【8月4日】
大半の子供向けファーストフードは体によくなく、カロリーおよび脂肪・ナトリウム含有量が高すぎることを示す報告が8月4日発行の『Center for Science in the Public Interest』に掲載された。 「栄養的に非常に優れた[子供向け]メニューを探し回っても、わずかしか見つからないであろう」とワシントンDCに拠点を置く権利擁護団体CSPIの事務局長Michael Jacobson, PhDは述べている。「メニューの圧倒的多数はカロリーおよび飽和脂肪・ナトリウム含有量が高すぎる。メニューはすべて全粒小麦粉ではなく精製した白い小麦粉を原料としており、我々が人々に摂取を勧めるべき種類の食事ではない」。 しかし、レストラン業界の広報担当はこの意見に同意していない。近年、メニューの栄養面は改善されており、食事客には健康的なメニューの選択肢が提供されている、と述べている。 子供向けファーストフード:報告の詳細
CSPIの研究者ら(リーダーはCSPIの栄養政策責任者Margo G. Wootan)は、13のレストランチェーン店の子供向けメニューについて栄養評価を行った。 子供向けの食事として考えられるすべての組み合わせ(主菜、副菜、飲み物のすべての組み合わせ)に着目したところ、13のチェーン店において1,474通りの選択肢が見つかった。 研究者らは、これらの選択肢と標準栄養バランスのメニューとを比較した。食事の内容は、平均的な4-8歳児の一日カロリー所要量の1/3以下、または430カロリー以下である必要がある。また、脂肪はカロリーの35%以下、飽和脂肪およびトランス脂肪はカロリーの10%以下である必要がある。研究者らは砂糖およびナトリウムの添加に着目し、それぞれカットオフ値を設けた。 子供向けファーストフード:「不名誉の殿堂」入りメニュー
1,474通りのうち、93%のメニューは430カロリーを超えていた。また、選択肢の45%は飽和脂肪およびトランス脂肪の含有量が、86%はナトリウムの含有量が高すぎた。 CSPIによる「不名誉の殿堂」入りを果たした5種類のメニューは下記の通りである。 - Chili's:カントリー風フライドチキン、シナモン・アップル、チョコレートミルク(1,020カロリー)
- Chili's:チーズピザ、ホームスタイル・フライドポテト、レモネード(1,000カロリー)
- KFC:ポップコーンチキン、ベイクド・ビーンズ、ビスケット、フルーツポンチ、テディー・グラハムズ(クッキー)(940カロリー)
- Burger King:ダブルチーズバーガー、フライドポテト、チョコレートミルク(910カロリー)
- Sonic:グリルド・チーズ、フライドポテト、フローズン飲料(830カロリー)
子供向けファーストフード:健康によいメニュー - いくつかのメニューはCSPIの栄養基準を満たした(下記の通り)。
- Subway:<ハムのミニサンドイッチ、ジュース、アップルスライスまたはレーズン>、<ローストビーフのミニサンドイッチ、ジュース、アップルスライスまたはレーズンまたはヨーグルト>、<ターキーのミニサンドイッチ、ジュース、アップルスライスまたはレーズンまたはヨーグルト>
- Chili's:グリルチキン・サンドイッチ、アップルジュース、コーン(またはミカンまたはパイナップル)
- Denny's:メープルシロップ付きパンケーキ(肉なし)、マカロニ・チーズ、ブドウ
- Arby's:ポップコーンチキンまたはジュニア・ローストビーフサンドイッチ、フルーツ・カップ、フルーツジュース
子供向けファーストフード:業界の反応
ファーストフード業界の広報担当は、若年客向けの健康的なメニューを提供しており、さらなる改善に取り組んでいる、と述べている。 「KFCは誇りをもって、低カロリー低脂肪メニューを求める方のために、バラエティー豊かな子供用メニューを提供している」とKFCの広報担当Rick Maynard氏はeメールのインタビューで述べている。KFCのいくつかの子供用メニューは430カロリー未満であり、例えば、クリスピーチキン2つ、グリーン・ビーンズ、テディー・グラハムズ(クッキー)、ダイエット飲料というメニューは計380カロリーである、とMaynard氏は述べている。 Burger Kingは、今夏から販売を開始する子供用メニュー(マカロニ・チーズ、フレッシュアップルフライ、Hershey's 1%低脂肪乳)など、栄養面で健康によいメニューを提供している、と同社の広報担当Heather Krasnow氏は声明で述べている。同社ウェブサイトの栄養ガイドによると、この子供用メニューは計315カロリーである。 レストラン業界の傾向として、より多くの選択肢および栄養情報が消費者に提供されている、と全米レストラン協会(NRA)の広報担当Mike Donohueは述べている。「[NRAが実施した]2007年の消費者調査では、消費者5人中4人が、2年前よりも健康的なメニューが増え、食べ物の選択肢が増えたと回答した」。 子供向けファーストフード:専門家のアドバイス
親は、ファーストフード店の栄養成分表をチェックする以外に、何ができるであろうか。 「グリルチキンやグリル低脂肪バーガーといったグリル料理または焼き料理のメニューを選び、揚げ物は避けた方がよい」とテキサス大学ダラス校サウスウェスタン医療センターの助教授であり、米国栄養士会(ADA)の米国広報担当Lona Sandon, MEd, RDは述べている。 「栄養価がなく単にカロリーだけを含む飲み物ではなく、低脂肪乳やスキムミルク、100%フルーツジュースを選ぶとよい」。 「牛乳やジュースは、子供にとってちょうどよい、少量が提供されることが多い」とSandon氏はWebMDに述べている。「しかし、子供向けのソーダやシェイクは、しばしば大人にも十分すぎる量が提供されている」。 子供向けファーストフード:CSPIの結論
Jacobson博士によると、この問題の解決策は、全体のカロリー、脂肪、ナトリウムを減らし、フルーツ、野菜、全粒粉などの選択肢を増やすために、既存のメニューを徹底して見直すことである。 子供向けメニューの副菜は、フレンチフライとソーダとするのではなく、フルーツまたは野菜と低脂肪乳または水をメニューにあらかじめ設定しておくことも推奨される、とJacobson博士は述べている。Disney社はテーマパークでこの手法を取り入れて成功を収めており、あらかじめ上記のようなメニューが設定されている場合、70%以上の親が健康的なメニューを選択している、とJacobson博士はWebMDに述べている。 ニューヨーク市、サンフランシスコ、ポートランド、オレゴン等で採択された政策が義務付けるように、レストランはメニューおよびメニューボードに栄養情報を日常的に掲示する必要がある、とJacobson博士は述べている。 |