鍼灸・整骨の治療だけでなく、身体バランス調整を通した健康的な美容までのトータルケアを

京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/8/16 心拍続いても筋肉が燃料切れ=マラソン終盤の急減速−欧州研究チーム @nifty.comより転載

心拍続いても筋肉が燃料切れ=マラソン終盤の急減速−欧州研究チーム
 
 
 
2008年8月16日(土)5時33分配信 時事通信
 
 マラソン終盤の胸突き八丁で、快走していた選手のスピードががくんと落ちた際、心拍数は低下しておらず、上昇している場合もあることが分かった。スペインのマドリード欧州大などの研究チームが16日までに米オンライン科学誌プロス・ワンに発表した。気持ちは前へ進んでも、身体がついていかない状態で、ここで無理をすると、倒れたり、急死したりする原因になるという。
 主に32キロ地点以降で思うように走れなくなるのは、骨格筋の「燃料」のグリコーゲンが尽き、燃焼に時間がかかる脂肪酸に切り替わるため。これに伴い、脳の低血糖症や目まい、吐き気、けいれんなども起きる。
 研究チームの調査によると、ゴール時間が2時間40分のペースで走っていた男性選手は、35キロ地点でペースが1割弱、39キロ地点で2割落ちた。しかし、最初の減速までは、心拍数のあらかじめ研究室内で走った際の最大心拍数に対する割合は低下していなかった。
 主要レースで2時間15分の記録を持つ東アフリカ出身の選手の場合は、22キロ地点まで2時間10分のペースだったが、スローダウンして25キロ地点で棄権するまでに、心拍数の割合はかえって上昇していた。

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2008/8/16 熱中症患者、昨年以上!?搬送者は早くも500人超 @nifty.comより転載

熱中症患者、昨年以上!?搬送者は早くも500人超
 
 
 
2008年8月16日(土)17時52分配信 夕刊フジ
 
 毎年到来する猛暑だが、温暖化の影響もあり、近年の暑さはますますひどくなる一方。特にわれわれサラリーマンにとっては危険なシーズンだ。ボーッとしてられない“夏の風物病”、2回にわたり検証する。
 
 【都市部の中高年はハイリスク】
 
 記録的な猛暑で各地の歴代最高気温を次々と塗り替えた昨年。7−8月に救急搬送された“熱中症”患者は東京都内だけでも過去10年最高の1141人。今年の7月(29日現在)は、すでに例年より多い559人が搬送されている。今後、被害はさらに拡大しそうだ。ましてや、アスファルトで埋め尽くされる大都市圏は、太陽熱が蓄積されキケンがいっぱいだ。
 「いわゆるヒートアイランド現象で、実際より体感温度は高い。また熱帯夜のときは睡眠不足による体調不良が一層、熱中症を悪化させる」と警告するのは、熱中症に詳しい「はとりクリニック」(川崎市)の羽鳥裕院長。
 とくに中年以降になると、そのリスクは一段と高まる。加齢に伴い熱ストレスの順応が鈍くなると、発汗のタイミングが遅れ量も減る。体に熱がこもりやすいのだ。加えて、中枢機能の低下で“口の渇き”の感覚が乏しく、脱水状態に気づきにくい。室内にいても高齢者に熱中症が多発するのは、そのためだ。
 
 【湿度が落とし穴】
 
 一般に気温が30度を超え、湿度70%以上、風の弱い時に熱中症は起こりやすいといわれる。外出時の強い日差しは気をつけていれば比較的避けることはできる。が、意外と見落としやすいのは湿度の上昇だ。
 「人は皮膚表面からの熱放出と、汗をかき蒸発するときの熱を奪う気化熱を利用して体温調節を行っている。たとえ発汗機能がきちんと働いていても湿度が75%を超えると汗をかいても蒸発しなくなる」
 気温がそれほど高くなくても、湿度が高ければ熱中症を招く。
 
 【脱水症状から急変する危険性】
 
 別表のように熱中症は病態によって4つに分類される。熱失神は体温が37度を超えると起こりやすい。熱けいれんは汗と一緒に噴き出す塩分の不足。そして、熱疲労(脱水症状)になると急速に悪化して生命に危険が及ぶ熱射病に至ることがある。応急手当ては、涼しいところで安静にさせ、頸動脈や脇の下、内股など重要な臓器につながる太い動脈の走る部分を冷やす。改善する兆しがなければ、至急病院への受診が必要だ。
 予防対策はこまめな水分補給に尽きる。が、「とくに高血圧で利尿降圧剤を飲んでいる人は脱水、電解質低下に要注意」と羽鳥院長。
 酷暑はまだまだ続く。万全の体調管理で乗り切ろう。
 
 <熱中症の分類>
 
 ●熱失神…熱を逃そうと皮膚血管を拡張させるため血圧が低下。脳血流が減少してめまいや立ちくらみなどを起こす。
 
 ●熱けいれん…多量の汗をかき水だけの補給だと塩分濃度が低下。足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴うけいれんを起こす。
 
 ●熱疲労…脱水症状でめまい、頭痛、吐き気、倦怠感、脱力感などを起こす。
 
 ●熱射病…体温調節が破綻して、熱で臓器が機能不全を起こし、中枢神経に異常をきたす。意識がもうろうとして死亡率が高い。

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2008/8/16 想定外の代理出産 父「独身」 インド「野放し」 子は無国籍 YOMIURI ONLINEより転載

想定外の代理出産
 
 
 
父「独身」 インド「野放し」 子は無国籍
 
2008年8月16日  読売新聞)
 
 
 日本人男性医師が、インドで現地の女性と代理出産契約を結び女児が生まれた問題では、独身者が実施し、女児の国籍が不明確になるなど想定外の事態が次々と明らかになっている。代理出産のあやうさが、浮き彫りになった形だ。(イスラマバード支局 佐藤昌宏、科学部 長谷部耕二、大阪地方部 山村英隆)

法制化遅れる対応

 「想定外のことが起きてしまった。同じようなことが起きないよう、対応を急ぐべきだ」。鴨下重彦・東大名誉教授は、危機感を募らせる。自身が委員長を務めた日本学術会議の検討委員会で今年4月、法律による代理出産の原則禁止を求めた報告書をまとめたばかりだったからだ。
 検討委では、比較的自由に代理出産の契約ができる途上国へ出向く「代理出産ツアー」が問題視されていた。しかし、配偶者のいない男性が外国の女性に依頼して子供を持つことまでは想定していなかった。
 このため、今回の問題の発覚を受けて、早急に法制化の議論を始めるよう訴える声があがっている。
 日本学術会議の金沢一郎会長は15日、「国をあげて問題解決に向けて動き出してほしい」との異例の談話を発表した。談話では、水面下の代理出産で生まれてくる子供たちの福祉が懸念されるとして、法整備を急ぐべきだと訴えた。
 しかし、今回の事例後も、政府の動きは鈍い。保岡法相は同日、代理出産の是非について「しかるべき所(国会)で検討されることだ」と述べ、ただちに法整備に着手する姿勢は見せなかった。
 国会では「代理出産の法整備を進める超党派勉強会」が「早ければ臨時国会で、限定的に代理出産を認める法案の提出を目指す」というが、国会議員全体では関心は薄いのが現実だ。
 一方、海外での代理出産を防ぐには、国内での実施を容易にするべきだとの声も強まっている。
 国内で代理出産の実施を唯一公表している、長野県の根津八紘医師は9日、自身のホームページ上で、「国内で禁止しても海外に活路を求め、今回のようなケースはいくらでも起こり得る」と指摘。その上で、「一定のルールのもとに代理出産を認めるべきだ」と主張する。
 代理出産は、病気などで子宮を失った女性を妻に持つ夫婦にとって、実子を得る最後の手段だ。厚生労働省が昨年行った調査でも、国民の54%が代理出産の容認の意向を示している。代理出産の是非について社会的合意をした上で、一刻も早い法制化が必要だ。

印での代理出産費用 米の5分の1

 インド政府は、初めて代理出産が行われた翌年の2005年、代理出産に関する指針を示した。指針は代理母の年齢制限や依頼者の費用負担などに触れているが、事実上野放し状態だ。
 このため、貧富の差が激しいインドでは、貧しい女性らの間で代理出産が商業化している。現地の雑誌や新聞などには「健康で容姿端麗な30歳未満の代理母を募集中」といった広告が、堂々と載る。代理出産の現状を調べた厚生労働省研究班の報告書によると、インドでの費用は1万〜1万2000ドル(110万〜133万円)で済み、米国のわずか約5分の1だという。
 研究班は昨年、米、英、仏、韓国、台湾の代理出産をめぐる現状を調べた。それによると、5か国・地域のうち最も規制が厳しいのは仏だ。94年の「人体尊重法」で民法典に「代理出産禁止」、刑法典に「仲介禁止」の条項を追加した。
 米国では、連邦法はなく首都と18州が法律を設けて対応している。うちネバダ州など14州が代理出産を容認。首都と3州で、金銭授受を伴う代理出産が処罰の対象だ。英国は代理出産は禁じていないが、85年に法律で仲介や広告・宣伝に罰則を設けた。
 韓国は、「営利目的以外は認める」「全面的に認めない」とする二つの法案の審議を予定。台湾は、代理出産を禁じていたが、容認に向けて動き出している。
 また調査では、仏をのぞく各国で、代理出産を希望してインドや東南アジアに渡航する例が、明らかになっている。女児が生まれたクリニックでは、依頼者の2割が外国人という。

卵子提供者と代理母は別々のインド人

 日本人男性は昨年春から米国の医療機関に照会するなど、代理出産で子供をもうける準備を始めた。昨秋に結婚し、11月にインドに渡って、代理母と契約した。卵子の提供者は代理母とは別のインド人だった。
 その後、男性は先月上旬に離婚、女児は同25日に誕生した。同国グジャラート州内の市役所は出生届を受理したものの、出生証明書には、男性の名前が記されているだけだ。
 インド市民権法は、両親の一方がインド人ならインド国籍を取得できるとしている。だが、インドPTI通信によると、代理母は女児の母親になることを望んでいないという。女児がいったん代理母の娘となって国籍を取得するのは容易ではなさそうだ。
 日本の国籍法では、出生時に結婚している父か母が日本人なら、日本国籍となる。結婚していない場合、母が外国人でも、父が出生前に認知届を居住地の市区町村に出していれば、日本国籍が得られるが、男性はその手続きをしなかった。
 インド国籍がない女児は、パスポートが発給されない。インド政府が「渡航証明書」を出せば、出国は可能とみられる。ただし日本への入国には、日本のビザが必要だ。保岡法相は、15日の閣議後の記者会見で、「入国を認める方向で対応したい」と前向きだが、新たな問題も持ち上がった。
 女児が現在いる西部ラジャスタン州の高等裁判所は12日、インド政府や州政府に対し、4週間以内に女児の状況を裁判所に報告するよう命じた。地元の福祉関係団体が今回の代理出産を「人身売買だ」として、女児の人身保護請求を出したからだ。少なくとも審理終了まで、女児は国外に出られない可能性がある。
 

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2008/8/16 完治の可能性秘めた降圧薬、慶大が研究参加者募集 YOMIURI ONLINEより転載

完治の可能性秘めた降圧薬、慶大が研究参加者募集
 
 
 
2008年8月15日  読売新聞)
 
 これまでは一時的な降圧効果しかないと考えられていた高血圧の治療薬が、症状を完治させる可能性があるとして、慶応大の篠村裕之専任講師らのグループが服用を中断してみる研究を行っている。
 効果が確認されれば、薬を一生飲み続ける必要がなくなるという。
 研究の対象は、60歳未満で、上の血圧が140〜159の軽症高血圧患者。標準的に使われる降圧薬を1日1回、1年間にわたって服用してもらい、1か月かけて量を減らしてから1年間様子を見る。その間は週3日、朝晩の血圧値を簡易型携帯電話(PHS)を通じて学内のセンターに送り、ぶり返してないか監視する。
 高血圧の症状を持つラットを使った動物実験では、20匹すべてが服用をやめてからも血圧が下がったままだったという。篠村専任講師は「服用をやめてから仮に症状が戻っても、量を最小限にできないか工夫したい。大幅な医療費の削減につながってくれれば」と話していた。
 グループは研究の参加者を募っている。問い合わせは事務局(0120・178797)。
 

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月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)