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京都市下京区/富士鍼灸整骨院(ふじしんきゅうせいこついん)

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2008/8/19 交通事故で脳脊髄液減少症=因果関係認めた判決が初確定 @nifty.comより転載

交通事故で脳脊髄液減少症=因果関係認めた判決が初確定
 
 
 
2008年8月19日(火)11時39分配信 時事通信
 
 交通事故と脳脊髄(せきずい)液減少症との因果関係が争われた訴訟で、因果関係を認めた先月31日の東京高裁判決に対し敗訴した加害者側が最高裁への上告を断念、19日確定した。同様の判決は地裁で4件あるが、確定したのは初めて。
 脳脊髄液減少症は、事故の衝撃などで髄液を包む硬膜にすき間ができ、髄液が漏れることによって起きるとされるが、確立した診断基準はなく、専門家の間で異論もある。
 事故は2004年2月、横浜市内の交差点で発生。自営業の男性(46)が車を運転中、乗用車に衝突されて負傷した。最初は「頭部挫傷」と診断されたが、頭痛が強くなり、05年5月に減少症の診断を受けた。少量の自分の血で髄液の漏れる部分をふさぐ「ブラッドパッチ」という治療を受けて治癒した。
 東京高裁判決は、事故直後から症状が続いていたことや、「起立性頭痛」という減少症に典型的な症状があること、発症前後に他に原因となるような出来事がないことなどから、事故との因果関係を認めた一審横浜地裁判決を支持、加害者側の控訴を棄却した。
 NPO法人脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の中井宏代表理事は「高裁が認めた意味は大きい。多くの患者が苦しんでいる中、大きな希望の光となる」と話している。

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2008/8/19 がんのリスク・マネジメント:(10)食事関連要因とがん:国際的評価の現状 毎日jpより転載

がんのリスク・マネジメント:(10)食事関連要因とがん:国際的評価の現状
 
 
 
 
2008年8月19日 毎日らいふ
 
 がんが遺伝子の病気であることはよく知られていますが、それを「がんは遺伝する」と読み違えている人がまだ大勢います。そうではなく、ほとんどのがんは、細胞の遺伝子が傷ついて修復されずに悪性化することで起こる病気であり、その原因の多くは生活習慣によるものだと考えられます。
 生活習慣のうち、喫煙習慣と並ぶ二大要因が食習慣です。そうは言っても、食事そのものが悪いというわけではありません。ただ1人1人の飲食の繰り返しによる微細な影響の積み重ねがいくつもあり、それを合計するとかなり大きくなることが予想されるのです。
 米国ハーバード大学のがん予防センターは、主にヒトを対象とした疫学研究論文(=エビデンス)を総括して、米国人のがん死亡において食事要因が寄与する割合、すなわち、成人期の食習慣や肥満、そして運動不足の改善により、がんの35%が予防可能であると推計しています。日本人では食事内容や体形などの背景が異なりますが、がんの発生に食習慣が深くかかわっていることには違いがないと思われます。
 食習慣とがんの関連は把握が難しく、あやふやな情報が先走りしがちです。世界的な機関のいくつかでは、専門家とエビデンスを中心とした科学的根拠を集めて1つ1つの関連を討議し、それぞれ4段階で評価するなどの方法で結果をまとめ、がん予防のための指針を示しています。
 これまでに、世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)の合同報告書(2003年)と、世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)の合同報告書(2007年改訂、図)があり、その2つが、世界的に現状でもっとも信頼のおけるものとなっています。
 
 
 WCRF/AICRの改訂報告書では新しいエビデンスを含めより細かな評価が行われ、次のような指針が示されています。(1)肥満度について:正常な体重の範囲でできるだけやせる、(2)身体活動について:日常生活の中で活動的になる、(3)体重を増やす飲食物について:高カロリー食品や甘い飲み物を制限する、(4)植物性の食事について:植物からできた食品を中心にとる、(5)動物性の食事について:赤身肉(牛、豚、羊などの肉)を制限し、加工肉(ソーセージ、サラミ、ベーコン、ハムなど)を避ける、(6)アルコール飲料について:飲酒を制限する、(7)保存・加工・調理について:塩を制限し、カビのはえた穀物や豆類を避ける、(8)サプリメントについて:食事だけで必要な栄養が取れるようにする。
 また、特定の人に向けて、次の2項目の指針を示しています。(1)授乳期の女性に:母は授乳し、子には母乳を飲ませる、(2)がんになった人に:がん予防のための食生活のアドバイスに従う。
 もっとも、そこに用いられているエビデンスのほとんどが、欧米先進国で行われた研究の結果です。日本を含むアジア地域のエビデンスは手薄でしたが、1990年前後よりコホート研究を含む数万〜十数万人規模の研究が複数実施され、近年、それらの成果として日本人におけるエビデンスが数多く報告されるようになりました。
 
 次回から、飲食関連の習慣、肥満、身体活動度とがんとの関係について、日本人のエビデンスを中心とする科学的根拠の現状などを紹介します。
 
◇津金 昌一郎(つがね・しょういちろう)
 
 国立がんセンターがん予防・検診研究センターの予防研究部長。1981年慶應義塾大学医学部卒業、85年同大学大学院修了(医学博士)、03年から現職。主な研究分野はがんの疫学研究で、人集団を対象に、様々な要因と病気の関係を検証しながら予防法を探っている。「多目的コホート研究」という大規模長期追跡調査や、国内の研究を要約・評価して確かな予防法を提示する「生活習慣改善によるがん予防法の開発に関する研究」などの研究班を率いる。「がんになる人ならない人」(講談社ブルーバックス)などの著書がある。

Comment(0) | Trackback(0)特集! ― がんのリスク・マネジメント ―

2008/8/19 メタボ検診、縮まぬ胴囲…上半期、健康ニュース総集編 @nifty.comより転載

メタボ検診、縮まぬ胴囲…上半期、健康ニュース総集編
 
 
 
2008年8月19日(火)16時36分配信 夕刊フジ
 
 今年上半期、金メダル級のニュースといえば、「メタボ健診」のスタート。“指導”が入り、減量に励まざるを得なかった人も多いはずだ。一方、社会に目を転じれば、増え続ける医療過誤、さらには注射針の使い回しなど医療界への不信も。今年上半期、色々あった健康ニュース総集編−。
 
 【スタート】
 
 今年、最も注目を集めたのは4月1日スタートの特定健診・保健指導だ。男子腹回り85センチ以上の人を“捕獲”し、運動や食事指導を半年間行うというチョー厳しい内容に、メタボ人は戦々恐々、様々なダイエットグッズがヒットした。だが、その後はどうか。
 周囲を見渡せばいまだにビール腹はあちこちに…。始まってみれば締め付けはゆるかった!?
 反対に「厳し過ぎ」の批判が噴出したのが、同じく4月導入の後期高齢者医療制度。
 75歳以上を対象にした新たな保険制度だが、年金から保険料が天引きされるなど高齢者の負担は急増、早くも廃止論も出ているのは周知の通り。
 
 【不信】
 
 呆れた医療事件も起きている。
 そのひとつは血糖値を調べる採血器具の使い回し。今月8日、厚労省が発表した調査結果では、器具を使い回していた施設はゾロゾロ。
 院内でのお粗末な事件も。三重県の診療所では、作り置きの点滴によりセラチア菌の院内感染で73歳の女性が死亡。セラチア菌は流し場にもいる一般的な菌で、衛生管理の不備が事件に結びついていた。
 
 【減少】
 
 医療施設そのものの減少ぶりも明らかにされている。厚労省が6月に発表した「医療施設動態調査」(2008年3月末概数)では、2月と比べて病院の施設数は6施設減少し、病床数は990床の減少。一般診療所も42施設減少して病床数も802床減った。病床数は06年3月から減少の一途。オチオチ病院にも行けない。
 
 【事件】
 
 医療機関を頼らずに自分で病を発見しようと思う人が増えるにつれ、それにつけ込んだ事件も起きた。ニセ検査薬事件。「尿でがんがわかる」と効果のない検査薬を無許可で約18万個も発売し、輸入業者らが7月に逮捕されたのは記憶に新しい。
 
 【復活】
 
 猛暑続きで熱中症で倒れる人が続出しているが、一方で今年3月には、国内で6年ぶりにコレラによる食中毒が埼玉県で発生。先月には、福岡県の飲食店で赤痢による食中毒もあった。日本ではかつていなかったコレラと、減少したと考えられる赤痢の復活は不気味。
 “絶滅”と思われていた日本脳炎も、今夏の暑さで感染源である豚の間で増殖中だ。豚→蚊→ヒトの危険度が増しているので注意。
 今春、野ウサギを食べた男性が野兎(やと)病に感染。ダニ類を介して野ウサギやげっ歯類に広がる病原菌だ。ダニといえば、先月、日本紅斑(こうはん)熱というダニを媒介とした感染症で宮崎県で70代の女性が死亡。
 厚労省をはじめ研究機関による調査・研究も積極的に行われ、病気の解明も進んでいる。
 
 【予防】
 
 乳製品によるカルシウム摂取量が多いと脳卒中の発症リスクが低いことが判明。しかし一方で、乳製品をよく摂取すると前立腺がんリスクが高いことも明らかに。常識を覆すこんな話も。欧米の研究によると、せっかち、怒りっぽい、競争心が強い傾向の人は虚血性心疾患の発生リスクが高いという。葉酸、ビタミンB6、B12を多く取ると心筋梗塞のリスクが低いそうだ。
 がん関連では、男性ではベータ・カロテン濃度が高いと胃がんのリスクが低く、身体活動量の多い人も、がんの危険性や死亡リスクも低いという。家族や友人が少ないと、脳卒中の死亡リスクが高くなるという。仲間は大切に。
 
 【著名人を襲った病気】
 
 多くの著名人が病と闘っている。代表格はやはりがん。俳優・藤田まこと(75)は、4月に食道がんが判明。6月の舞台を降板し、翌月手術を受け療養中だ。
 同じく、がんのため舞台を降板せざるを得なかったのは愛華みれ(43)。悪性リンパ腫だった。抗がん剤と放射線治療により今月復帰会見を行っている。
 峰岸徹(65)は、腰痛治療中に進行した肺がんが見つかり、抗がん剤と放射線治療を受けている。胃がんだった佐藤B作(59)は、5月に内視鏡手術により胃の3分の2を摘出。
 がんとの一騎打ちに挑んでいるのは歌手の忌野清志郎(57)。約2年前に喉頭(こうとう)がんを宣告され、闘病生活を経て今年2月に復帰したが、7月には腰の左腸骨にがんが転移。
 がん以外でも6月のツアー中に松山千春(52)を襲ったのは不安定狭心症。「これぐらいで終わる男ではありません」と7月には復帰会見。
 お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉(36)は、肺炎の一種である肺膿瘍(のうよう)にかかり約1カ月の入院生活を送った。

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2008/8/19 HIV感染者数が過去2位=276人、依然高水準続く−厚労省 m3.comより転載

HIV感染者数が過去2位=276人、依然高水準続く−厚労省
 
 
 
2008年8月19日(火)18時49分配信 時事通信
 
 厚生労働省は19日、3月31日〜6月29日(第2・四半期)に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は276人で、四半期ベースで過去2番目に多かったと発表した。エイズを発症した患者は109人で過去4位。

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2008/8/19 どんな消費者が最も幸福か? m3.comより転載

どんな消費者が最も幸福か?

 

提供:WebMD

浪費家のあなたではない。バーゲンの達人でも、けちな人でもない。
Miranda Hitti
WebMD Medical News

【8月14日】

 あなたの買い物のスタイルから、あなたの幸福度を垣間見ることができるかもしれない。そしてどのくらいお金を支払うかよりも、何にお金を使うかの方が、重要かもしれない。
 最も幸福な消費者は、最大のバーゲンを狙う人でもなければ、そこにある一番良いものを手に入れるためにいくらでも金を使う人でもなければ、財布がほこりをかぶるほどけちな人でもないことが明らかになった。
 最も幸福な消費者は、お金や品物にこだわらない人である。そういう人々はむしろ外食や旅行のように何かを経験することにお金を使いたいと思う。
 それらの人々はエンパイア・ステート大学(ニューヨーク)のMiriam Tatzel, PhDが言うように、「体験志向の人」である。
 Tatzel博士は329名の大学生に、消費習慣と幸福感についての調査に回答するよう求めた。調査から、消費に関する4つの性格が明らかになった:
  • 浪費家:何でも正価で購入し、最上のものしか買わない。
  • お値打ち品を求める人:魅力のあるもののバーゲンを探す。
  • 金を使わない人:あまりお金を使わず、使いたいとも思わない。
  • 体験志向の人:おいしい食べ物や旅行など、何かを体験することには惜しげなく金を使うが、物には金を使わない。
 体験志向の人が最も幸福である;浪費家は最も幸福度が低く、クレジットカードによる借金が最も多いと、Tatzel博士は報告している。
 博士は8月14日に米国心理学会の年次総会(ボストン)で知見を発表した。それらの知見は、買い物のスタイルまたは幸福度のどちらが先行するかは示していない。

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2008/8/19 予防的アスピリンを使用している患者の一部では、PPIが費用効果が高い m3.comより転載

予防的アスピリンを使用している患者の一部では、PPIが費用効果が高い

 

提供:Medscape

冠動脈性心疾患の二次予防として低用量のアスピリンを使用している平均的リスクの患者では、一般市販薬費の面でプロトンポンプ阻害薬が費用効果が高い
Laurie Barclay
Medscape Medical News


【8月13日】

 冠動脈性心疾患の二次予防として低用量のアスピリン(ASA)を使用している患者の一部では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の併用が費用効果が高いという研究結果が、『Archives of Internal Medicine』8月11/25日号に報告された。
 「冠動脈性心疾患(CHD)の患者は、低用量のASAによる長期の治療が必要である」とミシガン大学医学部(アン・アーバー)のSameer D. Saini, MD, MScらが記している。「こうした患者は上部消化管出血(UGIB)のリスクが亢進し、PPIを併用することでそのリスクを低減できるが、生涯にわたるPPI併用療法が費用効果が高いかどうかは判っていなかった。」
 50歳以上の冠動脈性心疾患の患者を対象にして、生涯にわたるASA単独治療またはASAとPPIの併用治療を比較するマルコフモデルを作成した。このモデルに用いた仮定は次の通りである。開始年齢は65歳(年齢の範囲は50 - 80 歳)、上部消化管出血のリスク分類は平均的(リスクの範囲は平均から8倍まで)、PPIの有効性は66%(範囲は25% - 75%)、年間のPPI費は250ドル(範囲は250ドル - 1400ドル)。
 こうした仮定を用いた基本症例分析によれば、ASAとPPIの併用治療は生涯の上部消化管出血事象が少なく(3.1%対9.5%)、上部消化管出血関連の死亡が少なかった(0.4%対1.4%)。
 一般市販薬(OTC)のPPIの費用については、ASA・PPI併用のほうが費用効果が高かった。開始年齢を65歳、有効性を66%と仮定すると、費用効果比の増分は救命1年あたり40,090ドルとなった。PPIの有効性が75%から25%の範囲での費用効果比の増分は救命1年あたり35,315ドルから94,578ドルの範囲であった。コホートの開始年齢が80歳から50歳の範囲での費用効果比の増分は、救命1年あたり16,887ドルから79,955ドルの範囲であった。
 モデル化した年齢群とPPI有効性の仮定のすべてにおいて、処方薬のPPI費を仮定した平均的リスクの患者の費用効果比の増分は、救命1年あたり100,000ドルを超えていた。しかし高リスク患者では費用効果比の増分が、救命1年あたり10,433ドルから51,505ドルであった。
 「二次予防の目的で低用量ASA治療を行っている平均的リスクの患者では、OTC薬の費用においてPPI併用療法が費用効果が高い」と著者らは記している。「処方薬の費用だと、併用療法の費用効果が高くなるのは高リスク患者のみである……平均的リスクの患者のUGIBの低減におけるPPI併用療法の費用効果と、ASA関連消化不良や服薬順守に及ぼすPPI併用療法の影響の具体的な数値を今後の研究でもっと詳しく調べる必要がある。」
この研究の限界としては、モデルの論理と仮定に自ら限界がある点、処方薬に忍容性があり服薬順守した患者集団にしか適用されない点、PPI併用療法のASA関連消化不良低減の効果が除外されているためASA単独療法に有利なバイアスが生じている点、仮定されたPPIの服薬順守は患者が無症状の場合には必ずしも当てはまらない点、PPI療法には長期有害作用はないと仮定されている点が挙げられる。
 関連する解説記事において、ノースカロライナ大学チャペルヒル校のMichael Pignone, MD, MPHが、このモデルでは生活の質の変化が検証されておらず、錠剤を毎日余分に服用することに伴う有害作用についてはいっさい考慮されていないと指摘している。
 「理想的には、UGIB発生率が33%より大きく低減したことを検出できるだけの検出力を備えた優れた設計で、平均的リスクの患者を対象にして費用の安いオメプラゾールを検証し、重要な有害作用の頻度の推計ができるようなランダム化試験によるエビデンスがぜひ欲しい」とPignone博士は記している。「より優れたエビデンスが得られるまでは、PPI処方はUGIBの履歴がある患者の出血再発を防止するためには使用すべきだが、平均的リスクの患者に決まったように処方してはいけない。」

 開示情報によれば、この論文の著者の一部はWyeth社、Takeda社、Salix社、AGI Therapeutics社、Novartis社、Johnson & Johnson社、MD Evidence社、ActiveHealth Management社、AstraZeneca社、Eli Lilly社、GlaxoSmithKline社、MedImpact HealthCare Systems社、Merck社、Pfizer社、sanofi-aventis社、TAP社、Amgen社、Santarus社、Pozen社、Bayer社、PLx Pharma社、NiCox社、Horizon Therapeutics社との間にさまざまな金銭的関係がある。
 Pignone博士はBayer社から研究助成金、コンサルタント料、ライセンス料を受け取っている。

Arch Intern Med. 2008;168:1684-1690, 2543-2544.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/19 大腿部・肩部ワクチン接種針の長さに関するガイドラインは改訂が必要な可能性 m3.comより転載

大腿部・肩部ワクチン接種針の長さに関するガイドラインは改訂が必要な可能性

 

提供:Medscape

ワクチン接種針の長さに関する現在の米疾病対策予防センターの勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高い。
Laurie Barclay


【8月14日】

 ワクチン接種針の長さに関する現在の勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高いため、これらの大腿部・肩部注射針の長さに関するガイドラインの改訂が必要な可能性があるという研究結果が、『Pediatrics』8月11日号に掲載された。
 「大腿部・肩部筋肉内ワクチン接種針の長さに関する米疾病対策予防センター[CDC]の勧告は、小児の年齢に基づくものである」と、チューレーン大学(ルイジアナ州ニューオーリンズ)のWilliam C. Lippert, BAおよびシンシナティ小児病院医療センター(オハイオ州)のEric J. Wall, MDは記している。「短い針による筋層への貫通不足については報告されているが、長すぎる針によって筋層に深く貫通するリスクに焦点を当てた研究はほとんどない。この研究の目的は、MRI[磁気共鳴画像法]およびコンピュータ断層撮影[CT]を用いて、さまざまな年齢およびサイズの小児に最適の大腿部・肩部筋肉内ワクチン接種針の長さを確認することにあった」。
 針が筋層を貫通して骨や骨膜に達すると、痛みが生じ、骨や骨膜が損傷し、注射器から針が外れる可能性がある。
 2007年2月のCDCの勧告は、1-12カ月の乳児に対する大腿部筋肉内予防接種すべてに1インチの針、12-24カ月の幼児に対する大腿部筋肉内予防接種すべてに1から1-1/4インチの針、1-18歳の小児に対する三角筋筋肉内予防接種すべてに5/8から1インチの針を使用することであった。
 大規模小児病院において、著者らは、250例の2カ月から18歳の小児の肩部および大腿部のMRIおよびCT画像を検討し、皮下脂肪組織および筋層の厚さを測定した。回帰分析によって、これらの測定値を年齢および体重と相関させることができた。
 1歳以上の小児の大腿部筋肉内ワクチン接種については、 CDCの勧告に従って1および1-1/4インチの針を使用すると、1インチの針では11%(11/100)、1-1/4インチの針では39%(34/88)において筋層に深く貫通し、貫通不足のリスクは2%(2/100)とごくわずかである。
 肩部ワクチン接種については、CDCの勧告に従って5/8、7/8、1インチの針を使用すると、5/8インチの針では11%(16/150)、7/8インチの針では55%(83/150)、1インチの針では61%(92/150)において筋層に深く貫通する。
 「ワクチン接種針の長さに関する現在のCDCの勧告に従うと、筋層に深く貫通するリスクが相当に高い」と、研究の著者らは記している。「観察された脂肪厚のばらつきに基づいて、針が筋層に深く貫通するリスクを最小限に抑えるために、大腿部・肩部注射針の長さに関するガイドラインの改訂を勧めている」。
 この研究の限界として、レトロスペクティブ(後向き)研究であった点、患者の体重および年齢が広い範囲にわたって均等に分布していなかった点、米国中西部の大都市から得た標本は米国の一般集団を正確に代表していない可能性がある点、乳児および小児の体重が地域によって大きく異なったため、針の長さに関する普遍的勧告が妨げられた点、多くの欧米諸国において小児および青年の肥満が多かった点、脂肪厚および筋肉厚にかなりのばらつきがあったため、筋肉内ワクチン接種針の長さに関する普遍的勧告が妨げられた点が挙げられる。
 他の限界として、他の理由で得た健常な肩部および大腿部のMRIおよびCT画像を使用したため、ワクチン接種集団全般に一般化できない可能性がある点、若年者の肩部スキャンの大部分は反対側の腕神経叢麻痺のために実施された点、MRIおよびCTスキャンの画像保管通信システム(Picture Archiving Communications System:PACS)の測定精度に限界があった点、針差し込み穴(針ハブ)が患者の皮膚に触れるように針が完全に挿入されているという仮定に基づいていた点が挙げられる。
 「我々の研究は、7/8または1インチの針は6歳以下の乳児および小児(男女とも)に対する大腿部筋肉注射に適しているという結論を裏付けており、これはCDCの勧告と同様である。しかし、我々のデータは、肩部筋肉注射針の長さに関するCDCの勧告に従うと、5/8インチの針使用患者の11%, 7/8インチの針使用患者の55%、1インチの針使用患者の61%において針が筋層を貫通して骨や骨膜に達するということを示唆している」と、研究の著者らは結論付けている。「針が骨や骨膜に達すると、激痛が生じる可能性、筋肉内への送達が妨げられる可能性がある」。
 したがって、大腿部筋肉注射を適切に行うために、研究の著者らは、6歳以下の小児すべてに7/8インチ以上の針を使用するよう勧めている。現在のCDCの勧告に従うと、大腿部ワクチン接種を受ける小児のワクチン筋肉内送達率は64%であるが、以下の勧告に従うと、90%の筋肉内送達率が得られる。
 研究の著者らは、肩部筋肉注射を適切に行うために、肩部ワクチン接種に関して以下の勧告を行っている。

・70kg以下の女児および75kg以下の男児には1/2インチの針
・70-115kgの女児および75-140kgの男児には5/8インチの針
・115kg以上の女児および140kg以上の男児には7/8-1インチの針

 これらの勧告に従えば、女性および男性患者のいずれにおいても、90%の筋肉内送達率が得られ、筋層に深く貫通することはない。
 「ワクチン接種針の長さに関するCDCのガイドラインを改訂すべきである」と、研究の著者らは結論付けている。「ガイドラインに従うと、筋層に深く貫通するリスクが著しく高いことが判明した。かなりのばらつきがあるため、年齢、体重、性別による普遍的な針の長さは受け入れられない」。

 この研究の著者らは、資金に関する情報を明らかにしていない。

出典

Pediatrics. 2008;122:e556-e563.

Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape

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2008/8/19 感染防止策の効果を予測 電車の混雑緩和や車通勤 新型インフルで国交省 他 m3.comより転載

感染防止策の効果を予測 電車の混雑緩和や車通勤 新型インフルで国交省
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月19日】

 国土交通省は18日、都市部で新型インフルエンザが発生した場合、満員の通勤電車で感染が爆発的に広がる恐れが強いため、電車に乗る人を減らしたりマイカー通勤に切り替えるなどの感染防止対策の効果や経済的な影響を予測することを決めた。
 新型インフルエンザで最大64万人が死亡すると政府は想定。被害を減らすため対策行動計画は、感染拡大の可能性がある場合は、公共交通機関に協力を求めるとしている。しかし混雑度を下げるのか全面運休するのかなど具体策は未定だ。
 このため国交省は9月中旬に、国土交通政策研究所を中心に厚生労働省など関係省庁、鉄道会社などで会議を設置。
 通勤電車の対策では、「全面運休は経済、社会への影響が大きい」(同研究所)ため、乗客を減らして乗客と乗客の間を感染リスクが少なくなるとされる1メートル以上に離すのが現実的と判断。離した場合、東京都心で輸送できる乗客数がどれだけ減るかや経済への影響などを調べる。さらに、対策を取らないケースや全面運休と比べた対策の効果も検証する考えだ。
 乗客数を減らすには、在宅勤務や時差出勤など企業の協力が必要。都心に立地する企業に新型インフルエンザが発生した際の対応についてアンケートし、乗客をどの程度減らせるか分析する。
 一方、移動中に人と接触しないマイカー通勤は、感染防止には有効とされ、電車から車に切り替える人が急増する可能性が強い。このため都心で車の通行量がどれぐらい増えるかも予測、深刻な渋滞を防ぐため首都高速道路の利用制限や一般道の交通規制の在り方も検討する予定だ。

▽新型インフルエンザ対策

 新型インフルエンザ対策 政府の対策行動計画は、プレパンデミック(大流行前)ワクチンの活用と治療薬の備蓄が柱。与党のプロジェクトチームは今年6月、感染拡大の状況に応じた公共交通機関の具体的な運行方針や必要な法整備の検討が重要とする提言をまとめている。新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持たないため、短期間で爆発的に流行する恐れがある。政府は最大64万人が死亡すると想定するが、想定が不十分との指摘を受け厚生労働省の専門家会議が再検討することになっている。




新型インフルエンザ感染対策、交通量抑制シミュレーションを実施  国交省



記事:WIC REPORT
提供:厚生政策情報センター

【2008年8月19日】

 新型インフルエンザ・パンデミック対策としての都市交通輸送人員抑制策の有効性の検討及び実施シミュレーションに関する調査研究(7/29)《国交省》 国土交通省はこのほど、新型インフルエンザ・パンデミック対策としての都市交通輸送人員抑制策の有効性の検討及び実施シミュレーションに関する調査研究を行うことを明らかにした。 新型インフルエンザが飛沫感染すると想定されることから、公共交通機関における利用者間の接触を少なくするため、その混雑度を一定程度までに抑制することが有効な対策の一つであると考えられている。そこで、東京都心部で、鉄道車両及び駅構内における飛沫感染を抑制すべく、各乗客の間を半径1m程度離すように人員輸送するシミュレーション(机上想定訓練)を行うとしている(P1-P3参照)。 この調査研究は、国交省の付属機関である「国土交通政策研究所」が中心となり、国立感染研究所感染症情報センター及び警察大学校警察政策研究センターの協力を得て行われる(P10参照)。


(その1:0.3M)

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2008/8/19 鍼灸マッサージ「資格」PR…無免許営業、乱立に対抗 YOMIURI ONLINEより転載

鍼灸マッサージ「資格」PR…無免許営業、乱立に対抗
 
 
 
2008年8月18日  読売新聞)
 
 あん摩マッサージ指圧師やはり師など、国家資格を持つ人たちで組織する「全日本鍼灸(しんきゅう)マッサージ師会」が、PR用マークを作った。
 無免許者が施術する“マッサージ店”が乱立する中、国の認定を受けた技術や知識を利用者にアピールすることが目的だ。
 同会は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家資格を持つ約1万2000人が加盟する団体だ。マークは、マッサージ、はり、きゅうをイメージした三つの円を、両手で優しく包み込むデザイン。「厚生労働大臣 免許」という文言を入れ、国認定であることを強調している。
 厚生労働省医事課が今年7月に文言の使用を認めたことから、会員や関連団体らに対し、本格的にマークの使用を推進し始めた。「店頭にステッカーをはったり名刺に印刷したりして、店をアピールするために使用してほしい」と同会事務長の池田展夫さん。
 一定レベルの技術や知識を保証する「免許」にこだわった背景には、無免許者が施術する“マッサージ店”の乱立がある。こうした店は、疲労回復やO脚の矯正に効果があることをうたう看板を出すなど、派手な宣伝を行う所もある。
 ところが、国家資格を持つ人たちは、法律で広告方法が制限され、施術所の住所や営業時間など、基本情報しか看板やチラシに記載できない。また、この法律では、マッサージをする人には免許が必要としており、厚労省も「無免許者によるマッサージ業は認めていない」という。しかし、マッサージの定義が明確でないため、健康被害が出ない限り、無免許の“マッサージ店”の取り締まりは難しいのが実情だ。「高い施術力と知識を持っていることを利用者に知ってもらう手段として、このマークを積極的に活用していきたい」と池田さんは話している。
 

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2008/8/19 ホルモン活性化 (4)更年期 漢方薬も助けに YOMIURI ONLINEより転載

ホルモン活性化
 
 
(4)更年期 漢方薬も助けに
 
2008年8月18日  読売新聞)
 
 
 体に柔らかな丸みを持たせたり、肌をつやつやにしたりして、美しさの源となる女性ホルモン。卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンが一定のリズムで増減し、バランスを保っている。
 加齢による卵巣機能の衰えとともに訪れるのが、更年期障害だ。体が火照ったり、逆に冷えたり、めまいや動悸(どうき)がして、なんだか憂うつになる――。エストロゲンは、骨の強化や動脈硬化の抑制などの作用で体全体を守っているため、閉経を迎える50歳前後に分泌量が急低下すると、あちこちに不調が現れる。
 中高年だけの問題と思われがちだが、実は30歳代後半ごろから、徐々に体質が変わっていく「プレ更年期」が始まる。若い女性でも油断できない。『プレ更年期からの女性ホルモン塾』(小学館)の著書もある美容家の吉川千明さんは、「不規則な生活や偏った食事、長時間パソコンに向かうストレスで、20歳代でも、卵巣機能が衰えることがある」と警告する。
 女性ホルモンの低下を防ぐには、休養と適度な運動を取り入れ、ストレスをためないことが一番という。特に運動は、軽いストレッチ程度でも、心身両面のリフレッシュ効果が高い。
 リラックスには、アロマテラピーやマッサージがよい。不調がある場合は、漢方薬が助けになる。症状に応じて、数種類を組み合わせることも可能だ。漢方薬は、男性の更年期障害にも効果がある。
 内服薬などで、女性ホルモンを補う方法もある。吉川さんは、「ホルモン摂取には抵抗を感じるという声も聞きますが、医師の指示通りに使えば安全。豊かな人生を送るための選択肢としてほしい」と話している。(飯田祐子)
 

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2008/8/19 透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導 厚労省 asahi.comより転載

透析減らせ、予備軍2500人を5年間徹底指導 厚労省
 
 
 
2008年8月18日 朝日新聞
 
 増え続ける人工透析の患者を減らす方法を探るため、今秋、厚生労働省が全国規模の研究を始める。腎臓の働きに異常のある「透析予備軍」を対象に、5年にわたって最新の診療指針に沿った治療や生活指導を実施。透析患者数の増加を15%ほど抑えることをめざす。
 研究には、仙台や水戸、名古屋、岡山、長崎、那覇など約50地域の医師会の開業医500人程度が参加。尿たんぱくが陽性で腎臓の働きに異常があり、将来、透析が必要になる恐れのある40〜74歳の2500人を登録し、日本腎臓学会が昨年つくった「CKD(慢性腎臓病)診療ガイド」にもとづく投薬や食事療法などを実施する。
 このうち半数には、3カ月おきに管理栄養士が生活習慣指導をし、指針が徹底されているかをチェックする。
 半年ごとに全員の腎臓の検査をしながら、5年にわたって腎臓の機能を観察。最終的に、透析患者数の増加が過去のデータよりどのくらい低くなったのかを評価する。
 7月に患者の募集を始め、同月末の時点で200人ほどが登録されている。9月末まで募集を続け、10月からスタートする予定だ。
 糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなる。放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になる。自覚症状がほとんどないため気づかないことも多い。いったん透析を始めると離脱するのは難しい。
 日本透析医学会によると、昨年、新たに透析を始めた患者は3万6909人。前年より536人も増え、18年連続で過去最高となった。患者の合計は27万人を超える。
 研究リーダーの山縣邦弘・筑波大教授(腎臓内科)は「早くから正しい治療を始めれば、透析を避けたり、導入時期を遅らせたりすることが可能になるはずだ」という。(行方史郎)
 

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2008/8/19 カレーを食べて記憶力アップ…アルツハイマー予防に期待 他 @nifty.comおよびm3.comより転載

カレーを食べて記憶力アップ…アルツハイマー予防に期待
 
 
 
 アルツハイマー病など脳疾患の予防などに役立つ成果として注目される。
 同大薬学部の阿部和穂教授らは、インドでアルツハイマー病の患者が少ないことに着目。その秘密は食生活にあるとして、同国の代表的料理カレーに含まれる様々なスパイスの効果を調べたが、ターメリックに、加齢などによる脳の神経細胞の損傷を防ぐ働きがあることを確認したにとどまった。そこで研究チームは、米ソーク研究所がターメリックの成分(クルクミン)から作った新化合物「CNB−001」の効果をラットを使って調べた。
 その結果、ターメリック由来の化合物を飲むと、飲まないラットに比べて、記憶力が高まっていることが観察できた。阿部教授は「新化合物は、脳の記憶にかかわる海馬部分を直接活性化している可能性が高い。今後は、安全性を確認し新薬の開発を目指したい」と話している。
 
 
 
 
記憶力向上させる化合物を発見 ターメリックから合成
 
 

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2008年8月19日】
 
 武蔵野大学薬学部の阿部和穂教授らは18日、カレーの香辛料として使われているターメリックの含有成分から合成した化合物「CNB-001」が記憶力を向上させる効果があることをマウスを使った実験で発見したと発表した。
 ターメリックに含まれるクルクミンという化合物にはアルツハイマー病の原因物質と目されている「アミロイドベータタンパク」の蓄積を防ぐ効果があることが知られているが、阿部教授は米ソーク研究所のデビッド・シューベルト博士と共同でクルクミンと誘導化合物の脳に対する作用を研究。クルクミンの化学構造を少し変えて「CNB-001」を合成させることに成功した。「CNB-001」は新しい認知症治療薬候補になると期待されており、研究結果は米老年医学専門誌最新号に掲載された。

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新着記事

月別

わが街  京都  ドクター ご紹介 - http://kanja.ds-pharma.jp/health/yotsu/doctor/078/index.htmlから転載
ドクターからのメッセージ
患者さん一人ひとりに合った治療を目指して
近畿京都府京都市
ひろしまクリニック 院長
廣島 芳城 先生
ひろしまクリニックについてはこちら
 腰痛の発生頻度や原因について教えてください。
上半身の重さは体重の約70%といわれています。その重さを支えているのが腰椎です。腰椎には椎体という骨の部分と椎間板という骨と骨の間に入っている部分があります。椎体は機械的な負荷により変形が進行し、また骨粗鬆症の進行とともに脆くなっていきます。椎間板も年齢とともに変性していきます。驚くことにこの変性は10歳の子供たちのすでに9%に起こっていると報告されています。治療を要する腰痛の発生頻度の調査では20歳代以上の年齢層ではほぼ同じくらい(40〜65%)で発生していることが報告されています。このような背景から近年、腰痛はもっとも有訴率が高い疾患になっています。大半の腰痛は数日間で治りますが、臀部痛や下肢痛を伴う腰痛は専門的な治療が必要になる場合も多いので注意しましょう。
 高齢者の下肢痛を伴う腰痛の多くは腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気です。また激しい腰痛の場合、脊椎圧迫骨折のほか、非常にまれですが背骨の感染症(化膿性椎間板炎など)があります。免疫力が低下している方、糖尿病、ステロイドを内服中の方が罹りやすいので、患者さんは診察の時に既往歴や飲んでいる薬剤についても必ず医師に伝えていただきたいと思います。
 腰部脊柱管狭窄症の手術について教えてください。
最近では内視鏡を使った手術も増えてきました。内視鏡手術は患部が明るく拡大されて安全に行えることに加えて小さな傷と手術中の筋肉の損傷が少ない(低侵襲)ため早期に社会復帰できるという利点があります。しかしすべての方に内視鏡手術がよいという訳ではありません。狭窄箇所が多数ある場合などは内視鏡手術では従来の手術と比べて時間が長くなることもあり、心臓や肺などの病気であまり体力がない方などにとっては、総合的に考えて低侵襲とはいえないからです。どのような手術方法がその患者さんにとっていいのか、医師がメリットだけでなくデメリットについても説明しますので納得したうえで選択していただきたいです。
 腰痛の患者さんを診察するにあたってどのようなことを感じていらっしゃいますか?
腰痛の治療には画一的なものはありません。患者さんの病態がまったく同じものがないことは勿論のこと、治療には患者さんの社会的背景や満足度などを考慮することが必要だからです。
 いままで急性腰痛と慢性腰痛の違いはその罹患期間の違いと考えられてきましたが、近年、functional MRIを用いた研究が進み、痛みを感じたとき脳のどの部分が活動しているかわかるようになってきました。様々な研究報告によれば、慢性腰痛は急性腰痛と単に病気の期間の違いではなく、患者さんの心理社会的要因がかかわっている可能性が示されています。事実そうであれば、たとえ外傷で起こった急性腰痛も心理的な要因で慢性期に移行していく可能性があります。そうするとお医者さんと患者さんの関係は大変重要になります。お医者さんが患者さんを励まし、勇気づけ、また、安心感を与えることによって、急性腰痛が慢性に移行することを防ぐことができるかもしれないからです。利害得失の説明や、個人的、社会的背景を考慮した治療方法の提示。そして、患者さんのQOLや満足度の重視。この三つをもって、患者さんの価値観を尊重し、個人個人に合う治療法を提示するというのが、今一番求められていることなのではないかと感じています。





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ドクターからのメッセージ
放っておいて大丈夫?その痛み、そのしびれ
近畿京都市東山区
京都第一赤十字病院整形外科 副部長
大澤 透 先生
京都第一赤十字病院についてはこちら
 立つ、歩く・・・このような生活の基本というべき動作に支障を感じることはありませんか?
生活に影響をおよぼす腰痛疾患として、ぎっくり腰、ヘルニアなどをよく耳にしますが、とくに高齢の方に多い「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」という疾患もあります。あまり知られていませんが、加齢現象の1つとして腰骨(腰椎)が変性したために周辺の神経が圧迫され、立つ・歩くなどの負荷に伴って、いわゆる坐骨神経痛と言われるお尻から太腿の後ろ側にかけた痛みや、つっぱり感、しびれなどが起こるものです。長い距離が歩けなくなり、重症の場合は100mでも困難になりますが、しばらく前かがみで休むと再び歩けるようになるという「間欠跛行(かんけつはこう)」も特徴的な症状の一つです。
 年を重ねることで、腰椎の変性が起こる方もあれば起こらない方もあり、変性したからといって必ず症状があらわれるとも限りません。腰部脊柱管狭窄症が進行した場合、もっとも典型的にあらわれる症状は残尿感ひいては失禁などの膀胱直腸障害ですが、このように重症化する方もあれば、慢性的な症状に悩みながら一生付き合っていく方、あるいは急激な痛みのピークを過ぎた後に沈静化する方もあり、全ては人それぞれです。しかし、症状が進行し始めると一気に悪くなり始めるポイントがあり、やがては脱力感や麻痺などが起こります。
 症状のあらわれ方は千差万別ですが、50代以上で思い当たる症状のある方は、適切な治療を受けることで改善する可能性が十分あります。よほど重症化していない限り、治療は血流改善剤や鎮痛剤などの内服薬と、コルセットや運動、牽引などの理学的な施術を併用する保存療法が効を奏します。さらに急性期の痛みにはブロック麻酔を数回行い、それでも患者さんが満足を得られる結果にならなければ手術を検討するというように、治療は段階的に効果を確かめながら進みます。
 手術では、100%とまではいきませんが、痛みの症状を中心に6〜7割の改善は見られます。ただし、一度傷ついた神経の細胞は元に戻らないため、進行していればしているほど残る症状も多く、程度も大きくなります。しかし、手術そのものの危険は少なく、方法も確立されているため、高齢であることを理由に手術を避ける必要はありません。
 現在は、ただ寿命を長くすることよりも、すこやかに過ごせる寿命―「健康寿命」を延ばすことの大切さが言われています。腰部脊柱管狭窄症など腰痛を伴う病気は命にかかわるものではありませんが、その症状によって、立つ・歩くなど生活の基本的な動作をはじめ、仕事や趣味などの活動にも大きな影響がおよびます。好きなことが好きなようにできることは、生活に満足感を得るための大切な要素ですが、腰痛によって動作や活動に制限が生じると、生活の満足感が損なわれる可能性があります。しかしそのとき、症状に合わせて活動の幅をせばめてしまうか、今の生活に合わせられるように症状を改善するかはあなた次第です。従来は50〜60歳の方が多かった腰部脊柱管狭窄症の患者さんですが、最近は70代、80代の方も大勢おられます。とくに高齢の方でも元気な方、元気だからこそ「腰痛を治してもっと動きたい」と思う方が、病院を受診されています。また、日頃から活発に出歩いているからこそ、不調にも早く気付くことができるのでしょう。
 元気に動けるときはどんどん動き、立ったり歩いたりといった基本動作に支障があらわれたとき、あるいは1カ月以上原因の思い当たらない腰痛に悩んでいるときは、自己判断で放置しないでください。足腰の痛み・しびれを起こす病気には血管の病気も含まれます。それを鑑別するためにも、ぜひ整形外科を受診してください。



ドクターからのメッセージ
腰痛のさまざまな対処法をアドバイスします
近畿京都府京都市
京都市立病院 整形外科
田中 真砂史(たなか まさし) 先生
自己診断で治療を始める前に、腰痛の原因を正確に診断することが大切です
最近は鍼治療の研究も進んできたので、まず接骨院や鍼灸治療に行かれる腰痛の患者さんも少なくないようです。患者さんにとっては痛みが取れればよいわけですから、比較的入りやすい窓口に行かれる気持ちはよく分かります。
しかし、これらの治療を長く受けていた後、整形外科に回ってきた患者さんのなかには、がんの転移が腰痛の原因だったケースもあります。腰痛は骨や関節など運動器の障害だけでなく、がんや感染症、内臓疾患や心理面から起こるものなど、さまざまな原因によって起こることを知っておいてください。
私は、西洋医学(整形外科)と東洋医学(鍼治療など)のどちらの窓口から慢性の腰痛の治療に入っても構わないと思っていますが、腰痛の原因を検査しておく必要があります。そこで、一度は整形外科で正確な診断をしておけば、安心して腰痛の治療を続けられるのではないでしょうか。
腰部脊柱管狭窄症の治療法には、さまざまな選択肢があります
腰痛の原因疾患のなかでも、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は60〜70歳代によくみられる疾患です。腰部脊柱管狭窄症は、下肢のしびれ感や痛み、間欠性跛行(かんけつせいはこう)(しびれや痛みが出てきて休み休みでないと歩き続けられなくなる状態)が特徴です。いずれも、生活を送るうえでの大きな障害となります。間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)のような足の血管の動脈硬化でも同じように起こるため、このような患者さんに下肢の動脈硬化の状態を測定することもあります。また、下肢痛は糖尿病による末梢神経障害でも起こります。そこで、見た目は腰部脊柱管狭窄症のような症状であっても、他の原因で起こった症状かどうかを詳しく診断する必要があります。
腰部脊柱管狭窄症を含めて慢性腰痛の約5割は薬物治療で改善し、3〜4割はブロック注射で痛みが取れています。整形外科を受診すると「すぐに手術」と心配される患者さんもいるようですが、保存的な治療から開始し、患者さんと相談して手術の必要な人には手術をお勧めします。
腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは血流を改善するプロスタグランジンE1(PGE1)製剤や筋弛緩薬の内服から始めます。とくに、PGE1製剤は間欠性跛行の改善が期待でき、服用し始めてから2〜3週間で「長く歩けるようになった」など、患者さん自身で効果を実感することができます。胃潰瘍などの副作用を予防するため、消炎鎮痛剤は痛みが強いときだけ服用してもらうようにしています。これらの薬物治療を1か月ほど試し、症状が改善していればこのまま続けるか、内服量を減らしていき、内服を中止する方向へもって行きます。
薬物治療で改善がみられない患者さんには薬物治療に加えて理学療法(牽引や温熱療法など)、神経ブロック(仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロック)、あるいはトリガーポイント注射などを行います。
治療法の選択肢は、腰痛の原因によってさまざまです。医師と相談して適切な治療に取り組んでください。


腰痛 ― 予防体操 ―
(10)予防体操まとめ 8ポーズ1日2回理想
2007年9月7日 読売新聞)

 今回は最終回。腰痛予防に効果的と思われる動きを、一連の流れに組み込んだ体操を紹介する。これまで紹介した動きも入っている。時間に余裕のあるときなどに試してほしい。それぞれの動きを各10回行う。
 〈1〉床に寝て、ひざを軽く曲げ、背中で床を押すように、おなかに力を入れる。
 〈2〉続いて、同じ姿勢から腰を浮かせる。頭や肩、足の裏を床につけておくのがポイント。
 〈3〉同じ姿勢で、片ひざを胸に引きつけ、お尻などの筋肉を伸ばす。左右交互に。
 〈4〉両ひざを抱え、ひざに頭を近づけるように体を丸め、背中の筋肉を伸ばす。
 〈5〉もう一度寝ころび、片足ずつ、ひざを伸ばしたまま、できるだけ高く上げる。つま先を上げるようにして、アキレスけんも含め、足の後ろ側全体を伸ばす。
 〈6〉両ひざを曲げて寝ころび、へそをのぞき込むように、両肩を持ち上げる。腹筋に力を入れるのが狙い。
 〈7〉四つんばいになって、足を片方ずつ上げ、まっすぐ伸ばす。お尻の筋肉を鍛えるのが狙い。腰を反らしたり、ひねったりしないよう注意する。
 〈8〉イスに座って、足を開き、上体を前にかがめ、背中の筋肉を伸ばす。
 この一連の体操を、1日2回できれば理想的だ。(埼玉医大整形外科准教授・白土修さん監修)