協力する。
乳歯や親知らずに含まれる「歯髄細胞」は、やがて歯の組織になる幹細胞で、簡単に採取できるうえ増殖力が高い利点がある。難病患者の歯髄細胞から、あらゆる細胞に分化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、目的の組織に分化させることで、病気の解明に役立つと期待されている。
対象とする難病は、厚生労働省が調査研究対象として指定する130疾患。同大は昨年10月から、一般の希望者の乳歯や親知らずの歯髄細胞を将来の治療目的で保管する有料のバンク事業を実施している。【須田桃子】
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2010/7/16 医療ナビ:ぜんそくの吸入治療 自己判断での中断を減らすには。 毎日jpより転載
医療ナビ:ぜんそくの吸入治療 自己判断での中断を減らすには。
2010年7月14日 毎日新聞 東京朝刊
◆ぜんそくの吸入治療 自己判断での中断を減らすには。
◇改善具合、肺年齢で示す
◇効果実感しやすく、患者の意欲引き出す
ぜんそくによる死亡者数は年間約2500人(08年、厚生労働省調べ)。90年代に比べると半分以下になったものの、10万人あたりの死亡率では米国や豪州などに比べ4割以上も高い。治療の基本となる吸入ステロイドの服薬を順守していないことが背景にあるようだ。
吸入ステロイドの服薬を守ってもらうため、ぜんそく治療で知られる「いけだ内科」(山口県下関市)は患者に「肺年齢」を示して成果をあげている。
ぜんそくの症状で受診した男性(26)。肺機能を検査するスパイロメーターという機器で1秒間に吐き出せる空気の量を測って、その年齢にふさわしい標準的な空気の量と比べる。肺の年齢は72歳だった。驚いた患者に、池田賢次院長は効き目の速い気管支拡張薬を処方した。15分後にもう一度、測ると、空気の量が増えて肺年齢は59歳に若返った。
「薬で気管支を少し広げただけで、肺年齢が改善されましたね。これから吸入ステロイドを続ければ、症状がコントロールされ、肺年齢が若返るだけでなく、発作がなくなるなど生活の質もよくなりますよ」。池田院長の説明に患者は納得した様子だ。
肺機能を診るスパイロメーターは、たばこを吸う人に起きやすい慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などでよく使われる機器。通常は「あなたは、1秒率(1秒間に吐き出す空気の量を最大肺活量で割った値)が70%以下です」といった言い方がされるが、これだと患者はピンとこない。そこで、COPDの理解を促すために肺年齢の考えが導入された。
池田さんはぜんそくにも肺年齢が応用できると見て、肺年齢を患者に示し、症状の改善具合を見せながらの治療を始めた。
ぜんそく治療の基本は吸入ステロイドと気管支拡張薬などの継続だが、せきや発作が治まると、自己判断で服薬をやめてしまう患者が多い。どこの病院にも共通する悩みだ。
いけだ内科では、肺年齢を導入した昨年12月から4カ月間、ぜんそく患者を対象に吸入ステロイド薬を継続しているかどうかを調べたところ、4カ月後も約63%の患者が継続していた。一方、肺年齢の考えを取り入れていなかった08年12月から4カ月間の吸入ステロイド継続率は約37%と低かった。池田さんは「肺年齢を示すと、患者は実の年齢に合った肺年齢になろうとするので、手を抜くことが少なくなる」と話す。
重症のぜんそく患者である下関市内の男性(60)は、現在、吸入ステロイド薬と気管支拡張薬(長時間作用性β2刺激薬)の合剤を服用している。小児ぜんそくだったが、高校以降は症状がなくなり、治ったと思っていた。ところが、30代半ばに症状が出始め、ぜんそくと診断された。最初は風邪によるせきだと思っていたという。「いま私の肺年齢は65歳です。それを知ると、やはり治療を続けないといけないという意識が出てくる」と肺年齢の有用性を話す。
*
一方、吸入ステロイドの服薬を続けていても、その吸い方が不十分という問題もある。
製薬会社のアストラゼネカ社(大阪市)は昨年、ぜんそく患者約2万4000人と医師約4800人に治療の意識調査を行い、今年4月に公表した。その結果、約9割の患者は吸入ステロイド薬を使っているのに、そのうち約52%の患者は「週に1回以上のぜんそく症状がある」「発作を抑えるために気管支拡張薬を週に1回以上服用している」「朝起きたときにぜんそくの症状がしばらく続く」と答えた。
これらは医師から見ると、ぜんそくの症状がうまくコントロールされていない状態を示す。アンケートから分かるのは、患者たちは「週に1回程度の症状はやむをえない」とあきらめていることだ。
これに対し、調査結果を分析した大田健・帝京大医学部教授(呼吸器・アレルギー学)は「あきらめてはいけない。専門医師の勧める通りに吸入ステロイドを服薬していれば、週に一度も、ぜんそく症状が出ることはない」と話す。吸入ステロイドをやめて、1〜3カ月以内に発作が起きるようなら、やめてはいけない。治療の基本に立ち返ることが大切のようだ。【小島正美】
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2010/7/16 iPhoneで脳画像、医師が出先で手術判断 YOMIURI ONLINEより転載
iPhoneで脳画像、医師が出先で手術判断
病院のコンピューターから送られた脳血管の立体画像(9日、東京・港区の慈恵医大病院で)
iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)などの高機能携帯電話や情報端末を、医療現場で活用する動きが広がっている。
慈恵医大病院(東京都港区)は今月、脳卒中患者の診断に役立てる取り組みを始めた。
同病院脳神経外科の高尾洋之医師が、脳のCT(コンピューター断層撮影)画像を医師のiPhoneに転送し、3D(3次元)画像で自由に角度を変えて見られるアプリ(ソフト)を開発。脳血管のこぶ(動脈瘤)の形状から手術が可能かどうかなど、自宅や出先にいる医師の意見も聞きながら迅速な判断ができる。
他の病院でも使えるようなシステム開発のため、富士フイルムとの共同研究も今月開始。同科の村山雄一教授は、「医師不足のなか、効率的な医療が可能になり、患者にも医師にとってもメリットがある」と話す。
往診に利用しているケースもある。桜新町アーバンクリニック(東京都世田谷区)では、遠矢純一郎院長ら6人の医師・看護師がiPhoneを携帯。患者の自宅からインターネットを通じてクリニックの診療記録に接続したり、写真を撮って送ったりできる。その場で紹介状を作成し、救急搬送先の病院に直接データを送ることも可能だ。患者への説明には、画面の大きなiPadも利用している。
医師らが病院のシステムと結んで検査画像を見ることができる市販の有料アプリを使っている施設もある。患者の心電図や脈拍、体温などを即時に転送して見ることができるアプリや、救急や薬の手引書などのアプリも販売されている。
日本で現在どれぐらいの施設で導入されているかは不明だが、医療へのIT(情報技術)活用に詳しい東京医科歯科大の水島洋教授(医療情報学)は「医療現場では思いのほか、情報機器の利用が遅れていた。患者にタッチパネルで問診に答えてもらったり、動画で説明をしたりなど、様々な応用が期待できる」と話している。
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2010/7/16 難病「ベーチェット病」の原因解明 遺伝子変異で目、皮膚に炎症 YOMIURI ONLINEより転載
難病「ベーチェット病」の原因解明
遺伝子変異で目、皮膚に炎症
(2010年7月15日 読売新聞)
横浜市立大や北大などの研究チームは14日、目や皮膚などに炎症を引き起こし、失明することもある難病「ベーチェット病」の発症に関係する遺伝子を突きとめたと発表した。治療薬開発に道を開く成果で、科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」電子版に発表した。
ベーチェット病は自己免疫疾患の一つで、国内には約1万5000人(2002年)の患者がいる。研究チームは、患者612人と健常者740人のゲノム(全遺伝情報)を、約50万か所に及ぶ「SNP(スニップ)」(1塩基の違い)に着目して比較した。その結果、患者では、過剰な免疫反応を抑える生理活性物質「インターロイキン(IL)10」や、免疫反応を制御するスイッチ(IL23R、IL12RB2)の遺伝子変異が多くみられた。これらの遺伝子変異によって、症状が出ると見られる。
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2010/7/14 「高脂血症→脳卒中死亡率低い」…東海大が調査 一部反論も YOMIURI ONLINEより転載
「高脂血症→脳卒中死亡率低い」…東海大が調査
一部反論も
コレステロール値が高く、高脂血症と診断された人の方が、そうでない人よりも脳卒中の死亡率が低く、症状も軽くなるという調査結果を、東海大の大櫛陽一教授(医療統計学)らがまとめた。
一般には高脂血症は動脈硬化を引き起こすため危険と考えられており、今後、議論が高まりそうだ。
大櫛教授らは動脈硬化が一因とされる脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血)で入院した患者計1万6850人を対象に、高脂血症の有無と死亡率、症状の強さを比較した。
その結果、脳梗塞で入院した患者のうち、高脂血症でない9851人が入院中に死亡した割合は約5・5%だったが、高脂血症の2311人の死亡率は約2・4%にとどまった。脳内出血や、くも膜下出血でも、高脂血症があると、死亡率は半分から3分の1だった。悪玉とされるLDLコレステロール値が高いほど総死亡率が低くなるとのデータもあり、日本脂質栄養学会は今年9月、「LDLコレステロール値が高い方が長寿に結びつく」との内容の指針を発表する方針だ。
一方、日本動脈硬化学会理事の横山信治・名古屋市立大教授は「LDLコレステロールの危険性については、国内外の信頼性の高い研究が多数ある」と指摘する。
国立健康・栄養研究所の宮地元彦プロジェクトリーダー(運動生理学)は、「基準値だけにこだわるのではなく、食事や運動など生活習慣の改善に取り組むことが大切だ」と話している。
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2010/7/13 統合失調症の発症原因究明へ成果…愛知 関与するたんぱく質の働きを解明 YOMIURI ONLINEより転載
統合失調症の発症原因究明へ成果…愛知
関与するたんぱく質の働きを解明
(2010年7月12日 読売新聞)
県心身障害者コロニー発達障害研究所(愛知県春日井市)は9日、統合失調症の発症の原因究明につながるたんぱく質の働きを解明した、と発表した。
成果は、精神医学の学術誌「モレキュラー・サイカイアトリー」の電子版に掲載された。
同研究所によると、統合失調症は、幻覚や妄想が生じるなどの精神疾患で、100人に1人程度発症するが、詳しい発症メカニズムは分かっていないという。同研究所は、発症率を高める遺伝子の一つとされながら、その働きが不明だったたんぱく質「ディスビンディン―1」に着目した。
ラットから取り出した脳の神経細胞にあるディスビンディン―1を除去すると、神経細胞同士のつなぎ目(シナプス)の形に異常が生じた。このため、研究所では、ディスビンディン―1がシナプスを形成する働きがあり、シナプスが正しく形成されないと統合失調症が発症する可能性があるとしている。
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2010/7/13 衝撃波で狭心症治療 東北大開発…宮城 痛み無く手術不要 YOMIURI ONLINEより転載
衝撃波で狭心症治療 東北大開発…宮城
痛み無く手術不要
東北大病院(宮城県仙台市青葉区)は9日、狭心症の患者に体外から低出力の衝撃波を当てる新しい治療法=写真=を開発したと発表した。
手術でも治療が難しかった狭心症が、苦痛なく治療できる可能性が開けた。今秋から50人の患者に治療を行う。
循環器内科の下川宏明教授が中心となり、スイスの医療機器メーカーと共同で新しい治療機器を開発した。弱い衝撃波を心臓の大動脈が狭くなった部分に当てると、その衝撃が引き金となって周囲に細かい血管が作られ、心臓の血流が改善する。衝撃波を体外から当てる治療は尿管結石などで広く行われている。
2回にわたり計17人の狭心症患者に臨床試験を行ったところ、狭心症の重症度が大きく下がったほか、発作用の治療薬がほとんどの患者で不要になった。
衝撃波は1回につき200発を50か所に当て、それを1日おきに3回繰り返す。1回3時間ほどかかるが、治療前に麻酔なども必要なく、痛みもまったくないため寝ていれば済む。
この治療は、厚生労働相が指定する「高度医療」に今月1日付で承認された。これにより、現在は保険外で26万5500円かかるが、将来は公的医療保険の適用が期待される。
下川教授は「衝撃波はほとんど負担がなく、手術などに耐えられない人にもできる」と話している。
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2010/7/13 インフルワクチン供給、今季は5810万人分の見込み asahi.comより転載
インフルワクチン供給、今季は5810万人分の見込み
2010年7月12日21時41分 朝日新聞
インフルエンザワクチンの需要などを議論する厚生労働省の検討会で12日、今季のワクチンは、最大で計5810万人分(13歳以上の接種量で換算)の供給能力が見込めることが報告された。厚労省は医療機関調査などから、この冬の需要を4460万〜5340万人分と予想し「十分な供給能力は確保されている」とした。予測する接種率は、乳幼児や小学生が60%、13〜64歳が25%、65歳以上の高齢者が50%だという。
昨季は新型の豚インフルのワクチンと、従来の季節性のワクチンとを別々に打つ必要があった。今季は季節性のワクチンに新型を組み込むため、1回の接種で済むという。
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2010/7/12 夜更かしする子どもたち:教育関係者ら危機感…学校、園で早寝運動 毎日jpより転載
夜更かしする子どもたち:教育関係者ら危機感…学校、園で早寝運動
2010年7月11日 毎日新聞 東京朝刊
◇親と一緒に深夜番組、床についても携帯ゲーム…
朝、ぼーっとしていて先生の話が聞けない小学生。「疲れてる」。外へ遊びに誘っても断る保育園児。そんな寝不足気味の子どもたちが、問題になっている。夜更かしする子どもたちの実態と、早寝早起き運動を進めている保育園などでの取り組みを探った。【山本紀子】
「きのうはワールドカップ(W杯)見ちゃって疲れ気味です、よろしくお願いします」。東京都内のある保育園で先月、幼児を連れて登園してきた母親が笑顔で保育士に語りかけた。この日、サッカーのW杯で日本代表が戦いを終えたのは未明の午前1時半過ぎ。あっけらかんと語る母親に、保育士はぎこちない笑みを返すしかなかった。
夜更かしの原因の一つはテレビだ。午後10時過ぎのお笑い番組や連続ドラマを、「親と一緒になんとなく見てしまう子は珍しくない。親御さんも注意しない」(小学校の養護教諭)。携帯型ゲーム機の普及も大きい。都内のある小学校の校医は「午前中から保健室でぐうぐう寝るのはゲームざんまいの証拠。床についてもベッドの中で遊んでいて、就寝時間は午前0時を回る子もいる」と話す。
早寝早起きの大切さを各地の保育園で説く鈴木みゆき和洋女子大教授は「ファミコンの普及とコンビニの登場で、就寝時間が遅くなり始めたのが80年代終わり。暗くて怖かった夜が明るく楽しくなり、生活時間がずれ込んだ」と指摘する。
外食産業の深夜営業や24時間営業のコンビニエンスストアの増加などで、午後10時を過ぎても街に幼児の姿を見かけることは珍しくない。日本小児保健協会の調べでは、午後10時以降に寝る4歳児は80年に13%だったが、00年は39%と3倍になった。
鈴木教授が幼稚園の教諭らに聞き取りしたところ、遅く寝る子には一定の傾向があった。「無表情で自分の気持ちを表さず、遊びに乗ってくることができない。夜きちんと眠るかどうかが、その子の昼間を決めるのです」
東京都足立区は08年度から、区内の全幼稚園と保育園で早寝早起き運動を始めた。区が同年度から3カ年計画で始めた子ども施策推進事業に、生活リズム改善も重点目標の一つに加えたためだ。公立保育園の元園長で東京都足立区保育指導担当係長の佐々木恵美子さんは「大人の生活に振り回されて寝不足になった子を何とかしなくてはと思っていた」と語る。
区立中島根保育園の水久保結花里園長は、「早く寝ましょうと呼びかけても、住宅事情で1人だけ早く寝るのが難しかったりして、保護者から『無理です』といわれることもありました」という。08年の調査では、4歳児29人の平均就寝時間は午後10時10分だった。しかし、園児たちに目標を達成できればシールを張る早寝早起きカードを配ったところ、シールを張りたい一心で、「もう寝る」と親に告げさっさと就寝する子が現れた。その後、平均の就寝時刻は20分早まったという。
また昨年、バランスのよい朝食をとるため毎朝の朝食を黄色(炭水化物)▽赤(たんぱく質)▽緑(野菜)に分類させ、色付きシールを張らせた。「赤が足りないからウインナー食べさせて」と親にせがむ子も出て、取り組んだ5歳児は全員が朝食を食べるようになった。水久保園長は「子どもが変われば親も変わる。徐々に意識付けすることが大切」と話す。
千葉県習志野市の屋敷小でも05年度から、毎月1週間、生活リズムを記録する「元気っ子カード」をつけさせている。就寝時間は「9時より前」が32%(05年度)から37%(09年度)に、起床時間は「6時〜6時29分」が27%(05年度)から41%(09年度)に増えて、早寝早起きが進んだ。
そろそろ夏休み。崩れがちな日々のリズムを整える方法について、鈴木和洋女子大教授は提言する。
「おやすみなさいツアーと称して、子どもと家じゅうの電気を消す儀式をして、親も寝てしまうのも一案。寝室のカーテンを閉めないでおけば、光が入って早く目覚められる。昼間は水遊びや泥団子づくりで体を動かせば、夜はすっきり眠れるでしょう」
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2010/7/12 手足口病の男児、急性脳炎を発症 YOMIURI ONLINEより転載
手足口病の男児、急性脳炎を発症
手足口病の病原体「エンテロウイルス(EV)71」によって、中国地方の10歳男児が4月下旬、急性脳炎を発症していたことが、国立感染症研究所などの調査で分かった。
今年初の重症例で、身体の一部に障害が残っているという。
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2010/7/12 散歩・俳句…認知症予防に「効く」のは?10万人調査へ asahi.comより転載
散歩・俳句…認知症予防に「効く」のは?10万人調査へ
2010年7月10日17時0分 朝日新聞
ゴルフや散歩、カラオケなどの趣味は認知症予防に役立つのか――。東北大や国立社会保障・人口問題研究所などの10大学・研究所が今月から、全国で10万人規模の高齢者を対象に趣味を調べ、健康状態の追跡を始める。趣味と認知症の関係を探り、増え続ける認知症の予防への活用を目指す。
日本福祉大が2000年から05年まで、愛知県内の高齢者2725人を追跡した結果、趣味のある人はない人に比べて、認知症になる確率が半分以下だった。今回の調査は、この傾向が全国的なものかどうかを調べることが狙い。趣味の内容による違いや男女差などの分析も試みる。
調査は全国各地の約20市町村を選び、65歳以上で介護を必要としない人を対象に個人を特定できない形で実施。まずは3年間かけて、健康状態の変化を追う。ゴルフや散歩、読書、楽器演奏、カラオケ、俳句、園芸、旅行、パチンコなど24種類の選択肢のほか自由記入欄も設け、趣味を幅広く聞くのがポイントだ。
厚生労働省の推計では、認知症は10年は208万人だが、団塊世代が75歳以上になる25年には323万人に増えるとされる。同省研究班による「35年に445万人」という推計もある。
調査研究の責任者の近藤克則日本福祉大教授は、「『趣味を持つことは健康に良い』と言われているが、日本ではそれを裏付ける調査が少ない。自治体がどのような介護予防事業を実施するかを考える材料にもなる」と意義を語る。(友野賀世)
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2010/7/10 やけど:高齢者ほど危険 重症化しやすく後遺症も 「火使わない」など予防第一 毎日jpより転載
やけど:高齢者ほど危険 重症化しやすく後遺症も 「火使わない」など予防第一
2010年7月9日 毎日新聞 東京朝刊

家庭内でやけどをして病院に搬送される高齢者が増えている。高齢者のやけどは対応が遅れがちで重症化しやすく、死に至るケースも少なくない。身体能力が衰える中、日常の危険を防ぐにはどのような対策が必要なのだろうか。やけどの基本知識と共に押さえたい。【八田浩輔】
神奈川県内の女性(89)が自宅の風呂場であげた大声に、驚いた家族が駆け付けた。女性は空の浴槽にしゃがみ込み、蛇口からは熱湯が流れ続けていた。搬送先の病院で、背中から足にかけて皮膚の中間層(真皮)に損傷が広がる「2度」のやけどを確認。当初は軟こうで治療したが、その後やけどは皮膚深部に達し、皮膚移植を行った。
*
熱傷(やけど)が専門の横浜市立大付属病院高度救命救急センターの春成(はるなり)伸之准教授(47)は「一般的に高齢者のやけどは重篤になるという危険性が認識されていない」と話す。高齢者の皮膚は加齢で薄くなり、熱が伝わりやすいため、やけどが必然的に深くなる。逃げるのが遅れたり、心臓や肺が弱い場合は治療に耐えられない場合もある。また、やけど自体は改善しても、必要な介護レベルが上がるなど多くの場合で日常生活への影響は避けられない。
春成さんは「やけどの部位の面積以上に、年齢が生死を決めていると言っても過言ではない」と指摘し、これを「熱傷予後指数」と呼ばれる指標で説明する。やけどは深さによって浅い順に1〜3度に分けられるが、同指数は2〜3度のやけどの範囲(体表面積比)に年齢を足したものだ。過去の症例から、同指数が100を超すと、死に至るケースが一気に増す。単純な例を示すと、70歳の人は、3度のやけど範囲が全身の30%未満であれば助かるが、90歳なら10%未満でないと助からない可能性が高い、といった具合だ。
*
危険は日常に潜んでいる。高齢になるほど、生活する時間の長い住宅でけがをしやすい傾向を示すデータがある。国民生活センターが03〜07年度の5年間で、全国20カ所の病院から集めた事故情報2万1860件を分析したところ、65歳以上の約63%が、住宅でけがをする事故に遭遇していた。その割合は20〜65歳未満と比較して10ポイント高く、死亡事故のうち、原因の4分の3を占めたのがやけどだった。
日常生活でやけどにつながりやすい特徴や共通点は何だろうか。国内ではやけどの詳しい原因や予後に関する長期かつ大規模な統計はなく、搬送先の施設ごとの調査に依存しているのが現状だ。
そこで、春成さんらのチームは、横浜市内5区の介護事業所のケアマネジャーや民生委員など約100人を対象に高齢者の生活実態調査をした。やけどの危険を感じた場面を尋ねたところ、「ストーブの火を付けたまま給油」「やかんの火を付けたまま忘れる」など物忘れや不注意に起因する傾向が強いことが分かった。さらに「手に震えがあるがマッチで火を付ける」など、長年刻み込まれた生活習慣に身体機能の低下が重なる複合的な要因も浮かび上がった。
同病院では、調査結果を基にしたパンフレットを作成し、地域の介護事業所などでケアマネジャーや施設利用者に向けた啓発活動に努めている。提案する具体的な対策は、火を使わせない▽電力で温めるIHに切り替える▽身長に合わせてガスコンロの高さを低くする▽入浴中の追いだきはしない−−などシンプルなものだ。看護師のグループは、火の扱いなどに注意を促す歌に簡単な体操を組み合わせて、やけど予防を印象付けるDVDを作成し、地域講習会などで配布を始めた。
*
学会も動き始めた。6月に横浜市で開かれた日本熱傷学会総会・学術集会では、高齢者のやけどがメーンテーマの一つに選ばれ、重症熱傷の全国データベース化に向けたワークショップも開かれた。
だが、リスクが高い独居の高齢者に向けたアプローチをどうするかなど、課題は山積している。春成さんは「予防に勝る治療はないが、医療者の間でも、やけど予防に対する関心が必ずしも高いとは言えない。標準的な予防策を作り、効果的に広めないと高齢者のやけどの数は減らない」と指摘。学会や行政を超えた取り組みの必要性を強調する。
==============
◇高齢者のやけど予防策
・ロウソクは使わない(火を使わせない)
・台所のガスコンロの高さを低くする
・IHクッキングヒーターを導入するのも良い
・入浴中は追いだきはしない。入浴中は、家族が様子をうかがう
・精神的な異変があったら、神経内科医、精神科医の診察を受ける
・ポットを床にじかに置かない
・調理するときには燃えやすい衣服を着ない
(横浜市立大付属病院・春成伸之准教授提案)
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2010/7/10 経済的理由で治療中断、医療機関5割超で確認…宮城県保険医協調査 YOMIURI ONLINEより転載
経済的理由で治療中断、医療機関5割超で確認…宮城県保険医協調査
経済的な理由で、患者が治療を中断せざるを得なかった事例が、宮城県内の5割以上の医療機関であったことが、県保険医協会(北村龍男理事長)の調査で分かった。
経済情勢の悪化による失業者の増加などで、医療費に苦しむ患者の姿が浮き彫りとなった。同協会は「症状が悪化し、命を落とすなど、取り返しのつかない事態につながりかねない」として、国に負担軽減策を求める方針だ。
調査は6月、同協会に加盟する医療機関715施設に半年間の状況に関する質問について郵送、うち118施設(16・5%)から回答があった。
それによると、患者の経済的な事情で、治療を中断した事例は61施設であり、患者から検査や治療、投薬を断られたことがあるのは62施設。医療費の未払いを抱える医療機関も65施設で確認された。
中断した病名で多かったのが、長期の治療が必要な糖尿病や高血圧、高脂血症など。中断は、入院や検査設備が整い治療項目が多く、負担が重くなりがちな病院で目立った。
治療を中断した医療機関からは、失業するなどして保険料の支払いが困難となり、「無保険者の受診が増えている」や「『支払いを給料日まで待ってほしい』と言われた」との声が寄せられた。
同協会は「経済的な理由で医療が受けられないことはあってはならない。負担を気にせず、いつでも安心して医療が受けられるようにすべき」と事態を重くみている。
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2010/7/10 乳幼児の夏風邪「ヘルパンギーナ」、国警戒レベルに YOMIURI ONLINEより転載
乳幼児の夏風邪「ヘルパンギーナ」、国警戒レベルに
神奈川県は8日、乳幼児を中心に夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」(水疱性咽頭炎)が県内で流行し、国の警戒レベルに達したと発表した。注意を呼びかけている。
県健康危機管理課によると、6月28日から1週間の県指定医療機関209か所の平均患者数が6・55人となり、警報レベル(6人)を超えた。県内で警戒レベルを超えるのは2007年以来。
ヘルパンギーナは、ウイルスが原因の感染症で、のどの奥に水疱ができ、高熱、食欲不振、嘔吐などの症状を引き起こす。乳幼児を中心に初夏から秋にかけて流行しやすい。
同課では「うがいや手洗いをして予防してほしい」と呼びかけている。
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2010/7/9 骨折リスク:肉類不足の高齢者、3倍高く−−東北大研究チーム調査 m3.comより転載
骨折リスク:肉類不足の高齢者、3倍高く−−東北大研究チーム調査
2010年7月9日 毎日新聞 東京朝刊
食生活が野菜などに偏って肉類をあまり食べない高齢者が、寝たきりにつながる転倒骨折をする危険は、そうでない人に比べて3倍近く高くなるとの調査結果を、東北大の研究チームがまとめた。
調査は02〜06年、仙台市に住む70歳以上の男女877人を対象に実施。それぞれ「野菜食」「肉食」などの食事パターンを把握した上で、骨折の有無などを継続調査した。
調査に当たった岩崎鋼准教授(漢方内科)によると、4年間に交通事故などを除く転倒骨折をしたのは877人中28人。食生活と骨折の関連性を解析したところ、野菜を毎日のように頻繁に食べるが肉類はほとんど食べない「野菜食」の人の骨折リスクは、そうでない人に比べ2・7倍高かった。
同様に、2日に1回程度は肉類を食べる「肉食」に当てはまる人の骨折リスクは、肉をあまり食べない人よりも2・8倍低かった。
欧米では肉食中心の食生活は骨密度を下げるとする調査が多いといい、岩崎准教授は「意外な結論だが、欧米に比べて日本の高齢者は肉類の摂取量が少ないためかもしれない。野菜に偏りがちな人は、意識的に肉類を食べるようにしたほうが望ましい」としている。
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2010/7/9 妊婦のエコー検査、同意得て実施は半数 医療機関調査 asahi.comより転載
妊婦のエコー検査、同意得て実施は半数 医療機関調査
2010年7月9日3時0分 朝日新聞
もともとは安全で健康な出産のために赤ちゃんの発育状況を確認する超音波検査(エコー)。最近は染色体の状態まで推測可能になり両親が深刻に悩む例も増えている。しかし、妊婦の同意を得て検査している医療機関が半数程度にとどまることが、日本周産期・新生児医学会倫理委員会の調査でわかった。同学会は13日、神戸市で開く学術集会で結果を発表し、検査や結果告知のあり方の議論を始める。
同学会倫理委員会は、安全な妊娠・出産に必要な超音波検査の性能が向上して、染色体異常まで推測できるようになっているため、医療現場での実態を知るために調査した。今年2月、地域の産婦人科医会の協力で東京都や大阪府など4都府県の産婦人科医を対象に調査を実施。170人から回答があった。62%が診療所の医師だった。
通常の超音波検査で、書面で同意を取っていると回答した医師は7人(4%)、口頭同意は44%で、合わせても半数ほどだった。同意を取っていない医師は42%、無回答が10%だった。
人工妊娠中絶手術が受けられる妊娠22週未満の超音波検査で、胎児に明らかな異常がある場合、72%の医師が「すぐに専門機関へ紹介する」と答えた。染色体異常は羊水検査をしないと確定診断できず、20%の医師は「羊水検査を勧める」と回答した。22%の医師は、「人工中絶という選択肢があることを説明する」と答えた。
超音波検査の結果が人工中絶の誘因とならないように、中絶ができない22週以降になるのを待って異常を伝え、「専門機関に紹介する」とした医師も5%いた。
調査結果をまとめた大阪大総合周産期母子医療センターの和田和子講師は「尿検査ぐらいの軽い気持ちで超音波検査を受ける妊婦さんが多いが、重い結果を伝えられ、深刻な衝撃を受ける夫婦も少なくない。告知後の夫婦に対するケア、知りたくないという権利を守る態勢などが必要ではないか。議論を深めたい」と話している。(大岩ゆり)
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2010/7/9 患者推計2500万人 関節痛みに診断基準 asahi.comより転載
患者推計2500万人 関節痛みに診断基準
2010年7月8日15時26分 朝日新聞
画像解析ソフトで、ひざが変形していると診断した事例=東京大提供
ひざなど関節の変形で慢性的な痛みに悩まされる「変形性関節症」。予備軍を含めひざだけで2500万人の患者がいるとみられ、厚生労働省研究班(主任研究者=中村耕三東京大教授)が統一した診断基準づくりを始めた。これまで診断はバラバラだった。早く見つけて予防するには基準は欠かせず、病気が進行して寝たきりになる高齢者を少なくできると期待されている。
2500万人という推計は研究班が2005〜07年に和歌山県や東京都内の約3千人を調べて割り出した。
自覚症状があるのは2〜4割にとどまっており、知らぬ間に病気が進行して、悪化しやすい。東大病院でもひざのケガなど別の治療でエックス線を撮って初めて変形性関節症と分かることも多いという。日本で寝たきりの高齢者の約10%が関節の障害によるものだとの報告もある。
東大の川口浩准教授によると、分かりやすい診断基準がないことが一因。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は診断基準を作って病気や予防法が広く知られるようになった。しかし、変形性関節症は医師ごとに、関節部分に骨のトゲがあるか、関節のすき間が狭くなっているかなど見た目で判断しているので、ばらつきが大きいという。
変形性関節症でも、研究班として診断基準を作り、予防に役立てることにした。研究班メンバーの岡敬之東大助教が、エックス線の写真から変形性関節症の危険度を3段階で判定できる画像解析ソフトを開発した。ソフトでは、関節のすき間の面積、軟骨の一番薄い部分の状態などを判定の材料とした。
解析ソフトは広島県のソフト開発・販売会社「イノテック」が7月1日に発売。医療機関向けで、すでに研究班メンバーがいる慶応大や新潟大、和歌山医大など8施設に導入されている。論文データなどを参考に医者がそれぞれ基準値を設定するが、このソフトを使って症例を積み重ねる。並行して学会などで基準値を議論する。
岡さんは「近くに整形外科の専門医がいない高齢者でも、かかりつけ医で簡単で的確な診断を受けられることを目指したい」と話している。(杉本崇)
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2010/7/8 脊髄損傷マウスの運動機能、安全なiPS細胞移植で回復 岡野・慶大教授ら成功 m3.comより転載
脊髄損傷マウスの運動機能、安全なiPS細胞移植で回復 岡野・慶大教授ら成功
iPS細胞:脊髄損傷マウスの運動機能、安全な細胞移植で回復 岡野・慶大教授ら成功
腫瘍(しゅよう)にならない人工多能性幹細胞(iPS細胞)を選び、脊髄(せきずい)を損傷したマウスに移植、運動機能を回復させることに、岡野栄之・慶応大教授と山中伸弥・京都大教授の研究チームが成功した。iPS細胞はさまざまな組織や臓器の細胞になり、再生医療への応用が期待されているが、腫瘍を作る危険性があった。米科学アカデミー紀要(電子版)で発表する。
研究チームはマウスの脳にiPS細胞を移植し、半年たっても腫瘍を作らなかったiPS細胞を選んだ。次に、さまざまな神経細胞になる神経幹細胞に変化させ、脊髄が損傷したマウスに損傷9日目に50万個移植すると、だめになった後ろ脚を使って歩いたりできるまでに回復した。
一方、腫瘍化の可能性があるiPS細胞で同じように実験すると、運動機能は一時的に回復したが、約5週間後には脊髄内で腫瘍が形成され、機能も低下した。岡野教授は「安全性を厳密に評価すれば、iPS細胞を将来、脊髄損傷の治療に使える道が開かれた」と話す。【須田桃子】
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2010/7/8 細胞移動のブレーキ解明 がん転移の治療に応用も m3.coより転載
細胞移動のブレーキ解明 がん転移の治療に応用も
細胞の移動を制御する「ブレーキ」のメカニズムの一端を解明したと、名古屋大大学院理学研究科の武田修一(たけだ・しゅういち)研究員らのグループが6日付の米科学誌電子版に発表した。細胞運動を理解するのに役立ち、がん細胞の転移を防ぐ治療研究への応用も期待できるという。
細胞は、細胞中に最も多いタンパク質「アクチン」が複数結合(重合)すると移動し、「アクチンキャッピングタンパク質」(CP)という物質がアクチンに結合するとアクチンの重合を抑えて移動を止める。CPの「ブレーキ能力」は、別の二つのタンパク質とCPの結合によって調節されることが分かっていたが、詳しい仕組みは未解明だった。
研究チームは大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)のエックス線解析を使い、二つのタンパク質とCPとの結合構造を解析。アクチンより先にCPと結合してアクチンとCPの結合を防いだり、アクチンとCPの結合力を弱めて引き離すなどの方法で、二つのタンパク質がCPのブレーキ能力を調節する仕組みを解明した。
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2010/7/8 医療ナビ:O157 夏を中心に年4000人前後感染… 毎日jpより転載
医療ナビ:O157 夏を中心に年4000人前後感染…
2010年7月7日 毎日新聞 東京朝刊
◆夏を中心に年4000人前後感染。下痢や発熱、嘔吐などの症状があり、死亡例も。
◇手洗い徹底、生肉避けて
◇若年・高齢者は要注意/75度1分の加熱で死滅
病原性大腸菌O157などの腸管出血性大腸菌感染症が例年を上回るペースで発生している。重症化すれば死亡する恐れもある。患者が増加する夏を前に、同感染症の特徴を知り、感染を予防するための注意点を確認しておきたい。
国立感染症研究所(感染研)によると、年明けから5月中旬まで毎週10〜30人前後と例年より多めの患者発生が続いた。その後さらに増加し、6月7〜13日の週は174人、14〜20日の週は128人に上った。20日までの全国の累積患者報告数は計920人に達し、同時期で計1031人に上った01年に次いで、過去10年間で2番目に多い発生数となっている。
国立医薬品食品衛生研究所の山本茂貴食品衛生管理部長によると、腸管出血性大腸菌は30度を超えると増殖力を増すという。山本部長は「6月に入って感染者数が急増したのは気温が上がった影響があるかもしれない。夏を中心に例年4000人前後が感染するので、これからの季節の調理は特に注意してほしい」と話している。
感染の多くは飲食時に起きる。O157などの大腸菌に汚染された食物などが口に入ることで腸管で感染する。菌は酸への抵抗力が強く、胃酸の中でも生き残り、ふん便を通じて感染拡大する。少数の菌で感染するため2次感染が起きやすいとされる。
感染後の潜伏期は3〜5日。人が発症するために必要な菌の数はわずか50個程度と考えられている。菌は強いベロ毒素を出し、軽度の下痢から激しい腹痛や発熱、嘔吐(おうと)などの症状を引き起こす。
さらに患者の約1〜10%は、発熱の4〜10日後に血便などの合併症を起こす「溶血性尿毒症(HUS)」と呼ばれる重い症状となる。HUSを発症した患者のうち3〜4人に1人は何らかの中枢神経症状が表れ、致死率は1〜5%だ。
今年6月、三重県の中学高校で生徒、教職員、給食調理従事者計200人近くの集団感染が確認された。昨夏に発生したステーキ店での集団食中毒では、O157に汚染された加工肉が流通し、15都府県で28人が発症した。
東京大医科学研究所の笹川千尋教授(細菌学)は、特に輸入や流通が増えている加工肉への注意を促している。「O157はもともと牛など偶蹄(ぐうてい)類の腸管に感染する菌。ふん便や解体時に残った菌から感染する可能性がある。菌は肉の表面で増殖するため、肉を細かくして混ぜ合わせた加工肉は、加熱しない限り内部を殺菌できない」と注意を呼びかける。
特に若年者や高齢者、抵抗力が弱い持病患者は警戒が必要だ。
感染研感染症情報センターによると、大腸菌は30分に1度分裂して増殖し、一晩で地球の総人口(60億)を超えるほどに増えると言われる。肉や野菜などの常温保存は避け、生肉や加熱が不十分な食肉を食べることを控える。さらに加工、調理を素早くすることが重要だ。O157の場合、75度以上の加熱を1分以上行うことで死滅するとされる。
2次感染はふん尿から手などに付いた菌が口に入ることで起きることから、手洗いの徹底で予防が可能だ。感染した場合、ベロ毒素を中和したり、解毒する薬はまだなく、抗生剤が中心だ。適切な治療を行うために早期受診を心がけたい。
HUSの場合、下痢が回復した後に急速に進行する場合がある。腹痛▽元気がない▽尿量が少ない▽頭痛▽眠りたがる▽けいれん▽血尿−−などの症状が出てくると要注意だ。1週間は注意して、体調を観察する必要がある。
【関東晋慈】
==============
■腸管出血性大腸菌感染症の注意点(特に若年者、高齢者、抵抗力が弱まっている人)
・手洗いの徹底
・食肉の生食、不十分な加熱をできるだけ控える(レバ刺し、タルタルステーキなど)
・肉や野菜は常温で保存せず、冷蔵、冷凍庫で保存
・素早く加工、調理する
・加熱前の肉を他の食材と一緒にしない
・75度で1分以上の調理
・調理後の食品は食べきる
・下痢など感染を疑った場合、早く受診
・病院や保育園などで排せつ物を適切に処理する
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2010/7/8 美容医療の販売・広告に苦情増える…国民生活センター YOMIURI ONLINEより転載
美容医療の販売・広告に苦情増える…国民生活センター
国民生活センターは7日、脂肪吸引や包茎手術などの美容医療についての販売方法や広告を巡り、トラブルが相次いでいると発表した。
同センターのまとめによると、こうした販売方法や広告に関する苦情相談は2005〜09年度に計2996件。特に09年度は746件で前年度より約100件増えた。
埼玉県の20歳代の女性は09年12月、路上でクリニックに誘われ、肥満と指摘された。やせる効果があるとした薬や脂肪を溶かす注射などの代金として、計約150万円の契約を結んだ。
相談者の平均の契約額は83万円。なかには430万円の契約を結ばされた場合もあった。
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2010/7/7 小児心臓移植に3施設認定 心3、肝8、膵2を追加 (1) 他(2) m3.comより転載
小児心臓移植に3施設認定 心3、肝8、膵2を追加 (1)
脳死者から提供された臓器の移植実施施設を決める移植関係学会合同委員会(世話人・高久史麿(たかく・ふみまろ)日本医学会会長)は5日、15歳未満の小児の心臓移植施設として東京大、大阪大、国立循環器病研究センター(大阪)の3施設を正式に認定した。大阪大と国立循環器病研究センターは、心肺同時移植施設にも選ばれた。
17日の改正臓器移植法施行で、小児の心臓移植が可能になることに向けた対応。
15歳以上の心臓移植施設は、新たに北海道大、埼玉医大国際医療センター、岡山大を認定。計9施設となった。
肝臓移植施設は自治医大(栃木)、国立成育医療研究センター(東京)、順天堂大(東京)、金沢大、三重大、京都府立医大、神戸大、熊本大の8施設を新たに認定し計21施設。自治医大と国立成育医療研究センターは、過去の実績から18歳未満の患者に限定した。
膵臓(すいぞう)移植は、独協医大(栃木)と京都大が新たに認定され、計18施設。
合同委は、改正移植法施行で臓器提供件数が増加することを念頭に移植実施施設を増やした。高久氏は「小児の心臓移植は、脳死判定や虐待など提供側の問題もあるため、まず限定し、だんだんと広げていくことになる」と話した。
「持てる力つぎ込みたい」 国循、小児の心移植施設 (2)
移植関係学会の合同委員会から、小児の心臓移植と心肺同時移植の実施施設に認定された国立循環器病研究センター(大阪府)の友池仁暢(ともいけ・ひとのぶ)病院長は5日記者会見し、「虐待を受けていないかの判定や臓器提供の際に家族から同意を得る方法など、体制を整備してきた。持てる力をつぎ込みたい」と話した。
先天性心疾患の外科手術後に起きる重症慢性心不全など成人とは基礎疾患が違うことや、小児では移植後の拒絶反応のほかに、免疫の抑制に伴って起きやすい疾患があり、成人より移植後治療が難しいことも説明した。
2007年までに同センター小児循環器科で心臓移植が必要とされたのは35人。10年後の生存率は、海外などで移植を受けた14人は71%、受けられなかった21人は17%だったとし「小児でも心臓移植は有効」とした。
同じく実施施設に認定された大阪大と手術時に医師を派遣し合うなど、連携する。
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2010/7/7 外国人研修生、27人死亡 過去2番目の多さ 「深刻」と厚労省 m3.comより転載
外国人研修生、27人死亡 過去2番目の多さ 「深刻」と厚労省
外国人研修・技能実習制度で来日し、作業中の事故や病気で死亡した人が2009年度は27人に上り、過去最悪だった08年度の35人に次ぐ2番目の多さとなったことが5日、厚生労働省などの調べで分かった。
制度をめぐっては、茨城県潮来市の金属加工会社で働き08年に死亡した中国人実習生の男性について、鹿嶋労働基準監督署が過労死として労災認定する方針を決めたばかり。パスポート取り上げや最低賃金以下での長時間労働など不正行為が続出しており、見直しの声がさらに高まりそうだ。
厚労省などによると、研修生らのほとんどが20〜30代。27人の内訳は「脳・心臓疾患」が9人、「作業中」が4人、「自殺」が3人、「自転車事故」が3人、ほかは原因不明など。国別では中国21人、ベトナム3人、フィリピン2人、インドネシア1人。
厚労省は「これだけの人数が出たことを深刻に受け止めている。従来の対策を徹底し、こういったことが起こらないよう指導していく」としている。研修生・技能実習生は09年時点で約20万人。
外国人研修生問題弁護士連絡会は「リーマン・ショック以降、実習生らの仕事も急減したのに、死者数が高止まりを続けているのは異常」などとして、厚生労働省に原因究明と対策を求める要請書を提出する方針。
研修生問題に詳しい指宿昭一(いぶすき・しょういち)弁護士は「脳・心臓疾患の多くは過労死で、自殺の多くは過労自殺ではないか。現代の奴隷制度ともいえ、即刻廃止すべきだ」と話している。
※外国人研修・技能実習制度
発展途上国への技術移転や人材育成が目的で、1993年に始まった。これまでは来日から1年間の「研修」では労働関係法令が適用されなかったが、各地でトラブルが多発したため今年7月に入管難民法が改正され、日本語研修など座学講習を2カ月受ければ、労働関係法令の適用対象となった。09年は約20万人の研修生・技能実習生が滞在。
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2010/7/7 温灸器販売で虚偽説明容疑 11人逮捕、21億円売上げか m3.comより転載
温灸器販売で虚偽説明容疑 11人逮捕、21億円売上げか
使用に際しての注意事項を告げずに「病気が治る」などと虚偽の説明で温灸(おんきゅう)器セットを販売したとして、福岡、長崎両県警の合同捜査本部は5日、特定商取引法違反(不実の告知)の疑いで、福岡市の医療機器販売会社「毎灸(まいきゅう)」の社長筒井直美(つつい・なおみ)容疑者(38)=同市中央区=ら11人を逮捕した。
捜査本部は同社が2007年5月から昨年10月にかけ、高齢者を中心に1府21県の約7千人と契約し、約21億円を売り上げたとみている。
捜査本部によると、ほかに逮捕したのは同社の従業員や元従業員。うち2人は容疑を一部認めているが、筒井容疑者ら9人は否認している。
11人の逮捕容疑は、共謀の上、08年2月から昨年10月までの間、無料体験名目で北九州市小倉南区の女性(75)方など7人を訪問。医師の指示が必要な場合があるなどの注意事項を告げず「ペースメーカーを使っている人でも大丈夫です」などと、うその説明をして温灸器セットを計約200万円で販売した疑い。
販売していた温灸器はマット型で、電気で温めて腰や腕に巻いて使う。厚生労働省から医療機器として承認を受けていたという。
昨年8月に福岡市の消費生活センターから情報提供を受け、捜査を開始。捜査本部が昨年10月に薬事法違反容疑で同社を家宅捜索していた。
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2010/7/7 健康食品から医薬品成分 m3.comより転載
健康食品から医薬品成分
2010年7月6日 提供:共同通信社
栃木県は6日、東京都の業者が通信販売していた健康食品から、医薬品成分「タダラフィル」が検出されたと発表した。県は薬事法違反に該当するとして業者を所管する東京都に通報した。
県によると、商品名は「PHOENIX(フェニックス)」。タダラフィルは勃起(ぼっき)不全に効能がある成分だが、頭痛などの副作用を引き起こす可能性がある。
県はホームページで使用中止を呼び掛けるが、現在までに健康被害の報告はないという。
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2010/7/7 新型インフルワクチンの製造期間大幅短縮へ 新体制発表 asahi.comより転載
新型インフルワクチンの製造期間大幅短縮へ 新体制発表
2010年7月6日18時59分 朝日新聞
厚生労働省は6日、人工培養した動物の細胞を使う新たな方法で新型インフルエンザのワクチンを開発する体制を発表した。これまでのメーカーに国内製薬最大手の武田薬品工業などが加わる。全国民分のワクチンを準備する期間を大幅に短縮する。
厚労省によると、政府の補助金を受ける実験製造拠点は、武田、北里研究所、化学及血清療法研究所、UMNファーマの計4社。
国内では従来、中小4社が鶏の有精卵を使った方法でワクチンを生産してきた。有精卵の安定供給が難しく、製造規模も限られていた。4社の体制ではつくり始めてから出荷までに1年半から2年かかるが、新たな「細胞培養法」だと製造スピードを大幅に上げられる。また、鼻や口から取り込める新たなワクチンの開発には、テルモ、阪大微生物病研究会を選んだ。政府は全国民分を新型インフル発生から約半年で生産できる体制を5年以内に整えるのを目指している。
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2010/7/6 血糖値下げる細胞に変化 糖尿病治療に期待 m3.comより転載
血糖値下げる細胞に変化 糖尿病治療に期待
膵臓(すいぞう)でインスリンを出し血糖値を下げるベータ細胞を取り除くと、反対に血糖値を上げる細胞が変化して膵臓の機能を回復させることを奈良先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)とスイスのジュネーブ大のチームがマウスを使って解明した。
糖尿病患者ではインスリンが働かなくなったり欠乏したりしており、ベータ細胞を除去したマウスは糖尿病と同じような症状を示す。チームの河野憲二(こうの・けんじ)奈良先端大教授は「細胞が変化し機能が回復する仕組みが分かれば、治療につながるかもしれない」としている。
チームは、マウスの膵臓にある組織「ランゲルハンス島」でインスリンを出しているベータ細胞を除去。15日後に正常なマウスの0・4%しかなかったベータ細胞が、1カ月後には1・2%、10カ月後には17%にまで回復し、生存に必要だったインスリン投与も不要になった。
そこで、ランゲルハンス島でベータ細胞とは逆に血糖値を上げるグルカゴンを出す「アルファ細胞」を、発光するようにして識別できるようにした上で、ベータ細胞を除去。すると、発光する細胞がベータ細胞に変化し、インスリンを分泌していた。アルファ細胞も同時に除去すると、ベータ細胞は増えなかった。
成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。河野教授は「正反対の機能を持つ細胞に直接変化したのは驚き。生き延びるための適応の結果ではないか」と話している。
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2010/7/6 手足口病流行警報 滋賀県、手洗いの励行呼びかけ m3.comより転載
手足口病流行警報 滋賀県、手洗いの励行呼びかけ
手足口病:流行警報 県、手洗いの励行呼びかけ /滋賀
重症化すれば髄膜炎など中枢神経系の合併症にもつながる「手足口病」が流行していることから、県は2日、初の発生流行警報を発令した。
県内7保健所のうち3所(草津・東近江・高島)で1医療機関あたり患者が基準の5人を超えた。全体でも1日現在、1機関あたり4・97人(全国2・56人)となっている。
手足口病は主に乳幼児の口内や手足に発疹ができるウイルス性感染症。ワクチンがなく、中国では昨年、数十人の死者が出た。今年は特に重症化しやすいウイルス「EV71」が流行。接触や飛まつで感染するため、県は手洗いの励行などを呼びかけている。【稲生陽】
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2010/7/6 まれに人にも感染します 口蹄疫「正確な情報を」 m3.comより転載
まれに人にも感染します 口蹄疫「正確な情報を」
まれに人にも感染するが、症状は軽く、すぐに治る―。4月以降、宮崎県で家畜への被害が広がった口蹄(こうてい)疫について、国や県は「人には感染しない」と断定的な表現で広報してきたが、専門家は「言葉が足りず、正確ではない」と指摘。リスクに関する情報を一般の人にも分かりやすく、客観的に伝える「リスクコミュニケーション」の在り方が問われそうだ。
広辞苑(岩波書店)は「人にも感染することがある」と記載。岩波書店の編集部は「専門家にチェックしてもらったが、問題ないとの結論になった」とする。宮崎での発生を受け、読者からは「本当か」と問い合わせがあった。
人への感染可能性について、山内一也(やまのうち・かずや)東大名誉教授(ウイルス学)は「研究所で高濃度のウイルスに毎日さらされた場合などに、ごくまれに感染する。『感染しない』という科学的に正しくない表現は、かえって風評被害を招く」と話す。1997年に台湾で発生した際には、現地で「人に感染する」という情報が誤解や憶測とともに広まり、豚肉の価格暴落が起きたという。
山内名誉教授によると、口蹄疫は、国際ウイルス学会などで「人獣共通感染症」として取り上げられている。ただ、人が感染しても軽い発熱があったり口内炎になったりする程度で、すぐに治る。インフルエンザなどと違い、人から人へ感染が広がる可能性も極めて低い。
食品安全委員会は4月に「人が感染することはない」と広報した。同委員会事務局の担当者は「注意書きを入れるか議論になったが、余計な不安を国民に与えないよう見送った」と説明。農林水産省も「日常生活で人が感染することはない。風評被害を防ぐため『感染しない』と表現している」との立場だ。
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2010/7/6 石綿:関連職歴ない人の19%に症状 毎日jpより転載
石綿:関連職歴ない人の19%に症状
2010年7月5日 毎日新聞 19時21分(最終更新 7月5日 19時53分)
環境省は5日、アスベスト(石綿)工場がある全国7地域で、工場周辺の住民を対象に実施した09年度の健康調査結果を公表した。仕事などで石綿に接触した経験がない人の19%に、石綿を大量に吸い込んだことによる「胸膜肥厚斑(きょうまくひこうはん)」が見つかった。
調査は06年度に3地域で始まった。09年度は、兵庫県尼崎市▽大阪府泉南地域▽佐賀県鳥栖市▽横浜市鶴見区▽岐阜県羽島市▽奈良県▽北九州市門司区−−の計7地域を対象に、石綿工場が稼働していた時期の近隣住民に検診を呼び掛けた。
総受診者は2430人で、約26%の624人に胸膜肥厚斑が見つかった。このうち、本人や家族に石綿関連の職歴や同施設への立ち入り歴がない人は214人で、こうした受診者(1116人)の19%を占めた。工場から排出された石綿を、大気を通して吸い込み、健康被害を受けた可能性がある。
この比率を地域別に見ると、羽島市(38%)と尼崎市(20%)が目立って高く、羽島市は前年度調査(26%)から急増した。専門家は「石綿工場に隣接した事業所に勤務経験がある人が新たに受診したため」と説明している。尼崎市については06年度以降の調査を分析。クボタ旧神崎工場があった地区での有症率が高いことから「同工場との関連をうかがわせる結果」とした。
同省は今年度以降、対象人数を9000人近くまで増やして5年間、健康状態を追跡する調査を始める予定。【江口一】
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2010/7/6 iPS医療審査 迅速に…厚労省 国が開発初期から相談態勢 YOMIURI ONLINEより転載
iPS医療審査 迅速に…厚労省
国が開発初期から相談態勢
(2010年7月5日 読売新聞)
厚生労働省は来年度から、iPS細胞(新型万能細胞)など日本発の最先端医療技術をいち早く実用化するため、開発初期から企業や研究者と審査側が相談できる新事業を始める方針を固めた。
製造販売承認を得るにはどんなデータが必要なのかを審査側と事前にすりあわせておくことで、審査を迅速化できると判断した。
医薬品や医療機器の製造販売承認を得るには、動物実験に加え、人間を対象にした臨床試験を行い、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の審査を受ける必要がある。しかし、iPS細胞などの最先端技術は同機構がどのような観点で有効性や安全性を審査するか分からず、開発が遅れることが多かった。
臨床試験の直前に同機構と相談できる制度はすでにあるが、相談料が数百万円かかり、中小企業や大学研究者には敷居が高かった。新事業では同機構からの情報提供とともに、相談料も安価に設定する方針だ。
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2010/7/6 「脳脊髄液減少症」知って…出雲で患者相談の研修会 YOMIURI ONLINEより転載
「脳脊髄液減少症」知って…出雲で患者相談の研修会
(2010年7月5日 読売新聞)
保健所や市町村の医療政策部門の担当者を対象にした、「脳脊髄液減少症」の患者相談の研修会が、島根県出雲市塩冶町の出雲保健所で開かれた。
県内7保健所の職員や患者らに加え、安来市や益田市など5市町の職員が初めて参加した。
研修は6月28日にあり、県医療政策課の職員が、相談業務の内容や県内の治療態勢を説明。同症の診察・治療ができる医療機関がこれまでの4病院から10病院に増え、県内の全7医療圏域で態勢が整ったことが報告された。参加した、脳脊髄液減少症患者家族支援の会・県患者会の瀬尾瑞枝・代表世話人は「自治体の担当者に患者の実情を理解してもらい、大きな前進だ」と話した。
同症は、交通事故などの強い衝撃をきっかけに激しい頭痛や倦怠感などの症状が出るが、病気への理解不足から正しい診断を受けられないことも多いという。
一方、同会が治療の医療保険適用を求めて集めている署名が同20日までに、県内1万3557人を含む計約14万人分に上り、同会の全国組織は7月にも国に提出する。
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2010/7/6 脳死肝移植、自治医大など新たに8病院選定 移植合同委 asahi.comより転載
脳死肝移植、自治医大など新たに8病院選定 移植合同委
2010年7月5日21時30分 朝日新聞
脳死になった15歳未満の子どもからの臓器提供を可能にする改正臓器移植法が17日に施行されるのを前に、移植関係学会合同委員会が5日、厚生労働省で開かれ、脳死下の肝臓移植の実施施設として新たに8病院を選んだ。これまでの施設と合わせて計21病院になる。
新たな施設は、自治医大、国立成育医療研究センター、順天堂大、金沢大、三重大、京都府立医大、神戸大、熊本大。生体肝移植の実績をもとに選んだという。自治医大と成育医療研究センターは18歳未満だけを対象にする。
膵臓(すいぞう)移植では独協医大と京都大を新たに選び、計18病院とした。
心臓移植については心臓移植関連学会協議会の決定通り、15歳未満の移植は東京大、大阪大、国立循環器病研究センター。15歳以上は北海道大、埼玉医大国際医療センター、岡山大を加えた計9病院とした。
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2010/7/6 健康診断の基準統一へ ヒマラヤ級登山での死亡例相次ぎ asahi.comより転載
健康診断の基準統一へ ヒマラヤ級登山での死亡例相次ぎ
2010年7月5日7時0分 朝日新聞
ネパール・クンブ地方でトレッキングをする日本人ら。後方の山はタムセルク=05年11月、アルパインツアーサービス提供
ヒマラヤやキリマンジャロなど標高3800メートル以上の山岳ツアーが人気を集めているため、日本登山医学会と旅行会社が、参加希望者の健康状態を事前にチェックする統一の診断基準作りに乗り出した。中高年を中心に年間5千人が参加しているが、死亡例が相次いでいるためだ。
基準作りを始めたのは「登山者検診ネットワーク」。登山医学の専門家ら370人が参加する日本登山医学会と山岳ツアー専門旅行会社3社が加わっている。
高山では、高山病や隠れた持病の悪化で、死亡する例が少なくない。登山に詳しい医師や旅行会社は、登山に耐えられる健康状態かどうか事前にチェックするよう求めているが、医師によって診断にばらつきがあるのが実情だ。
新しく作る基準では、富士山より高い海外の山を目指す人を対象に、生活習慣病や喫煙の有無、病歴など13項目を点数化し、医師の診断の目安にしてもらうことを想定している。高血圧や糖尿病などの生活習慣病の状態が悪いと減点する。普段から運動している人は加点する。それぞれ2〜4段階で判定する。合計の点数が一定水準以下なら参加の中止を勧める。
検診ネットワークが全国16の病院・診療所でツアー参加希望者833人を試験的に判定した結果、心臓や肝臓などに持病がある60〜81歳の6人には、危険として参加を中止してもらった。中止が望ましいとされた人も4人いた。
標高3800メートル以上の登山やトレッキングに、日本から推計で年間約5千人が参加している。ネットワークによると、中高年が過半数を占め、06年に開通した中国・青海チベット鉄道などの影響で増加傾向にある。
ヒマラヤ山脈をかかえたネパールの日本大使館の元医務官の報告によると、96〜05年に日本人旅行者65人が死亡した。死因が判明しているだけで高山病が5人、心臓や肝臓の病気が5人いた。欧州の旅行者も合わせると高山病など病死は計65人に上るという。
ネットワークに加わる旅行会社アルパインツアーサービスの黒川恵社長は「ツアーのリーダーも、統一された基準の健康データを持っていれば、万一の時に適切に対処しやすい」と話す。(杉本崇)
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2010/7/4 骨粗鬆症の原因物質、血管硬化起こす 阪大教授ら研究 m3.comより転載
骨粗鬆症の原因物質、血管硬化起こす 阪大教授ら研究
骨粗鬆症:原因物質が血管硬化 阪大教授ら研究
高齢女性に多い骨粗鬆(こつそしょう)症を引き起こすたんぱく質が、血管を硬くする「石灰化」も引き起こしていることが大阪大大学院の森下竜一教授(老年医学)らの研究で分かった。この物質の働きを薬などによって抑えれば、心筋梗塞(こうそく)などの危険が増す動脈硬化の予防が期待できるという。
2日、米心臓病学会発行のサーキュレーション・リサーチに掲載された。骨粗鬆症の要因となる破骨細胞の増加は、たんぱく質の一種、RANKLが活性化することが原因とされ、女性ホルモンが減少するとRANKLが活性化することが知られている。この物質の働きを抑える骨粗鬆症治療薬は現在治験中で、森下教授は「血管への効果も期待できる」と話している。
森下教授らは、骨粗鬆症患者の多くに血管が石灰化する現象が見られ、血管細胞からRANKLが見つかることに着目。ヒトの血管の平滑筋細胞をシャーレで培養し、RANKLを加えたところ、石灰化が起こった。一方、遺伝子を改変して人工的に動脈硬化にしたマウスに女性ホルモンを与えたところ、石灰化は抑制されRANKLが石灰化にかかわっていることが確認できたという。【曽根田和久】
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2010/7/4 血管と骨老化の仕組み解明 同じタンパク質が引き金 m3.comより転載
血管と骨老化の仕組み解明 同じタンパク質が引き金
血管が硬くなり心筋梗塞(こうそく)などの原因となる「石灰化」と、骨粗しょう症の二つの老化現象は同じタンパク質が引き金になることを大阪大と東京大のチームが解明し、米心臓病学会の専門誌電子版に2日発表した。
これらの現象は高齢女性に起きる比率が高い。女性ホルモンのエストロゲンがこのタンパク質の働きを抑えているとみられ、チームの中神啓徳(なかがみ・ひろのり)大阪大教授(老年病学)は「エストロゲンは更年期に急に減少するため、閉経後の女性に骨粗しょう症や血管の石灰化が増える理由を説明できる。骨粗しょう症の薬が石灰化の治療にも使えるかもしれない」としている。
骨粗しょう症は、RANKLというタンパク質が骨を壊す細胞を活発化して悪化する。
チームは、ヒトの血管でもRANKLが作られているのを発見。血管の細胞にRANKLを加えて培養すると、BMP2というタンパク質が増え、血管の一部が硬くなった。エストロゲンは骨を壊す細胞の活発化やBMP2の増加も抑えるとみられる。
雌マウスの卵巣を摘出しエストロゲンをできなくすると、骨粗しょう症と血管の石灰化を発症。摘出しても、エストロゲンを投与した場合は発症しなかった。男性はエストロゲンの量が少なく、女性ほど加齢による影響が目立たないという。
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2010/7/4 遺伝子で長寿予測可能に 100歳超を分析、米大学 m3.comより転載
遺伝子で長寿予測可能に 100歳超を分析、米大学
【ワシントン共同】
100歳以上の長寿の人に共通する遺伝子の特徴を見つけたと米ボストン大などの研究グループが1日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。
長寿は生活スタイルや環境にも大きく影響されるが、こうした遺伝子の特徴を調べると、100歳まで生きることができるかを予測できるという。研究グループは「さらに詳しく研究し、どうして長寿の人は病気の発症が遅いのかが分かれば、予防や治療の研究にも役立つのではないか」としている。
研究グループは、100歳以上の白人1055人と無作為に選んだ1267人の遺伝子を比較。長寿に関連するとみられる多数の「一塩基多型」を特定した。一塩基多型は、個人により塩基配列がわずかに異なる場所。
このうち150カ所を目印に長寿かどうかを予測するコンピューターモデルを開発し、100歳以上の人について分析すると、長寿という正解が出る精度は77%だった。このため、100歳まで生きるかどうかを事前に精度良く予測できるとしている。
また一塩基多型の組み合わせによって、100歳以上の人は、超長寿や病気へのなりやすさなどの特徴がある19のグループに分類できた。
糖尿病や高血圧などになりやすいとされる遺伝子の数は、100歳以上とそれ以外では、あまり差はないと判明。研究グループは「"長寿遺伝子"が多ければ、こうした寿命を縮める遺伝要因を抑制する効果があるのではないか」とみている。
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2010/7/4 就寝前の携帯使用控えて 日大医など m3.comより転載
就寝前の携帯使用控えて 日大医など
睡眠障害リスク1.4倍 中高生に警鐘
就寝前に毎日携帯電話を使う中高生は、使わない生徒と比べて睡眠障害になるリスクが約1・4倍に高まることが、日本大学医学部の大井田隆教授(公衆衛生学)らのグループによる全国調査でわかり、1日から名古屋市で始まった日本睡眠学会第35回定期学術集会で発表された。
調査は、2008年10月から2009年3月にかけて、全国から無作為に抽出した92校の中学生4万151人と、80校の高校生5万5529人が質問書に回答する形で実施された。
それによると、就寝前に毎日携帯電話で通話やメールをする生徒は、そうでない生徒と比べて「入眠障害」や「中途覚醒(かくせい)」、「早朝覚醒」などの睡眠障害を発症するリスクが約1・4倍高いことがわかった。
また日中に過度の眠気に陥るリスクも、毎日通話する生徒で1・17倍、メールする生徒では1・5倍高かった。さらに、睡眠の質が悪くなったり、睡眠時間が6時間未満に減ったりするリスクも高かった。
一方、1日の携帯電話使用時間(1か月平均)が2時間を超えたのは、高校2年の男子で35%、女子で45・8%で、「就寝前に毎日携帯電話でメールをする」男子は18・9%、女子は27・8%だった。また「毎日通話する」生徒も高校3年男子で11・2%、女子は12・5%だった。
研究を発表した同大医学部の宗沢岳史助手は「中学や高校の健康教育で生徒たちに就寝前の携帯使用を控えるよう指導してほしい」と警鐘を鳴らしている。
◇
学術集会(会長=塩見利明・愛知医科大学睡眠科教授)は、2日まで同市熱田区の名古屋国際会議場で開かれる。午後1時半-4時には「次世代へつなぐ健康なライフスタイルの確立に向けて」をテーマに、日本学術会議共催シンポジウムが開かれ、一般公開される。
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2010/7/3 重い心臓病、患者幹細胞で心筋再生…京都府立医大 国内初、60歳男性退院 YOMIURI ONLINEより転載
重い心臓病、患者幹細胞で心筋再生…京都府立医大
国内初、60歳男性退院
重い心臓病患者の心臓から筋肉のもとになる幹細胞を取り出して大量に増やし、再び心臓に戻して機能を回復させる国内初の治療に、京都府立医科大学の松原弘明教授らのチームが成功した。
患者の心機能は日常生活に支障がない程度まで回復し、1日退院した。国内の重い心臓病患者は100万人以上とされ、松原教授は「心臓移植や人工心臓に代わる重症患者の治療として期待できる」と話している。
患者は、今年2月に急性心筋梗塞を起こした神戸市長田区の山口茂樹さん(60)。
松原教授らのチームは4月、山口さんの脚の付け根から血管を通して心臓まで細い管を入れ、組織片約15ミリ・グラムを採取。その中に含まれる幹細胞を1か月余り培養して約4万倍に増殖させた。6月1日、心臓の筋肉に血液を送る動脈の「バイパス手術」を行うと同時に、血流不足で壊死が進む左心室の壁に幹細胞を注射し、その上に心筋の成長や増殖を促すたんぱく質を塗った縦横5センチ・メートルのゼラチンシートを張りつけた。
山口さんは、通常のバイパス手術だけでは大きな改善が見込めないほど重症で、絶対安静に近い状態だった。手術の約2週間後には、十分に社会復帰できるレベルまで心臓のポンプ機能が回復。不整脈などの副作用も起きず、手術から1か月後のこの日退院した。幹細胞が心筋や血管に変化し、新たな心臓組織が再生したとみられる。
退院後の記者会見で山口さんは、「胸の痛みや動悸が改善した。廊下を歩けるし、自分でシャワーを浴びることもできるようになった」と笑顔を見せた。
チームは8月中に2例目の手術を実施。さらに国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と共同で4人治療を行う。こうして安全性を確かめた上で2012年度以降には、東京大や九州大など4大学も加わり、患者40人を対象に有効性を確認する試験を行う計画だ。
松原教授は「まずは心臓移植を待っている患者への一時的な治療などから始め、将来はこの方法だけで多くの重症患者を治療したい」と話している。
幹細胞 分裂を繰り返しながら、体の組織に新しい細胞を供給する細胞。たとえば心臓の幹細胞は、心臓に関係する筋肉や血管などに変化する。骨髄で血液中の多彩な細胞を作っている造血幹細胞が有名。
[解説]心臓移植待つ患者にも意義
患者の幹細胞を使う再生医療は、やけどの治療や歯茎の再建などで進んでいる。今回、心臓でも同様の治療に成功したことは、幹細胞を使う再生医療が、より現実的な治療手段として確立しつつあることを意味している。
治療チームによると、今回の治療法は、虚血性の心疾患や心筋が伸びてポンプ機能が低下する拡張型心筋症など、広範囲の心疾患に適用できるという。慢性的な提供者不足に陥っている心臓移植の待機患者や、事実上心臓移植の対象外となっている60歳以上の患者にとっても意義は大きい。
ただ、増やした幹細胞には、染色体異常やウイルス汚染の危険性のほか、腫瘍化の恐れもある。今後様々な医療機関で普及させるには、安全面の入念なチェック体制の整備はもちろん、治療過程や手術後の経過データの積極的な公開が求められる。(大阪科学部 萩原隆史)
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2010/7/3 肺移植の手法生かし、肺がん患者に自家移植手術 岡山大 asahi.comより転載
肺移植の手法生かし、肺がん患者に自家移植手術 岡山大
2010年7月2日20時24分 朝日新聞
岡山大学病院は2日、肺がん患者の右肺を体外に取り出し、がんの部分を切り取った後で、肺を体内に戻す自家移植手術に成功したと発表した。肺移植の経験を生かした肺の保存技術を応用することで、より安全に手術ができたとしている。
同病院によると、患者は広島県の60代男性。がんが進行していて、通常の手術では右肺全部を摘出する必要があると診断された。しかし、右肺は肺活量の約55%を占めるため、摘出すると呼吸不全になり、日常生活に支障が出ることが多いという。
今回の手術は、右肺を取り出し、移植で使う特殊な保存液を注入して冷却保存しながら詳しく検査。がん細胞が見つからなかった肺の下部を切り離し、約2時間後に体にもう一度つないだ。肺の一部を戻したことで全肺活量の約70%が確保された。
男性の回復は早く、6月中旬の手術から約半月後に退院した。今後は社会復帰はもちろん、ゴルフやジョギングなど軽い運動をすることも期待できるという。
執刀した同病院呼吸器外科の肺移植チーフ、大藤剛宏医師は「これまで肺全部の摘出を余儀なくされていた患者や、もともと呼吸機能が悪いために外科手術をあきらめていた患者には有効な治療法ではないか」と話している。
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2010/7/3 1滴の血液からでもiPS細胞 慶応大が技術開発 asahi.comより転載
1滴の血液からでもiPS細胞 慶応大が技術開発
2010年7月2日10時14分 朝日新聞
体のいろいろな細胞に変化するiPS細胞(人工多能性幹細胞)を従来より簡単で早く安全に作る技術を、慶応大医学部の福田恵一教授らが開発した。1滴の血液からも作れ、必要な期間も3分の1程度に短縮できるといい、医療への実用化に一歩近づいた。
今回の方法ではまず、人から血液を採取して、リンパ球の一種、T細胞を活性化させて培養する。そこに4種の遺伝子を一時的に入れて、iPS細胞を作った。1滴の血液でも十分だった。
これまでの一般的な方法では、iPS細胞をつくるもとの細胞を得るために皮膚を1センチ弱切る必要があり、小児などでは採取が難しかった。また、皮膚の細胞を取ってからiPS細胞になるまでに約2カ月半かかったが、今回は25日程度に短縮できた。
さらに、従来の方法では、導入した4種の遺伝子が本来の人の遺伝子の間に組み込まれてずっと残り、将来がんができるなどの心配が指摘されていた。今回、特殊なウイルスを使い、4種の遺伝子を一時的に細胞の中に入れるものの、ずっと残らないようにした。入れた遺伝子でがんがおきる心配を解消し安全性を向上させた。
福田教授らは、この新技術によるiPSから心筋細胞ができることを確認した。作り方が簡単になったことによって、再生医療への応用や病気の研究が進むとみている。
この成果は、1日付の米科学誌セル・ステムセル電子版に発表する。(編集委員・浅井文和)
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2010/7/2 コレステロール:「善玉」増やし動脈硬化防止 YOMIURI ONLINEより転載
コレステロール:「善玉」増やし動脈硬化防止
2010年7月2日 毎日新聞 東京朝刊
◇悪玉コレステロールとの比率改善を/禁煙、運動が効果的
そろそろ職場で行った健康診断の結果が分かるころ。気になるコレステロール値に悪玉(LDL)と善玉(HDL)があるのはよく知られているが、意外に見落としやすいのが善玉の数値。悪玉と善玉の比率(LH比)を知って動脈硬化防止を心掛けたい。【小島正美】
東京都内の男性(58)は健康診断の結果、悪玉のLDLが1デシリットル当たり125ミリグラム、善玉のHDLは同45ミリグラムだった。脂質異常症と診断されるのはLDL値が140以上、HDLが40未満のため、特に異常はない。ところが、たまたま超音波検査(エコー検査)で心臓周辺の血管を調べてもらったところ、鎖骨下の動脈の血管に脂がたまり、血管が狭くなっていることが分かった。
この男性のケースをどう考えればよいか。生活習慣病予防外来で脂質異常症などの患者を多く診ている武田病院健診センター(京都市)の桝田出(いづる)所長(京都大学医学部臨床教授)は「こういうケースは珍しくない」と日ごろの治療体験から話す。続けて、「悪玉のLDLが正常目安の120未満であっても、HDLが低い場合は心筋梗塞(こうそく)を起こすリスクがけっこう高いので、LDLとHDLの比率であるLH比(LDL÷HDL)を見ることが重要だ」と指摘する。
HDLは血管に付着した悪玉コレステロールを運び去る働きをする。つまり、HDLが低いと血管に脂がたまりやすくなるわけだ。
◇ ◇
小倉記念病院(北九州市)が06〜07年に、急性心筋梗塞や狭心症で運ばれた患者約370人を調べたところ、LDLの平均値は正常範囲内の111ミリグラムだった。さらにLDLが100未満と低く、より正常と思われた患者141人を調べたところ、約3割の人はHDLが40未満と低かった。
同様の報告はほかにもある。カレスサッポロ北光記念クリニック(札幌市)の佐久間一郎所長らの研究報告によると、心筋梗塞になった北海道内の男性患者571人のうち、313人(約55%)はLDLが120未満と正常範囲だったが、HDLは正常範囲とはいえ低めの40〜50程度だった。
こうした研究結果から、桝田さんは「LDLとHDLの比率が2〜2・5以上ある場合は、たとえLDLが正常範囲でも、要注意と考え、念のためにエコー検査で頸(けい)動脈の様子を調べた方がよい」と話す。
エコー検査をすれば、血管の中に脂がどれくらいたまっているかが分かる。佐久間さんのクリニックでは、健診を受けた人にLH比を最初から見せている。その比率が2〜2・5以上の場合には、生活指導や治療を勧めている。佐久間さんは「HDLが正常範囲でも40台の人は要注意だ」とHDLの数値の重要性を話す。
◇ ◇
動脈硬化などに詳しく、LH比を重視した診療を提言している倉林正彦・群馬大学医学系研究科教授は「健康な人では、まずLDLを120以下まで下げ、LH比を2以下にする。糖尿病や高血圧、家族に脂質異常症のある人は、LH比を1・5程度にするのがよい」とアドバイスする。
医療機関では一般的に、LH比の改善には肝臓でのコレステロールの合成を抑えるスタチン系薬剤が使われる。また、中性脂肪の高い人はコレステロールの腸での吸収を抑える薬剤を組み合わせることもあり、3〜4カ月程度の服用で改善するケースが多い。
薬以外でHDLを上げる方法としては、喫煙をやめて、運動するのが一番効果的だ。東山武田病院(京都市)では患者の体力に応じた運動もアドバイスする。今井優・健康運動指導科長は「1日30分程度歩く運動を続けるだけでも、約2〜4カ月でHDLが上がる」と運動の大切さを強調している。
==============
■LDLとHDLの判定目安
正常範囲 要注意 要治療
LDL 119以下 120〜139 140以上
HDL 40以上 39〜35 34以下
(数値の単位は1デシリットル当たりのミリグラム)
=日本動脈硬化学会の診断基準
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2010/7/2 向精神薬「重複処方」1300人…全国調査 生活保護受給者 不正入手横行か YOMIURI ONLINEより転載
向精神薬「重複処方」1300人…全国調査
生活保護受給者 不正入手横行か
(2010年7月1日 読売新聞)
大阪市西成区の生活保護受給者から不正入手した向精神薬を違法転売したとされる事件を受けた厚生労働省の全国調査で、少なくとも1324人の生活保護受給者が80自治体で1月、複数の医療機関から向精神薬を処方されていたことがわかった。基準の4倍の量を4か所の医療機関から処方されたケースなど、不正入手が広く行われている実態が浮かび上がった。
調査は、厚生労働省が4月、全国106の都道府県、政令市、中核市に指示。今年1月の診療報酬明細書(レセプト)をサンプルとして点検し、公費負担で精神科などを受診した生活保護受給者で、複数の医療機関を受診(重複診療)し、向精神薬を処方されたケースについて報告を求めた。
読売新聞の取材に、対象の106の自治体のうち、93自治体が回答。そのうち、37道府県、16政令市、27中核市で、重複診療が見つかった。最多は大阪市の146人。次いで北九州市112人、神戸市98人、高知市89人、山口県74人、奈良県38人、和歌山市36人、横浜市35人など。
大阪市によると、146人のうち約80人が基準量を超える向精神薬を入手していた。処方せんをコピーして複数の薬局から向精神薬を手に入れたり、約10か所の医療機関を受診したりしたケースもあったという。
さいたま市では、浦和区の30歳代の男性が医療機関4か所で、大量に飲むと意識がもうろうとする向精神薬のハルシオンを1か月の基準量(60錠)の4倍の計240錠処方されていた。
また、北九州市では、同市八幡西区の1人が3医療機関から、ハルシオンや精神安定剤のデパスなど計222錠を処方されていた。
高知市の40歳代の女性は、神経内科や内科など4か所で、大量に服用すると幻覚や妄想などの禁断症状が出る精神安定剤ソラナックスなど7種の向精神薬計556錠を処方されていた。薬害に詳しいNPO法人「医薬ビジランスセンター」の浜六郎代表は「これだけの量を1人で飲めば、興奮状態になって異常行動を起こすこともある」と指摘する。
調査の総数は、集計中の自治体もあり、さらに膨らむ見通しで、同省は、7月中にも調査結果を公表する方針。各自治体は、違法転売や薬物依存の有無など実態を調査する。
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2010/7/2 アルツハイマー患者、発症防ぐ酵素半分 YOMIURI ONLINEより転載
アルツハイマー患者、発症防ぐ酵素半分
(2010年7月1日 読売新聞)
横浜薬科大(横浜市)の野村靖幸教授、千葉科学大(千葉県銚子市)の金子雅幸講師らのグループが、アルツハイマー病患者の脳には、発症を招くたんぱく質・βアミロイドが脳内で作られるのを防ぐ酵素(HRD1)が通常の半分しかないことを突き止めた。
米国神経科学雑誌に発表した。
グループは、アルツハイマー病で死亡した6人と、アルツハイマー病でない死者8人について、思考や判断に関与する大脳皮質の脳神経細胞を分析した。
アルツハイマー病の主な発症原因は、脳内にβアミロイドが大量に蓄積することだ。βアミロイドの生成にかかわる別の酵素がすでに見つかっているが、まだ根治薬はない。野村教授は「脳神経細胞にHRD1ができる仕組みを解明し、治療薬の開発や早期診断につなげたい」と話している。
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2010/7/2 iPS細胞 他人への移植容認、厚労省が指針改正へ YOMIURI ONLINEより転載
iPS細胞 他人への移植容認、厚労省が指針改正へ
厚生労働省の専門委員会は30日、再生医療の切り札とされるiPS細胞(新型万能細胞)を臨床研究に使う際の指針の改正案をまとめた。
4月にまとまった素案は、患者本人の細胞から作ったiPS細胞に限って研究を認めていたが、「iPS細胞の長所を生かせない」(開発者の山中伸弥・京都大教授)といった批判を受け、他人への移植も容認した。同省は8月中に改正指針を正式に発表する。
iPS細胞はがん化しやすい性質がある。このため、改正案は、安全性の厳格な確認と移植後の長期的な経過観察を求めた。さらにウイルスに感染した他人の細胞を使って感染を拡大させないよう、iPS細胞の十分な品質管理も定めた。研究計画は、研究機関の倫理委員会と厚労省で2段階の審査を行う。
患者本人の細胞に限定する素案に対して、「拒絶反応が少ない細胞から、あらかじめiPS細胞を作っておき、これを複数の患者に使う方が効率がいい」などの反対意見が相次いでいた。
委員長の永井良三・東京大教授は「適正な臨床研究を行う土台ができた」と話している。
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2010/7/2 高速ネットで遠隔診断…岩手医大など がん細胞画像 病理医に YMIURI ONLINEより転載
高速ネットで遠隔診断…岩手医大など
がん細胞画像 病理医に
琉球大から送られた画像を診断する岩手医大の沢井教授
岩手、沖縄、東京3都県の大学病院を人工衛星の超高速インターネット回線で結び、精密な画像を使ってがんの病理診断を行う実験が30日、行われた。
がん治療では、がん化した細胞を調べる病理医の診断が欠かせないが、専門医の数は不足しており、遠隔地での病理診断が可能になれば、がん治療の地域格差の是正にもつながりそうだ。
実験は、岩手医大(盛岡市)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で実施し、琉球大医学部(沖縄県西原町)と国際医療福祉大三田病院(東京都港区)が参加した。2008年に打ち上げられた衛星「きずな」の超高速インターネット回線を使い、参加病院が互いに皮膚がんや乳がんなどの画像を交換するとともに、医師同士が音声で会話しながら診断にあたった。
日本病理学会などによると、病理専門医は全国に2052人(2009年9月現在)で、医師全体の0・7%にすぎず、多くが都市部の病院に集中している。岩手医大の沢井高志教授(62)は、「手術中に迅速な診断が必要な場合にも役立つ。衛星回線を使うことで、光ファイバーなどの高速通信網がない地域でも利用できる」と期待する。
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2010/7/2 既存薬の新効果見つけよう 慶大や14社「薬の図書館」 asahi.comより転載
既存薬の新効果見つけよう 慶大や14社「薬の図書館」
2010年7月2日3時10分 朝日新聞
医薬品として開発され、安全性を確認済みの薬を、研究者に無料で配布する「薬の図書館(既存薬ライブラリー)」を、慶応大学が製薬会社14社の協力で始めた。研究者が、別の薬効をもつ「新薬」を安上がりに見つけるのが目的だ。宝の山を眠らせずに、新薬が開発できれば、製薬会社にとっても大きなメリットにつながる。
新薬をゼロから開発するには、化合物の探索から安全性の確認までハードルが多数ある。しかし、製薬会社が安全性を確認した既存薬の化合物から新たな薬効を調べれば、安全性確認など膨大なコストを大幅に省くことができる。 新薬開発では、当初の想定とは違う薬効が偶然見つかる例は少なくない。男性の勃起(ぼっき)障害の治療薬バイアグラ(商品名)は元々、狭心症の治療薬として開発され、男性用発毛剤リアップ(同)は高血圧の治療薬で開発されていた。
慶大の「既存薬ライブラリー」には、ツムラや協和発酵キリン、ヤクルトなど14社が協力し、すでに1274種類の既存薬が提供された。市販中の薬や特許がまもなく切れる薬、市販されていない薬などが含まれている。
ライブラリー代表の佐谷秀行慶大医学部教授による予備実験では、降圧剤と抗アレルギー薬として開発されていた化合物が、子宮内膜症など月経困難症の治療薬に使えそうなことが分かり、特許申請された。年内に患者を対象とする臨床研究を始める計画だ。(大岩ゆり)
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2010/7/1 日本医療情報学会看護学術大会/東北大・濃沼教授が講演 「がん検診はメタボ健診より優先度が高い」 m3.comより転載
日本医療情報学会看護学術大会/東北大・濃沼教授が講演 「がん検診はメタボ健診より優先度が高い」
2010年6月30日 提供:Japan Medicine(じほう)
東北大大学院の濃沼信夫教授は26日、仙台市で開かれた日本医療情報学会看護学術大会の講演で、がん検診はすでに保険者に義務づけられたメタボ健診より「優先度は高い」と指摘し、「がん検診を事業者に義務づけた方がよい」との考えを強調した。
濃沼教授は、マンモグラフィーによる乳がん検診受診率を取り上げ、OECDのデータによる国際比較でトップのノルウェーが98%、フィンランドが86%、スウェーデンが84%などと高水準を維持する一方で、日本はわずか6%にとどまると指摘。乳がんは早期発見で治る疾患でありながら、「日本は武器があるのに使わない」と疑問を呈した。
国民の2人に1人はがんに罹患するようになったことも指摘し、診断にグレーゾーンがないがんは、がん検診による早期発見が「国民の幸せにつながる」と強調。がん患者のうち、がん検診を受けていなかった人は3割に及び、がん検診以外でがんが発見された患者の中で、症状が出たことをきっかけに受診した人はほぼ6割に達したとするデータも示しながら、がん検診の受診率を今後さらに高めていく必要があるとの考えを示した。その上で、「メタボ健診の導入で、がん検診の受診率が下がったとの指摘もあり、考えなければいけない」と述べた。
健康意識の高まりで国民にとって健康問題そのものが人生の目的になっているとの見方も示し、検査結果に一喜一憂して不幸に感じる人がいることを指摘。「検査データの伝え方などに十分な工夫が必要だ」と述べ、医療関係者には専門家としての配慮を求めた。
医療崩壊にも言及し、「国民から見た医療崩壊とは救急医療に対応できないこと」と説明。救急体制の確立には地域の医療連携が不可欠との考えを示し、限られた医療資源を最大限に利用するためにも、地域で情報の共有化を進める必要があると強調した。
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2010/7/1 妊娠糖尿病発症防ぐ仕組み解明 インスリンの機能低下改善 順天堂大など m3.comより転載
妊娠糖尿病発症防ぐ仕組み解明 インスリンの機能低下改善 順天堂大など
妊娠糖尿病:発症防ぐ仕組み解明 インスリンの機能低下改善--順天堂大など
妊娠糖尿病を起こすインスリンの機能低下を防ぐ仕組みを、綿田裕孝・順天堂大教授(内科・代謝内分泌学)らの研究チームが発見した。米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。
妊娠中は血糖値を下げるインスリンの働きが低下。膵臓(すいぞう)のインスリン分泌細胞が増え、インスリンを分泌して機能低下を補う。しかし、10人に1人の割合で機能改善ができず、その仕組みは謎だった。チームは、妊娠中のマウスの膵臓からインスリン分泌細胞を取り出し、妊娠していないマウスと比べた。
その結果、妊娠中に限って、同細胞内で「セロトニン」という物質の合成酵素が大量に作られているのを発見。培養した同細胞にセロトニンを投与すると増殖。逆に、機能を抑える薬を妊娠マウスに投与すると、増殖が抑えられた。【須田桃子】
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2010/7/1 [解説]改正臓器移植法 誰もが対象者 家族で確認を YOMIURI ONLINEより転載
[解説]改正臓器移植法
誰もが対象者 家族で確認を
ある日、家族の誰かが病気や事故で病院に搬送され、「脳死状態にあります」と医師に告げられたら、あなたならどうするだろう。問われるのは、脳死状態の夫や妻、子どもの臓器を提供するかどうかという選択だ。
改正臓器移植法が7月17日、全面施行される。改正法で変わるのは、脳死臓器提供の条件だった本人の書面による意思表示が必須ではなくなり、「提供しない」という意思表示がない場合は、もう一つの条件だった家族の承諾だけで提供できることだ。15歳未満の子どもからの臓器提供も可能になるが、読売新聞社の全国世論調査では40%の人がこれらの変更点を知らなかった。
脳死臓器提供はこれまで、提供意思を記したカードを持つ本人とその家族の問題だった。脳死になるのは、100人の死者のうち1人程度。2008年の内閣府調査によると、意思表示カードの所持率も8・4%に過ぎず、多くの国民にとって人ごとだったのも仕方がない。それが全面施行後はカードの所持にかかわらず、脳死になった人の家族は選択を迫られることになる。
本人の意思表示が前提の現在でさえ、承諾したことが正しかったかどうかで臓器提供後に悩む家族がいる。
厚生労働省の作業班が08年にまとめた臓器提供者(ドナー)の家族への聞き取り調査では、多くが「本人の意思を尊重したかった」と話す一方、葛藤や苦悩を漏らす人もいた。「ドナーファミリーの会」の運営にかかわる北海道の男性(75)は「突然脳死になり、気が動転したまま臓器提供を承諾し、『これでよかったのか』と後悔する家族からの相談をよく受ける」と話す。
まして全面施行後は、本人の意思が分からないまま決断しなければならないケースも出てくる。今後は運転免許証や健康保険証にも意思表示欄が設けられる。家族が判断に困らないよう、「提供する」「提供しない」という意思表示はした方が良い。
臓器提供について家族で話をして、互いの考えを知っておくことも大切だ。交通事故で05年に亡くなった父の腎臓を提供した兵庫県西宮市の小林美奈さん(43)は、お寺の住職だった父が生前、「お坊さんは生きている人の役に立たなければいかん」と繰り返し話していたため、父の腎臓提供を申し出た。特に臓器提供の話はしなかったが、「判断は間違いなかった」と言い切れるのは、こうした会話があったからだ。
家族との話し合いで欠かせないのは、改正法についての正確な知識だろう。厚労省や日本臓器移植ネットワークはホームページやパンフレットで改正法の内容を紹介しているが、子どもも話に参加できるよう今以上に工夫してほしい。
死後の話をすることには抵抗感もあるかもしれない。だが、自身の「死」をどうデザインするかは、人生の意味や価値を考える上でも欠かせない。この機会に一人一人が脳死や臓器提供の意味、ひいては生と死について話し合ってほしい。(科学部・小日向邦夫)
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2010/6/30 先天性難聴の遺伝子特定 治療法開発に期待、中部大 m3.comより転載
先天性難聴の遺伝子特定 治療法開発に期待、中部大
先天性難聴を引き起こす遺伝子の一つを特定したと、中部大の加藤昌志(かとう・まさし)教授、大神信孝(おおがみ・のぶたか)講師(いずれも環境衛生学)らが29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。この遺伝子の活性化により聴力を回復できることがマウス実験で確認できたといい、治療や予防法の開発につながる可能性があるという。
先天性難聴は千人に1人の割合で起きる。多くは内耳器官の神経に問題があり、遺伝子の異常が原因とみられているが、詳しいメカニズムは未解明で治療法も確立されてない。
研究チームは、神経を成長・維持する働きのある遺伝子「C-RET」に着目。この遺伝子の機能を低下させたマウスの聴覚神経を調べると、内耳器官の中で音情報を伝達する神経の一部の細胞数が半減し、難聴になっていることが分かった。逆に遺伝子の働きを活性化させると、細胞数が戻り聴力が回復していたという。
人の先天性難聴の患者を調べたところ、この遺伝子の働きの異常による難聴とみられるケースが確認できたという。
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2010/6/30 ピロリ菌 発がんメカニズム解明 m3.comより転載
ピロリ菌 発がんメカニズム解明
ピロリ菌:発がんメカニズム解明
胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌が、胃の細胞内に発がん物質を送り込む仕組みを畠山昌則・東京大教授(微生物学)の研究チームが解明した。菌が胃の細胞膜を「畳返しの術」のように反転させ、現れた細胞膜の裏側に発がん物質を結合させるという。米科学誌に発表した。
人の細胞膜は二重の脂質からなり、内側の膜はホスファチジルセリンという脂質でできている。
研究チームの紙谷尚子助教らが、ピロリ菌に感染した細胞を観察したところ、菌が接触した細胞膜の部分だけが反転して、ホスファチジルセリンが表に出た。そこに、菌から分泌された発がん物質が結合。そのまま再び反転して、細胞内に運び込まれた。
畠山教授は「ピロリ菌がどうやって発がん物質を細胞内に侵入させるかは不明だった。今回、忍者のように巧みな方法をとっていることが分かった」という。ピロリ菌は抗生物質で除菌できるものの、成功率は7-8割で、新たな予防、治療法の開発につなげたい考えだ。
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2010/6/30 大腸がん肝臓転移、マウスで抑制成功…京都大教授ら m3.comより転載
大腸がん肝臓転移、マウスで抑制成功…京都大教授ら
大腸がんの肝臓への転移を抑制することに、京都大医学研究科の武藤(たけとう)誠教授らのチームがマウスを使った実験で成功した。大腸がん転移の新しい治療方法につながる可能性がある。29日の米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
大腸がんは、転移のない患者の5年生存率は60-70%だが、転移した場合は10%以下に低下し、多くが肝臓に転移する。
武藤教授は、マウスの大腸がん細胞から「CCL9」というたんぱく質が放出される際に出てくる骨髄細胞の一種が、転移しやすい環境を整えていることを突き止め、転移先で果たす具体的な役割を研究していた。
今回、マウスの脾臓(ひぞう)から肝臓にがん細胞を転移させた。すると、肝臓に骨髄細胞が引き寄せられ、この細胞が周辺組織をもろくする物質を出していたことがわかった。この細胞の働きを妨げる薬剤をマウスに飲ませると、平均の生存期間が37日から62日に延びた。
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2010/6/30 がん転移の仕組み解明 京大大学院がマウス実験 大腸から肝臓、抑制薬も m3.comより転載
がん転移の仕組み解明 京大大学院がマウス実験 大腸から肝臓、抑制薬も
がん:転移の仕組み解明 京大大学院がマウス実験 大腸から肝臓、抑制薬も
京都大大学院の武藤誠教授(遺伝薬理学)らのグループが、がんの中でも数が多い大腸から肝臓への転移の仕組みをマウス実験で解明し、転移を防ぐ薬を見つけた。成果は近く米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載する。
大腸から肝臓へは多くの血液が流れ込むため、がんが転移するケースが多いとされる。グループは大腸がんを転移させたマウスの肝臓を観察。がん細胞が分泌する「ケモカイン」というたんぱく質が、周辺の組織を破壊する酵素を出す免疫系細胞の一種「未分化骨髄球」を引き寄せ、転移を促していることを突き止めた。
骨髄球がケモカインと結合する受容体を持たない遺伝子改変マウスでは転移が抑制されたため、グループは多発性硬化症の治療を目指して開発された受容体阻害薬をがんが転移したマウスに投与。その結果、転移が抑えられ、約2倍長生きできることを確認した。
武藤教授は「今回の薬は人間に副作用が少なく、新たな治療法の開発につながる可能性がある」としている。【広瀬登】
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2010/6/30 医療ナビ:心臓手術 体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない… 毎日jpより転載
医療ナビ:心臓手術 体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない…
2010年6月30日 毎日新聞 東京朝刊
◆体への負担を減らすためにロボットの導入や人工心肺を使わない手法が増えてきました。
◇傷小さく、早い回復 集中化で医師のレベル向上図る
動脈硬化や生まれつきなどによる心臓病の治療に欠かせない外科手術。ここ数年、技術の進歩で、症状や年齢によっては、胸骨の切開や心臓の一時停止など体に負担のかかる手段をとらずに済む手術法が行われ始めている。術後の回復が早く、傷が小さいのが利点だ。
今月、金沢大病院で27歳の女性が受けた、心臓内の壁に開いた穴をふさぐ手術。執刀医の渡辺剛教授は、手術台から4メートルほど離れた機械の操縦席に座った。手術用ロボット「ダビンチ」による手術だ。右脇胸に開けた4カ所の穴(直径約1・5センチ)から、先にメスやハサミの付いた棒状の器具とカメラが差し込まれる。先端部は、渡辺教授が三次元モニターを見ながらあやつる2本のハンドルに合わせてスムーズに動く。視野が10倍に拡大されるため、渡辺教授は「切る、縫うといった細かい作業がしやすい」と強調する。
心臓手術では通常、心臓を覆う胸骨を真ん中で切開するため、長さ約20センチの傷が残る。痛みも伴い、手術後は1カ月近く運動を制限される。一方ロボット手術は、胸に残るのは穴の傷だけで、女性なら乳房の境目を選ぶためさらに目立たない。心臓内の僧帽弁の手術を昨年受けた福井県の男性(70)は「麻酔から覚めても痛くない。本当に手術をしたのかという感じ」と振り返る。手術2日後には走ることができたという。
ロボットによる心臓手術は技術習得が難しいため、受けられる医療機関は金沢大と東京医科大、国立循環器病研究センター(大阪府)の3施設にとどまる。ほとんどが健康保険が適用されない自由診療のため、300万円前後かかる。
◇
心臓の筋肉を養う冠動脈が動脈硬化を起こした時に行われる「冠動脈バイパス手術」は、最も一般的な手術だ。従来は人工心肺をつなぎ、心臓を止めて手術が行われていた。だが動脈内のプラーク(脂肪の塊)が脳へ流れ脳梗塞(こうそく)を引き起こしたり、心機能を悪化させるリスクがある。このためここ数年、人工心肺を使わない手術が増えてきた。国立循環器病研究センターでは、ほとんどの冠動脈バイパス手術を人工心肺なしで行う。小林順二郎部長は「出血量が少ないため、輸血も少なくて済む」と話す。
このほか体に影響の小さい手術法としては、胸骨を切る場合でも、真ん中ではなく肋骨(ろっこつ)の一部を8センチだけ切る「小切開」という手法もある。しかし複数の手術を同時に行う場合は、手術の確実性を優先して胸骨を真ん中で切るのが一般的だ。金沢大でも、複雑な手術ではロボットは使わない。
一方、手術による体への影響を考えた場合、手術を受ける時期も重要だ。今月、名古屋市で開かれた「関西胸部外科学会」では、高齢化により患者が増加傾向の「大動脈弁狭窄(きょうさく)症」についての討論があり、高齢でもおおむね手術成績はよいとの報告が多数を占めた。座長を務めた、天理よろづ相談所病院(奈良県)の山中一朗部長は「症状が進んでから手術を受けることがリスクの一つ。高齢でも息切れなどの症状を自覚したら早めに診察を受けることを心がけて」と勧める。
◇
手術の進歩とともに、医師のレベルも問われる。長年の課題とされるのが、心臓外科の看板を掲げる病院は多いものの、1医療機関あたりの手術件数が少ないことだ。このため若手医師が技術を磨きづらい。
ここ最近、手術件数の多い医療機関ほど、手術成績もよいという結果が、日本胸部外科学会など関連3学会でつくる「心臓血管外科専門医認定機構」の調査で確認された。このため同機構は、心臓外科の集中化を目指している。今年から始めた専門医制度では、年間手術件数が25例未満の病院は修練施設に認めないこととした。3年後には40例未満に基準を上げる。
同機構の幕内晴朗代表幹事(聖マリアンナ医大教授)は「集中化によって、大都市以外では多少不便になるかもしれないが、結果的には質の高い手術を受けられるようになる」と話している。【野田武】
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2010/6/29 マウスが多動症に 人での疾患解明に期待 m3.comより転載
マウスが多動症に 人での疾患解明に期待
神経伝達にかかわる遺伝子の一種が細胞内でうまく働かないと、マウスの動きがせわしなくなり、人の多動症に似た行動を引き起こすとの研究結果を、群馬大の下川哲昭(しもかわ・のりあき)准教授(応用生理学)とドイツの共同研究チームが26日までに発表した。
人ではさらに複数の遺伝子異常が組み合わさって、多動症や注意欠陥多動性障害(ADHD)が起きるのではないかとチームはみている。下川准教授は「このマウスを使えば多動症のメカニズム解明や、症状を和らげる薬の開発に役立つと期待される」と話している。
下川准教授らは、細胞の信号伝達にかかわる受容体を分解するタンパク質をつくる遺伝子「CIN85」に着目。これが働かない遺伝子操作マウスは、通常のマウスに比べて動き回るスピードが速く、移動した距離も長いなど、多動症に似た振る舞いをするのを行動実験で確かめた。
脳を調べると、神経伝達物質のドーパミンがくっつく神経の受容体が過剰に働いていることが判明。チームは、遺伝子異常で受容体が分解されなくなり、神経が刺激を受け続ける状態になっているのが異常行動の原因とみている。
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2010/6/29 インスリン維持の機構解明 妊娠中、化学物質が作用 m3.comより転載
インスリン維持の機構解明 妊娠中、化学物質が作用
妊娠に伴い、血糖値を下げるインスリンの効果が低下するが、インスリン分泌細胞が増えて血糖値上昇を抑えている。この細胞増殖は、化学物質「セロトニン」の作用によることをマウス実験で解明したと、綿田裕孝(わただ・ひろたか)順天堂大教授と弘前大など日米のチームが27日付米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
細胞が十分に増えないと妊娠糖尿病などになる恐れがある。セロトニンは人間や動物の体内にあり、消化管の運動や精神活動への作用が知られている。綿田教授は「セロトニンの働きを促進させることで妊娠糖尿病の治療法になる可能性がある。(インスリンの分泌低下や肥満などで起きる)2型糖尿病の治療にもつながるかもしれない」と話している。
綿田教授らは、妊娠期のマウスでは、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のベータ細胞で、セロトニン合成酵素に関係する遺伝子がよく働いていることを見つけた。
培養したベータ細胞にセロトニンを投与する実験でベータ細胞が増殖。また妊娠期のマウスにセロトニンの働きを抑える薬を投与すると、ベータ細胞が増えず血糖値が上がり、セロトニンがベータ細胞増殖の鍵を握っていると判断した。
カリフォルニア大サンフランシスコ校との共同研究。
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2010/6/29 内耳障害 脳細胞がカバー…京大 m3.comより転載
内耳障害 脳細胞がカバー…京大
突起伸び「感度」上昇
内耳に障害が起きて音が聞こえなくなった時に、脳の神経細胞の一部が伸びて<感度>を上げていることを、京都大医学研究科の久場博司・准教授らがヒヨコの実験で突き止めた。内耳の障害で起きる感音性難聴などの治療法の開発につながる可能性があるという。
音は鼓膜から内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官に伝わり、蝸牛の基底膜と呼ばれる部分で電気信号に変換され、聴神経を通じて脳に届く。生後に感音性難聴で聞こえなくなった時に、どのように聴覚神経回路を保っているのかわからなかった。
久場准教授らは、生後1-30日のヒヨコの片方の耳の基底膜を取り、聞こえなくした。すると、聴神経から信号を受け取る、軸索という脳幹にある神経細胞の突起の一部が7日後には平均で7マイクロ・メートル伸びた。
この部分が伸びることで、外から軸索に入る電気を帯びた物質の量が増えて電流量が1・5倍になり、神経細胞の活動が起きやすくなった。これが脳の聴覚神経回路の維持にかかわっていると考えられた。研究成果は、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
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2010/6/29 日焼け止め:使い方Q&A 専門家、メーカーに聞く 毎日jpより転載
日焼け止め:使い方Q&A 専門家、メーカーに聞く
2010年6月29日 毎日新聞 東京朝刊
日差しが強まる季節。紫外線から肌を守る日焼け止め(サンスクリーン)は、今やレジャーだけでなく、日常生活にも欠かせない。一方で、使い方や商品選びには分かりにくい点も多い。専門医やメーカーに聞いた。【田村佳子】
Q・塗る量は?
A・最近の日焼け止めは使用感が良く、さらっと伸びるものが多い。半面、伸ばしすぎて、塗布量が少なくなりがちだ。
製品に表示されたSPFやPAの値は、肌1平方センチ当たり2ミリグラムを塗った時のUV(紫外線)防止効果。目安は、腕なら縦に2、3本の線状に置いた量で、脚なら3、4本程度。顔は1円玉大の2個分と、意外に多い。東京慈恵医大付属第三病院の皮膚科診療部長、上出良一医師は「一般的にはSPF表示の規定量の2分の1〜3分の1しか塗られていない」と指摘する。
半分の量しか塗らないと、防止効果は表示の約3分の1に落ち、特に、数値の大きいものほど効果の落ち方も大きいという。「必ずしも規定量を塗る必要はないが、薄めに塗るなら、UV防御効果を過信しないこと」と上出医師は話す。
Q・塗り直しは?
A・きちんとUV防御するには、塗り直しが重要になる。日焼け止めは、汗で落ちやすいのが弱点。防水タイプのウオータープルーフでも、こすれて落ちてしまう。2〜3時間ごとに塗り直すのが理想だが、特にタオルなどで汗をふいた時は、塗り直した方がいい。
顔の場合は、UV効果のある下地などで日焼けを防ぐのが一般的だが、化粧を落としてまで塗り直すかは悩みどころ。カネボウ化粧品スキンケア研究所の松江浩二・主任研究員は「そもそも化粧が落ちないように顔に触らない人が多く、他の個所より落ちにくい。ファンデーションを塗り直せば日焼け止め効果としてはOK」と話す。
Q・落とし方は?
A・「SPF50+」など強い日焼け止めやウオータープルーフタイプは、せっけんでは落ちにくい。コーセー広報課の橋本美佳さんは「きちんと落とさないと目に見えない膜が肌に蓄積するので、注意して」と呼びかける。
クレンジング剤が必要なものは製品の裏などに表記があるのでそれに従うとよい。橋本さんは「日常使いなら強力なものを選ばず、せっけんで落ちる程度の日焼け止めを使うのもポイント」と話す。
Q・何年も使える?
A・日焼け止めは消費期限などの表示がない商品がほとんど。前年の余りも使えるのだろうか。上出医師は「レジャー用の日焼け止めは暑い場所に持っていくので変性しやすい。基本的に1シーズンものと考えるべきだ」という。
資生堂で日焼け止め製品を担当する須貝展子さんは「翌年以降でも日焼